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審決分類 審判 査定不服 発明同一 取り消して特許、登録 A24D
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A24D
管理番号 1349555
審判番号 不服2018-67  
総通号数 232 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-04-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2018-01-04 
確定日 2019-04-01 
事件の表示 特願2016-504703「風味送達部材を備えた喫煙物品」拒絶査定不服審判事件〔平成26年10月 2日国際公開、WO2014/154887、平成28年 5月23日国内公表、特表2016-514472、請求項の数(13)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2014年3月28日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2013年3月28日 欧州特許庁)を国際出願日とする出願であって、平成27年11月18日に手続補正書が提出され、平成28年4月28日付けで拒絶理由が通知され、平成28年11月9日に意見書及び手続補正書が提出され、平成29年1月4日付けで拒絶理由が通知され、平成29年7月10日に意見書及び手続補正書が提出されたが、平成29年8月29日付けで拒絶査定(以下、「原査定」という。)がされ、これに対して平成30年1月4日に拒絶査定不服審判が請求され、その審判の請求と同時に手続補正書が提出され、平成30年2月16日に審判請求書の請求の理由を補正する手続補正書(方式)が提出され、平成30年9月21日付けで拒絶理由が通知(以下、「当審拒絶理由通知」という。)が通知され、平成31年1月7日に意見書及び手続補正書が提出されたものである。

第2 原査定の概要
原査定の概要は次のとおりである。
[理由1]
本件出願の請求項1ないし10に係る発明は、その出願前日本国内または外国において頒布された下記の刊行物AないしDに記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

<引用文献等一覧>
A.特表2009-508524号公報
B.特表2001-520874号公報
C.特表2011-509682号公報
D.特表2008-546400号公報

[理由2]
本件出願の請求項1ないし4及び6ないし8に係る発明は、その出願の日前の特許出願であって、その出願後に特許掲載公報の発行がされた下記の特許出願の願書に最初に添付された明細書又は図面に記載された発明と同一であり、しかも、この出願の発明者がその出願前の特許出願に係る上記の発明をした者と同一ではなく、またこの出願の時において、その出願人が上記特許出願の出願人と同一でもないので、特許法第29条の2の規定により特許を受けることができない。

<先願E>
E.特願2014-518160号(特許第5710838号公報)

第3 当審拒絶理由の概要
[理由]本件特許の下記の請求項1ないし13に係る発明は、その出願の日前の特許出願であって、その出願後に国際公開がされた下記の特許出願の国際出願日における国際出願の明細書、特許請求の範囲又は図面に記載された発明と同一であり、しかも、この出願の発明者がその出願前の特許出願に係る上記の発明をした者と同一ではなく、またこの出願の時において、その出願人が上記特許出願の出願人と同一でもないので、特許法第184条の13で読み替えて適用する特許法第29条の2の規定により特許を受けることができない。

<先願1>
PCT/JP2012/063991(特願2014-518160号)

第4 本願発明
本願請求項1ないし13に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」ないし「本願発明13」という。)は、平成31年1月7日の手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし13に記載された事項により特定された以下のとおりの発明である。

「【請求項1】
燃焼ではなく加熱されるたばこ基質、及びフィルターを含む、エアロゾルを形成する喫煙物品であって、前記フィルターが、
フィルター材料を含むフィルターセグメントであって、前記フィルターセグメントがフィルターの長軸方向に直角に測定した断面積を持つ、フィルターセグメントと、
前記フィルターセグメントに埋め込まれ、前記フィルター材料によってすべての側を囲まれて、上流および下流の方向に、および横断する方向に、前記フィルターセグメントのフィルター材料に直に隣接している風味送達部材であって、前記風味送達部材が喫煙中に煙の風味付けをするための液体風味剤を封じ込めた構造材料を含み、前記風味送達部材が前記フィルターが外力に晒された時に前記液体風味剤の少なくとも一部分を放出する風味送達部材とを含み、
前記フィルターの前記長軸方向に直角に測定した前記風味送達部材の断面積は、前記フィルターセグメントの断面積の約30%以上であり、
また、前記フィルターセグメントの前記フィルター材料は、フィラメント当たり約5.0?約12.0デニール、約10000?約30000合計デニールの繊維を含み、
前記フィルターセグメントおよび前記風味送達部材の断面が円形であり、前記フィルターセグメントの直径が約3.6 mm?約6.5 mmで、前記風味送達部材の直径が約2.5 mm?約4.5 mmであり、
前記風味送達部材がカプセルを含み、前記カプセルの破裂強度が約5 N?約24 Nであり、
前記喫煙物品が前記たばこ基質と前記フィルターを取り付けるチッピング材料をさらに含み、前記チッピング材料が前記チッピング材料を貫通する穿孔を含む換気ゾーンを含み、前記穿孔が前記風味送達部材の上流に位置し、
前記フィルターが前記風味送達部材を含有する前記フィルターセグメントの上流にくぼみをさらに有する、喫煙物品。
【請求項2】
前記フィルターの前記長軸方向に直角に測定した前記風味送達部材の断面積が、前記フィルターセグメントの断面積の約45%以上である、請求項1に記載の喫煙物品。
【請求項3】
前記フィルターの前記長軸方向に直角に測定した前記風味送達部材の断面積が、前記フィルターセグメントの断面積の約55%以上である、請求項1?2のいずれか1項に記載の喫煙物品。
【請求項4】
前記フィルターセグメントの直径が約3.6 mm?約5.5 mmで、前記風味送達部材の直径が約3.0 mm?約3.5 mmである、請求項1?3のいずれか1項に記載の喫煙物品。
【請求項5】
前記フィルターセグメントの直径が約3.6 mm?約4.5 mmで、前記風味送達部材の直径が約3.0 mm?約3.5 mmである、請求項4に記載の喫煙物品。
【請求項6】
前記たばこ基質がたばこロッドである、請求項1?5のいずれか1項に記載の喫煙物品。
【請求項7】
前記液体風味剤が放出される前に前記喫煙物品の引き出し抵抗(RTD)が約130mm H_(2)Oを超える、請求項1?6のいずれか1項に記載の喫煙物品。
【請求項8】
前記チッピング材料が前記風味送達部材の前記液体風味剤に対して実質的に不浸透性である、請求項1?7のいずれか1項に記載の喫煙物品。
【請求項9】
前記喫煙物品のたばこのパッキング密度は約200mgcm^(-3)以上である、請求項1?8のいずれか1項に記載の喫煙物品。
【請求項10】
前記フィルターは、前記フィルターセグメントの下流に空隙またはくぼみをさらに有する、請求項1?9のいずれか1項に記載の喫煙物品。
【請求項11】
前記フィルターは、口側端に開いたくぼみを含むリセストフィルターである、請求項1?10のいずれか1項に記載の喫煙物品。
【請求項12】
前記フィルターは、前記フィルターセグメントの下流または上流、またはその下流と上流の両方に中空管をさらに有する、請求項1?11のいずれか1項に記載の喫煙物品。
【請求項13】
前記フィルターは、前記フィルターセグメントの上流に中空管及び前記フィルターセグメントの下流にくぼみをさらに有し、前記くぼみは、口側端に開いたくぼみである、請求項1?12のいずれか1項に記載の喫煙物品。」

第5 引用文献、引用発明あるいは先願、先願発明等
1.先願1について
平成30年9月21日付けの当審拒絶理由に引用された先願1は、本件特許の優先日前の国際特許出願であって、その国際出願日における明細書、特許請求の範囲又は図面(以下、「先願明細書等」という。)には「シガレット」に関して次のような記載又は示唆がある(「先願明細書等」の記載内容について、国際公開2013/179429号を参照した。)。

(1)先願1における明細書及び図面の記載
1a)段落[0007]及び[0008]には、シガレットが、たばこロッド及びフィルターを含むものであって、フィルターが、セルロースアセテート繊維を含むフィルタープラグ及びカプセルからなることについて記載されている。

1b)段落[0036]及び図5、図6には、フィルタープラグが円筒形のフィルターの長手方向に直交する円形断面を有することが示唆されている。

1c)段落[0053]及び図10には、カプセル48がフィルタープラグに埋めこまれ、セルロースアセテート繊維によって周囲を囲まれて、全ての方向にフィルタープラグのセルロースアセテート繊維に直接隣接していることが示唆されている。

1d)段落[0029]ないし[0032]及び段落[0056]ないし[0064]には、カプセル48が喫煙時に煙に香りを付ける内容液を包み込んだ皮膜形成材料を含むものであって、前記フィルターが外圧を受けたときに割れて前記内容液を放出するものであることが示唆されている。

1e)段落[0057]及び[請求項10]には、フィルタープラグの直径をA、カプセルのフィルター端面側から見た断面形状である円形の直径をBとした場合に、0.55≦B/A≦0.75とすることが記載されている。
そして円形の直径を面積に換算して両者の比率を求めると、カプセルのフィルター端面側から見た断面積は、フィルタープラグの断面積の約30%ないし56%であることが分かる。

1f)段落[0019]には、フィルタープラグのセルロースアセテート繊維は、単糸繊度1.0?14.0g/9000m、総繊度17000?44000g/9000mの繊維であることが記載されている。

1g)段落[0011]には、カプセルがフィルター端面側から見た断面形状が円形であることが記載されている。

1h)段落[0021]には、チップペーパーの外周長さが14?26.1mm、カプセルのシガレット長手方向の大きさは1?8mmで構成されることが記載されていることから、フィルタープラグの直径は4.45?8.31mmであり、カプセル48を球形とした場合のカプセル48の直径は1?8mmであることが分かる。

(2)先願1発明
上記(1)及び図面から、先願明細書等には次の発明(以下、「先願1発明」という。)が記載されている。

「たばこロッド及びフィルターを含むシガレットであって、前記フィルターが、
セルロースアセテート繊維を含むフィルタープラグであって、フィルタープラグが円筒形のフィルターの長手方向に直交する円形断面を有する、フィルタープラグと、
フィルタープラグに埋めこまれ、セルロースアセテート繊維によって周囲を囲まれて、全ての方向にフィルタープラグのセルロースアセテート繊維に直接隣接しているカプセル48であって、喫煙時に煙に香りを付ける内容液を包み込んだ皮膜形成材料を含み、前記フィルターが外圧を受けたときに前記内容液を放出するカプセル48とを含み、
カプセル48のフィルター端面側から見た断面積は、フィルタープラグの断面積の約30%ないし56%であり、
フィルタープラグのセルトースアセテート繊維は、単糸繊度1.0?14.0g/9000m、総繊度17000?44000g/9000mの繊維であり、
フィルタープラグおよびカプセル48の断面が円形であり、
フィルタープラグの直径が4.45?8.31mmで、カプセル48の直径は1?8mmである、シガレット。」

2.引用文献Aについて
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献Aには、図面とともに次の事項が記載されている(下線は、理解の一助のために当審が付与したものである。以下同様。)。

(1)引用文献Aの記載
2a)「【0018】
図1を参照すると、球状物体などの(図8に示される)間隔を置かれた物体を組み入れるフィルタロッド205はロッド作製装置210を使用して製造されることが可能である。一例のロッド作製装置210はロッド形成ユニット212(例えばHauni-Werke Korber&Co.KGから入手可能なKDF-2ユニット)およびフィルタ材料40の連続的な長さの中の所定の間隔での球状物体(図示せず)の配置を提供するように適切に構成された物体挿入ユニット214を含む。フィルタ材料の連続的な長さまたはウェブは貯蔵ベール、ボビンなどの供給源(図示せず)から供給される。概して、フィルタ材料40はフィルタ材料処理ユニット218を使用して処理される。所定の距離の間隔で中に組入れられた物体を有するフィルタ材料の連続的な長さはロッド形成ユニット212を通され、それによって連続的なロッド220を形成し、これがロッド切断アセンブリ222を使用して複数のロッド205へと細分されることが可能である。連続または複数のロッド205はトレイ、回転式収集ドラム、搬送システムなどである収集手段226内で使用するために集められる。所望であれば、これらのロッドは直接シガレット作製機械へと移送されてもよい。そのような方式では、各々が約100mmの長さである500を超えるロッドが毎分製造されることが可能である。
【0019】
フィルタ材料40は異なってもよく、シガレット用のタバコ煙フィルタを提供するために使用され得るいずれのタイプの材料であってもよい。酢酸セルロース繊維屑、寄せ集めた酢酸セルロースウェブ、ポリプロピレン繊維屑、寄せ集めた酢酸セルロースウェブ、寄せ集めた紙、再生タバコの撚り糸などといった従来のシガレットフィルタ材料が使用されることが好ましい。特に好ましいものは酢酸セルロースなどのフィラメント状繊維屑、ポリプロピレンなどのポリオレフィン等々である。適切なフィルタロッドを提供することができる1つの極めて好ましいフィルタ材料はフィラメント当たり3デニール、合計で40000デニールを有する酢酸セルロース繊維屑である。他の実例として、フィラメント当たり3デニール、合計で35000デニールを有する酢酸セルロース繊維屑が適切なフィルタロッドを提供することができる。他の実例として、フィラメント当たり8デニール、合計で40000デニールを有する酢酸セルロース繊維屑が適切なフィルタロッドを提供することができる。さらなる実例についてはNeurathの米国特許第3424172号、Cohenらの米国特許第4811745号、Hillらの米国特許第4925602号、Takegawaらの米国特許第5225277号、およびArzonicoらの米国特許第5271419号に述べられたタイプのフィルタ材料を参照されたい。」

2b)「【0051】
好ましいタイプの物体およびその寸法が下記で述べられる。物体は多様であってよい。この物体は通常、概して球の形状を有し、最も好ましいものは事実上極めて球状である。この物体は概して事実上中実である。この物体はプラスティック材料で構成されてもよく、例えばポリエチレンと香味剤の混合物から成る中実の球状ビーズ、または交換樹脂もしくはゲルの形態を有する球状ビーズであってもよい。この物体は無機材料で構成されてもよく、例えば球状のアルミナビーズであってもよい。この物体は炭素質の材料で構成される球状のビーズの形態を有することもやはりあり得る。この物体は中空の球の形態を有することもやはりあり得る。代表的な中空の物体は破裂可能なカプセルなどの液体含有物体であり、これらは極めて球状であり、サイズと重量で一様であり、自動化されたフィルタ作製器具を使用して物体が効率的かつ効果的に処理されることを可能にする表面特性を有し、組成で極めて一様である。代表的な物体は約3mmから約4mm、好ましくは約3.5mmの直径を有し、本発明の好ましいフィルタロッド作製器具の構成要素はこれらのタイプの物体を組み入れるフィルタロッドを効率的かつ効果的に作り出すように適切に構成または設計される。好ましい中空の物体はホッパーアセンブリ252への移送、そこからの移送、および内部での移送中に経験する取り扱いの状況の中で破裂しないように十分な物理的完全性を有する。」

2c)「【0056】
タバコロッド15の一方の端部は点火用端部28であり、他方の端部はフィルタ要素30に位置する。フィルタ要素30は、フィルタ要素とタバコロッドが好ましくは互いに境を接して端と端を接する関係で軸方向に整列させられるようにタバコロッド15の一方の端部に隣接して位置付けられる。フィルタ要素30は概して円筒の形状を有してもよく、その直径はタバコロッドの直径と本質的に等しくてもよい。フィルタ要素の端部はこれを通る空気および煙の通過を許容する。フィルタ要素30は取り巻きプラグラップ材料45で長手方向に延びる表面に沿って重ね巻きされるフィルタ材料40(例えばトリアセチン可塑剤で含浸処理された酢酸セルロースの繊維屑)を含む。すなわち、フィルタ要素30はその外周または長手方向の周囲に沿ってプラグラップ45の層によって取り巻かれ、各々の端部はフィルタ材料40を露出させるように開いている。」

2d)「【0057】
フィルタ要素30の中には少なくとも1つの物体50が配置される。各々のフィルタ要素の中の物体の数は予め決められた数であることが最も好ましく、その数は1個、2個、3個、またはこれを超えることもあり得る。各々のフィルタ要素が単一の物体を含むことが最も好ましい。この物体はフィルタ要素のフィルタ材料40の中に、特にフィルタ要素の中心領域に向かって配置されることが好ましい。フィルタ材料40の性質は、物体50がフィルタ要素30の中に固定されてまたは定位置にとどめられるようにされることが最も好ましい。各々の物体50は、フィルタ要素を通して吸引される主流煙の性質または特性にいくらかの変化を導入するように意図される化合物(例えば香味薬剤)を組み入れる搭載物を担持することもあり得る破裂可能なカプセルのように中空であってもよい。つまり、中空の物体50の殻は、物体の搭載物を放出するように喫煙者の方向に破裂してもよい。場合によっては、物体50はフィルタ材料を通して吸引される煙および/または空気を変えることができる大きい表面積を備えた中実の多孔質材料であってもよい。この物体は香味薬剤のための基剤またはマトリックスの支持体として働くポリエチレンビーズなどといった中実の材料であってもよい。極めて好ましい物体はユーザの指令で薬剤を放出することが可能である。例えば、液体の搭載物を含む好ましい破裂可能な中空物体は中空物体を破裂させるのに十分な意図的な物理的力の印加を喫煙者が加えるまで搭載物の放出に抵抗できる。通常、酢酸セルロース繊維屑などのフィルタ材料はこの搭載物を含むタイプの概して液体材料の吸収剤であり、それゆえに放出される搭載物成分はフィルタ要素を全体を通じたウィッキングを受ける(他の場合では移動または移送を経験する)ことが可能である。
【0058】
フィルタ要素30はフィルタ要素30の全長とこれに隣接するタバコロッド15の領域の両方を取り巻くティッピング材料58(例えば本質的に空気不透過性のティッピングペーパー)を使用してタバコロッド取り付けられる。ティッピング材料58の内側表面は適切な接着剤を使用してプラグラップ45の外側表面およびタバコロッドのラッピング材料20の外側表面に固く固定され、それゆえにフィルタ要素とタバコロッドが互いに接続される。」

2e)「【0060】
通気または空気希釈された喫煙物は場合によって設けられる一連の穿孔62などの空気希釈手段を提供されてもよく、これらの各々はティッピング材料およびプラグラップを通って延びる。場合によって設けられる穿孔62はレーザ穿孔技術などの当業者に知られている様々な技術によって作られることが可能である。これらの技術はフィルタ要素30の中への物体50の挿入の後に実行されるので、穿孔62の形成時に物体に損傷を与えることを回避するために注意が払われる。レーザ穿孔技術を使用するなどの空気希釈技術からの損傷を回避するための1つの方法は穿孔を物体50の位置の隣の位置に配置することを含む。そのような方式で、穿孔処理中のフィルタ要素に作用する放射、熱、または物理的力はこの物体に損傷を与えるような大きな性向を有さない。場合によっては、いわゆるオフラインの空気希釈技術が(例えば多孔質紙のプラグラップと予め穿孔されたティッピングペーパーの使用を通じて)使用されてもよい。穿孔される領域は(図示されるように)物体の上流に配置されてもよく、または穿孔される領域は物体の下流に(すなわちフィルタ要素の口元寄り側端部に向かって)配置されてもよい。」

2f)「【0068】
通常、フィルタ要素30は要素の中の所定の位置で所定の数の物体を有する。例えば、フィルタ要素は少なくとも約1mm、通常では少なくとも約2mm、しばしば少なくとも約3mmの直径を有する1個の球状物体を有することが好ましい。通常、これらの物体は約6mmを超えない、しばしば約5mmを超えない、頻繁には約4.5mmを超えない直径を有する。或る好ましい物体は直径で約3mmから約4mmの範囲の直径を有し、或る極めて好ましい物体は約3.5mmの直径である。この物体は好ましくはフィルタ要素の中央1/3、さらに好ましくはフィルタ要素の中央に配置される。約7mmから約8mmの直径を有するシガレットについては、通常の酢酸セルロース繊維屑フィルタ材料は約3.5mmの直径を有する単一の物体をフィルタ要素の中に容易に受けいれて望ましい位置に保持することが可能である。」

2g)「【0070】
使用時に、喫煙者はシガレット10の点火用端部28に火を点け、シガレットの反対側端部のフィルタ要素30を通して煙を口の中に吸引する。喫煙者は物体50を無傷に保ってシガレットの全部または一部を喫煙してもよい。物体50が無傷を保っている喫煙体験の部分の間では、タバコロッド15に発生した煙はフィルタ要素のフィルタ材料40を通して喫煙者に吸引される。吸引される煙の全体的な特性または性質は、フィルタ要素の中の無傷の物体の存在の結果としてどのような有意の程度にも事実上影響を受けないことが最も好ましい。所望であれば、喫煙者は喫煙体験の前、途中、または後にさえ、いつでも物体50を破裂させてもよい。物体の破壊はその中に含まれて密閉される内容物を放出するように作用する。したがってフィルタ要素の中への物体の内容物の放出は喫煙者が或る一定のこれらの内容物の作用の意図された恩典を、この恩典が煙に香りまたは臭いをつけること、煙に涼味をつけるか潤すこと、シガレットの残片の臭いを除くこと、または煙の全体的組成の変更またはシガレットの性能特性の変更に付随するいくらかの他の目標を達成することから結果として生じてもそうでなくても達成することを可能にする。すなわち、極めて好ましい実施形態では、物体の内容物はこの物体が意図的に物理的に破壊されるまでフィルタ要素の中に放出されないが、この物体が破裂させられると、結果としてフィルタ要素の中に放出されるこの物体の中に含まれた成分の一部(例えば香味剤の部分)は、フィルタ要素を通して受け取られる主流煙の各々の続いて起こる吸煙の中に組入れられる。
【0071】
シガレットの使用中に、例えば喫煙者の指によってフィルタ要素30に加えられる圧搾動作による物体50への物理的圧力の印加は関連するフィルタ要素の領域を変形させ、それゆえにこの物体を破裂させてその搭載物をフィルタ要素のフィルタ材料40へと放出させる。物体50の破裂は聞き取れるポンもしくはポキッという音、物体の破砕もしくは粉砕の感触、または喫煙者によって加えられる圧力への抵抗の急速な減少の感覚によって見分けられることが可能である。この物体の破裂はその搭載物の内容物をフィルタ材料40の部分全体にわたって分散させ、ある程度はタバコロッド15の中に分散させることも見込まれる。内部に物体が設置されて保持されるフィルタ要素は、シガレットの製造、貯蔵、および使用の期間にフィルタ要素がその全体的形状を有効に維持できるようにされることが最も好ましい。フィルタ要素への圧力の印加が止められた後にフィルタ要素の全体的な円筒形状が本質的に元の形状に戻ることができるようにフィルタ要素が十分に弾力的であることが最も好ましい。すなわち、フィルタ要素は喫煙者の指によって加えられる圧搾圧力が物体を破壊することを可能にするための十分な柔軟性、および変形したフィルタ要素がその元の形状に戻ることを可能にするための十分な弾力性を有する。」

2h)図9及び図10の図示内容によれば、物体50は、断面が円形であって、フィルタ材料40に全ての側を囲まれているものであって、フィルタ材料40に直に隣接するものであり、ティッピング材料に設けられた穿孔62は、物体50の上流に位置するものである。

2i)上記2d)の記載によれば、破裂によりフィルタ要素のフィルタ材料40へと放出される搭載物が封入されているものである。

2j)上記2c)及び図9及び図10の記載及びシガレットに関する技術常識によれば、フィルタ要素30は円筒形状であって直径を有するものであるから、フィルタ要素30の断面は円形であり、かつフィルタ要素30の長軸方向に直角方向の断面積を持つものと解される。

2k)図9及び図10の記載によれば、フィルタ要素30の上流側のタバコロッド15との間に空間が設けられていることが看取できる。

2l)上記2f)の記載によれば、約7mmから約8mmの直径を有するシガレットについて、約3.5mmの直径を有する単一の物体をフィルタ要素30の中に保持するのであるから、シガレットとフィルタ要素30とが同一の直径であるとして、フィルター要素30の長軸方向に直角に測定した物体50の断面積は、フィルタ要素30の断面積の約19ないし25%であることが分かる。

2m)上記2g)の記載によれば、「使用時に、喫煙者はシガレット10の点火用端部28に火を点け、シガレットの反対側端部のフィルタ要素30を通して煙を口の中に吸引する」のであるから、タバコ材料は、燃焼させて煙を発生させるためのものである。

(2)引用発明A
上記(1)及び図面から、引用文献Aには次の発明(以下、「引用発明A」という。)が記載されている。

「燃焼させて煙を発生させるタバコ材料、及びフィルタを含む喫煙物であって、フィルタが、
フィルタ材料40を含むフィルタ要素30であって、フィルタ要素30がフィルタの長軸方向に直角方向の断面積を持つ、フィルタ要素30と、
フィルタ要素30の内部に配置され、フィルタ材料40にすべての側を囲まれており、上流および下流の方向に、および横断する方向に、フィルタ材料40に直に隣接している物体50であって、物体50が煙に香りや臭いを付けるための搭載物を密閉して保持するものであり、物体50がフィルタ要素30に物理的圧力が印加された時に搭載物の少なくとも一部を放出する物体50であり、
フィルタの長軸方向に直角方向の物体50の断面積は、フィルタ要素30の断面積の約19ないし25%であり、
また、フィルタ要素30のフィルタ材料は、フィラメント当たり3デニール、合計で40000デニールか、フィラメント当たり3デニール、合計で35000デニールか、またはフィラメント当たり8デニール、合計で40000デニールであり、フィルタ要素30及び物体50の断面が円形であり、フィルタ要素30の直径が約7mmから約8mmであり、物体50の直径が約3.5mmであり、
物体50がカプセルからなり、
喫煙物がタバコ材料とフィルタの領域の両方を取り巻くティッピング材料、及びティッピング材料がティッピング材料に設けられる穿孔62を含む空気希釈手段を備え、穿孔62が物体50の上流に位置し、
フィルタが物体50を備えるフィルタ要素30の上流に空間を有する、喫煙物。」

3.引用文献Bについて
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献Bは、「細いシガレット」に関するものであて、その段落【0022】の【表1】には次の事項が記載されている。

「シガレットのフィルターの繊度を、6.0y-17000デニールとしたこと。」(以下、「引用文献B記載事項」という。)。

4.引用文献Cについて
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献Cは、「タバコ煙フィルター」に関するものであって、その段落【0006】には次の事項が記載されている。

「シガレットのフィルターの繊度を、5Y30000(Y形状のフィラメント1本当たり5デニール、総繊度が30000デニール)としたこと。」(以下、「引用文献C記載事項」という。)。

5.引用文献Dについて
原査定の拒絶の理由に引用された引用文献Dは、「崩壊可能なカプセルを組み込んだ喫煙器具、崩壊可能なカプセル、及び前記カプセルの製造方法」に関するものであって、その【請求項1】、段落【0009】には次の事項が記載されている。

「喫煙器具のフィルターに含まれるカプセルに4.9?24.5Nの崩壊強度を持たせたこと。」(以下、「引用文献D記載事項」という。)

6.先願E
先願Eの明細書等の記載及び明細書等に記載された発明は、上記先願明細書等の記載及び上記先願1発明と実質的に同じである。

第6 対比・判断
1.本願発明1
本願発明1と先願1発明とを対比する。
(1)先願1発明における「たばこロッド」は、その機能、構成及び技術的意義から、本願発明1における「たばこ基質」に相当し、以下同様に、「フィルター」は「フィルター」に、「シガレット」は「喫煙物品」に、「セルロースアセテート繊維」は「フィルター材料」に、「フィルタープラグ」は「フィルターセグメント」に、「円筒形のフィルターの長手方向に直交する円形断面を有する」は「フィルターの長軸方向に直角に測定した断面積を持つ」に、「周囲を囲まれ」は「すべての側を囲まれ」に、「全ての方向」は「上流および下流の方向に、および横断する方向」に、「直接隣接」は「直に隣接」に、「カプセル48」は「風味送達部材」に、「喫煙時に煙に香りを付ける」は「喫煙中に煙の風味付けをする」に、「内容液」は「液体風味剤」に、「包み込んだ」は「封じ込めた」に、「皮膜形成材料」は「構造材料」に、「外圧を受けたとき」は「外力に晒された時」に、「内容液を放出する」は「液体風味剤の少なくとも一部分を放出する」に、「カプセル48のフィルター端面側から見た断面積」は「フィルターの長軸方向に直角に測定した風味送達部材の断面積」に、それぞれ相当する。

(2)先願1発明における、「カプセル48のフィルター端面側から見た断面積は、フィルタープラグの断面積の約30%ないし56%」であることは、本願発明1における「風味送達部材の断面積は、フィルターセグメント断面積の約30%以上」の数値範囲に含まれる。

(3)先願1発明における、フィルタープラグのセルトースアセテート繊維が、「単糸繊度1.0?14.0g/9000m、総繊度17000?44000g/9000mの繊維を含」むことは、「フィラメント当たり1?14デニール、17000?44000合計デニール」であって、本願発明1における「フィラメント当たり約5.0?約12.0デニール、約10000?約30000合計デニールの繊維」の数値範囲と重複する。

(4)先願1発明における「フィルタープラグの直径が4.45?8.31mmで、カプセル48の直径は1?8mm」であることは、本願発明1における「フィルターセグメントの直径が約3.6mm?約6.5mmで、前記風味送達部材の直径が約2.5mm?約4.5mm」の数値範囲と重複する。

そうすると、本願発明1と先願1発明とは、次の点において相違し、その余の点で一致する。

[相違点1]
本願発明1においては「燃焼ではなく加熱されるたばこ基質、及びフィルターを含む、エアロゾルを形成する喫煙物品」であるのに対して、先願1発明においては「たばこロッド及びフィルターを含むシガレット」であって、たばこロッドが燃焼ではなく加熱され、エアロゾルを形成するものか不明である点(以下、「相違点1」という。)

[相違点2]
本願発明1においては「風味送達部材がカプセルを含み、前記カプセルの破裂強度が約5N?約24Nである」のに対して、先願1発明においては「カプセル48」の破裂強度に関して明らかでない点(以下、「相違点2」という。)。

[相違点3]
本願発明1においては「喫煙物品が前記たばこ基質とフィルターを取り付けるチッピング材料をさらに含み、チッピング材料がチッピング材料を貫通する穿孔を含む換気ゾーンを含み、穿孔が風味送達部材の上流に位置し、フィルターが風味送達部材を含有するフィルターセグメントの上流にくぼみをさらに有する」のに対して、先願1発明においては、そのようなチッピング材料を貫通し、カプセル48の上流に位置する穿孔及びフィルタープラグの上流に設けたくぼみを備えるか不明である点(以下、「相違点3」という。)。

事案に鑑み、まず上記相違点3について検討すると、上記相違点3に係る本願発明1の発明特定事項である、「喫煙物品がたばこ基質とフィルターを取り付けるチッピング材料をさらに含み、チッピング材料がチッピング材料を貫通する穿孔を含む換気ゾーンを含み、穿孔が風味送達部材の上流に位置し、フィルターが風味送達部材を含有するフィルターセグメントの上流にくぼみをさらに有する」ことは、周知技術あるいは慣用技術とはいえず、上記相違点3は実質的な相違点である。
そうすると、上記相違点1及び2について検討するまでもなく、本願発明1は先願1発明と同一であるとはいえない。

2.本願発明2ないし13
請求項2ないし13の記載は、請求項1の記載を置き換えることなく直接あるいは間接的に引用したものであるから、本願発明2ないし13は本願発明1の発明特定事項を全て含むものである。
そうすると、本願発明2ないし13は、先願1発明と同一であるとはいえない。

第7 原査定についての判断
[理由1](特許法第29条第2項)
1.本願発明1
本願発明1と引用発明Aとを対比する。
引用発明Aにおける「タバコ材料」は、その機能、構成及び技術的意義から、本願発明1における「たばこ基質」に相当し、以下同様に、「フィルタ」は「フィルター」に、「喫煙物」は「喫煙物品」に、「フィルタ材料40」は「フィルター材料」に、「フィルタ要素30」は「フィルターセグメント」に、「フィルタ要素30がフィルタの長軸方向に直角方向の断面積を持つ」ことは「フィルターセグメントがフィルターの長軸方向に直角に測定した断面積を持つ」ことに、「フィルタ要素30の内部に配置され」ることは「フィルターセグメントに埋めこまれ」ることに、「物体50」は「風味送達部材」に、「搭載物」は「液体風味剤」に、「煙に香りや臭いを付ける」は、「喫煙中に煙の風味付けをする」に、「密閉して保持する」は「封じ込めた」に、「物理的圧力が印加された時」は「外力に晒された時」に、「タバコ材料とフィルタの領域の両方を取り巻く」、「ティッピング材料」は「たばこ基質とフィルターを取り付ける」、「チッピング材料」に、「ティッピング材料に設けられる」、「穿孔62」は「チッピング材料を貫通する」、「穿孔」に、「空気希釈手段」は「換気ゾーン」に、「空間」は「くぼみ」に、それぞれ相当する。

そうすると、本願発明1と引用発明Aとは、次の点において相違し、その余の点で一致する。

[相違点4]
本願発明1においては「燃焼ではなく加熱されるたばこ基質、及びフィルターを含む、エアロゾルを形成する喫煙物品」であるのに対して、引用発明Aにおいては「燃焼させて煙を発生させるタバコ材料、及びフィルタを含む喫煙物」である点(以下、「相違点4」という。)。

[相違点5]
本願発明1においては「フィルターの長軸方向に直角に測定した風味送達部材の断面積は、フィルターセグメントの断面積の約30%以上」であるのに対して、引用発明Aにおいては「フィルタの長軸方向に直角方向の物体50の断面積は、フィルタ要素30の断面積の約19ないし25%」である点(以下、「相違点5」という。)。

[相違点6]
本願発明1においては「フィルターセグメントのフィルター材料は、フィラメント当たり約5.0?約12.0デニール、約10000?約30000合計デニールの繊維を含」むのに対して、引用発明Aにおいては「フィルタ要素30のフィルタ材料は、フィラメント当たり3デニール、合計で40000デニールか、フィラメント当たり3デニール、合計で35000デニールか、またはフィラメント当たり8デニール、合計で40000デニール」である点(以下、「相違点6」という。)。

[相違点7]
本願発明1においては「フィルターセグメントの直径が約3.6 mm?約6.5 mmで、風味送達部材の直径が約2.5 mm?約4.5 mm」であるのに対して、引用発明Aにおいては「フィルタ要素30の直径が約7mmから約8mmであり、物体50の直径が約3.5mm」である点(以下、「相違点7」という。)。

[相違点8]
本願発明1においては「風味送達部材がカプセルを含み、カプセルの破裂強度が約5 N?約24 Nであるのに対して、引用発明Aにおいては「物体50がカプセル」からなるものであるが、カプセルの破壊強度については不明である点(以下、「相違点8」という。)。

事案に鑑み、まず上記相違点5について検討すると、
上記引用文献B記載事項は「シガレットのフィルターの繊度を、6.0y-17000デニールとしたこと。」、
上記引用文献C記載事項は「シガレットのフィルターの繊度を、5Y30000(Y形状のフィラメント1本当たり5デニール、総繊度が30000デニール)としたこと。」、 上記引用文献D記載事項は「喫煙器具のフィルターに含まれるカプセルに4.9?24.5Nの崩壊強度を持たせたこと。」である。
しかし、これら引用文献B記載事項ないし引用文献D記載事項のいずれにおいても上記相違点5に係る本願発明1の特定事項である「フィルターの長軸方向に直角に測定した風味送達部材の断面積は、フィルターセグメントの断面積の約30%以上」としたことについての開示や示唆がされていない。
さらに、引用発明Aにおいて、フィルタの長軸方向に直角方向の物体50の断面積を、フィルタ要素30の断面積の約30%以上とする動機付けはなく、そのようにすることが設計事項であるとはいえない。
したがって、他の相違点について検討するまでもなく、本願発明1は、当業者が引用発明A及び引用文献Bないし引用文献D記載事項に基いて容易になし得たとはいえない。

2.本願発明2ないし13
請求項2ないし13の記載は、請求項1の記載を置き換えることなく直接あるいは間接的に引用したものであるから、本願発明2ないし13は本願発明1の発明特定事項を全て含むものである。
そうすると、本願発明2ないし13は、当業者が引用発明A及び引用文献Bないし引用文献D記載事項に基いて容易になし得たとはいえない。

[理由2](特許法第29条の2)
先願Eの明細書等の記載及び明細書等に記載された発明は、上記先願1発明と実質的に同じであるから、上記「第6」の「1.」及び「2.」で判断したとおり、本願発明1ないし13は、先願Eの発明と同一であるとはいえない。

したがって、原査定を維持することはできない。

第8 むすび
以上のとおり、原査定の理由及び当審において通知した拒絶理由によって、本願を拒絶することはできない。
他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2019-03-15 
出願番号 特願2016-504703(P2016-504703)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (A24D)
P 1 8・ 161- WY (A24D)
最終処分 成立  
前審関与審査官 豊島 ひろみ  
特許庁審判長 紀本 孝
特許庁審判官 松下 聡
槙原 進
発明の名称 風味送達部材を備えた喫煙物品  
代理人 上杉 浩  
代理人 須田 洋之  
代理人 大塚 文昭  
代理人 近藤 直樹  
代理人 山崎 貴明  
代理人 西島 孝喜  
代理人 弟子丸 健  
代理人 田中 伸一郎  
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