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審決分類 審判 全部申し立て 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備  B44C
審判 全部申し立て 2項進歩性  B44C
管理番号 1349703
異議申立番号 異議2018-701044  
総通号数 232 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2019-04-26 
種別 異議の決定 
異議申立日 2018-12-21 
確定日 2019-03-11 
異議申立件数
事件の表示 特許第6349931号発明「転写フィルム」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6349931号の請求項1ないし6に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6349931号(以下、「本件特許」という。)に係る出願は、平成26年5月7日に出願され、平成30年6月15日にその特許権の設定登録がされ、平成30年7月4日に特許掲載公報が発行された。その後、その特許に対し、平成30年12月21日に特許異議申立人渡辺寛により特許異議の申立てがされた。

第2 本件特許発明
本件特許の請求項1-6に係る発明(以下、それぞれ、「本件特許発明1」-「本件特許発明6」という。)は、特許請求の範囲の請求項1-6に記載された事項により特定される、次のとおりのものである。

「【請求項1】
基材フィルムの一方の面に、少なくともマット層、マット離型層、ハードコート層、接着層を順次積層してなる転写フィルムであって、
前記マット層は、マット層を構成する樹脂100質量部に対して、4.0質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有し、
前記マット離型層は、マット離型層を構成する樹脂100質量部に対して、0.5質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有することを特徴とする転写フィルム。
【請求項2】
前記マット層を構成する樹脂は、2液硬化型ウレタン樹脂であり、
前記マット離型層を構成する樹脂は、アクリルウレタン樹脂を主成分とし、
前記アクリルウレタン樹脂は少なくともアクリルポリオール樹脂と、ヒドロキシル基及び炭素数10以上30以下の長鎖アルキル基を有するアクリル樹脂と、イソシアネート化合物との架橋反応から生成されたことを特徴とする請求項1に記載の転写フィルム。
【請求項3】
前記マット層を構成する樹脂は、ヒドロキシル基を含有するアクリルシリコーン樹脂を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の転写フィルム。
【請求項4】
前記マット離型層を構成する樹脂は、ヒドロキシル基を含有するアクリルシリコーン樹脂を含むことを特徴とする請求項1?請求項3のいずれか1項に記載の転写フィルム。
【請求項5】
前記ハードコート層と前記接着層との間に、加飾層を設けたことを特徴とする請求項1?請求項4のいずれか1項に記載の転写フィルム。
【請求項6】
前記ハードコート層と加飾層との間に、プライマー層を設けたことを特徴とする請求項5に記載の転写フィルム。」

第3 申立理由の概要
特許異議申立人渡辺寛は、理由1として、請求項1-6に係る特許は、いずれも、特許法36条6項1号に規定する要件を満たしていない特許出願に対してされたものであるから、特許法113条4号に該当し、取り消されるべきものである旨、理由2として、本件特許発明1-6は、いずれも、甲第1号証(特開平11-208193号公報)に記載された発明、甲第2号証(特開2007-98638号公報)に記載された事項、甲第3号証(特開2014-69520号公報)に記載された事項、及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、請求項1-6に係る特許は、いずれも、特許法29条2項の規定に違反してされたものであり、特許法113条2号に該当し、取り消されるべきものである旨、主張する。

第4 甲各号証の記載・引用発明等
1 甲第1号証
(1)記載事項
甲第1号証(特開平11-208193号公報)には、次の事項が記載されている。なお、下線は当合議体が付した。以下、同じ。

ア 「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家電機器および家具・建築用内装材、自動車等車輌内外装材、化粧品容器、雑貨等の表面保護や表面化粧を目的に使用される転写シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、このような用途に用いる転写シートとしては、ポリ塩化ビニルシート又はポリエステルフィルムのような基材シートの片面に、離型層、剥離層、絵柄層、接着層を順次形成したものが使用されている。そして、離型層として、基材シートと剥離層の剥離を良くするために、フッ素系樹脂、各種ワックス等の離型剤をアクリル系樹脂、繊維素系樹脂、ビニル系樹脂等に添加した塗料を用いて塗膜を形成したものが多く使用されている。
【0003】上記の剥離層としては、基材シートと剥離性を有し、且つ被転写体に転写後、転写層の表面保護を目的として形成されるので、表面保護の目的によって熱可塑性樹脂、硬化性樹脂(熱硬化性樹脂、電離放射線硬化性樹脂等)が選定される。また、耐摩耗性を必要とする場合は、熱可塑性樹脂、硬化性樹脂にシリカ、アルミナ等の無機系のフィラーを添加したものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】転写シートの剥離層に熱可塑性樹脂を使用した場合、被転写体に転写後に、剥離層は被転写体の表面となるので、エアゾール等に含まれる有機溶剤に触れたとき、有機溶剤によって侵され、表面の艶が変化する問題があった。特に、表面(剥離層)をマット状にしたとき、表面の艶の変化が顕著である。剥離層をマット化するため、基材シートの離型層面に凹凸形状を形成した場合、離型層と剥離層の剥離性が悪くなり、被転写体に転写するとき、絵柄層のインキが剥離性基材シートに取られる問題がある。特に、剥離層の樹脂に耐溶剤性のよい熱硬化性樹脂又は電離放射線硬化性樹脂を使用したとき、この現象が顕著に現れる場合が多い。そのため、被転写体の表面になる剥離層がマット化された場合でも、耐溶剤性に優れたものが望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため、転写シートを以下のような構成とした。基材シート上に、少なくとも離型層、剥離層を有する転写シートにおいて、離型層が反応性シリコーンを含有した樹脂からなり、剥離層が熱硬化性樹脂又は電離放射線硬化性樹脂からなることを特徴とする転写シートとした。また、上記の離型層の表面が微細な凹凸形状を有することを特徴とする転写シートとした。
【0006】即ち、本発明の転写シートは、基材シートの上に反応性シリコーンを含有する樹脂組成物で離型層を形成し、その離型層の上に、剥離層として熱硬化性樹脂層又は電離放射線硬化性樹脂層を形成することにより、離型層及び剥離層が凹凸形状を有する場合でも、転写工程においては剥離性がよく、転写後の転写層表面が優れたマット感を有し、且つ有機溶剤に対して優れた耐性を示すようにしたものである。」

イ 「【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照にしながら本発明を詳細に説明する。図1は本発明の転写シートの一例を示す模式断面図であり、図2は本発明の転写シートの別の態様を示す模式断面図である。図3は本発明の転写シートを被転写体に転写し、剥離性基材シートを剥離するときの模式断面図である。本発明の転写シートは、図1に示すように、基材シート11の上に、離型層12、剥離層13、絵柄層14、接着剤層15を順次積層した転写シート1であって、離型層を反応性シリコーンを含有する樹脂で形成し、剥離層との剥離性を良くし、また、剥離層を熱硬化性樹脂又は電離放射線硬化性樹脂を用いて形成し、被転写体に転写層を転写したとき、被転写体表面に耐溶剤性能を付与したものである。
【0008】また、図2に示すように、表面に凹凸形状を有する基材シートに離型層を形成することにより、離型層12に微細な凹凸形状を形成し、その凹凸形状面に剥離層13、絵柄層14、接着剤層15を順次積層した転写シートを作製し、被転写体に転写層を転写したとき、図3に示すように、被転写体表面に艶を調整するための凹凸形状16のマット面を形成し、この凹凸形状16面に耐溶剤性能を付与したものである。
【0009】離型層12に微細な凹凸形状を形成する方法としては、基材シート11にエンボス版を用いて加熱、加圧により凹凸形状を賦型する方法、サンドブラスト法によりマット面を形成する方法等がある。また、離型層を形成する樹脂組成物の中に、平均粒径0.1?10μmのシリカ、アルミナ等の無機の微粒子を添加し、この微粒子を含有する樹脂組成物を基材シートにコーティングして、離型層に凹凸形状を付与する方法もある。尚、シリカ、アルミナ等の微粒子は、バインダー樹脂の保持力の向上、分散性の向上のために、シランカップリング剤等により表面処理が施される。」

ウ 「【0010】以下に、本発明の転写シートの製造方法について説明する。先ず、図4(a)に示すように、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(以下PETフィルムとする)等の基材シート11の片面に、サンドブラスト法又はエンボス版を用いた加熱、加圧により凹凸形状16を形成する。次いで、基材シート11の凹凸形状16面に、アルキドメラミン樹脂等の樹脂に対して反応性シリコーンを2?30重量%添加し、これを有機溶剤(例えば、メチルエチルケトンとトルエンの1:1の混合溶剤)に溶解して塗工液を調整し、グラビアコート等により基材シート11の凹凸形状16面にコーティングして、図4(b)に示すように、乾燥後の塗膜の厚さが0.1?5μになるように離型層12を形成して離型性基材シート2を作製する。
【0011】次に、図4(c)に示すように、離型性基材シート2の離型層12面に、熱硬化性樹脂又は電離放射線硬化性樹脂を用いて、グラビアコート等によりコーティングして剥離層13を形成する。剥離層の厚さは、乾物として1?20μになるようにする。次いで、図4(d)に示すように、剥離層13の上に、公知のインキを用いてグラビア印刷等により絵柄層14を形成し、更に、絵柄層14の上に公知の接着剤をグラビアコート等によりコーティングして接着剤層15を設けて転写シート1を作製する。
【0012】得られた転写シートは、以下のようにして被転写体に転写して、被転写体表面に耐溶剤性に優れた転写層を形成する。図5(a)に示すように、転写シート1を被転写体17に接着剤層15を介して接着する。次に、図5(b)に示すように、離型性基材シート2を離型層12面から剥離し、被転写体に接着剤層15、絵柄層14、剥離層13を転写する。転写後の被転写体の表面は、図5(c)に示すように、表面は凹凸形状16によりマット化されているため、艶消し状態となっている。更に、剥離層からなる表面は、硬化された熱硬化性樹脂又は電離放射線硬化性樹脂であるので、有機溶剤に対して優れた耐性を示すことになる。
・・・(中略)・・・
【0017】また、転写後の転写層表面の艶を調整するために、離型層に平均粒径0.1?10μmのシリカ、アルミナ等の公知のマット剤を添加して、凹凸形状を形成する場合がある。マット剤を添加した場合は、マット剤の大きさにもよるが、離型層の膜厚は少し厚くなり1?15μの範囲で形成される。」

エ 「【0038】
【実施例】以下、実施例に基づいて、更に本発明を詳細に説明する。
(実施例1)基材シート11として、図4(a)に示すように、サンドブラスト法でフィルムの片面に凹凸形状16を形成してマット化した厚さ25μの2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(ユニチカ(株)製、以下マット化PETフィルムとする)を用い、このマット化PETフィルム11のマット面(凹凸形状16面)に、反応性シリコーン(東芝シリコーン(株)製)を3重量%添加したアルキッドメラミン樹脂を希釈溶剤としてメチルエチルケトンとトルエンの混合溶剤を用いてロールコートし、180℃、5分間で硬化し、図4(b)に示すように、厚さ2?3μの離型層12を形成して離型性基材シート2を作製した。
【0039】次に、二液硬化型エポキシ樹脂からなる塗工液を用いて、図4(c)に示すように、上記離型性基材シート2の離型層12側にグラビア印刷にて厚さ2?3μの剥離層13を形成した。次いで、図4(d)に示すように、アクリルポリオール系の二液硬化型着色インキを用いてグラビア印刷して絵柄層14を形成し、更に、アクリルポリオール系の二液硬化型接着剤を用いてナイフコーターにてコーティングして、乾物として厚さ50μの接着剤層15を形成して転写シート1を作製した。
【0040】(実施例2)基材シート11として、図6(a)に示すように、フィルムの片面に無機系マット剤を含有する塗工液をコーティングしてマット化した厚さ25μのコーティングマットPETフィルム(ユニチカ(株)製)を用い、このコーティングマットPETフィルム11のマット面(凹凸形状16面)に、実施例1と同様に、離型層、剥離層、絵柄層及び接着剤層を形成して、図6(b)に示すような転写シート1を作製した。」

オ 「【図6】




(2)引用発明
前記(1)ア-オによると、甲第1号証には、実施例2の転写シートとして、次の発明が記載されていると認められる(以下、「引用発明」という。)。

「基材シート11として、フィルムの片面に無機系マット剤を含有する塗工液をコーティングしてマット化した厚さ25μのコーティングマットPETフィルム11を用い、このコーティングマットPETフィルム11のマット面(凹凸形状16面)に、反応性シリコーンを3重量%添加したアルキッドメラミン樹脂を希釈溶剤としてメチルエチルケトンとトルエンの混合溶剤を用いてロールコートし、180℃、5分間で硬化し厚さ2?3μの離型層12を形成し、次に二液硬化型エポキシ樹脂からなる塗工液を用いて、離型層12側にグラビア印刷にて厚さ2?3μの剥離層13を形成し、次いで、アクリルポリオール系の二液硬化型着色インキを用いてグラビア印刷して絵柄層14を形成し、更にアクリルポリオール系の二液硬化型接着剤を用いてナイフコーターにてコーティングして、乾物として厚さ50μの接着剤層15を形成して、作製された転写シート。」

2 甲第2号証
(1)記載事項
甲第2号証(特開2007-98638号公報)には、次の事項が記載されている。

ア 「【技術分野】
【0001】
本発明は繊細な凹凸形状を有し、高級感のある緻密な賦型をすることができ、また光沢のある部分と艶消し部分を容易に制御することができ、意匠性に優れ、かつ離型性にも優れた賦型シートおよび該賦型シートにより賦型された化粧板に関する。
【背景技術】
【0002】
家具、机の天板、各種カウンターやドアーなどの住宅機器および内装材として用いられる建材としては、一般に合成樹脂系材料を賦型した化粧板、例えばメラミン樹脂化粧板などが幅広く用いられている。
従来、表面に凹凸形状を有する熱硬化性樹脂化粧板には、エンボス金型や樹脂凹凸シートにより凹凸形状を形成したものと、賦型シートにより凹凸形状を形成したものがある。しかし、凹凸形状を形成したエンボス金型を使用した場合は、金型をブラスト、エッチング等の表面処理する必要があるため凹凸形状および模様の緻密さに限界が生じてしまう。さらに熱硬化性樹脂化粧板製造時に、高価な型板及び予備の型板が必要となり、化粧板作製の手間と費用の負担が増えるため、製造コストも大幅に増加し製品が高価なものとなる。また、樹脂凹凸シートの場合は、熱硬化性樹脂化粧板が樹脂の硬化後、剥離しにくくなるために型板との間に、アルミニウム箔、ポリプロピレンフィルム等を挟む必要があり、微細な凹凸模様をシャープに形成することは非常に難しい。
【0003】
ところで、近年の消費者の高級品指向により、家具や机、あるいは内装材などに対しても高級感が求められるようになり、これらに用いられる化粧板においても、高級感を与える外観を有するものが望まれている。そのため、質感の付与も重要となってきており、繊細な凹凸形状を化粧板に付与する方法が種々提案されている。
例えば、基材シートの表面に電離放射線硬化性樹脂で凹凸形状を設けた賦型シートであって、賦型シートを剥離するときに凹凸形状が割れたりしないような架橋密度を有することにより所望される模様形状を忠実に再現し、かつ繰返し使用できる賦型シートが提案されている(特許文献1、特許請求の範囲参照)。しかし、賦型シートを作製する際にロール凹版から剥離する工程を介するため、凹部が細い場合には凹凸形状の表現に限界がある。
また、この方法では凹部が細い場合には、凹凸がきれいに出ないという問題がある一方、ある程度の太さの凹部がある場合には、基材表面に凹凸模様は得られるものの、隆起部の高さ以上の凸部が生じ、外観及び手触り感がよくないという問題もある。
さらに、基材シートの表面に無機系フィラーとバインダー樹脂からなる樹脂組成物を用いて凹凸層を形成するもので、撥液性樹脂で形成された絵柄模様上に塗布された微細な凹凸層形成用の樹脂組成物だけがはじかれて凹凸層が形成される賦型シートが提案されている(特許文献2、特許請求の範囲参照)。しかし、凹凸層形成用の樹脂組成物をはじくことにより凹凸層を形成するため、凹凸形状による柄の安定性に欠けていることや、凹凸層の硬化のために一定期間のエージングを要するため、賦型シートの製作に非常に時間がかかってしまうので消費者の多様化するニーズに迅速に対応ができないという問題がある。
【特許文献1】特開平7-164519号公報
【特許文献2】特開平5-92484号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、このような状況下で、繊細な凹凸形状を有し、高級感のある緻密な賦型をすることができ、また光沢のある部分と艶消し部分を容易に制御することができ、意匠性に優れ、かつ離型性にも優れた賦型シートおよび該賦型シートにより賦型された化粧板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、基材上に少なくとも、全面に設けられた離型剤を含有する透明又は半透明の艶消し下塗層と、該下塗層上に表面賦型層を有する賦型シートであって、該表面賦型層が離型剤及び艶消し剤を含有する硬化性樹脂組成物の架橋硬化したものを用いることによって、前記課題を解決し得ることを見出した。本発明は、かかる知見に基づいて完成したものである。」

イ 「【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の賦型シートは、基材上に少なくとも、全面に設けられた離型剤を含有する透明又は半透明の艶消し下塗層と、該下塗層上に部分的に設けられた表面賦型層を有し、該表面賦型層が離型剤及び艶消剤を含有する硬化性樹脂組成物の架橋硬化したものであることを特徴とする。
本発明の賦型シートの構造について、図1を用いて説明する。図1は本発明の賦型シート1の断面を示す模式図である。図1に示す例では、基材2上に全面を被覆する一様均一な浸透防止層5、艶消し下塗層3、及び硬化性樹脂組成物が架橋硬化した表面賦型層4がこの順に積層されたものである。表面賦型層4は部分的に設けられ、全体として微細な凹凸形状を有する賦型シートを形成する。
【0009】
以下、図1を用いて、基材、各層の構成について詳細に説明する。
本発明で用いられる基材2は、通常賦型シートの基材として用いられるものであれば、特に限定されず、各種の紙類、プラスチックフィルム、プラスチックシート等を用途に応じて適宜選択することができる。これらの材料はそれぞれ単独で使用してもよいが、紙同士の複合体や紙とプラスチックフィルムの複合体等、任意の組み合わせによる積層体であってもよい。
これらの基材、特にプラスチックフィルムやプラスチックシートを基材として用いる場合には、その上に設けられる層との密着性を向上させるために、所望により、片面または両面に酸化法や凹凸化法などの物理的または化学的表面処理を施すことができる。
上記酸化法としては、例えばコロナ放電処理、クロム酸化処理、火炎処理、熱風処理、オゾン・紫外線処理法などが挙げられ、凹凸化法としては、例えばサンドブラスト法、溶剤処理法などが挙げられる。これらの表面処理は、基材の種類に応じて適宜選択されるが、一般にはコロナ放電処理法が効果及び操作性などの面から好ましく用いられる。
また、該基材は基材と各層との層間密着性の強化等のために、プライマー層を形成する等の処理を施してもよい。
・・・(中略)・・・
【0014】
本発明の賦型シートは、全面に設けられた離型剤を含有する透明又は半透明の艶消し下塗層3を有することを特徴とする。
艶消し下塗層3は、通常、艶消剤を含有する無色あるいは着色透明インキにより構成される。具体的には、ベヒクル成分として、アクリル系、ポリエステル系、アクリルウレタン系、ウレタン系の樹脂で水酸基、カルボキシル基、アミノ基等の官能基を有する樹脂に、硬化剤としてポリイソシアネートを添加した2液硬化型樹脂が望ましい。なお、艶消し下塗層3によって光沢部を賦型し、表面賦型層4によって艶消部を賦型する場合には、艶消し下塗層3中には艶消剤を含有しなくてもよい。艶消剤については後に詳述する。
また、艶消し下塗り層3は離型剤を含有する。
・・・(中略)・・・
【0015】
次に、表面賦型層4は上述のように硬化性樹脂組成物が架橋硬化したもので構成される。より具体的には、模様の形成されたグラビア印刷版にて印刷を行ない、下塗り層上に部分的に設けられた表面賦型層4を形成する。その後硬化性樹脂を硬化させ表面賦型層を得る。
・・・(中略)・・・
【0020】
本発明の賦型シートは、表面賦型層4に離型剤を含有することを特徴とし、該離型剤としてはシリコーン(メタ)アクリレートが好ましい。表面賦型層4に離型剤を含有させることで、離型性が向上し、反復継続的使用に対する耐性が向上する。
・・・(中略)・・・
【0022】
また、本発明の賦型シートは、硬化性樹脂組成物にさらに艶消剤を配合することを必須とする。艶消剤は、賦型したときの意匠性を考慮し、また艶消し下塗層に含まれる艶消剤との関係で、その含有量、粒径、粒径分布、材質、形状を決定する。
例えば、含有量については、添加量の大きいほうが、艶消効果が高く、表面賦型層4中の艶消剤の含有量を、艶消し下塗層3中の艶消剤の含有量よりも相対的に多くすれば、表面賦型層4により賦型される部分が艶消し部と認識され、艶消し下塗層3が露出している部分に対応する部分が光沢部として認識される。逆に、艶消し下塗層3中の艶消剤の含有量を相対的に多くすれば、表面賦型層4により賦型される部分が光沢部と認識される。具体的には、艶消剤の含有量は0?15質量部の範囲で制御することが好ましく、この範囲で制御することによって、光沢部及び艶消部による高い意匠性を確保することができる。
なお、本発明において、艶消し下塗層3によって光沢部を賦型し、表面賦型層4によって艶消部を賦型する場合には、艶消し下塗層3中に艶消剤を含まなくてもよい。また、表面賦型層4中の艶消剤の含有量は、表面賦型層を構成する樹脂組成物100質量部に対して、0.1?15質量部の範囲であることが好ましい。
【0023】
次に、艶消剤の粒径としては、平均粒径がある範囲で艶消効果が高く、具体的には、該粒径は1?10μmの範囲で制御されることが好ましく、さらには1?5μmの範囲で制御されることが好ましい。
【0024】
艶消剤は無機微粒子及び有機微粒子のいずれであってもよい。当該微粒子の例としては、無機粒子として、シリカ、アルミナ、アルミノシリケート、カオリナイト、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ガラスなどの粒子を挙げることができ、有機微粒子として、アクリル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ウレタン系樹脂、尿素系樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、ベンゾグアナミン-メラミン-ホルムアルデヒド縮合物などの粒子を挙げることができる。これらのうち、艶消効果が高く、制御が容易に行えるという点からシリカ粒子が好適である。また、これらの微粒子は1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。」

ウ 「




3 甲第3号証
(1)記載事項
甲第3号証(特開2014-69520号公報)には、次の事項が記載されている。

ア 「【0019】
即ち、本発明の本発明の加飾シートにおける積層構造の一例として、基材層/離型層/保護層/必要に応じて設けられるプライマー層/装飾層/必要に応じて設けられる接着層が順に積層された積層構造が挙げられる。図1に、本発明の加飾シートの積層構造の好適な一形態として、基材層/離型層/保護層/プライマー層/装飾層/接着層が順に積層された加飾シートの断面図を示す。」

イ 「【0087】
(プライマー層)
プライマー層は、転写層を構成する層として、保護層と装飾層の密着性を向上させる目的で、これらの間に必要に応じて設けられる層である。」

ウ 「




第5 当審の判断
1 理由1について
(1)特許異議申立人は、本件特許の請求項1には「前記マット層は、マット層を構成する樹脂100質量部に対して、4.0質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有し」、「前記マット離型層は、マット離型層を構成する樹脂100質量部に対して、0.5質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有する」が記載されているが、本件特許の明細書に実施例として開示されている数値範囲は、マット層のフィラー添加量が4.1-7.3質量部、マット離型層のフィラー添加量が0.5-3.7質量部であって、技術常識に照らしても、請求項1の記載の範囲まで拡張または一般化できない旨主張している。

(2)本件特許発明1-6が解決しようとする課題は、「安定した光沢度で生産することができ、さらに、良好な非写像性を維持しつつ、被転写体の表面光沢度をコントロールすることが可能である、転写フィルム、およびこれを用いた転写成形品を提供すること」である(【0009】参照。)。
そして、特許請求の範囲の請求項1には、「前記マット層は、マット層を構成する樹脂100質量部に対して、4.0質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有し」(以下、「発明特定事項1」という。)、「前記マット離型層は、マット離型層を構成する樹脂100質量部に対して、0.5質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有する」(以下、「発明特定事項2」という。)と記載されている。

(3)発明特定事項1及び2は、いずれも、発明の詳細な説明に記載されている。
また、マット層のフィラー添加量がマット層を構成する塗膜の主成分となる樹脂100質量部に対して20.0質量部を超えると、フィラーの沈降・凝集が起こり、マットインキを作製できないこと、及びマット離型層のフィラー添加量がマット離型層を構成する塗膜の主成分となる樹脂100質量部に対して20.0質量部を超えると、フィラーの沈降・凝集が起こり、マット離型インキを作製できないことが記載されている(【0018】、【0023】、【0035】-【0037】等参照。)。

(4)発明の詳細な説明には、マット層のフィラー添加量が4.1-7.3質量部、マット離型層のフィラー添加量が0.5-3.7質量部の範囲にある実施例1-3が記載されている。
ア 比較例2と実施例1-3とを比較すると、マット層のフィラー添加量が4.1質量部程度よりも多くなれば、非写像性が実用上問題のないレベルとなることが理解できる。

イ 比較例1と実施例1-2とを比較すると、マット離型層のフィラー添加量が0.5質量部程度よりも多くなれば、膜厚変動による光沢度の変化が小さくなり、成形品外観への影響が見られなくなることが理解できる。
また、実施例1と実施例2とを比較すると、マット離型層のフィラー添加量が多いほど、膜厚変動による光沢度の変化が小さくなることが理解できる。

(5)前記(3)及び(4)からすると、マット層及びマット離型層のフィラー添加量が、各層を構成する樹脂100質量部に対して、上限値の20.0質量部までは、成形品表面の写像性が低く、良好なマット調外観の成形品が得られることが理解できるから、本件特許発明1-6が、発明の詳細な説明において発明の前記課題が解決できることを当業者が認識できるように記載された範囲を超えているとはいえない。
よって、本件特許発明1-6は、発明の詳細な説明に記載したものでないとはいえないから、特許請求の範囲の記載は、特許法36条6項1号に規定する要件を満たしていないとはいえない。

2 理由2について
(1)請求項1に係る発明について
ア 対比
本件特許発明1と引用発明とを対比する。
(ア)引用発明の「フィルムの片面に無機系マット剤を含有する塗工液をコーティングしてマット化した厚さ25μのコーティングマットPETフィルム11」である「基材シート11」は、基材である「フィルム」と「フィルムの片面に無機系マット剤を含有する塗工液をコーティング」してできた層(以下、「コーティングマット層」という。)とからなるものである(甲第1号証の【図6】(a)も参照のこと。)。
そして、引用発明の基材である「フィルム」及び「コーティングマット層」は、技術的にみて、それぞれ、本件特許発明1の「基材フィルム」及び「マット層」に相当する。

(イ)引用発明において、「厚さ2?3μの離型層12」は、「コーティングマットPETフィルム11のマット面(凹凸形状16面)に」形成されているから、「離型層12」はマット化されているといえる(甲第1号証の【図6】(b)も参照のこと。)。
そうすると、引用発明の「離型層12」は、本件特許発明1の「マット離型層」に相当する。

(ウ)引用発明の「厚さ2?3μの剥離層13」は、二液硬化型エポキシ樹脂からなる塗工液を用いて、離型層12側にグラビア印刷したものであるから、ハードコート層であるといえる。
そうすると、引用発明の「剥離層13」は、本件特許発明1の「ハードコート層」に相当する。

(エ)引用発明の「接着剤層15」は、技術的にみて、本件特許発明1の「接着層」に相当する。
また、引用発明の「転写シート」は、技術的にみて、本件特許発明1の「転写フィルム」に相当する。

(オ)引用発明の「転写シート」は、基材である「フィルム」、「コーティングマット層」、「離型層12」、「剥離層13」、「接着剤層15」が順次積層してなるものである(甲第1号証の【図6】(b)も参照のこと。)。
そうすると、引用発明の「転写シート」は、本件特許発明1の「基材フィルムの一方の面に、少なくともマット層、マット離型層、ハードコート層、接着層を順次積層してなる転写フィルムであ」るという要件を満たしている。

(カ)引用発明の「コーティングマット層」は、「無機系マット剤を含有する」ところ、「無機系マット剤」は無機の微粒子でフィラーであるといえる。
そうすると、引用発明の「コーティングマット層」は、本件特許発明1の「前記マット層は、」「フィラーを含有」するという要件を満たしている。

イ 一致点
上記アによると、本件特許発明1と引用発明は次の点で一致する。
「基材フィルムの一方の面に、少なくともマット層、マット離型層、ハードコート層、接着層を順次積層してなる転写フィルムであって、
前記マット層は、フィラーを含有する、転写フィルム。」

ウ 相違点
他方、本件特許発明1と引用発明は次の点で相違する。
(相違点1)
本件特許発明1の「前記マット層は、マット層を構成する樹脂100質量部に対して、4.0質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有」するのに対し、引用発明の「コーティングマット層」は、含有する「無機系マット剤」の量が定かではない点。

(相違点2)
本件特許発明1の「前記マット離型層は、マット離型層を構成する樹脂100質量部に対して、0.5質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有する」のに対し、引用発明の「離型層12」は、マット剤を含有しない点。

エ 判断
相違点1及び2は、技術的に関連するので、併せて検討する。
(ア)基材フィルムの一方の面に、少なくともマット層、マット離型層、ハードコート層、接着層を順次積層してなる転写フィルムのマット層及びマット離型層のいずれもがフィラーを含有するようにする技術(以下、「技術1」という。)は、甲第1号証-甲第3号証に記載されておらず、また、技術1が、本件特許に係る出願の出願前に公知又は周知であったことを示す証拠も見当たらない。
甲第1号証の【0017】には「転写後の転写層表面の艶を調整するために、離型層に平均粒径0.1?10μmのシリカ、アルミナ等の公知のマット剤を添加して、凹凸形状を形成する場合がある。マット剤を添加した場合は、マット剤の大きさにもよるが、離型層の膜厚は少し厚くなり1?15μの範囲で形成される」と記載されているところ、【0014】及び実施例を参酌すると、この離型層は、(引用発明とは異なる)コーティングマット層を有しない転写シートの離型層のことであると解するのが自然である。
また、引用発明の転写シートのコーティングマット層はマット剤を含有し、すでに転写層表面の艶が調整されているから、離型層12にマット剤をさらに含有させる動機付けがあるとはいえない。そうすると、引用発明において、技術1を採用し、コーティングマット層及び離型層12のいずれもがマット剤を含有するようにすることは、当業者が容易になし得たことであるとはいえない。

(イ)また、基材フィルムの一方の面に、少なくともマット層、マット離型層、ハードコート層、接着層を順次積層してなる転写フィルムのマット層が、マット層を構成する樹脂100質量部に対して、4.0質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有するようにする技術(以下、「技術2」という。)、及び基材フィルムの一方の面に、少なくともマット層、マット離型層、ハードコート層、接着層を順次積層してなる転写フィルムのマット離型層が、マット離型層を構成する樹脂100質量部に対して、0.5質量部以上20.0質量部以下のフィラーを含有するようにする技術(以下、「技術3」という。)は、いずれも、甲第1号証-甲第3号証に記載されておらず、また、技術2及び3が、本件特許に係る出願の出願前に公知又は周知であったことを示す証拠も見当たらない。
甲第2号証には、全面に設けられた離型剤を含有する透明又は半透明の艶消し下塗層と、該下塗層上に部分的に設けられ、離型剤及び艶消し剤を含有する硬化性樹脂組成物の架橋硬化した表面賦型層を有する賦型シートにおいて、艶消し下塗層の艶消剤の含有量を0?15質量部の範囲で制御すること、及び表面賦型層中の艶消剤の含有量を、表面賦型層を構成する樹脂組成物100質量部に対して、0.1?15質量部の範囲とすることが記載されている。しかしながら、甲第2号証の賦型シートは、甲第1号証に記載されたような構成の転写シートではない。また、甲第2号証の賦型シートの艶消し下塗層及び表面賦型層は、いずれも、化粧板に接触することが想定されているが、甲第1号証に記載された引用発明においては、離型層12だけが剥離層13に接触するから、甲第2号証の賦型シートの艶消し下塗層が甲第1号証に記載された引用発明の「コーティングマット層」に対応し、甲第2号証の賦型シートの表面賦型層が甲第1号証に記載された引用発明の「離型層12」に対応するとはいえない。そうすると、技術1-3が、甲第2号証に記載されているとはいえない。

(ウ)そして、相違点1及び2に係る本件特許発明1の構成を有することにより、本件特許発明1は、「マット層の面上にマット離型層が形成されているので、被転写体の表面にマット調外観を付与することができ、マット層もしくはマット離型層のフィラー含有量を調整することで、被転写体の表面光沢度を容易にコントロールすることができる」(本件特許明細書【0036】)、「マット層のフィラーの添加量を、構成する樹脂100質量部に対して4.0質量部以上20.0質量部以下とすることで、高い光沢度でも非写像性を維持することができる」、「マット離型層のフィラーの添加量を、構成する樹脂100質量部に対して0.5質量部以上20.0質量部とすることで、マット離型層の膜厚変動による被転写体の表面光沢度への影響は低く抑えることができる」、「安定した光沢度で生産することができ、さらに、良好な非写像性を維持しつつ、被転写体の表面光沢度をコントロールすることが可能である」(本件特許明細書【0037】)という効果を奏するものである。

(エ)前記(ア)-(ウ)からすると、引用発明において、相違点1及び2に係る本件特許発明1の構成を得ることは、当業者が容易になし得たことであるとはいえない。

オ 小括
よって、本件特許発明1は、甲第1号証に記載された発明、甲第2号証に記載された事項、甲第3号証に記載された事項、及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

(2)本件特許発明2-6について
特許請求の範囲の請求項2-6は、いずれも、特許請求の範囲の請求項1を直接又は間接的に引用するものであって、本件特許発明2-6は、本件特許発明1の構成を全て具備し、これに限定を加えたものに該当する。
そうすると、前記(1)のとおり、本件特許発明1は、甲第1号証に記載された発明、甲第2号証に記載された事項、甲第3号証に記載された事項、及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない以上、本件特許発明2-6も、甲第1号証に記載された発明、甲第2号証に記載された事項、甲第3号証に記載された事項、及び周知技術に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

第6 むすび
以上のとおり、特許異議の申立ての理由及び証拠によっては、請求項1-6に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に請求項1-6に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2019-03-01 
出願番号 特願2014-96079(P2014-96079)
審決分類 P 1 651・ 121- Y (B44C)
P 1 651・ 537- Y (B44C)
最終処分 維持  
前審関与審査官 野田 定文  
特許庁審判長 中田 誠
特許庁審判官 関根 洋之
宮澤 浩
登録日 2018-06-15 
登録番号 特許第6349931号(P6349931)
権利者 凸版印刷株式会社
発明の名称 転写フィルム  
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