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審決分類 審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正する A61K
管理番号 1353419
審判番号 訂正2019-390058  
総通号数 237 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-09-27 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2019-05-17 
確定日 2019-07-11 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6490764号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第6490764号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり訂正することを認める。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6490764号は、2013年(平成25年)5月21日(パリ条約による優先権主張 2012年5月23日 欧州特許庁(EP))を国際出願日とする特願2015-513044号の一部を、特許法第44条の規定により平成29年8月30日に新たな特許出願としたものであって、その請求項1?13に係る発明について、平成31年3月8日に特許権の設定登録がされ、その後、令和1年5月17日に本件訂正審判が請求されたものである。


第2 請求の趣旨及び訂正の内容
1 請求の趣旨
本件訂正審判の請求の趣旨は、
「特許第6490764号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおりに訂正することを認める、との審決を求める。」というものである。

2 訂正の内容
訂正の内容は、下記の訂正事項1のとおりである。(下線部は訂正箇所を示す。)

[訂正事項1]
特許請求の範囲の請求項1に
「クローディン18.2スプライスバリアント2(CLDN18.2)」
と記載されているのを、
「クローディン18スプライスバリアント2(CLDN18.2)」
に訂正する。


第3 当審の判断
1 訂正の目的
本件特許の明細書(以下、「本件明細書」という。)には、段落【0004】に
「タイトジャンクション分子クローディン18スプライスバリアント2(クローディン18.2(CLDN18.2))は、タイトジャンクションタンパク質のクローディンファミリーのメンバーである。CLDN18.2は、2つの小細胞外ループとともに4つの膜スパニングドメインを含む27.8kDaの膜貫通タンパク質である。」
との記載があり、また、段落【0033】に
「用語「CLDN18」は、クローディン18を指し、クローディン18スプライスバリアント1(クローディン18.1(CLDN18.1))およびクローディン18スプライスバリアント2(クローディン18.2(CLDN18.2))を含めた任意のバリアントを含む。」
との記載がある(下線部は当審で付した。)。これらの記載からみて、「CLDN18.2」なる記載における「CLDN18」の部分が、「クローディン18」を表し、「.2」との部分はクローディン18のスプライスバリアントの種類を表し、該記載を「スプライスバリアント」なる記載を含めて表記する場合には、「クロ-ディン18」の後に「スプライスバリアント2」のように記載するのが正しいことが理解できる。
そうすると、「クローディン18.2スプライスバリアント2(CLDN18.2)」なる記載が、本来「クローディン18スプライスバリアント2(CLDN18.2)」と記載されるべき表記上の誤りであることは明らかである。
したがって、訂正事項1は、本件特許請求の範囲に存在する表記上の誤りを正しい記載に訂正するものである。
よって、本件訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号に規定する「誤記の訂正」を目的とするものである。

2 外国語書面に記載した事項の範囲内の訂正であること
本件特許に係る外国語書面には、第1頁第21行に「Claudin 18 splice variant 2(Claudin 18.2(CLDN18.2))」及び第11頁第12行に「claudin 18 splice variant 2(claudin 18.2(CLDN18.2))」との記載があり、これらの記載は本件明細書の段落【0004】及び【0033】に記載の「クローディン18スプライスバリアント2(クローディン18.2(CLDN18.2))」に対応するものである。
したがって、訂正事項1は、外国語書面に記載した事項の範囲内においてされたものである。
よって、本件訂正は、特許法第126条第5項の規定に適合する。

3 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないこと
訂正事項1は、特許請求の範囲における誤記を、本件明細書の記載から自明な正しい表記に訂正するだけのものであるから、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものではない。
よって、本件訂正は、特許法第126条第6項の規定に適合する。

4 訂正後の発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであること
上記のとおり、「クローディン18.2スプライスバリアント(CLDN18.2)」が「クローディン18スプライスバリアント2(CLDN18.2)」と表記されるべきものであることは、本件明細書の記載から明らかであり、訂正後の「クローディン18スプライスバリアント2(CLDN18.2)」を表記とする本件発明は、訂正前の本件発明と何ら変わらないから、特許出願の際に独立して特許を受けることができるものではないとする新たな理由は見当たらない。
よって、本件訂正は、特許法第126条第7項の規定に適合する。


第4 むすび
以上のとおり、本件訂正は、特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる事項を目的とするものであり、同条第5?7項の規定に適合するものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
がん疾患を処置する方法において使用するための医薬の調製のための、クローディン18スプライスバリアント2(CLDN18.2)に結合し、かつ、抗体依存性細胞傷害(ADCC)によってCLDN18.2を発現する細胞の殺傷を媒介する抗体の使用であって、
前記方法が、CLDN18.2の発現を安定化または増大させる作用物質の投与によって、前記抗体によるADCCを増加させる工程を含み、
前記抗体が、配列番号32によって表されるアミノ酸配列を含む抗体重鎖および配列番号39によって表されるアミノ酸配列を含む抗体軽鎖を含み、
前記作用物質が、
(i)イリノテカン、
(ii)ドセタキセル、および、
(iii)シスプラチン、
からなる群から選択される、
使用。
【請求項2】
前記抗体重鎖が配列番号17で表されるアミノ酸配列を含み、前記抗体軽鎖が配列番号24で表されるアミノ酸配列を含む、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
前記方法がγδT細胞を刺激する作用物質を投与する工程をさらに含み、
前記作用物質が、ビスホスホネートであるか、あるいは、ゾレドロン酸、クロドロン酸、イバンドロン酸、パミドロン酸、リセドロン酸、ミノドロン酸、オルパドロン酸、アレンドロン酸、インカドロン酸、およびこれらの塩からなる群から選択される作用物質である、請求項1または2に記載の使用。
【請求項4】
γδT細胞がVγ9Vδ2T細胞である、請求項3に記載の使用。
【請求項5】
前記ビスホスホネートが、窒素含有ビスホスホネート(アミノビスホスホネート)である、請求項3または4に記載の使用。
【請求項6】
γδT細胞を刺激する作用物質が、インターロイキン-2と組み合わせて投与される、請求項3から5のいずれか一項に記載の使用。
【請求項7】
前記方法が、最大1000mg/m^(2)の用量で、前記抗体を投与する工程を含む、請求項1から6のいずれか一項に記載の使用。
【請求項8】
前記方法が、300?600mg/m^(2)の用量で、前記抗体を繰り返して投与する工程を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の使用。
【請求項9】
がんがCLDN18.2陽性である、請求項1から8のいずれか一項に記載の使用。
【請求項10】
がんが、腺癌、特に、進行した腺癌である、請求項1から9のいずれか一項に記載の使用。
【請求項11】
がんが、胃のがん、食道、特に、下部食道のがん、食道胃接合部のがん、および胃食道がんからなる群から選択される、請求項1から10のいずれか一項に記載の使用。
【請求項12】
患者が、HER2/neu陰性患者、またはHER2/neu陽性状態を有するがトラスツズマブ療法に適格でない患者である、請求項1から11のいずれか一項に記載の使用。
【請求項13】
CLDN18.2が、配列番号1によるアミノ酸配列を有する、請求項1から12のいずれか一項に記載の使用。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
審理終結日 2019-06-18 
結審通知日 2019-06-21 
審決日 2019-07-02 
出願番号 特願2017-165303(P2017-165303)
審決分類 P 1 41・ 852- Y (A61K)
最終処分 成立  
前審関与審査官 菊池 美香  
特許庁審判長 關 政立
特許庁審判官 岡崎 美穂
吉田 知美
登録日 2019-03-08 
登録番号 特許第6490764号(P6490764)
発明の名称 がんを処置するためのクローディン18.2に対する抗体を伴う併用療法  
代理人 実広 信哉  
代理人 村山 靖彦  
代理人 実広 信哉  
代理人 村山 靖彦  
代理人 実広 信哉  
代理人 村山 靖彦  
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