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審決分類 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H02J
審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H02J
管理番号 1356594
審判番号 不服2018-12245  
総通号数 240 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2019-12-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2018-09-12 
確定日 2019-10-31 
事件の表示 特願2014- 86752「充電スタンド」拒絶査定不服審判事件〔平成27年11月19日出願公開、特開2015-208090〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、平成26年4月18日の出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。
平成30年1月10日付け:拒絶理由通知書
平成30年3月19日 :意見書、手続補正書の提出
平成30年6月5日付け :拒絶査定
平成30年9月12日 :審判請求書、手続補正書の提出
平成30年11月19日 :上申書の提出

第2 平成30年9月12日にされた手続補正についての補正の却下の決定
[補正の却下の決定の結論]
平成30年9月12日にされた手続補正(以下「本件補正」という。)を却下する。

[理由]
1.本件補正について(補正の内容)
(1)本件補正後の特許請求の範囲の記載
本件補正により、特許請求の範囲の請求項1の記載は、次のとおり補正された。(下線部は、補正箇所である。)
「 スタンド本体と、扉と、充電制御部と、充電ケーブルと、充電コネクタと、コネクタホルダと、ケーブルホルダとを備え、
前記スタンド本体は、前方に開口した箱状に形成され、前記扉は、前記スタンド本体の前記開口を閉塞する閉位置と前記開口を開放する開位置との間で開閉可能に前記スタンド本体に取り付けられ、
前記充電制御部は、前記スタンド本体内に収納されて前記充電ケーブルを介した充電電流の供給をオンオフ制御するように構成され、
前記充電ケーブルは、一端が前記充電制御部と接続され、他端に前記充電コネクタが接続され、前記充電コネクタは、電気自動車の充電インレットと挿抜自在に接続されるように構成され、
前記コネクタホルダは、前記スタンド本体内に設けられて前記充電コネクタを着脱自在に保持するように構成され、
前記ケーブルホルダは、前記スタンド本体の側壁に沿って前記スタンド本体に固定される取付部と、前記取付部の下端から水平に突出する支持部と、前記支持部の先端に設けられる抜け止め部とを有してU字状の棒状部材をJ字状に折り曲げた形状に形成され、前記スタンド本体内に設けられ、前記充電ケーブルが前記支持部に掛け回されるように構成され、
さらに、前記ケーブルホルダは、前記スタンド本体内において前記コネクタホルダの下方に設けられることを特徴とする充電スタンド。」

(2)本件補正前の特許請求の範囲
本件補正前の、平成30年3月19日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1の記載は次のとおりである。
「 スタンド本体と、扉と、充電制御部と、充電ケーブルと、充電コネクタと、コネクタホルダと、ケーブルホルダとを備え、
前記スタンド本体は、前方に開口した箱状に形成され、前記扉は、前記スタンド本体の前記開口を閉塞する閉位置と前記開口を開放する開位置との間で開閉可能に前記スタンド本体に取り付けられ、
前記充電制御部は、前記スタンド本体内に収納されて前記充電ケーブルを介した充電電流の供給をオンオフ制御するように構成され、
前記充電ケーブルは、一端が前記充電制御部と接続され、他端に前記充電コネクタが接続され、前記充電コネクタは、電気自動車の充電インレットと挿抜自在に接続されるように構成され、
前記コネクタホルダは、前記スタンド本体内に設けられて前記充電コネクタを着脱自在に保持するように構成され、
前記ケーブルホルダは、前記スタンド本体の側壁に沿って前記スタンド本体に固定される取付部と、前記取付部の下端から水平に突出する支持部と、前記支持部の先端に設けられる抜け止め部とを有して前記スタンド本体内に設けられ、前記充電ケーブルが前記支持部に掛け回されるように構成され、
さらに、前記ケーブルホルダは、前記スタンド本体内において前記コネクタホルダの下方に設けられることを特徴とする充電スタンド。」

2.補正の適否
本件補正は、本件補正前の請求項1に記載された発明を特定するために必要な事項である「ケーブルホルダ」について、「U字状の棒状部材をJ字状に折り曲げた形状に形成され」との限定を付加するものであって、補正前の請求項1に記載された発明と補正後の請求項1に記載される発明の産業上の利用分野及び解決しようとする課題が同一であるから、特許法第17条の2第5項第2号に掲げる特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当する。
そこで、本件補正後の請求項1に記載される発明(以下「本件補正発明」という。)が同条第6項において準用する同法第126条第7項の規定に適合するか(特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか)について、以下、検討する。

(1)本件補正発明
本件補正発明は、上記「1.(1)」に記載したとおりのものである。

(2)引用発明
原査定の拒絶の理由に引用された特開2013-150392号公報(以下「引用文献1」という。)には、「充電装置」に関して、図面とともに、次の記載がある。なお、下線は当審で付与した。

ア.「【0012】
図1は本発明による充電装置の一実施例を示す正面図である。図2は本発明による充電装置の一実施例の側面図である。図1及び図2に示されるように、充電装置10は、床面に固定される固定ベース12上に起立する長方形状の箱状の筐体20と、筐体20の正面開口を開閉する扉30とを有する。
【0013】
筐体20の上面には、タッチパネル40が取り付けられている。タッチパネル40は、テンキーあるいは各種操作キーを表示した場合に入力手段となり、操作手順等を表示した場合にガイダンス手段として機能する。
【0014】
扉30は、左側のヒンジにより水平方向に回動可能に支持されており、正面には、外部から内部が見えるように半透明ガラスが嵌め込まれた窓32が設けられている。また、扉30の右側には、開閉操作を行うための取っ手34が設けられている。
【0015】
さらに、扉30の下端には、充填中に給電ケーブルが挿通される逆U字状の下部開口36が設けられている。下部開口36は、側方からみると、下方に向けて傾斜する傾斜面に開口し、且つ、内部に収納された給電ケーブルを引き出した際、ケーブル外周の絶縁被膜に損傷を与えないように横幅広形状に形成されている。
【0016】
図3は充電装置10の回路構成を示すブロック図である。図3に示されるように、充電装置10は、充電回路50と、表示装置60と、入力装置70とを有する。また、充電回路(CCID:Charging Circuit Interrupt Device)50は、給電側制御装置80と、給電側通信装置90と、給電側充電制御装置100とを有する。」

イ.「【0019】
給電側制御装置80(給電制御部)は、例えばマイクロコンピュータなどからなり、表示装置60に表示する表示データを制御しており、入力装置70から入力された充填開始信号、又は給電側通信装置90を介して入力される車両Hから送信される車両識別信号、及び扉開閉状態検知スイッチ120からの扉閉状態検知信号に基づいて給電側充電制御装置100に充電開始信号を出力する。また、給電側制御装置80は、タッチパネル40の入力装置70により入力された情報を記憶装置82に記憶させると共に、入力装置70により入力された充電開始信号または充電停止信号により記憶装置82に記憶された各制御プログラム及び各情報に基づいて充電制御処理を実行、停止する。」

ウ.「【0021】
給電側充電制御装置100は、給電側制御装置80からの制御信号に基づいて充電コネクタ160への給電(電流)のオンまたはオフを切替えるリレーなどからなる切替回路を有する。給電側充電制御装置100の出力側には、給電ケーブル150が接続され、給電ケーブル150の先端には充電コネクタ160が接続されている。また、充電コネクタ160は、その先端部に充電用端子及び通信用端子を有する。
【0022】
車両Hは、電気自動車(EV車)又はプラグインハイブリット車(PH車)であり、充電式バッテリ170と、車両側通信装置180と、車両側充電制御装置190とを有する。車両側通信装置190は、充電式バッテリ170への充電が可能である場合にその旨を示す充電可能信号を給電側制御装置80に対して充電コネクタ160を介して出力するとともに、充電コネクタ160を介して充電式バッテリ(被充電体)170の充電方式を識別するための車両識別信号等を送受信する。また、車両側充電制御装置190は、充電コネクタ160が接続される充電コンセント200を有する。」

エ.「【0024】
図4は充電装置10の内部構造を示す縦断面図である。図4に示されるように、筐体20の内部には、充電コネクタ160及び給電ケーブル150を収納する収納部22が設けられている。収納部22は、扉30により閉塞されており、充電コネクタ160を取出す際、または収納させる際に開放される。また、収納部22の奥側には、隔壁24によって仕切られた空間25が形成されている。隔壁24の内側に形成された空間25には、充電回路50と、漏電防止器などの各種電気機器240等が収納されている。
【0025】
収納部22の隔壁24の前面には、充電コネクタ160を保持する保持部26が設けられている。保持部26は、隔壁24の内側(奥側)に向けて斜め下方に延在する凹部形状に形成されており、正面から充電コネクタ160を挿入しやすい形状に形成されている。
【0026】
また、隔壁24の前面下部には、給電ケーブル150を掛止するケーブル掛止部230が突出している。ケーブル掛止部230は、棒状の先端に大径部があり、給電ケーブル150を2重、3重に巻回した状態に掛止することができる。さらに、給電ケーブル150は、隔壁24の下端に設けられた挿通孔から隔壁24の内側(空間25)に挿入されており、隔壁24の内側に配された充電回路50に接続されている。」

オ.「【0028】
図5は筐体20の扉30を開いた状態を示す斜視図である。図5に示されるように、扉30は、左側面の縁部がヒンジにより水平方向に回動可能に支持されているため、右側面の取っ手34に手をかけて容易に開閉操作を行える。
【0029】
充電コネクタ160は、隔壁24の保持部26に挿入された状態で保持されている。充電前の準備作業としては、扉30を開いて、保持部26から充電コネクタ160を取出しながら給電ケーブル150を外部に引き出す。その際、給電ケーブル150は、隔壁24の下端付近から充電回路50に接続されているため、床面に沿うように配され、扉30を閉じるときに下部開口36内に挿通されることになる。
【0030】
図6は充電装置10から取出された充電コネクタ160を車両側の充電コンセント200に接続した充電中の状態を示す図である。図6に示されるように、扉30を開いて筐体20の前側を開放することで充電コネクタ160が取出される。次に扉30が閉じられ、給電ケーブル150が扉30の下部開口36に挿通された状態となる。その後、充電コネクタ160は、車両Hの充電コンセント200に接続される。この後、タッチパネル40に表示されたテンキー(入力装置70)などにより予め登録された当該車両Hの識別番号(ID:識別情報)を入力し、当該識別番号が正規の登録番号である場合に、充電スタートスイッチ釦(充電開始スイッチ)がタッチパネル40に表示される。そして、操作者が充電スタートスイッチ釦(入力装置70)を押圧操作することで、当該車両Hに搭載された充電式バッテリ170への充電が開始される。」

カ.「【図4】



キ.「【図5】



・上記ア.によれば、充電装置10は、筐体20と、扉30とを有するものである。
・上記ア.によれば、筐体20は、正面開口を有し、床面に固定される固定ベース12上に起立する箱状のものである。
・上記ア.によれば、扉30は、筐体20の正面開口を開閉し、ヒンジにより水平方向に回動可能に支持されるものである。
・上記ア.によれば、充電装置10は、充電回路50を有するものである。また、充電回路50は、給電側制御装置80と、給電側充電制御装置100とを有するものである。
・上記イ.によれば、給電側制御装置80は、給電側充電制御装置100に充電開始信号を出力するものである。
・上記ウ.によれば、給電側充電制御装置100は、給電側制御装置80からの制御信号に基づいて充電コネクタ160への給電電流のオンまたはオフを切替えるリレーからなる切替回路を有するものである。
・上記エ.によれば、筐体20の内部には、充電コネクタ160及び給電ケーブル150を収納する収納部22が設けられ、収納部22の奥側には、隔壁24によって仕切られた空間25が形成され、空間25には、充電回路50が収納されている。
・上記ウ.によれば、給電ケーブル150は、先端に充電コネクタ160が接続されるものである。また、上記エ.によれば、給電ケーブル150は、充電回路50に接続されるものである。さらに、上記カ.によれば、充電回路50と接続されるのは、給電ケーブル150の両端のうち、充電コネクタ160に接続される先端とは反対側の端である。
・上記オ.によれば、充電コネクタ160は、保持部26に挿入された状態で保持され、充電中の状態では、車両Hの充電コンセント200に接続されるものである。
・上記ウ.によれば、車両Hは、電気自動車である。
・上記エ.によれば、充電コネクタ160を保持する保持部26は、収納部22の隔壁24の前面に設けられるものである。
・上記エ.によれば、隔壁24の前面下部には、ケーブル掛止部230が突出している。また、ケーブル掛止部230は、棒状の先端に大径部があり、給電ケーブル150を2重、3重に巻回した状態に掛止することができるものである。
・上記カ.及びキ.によれば、ケーブル掛止部230は、収納部22内に設けられ、収納部22において保持部26の下方に設けられることが読み取れる。

そうすると、上記摘示事項および図面を総合勘案すると、引用文献1には次の発明(以下「引用発明」という。)が記載されている。

「 筐体20と、扉30と、充電回路50とを有し、
前記筐体20は、正面開口を有し、床面に固定される固定ベース12上に起立する箱状のものであり、前記扉30は、前記筐体20の正面開口を開閉し、ヒンジにより水平方向に回動可能に支持され、
前記充電回路50は、給電側制御装置80と、給電側充電制御装置100とを有し、前記給電側制御装置80は、前記給電側充電制御装置100に充電開始信号を出力し、前記給電側充電制御装置100は、給電側制御装置80からの制御信号に基づいて充電コネクタ160への給電電流のオンまたはオフを切替えるリレーからなる切替回路を有するものであり、
前記筐体20の内部には、充電コネクタ160及び給電ケーブル150を収納する収納部22が設けられ、前記収納部22の奥側には、隔壁24によって仕切られた空間25が形成され、前記空間25には、前記充電回路50が収納されており、前記給電ケーブル150は、先端に充電コネクタ160が接続され、前記先端とは反対側の端が充電回路50と接続され、前記充電コネクタ160は、保持部26に挿入された状態で保持され、充電中の状態では、電気自動車である車両Hの充電コンセント200に接続されるものであり、
前記保持部26は、前記収納部22の隔壁24の前面に設けられて前記充電コネクタ160を保持するものであり、
前記収納部22の前記隔壁24の前面下部には、ケーブル掛止部230が突出し、前記ケーブル掛止部230は、収納部22内に設けられ、棒状の先端に大径部があり、給電ケーブル150を2重、3重に巻回した状態に掛止することができるものであり、
さらに、前記ケーブル掛止部230は、前記収納部22において前記保持部26の下方に設けられる充電装置10。」

(3)対比
そこで、本件補正発明と引用発明とを対比する。

ア.引用発明の「筐体20」は、「床面に固定される固定ベース12上に起立する」ものであるから、「スタンド」を構成するものであるといえる。また、引用発明の「筐体20」は、内部に充電コネクタ160及び給電ケーブル150を収納する収納部22や、充電回路50が収納される空間25が形成されるものであるから、充電装置10の「本体」を構成するものであるといえる。
したがって、引用発明の「筐体20」は、本件補正発明の「スタンド本体」に相当する。

イ.引用発明の「扉30」、「充電コネクタ160」は、それぞれ本件補正発明の「扉」、「充電コネクタ」に相当する。

ウ.引用発明の「充電回路50」は、「給電側制御装置80と、給電側充電制御装置100とを有」するから、充電を制御するものである。
したがって、引用発明の「充電回路50」は、本件補正発明の「充電制御部」に相当する。

エ.引用発明の「給電ケーブル150」は、「先端に充電コネクタ160が接続され、前記先端とは反対側の端が充電回路50と接続され」るものであるから、「充電」を行うためのケーブルであることは明らかである。
したがって、引用発明の「給電ケーブル150」は、本件補正発明の「充電ケーブル」に相当する。

オ.引用発明の「保持部26」は、「充電コネクタ160を保持する」ものであるから、本件補正発明の「コネクタホルダ」に相当する。

カ.引用発明の「ケーブル掛止部230」は、「給電ケーブル150を2重、3重に巻回した状態に掛止することができる」ものであるから、本件補正発明の「ケーブルホルダ」に相当する。

キ.引用発明の「筐体20」は、床面に固定される固定ベース12上に起立するものであるから、引用発明の「筐体20」を有する「充電装置10」は、「スタンド」であるといえる。
また、引用発明の「充電コネクタ160及び給電ケーブル150」は「収納部22」に「収納」され、「保持部26」は「前記収納部22の隔壁24の前面に設けられて」おり、「ケーブル掛止部230」は「前記収納部22の前記隔壁24の前面下部」に「突出」するものであるから、引用発明の「給電ケーブル150」、「充電コネクタ160」、「保持部26」及び「ケーブル掛止部230」は、いずれも「充電装置10」が備えるものであると認められる。
したがって、引用発明の「充電装置10」が「筐体20と、扉30と、充電回路50とを有」し、「充電コネクタ160及び給電ケーブル150」が「収納部22」に「収納」され、「保持部26」が「前記収納部22の隔壁24の前面に設けられて」おり、「ケーブル掛止部230」が「前記収納部22の前記隔壁24の前面下部」に「突出」するものであることは、本件補正発明の「充電スタンド」が「スタンド本体と、扉と、充電制御部と、充電ケーブルと、充電コネクタと、コネクタホルダと、ケーブルホルダとを備え」ることに相当する。

ク.引用発明の「筐体20」は、「正面開口を有し、床面に固定される固定ベース12上に起立する箱状のもの」であり、筐体の「正面」とは「前方」のことであるから、引用発明の「前記筐体20は、正面開口を有し、床面に固定される固定ベース12上に起立する箱状のものであり」は、本件補正発明の「前記スタンド本体は、前方に開口した箱状に形成され」に相当する。

ケ.引用発明の「扉30」は、「筐体20の正面開口を開閉」するものであるから、開口を閉塞する閉位置と開口を開放する開位置との間で開閉可能なものである。また、引用発明の「扉30」は、「ヒンジにより水平方向に回動可能に支持され」るものであり、ヒンジによって扉30が筐体20に取り付けられることは明らかである。
したがって、引用発明の「前記扉30は、前記筐体20の正面開口を開閉し、ヒンジにより水平方向に回動可能に支持され」は、本件補正発明の「前記扉は、前記スタンド本体の前記開口を閉塞する閉位置と前記開口を開放する開位置との間で開閉可能に前記スタンド本体に取り付けられ」に相当する。

コ.引用発明において、「充電回路50」が有する「給電側制御装置80」は、「給電側充電制御装置100に充電開始信号を出力し」、「充電回路50」が有する「給電側充電制御装置100」は、「給電側制御装置80からの制御信号に基づいて充電コネクタ160への給電電流のオンまたはオフを切替えるリレーからなる切替回路を有する」ものである。そして、「充電コネクタ160への給電電流」が「給電ケーブル150を介した充電電流」であることは明らかであるから、引用発明の「充電回路50」は、「給電ケーブル150を介した充電電流の供給をオンオフ制御するように構成され」るものである。
したがって、引用発明の「前記充電回路50」が「給電側制御装置80と、給電側充電制御装置100とを有し、前記給電側制御装置80は、前記給電側充電制御装置100に充電開始信号を出力し、前記給電側充電制御装置100は、給電側制御装置80からの制御信号に基づいて充電コネクタ160への給電電流のオンまたはオフを切替えるリレーからなる切替回路を有するものであ」ることは、本件補正発明の「前記充電制御部」が「前記充電ケーブルを介した充電電流の供給をオンオフ制御するように構成され」ることに相当する。

サ.引用発明の「充電回路50」は、「隔壁24によって仕切られた」「空間25」に「収納されて」いるものであり、空間25が「筐体20内」の空間であることは明らかである。
したがって、引用発明の「前記充電回路50」が「隔壁24によって仕切られた」「空間25」に「収納されて」いることは、本件補正発明の「前記充電制御部」が「前記スタンド本体内に収納されて」いることに相当する。

シ.引用発明の「先端」、「前記先端とは反対側の端」、「電気自動車である車両H」は、それぞれ本件補正発明の「他端」、「一端」、「電気自動車」に相当する。また、引用発明の「充電コンセント200」は、接続された充電コネクタ160から電流が供給されるものであるから、本件補正発明の「充電インレット」に相当する。さらに、引用発明の「充電コネクタ160」は、「保持部26に挿入された状態で保持され、充電中の状態では、電気自動車である車両Hの充電コンセント200に接続される」ものであるから、充電コンセント200と「挿抜自在に接続されるように構成される」ものである。
したがって、引用発明の「前記給電ケーブル150は、先端に充電コネクタ160が接続され、前記先端とは反対側の端が充電回路50と接続され、前記充電コネクタ160は、保持部26に挿入された状態で保持され、充電中の状態では、電気自動車である車両Hの充電コンセント200に接続されるものであり」は、本件補正発明の「前記充電ケーブルは、一端が前記充電制御部と接続され、他端に前記充電コネクタが接続され、前記充電コネクタは、電気自動車の充電インレットと挿抜自在に接続されるように構成され」に相当する。

ス.引用発明の「保持部26」は、「収納部22の隔壁24の前面に設けられ」ており、「収納部22の隔壁24の前面」が筐体20内であることは明らかである。また、引用発明の「保持部26」は、「充電コネクタ160を保持する」ものであり、かつ「充電コネクタ160」は、「充電中の状態では、電気自動車である車両Hの充電コンセント200に接続される」ものであるから、「保持部26」は、充電コネクタ160を「着脱自在に保持するように構成される」ものである。
したがって、引用発明の「前記保持部26は、前記収納部22の隔壁24の前面に設けられて前記充電コネクタ160を保持するものであり」は、本件補正発明の「前記コネクタホルダは、前記スタンド本体内に設けられて前記充電コネクタを着脱自在に保持するように構成され」に相当する。

セ.引用発明の「ケーブル掛止部230」は、「前記収納部22の前記隔壁24の前面下部に」「突出」し、「収納部22内に設けられ」、「給電ケーブル150を2重、3重に巻回した状態に掛止することができる」ものであり、「巻回した状態に掛止する」ことは、「掛け回されるように構成され」ることである。また、「収納部22」は「筐体20の内部」に設けられるものであるから、「収納部22内」は、「筐体20内」であるといえる。
そうすると、引用発明の「前記収納部22の前記隔壁24の前面下部には、ケーブル掛止部230が突出し、前記ケーブル掛止部230は、収納部22内に設けられ、棒状の先端に大径部があり、給電ケーブル150を2重、3重に巻回した状態に掛止することができるものであり」と、本件補正発明の「前記ケーブルホルダは、前記スタンド本体の側壁に沿って前記スタンド本体に固定される取付部と、前記取付部の下端から水平に突出する支持部と、前記支持部の先端に設けられる抜け止め部とを有してU字状の棒状部材をJ字状に折り曲げた形状に形成され、前記スタンド本体内に設けられ、前記充電ケーブルが前記支持部に掛け回されるように構成され」とは、いずれも「前記ケーブルホルダは、前記スタンド本体内に設けられ、前記充電ケーブルが掛け回されるように構成され」る点において共通する。
ただし、「ケーブルホルダ」について、本件補正発明は、「前記スタンド本体の側壁に沿って前記スタンド本体に固定される取付部と、前記取付部の下端から水平に突出する支持部と、前記支持部の先端に設けられる抜け止め部とを有してU字状の棒状部材をJ字状に折り曲げた形状に形成され」ており、充電ケーブルが「前記支持部」に掛け回されるように構成されるのに対し、引用発明ではその旨の特定はされていない。

ソ.引用発明の「さらに、前記ケーブル掛止部230は、前記収納部22において前記保持部26の下方に設けられる」は、本件補正発明の「さらに、前記ケーブルホルダは、前記スタンド本体内において前記コネクタホルダの下方に設けられる」に相当する。

そうすると、本件補正発明と引用発明とは、
「 スタンド本体と、扉と、充電制御部と、充電ケーブルと、充電コネクタと、コネクタホルダと、ケーブルホルダとを備え、
前記スタンド本体は、前方に開口した箱状に形成され、前記扉は、前記スタンド本体の前記開口を閉塞する閉位置と前記開口を開放する開位置との間で開閉可能に前記スタンド本体に取り付けられ、
前記充電制御部は、前記スタンド本体内に収納されて前記充電ケーブルを介した充電電流の供給をオンオフ制御するように構成され、
前記充電ケーブルは、一端が前記充電制御部と接続され、他端に前記充電コネクタが接続され、前記充電コネクタは、電気自動車の充電インレットと挿抜自在に接続されるように構成され、
前記コネクタホルダは、前記スタンド本体内に設けられて前記充電コネクタを着脱自在に保持するように構成され、
前記ケーブルホルダは、前記スタンド本体内に設けられ、前記充電ケーブルが掛け回されるように構成され、
さらに、前記ケーブルホルダは、前記スタンド本体内において前記コネクタホルダの下方に設けられることを特徴とする充電スタンド。」
である点で一致し、以下の点で相違する。

<相違点1>
「ケーブルホルダ」について、本件補正発明は、「前記スタンド本体の側壁に沿って前記スタンド本体に固定される取付部と、前記取付部の下端から水平に突出する支持部と、前記支持部の先端に設けられる抜け止め部とを有してU字状の棒状部材をJ字状に折り曲げた形状に形成され」ており、充電ケーブルが「前記支持部」に掛け回されるように構成されるのに対し、引用発明ではその旨の特定はされていない点。

(4)判断
上記相違点1について検討する。
ア.引用発明において、ケーブルホルダを充電スタンド内に具体的にどのように取り付けるかは、充電ケーブルを収納するための収納部の形状や寸法等を勘案して、当業者が適宜選択し得る設計的事項である。また、筐体からなるスタンド本体を備えた充電スタンドにおいて、前記スタンド本体の側壁にケーブルホルダを取り付けることは、本願の出願日前に周知の技術事項である(必要であれば、原査定の拒絶の理由に周知技術を示す文献として引用された特開2010-283946号公報の段落【0024】、【0025】及び図3や、原査定の拒絶の理由に周知技術を示す文献として引用された特開平11-266509号公報の段落【0015】及び図2を参照。)。したがって、引用発明において、上記周知の技術事項を採用し、ケーブルホルダをスタンド本体の側壁に取り付けることは、当業者が適宜なし得た事項である。
イ.また、ケーブルを掛け回すためのケーブルホルダの構成や形状としては種々のものが知られているところ、ケーブルホルダとして、取付対象に固定される取付部と、前記取付部の下端から水平に突出する支持部と、前記支持部の先端に設けられる抜け止め部とを有してU字状の棒状部材をJ字状に折り曲げた形状に形成され、ケーブルが前記支持部に掛け回されるように構成されたケーブルホルダを用いることは、本願の出願日前に周知の技術事項である(必要であれば、特開2012-213285号公報の段落【0027】及び図1や、米国特許出願公開第2012/0268067号明細書の図1を参照。)。したがって、引用発明において、上記周知の技術事項を採用し、ケーブルホルダとして、取付対象に固定される取付部と、前記取付部の下端から水平に突出する支持部と、前記支持部の先端に設けられる抜け止め部とを有してU字状の棒状部材をJ字状に折り曲げた形状に形成され、ケーブルが前記支持部に掛け回されるように構成されたケーブルホルダを用いることは、当業者が適宜なし得た事項である。
ウ.そして、引用発明において、上記ア.で説示した「筐体からなるスタンド本体を備えた充電スタンドにおいて、前記スタンド本体の側壁にケーブルホルダを取り付ける」という周知の技術事項を採用するとともに、上記イ.で説示した「ケーブルホルダとして、取付対象に固定される取付部と、前記取付部の下端から水平に突出する支持部と、前記支持部の先端に設けられる抜け止め部とを有してU字状の棒状部材をJ字状に折り曲げた形状に形成され、ケーブルが前記支持部に掛け回されるように構成されたケーブルホルダを用いる」という周知の技術事項を採用した場合、ケーブルホルダの「取付部」が、取付対象となる「スタンド本体の側壁」に固定されることにより、「前記スタンド本体の側壁に沿って前記スタンド本体に固定される」とともに、「充電ケーブル」が前記支持部に掛け回されるという上記相違点1の構成となることは、当然のことである。

そして、本件補正発明の作用効果は、引用発明及び周知の技術事項の奏する作用効果から予測される範囲内のものにすぎず、格別顕著なものということはできない。
したがって、本件補正発明は、引用発明及び周知の技術事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により、特許出願の際独立して特許を受けることができないものである。

3.本件補正についてのむすび
よって、本件補正は、特許法第17条の2第6項において準用する同法第126条第7項の規定に違反するので、同法第159条第1項の規定において読み替えて準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものである。

第3 本願発明について
1.本願発明
平成30年9月12日にされた手続補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項に係る発明は、平成30年3月19日付けの手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし3に記載された事項により特定されるものであるところ、その請求項1に係る発明(以下「本願発明」という。)は、その請求項1に記載された事項により特定される、上記「第2 [理由]1.(2)」に記載のとおりのものである。

2.原査定の拒絶の理由
原査定の拒絶の理由は、この出願の請求項1ないし3に係る発明は、その出願前に頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の引用文献1に記載された発明及び引用文献2ないし5に記載された周知技術に基づいて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない、というものである。

引用文献1:特開2013-150392号公報
引用文献2:特開2010-283946号公報(周知技術を示す文献)
引用文献3:特開平11-266509号公報(周知技術を示す文献)
引用文献4:特開2013-192387号公報(周知技術を示す文献)
引用文献5:特開2012-165533号公報(周知技術を示す文献)

3.引用発明
原査定の拒絶の理由で引用された引用文献1の記載事項及び引用発明は、上記「第2 [理由]2.(2)」に記載したとおりである。

4.対比
本願発明は、上記「第2 [理由]2.」で検討した本件補正発明から、「ケーブルホルダ」について、「U字状の棒状部材をJ字状に折り曲げた形状に形成され」との限定事項を削除したものである。
そして、上記「第2 [理由]2.(3)」で説示した事項を踏まえて本願発明と引用発明とを対比すると、本願発明と引用発明とは、
「 スタンド本体と、扉と、充電制御部と、充電ケーブルと、充電コネクタと、コネクタホルダと、ケーブルホルダとを備え、
前記スタンド本体は、前方に開口した箱状に形成され、前記扉は、前記スタンド本体の前記開口を閉塞する閉位置と前記開口を開放する開位置との間で開閉可能に前記スタンド本体に取り付けられ、
前記充電制御部は、前記スタンド本体内に収納されて前記充電ケーブルを介した充電電流の供給をオンオフ制御するように構成され、
前記充電ケーブルは、一端が前記充電制御部と接続され、他端に前記充電コネクタが接続され、前記充電コネクタは、電気自動車の充電インレットと挿抜自在に接続されるように構成され、
前記コネクタホルダは、前記スタンド本体内に設けられて前記充電コネクタを着脱自在に保持するように構成され、
前記ケーブルホルダは、前記スタンド本体内に設けられ、前記充電ケーブルが掛け回されるように構成され、
さらに、前記ケーブルホルダは、前記スタンド本体内において前記コネクタホルダの下方に設けられることを特徴とする充電スタンド。」
である点で一致し、以下の点で相違する。

<相違点2>
「ケーブルホルダ」について、本願発明は、「前記スタンド本体の側壁に沿って前記スタンド本体に固定される取付部と、前記取付部の下端から水平に突出する支持部と、前記支持部の先端に設けられる抜け止め部とを有し」ており、充電ケーブルが「前記支持部」に掛け回されるように構成されるのに対し、引用発明ではその旨の特定はされていない点。

5.判断
上記相違点2について検討する。
(1)引用発明において、ケーブルホルダを充電スタンド内に具体的にどのように取り付けるかは、充電ケーブルを収納するための収納部の形状や寸法等を勘案して、当業者が適宜選択し得る設計的事項である。また、筐体からなるスタンド本体を備えた充電スタンドにおいて、前記スタンド本体の側壁にケーブルホルダを取り付けることは、本願の出願日前に周知の技術事項である(必要であれば、原査定の拒絶の理由に周知技術を示す文献として引用された引用文献2の段落【0024】、【0025】及び図3や、原査定の拒絶の理由に周知技術を示す文献として引用された引用文献3の段落【0015】及び図2を参照。)。したがって、引用発明において、上記周知の技術事項を採用し、ケーブルホルダをスタンド本体の側壁に取り付けることは、当業者が適宜なし得た事項である。
(2)また、ケーブルを掛け回すためのケーブルホルダの構成や形状としては種々のものが知られているところ、ケーブルホルダとして、取付対象に固定される取付部と、前記取付部の下端から水平に突出する支持部と、前記支持部の先端に設けられる抜け止め部とを有し、ケーブルが前記支持部に掛け回されるように構成されたケーブルホルダを用いることは、本願の出願日前に周知の技術事項である(必要であれば、原査定の拒絶の理由に周知技術を示す文献として引用された引用文献4の段落【0015】及び図1、2や、原査定の拒絶の理由に周知技術を示す文献として引用された引用文献5の段落【0027】及び図6を参照。また、上記「第2 [理由]2.(4)」に引用された特開2012-213285号公報の段落【0027】及び図1や、上記「第2 [理由]2.(4)」に引用された米国特許出願公開第2012/0268067号明細書の図1にも、上記周知の技術事項に対応するケーブルホルダが開示されている。)。したがって、引用発明において、上記周知の技術事項を採用し、ケーブルホルダとして、取付対象に固定される取付部と、前記取付部の下端から水平に突出する支持部と、前記支持部の先端に設けられる抜け止め部とを有し、ケーブルが前記支持部に掛け回されるように構成されたケーブルホルダを用いることは、当業者が適宜なし得た事項である。
(3)そして、引用発明において、上記(1)で説示した「筐体からなるスタンド本体を備えた充電スタンドにおいて、前記スタンド本体の側壁にケーブルホルダを取り付ける」という周知の技術事項を採用するとともに、上記(2)で説示した「ケーブルホルダとして、取付対象に固定される取付部と、前記取付部の下端から水平に突出する支持部と、前記支持部の先端に設けられる抜け止め部とを有し、ケーブルが前記支持部に掛け回されるように構成されたケーブルホルダを用いる」という周知の技術事項を採用した場合、ケーブルホルダの「取付部」が、取付対象となる「スタンド本体の側壁」に固定されることにより、「前記スタンド本体の側壁に沿って前記スタンド本体に固定される」とともに、「充電ケーブル」が前記支持部に掛け回されるという上記相違点2の構成となることは、当然のことである。

そして、本願発明の作用効果は、引用発明及び周知の技術事項の奏する作用効果から予測される範囲内のものにすぎず、格別顕著なものということはできない。
したがって、本願発明は、引用発明及び周知の技術事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

第4 平成30年11月19日に提出された上申書における補正希望等について
審判請求人は、平成30年11月19日に提出された上申書において、特許請求の範囲について以下のとおり補正することを希望するとともに、当該補正後の請求項1及び2に係る発明(「以下それぞれ「上申書発明1」及び「上申書発明2」という。)は、進歩性を有する旨を主張している。(下線部は、補正箇所である。)
「[請求項1]
スタンド本体と、扉と、充電制御部と、充電ケーブルと、充電コネクタと、コネクタホルダと、ケーブルホルダとを備え、
前記スタンド本体は、前方に開口した箱状に形成され、前記扉は、前記スタンド本体の前記開口を閉塞する閉位置と前記開口を開放する開位置との間で開閉可能に前記スタンド本体に取り付けられ、
前記充電制御部は、前記スタンド本体内に収納されて前記充電ケーブルを介した充電電流の供給をオンオフ制御するように構成され、
前記充電ケーブルは、一端が前記充電制御部と接続され、他端に前記充電コネクタが接続され、前記充電コネクタは、電気自動車の充電インレットと挿抜自在に接続されるように構成され、
前記コネクタホルダは、前記スタンド本体内に設けられて前記充電コネクタを着脱自在に保持するように構成され、
前記ケーブルホルダは、前記スタンド本体の側壁に沿って前記スタンド本体に固定される取付部と、前記取付部の下端から水平に突出する支持部と、前記支持部の先端に設けられる抜け止め部とを有してU字状の棒状部材をJ字状に折り曲げた形状に形成され、前記スタンド本体内に設けられ、前記充電ケーブルが前記支持部に掛け回されるように構成され、
さらに、前記ケーブルホルダは、前記スタンド本体内において前記コネクタホルダの下方であり、かつ、前記開口から前記スタンド本体内に向かって前記充電ケーブルが掛け回される位置において、前記スタンド本体の側壁から前記開口と並行して突出するように設けられることを特徴とする充電スタンド。
[請求項2]
前記コネクタホルダは、前記スタンド本体内において前記開口と対向する位置に設けられることを特徴とする請求項1記載の充電スタンド。」

しかしながら、上記「第2」で説示したとおり、本件補正は却下すべきものであり、上記「第3」で説示したとおり、本願発明は、引用発明及び周知の技術事項に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、補正の機会を与えるべき合理的な事由は存在しない。

なお、上申書発明1の「ケーブルホルダ」が「前記開口から前記スタンド本体内に向かって前記充電ケーブルが掛け回される位置において、前記スタンド本体の側壁から前記開口と並行して突出するよう」に設けられるという事項は、引用発明において、上記「第2 [理由]2.(4)ア.」で説示した「筐体からなるスタンド本体を備えた充電スタンドにおいて、前記スタンド本体の側壁にケーブルホルダを取り付ける」という周知の技術事項を採用するとともに、上記「第2 [理由]2.(4)イ.」で説示した「ケーブルホルダとして、取付対象に固定される取付部と、前記取付部の下端から水平に突出する支持部と、前記支持部の先端に設けられる抜け止め部とを有してU字状の棒状部材をJ字状に折り曲げた形状に形成され、ケーブルが前記支持部に掛け回されるように構成されたケーブルホルダを用いる」という周知の技術事項を採用することにより、当然に得られる事項である。また、上申書発明2の「コネクタホルダ」が、「前記スタンド本体内において前記開口と対向する位置に設けられる」との事項は、引用発明が当然に備えている事項である。
したがって、上申書発明1及び2は、進歩性を有していないものである。
よって、上記主張は採用できない。

第5 むすび
上記「第3」のとおり、本願の請求項1に係る発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2019-08-27 
結審通知日 2019-09-03 
審決日 2019-09-17 
出願番号 特願2014-86752(P2014-86752)
審決分類 P 1 8・ 121- Z (H02J)
P 1 8・ 575- Z (H02J)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 高野 誠治大濱 伸也田中 寛人  
特許庁審判長 國分 直樹
特許庁審判官 宮本 秀一
山澤 宏
発明の名称 充電スタンド  
代理人 特許業務法人北斗特許事務所  
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