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審決分類 審判 全部無効 2項進歩性  A45D
管理番号 1359489
審判番号 無効2018-800094  
総通号数 243 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2020-03-27 
種別 無効の審決 
審判請求日 2018-07-24 
確定日 2020-02-19 
事件の表示 上記当事者間の特許第5230864号発明「美肌ローラ」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 審判費用は、請求人の負担とする。 
理由 第1 本件特許の経緯
本件特許第5230864号(以下、単に「本件特許」という。)についての特許出願は、平成19年12月14日に出願した特願2007-324077号であって、平成25年3月29日に請求項1ないし7に係る発明についての特許が設定登録された。


第2 本件無効審判の経緯
本件無効審判の経緯は以下のとおりである。

平成30年 7月24日 請求人 株式会社ファイブスターによる
本件無効審判請求
(無効2018-800094号)
平成30年10月22日 被請求人 株式会社MTGによる
審判事件答弁書
(以下単に「答弁書」という。)提出
平成30年11月 2日付け 審理事項通知書
平成30年12月11日 請求人による口頭審理陳述要領書提出
平成30年12月20日 被請求人による口頭審理陳述要領書提出
平成30年12月25日付け 審理事項通知書(2)
平成31年 1月10日 第1回口頭審理
平成31年 1月22日 請求人による上申書提出
平成31年 1月25日 被請求人による上申書提出
平成31年 2月12日 被請求人による上申書提出

なお、本審決において、記載箇所を行により特定する場合、行数は空行を含まない。また、特許法の条文を使用する際に「特許法」という表記を省略することがある。


第3 本件特許発明
本件特許の請求項1ないし7に係る発明は、願書に添付された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲に記載された次のとおりのものである。(以下「本件特許発明1」などということがある。また、これらをまとめて単に「本件特許発明」ということがある。)
「【請求項1】
柄と、
前記柄の一端に導体によって形成された一対のローラと、
生成された電力が前記ローラに通電される太陽電池と、を備え、
前記ローラの回転軸が、前記柄の長軸方向の中心線とそれぞれ鋭角に設けられ、
前記一対のローラの回転軸のなす角が鈍角に設けられた、
美肌ローラ。
【請求項2】
導体によって形成された一対のローラと、
前記一対のローラを支持する把持部と、
生成された電力が前記ローラに通電される太陽電池と、を備え、
前記ローラの回転軸が、前記把持部の中心線とそれぞれ鋭角に設けられ、
前記一対のローラの回転軸のなす角が鈍角に設けられた、
美肌ローラ。
【請求項3】
前記ローラが金属によって形成されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の美肌ローラ。
【請求項4】
前記ローラが金属の酸化物によって形成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の美肌ローラ。
【請求項5】
前記金属が、
プラチナ、チタン、ゲルマニウム、ステンレス
から1種類以上選ばれることを特徴とする、請求項3又は請求項4に記載の美肌ローラ。
【請求項6】
前記ローラが光触媒を含むことを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の美肌ローラ。
【請求項7】
前記光触媒が酸化チタンであることを特徴とする、請求項6に記載の美肌ローラ。」


第4 請求人の主張
1 請求の趣旨
請求人の主張する請求の趣旨は、本件特許発明1ないし7についての特許を無効とする、との審決を求めるものである。

2 証拠方法
請求人が提出した証拠方法は、以下のとおりである。
甲第1号証:特開平6-339506号公報の写し
(以下、写しである旨の表記は省略する。)
甲第2号証:実願平2-52700号(実開平4-11028号)のマイクロフィルム
甲第3号証:特開2005-66304号公報
甲第4号証:特開平2-131779号公報
甲第5号証:特開平3-92175号公報
甲第6号証:登録実用新案第3109896号公報
甲第7号証:特開平4-231957号公報
甲第8号証:特開2004-321814号公報
甲第9号証:韓国意匠公報30-0399693号
甲第9号証の2:韓国意匠公報30-0399693号の翻訳文
甲第10号証:台湾実用新案公報M258730号
甲第10号証の2:台湾実用新案公報M258730号の翻訳文
なお、以下において、甲第○号証を単に甲○ということがある。

(1)証拠方法の提出時期
以上の証拠方法のうち、甲第1号証ないし甲第6号証は、審判請求書(以下単に「請求書」ということがある。)に添付されたものであり、甲第7号証ないし甲第10号証の2は、口頭審理陳述要領書に添付されたものである。

(2)文書の成立の真正
上記甲第1号証ないし甲第10号証の2号証の文書の成立について、当事者間に争いはない(第1回口頭審理調書の「被請求人」欄3)。

3 請求の理由の要点
請求の理由は、請求人の主張の全趣旨を踏まえ、その要点は以下のとおりである。

(1)本件特許発明1ないし5は、甲第1号証に記載された発明、甲第2号証又は甲第3号証に記載された発明、及び甲第4号証又は甲第5号証に記載された発明に基づいて、出願前に当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、その特許は同法第123条第1項第2号に該当し、無効とすべきである。

(2)本件特許発明6及び7は、甲第1号証に記載された発明、甲第2号証又は甲第3号証に記載された発明、甲第4号証又は甲第5号証に記載された発明、及び甲第6号証に記載された発明に基づいて、出願前に当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、その特許は同法第123条第1項第2号に該当し、無効とすべきである。

4 主張の概要
請求人の主張の概要は、以下のとおりである。

(ア)甲1の図1ないし図3に記載されている実施形態においては、把手1は、回転体8,9が揺動していない状態(図2の状態)において、回転体軸6,7と平行になるように配置されている。一方、図4,5に記載されている実施形態においては、把手1は、図4上、上下に90度揺動可能となっている。把手1が、図4上、上方向に最大限揺動したとすると、回転体8,9が揺動していない状態(図4の状態)においては、把手1の長手方向と回転体軸6,7とは、ほぼ垂直の関係になるように配置されている。
2つの実施形態においては、このような構造上の違いはあるが、実際に使用する際には、回転体8,9は、停止面13,14によって、揺動が制限された状態となるのであるから、どちらの実施形態であっても、回転体8,9の回転体軸6,7が、把手1の長軸方向の中心線とそれぞれ鋭角に設けられているという関係が成立する。また、回転軸6,7の間の角は、鈍角となる。
その点を以下に図示する。(請求書第17ページ中段付近?第18ページ下段付近)

(イ)審判請求書の図を立体的に表現した図として、三次元CAD上で再現した外観構造を別紙図面(下図参照)として提出する。なお、甲第1号証の図4及び5において、キャリア部18とされている箇所については、甲第1号証の全体的記載より、甲第1号証の図1ないし図3に示されている把手1の回転体8,9側の構造を意図しているのは当業者にとって明らかであり、答弁書8ページの図も同様である。よって、図1ないし図3に示されている把手1の回転体8,9側の構造を用いて、キャリア部18を作図した。下の図面に示すように、(1)回転体軸6,7と把手1の長軸方向の角度は、それぞれ鋭角になり、(2)回転体軸6,7同士の角度は鈍角になっている。(請求人口頭審理陳述要領書第2ページ下段付近?第3ページ上段付近)


(ウ)本件特許発明1との関係においては、甲1には、以下の甲1発明が開示されている。
「a1.把手1と、
b1.把手1の一端に導体によって形成された一対の回転体8,9と、
c1.回転体8,9に通電される電池と、を備え、
d1.回転体8,9の回転体軸6,7が、把手1の長軸方向の中心線とそれぞれ鋭角に設けられ、
e1.一対の回転体8,9の回転体軸6,7のなす角が鈍角に設けられた、
f1.マッサージ具。」
また、本件特許発明2との関係においては、以下の甲1発明が開示されている。
「g1.導体によって形成された一対の回転体8,9と、
h1.一対の回転体8,9を支持する把手1と、
i1.生成された電力が回転体8,9に通電される電池と、を備え、
j1.回転体8,9の回転体軸6,7が、把手1の長軸方向の中心線とそれぞれ鋭角に設けられ、
k1.一対の回転体8,9の回転体軸6,7のなす角が鈍角に設けられた、
l1.マッサージ具。」(請求書第19ページ上段?中段付近)

(エ)甲第2号証では、「皮膚に微弱電流を流すことで、美容効果を得ようとする美肌ローラ。」が開示されている。また、「ローラーヘッド1A,1Bが、白金陽極3、ゲルマニウム陰極4によって形成されている。」という事項が開示されている。さらに、「ローラーヘッド1A,1Bとして、亜鉛や鉄の酸化物を用いること。」が開示されている。(請求書第21ページ中段付近)

(オ)甲第3号証では、「皮膚に微弱電流を流すことで、美容効果を得ようとするマッサージ器。」が開示されている。また、「ローラ100がフェライト磁石110によって形成されている。」という事項が開示されている。さらに、「ローラ100にゲルマニウム皮膜が形成されている。」という事項が開示されている。(請求書第25ページ上段付近)

(カ)甲第4号証には、薬液をイオン化して生体に浸透させるために、第1電極42と第2電極52を用いる技術が開示されているが、その際に用いる電源として、ペーパー電池、ボタン型、ディスク型電池の他に、太陽電池を用いてもよいことが開示されている。すなわち、生体に対して微弱電流を流す際に、電池として太陽電池を用いることが甲第4号証に記載されている。(請求書第27ページ中段付近)

(キ)甲第5号証では、太陽電池との用語は出現していないが、光キャッチ面(2)によりキャッチされた太陽光線や電灯光線の光エネルギーがシリコン半導体(1)において電気イオンに変換されと記載されていることから、シリコン半導体(1)が太陽電池に該当するのは、明らかである。すなわち、生体に対して微弱電流を流す際に、電池として太陽電池を用いることが甲第5号証に記載されている。(請求書第28ページ下段付近)

(ク)本件特許発明1と甲1発明は、以下の点で相違する。
(相違点1-1)
本件特許発明1は、美肌ローラであるのに対して、甲1発明は、マッサージ具である点。
(相違点2-1)
本件特許発明1では、ローラに通電される電源として、太陽電池を用いるのに対して、甲1発明では、回転体8,9に通電される電源として、電池を用いている点。(請求書第31ページ上段付近)

(ケ)相違点1-1については、甲1発明と、甲第2号証又は甲第3号証に記載されている事項とは、共に、皮膚に、電流による刺激を与えるという点で共通しており、その点が、動機付けとなって、甲1発明の回転体8,9間に流す電流に、甲第2又は甲第3号証に記載された程度の電流値の微弱電流を用いることとし、甲1発明を、顔面のための美肌ローラとすることは、当業者にとって、容易に発明することができる。(請求書第32ページ下段付近)

(コ)相違点2-1については、皮膚に微弱電流を流すために用いる電池として、甲第4号証又は甲第5号証には、太陽電池を用いることが記載されているのであるから、その点が、動機付けとなって、甲1発明の回転体8,9の間の皮膚に微弱電流を流す際に、甲1発明の電池に替えて、太陽電池を用いることは、当業者であれば、容易に想到することができる。(請求書第33ページ中段付近)

(サ)仮に、被請求人の主張する相違点3-1(後述)が存在したとしても、甲第1号証の段落【0004】に記載のように、甲第1号証では、従来技術として、回転体が把手に対してある角度で固定されている場合を挙げているのであるから、段落【0004】の記載が動機付けとなって、被請求人がいうところの回転体軸6,7が140°の場合(答弁書第6ページの上の図又は第8ページの上の左右の図)のような状態に固定して構成するようにすることは、当業者であれば、容易に想到することができるものである。そして、回転軸6,7を揺動しないように固定しても、ある一定のマッサージ効果は期待できるわけであるから、阻害要因を有するというほどの記載であるとは到底考えられない。
また、甲第7号証、甲第8号証、甲第9号証の1、及び甲第10号証の1に開示されているように、一対のローラを用いて肌をマッサージする器具において、ローラの支持軸を揺動させずに、固定して使用することは、周知であり、かかる出願時の技術水準を考慮すれば、甲1発明の回転軸6,7が揺動しないように構成することには、動機付けがあり、当業者には、容易に想到することができるものである。(請求人口頭審理陳述要領書第4ページ中段付近?第5ページ上段付近)

(シ)相違点2-1の容易想到性につき、被請求人は、甲1発明の電池によって流れる電流は「むずむずした感覚」を引き起こすものであるのに対して、太陽電池によって流れるμA程度の微弱電流では、「むずむずした感覚」は得られないのであるから、甲1発明の電池を甲4、甲5に開示された太陽電池に変更することには、動機付けがないと主張している。しかし、そもそも、本件特許発明には、太陽電池が用いられるとのみ特定されているのであり、本件特許発明の太陽電池によって得られる電流値は、どの程度のものであるのか、本件明細書を参酌したとしても、何ら、特定されていない。(請求人口頭審理陳述要領書第6ページ中段付近)

(ス)本件特許発明2は、本件特許発明1の「柄」に代わって、「前記一対のローラを支持する把持部」を用いている。そして、甲1発明における「把手1」は、本件特許発明2の「把持部」に相当する。それ以外は、本件特許発明1との対比と同様である。よって、両者は以下の点で相違する。
(相違点1-2)
本件特許発明2は、美肌ローラであるのに対して、甲1発明は、マッサージ具である点で、相違する。
(相違点2-2)
本件特許発明2では、ローラに通電される電源として、太陽電池を用いるのに対して、甲1発明では、回転体8,9に通電される電源として、電池を用いている点で、相違する。(請求書第31ページ中段付近?第32ページ上段付近)

(セ)相違点1-2については、本件特許発明1における相違点1-1と同様、甲第2号証又は甲第3号証に記載された事項に基づいて、甲1発明のマッサージ具を、美肌ローラとすることは、当業者にとって、容易である。
相違点2-2については、本件特許発明1における相違点2-1と同様、甲1発明において、回転体8,9の間の皮膚に微弱電流を流す際に、電池として太陽電池を用いることは、甲第4号証又は甲第5号証に記載された事項に基づいて、当業者であれば、容易に発明することができる。(請求書第33ページ下段付近?第34ページ上段付近)


第5 被請求人の主張

1 要点及び証拠方法
これに対し被請求人は、以下の理由に基づき、本件審判請求は成り立たないとの審決を求め、証拠方法として以下の乙第1号証?乙第4号証を提出している。

乙第1号証 「職場のあんぜんサイト 感電」のホームページの写し
乙第2号証 株式会社MTG 企画開発本部 杉森香織の報告書(原本)
乙第3号証 「一般財団法人 九州電気保安協会 感電」のホームページ
の写し
乙第4号証 知財高裁平成29年(ネ)第10086号判決文の写し

なお、上記乙第1号証ないし乙第4号証の文書の成立について、当事者間に争いはない(口頭審理調書の「請求人」欄2)。また、乙第2号証は平成30年10月22日付け証拠説明書に「写し」とあったところ、「原本」に訂正された(第1回口頭審理調書の「被請求人」欄2)。
なお、以下において、乙第○号証を単に乙○ということがある。

2 主張の概要
被請求人の主張の概要は、以下のとおりである。

(ア)甲1のマッサージ具は、回転体8、9を支持するフォーク部2、3が、把手1に対して旋回軸4、5を中心に揺動可能である。そして、その揺動範囲は、フォーク部2、3の停止面13、14が、接触面15、16に接触することにより制限される(甲1段落【0019】)。このため、回転体8、9は、図2に示す状態(把手1と平行な状態)を中心として、図2の矢印に示すように旋回軸4、5を中心に左右両方向に揺動可能であり、その揺動範囲は図で判断すると約40度(図2の状態から左右に約20度)である。しかも、回転体8、9は上記揺動範囲内において肌の形状に依拠した角度を採る。つまり、甲1の回転体8、9は、肌の形状に依拠して旋回軸4、5を中心に揺動するものであり、回転体8、9の回転体軸6、7の角度範囲は可変である。そして、回転体8、9の回転体軸6、7のなす角度としては、最も狭い角度(図1の状態)で図中約140度、すなわち鈍角である。

また、回転体8、9の回転体軸6、7のなす角度として、最も広い角度(逆ハ字となった状態)で図中約220度、すなわち優角(180?360度)である。

このため、甲1発明における、一対の回転体8、9の回転軸6、7のなす角は、約140度から約220度の範囲で肌の形状に依拠して可変であるから、鈍角ないし優角の範囲で肌の形状に依拠して可変に設けられていると認定すべきである。(答弁書第5ページ中段付近?第6ページ中段付近)

(イ)さらに、図4及び図5に示す構成は、把手1が図1及び図2に対して90度異なる方向に伸びているものであり、回転体8、9を宙に浮かせた状態(図2と同様の状態)では、回転体8、9の回転体軸6、7の軸線は一直線であり、かつ把手1と垂直であるから角度は90度である。また、回転体8、9の回転軸のなす角度が最も狭い図中140度(下図左)のとき、把手1の中心線との角度は図中約70度(下図右)であるから鋭角である。

一方、回転体8、9の回転軸のなす角度が最も広い図中約220度(下図左)のとき、把手1の中心線との角度は図中約110度(下図右)であるから鈍角である。

したがって、図4及び図5の構成では、回転体の8、9の回転体軸6、7が、把手1の長軸方向の中心線とそれぞれ約70度から約110度の範囲で可変であるから、鋭角ないし鈍角の範囲で肌の形状に依拠して可変に設けられていると認定すべきである。(答弁書第7ページ中段付近?第8ページ中段付近)

(ウ)甲1発明は、以下のとおり認定されるべきである。
「把手1と
把手1の一端に導体によって形成された一対の回転体8、9と、
回転体8、9に通電される電池と、を備え、
回転体の8、9の回転体軸6、7が、把手1の長軸方向の中心線とそれぞれ鋭角ないし0度を挟んで鈍角、あるいは鋭角ないし鈍角の範囲で肌の形状に依拠して可変に設けられ、
一対の回転体8、9の回転軸6、7のなす角が鈍角ないし優角の範囲で肌の形状に依拠して可変に設けられた、
マッサージ具。」(答弁書第8ページ下段付近?第9ページ上段付近)

(エ)本件特許発明1の「前記ローラの回転軸が、前記柄の長軸方向の中心線とそれぞれ鋭角に設けられ、前記一対のローラの回転軸のなす角が鈍角に設けられた」構成は、肌の押し広げ及びつまみ上げにより毛穴の汚れを効率的に除去するという技術的意義を有する。
一方、甲1発明の「回転体の8、9の回転体軸6、7が、把手1の長軸方向の中心線とそれぞれ鋭角ないし0度を挟んで鈍角、あるいは鋭角ないし鈍角の範囲で肌の形状に依拠して可変に設けられ、一対の回転体8、9の回転軸6、7のなす角が鈍角ないし優角の範囲で肌の形状に依拠して可変に設けられた」構成は、把手1の角度が一定であっても、マッサージされる皮膚の輪郭に適合して、回転体8、9の良好な接触を保証するという技術的意義を有する。
このため、本件特許発明1の構成と甲1発明の構成とは技術的意義が相違する。(答弁書第14ページ中段付近)

(オ)甲1発明の電流はマッサージ中に皮膚の表面にむずむずした感覚を引き起こす程度であって、筋肉及び神経を刺激するものである。この電源は把手内に配置される電池である。「マッサージ中に皮膚の表面にむずむずした感覚を引き起こす。それによって筋肉及び神経が刺激される。」程度の電流値がどの程度のものであるか甲1には具体的な説明はないが、乙1によれば、一般的には身体を流れる電流の電流値が0.5?1mA程度であれば感知することができる(最小感知電流)とされている。(答弁書第15ページ下段付近?第16ページ上段付近)

(カ)甲1発明の電源である乾電池に代えて太陽電池(甲4、甲5)を用いることができるかどうかにつき、太陽電池を用いた場合の電流値を被請求人の本社社屋内で測定した(乙2)。甲1発明はマッサージ具であるから、人の皮膚に接触させて使用するものであり、人の皮膚は、乾燥状態、電極間の距離など種々の要素により抵抗値は大きく異なるが、おおよそ1000(1k)?20000(20k)Ω程度である。このため、電流値の測定には、皮膚の電気抵抗として1000(1k)、2000(2k)、10000(10k)Ω、20000(20k)Ωの4種類の抵抗を用いて流れる電流値を測定した。この結果、乙2に記載したように、太陽電池から生じた電流を1000(1k)Ω?20000(20k)Ωの抵抗に流した場合の電流値は約20μAであった。
約20μAの電流が人体に流れても到底体感できるものではなく、むずむずした感覚を引き起こすものでもないことは明らかである。(答弁書第16ページ上段付近?第17ページ上段付近)

(キ)平成31年1月22日付け請求人上申書において、請求人は「請求人が主張する「むずむずした感覚」は、人が知覚できない感覚を含むものではない。」と主張する。このため、「むずむずした感覚」は人が感知できる感覚との解釈に当事者間で争いはない。(平成31年2月12日付け被請求人上申書第2ページ中段上部付近)


第6 無効理由についての当審の判断
1 各甲号証の記載内容
請求人が提出した証拠のうち、甲第1号証ないし甲第5号証、甲7号証ないし甲10号証の1には、以下の発明又は事項が記載されている。なお、下線は当審で付したものである。

(1)甲第1号証
ア 甲第1号証に記載された事項
甲第1号証には、「マッサージ具」に関して、図面とともに以下の事項が記載されている。

(ア)特許請求の範囲の請求項1
「【請求項1】 細長い把手、前記把手を横切って延びる旋回軸周りに旋回するように、一端で前記把手に旋回可能に接続された少くとも一つのフォーク形保持手段、及び前記旋回軸周りに揺動可能なようなやり方で配置されている回転体軸に沿って前記フォーク形保持手段に回転可能に取りつけられた回転マッサージ用回転体を有するマッサージ具において、回転体軸が把手から分れ出て、旋回軸が、フォーク形保持手段の中央に、したがって回転体に関して中央に延びていることを特徴とするマッサージ具。」

(イ)特許請求の範囲の請求項9
「【請求項9】 回転体が電圧源に接続されていることを特徴とする請求項1記載のマッサージ具。」

(ウ)特許請求の範囲の請求項12
「【請求項12】電流をマッサージ具に供給する目的で電池が把手内に配置されていることを特徴とする請求項9記載のマッサージ具。」

(エ)「【0004】公知のマッサージ具の他の欠点は回転体が、マッサージ中に把手に対して角度のある位置に固定されるということである。したがって皮膚の湾曲部分を長手方向に回転するときは、回転体ができるだけ大きい面積で確実に接触するように把手の角度位置を変える必要がある。皮膚の輪郭へのこの適合は、非常に熟練と注意が要求される。
・・・
【0007】この構造のお蔭で回転体は、把手と一直線になるのでなく、その長手方向と平行に延びる。その結果、マッサージ中に把手と皮膚との接触が排除されるように、回転体は把手から離れている。したがって回転体は、把手の角度位置が一定であっても、マッサージ中にマッサージされる皮膚部分の輪郭に適合し、こうしてできるだけ回転体の良好な接触を保証する。
【0008】新技術による構造のお蔭でマッサージ具は、顔には多数の凸面部と凹面部、例えば眼窩、突出した頬骨、鼻、顎及び唇のような部分があるので、顔面を処置するのに特に適している。回転体の揺動支持によって、体の突出部分の押さえすぎは、長いマッサージの場合でも避けられる。」

(オ)「【0010】マッサージ具の構造は、フォーク形部が、一方の側に開いた把手のくぼみ内に挿入され、旋回軸が、把手の二つの側部によって案内され、前記両側壁がくぼみを限定しているならば、構成の点で特に簡単である。本発明によるマッサージ具では、フォーク形部の旋回性は、フォーク形部の停止面とくぼみ内の接触面によって簡単なやり方で制限できる。
【0011】フォーク形部の旋回性が、回転体が一方の端部位置では把手と平行に延び、他方の端部位置では回転体側にある把手の端部と鋭角を形成するようなやり方で制限されるならば、マッサージ具の取り扱いに特に有利なことがわかった。
【0012】皮膚の湾曲部をマッサージするには、それぞれ回転体をもっている二つのフォーク形部が、把手で一方が他方の後になるように一直線に配置されるのが有利である。そのようなマッサージ具が、例えば脊柱の長手方向に回転されるならば、1個の回転体は一方の側に傾動し、脊柱の他方の側の回転体は他方の側に傾動して、両回転体がその全長にわたって皮膚に押しつけられることとなる。」

(カ)「【0016】皮膚に機械的影響を与える以外に、マッサージ具は、回転体が電源に接続されると皮膚に電気的に作用することもできる。電流はマッサージ中に皮膚の表面にむずむずした感覚を引き起こす。それによって筋肉及び神経が刺激される。マッサージ効果の増加は、回転体を電気バイブレータに接続することによっても達成できる。
【0017】マッサージ具に電圧を供給する目的で電池が把手内に配置されれば、マッサージ具は電流供給に依存しなくてもよい。本発明は数多くの実施態様を受け入れる余地がある。・・・」

(キ)「【0018】
【実施例】図1に示されたマッサージ具は把手1を有し、把手1にはそれぞれ旋回軸4,5周りで揺動するようにフォーク形部2,3が保持されている。フォーク形部2,3はそれぞれ回転体8,9を支持している。各回転体8,9は、回転体軸6又は7周りに回転可能である。図示の位置では、これらの回転体8,9は中高に湾曲した皮膚10と接触している。両回転は、図示の位置から一列に並んだ位置を経て斜めに向けられた位置に動くことができるようなやり方で旋回軸4,5周りに旋回できる。」

(ク)「【0019】図2からそれぞれ一つのフォーク形部2又は3を収容する二つのくぼみ11,12が、把手にあることが見られる。それぞれのくぼみ11,12内に、各フォーク形部2,3が二つの停止面13,14を有しており、両停止面は鈍角で接し、フォーク形部2又は3の旋回運動の場合には、くぼみ11又は12の底面によってそれぞれ形成された接触面15,16に静置できる。フォーク形部2,3の旋回性はこれによって制限される。回転体9は、個別に描かれた円板17によって図2に示されており、円板17は回転体軸7周りに回転可能で、例えばフランス国特許第843,973号に記載されたように、その周面に歯がつけられている。」

(ケ)「【0021】図4による実施態様では、図示されたフォーク形部2は把手1に直接保持されていないが、回転軸4周りに揺動できるようにキャリア部18内に保持されている。把手1はこのキャリア部18に、垂直軸19周りに調整できるようなやり方で接続されている。図示の位置では、圧縮スプリング20、キャリア部18の歯21に把手を保持している。把手1が圧縮スプリング20の力に抗してキャリア部18に対して上方に引張られると歯がはずれる。その結果、把手1は90°回転することができ、次いでそれを解除すると再び施錠される。そのとき圧縮スプリング20は、把手を再び歯21に押しつける。
【0022】図4からは、把手1がさらに軸19を横切って延びる軸22周りに旋回できることも認められる。この旋回性は、停止面23,24によって一方はストッパ25、他方はストッパ26で両側とも制限される。」

(コ)「【0023】図5によって部分断面図で示された平面図は、キャリア部18の歯を示しており、その歯によって把手1は、キャリア部18を横切って延びる位置と、キャリア部と一直線に並んだ位置とに固定することができる。把手1の一層の旋回性を可能にする水平に延びる軸22も見ることができる。」

イ 甲第1号証記載の発明
(サ)上記記載事項(カ)に「回転体が電圧源に接続されている」とあることから、上記記載事項(キ)の「回転体8,9」は“導体によって形成され”ているものと認められる。

(シ)上記記載事項(イ)に「回転体が電圧源に接続されている」とあり、また上記記載事項(ウ)に「電流をマッサージ具に供給する目的で電池が・・・配置されている」とあることから、これらを整理すると、“生成された電力が回転体8,9に通電される電池”ということができる。

(ス)上記記載事項(キ)の「把手1にはそれぞれ旋回軸4,5周りで揺動するようにフォーク形部2,3が保持されている。フォーク形部2,3はそれぞれ回転体8,9を支持している」との記載を図1の図示内容と照らし併せれば、“旋回軸4,5周りで揺動可能な回転体8,9”ということができる。

(セ)甲第1号証の図4及び図5において、キャリア部18とされている箇所について、甲第1号証の全記載を合理的に考えれば、回転体8,9の保持構造は、甲第1号証の図1ないし図3に示されている把手1における回転体8,9側の構造と同様であるものと認められる。

(ソ)上記記載事項(ク)に「各フォーク形部2,3が二つの停止面13,14を有しており、両停止面は鈍角で接し、フォーク形部2又は3の旋回運動の場合には、くぼみ11又は12の底面によってそれぞれ形成された接触面15,16に静置できる。」との記載を図1、図2及び図4の図示内容と照らして合理的に考えれば、図4に示される実施形態においては、回転体8,9の回転軸6,7は、把手1の中心線と鋭角ないし鈍角の範囲で可変に設けられているものと認められる。また、一対の回転体8,9の回転軸6,7のなす角は、鈍角ないし優角の範囲で可変に設けられているものと認められる。

そこで、上記記載事項ア(ア)ないし(コ)及び認定事項(サ)ないし(ソ)を、図面を参照しつつ技術常識を踏まえて、特に図4及び図5に示される実施形態に着目して本件特許発明1に倣って整理すると、甲第1号証には以下の発明が記載されていると認める(以下「甲1-1発明」という。)。
「把手1と、
前記把手1の一端に、旋回軸4,5周りで揺動可能な、導体によって形成された一対の回転体8,9と、
生成された電力が前記回転体8,9に通電される電池と、を備え、
前記回転体8,9の回転軸6,7が、前記把手1の中心線とそれぞれ鋭角ないし鈍角の範囲で可変に設けられ、
前記一対の回転体8,9の回転軸6,7のなす角が、鈍角ないし優角の範囲で可変に設けられた、
マッサージ具。」

また同様に、上記記載事項ア(ア)ないし(コ)及び認定事項(サ)ないし(ソ)を、図面を参照しつつ技術常識を踏まえて、特に図4及び図5に示される実施形態に着目して本件特許発明2に倣って整理すると、甲第1号証には以下の発明が記載されていると認める(以下「甲1-2発明」という。)。
「旋回軸4,5周りで揺動可能な、導体によって形成された一対の回転体8,9と、
前記一対の回転体8,9を支持する把手1と、
生成された電力が前記回転体8,9に通電される電池と、を備え、
前記回転体8,9の回転軸6,7が、前記把手1の中心線とそれぞれ鋭角ないし鈍角の範囲で可変に設けられ、
前記一対の回転体8,9の回転軸6,7のなす角が、鈍角ないし優角の範囲で可変に設けられた、
マッサージ具。」

(2)甲第2号証
ア 甲第2号証に記載された事項
甲第2号証には、「美肌ローラー」に関して、図面とともに以下の事項が記載されている。

(ア)第3ページ中段付近?第4ページ上段付近
「〔課題を解決するための手段及び作用〕 皮膚下2mm程度の深さに分布する生体組織に好ましい影響を与えるために、本考案では生体電池作用を利用して安全,確実に皮下組織に弱電流を流す器具を開示する。すなわち、一本の支持棒に複数個のローラーヘッド(回転部)を並列に配置した器具において、相隣るローラーヘッドの円筒等の回転部の表面に、互いに標準単極電位を異にする2種類の導電性鉱物によってそれぞれ形成する。これら2種類の導電性鉱物は支持棒を介して互いに導電接続されており、使用時前記複数個のローラーヘッドが同時皮接することによって電気的閉回路ができる。この結果、標準単極電位のより高い導電性鉱物が陽極、より低い導電性鉱物が陰極、皮膚面が電解質である化学電池(生体電池)が、外部回路を短絡した状態で形成され、皮膚に弱電流が流れて生体組織を刺戟することができる。 電流値は、陰陽極構成材料や皮膚抵抗によって異なるが、通常1?10μA程度である。」

(イ)第5ページ下段付近?第7ページ下段付近
「〔実施例〕 (実施例その1) 第1図は、本考案の美肌ローラーの一実施例を示す断面図である。美肌ローラーは2個のローラーヘッド1A,1Bおよび支持棒2から成っている。支持棒2は、ローラーヘッド1の支持の他に、人間が手で握れるような大きさの支持部である。2つのローラーヘッド1Aと1Bとは双頭ローラーヘッドである。ローラーヘッド1Aは外径10mm、高さ35mmの上面板つきアルミニウム中空円筒部17Aの表面全体に白金メッキ膜3A(厚さ約3μm)を被着せしめた陽極ローラーヘッドであり、ローラーヘッド1Bは同一サイズの上面板つきアルミニウム中空円筒部17Bの表面全体にn型ゲルマニウム蒸着膜3B(厚さ約0.5μm)を被着せしめた陰極ローラーヘッドである。各アルミニウム中空円筒17A,17Bの内側中心には、ローラーヘッド回転軸部16A,16B(金属製)がプラスチック製支持棒2の上部に固定されており、アルミニウム中空円筒部17A,17Bは金属製ボールベアリング7A,7Bによって回転軸部16A,16Bに密着配置されている。この機構によって、ローラーヘッド1A,1Bが回転しても陰陽極はそれぞれの回転軸部16A,16Bと電気的に接続している。また、支持棒2の上部に埋め込まれた回転軸部16A,16Bの下端は導線5の両端に接続されている。この結果、双頭のローラーヘツド1A,1Bは互いに電気的に接続された状態にある。
第1図(b)に示すように、支持棒2を人間の手で操作して双頭のローラーヘッド1A,1Bを同時皮接し、連続的に皮膚面6上を移動させていくと、白金陽極3、皮膚面6、ゲルマニウム陰極4が電気的閉回路を形成しているため化学電池発電が生じて、白金陽極3からは自由電子e^(-)、ゲルマニウム陰極4からはゲルマニウム陽イオンGe^(2+)が皮膚内に放出される。自由電子とゲルマニウム陽イオンが皮膚内電流成分となり3?6μAが流れるので、電流刺戟効果とマッサージ効果により皮膚の新陳代謝が活性化する。また、ゲルマニウムイオンは生体内でインターフェロン誘起効果を引起すことが知られており、長期間連用すれば生体内部の生理活性が高まるという利点がある。」

(ウ)第11ページ第4?8行
「以上の実施例では述べなかったが、陰陽極材料として各種の金属、半導体材料たとえば陰極材料としては亜鉛や鉄およびこれら酸化物、陽極材料としては銅や銀、ロジウム、パラジウムなどを用いうることは明らかである。」

イ 甲2事項
上記記載事項ア(ア)ないし(ウ)を図面を参照しつつ技術常識を踏まえて整理すると、甲第2号証には以下の事項が記載されていると認める。(以下「甲2事項」という。)
「皮膚に弱電流を流すことで、美容効果を得ようとする美肌ローラー。」

(3)甲第3号証
ア 甲第3号証に記載された事項
甲第3号証には、「マッサージ器」に関して、図面とともに以下の事項が記載されている。

(ア)「【0024】
図1に示すマッサージ器は、外周面に金薄膜120が、さらにその上にゲルマニウム薄膜130がそれぞれ被着された略円柱状の永久磁石110であるローラ100と、先端部にローラ100が回転自在に取り付けられると共に当該ローラ100と電気的に接続された導電性を有するローラ支持部200と、このローラ支持部200の基端部を保持する一方、当該ローラ支持部200と電気的に絶縁された把持部300と、この把持部300の内部に収納される直流電源400とを備えている。以下、各部を詳しく説明する。
【0025】
前記ローラ100は、図2に示すように、中央に貫通孔111が開設された永久磁石110と、この永久磁石110の外面に被着された金薄膜120と、この金薄膜120の上で、かつ永久磁石110の外周面に相当する部分に被着されたゲルマニウム薄膜130とを有している。前記永久磁石には、例えばフェライト磁石が使用される。」

(イ)「【0033】
すなわち、直流電源400からの数μA程度の微弱な電流が、直流電源400→ローラ支持部200→ローラ100→人間の身体→把持部本体310→蓋体320→直流電源400のように流れる。この場合、ローラ100は正に帯電し、把持部300は負に帯電しているので、皮膚は正に帯電する。このため、皮膚に含まれる負に帯電した油分が皮膚から浮き上がるのである。」

イ 甲3事項
(ウ)上記記載事項ア(イ)に「皮膚に含まれる負に帯電した油分が皮膚から浮き上がる」とあることから、甲第3号証記載の「マッサージ器」は“美容効果を得”るためのものと認められる。

上記記載事項ア(ア)及び(イ)並びに上記認定事項(ウ)を、図面を参照しつつ技術常識を踏まえて整理すると、甲第3号証には以下の事項が記載されていると認める。(以下「甲3事項」という。)
「皮膚に微弱電流を流すことで、美容効果を得ようとするマッサージ器。」

(4)甲第4号証
ア 甲第4号証に記載された事項
甲第4号証は、「イオン導入装置」に関して、図面とともに以下の事項が記載されている。

(ア)「本発明はイオン導入装置に関し、一層詳細には、溶液内または電解質中で帯電している薬液等をイオン化して生体等の皮膚の内部に電気的に浸透させて殺菌、消毒、麻酔等を行うことを可能とするイオン導入装置に関する。」(公報第1ページ右下欄下段付近)

(イ)「このように構成されるケーシング32の内部には円形状の空間34が設けられ、その内部にペーパー電池、ボタン型、ディスク型電池、あるいは、場合によっては、液状で自由にその外形を変化させることが出来る電池を挿入する。この空間34は、さらに、ケーシング32に設けた開閉自在な蓋部材(図示せず)の開成によって外部と連通可能とし、従って、当該電池の交換を行うことも可能となることは勿論である。電池36は外部より充電出来る電源、また、太陽電池等のように光によって充電することが出来る電源とすることが可能である。この場合、ケーシング32の電池36が内蔵される外壁部分を透明部材で構成することが好ましいことは謂うまでもない。」(公報第3ページ左上欄中段付近?右上欄上段付近)

イ 甲4事項
上記記載事項ア(ア)及び(イ)を、図面を参照しつつ技術常識を踏まえて整理すると、甲第4号証には以下の事項が記載されていると認める。(以下「甲4事項」という。)
「イオン化した薬液を生体に対して内部に電気的に浸透させる際に、電池として太陽電池を用いること。」

(5)甲第5号証
ア 甲第5号証に記載された事項
甲第5号証には、「健康器」に関して、図面とともに以下の事項が記載されている。

(ア)「この発明は、光電素子により光エネルギーを電気イオンに変換して、これを人体に供給し、体内の起電力の弱まりを補い、血液の浄化をはかるとともに、血行を促進させ、体調を整えることのできる画期的な健康器を提供するものである。」(公報第1ページ右下欄上段付近)

(イ)「腕時計の装着に伴って、腕時計の裏面に突設された各電極をなす突片(8)(9)が肌に接着し、光キャッチ面(2)によりキャッチされた太陽光線や電灯光線の光エネルギーがシリコン半導体(1)において電気イオンに変換され、これが体内に供給されることとなって、体内の起電力の弱まりを補い、神経系統を刺激して、血液の浄化を図るとともに血行を促進させ、体調を整え、肩こり、頭痛、腰痛、めまい、高血圧、更年期障害、さらには、乗り物酔い、二日酔い等不快感を取り除く効果がある。」(公報第2ページ左欄中段付近?下段付近)

イ 甲5事項
上記記載事項ア(ア)及び(イ)を、図面を参照しつつ技術常識を踏まえて整理すると、甲第5号証には以下の事項が記載されていると認める。(以下「甲5事項」という。)
「人体に対して電流を流す際に、電池として太陽電池を用いること。」

(6)甲第7号証
甲第7号証には、「マッサージ装置」に関して、図面とともに以下の事項が記載されている。

(ア)「【0041】図3ないし図5は本発明マッサージ装置の第1の実施例を示す。図1の部品に類似の部品は図1の参照数字に200を加えて示してある。マッサージ装置200は、縦方向の対称面X-Xを備え、手でつかむことのできる取手220を備えている。取手220は、皮膚に当てるのに適する支持体面の突起により形成した止め手段201を備えている。このマッサージ装置には、各軸線204,205のまわりの回転により生成される円筒体202,203の形状を一般に持つローラの形の2個の回転部材を設けてある。各軸線204,205の仮想の延長は仮想の交差点210で交差する。」


(7)甲第8号証
甲第8号証には、「マッサージ装置を備えた、製品のパッケージ及びアプリケータユニット」に関して、図面とともに以下の事項が記載されている。

(ア)特許請求の範囲の請求項1?3
「【請求項1】
製品を保持可能な、縦方向の軸Xを持つ容器(10)を備えた、製品のパッケージ及びアプリケータユニットであって、該容器は、蓋(20)によって開閉可能な製品分配孔(17)を第一端に備え、自由に回転できる少なくとも2つの皮膚マッサージ要素(41,42)を、第一端の反対側の第二端に備えたユニット。
【請求項2】
マッサージ要素(41,42)が、傾斜又は垂直方向を向く回転軸
(A_(1),A_(2))の周りを回転可能であることを特徴とする請求項1に記載のユニット。
【請求項3】
2つの回転軸(A_(1),A_(2))の方向が、第一断面P1上で80度から140度、好ましくは100度から120度の角度αをなすことを特徴とする請求項2に記載のユニット。」


(8)甲第9号証の1
甲第9号証の1には、「マッサージ器」に関して、以下の図面などが記載されている。

(9)甲第10号証の1
甲第10号証の1には、「マッサージ球」に関して、以下の図面などが記載されている。


2 無効理由についての判断
(2-1)本件特許発明1について
(1)甲1-1発明
甲1-1発明は、上記1(1)イにて認定したとおりである。

(2)対比
本件特許発明1と甲1-1発明とを対比すると以下のとおりである。
甲1-1発明の「把手1」が本件特許発明1の「柄」に相当することは、その機能に照らして明らかであり、以下同様にそれぞれの機能及び技術常識を踏まえれば、「一対の」「回転体8,9」は「一対の」「ローラ」に、「回転軸6」及び「回転軸7」はいずれも「回転軸」に相当することも明らかである。
次に、甲1-1発明における「電池」は、本件特許発明1の「太陽電池」と、「電池」である限りにおいて共通する。また、甲1-1発明における「マッサージ具」は、本件特許発明1の「美肌ローラ」と、「器具」である限りにおいて共通する。
したがって、本件特許発明1と甲1-1発明とは、以下の点で一致しているということができる。

<一致点>
「柄と、
前記柄の一端に導体によって形成された一対のローラと、
生成された電力が前記ローラに通電される電池と、を備えた、
器具。」

そして、本件特許発明1と甲1-1発明とは、以下の3点で相違する。
<相違点1>
ローラに通電される「電池」として、本件特許発明1は太陽電池を用いているのに対し、甲1-1発明の「電池」はそのようなものか不明である点。
<相違点2>
本件特許発明1においては、ローラの回転軸が、柄の長軸方向の中心線とそれぞれ鋭角に設けられ、一対のローラの回転軸のなす角が鈍角に設けられているのに対し、
甲1-1発明においては、ローラ(回転体8,9)が旋回軸4,5周りで揺動可能であり、ローラ(回転体8,9)の回転軸が、柄(把手1)の中心線とそれぞれ鋭角ないし鈍角の範囲で可変に設けられ、一対のローラ(回転体8,9)の回転軸のなす角が、鈍角ないし優角の範囲で可変に設けられている点。
<相違点3>
「器具」に関し、本件特許発明1は美肌ローラであるのに対し、甲1-1発明はマッサージ具である点。

(3)相違点についての判断
ア 相違点2について
事案に鑑み、まず相違点2について検討する。

(ア)相違点2に係る本件特許発明1の構成の技術的意義
上記相違点2の検討に先立ち、相違点2に係る本件特許発明1の構成の技術的意義について検討する。
相違点2に係る本件特許発明1の構成の技術的意義に関連する本件特許明細書の記載として、以下の記載がある。
「【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、効率よく毛穴の汚れを除去できる美肌ローラを提供することを目的とする。
【0006】
この目的を達成するために請求項1に係る発明は、柄と、前記柄の一端に導体によって形成された一対のローラと、生成された電力が前記ローラに通電される太陽電池と、を備え、前記ローラの回転軸が、前記柄の長軸方向の中心線とそれぞれ鋭角に設けられ、前記一対のローラの回転軸のなす角が鈍角に設けられた、美肌ローラであることを特徴とする。」
「【発明の効果】
【0008】
本発明の美肌ローラによれば、毛穴の汚れを効率的に除去できるという効果がある。」
「【0015】
・・・本実施形態の美肌ローラを肌に押し付け、図3に示す矢印Aの方向に押す。このとき肌は両脇に引っ張られ、毛穴が開く。これにより、毛穴の奥の汚れが毛穴の開口部に向けて移動する。
【0016】
さらに、本実施形態の美肌ローラを肌に押し付けたまま矢印Bの方向に引く。このとき、肌は一対のローラの間に挟み込まれ、毛穴は収縮する。これにより、毛穴の中の汚れが押し出される。
【0017】
この押し引きを繰り返すことにより、毛穴の奥の汚れまで効率的に除去することが可能となる。」

上記記載に鑑みれば、相違点2に係る本件特許発明1の構成の技術的意義は、
効率よく毛穴の汚れを除去できる美肌ローラを提供すべく、
ローラの回転軸を柄の長軸方向の中心線とそれぞれ鋭角に設け、一対のローラの回転軸のなす角を鈍角に設けるという構成をとることによって、
美肌ローラを肌に押し付け一方向に押すと肌は両脇に引っ張られ、毛穴が開き、毛穴の奥の汚れが毛穴の開口部に向けて移動し、他方向に引くと肌は一対のローラの間に挟み込まれ、毛穴は収縮し、毛穴の中の汚れが押し出されるというものであると認められる。

(イ)相違点2に係る本件特許発明1の構成の甲1-1発明からの容易想到性について
一方、甲第1号証には「【0007】この構造のお蔭で回転体は、・・・したがって回転体は、把手の角度位置が一定であっても、マッサージ中にマッサージされる皮膚部分の輪郭に適合し、こうしてできるだけ回転体の良好な接触を保証する。【0008】・・・マッサージ具は、顔には多数の凸面部と凹面部、例えば眼窩、突出した頬骨、鼻、顎及び唇のような部分があるので、顔面を処置するのに特に適している。回転体の揺動支持によって、体の突出部分の押さえすぎは、長いマッサージの場合でも避けられる。」(上記記載事項1(1)ア(エ))、「【0012】皮膚の湾曲部をマッサージするには・・・マッサージ具が、例えば脊柱の長手方向に回転されるならば、1個の回転体は一方の側に傾動し、脊柱の他方の側の回転体は他方の側に傾動して、両回転体がその全長にわたって皮膚に押しつけられることとなる。」(上記記載事項1(1)ア(オ))と記載されている。
これらの記載を参酌すれば、甲1-1発明の技術的意義は、一対のローラ(回転体8,9)の回転軸のなす角が、鈍角ないし優角の範囲で可変に設けられること(又は、把手1の中心線とが鋭角ないし鈍角の範囲で可変に設けられること)によって、「回転体」を「マッサージされる皮膚部分の輪郭に適合」させるものであり、それによって「多数の凸面部と凹面部」「のような突出した」「部分がある」「顔面を処置するのに特に適し」、「1個の回転体は一方の側に傾動し、脊柱の他方の側の回転体は他方の側に傾動して、両回転体がその全長にわたって皮膚に押しつけられる」ことにあるといえる。
そうすると、甲1-1発明と本件特許発明1の技術的意義は相違し、甲1-1発明において、相違点2に係る本件特許発明1の構成を採用して、ローラの回転軸のなす角を鈍角に限定(又は回転軸と把手の中心線とを鋭角に限定)することは、回転体をマッサージされる皮膚部分の輪郭に適合させられる角度範囲を狭めることであるから、甲1-1発明の上記技術的意義を縮小又は失わせるものであり、甲1-1発明においてそのような構成を採用することには阻害要因があり、該採用の動機付けは存在しない。

(ウ)請求人の意見について
これに対し、請求人は、相違点2が存在したとしても、甲第1号証の段落【0004】に記載のように、甲第1号証では、従来技術として、回転体が把手に対してある角度で固定されている場合を挙げているのであるから、当該記載が動機付けとなって、回転体軸6,7の開角が140°の場合等のような状態に固定して構成するようにすることは、当業者であれば、容易に想到することができるものであると主張する(上記第4の4(サ))。しかし、甲第1号証の上記段落【0004】の記載では、従来技術(公知のマッサージ具)で「回転体が把手に対してある角度で固定されている」点を「欠点」と位置付けているのであるから、回転体軸のなす角を可変とする甲1-1発明において該従来技術の構成を採用することには阻害要因があるというべきである。
また、請求人は、甲第7号証、甲第8号証、甲第9号証の1、及び甲第10号証の1に開示されているように、一対のローラを用いて肌をマッサージする器具において、ローラの支持軸を揺動させずに、固定して使用することは、従来周知の技術事項であり、かかる出願時の技術水準を考慮すれば、甲1-1発明の回転軸6,7が揺動しないように構成することには、動機付けがあり、当業者には、容易に想到することができるものであるとも主張する。しかしながら、甲第7号証等に示されるように、ローラの支持軸を揺動させずに固定して使用することは従来周知の技術事項であったとしても、上記本件特許発明1の技術的意義が従来周知であったとまではいえないし、そもそも、上述のとおり、甲1-1発明においてローラの回転軸のなす角を鈍角に限定(又は回転軸と把手の中心線とを鋭角に限定)することは、甲1-1発明の技術的意義を縮小又は失わせるもので、動機付けを欠くといえる。
よって、請求人の主張には理由がない。
また、請求人の提出した甲第2、3号証等他の証拠にも、相違点2に係る本件特許発明1の構成は、記載も示唆もされていない。

(エ)小括
よって、相違点2に係る本件特許発明1の構成を、甲1-1発明及び従来周知の技術事項から容易に想到し得るものとすることはできない。

イ 相違点1について
次に、相違点1につき検討する。
上記1(4)及び(5)にて示したように、甲第4号証及び甲第5号証には、人体に対して電気的な作用を施す際に、電池として太陽電池を用いること、が示されている。
一方、被請求人も主張するように(上記第5の2(オ)ないし(キ))、甲第1号証には、「【0016】皮膚に機械的影響を与える以外に、マッサージ具は、回転体が電源に接続されると皮膚に電気的に作用することもできる。電流はマッサージ中に皮膚の表面にむずむずした感覚を引き起こす。・・・」との記載があるところ、当該記載における「むずむずした感覚」は、「感覚」である以上、人が感知できる程度のものでなくてはならない。
ところが、被請求人の提出した乙第1号証によれば、人が感知できる電流の下限値は0.5?1mA程度であることが示され、また、乙第2号証によれば、人の皮膚に接触させて使用する器具に使用できる太陽電池から得られる電流値は約20μAであることが示されている。これらを参酌すれば、甲1-1発明の人の皮膚に接触させて使用するマッサージ具において、電池として太陽電池を用いた場合は、到底人が感知できる程度の電流は得られないものと認められる。
そうすると、甲1-1発明は、(本件特許発明1のような)美肌器ではなく、マッサージ具であるから、その物理的及び電気的効用は人が感知できるものであることが好ましいことからすれば、甲1-1発明において、人が感知できる程度の電流が得られず、したがって人が感知できない程度の電気的効用しか得られない、甲4事項及び甲5事項の太陽電池を用いることは、当業者において動機付けを欠くものといわざるを得ない。
よって、相違点1に係る本件特許発明1の構成を、甲1-1発明並びに甲4事項及び甲5事項から容易に想到し得るものとすることはできない。

ウ まとめ
以上によれば、相違点3について検討するまでもなく、請求人の主張する無効理由及び提出した証拠によっては、本件特許発明1についての特許を無効にすることはできない。

(2-2)本件特許発明2について
(1)甲1-2発明
甲1-2発明は、上記1(1)イにて認定したとおりである。

(2)対比
本件特許発明2と甲1-2発明とを対比すると以下のとおりである。
甲1-2発明の「把手1」が本件特許発明2の「把持部」に相当することは、その機能に照らして明らかであり、以下同様にそれぞれの機能及び技術常識を踏まえれば、「一対の」「回転体8,9」は「一対の」「ローラ」に、「回転軸6」及び「回転軸7」はいずれも「回転軸」に相当することも明らかである。
次に、甲1-2発明における「電池」は、本件特許発明2の「太陽電池」と、「電池」である限りにおいて共通する。また、甲1-2発明における「マッサージ具」は、本件特許発明2の「美肌ローラ」と、「器具」である限りにおいて共通する。
したがって、本件特許発明2と甲1-2発明とは、以下の点で一致しているということができる。

<一致点>
「導体によって形成された一対のローラと、
前記一対の回転体ローラを支持する把持部と、
生成された電力が前記ローラに通電される電池と、を備えた、
器具。」

そして、本件特許発明2と甲1-2発明とは、以下の3点で相違する。
<相違点1′>
ローラに通電される「電池」として、本件特許発明2は太陽電池を用いているのに対し、甲1-2発明の「電池」はそのようなものか不明である点。
<相違点2′>
本件特許発明2においては、ローラの回転軸が、把持部の中心線とそれぞれ鋭角に設けられ、一対のローラの回転軸のなす角が鈍角に設けられているのに対し、
甲1-2発明においては、ローラ(回転体8,9)が旋回軸4,5周りで揺動可能であり、ローラ(回転体8,9)の回転軸が、把持部(把手1)の中心線とそれぞれ鋭角ないし鈍角の範囲で可変に設けられ、一対のローラ(回転体8,9)の回転軸のなす角が、鈍角ないし優角の範囲で可変に設けられている点。
<相違点3′>
「器具」に関し、本件特許発明2は美肌ローラであるのに対し、甲1-2発明はマッサージ具である点。

(3)相違点についての判断
ア 相違点2′について
事案に鑑み、まず相違点2′について検討する。相違点2′は上記(2-1)(2)にて示した相違点2と同様であるから、やはり同様に、相違点2′を甲1-2発明及び従来周知の技術事項から容易想到とすることはできない。

イ 相違点1′について
相違点1′は上記(2-1)(2)にて示した相違点1と同様であるから、やはり同様に、相違点1′を甲1-2発明並びに甲4事項及び甲5事項から容易想到とすることはできない。

ウ よって、相違点3′について検討するまでもなく、請求人の主張する無効理由及び提出した証拠によっては、本件特許発明2についての特許を無効にすることはできない。

(2-3)本件特許発明3ないし7について
本件特許発明3?7は、本件特許発明1又は本件特許発明2の構成をその構成の一部とするものであるから、上記した「(2-1)本件特許発明1について」及び「(2-2)本件特許発明2について」と同様の理由により、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえず、請求人の主張する無効理由及び提出した証拠によっては、本件特許発明3ないし7についての特許を無効にすることはできない。


第7 むすび
以上のとおりであるから、請求人主張の理由及び証拠方法によっては、本件特許発明1ないし7に係る特許を無効にすることはできない。
審判費用については、特許法第169条第2項の規定で準用する民事訴訟法第61条の規定により、請求人が負担すべきものとする。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2019-03-01 
結審通知日 2019-03-05 
審決日 2019-03-22 
出願番号 特願2007-324077(P2007-324077)
審決分類 P 1 113・ 121- Y (A45D)
最終処分 不成立  
特許庁審判長 高木 彰
特許庁審判官 長屋 陽二郎
瀬戸 康平
登録日 2013-03-29 
登録番号 特許第5230864号(P5230864)
発明の名称 美肌ローラ  
代理人 冨宅 恵  
代理人 小林 徳夫  
代理人 ▲高▼山 嘉成  
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