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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  G07B
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  G07B
管理番号 1359531
異議申立番号 異議2018-700981  
総通号数 243 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 2020-03-27 
種別 異議の決定 
異議申立日 2018-12-04 
確定日 2019-12-13 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第6339876号発明「駐車場管理システム」の特許異議申立事件について、次のとおり決定する。 
結論 特許第6339876号の特許請求の範囲を訂正請求書に添付された特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1?9〕について訂正することを認める。 特許第6339876号の請求項1?9に係る特許を維持する。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6339876号の請求項1?9に係る特許についての出願は、平成26年6月30日に出願され、平成30年5月18日に特許権の設定登録がされ、同年6月6日に特許掲載公報が発行された。その後、同年12月4日に特許異議申立人水野淳子(以下「申立人」という。)より請求項1?9に対し特許異議の申立てがされ、平成31年3月4日付けで取消理由が通知され、その指定期間内である同年4月25日に意見書の提出及び訂正請求がされ、令和1年5月20日付けで訂正請求があった旨が通知され(特許法第120条の5第5項)、同年6月25日に申立人より意見書が提出され、同年7月19日付けで取消理由(決定の予告)が通知され、その指定期間内である同年9月19日に意見書の提出及び訂正請求がされ、同年10月10日付けで訂正請求があった旨が通知され(特許法第120条の5第5項)、同年11月13日に申立人より意見書が提出されたものである。

第2 訂正の適否
1 訂正の内容
令和1年9月19日付けの訂正請求による訂正(以下「本件訂正」という。)は、本件特許の特許請求の範囲を訂正請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1?9について訂正することを求めるものであり、その内容は以下のとおりである(下線部は訂正箇所を示す。)。
なお、平成31年4月25日付けの訂正請求は、特許法第120条の5第7項の規定により取り下げられたものとみなす。

(1)訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に
「予約管理サーバにより予約を受け付けて駐車場の予約管理を行うとともに、要求に応じて予約変更を受け付け可能とし、前記予約管理サーバから送信される前記予約変更を受け付けた場合の変更情報を含む予約情報に基づいて前記予約管理サーバと通信可能な駐車場管理装置により現地において駐車場の管理を行う、駐車場管理システム。」と記載されているのを、
「予約を受け付けて互いに異なる場所にある複数の駐車場の予約管理を統括するとともに、要求に応じて予約変更を受け付け可能とする予約管理サーバと、
前記複数の駐車場ごとにそれぞれ配置され、前記予約管理サーバと通信可能で、前記予約管理サーバから送信される前記予約変更を受け付けた場合の変更情報を含む予約情報を入場状態に関するデータとともに格納し、格納した情報に基づいて、現地において精算を含む駐車場での入場から出場までの管理を行う複数の駐車場管理装置と
を備え、
前記複数の駐車場管理装置は、管轄下にある現地の駐車場ごとにおいて精算を行う精算機を管理し、
前記精算機は、クレジット決済用の決済システムと通信し、現地に設置された前記駐車場管理装置の管理下において、前記予約管理サーバを介さずに、現地と前記決済システムとの間でクレジット決済処理を可能にしている、駐車場管理システム。」に訂正する(請求項1の記載を直接または間接的に引用する請求項2?9も同様に訂正する。)。

(2)訂正事項2
特許請求の範囲の請求項3に
「現地の駐車場において前記駐車場管理装置による管理に基づいて精算を行う精算機を備え、
前記精算機は、クレジット決済用の決済システムと通信し、前記予約管理サーバから送信される前記予約情報に基づいてクレジット決済処理を可能としている、請求項1及び2のいずれか一項に記載の駐車場管理システム。」と記載されているのを、
「前記精算機は、前記予約管理サーバから送信される前記予約情報に基づいてクレジット決済処理を可能としている、請求項1及び2のいずれか一項に記載の駐車場管理システム。」に訂正する(請求項3の記載を直接または間接的に引用する請求項4?9も同様に訂正する。)。

(3)訂正事項3
特許請求の範囲の請求項9に
「前記予約管理サーバは、互いに異なる場所にある複数の駐車場ごとにそれぞれ配置される複数の前記駐車場管理装置と通信可能であって、当該複数の駐車場の予約管理を統括し、
複数の前記駐車場管理装置による管理に基づいて精算をそれぞれ行う各精算機は、管理を行う各駐車場において個別に設定された料金体系に基づいてそれぞれ精算処理を行う、請求項1から8までのいずれか一項に記載の駐車場管理システム。」と記載されているのを、
「前記精算機は、管理を行う各駐車場において個別に設定された料金体系に基づいてそれぞれ精算処理を行う、請求項1から8までのいずれか一項に記載の駐車場管理システム。」に訂正する。

本件訂正の特許請求の範囲に係る訂正は、一群の請求項〔1?9〕に対して請求されたものである。

2 訂正の適否
(1)訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び特許請求の範囲の拡張・変更の有無
(1-1) 訂正事項1について
ア 訂正事項1による訂正は、訂正前の請求項1に記載した発明を特定するために必要な事項である「予約管理サーバ」及び「駐車場管理装置」の構成について、「予約管理サーバ」が、「予約を受け付けて互いに異なる場所にある複数の駐車場の予約管理を統括するとともに、要求に応じて予約変更を受け付け可能とする」こと(以下「訂正A」ということもある。)、及び「「駐車場管理装置」が、「前記複数の駐車場ごとにそれぞれ配置され、前記予約管理サーバと通信可能で、前記予約管理サーバから送信される前記予約変更を受け付けた場合の変更情報を含む予約情報を入場状態に関するデータとともに格納し、格納した情報に基づいて、現地において精算を含む駐車場での入場から出場までの管理を行う複数の」ものであって、「管轄下にある現地の駐車場ごとにおいて精算を行う精算機を管理し、前記精算機は、クレジット決済用の決済システムと通信し、現地に設置された前記駐車場管理装置の管理下において、前記予約管理サーバを介さずに、現地と前記決済システムとの間でクレジット決済処理を可能にしている」こと(以下「訂正B」ということもある。)を訂正しているので、以下検討する。

イ 訂正Aについて
訂正Aは、訂正前の請求項9の「前記予約管理サーバは、互いに異なる場所にある複数の駐車場ごとにそれぞれ配置される複数の前記駐車場管理装置と通信可能であって、当該複数の駐車場の予約管理を統括し」との記載等を根拠に、「予約管理サーバ」が、「予約を受け付けて互いに異なる場所にある複数の駐車場の予約管理を統括する」することを限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、また、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

ウ 訂正Bについて
訂正Bは、
(ア)訂正前の請求項9の「前記予約管理サーバは、互いに異なる場所にある複数の駐車場ごとにそれぞれ配置される複数の前記駐車場管理装置と通信可能であって、当該複数の駐車場の予約管理を統括し」との記載等を根拠に、「駐車場管理装置」が、「複数」あり、「前記複数の駐車場ごとにそれぞれ配置され、前記予約管理サーバと通信可能で」あることを限定し、
(イ)本件特許の願書に添付した明細書(以下「本件明細書」といい、特許請求の範囲及び図面をも併せて「本件明細書等」という。)の段落【0038】の「また、各駐車場管理装置20では、図9(D)においてA駐車場の駐車場管理装置20Aについて例示するように、管轄下にある駐車場における予約番号、予約時間、車番及びクレジットカード番号とともに実際の入場状態に関するデータDA1がリスト化され、予約情報格納メモリ20mであるメモリmA(図5参照)に格納されている。」との記載、段落【0041】の「次に、予約した車両VE(予約車両)の現地駐車場での入場について説明する。・・・TIM30からの問合せを受け、駐車場管理装置20は、予約情報の有無、予約日時分、予約の可否(OKかNGか)の判定から入場の可否についてTIM30に送信する(ステップ(7))。・・・なお、TIM30は、駐車券発行後、入場日時を含む入場情報を駐車場管理装置20に送信し、駐車場管理装置20は、当該情報を予約情報格納メモリ20m(以下、単にメモリとも表記する。)に格納する。」との記載、段落【0042】の「最後に、予約した車両VEの現地駐車場での出場について説明する。・・・ACT40からの問合せを受け、駐車場管理装置20は、該当する車両の入場時刻等を含む入場情報を検索し、検索した結果である入場情報をACT40に送信する(ステップ(10))。ACT40は、駐車場管理装置20からの情報に基づいて料金精算を行い、精算が完了する(完納)と車両VEの出場を許可する(ステップ(11))。なお、ACT40は、出場処理後、出場日時を含む出場情報を駐車場管理装置20に送信し、駐車場管理装置20は、当該情報をメモリに格納する(ステップ(12))。」との記載及び図5、9、11等の記載を根拠に、「駐車場管理装置」が、予約情報を「入場状態に関するデータとともに格納し、格納した情報」に基づいて、現地において「精算を含む」駐車場での「入場から出場まで」の管理を行うことを限定し、
(ウ)訂正前の請求項3の「現地の駐車場において前記駐車場管理装置による管理に基づいて精算を行う精算機を備え、前記精算機は、クレジット決済用の決済システムと通信し、前記予約管理サーバから送信される前記予約情報に基づいてクレジット決済処理を可能としている」との記載、段落【0025】の「図1に戻って、ACT40は、現地の駐車場において駐車場管理装置20による管理に基づいて出場しようとする車両の精算を行う精算機である。ここで、ACT40は、クレジット決済用のクレジット決済システムCSと通信可能となっており、精算についてクレジットカードによる決済処理が可能となっている。つまり、ACT40は、現金による精算のほか、クレジットカードを利用した精算も受け付け可能となっている。」との記載及び図1等の記載を根拠に、「複数の駐車場管理装置」が、「管轄下にある現地の駐車場ごとにおいて精算を行う精算機を管理し、前記精算機は、クレジット決済用の決済システムと通信し、現地に設置された前記駐車場管理装置の管理下において、前記予約管理サーバを介さずに、現地と前記決済システムとの間でクレジット決済処理を可能にしている」ことを限定するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、また、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

(1-2) 訂正事項2について
訂正事項2は、上記訂正事項1に係る請求項1の訂正に合わせて、請求項3の記載を整合させるものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものといえ、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

(1-3) 訂正事項3について
訂正事項3は、上記訂正事項1に係る請求項1の訂正に合わせて、請求項9の記載を整合させるものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものといえ、新規事項の追加に該当せず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。

(2)まとめ
以上のとおりであるから、訂正事項1?3に係る本件訂正は、特許法第120条の5第2項ただし書第1号及び第3号に掲げる事項を目的とするものであり、かつ、同条第9項において準用する同法第126条第5項及び第6項の規定に適合する。
したがって、特許請求の範囲を、訂正請求書に添付された特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔1?9〕について訂正することを認める。

第3 本件発明
上記「第2」で述べたとおり、本件訂正は認められるので、本件特許の請求項1?9に係る発明(以下「本件発明1?9」という。)は、訂正特許請求の範囲の請求項1?9に記載された事項により特定される次のとおりのものである。
「【請求項1】
予約を受け付けて互いに異なる場所にある複数の駐車場の予約管理を統括するとともに、要求に応じて予約変更を受け付け可能とする予約管理サーバと、
前記複数の駐車場ごとにそれぞれ配置され、前記予約管理サーバと通信可能で、前記予約管理サーバから送信される前記予約変更を受け付けた場合の変更情報を含む予約情報を入場状態に関するデータとともに格納し、格納した情報に基づいて、現地において精算を含む駐車場での入場から出場までの管理を行う複数の駐車場管理装置と
を備え、
前記複数の駐車場管理装置は、管轄下にある現地の駐車場ごとにおいて精算を行う精算機を管理し、
前記精算機は、クレジット決済用の決済システムと通信し、現地に設置された前記駐車場管理装置の管理下において、前記予約管理サーバを介さずに、現地と前記決済システムとの間でクレジット決済処理を可能にしている、駐車場管理システム。
【請求項2】
前記予約管理サーバは、前記予約変更として、駐車時間の延長又は予約キャンセルのうち少なくとも一方を受け付ける、請求項1に記載の駐車場管理システム。
【請求項3】
前記精算機は、前記予約管理サーバから送信される前記予約情報に基づいてクレジット決済処理を可能としている、請求項1及び2のいずれか一項に記載の駐車場管理システム。
【請求項4】
前記駐車場管理装置は、前記予約変更を受け付けた場合、前記精算機に、変更後の予約内容に基づいて精算を行わせる、請求項3に記載の駐車場管理システム。
【請求項5】
前記駐車場管理装置は、前記予約情報に基づいて予約キャンセルがないまま未入場であった未入場車両があると判断された場合に、前記精算機に当該未入場車両に関するクレジット決済処理を行わせる、請求項3及び4のいずれか一項に記載の駐車場管理システム。
【請求項6】
現地の駐車場において前記駐車場管理装置による管理に基づいて駐車券を発行する発券機を備え、
前記発券機は、前記予約管理サーバから送信される前記予約情報に基づいて予約された予約車両であるか否かを確認する予約車両確認部を有するとともに、前記予約車両であると確認された場合に、駐車券を発行するとともに確認結果を前記駐車場管理装置に送信する、請求項1から5までのいずれか一項に記載の駐車場管理システム。
【請求項7】
前記予約管理サーバは、予約を行う車両の車両番号と紐付して予約管理を行う、請求項1から6までのいずれか一項に記載の駐車場管理システム。
【請求項8】
前記予約管理サーバは、ユーザ端末装置からの予約及び予約の変更のほか、現地の駐車場に設置された機器からの予約及び予約の変更を受け付ける、請求項1から7までのいずれか一項に記載の駐車場管理システム。
【請求項9】
前記精算機は、管理を行う各駐車場において個別に設定された料金体系に基づいてそれぞれ精算処理を行う、請求項1から8までのいずれか一項に記載の駐車場管理システム。」

第4 取消理由通知に記載した取消理由について
なお、申立人の主張する特許異議申立の理由は、この取消理由通知において全て採用した。
1 取消理由の概要
訂正前の請求項1?9に係る特許に対して令和1年7月19日付けで特許権者に通知した取消理由(決定の予告)の概要は、次のとおりである。
[取消理由1]
本件特許の請求項1及び2に係る発明は、その出願前日本国内または外国において頒布された以下の甲第1号証に記載された発明であって、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができないから、その発明に係る特許は取り消すべきものである。
[取消理由2]
本件特許の請求項1及び2に係る発明は、その出願前日本国内又は外国において頒布された甲第1号証に記載された発明及び慣用技術(甲第2及び5号証)に基いて、
本件特許の請求項3?5に係る発明は、その出願前日本国内又は外国において頒布された甲第1号証に記載された発明、上記慣用技術及び周知技術1(甲第2?5号証)に基いて、
請求項6に係る発明は、甲第1号証に記載された発明、上記慣用技術、上記周知技術1及び周知技術2(甲第5号証)に基いて、あるいは、甲1発明、上記慣用技術、上記周知技術1、2及び甲第6号証に記載された技術事項に基いて、
請求項7に係る発明は、甲第1号証に記載された発明、上記慣用技術、上記周知技術1、上記周知技術2及び周知技術3(甲第6、7号証)に基いて、あるいは、甲第1号証に記載された発明、上記慣用技術、上記周知技術1?3及び甲第6号証に記載された技術事項に基いて、
請求項8に係る発明は、甲第1号証に記載された発明、上記慣用技術、上記周知技術1?3及び周知技術4(甲第8、9号証)に基いて、あるいは、甲1発明、上記慣用技術、上記周知技術1?4及び甲第6号証に記載された技術事項に基いて、
請求項9に係る発明は、甲第1号証に記載された発明、上記慣用技術、上記周知技術1?4及び技術常識(甲第10、11号証)に基いて、あるいは、甲第1号証に記載された発明、上記慣用技術、上記周知技術1?4、甲第6号証に記載された技術事項及び上記技術常識に基いて、
その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであって、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、その発明に係る特許は取り消すべきものである。

甲第1号証 :特開2001-344655号公報
甲第2号証 :特開2006-79557号公報
甲第3号証 :特開2004-310433号公報
甲第4号証 :特開2003-256892号公報
甲第5号証 :特開2003-272004号公報
甲第6号証 :特開2009-238124号公報
甲第7号証 :特開平10-275257号公報
甲第8号証 :特開2003-248849号公報
甲第9号証 :米国特許出願公開第2012/92190号明細書
甲第10号証:特開2009-295027号公報
甲第11号証:特開平8-165813号公報
なお、上記甲第1?11号証(以下「甲1?11」という。)は、申立人が提出した甲1?11である。

2 当審の判断
2-1 刊行物に記載された事項等
2-1-1 甲1の記載事項等
(1)甲1の記載事項
甲1には次の記載がある(なお、下線は当審で付した。以下同様。)。
(1a)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置および情報処理方法、駐車場管理システム並びに記録媒体に関し、例えば、駐車場管理システムにおいて、ユーザは、駐車場を予約する場合に、利用店舗や利用車種に適した駐車スペースを予約することができ、かつ、駐車スペースが分からなくなった場合にも、駐車予約情報を参照することができ、駐車場管理側は、予約者以外の無断駐車を防ぐことができ、例えば予約がキャンセルされた場合にも、確実に利用代金を徴収することが可能な、情報処理装置および情報処理方法、駐車場管理システム並びに記録媒体に関する。」
(1b)「【0026】図1は、本発明を適応した駐車場管理システムの構成を示す図である。
【0027】駐車場管理センタ1は、駐車場管理センタ1が管理する駐車場2-1乃至2-nに設置されている、後述する駐車場ゲート制御ユニット21、駐車情報表示ユニット22、および駐車スペース制御ユニット23と接続され、通信網3を介してユーザが有するユーザ端末装置4-1乃至4-mに接続されている。ユーザ端末装置4-1乃至4-mと、ICカード5-1乃至5-mとは、通信可能になされている。これらの、駐車場管理センタ1乃至ICカード5-mの間で授受されるデータは、例えば、暗号化などにより、その内容が外部からは分からないようになされている。
・・・
【0029】駐車場2-1は、50台分の駐車スペースを有する。それぞれの駐車スペースには、駐車番号1乃至50がつけられ、後述する駐車スペース制御ユニット23-1乃至23-50が、それぞれ備えられ、駐車スペースの大きさなどに基づいて、駐車可能な車種(例えば、普通車、大型車、軽自動車)が決められている。駐車場2-1には、駐車場利用ユーザ用の出入口A乃至出入口Dの4つの出入口が設けられている。また、駐車場2-1の車両の入り口、および出口は、それぞれ1ヶ所ずつ設けられており、図4を用いて後述する駐車場ゲート制御ユニット21-1および21-2が、それぞれ備えられている。
・・・
【0033】駐車場管理センタ1は、パーソナルコンピュータ11、顧客DB(Data Base)12、利用状況DB13、店舗情報DB14、および駐車予約DB15を有する。パーソナルコンピュータ11は、例えば、通信網3を介して、図1を用いて説明したユーザ端末装置4-1乃至4-mと情報の授受を行い、顧客DB12乃至駐車予約DB15に登録されているデータを書き換えたり、駐車場2-1の、駐車場ゲート制御ユニット21-1乃至駐車スペース制御ユニット23-50への制御信号を生成して送信し、駐車場ゲート制御ユニット21-1乃至駐車スペース制御ユニット23-50から送信される信号に従って、顧客DB12乃至駐車予約DB15に登録されているデータを書き換える。パーソナルコンピュータ11の詳細については、図5を用いて後述する。
・・・
【0035】駐車場ゲート制御ユニット21-1および駐車場ゲート制御ユニット21-2は、駐車場2-1への車両の進入時の処理、および駐車場2-1からの車両の退出時の処理(清算処理を含む)を制御するものであり、図2を用いて説明したように、車両の出入口にそれぞれ1つずつ設置されている。駐車場ゲート制御ユニット21-1および駐車場ゲート制御ユニット21-2についての詳細は、図10を用いて後述する。
・・・
【0039】図5は、パーソナルコンピュータ11の構成を示すブロック図である。
【0040】CPU31は、入出力インターフェース32および内部バス33を介して、ユーザが、入力部34を用いて入力した各種指令に対応する信号や、ネットワークインターフェース40を介して、他のパーソナルコンピュータ11などが送信した制御信号の入力を受け、入力された信号に基づいた各種処理(例えば、入力されたICカード5の認証情報を基に行われる、ICカード5との相互認証処理)を実行する。ROM35は、CPU31が使用するプログラムや演算用のパラメータのうちの基本的に固定のデータを格納する。RAM36は、CPU31の実行において使用するプログラム(例えば、共通鍵もしくは公開鍵を用いた相互認証処理、各種DBに登録されているデータの読み出し、あるいは、各種DBへのデータの書き込みもしくは更新など)や、その実行において適宜変化するパラメータを格納する。CPU31、ROM35、およびRAM36は、内部バス33により相互に接続されている。
・・・
【0048】図10は、駐車場ゲート制御ユニット21の構成を示すブロック図である。
【0049】制御部51は、入出力インターフェース52を介して駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11から入力される制御信号に従って、例えば、後述する駐車予約DB53のデータを書き込んだり、カードR/W部54から入力されるユーザIDを基に、駐車予約DB53を参照して、各種処理を実行し、その処理結果を表示部55に出力して表示させたり、カードR/W部54に装着されたICカード5に対して清算ステータスを要求し、必要に応じて清算処理を行ったり、車両検知部56から入力される信号に基づいて、車両の有無を判断したり、車両進入阻止機制御部57を制御して、図示しない車両進入阻止機を動作させる。
・・・
【0051】駐車予約DB53には、図11に示されるように、駐車予約を識別するための番号である予約番号、駐車予約を行ったユーザを識別するためのユーザID、駐車予約された駐車スペースに対応する予約駐車番号、および駐車場の利用開始時間を示す予約時刻が登録される。駐車予約DB53は、以上のデータのほかに、例えば、ゲートを通過した時刻などの情報を登録するようにしてもよい。制御部51は、入出力インターフェース52を介して入力される、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11が送信した制御信号に従って、駐車予約DB53に新たなデータを登録したり、駐車予約DB53のデータを削除する。
・・・
【0104】次に、図21のフローチャートを参照して、図19および図20を用いて説明した処理と並行して実行される、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11の駐車場予約処理について説明する。
・・・
【0107】ステップS33において、認証処理が正しく終了したと判断された場合、ステップS34において、CPU31は、通信網3、ネットワークインターフェース40、入出力インターフェース32、および内部バス33を介して、ユーザ端末装置4が、図19のステップS7において送信した、駐車場予約条件の入力を受ける。ここでは、店舗A利用として、普通車で、11時30分からの予約が申し込まれたものとする。
・・・
【0109】ステップS35において、店舗情報DB14に、ユーザの利用店舗が登録されていると判断された場合、ステップS36において、CPU31は、内部バス33、入出力インターフェース32、およびネットワークインターフェース40を介して、ステップS34において入力された駐車場予約条件を基に、店舗情報DB14および利用状況DB13を参照して、ユーザの利用店舗に最寄の出入口付近の空き駐車場スペースを検索する。例えば、ユーザの利用店舗が、店舗Aであった場合、図8を用いて説明した店舗情報DB14から、最寄出入り口がAであることが分かるので、図7を用いて説明した利用状況DB13を参照して、最寄出入口が「A」である駐車スペースのうち、駐車ステータスが「空き」となっている駐車番号が検索される。
【0110】ステップS37において、CPU31は、ステップS36の検索結果を基に、空き駐車スペースがあるか否かを判断する。ステップS37において、空き駐車スペースがないと判断された場合、ステップS38において、CPU31は、ステップS34において入力された駐車場予約条件を基に、内部バス33、入出力インターフェース32、およびネットワークインターフェース40を介して、利用状況DB13を検索し、最寄出入口付近以外では、空き駐車場スペースがあるか否かを判断する。ステップS38において、空き駐車スペースがないと判断された場合、処理は、ステップS44に進む。
【0111】ステップS37において、利用店舗に最寄の出入口付近に、空き駐車スペースがあると判断された場合、もしくは、ステップS38において、最寄出入口以外で、空き駐車スペースがあると判断された場合、ステップS39において、CPU31は、ステップS36、もしくはステップS38の検索結果を基に、予約駐車番号を確定し、新規の予約番号を発生する。
【0112】ステップS40において、CPU31は、ステップS39において確定された予約駐車番号および予約番号を基に、内部バス33、入出力インターフェース32、およびネットワークインターフェース40を介して、利用状況DB13および駐車予約DB15を更新する。例えば、予約駐車番号が1、予約番号が12345であった場合、図7を用いて説明した利用状況DB13の駐車番号1に対応する駐車ステータスが予約中に変更され、駐車番号1の駐車スペースを予約したユーザのユーザID、およびステップS39において新規に発行された予約番号12345が登録されるので、利用状況DB13に記録されるデータは、図22のように変更される。また、図9を用いて説明した駐車予約DB15には、新たに、予約番号12345が加えられ、ステップS34において入力された駐車場予約条件を基に、予約番号12345に対応するユーザID、予約駐車番号1、予約時刻11時30分が登録されるので、駐車予約DB15に登録されるデータは、図23のように変更される。
【0113】CPU31は、ステップS41において、内部バス33、入出力インターフェース32、ネットワークインターフェース40、および通信網3を介して、予約番号および駐車場予約情報をユーザ端末装置4に送信し、ステップS42において、内部バス33、入出力インターフェース32、およびネットワークインターフェース40を介して、駐車場ゲート制御ユニット21および駐車スペース制御ユニット23に予約番号および駐車場予約情報を送信する。
・・・
【0200】次に、図45乃至図47を用いて、駐車場2-1から、車両が退出する場合の処理について説明する。まず、図45のフローチャートを参照して、駐車場ゲート制御ユニット21の車両退出処理について説明する。
【0201】ステップS231およびステップS232において、図28のステップS71およびステップS72と同様の処理が実行される。
【0202】制御部51は、ステップS233において、カードR/W部54を介して、ICカード5に清算ステータスの送信要求を送信し、ステップS234において、カードR/W部54を介して、ICカード5から清算ステータスを受信する。
【0203】ステップS235において、制御部51は、ステップS234において受信した清算ステータスを基に、清算処理は終了しているか否かを判断する。ステップS235において、清算処理が終了していると判断された場合、処理は、ステップS242に進む。
【0204】ステップS235において、清算処理が終了していないと判断された場合、制御部51は、ステップS236において、カードR/W部54を介して、ICカード5に駐車情報の送信要求を送信し、ステップS237において、カードR/W部54を介して、ICカード5から駐車情報を受信する。
【0205】制御部51は、ステップS238において、入力された駐車情報から、駐車料金を算出し、ステップS239において、制御部51は、ステップS238において算出された駐車料金を基に、例えば、図示しない入金部から、現金の入金を受けたり、入出力インターフェース52を介して、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11に、ユーザのクレジットカードによる清算処理を行わせるための制御信号を送信するなどして、清算処理を実行する。
【0206】制御部51は、ステップS240において、カードR/W部54を介して、ICカード5に、清算終了ステータス書き込み要求を送信し、ステップS241において、入出力インターフェース52を介して、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11に、ユーザIDおよび清算終了ステータス書き込み要求を送信する。
【0207】ステップS242乃至ステップS247において、図28のステップS78乃至ステップS82と同様の処理が実行され、処理が終了される。
【0208】ステップS232において、相互認証が正しく終了されなかったと判断された場合、ステップS248乃至ステップS250において、図28のステップS83乃至ステップS85と同様の処理が実行され、処理が終了される。
・・・
【0232】次に、図50のフローチャートを参照して、図48および図49を用いて説明した処理と並行して実行される、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11の駐車場キャンセル処理1について説明する。
【0233】ステップS311乃至ステップS313において、図21のステップS31乃至ステップS33と同様の処理が実行される。
【0234】ステップS313において、認証処理が正しく終了されたと判断された場合、CPU31は、ステップS314において、通信網3、ネットワークインターフェース40、入出力インターフェース32、および内部バス33を介して、ユーザ端末装置4が、図48のステップS287において送信した、駐車場予約キャンセル要求の入力を受け、ステップS315において、内部バス33、入出力インターフェース32、ネットワークインターフェース40、および通信網3を介して接続されているユーザ端末装置4を介して、ICカード5に予約番号要求を送信し、ステップS316において、ユーザ端末装置4、通信網3、ネットワークインターフェース40、入出力インターフェース32、および内部バス33を介して、ICカード5から、予約番号の入力を受ける。
【0235】ステップS317において、CPU31は、内部バス33、入出力インターフェース32、およびネットワークインターフェース40を介して、利用状況DB13、もしくは駐車予約DB15を参照して、入力された予約番号で駐車場を予約しているユーザのユーザIDを検索し、顧客BDを参照して、ユーザIDから、対応するユーザのクレジットカード番号(あるいは、その他の料金支払方法を示すデータでもよい)を検索する。
【0236】CPU31は、ステップS318において、内部バス33、入出力インターフェース32、およびネットワークインターフェース40を介して、利用状況DB13、もしくは駐車予約DB15を参照して、予約時刻から、現在時刻までの駐車料金を算出し、ステップS319において、ステップS318の検索結果を基に、例えば、該当するユーザのクレジットカードによる清算処理を実行する。
【0237】CPU31は、ステップS320において、予約番号から、ゲート番号および駐車番号を検索し、ステップS321において、利用状況DB13および駐車予約DB15を更新する。例えば、予約をキャンセルしたユーザのユーザIDがID1001である場合、図22および図23を用いて説明した利用状況DB13および駐車予約DB15を、予約が入る前の状態、すなわち、図7および図9の状態に変更する。
【0238】ステップS322において、CPU31は、内部バス33、入出力インターフェース32、ネットワークインターフェース40を介して、対応する駐車場ゲート制御ユニット21および駐車スペース制御ユニット23に、予約番号および駐車場予約キャンセル情報を送信する。
・・・
【0244】次に、図51のフローチャートを参照して、図48乃至図50を用いて説明した処理と並行して実行される、駐車場ゲート制御ユニット21の予約キャンセル処理について説明する。
【0245】制御部51は、ステップS331において、入出力インターフェース52を介して、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11より、予約のキャンセルを示す信号を受信し、ステップS332において、駐車予約DB53を更新する。例えば、予約をキャンセルしたユーザのユーザIDがID1001である場合、図25を用いて説明した駐車予約DB53を、予約が入る前の状態、すなわち、図11の状態に変更する。
【0246】ステップS333において、制御部51は、入出力インターフェース52を介して、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11へ、予約キャンセルの完了を示す信号を送信し、処理が終了される。」
(1c)甲1には、以下の図が示されている。



(2)甲1に記載された発明
甲1には、摘示(1a)のとおり、「駐車場管理システム」に関する技術について開示されているところ、摘示(1b)(1c)によれば、以下の事項が認定できる。
なお、甲1に記載された「駐車場2-1乃至2-n」、「ユーザ端末装置4-1乃至4-m」、「駐車場ゲート制御ユニット21-1および21-2」及び「駐車スペース制御ユニット23-1乃至23-50」は、便宜的に、それぞれ「駐車場2」、「ユーザ端末装置4」、「駐車場ゲート制御ユニット21」及び「駐車スペース制御ユニット23」と表記する。
ア 駐車場管理システムは、駐車場管理センタ1、駐車場ゲート制御ユニット21、駐車情報表示ユニット22及び駐車スペース制御ユニット23を有すること(段落【0026】?【0027】、図1)
イ 駐車場管理センタ1は、駐車場管理センタ1が管理する駐車場2に設置されている駐車場ゲート制御ユニット21、駐車情報表示ユニット22、および駐車スペース制御ユニット23と接続され、通信網3を介してユーザが有するユーザ端末装置4に接続されること(段落【0027】)
ウ 駐車場管理センタ1は、複数の駐車場2を管理すること(段落【0027】、図1)
エ 駐車場2は、駐車スペースを有し、それぞれの駐車スペースには、駐車スペース制御ユニット23が、それぞれ備えられること(段落【0029】)
オ 駐車場2の車両の入り口、および出口は、それぞれ1ヶ所ずつ設けられるとともに、駐車場ゲート制御ユニット21がそれぞれ備えられること(段落【0029】)
カ 駐車場管理センタ1は、パーソナルコンピュータ11、顧客DB(Data Base)12、利用状況DB13、店舗情報DB14、および駐車予約DB15を有すること(段落【0033】)
キ 駐車場ゲート制御ユニット21は、駐車場2への車両の進入時の処理、および駐車場2からの車両の退出時の処理(清算処理を含む)を制御すること(段落【0035】)
ク パーソナルコンピュータ11を構成するCPU31は、入力された信号に基づいた各種処理を実行すること(段落【0039】?【0040】)
ケ 駐車場ゲート制御ユニット21は、制御部51及び駐車予約DB53を有すること(段落【0048】、図10)
コ 制御部51は、入出力インターフェース52を介して駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11から入力される制御信号に従って、駐車予約DB53のデータを書き込んだり、カードR/W部54から入力されるユーザIDを基に、駐車予約DB53を参照して、各種処理を実行すること(段落【0049】)
サ 駐車予約DB53には、駐車予約を識別するための番号である予約番号、駐車予約を行ったユーザを識別するためのユーザID、駐車予約された駐車スペースに対応する予約駐車番号、および駐車場の利用開始時間を示す予約時刻が登録されるとともに、ゲートを通過した時刻などの情報を登録するようにしてもよいこと(段落【0051】)
シ 駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11の駐車場予約処理について、CPU31は、ユーザ端末装置4が送信した、駐車場予約条件の入力を受け、入力された駐車場予約条件を基に、店舗情報DB14および利用状況DB13を参照して、ユーザの利用店舗に最寄の出入口付近の空き駐車場スペースを検索し、空き駐車スペースがあると判断された場合、検索結果を基に、予約駐車番号を確定し、新規の予約番号を発生し、確定された予約駐車番号および予約番号を基に、利用状況DB13および駐車予約DB15を更新し、予約番号および駐車場予約情報をユーザ端末装置4に送信し、駐車場ゲート制御ユニット21および駐車スペース制御ユニット23に予約番号および駐車場予約情報を送信すること(段落【0104】、【0107】、【0109】?【0113】)
ス 駐車場ゲート制御ユニット21の車両退出処理について、制御部51は、入力された駐車情報から、駐車料金を算出し、算出された駐車料金を基に、入金部から、現金の入金を受けたり、入出力インターフェース52を介して、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11に、ユーザのクレジットカードによる清算処理を行わせるための制御信号を送信するなどして、清算処理を実行すること(段落【0200】?【0205】)
セ 駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11の駐車場キャンセル処理について、CPU31は、ユーザ端末装置4が送信した駐車場予約キャンセル要求の入力を受け、利用状況DB13、もしくは駐車予約DB15を参照して、入力された予約番号で駐車場を予約しているユーザのユーザIDを検索し、顧客BDを参照して、ユーザIDから、対応するユーザのクレジットカード番号を検索し、利用状況DB13、もしくは駐車予約DB15を参照して、予約時刻から、現在時刻までの駐車料金を算出し、該当するユーザのクレジットカードによる清算処理を実行し、予約番号から、ゲート番号および駐車番号を検索し、利用状況DB13および駐車予約DB15を更新し、対応する駐車場ゲート制御ユニット21および駐車スペース制御ユニット23に、予約番号および駐車場予約キャンセル情報を送信すること(段落【0232】?【0238】)
ソ 駐車場ゲート制御ユニット21の予約キャンセル処理について、制御部51は、入出力インターフェース52を介して、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11より、予約のキャンセルを示す信号を受信し、駐車予約DB53を更新し、入出力インターフェース52を介して、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11へ、予約キャンセルの完了を示す信号を送信し、処理が終了されること(段落【0244】?【0246】)

以上によれば、甲1には次の発明(以下「甲1発明」という。)が記載されていると認められる。
「駐車場管理センタ1、駐車場ゲート制御ユニット21、駐車情報表示ユニット22及び駐車スペース制御ユニット23を有する駐車場管理システムであって、
駐車場管理センタ1は、駐車場管理センタ1が管理する駐車場2に設置されている駐車場ゲート制御ユニット21、駐車情報表示ユニット22、および駐車スペース制御ユニット23と接続され、通信網3を介してユーザが有するユーザ端末装置4に接続されており、
駐車場管理センタ1は、複数の駐車場2を管理するものであり、
駐車場2は、駐車スペースを有し、それぞれの駐車スペースには、駐車スペース制御ユニット23が、それぞれ備えられ、
駐車場2の車両の入り口、および出口は、それぞれ1ヶ所ずつ設けられるとともに、駐車場ゲート制御ユニット21がそれぞれ備えられ、
駐車場管理センタ1は、パーソナルコンピュータ11、顧客DB(Data Base)12、利用状況DB13、店舗情報DB14、および駐車予約DB15を有し、
駐車場ゲート制御ユニット21は、駐車場2への車両の進入時の処理、および駐車場2からの車両の退出時の処理(清算処理を含む)を制御するものであり、
パーソナルコンピュータ11を構成するCPU31は、入力された信号に基づいた各種処理を実行し、
駐車場ゲート制御ユニット21は、制御部51及び駐車予約DB53を有し、
制御部51は、入出力インターフェース52を介して駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11から入力される制御信号に従って、駐車予約DB53のデータを書き込んだり、カードR/W部54から入力されるユーザIDを基に、駐車予約DB53を参照して、各種処理を実行し、
駐車予約DB53には、駐車予約を識別するための番号である予約番号、駐車予約を行ったユーザを識別するためのユーザID、駐車予約された駐車スペースに対応する予約駐車番号、および駐車場の利用開始時間を示す予約時刻が登録されるとともに、ゲートを通過した時刻などの情報を登録するようにしてもよく、
駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11の駐車場予約処理について、CPU31は、ユーザ端末装置4が送信した、駐車場予約条件の入力を受け、入力された駐車場予約条件を基に、店舗情報DB14および利用状況DB13を参照して、ユーザの利用店舗に最寄の出入口付近の空き駐車場スペースを検索し、空き駐車スペースがあると判断された場合、検索結果を基に、予約駐車番号を確定し、新規の予約番号を発生し、確定された予約駐車番号および予約番号を基に、利用状況DB13および駐車予約DB15を更新し、予約番号および駐車場予約情報をユーザ端末装置4に送信し、駐車場ゲート制御ユニット21および駐車スペース制御ユニット23に予約番号および駐車場予約情報を送信し、
駐車場ゲート制御ユニット21の車両退出処理について、制御部51は、入力された駐車情報から、駐車料金を算出し、算出された駐車料金を基に、入金部から、現金の入金を受けたり、入出力インターフェース52を介して、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11に、ユーザのクレジットカードによる清算処理を行わせるための制御信号を送信するなどして、清算処理を実行し、
駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11の駐車場キャンセル処理について、CPU31は、ユーザ端末装置4が送信した駐車場予約キャンセル要求の入力を受け、利用状況DB13、もしくは駐車予約DB15を参照して、入力された予約番号で駐車場を予約しているユーザのユーザIDを検索し、顧客BDを参照して、ユーザIDから、対応するユーザのクレジットカード番号を検索し、利用状況DB13、もしくは駐車予約DB15を参照して、予約時刻から、現在時刻までの駐車料金を算出し、該当するユーザのクレジットカードによる清算処理を実行し、予約番号から、ゲート番号および駐車番号を検索し、利用状況DB13および駐車予約DB15を更新し、対応する駐車場ゲート制御ユニット21および駐車スペース制御ユニット23に、予約番号および駐車場予約キャンセル情報を送信し、
駐車場ゲート制御ユニット21の予約キャンセル処理について、制御部51は、入出力インターフェース52を介して、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11より、予約のキャンセルを示す信号を受信し、駐車予約DB53を更新し、入出力インターフェース52を介して、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11へ、予約キャンセルの完了を示す信号を送信し、処理が終了される、
駐車場管理システム。」

2-1-2 甲2の記載事項
甲2には次の記載がある。
(2a)「【0001】
本発明は、予約方法、予約制入庫方法、ワイヤレスコールナンバー取得方法、通信処理方法、駐車場予約システムに関する。
・・・
【0028】
図1は、本実施形態の駐車場の予約制入庫システム1(以下、単に「予約制入庫システム1」という。)のシステム構成を示す概略図である。図1に示すように、予約制入庫システム1は、大きく分けて駐車場ブロック2と、駐車場を利用するユーザ側のユーザブロック3と、駐車場の予約管理を行う予約ブロック4(=予約センター)とによって構成される。駐車場ブロック2は、駐車場の入庫ゲート5に設けられDSRC通信を行うための路側機6と、駐車場内の所定日時毎の空き車庫情報等を管理する駐車場サーバ7とを含む。ユーザブロック3は、駐車場予約を行う際に入力手段となるユーザ端末としての携帯電話機8と、ETC車載機9(DSRC車載機)と、このETC車載機9を搭載したユーザ車両11とを含む。さらに、予約ブロック4は、ユーザ(携帯電話機8)からの予約を受け付け、各駐車場の予約管理を統括的に行うための予約サーバ12を含む。
・・・
【0066】
(予約制入庫システム1の処理、入庫時における概要)
図10は、予約制入庫システム1の処理の流れの一例を示すシーケンス・チャートであり、特に入庫処理の部分を示している。図10に示すように、駐車場の入庫ゲート5に設けられる路側機6は、常に無線通信動作を行っており、入庫するユーザ車両11からのWCN送信信号を受信したか否かをチェックしている(S201:WCN要求)。ユーザ車両11からの信号を受信していなければ、そのまま待機する。駐車場を予約したユーザ車両11が入庫ゲート5に近づき路側機6の通信領域に入ると、路側機6はユーザ車両11のETC車載機9と無線通信を行い、ETC車載機9から送られてくる車両情報としてのWCNを受信する(S202:WCN応答)。そして、駐車場サーバ7は、路側機6からのWCN確認要求を受けて(S203)、受信したWCNが予約されたWCNと一致するか否かを照合する(S204)。
【0067】
図15は、この受信したWCNが予約されたWCNと一致するか否かを照合する予約情報照合ステップ(S204)の処理を示すフローチャートである。図15に示すように、駐車場サーバ7が予約情報照合処理プログラム67を実行すると、予約情報データベース59を検索して路側機6が受信したWCNと予約情報データベース59内の予約されたWCNとが一致するか、すなわち予約されたWCNであるか否かが判断される(S601)。予約されたWCNであると判断された場合には(S601:YES)、制御手段(CPU54)が入庫ゲート5を開くように制御し、ユーザ車両11の入庫が許可され(S602)、予約情報照合処理を終了する。一方、予約されたWCNでないと判断された場合には(S601:NO)、入庫が拒否され(S603)、同様に処理が終了される。この場合、制御手段によって入庫ゲート5は開かれない。
・・・
【0087】
・上記実施形態では、予約情報はETC車載機9のWCN、入庫希望日時とを含むものとしたが、さらに、必要に応じてSSL通信を利用してクレジット番号、ナンバープレート情報、利用者名(個人名)、車両区分等を予約情報として用いてもよい。例えば、クレジット番号や利用者名を採用した場合には、出庫時における課金システムを自動的に実施可能な構成とすることができ、さらにシステム運用者及びユーザの要請に対応した態様にて実施できる。」

2-1-3 甲3の記載事項
甲3には次の記載がある。
(3a)「【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の駐車区域毎に入出庫管理機能と駐車料金精算機能とを有する車室管理端末機を備え駐車場の利用を管理する駐車場管理システムに関し、特に、クレジットカードによる駐車料金の精算を可能にし、利便性を向上させた駐車場管理システムに関する。
・・・
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1に、本発明に係る駐車場管理システムの第1実施形態の構成をブロック図で示す。
図1において、本第1実施形態の駐車場管理システムは、駐車場の利用状態を管理するものであり、車室管理端末機1と、フラップユニット2と、クレジットカード精算端末機3と、を備えて構成する。
【0012】
上記車室管理端末機1は、駐車場内に複数設けた個別の駐車区域毎に設置されて、駐車車両の入出庫管理機能と駐車料金精算機能とを有するものであり、図2に示すように車室管理端末機1の制御を統括的に行う制御部4と、駐車区域内の車両を検知する、例えば地中に埋設されたカーセンサー等の車両検知器5と、現在時刻を計時する時計ユニット6と、精算済みの駐車料金等を記憶するメモリ7と、駐車区域内の車両の出庫を阻止するフラップユニット2のモータを駆動させるフラップ駆動部8と、駐車料金が課金中であるか否か等をLED等によって表示する未精算表示部9と、駐車料金を表示する料金表示部10と、駐車料金の精算時に硬貨による金銭の受付処理をする金銭処理ユニット11と、後述のクレジットカード精算端末機3との間でシリアルデータ通信を行うための通信部12と、I/Oユニット13と、を備えて構成される。
【0013】
また、上記フラップユニット2は、上記駐車区域内に入庫した車両が移動できないように固定するもので、車両の不正出庫を防止するロック板と、該ロック板を駆動させるモータとを有している。
【0014】
さらに、上記クレジットカード精算端末機3は、駐車料金の精算時にクレジットカードによる金銭の受付処理をするものであり、図3に示すように端末機本体14の扉部15にクレジットカードを挿入するカード挿入口16と、駐車区域識別用の駐車番号やクレジットカードの暗証番号等を入力するテンキー17と、表示部18と、利用控え取出し口19と、扉の施錠をする扉錠20と、備えている。なお、上記表示部18は、テンキー17の操作によって入力された番号やクレジットカードの挿入を促す等の案内表示をする液晶表示素子等からなる案内表示部18aと、クレジットカードの利用可否を表示するLED等の発光素子からなる判定表示部18bからなる。
【0015】
また、クレジットカード精算端末機3の内部構成は、図1に示すようにクレジットカード番号を読み取るクレジットカードリーダ21と、テンキー17の操作によって入力された暗証番号を暗号化する暗号化ユニット22と、クレジットカード番号と共に精算金額及び暗号化された暗証番号を図示省略のセンターに送信する通信部23と、利用控えを発行するプリンタ24と、シリアル回線25を介して複数の車室管理端末機1と接続し、各種データを送受信する接続インターフェース26と、クレジットカード精算端末機3の制御を統括的に行う制御部27と、備えており、該制御部27にテンキー17と、表示部18も接続する構成となっている。
・・・
【0039】
ここで、上記ステップ40におけるクレジットカード精算端末機3による駐車料金の精算処理工程を、図7を参照してより詳細に説明する。
図7のステップ40aは、図6に示すステップ40の初期状態を表している。このとき、クレジットカード精算端末機3は、クレジットカードリーダ21(図1参照)が、読み取り可能状態にある。この場合、ステップ40bにおいて、クレジットカード挿入の案内に従って、利用者がクレジットカードを図3に示すクレジットカード挿入口16に挿入すると(ステップ40bでYES判定)、次に、ステップ40cにおいてクレジットカードの番号が正常に読めたか否かが判定される。ここで、利用者が、例えばカードを間違えて使用した場合には、クレジットカードの番号が正常に読めないために(NO判定)、この場合は、ステップ40dに進み、図3の判定表示部18bにエラー表示をし、さらにステップ40eにおいてカードを返却する。そして、正しいクレジットカードの挿入を待つ。
【0040】
一方、ステップ40cにおいて、クレジットカードの番号が正常に読めた場合には、ステップ40fに移って、図1の通信部23より図示省略のセンターにカード情報及び駐車料金等の決済情報を送信し、決済を要求する。」

2-1-4 甲4の記載事項
甲4には次の記載がある。
(4a)「【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、有料駐車場に駐車した車両が出庫する際に、その駐車料金をキャッシュレスで精算するためのシステムおよび方法に関する。
・・・
【0043】図1は、この発明による駐車料金精算システムの実施形態の一例を示すシステム構成図であり、図2は、この駐車料金精算システムが設置された駐車場の配置図である。
【0044】この図1および2において、駐車スペースPには、それぞれ、その進入口側の床面に車止め1が取り付けられている。
【0045】さらに、この駐車スペースPの進入口側の上方に架け渡されたバー2の中央部に、ETC受信機3が取り付けられ、このバー2の柱部に、赤外線センサや超音波センサなどの駐車スペースP内に入庫した車両を検知する車両検知センサ4が取り付けられている。
【0046】そして、この車止め1およびETC受信機3,車両検知センサ4が、駐車場の管理事務所等に設置されたホスト・コンピュータ5に接続され、このホスト・コンピュータ5は、専用回線またはインターネットIを介してクレジット会社6に接続されるようになっている。
・・・
【0059】この後、ホスト・コンピュータ5は、車止め1に駆動信号を出力して、ストッパを下降させることにより、車両が出庫するのを可能にする(ステップb5)。
【0060】そして、ホスト・コンピュータ5は、ステップb4において算出した駐車料金を、メモリに記録されているクレジットカード番号に基づいて、専用回線またはインターネットIを介してクレジット会社6に請求する(ステップb6)。」

2-1-5 甲5の記載事項
甲5には次の記載がある。
(5a)「【0001】
【発明が属する分野】本発明は、駐車場を予約したユーザーに対する、予約遂行の手続きおよび決済を行うための技術に関する。
・・・
【0047】(駐車場への入庫)上記の予約手続きを行ったユーザーが、予約した駐車場へ予約時刻にやってきたとする。まず、駐車場のゲートマシンへ、駐車場予約に係るクレジットカードを挿入する。すると、ゲートマシンは、予約用データに係る情報をクレジットカードの番号によって照合し、駐車券を発券する。駐車券の発券と同時に、駐車場のゲートを持ち上げ、入庫を可能とする。なお、予約されたスペースが特定の駐車場番号である場合には、発券する駐車券へ、その駐車場番号を印字し、その番号のスペースへの駐車を誘導する。
・・・
【0050】(駐車場からの出庫)ユーザーが駐車場から出庫する際には、まず、ゲートマシンへ駐車券を挿入する。すると、クレジットカードを挿入するための挿入口が開き、ユーザーのクレジットカード挿入を促す。そして、クレジットカードが挿入されると、ゲートマシンは、そのクレジットカード番号を入力および記憶し、精算用データとともに蓄積する。そして、クレジットカード会社との間で精算手続きを行うためのデータとして処理する。
・・・
【0053】(定期処理)通常、ある間隔(例えば1分毎)にて、駐車場のゲートマシンと情報センター(予約サーバ)とは、データのやりとりを行っている。「ライフチェック」とは、情報センター(予約サーバ)と駐車場PCとが正常に稼働しているかどうかをチェックすることである。また、情報センター(予約サーバ)は、入庫台数に関するデータを駐車場のゲートマシンから吸い上げ、予約が可能かどうか、空きはいくつあるか、予約は遂行されたか、等のデータを管理する。
・・・
【0059】(図3)ユーザーは、駐車場を予約する場合、インターネット接続可能な携帯電話を用いて、情報センター(予約サーバ)が用意している予約用サイトへアクセスする。そして、登録会員であることが確認されたら、予約打診データ送信手段によって、予約管理PCへ予約打診データを送信する。予約打診データには、予約時刻および台数が含まれている。予約打診データの入力フォーマットは、情報センター(予約サーバ)からユーザーの携帯電話へ送信されるので、ユーザーはそのフォーマットにしたがって入力して送信すればよい。駐車場管理データベースを用いて、その予約打診データに基づく予約が可能かどうかを予約判断手段が判断し、予約結果データを返信する。」

2-1-6 甲6の記載事項
甲6には次の記載がある。
(6a)「【0001】
本発明は、駐車場の所定位置に設置される撮影装置等の技術分野に関する。
・・・
【0036】
予約受付AP部31は、例えば駐車場の予約者(利用者)が持つ携帯電話機からのアクセスに応じ、インターネットを介して携帯電話機に対して駐車場の予約受付画面のデータを送信し、当該画面に当該予約者により入力された、予約者の氏名、メールアドレス(予約者のメールアドレスの他、予約者の家族、職場の同僚等、複数の電子メールアドレスが登録可能)、予約者の車両のナンバープレートの番号等の情報、駐車場の利用期間(入場予約日時、退場予約日時)等の情報を取得するようになっている(予約受付)。こうして取得された情報は、XMLサーバ部37によりXMLデータベース部38に登録されることになる。こうして登録された情報のうち、車両のナンバープレートの番号等の情報は、XMLサーバ部37から移動体通信網を介して出入口用カメラ1及び駐車エリア用カメラ2のXMLサーバ部15に送信されることになる。
・・・
【0048】
図4及び図5は、車両が駐車場に入場する際における駐車場システムSの動作を示すシーケンス図である。なお、この動作例においては、既に、予約者の携帯電話機からの駐車場の予約受付が予約受付AP部31によりなされ、予約者の車両のナンバープレートの番号等の情報がXMLデータベース部38に登録されると共に、当該情報がXMLサーバ部37から移動体通信網を介して出入口用カメラ1及び駐車エリア用カメラ2のXMLサーバ部15に送信され、メモリに記憶されているものとする。
【0049】
図4において、例えば予約者の車両が駐車場に入場する場合に、駐車場の出入口における閉じているゲートGの手前に停車したとき、車体検知センサー44は当該車両を検知し、車両検知信号をゲート開閉制御機器41、電光表示板42、及びスポット照明器43に出力する(ステップS1)。これにより、スポット照明器43から当該車両のナンバープレート部分に照明が当てられ、また、電光表示板42に所定の文字が表示される。また、ゲート開閉制御機器41は、信号ケーブルを介して出入口用カメラ1のXMLサーバ部15に車両検知信号を送信する(ステップS2)。
【0050】
当該車両検知信号を受信したXMLサーバ部15は、映像撮影部11に対して撮影開始指令を与え(ステップS3)、これにより、当該映像撮影部11は、ゲートGに取り付けられた鏡に映った当該車両のナンバープレート表面を撮影し、撮影した映像(例えば、NTSC信号映像)を、映像変換部12及びOCR変換部13に対して出力する(ステップS4)。
・・・
【0054】
次いで、文字照合部14は、OCR変換部13からの文字データと、メモリに記憶された文字データ(例えば、上記予約受付により登録された車両のナンバープレートの番号等の情報のデータ)とを照合し、照合結果(つまり、一致する(OK)であるか、一致しない(NG)であるか)を示す照合結果データ、及び上記文字データをXMLサーバ部15に対して出力する(ステップS7)。」

2-1-7 甲7の記載事項
甲7には次の記載がある。
(7a)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時間貸し駐車場に設置される駐車管理システムに関し、特に、駐車エリア毎に駐車車両を無人管理する個別管理式の駐車管理システムに関する。
・・・
【0031】次に、第2の実施形態の作用を図5のフローチャートに従って説明する。図5において、まずステップ201では、各駐車エリア1?nについての予約状況が各表示装置D1?Dnに表示される。ここでは、駐車の予約を受けると、その予約に対応して駐車エリアが割り当てられ、その駐車エリア番号、予約時間帯及び予約車両の車両番号が料金精算装置20の演算処理部21に送られ、駐車テーブル22a の該当する駐車エリア1?nに対応させて記憶されるものとする。次の表3には、駐車テーブル22a の記憶データの一例を示す。 」

2-1-8 甲8の記載事項
甲8には次の記載がある。
(8a)「【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、駐車予約精算機及びこの予約精算機を備えた駐車システムに係り、特に、時間貸し、特定時間帯或いは特定期間の駐車予約が可能な駐車予約精算機及び駐車システムに関する。
・・・
【0024】サーバは、電話網を含むインターネット網70に接続され、このインターネット網70には、携帯電話76からの駐車場検索或いは予約依頼等の情報が送信される電話局等の基地局72或いは利用者のパソコン74に接続されている。従って、駐車場管理システム30は、サーバ66を介してインターネット網70に接続され、携帯電話76或いは利用者パソコン74に駐車場情報、例えば、ある地域の駐車場空き状況を知らせることができ、また、携帯電話76或いは利用者パソコン74から駐車場の予約を受けることができる。
【0025】上述した駐車システムにおける駐車予約の手順及び駐車場管理の方法について図5から図13を参照して説明する。
【0026】始めに、車両10が直接駐車場に来場して車両10を駐車する場合について図6に示すフローチャートを参照して説明する。
【0027】図6にステップS10で示すように駐車予約の手順が開始された状態で、車両10が遮断開閉装置12に近づくと、センサ13、15が作動してステップS12に示すように車両10が遮断開閉装置12の手前で停止されたことが検出される。この車両の停車が検出されることによって、カメラ54が停車した車両に向けられ、駐車場利用者の画像が駐車場管理システム30に送られ、利用者の画像が撮影されて、利用者が駐車予約精算機4を利用している状況がモニターされる。また、車両10が停止されると、表示器16には、”○○パーキングにようこそ”の表示があり、駐車予約精算機4には、ステップS14に示すように”予約済みですか?”、”はい(YES)”及び”いいえ(NO)”が表示される。駐車場利用者が”いいえ(NO)”を選択すると、図5に示すような駐車場利用モードの選択画面が表示装置4に表示される。
【0028】この選択画面には、現在日付及び時刻と共に駐車期間のモード選択項目、例えば、12時間までの時間貸しT1、最長1日(24時間まで)までの時間貸しT2、最長3日(72時間)までの時間貸しT3及び週並びに月単位の週・月貸しT4の項目が表示される。ここで、時間貸しT1では、30分単位で12時間までの予約が可能であり、時間貸しT2では、同様に30分単位で24時間までの予約が可能である。また、時間貸しT3では、日数単位、例えば、2日と時間で予約が可能であり、週・月貸しT4では、月或いは週単位、例えば、2週間と時間と可能である。これらの選択駐車モードT1?T4については、夫々基準料金が異なるように設定されることが利用者の便宜の為に好ましい。例えば、時間を単位として料金を算定すると、時間貸しT1が最も高く、週・月貸しT4が最も安くなるような関係(時間単価については、T1>T2>T3>T4が成立するような関係)に設定されることが好ましい。また、このモード選択後における利用期間の予約は、一応の目安で利用者がその予約期間内或いは予約期間を超えて駐車可能であり、後にその清算ができることが好ましい。」

2-1-9 甲9の記載事項
甲9には次の記載がある。
なお、翻訳文は、申立人が提出した甲9の部分翻訳を参照して合議体が作成した。
(9a)「[0002] This application relates in general to motor vehicle parking control and management and, in particular, to a computer-implemented system and method for managing motor vehicle parking reservations.
・・・
[0046] A suite of parking services 12 is provided through one or more servers 11 , which are located within a network of smart parking devices 13 a-c, sensors 14 a-c, and parking services kiosks 19 . The parking services 12 are account-based and enable motorists and other users to determine the availability of, reserve, and efficiently use parking, as further described below in detail beginning with reference to FIG. 3 .
[0047] The parking devices 13 a-c and parking services kiosks 19 are associated with one or more parking spaces and allow motorists to reserve or transact on-street parking through the parking services server 11 .」
「[0002] 本発明は、一般に自動車駐車制御および管理に関し、特に自動車駐車予約管理のためのコンピュータ実装システムおよび方法に関する。
・・・
[0046] 一式のパーキングサービス12は、スマートパーキング装置13 a-cのネットワーク内に設けられた1つ以上のサーバ11と、センサ14 a-cと、パーキングサービスキオスク19とを備えている。図3以降の図を参照しつつ以下に詳しく述べるように、パーキングサービス12は、アカウントベースであり、車両運転者および他の利用者が駐車の有用性、駐車予約および駐車の効率的利用を判断することを可能にする。
[0047] パーキング装置13 a-cおよびパーキングサービスキオスク19は、1つ以上のパーキングスペースに関連づけられ、車両運転者がパーキングサーバー11を介して駐車場の予約または決裁を行うことを可能にする。」

2-1-10 甲10の記載事項
甲10には次の記載がある。
(10a)「【0001】
本発明は、時間貸し駐車場において用いられ、車両の入場時刻などを印字した駐車券を発行する駐車券発行装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、時間貸し駐車場の駐車料金体系は、駐車場経営戦略などに基づいて様々に決められている。例えば、鉄道駅の近傍にある駐車場は、駐車場利用者の回転を良くするために逓増料金制を採用する場合が多い。一方、郊外にある駐車場は、駐車場利用者の利用時間を増やすことにより駐車場使用率を高めるために逓減料金制を採用する場合が多い。また、平日と週末とで逓増料金制と逓減料金制とを切り替えながら運用する駐車場もある。また、都市部には、複数の料金制を時間帯ごとに切り替えながら運用する駐車場もある。」

2-1-11 甲11の記載事項
甲11には次の記載がある。
(11a)「【0001】
【産業上の利用分野】この発明は有料駐車場機器を遠隔管理するシステムに関するものである。
・・・
【0027】次に、駐車場の料金体系を変更について説明する。駐車場の料金体系を変更する場合、メンテナンスステーション12のワークステーション9で新たな料金体系プログラムを作成し、係員がワークステーション9を操作してデータ処理装置8に対して送信すべきデータがあることを通知する。データ処理装置8は、発着呼制御機7に自動発呼を要求する。発着呼制御機7はターミナルアダプタ6により公衆回線1に接続し、ターミナルアダプタ6を介して目的とする駐車場11を自動発呼する。
【0028】公衆回線1から目的とする駐車場11に呼びがかかると、ターミナルアダプタ2は呼出し信号を検出して、発着呼制御機3に通知する。発着呼制御機3は自動着信し、ターミナルアダプタ2を制御して回線を管理計算機4へ接続する。
【0029】その後、メンテナンスステーション12のデータ処理装置8から駐車場11の管理計算機に対して新しい料金体系プログラムと、新しい料金を実施開始する年月日時が通知され、公衆回線1はターミナルアダプタ6により切断される。
【0030】管理計算機4はこの新料金体系プログラムと、実施開始年月日時の情報を駐車場機器5-1?5-nに展開して実行し、各駐車場機器5-1?5-nは指定された年月日時を境に、旧料金と新料金を使い分ける。」

2-2 対比・判断
(1)本件発明1について
ア 対比
本件発明1と甲1発明とを対比する。
(ア)甲1発明の「駐車場管理センタ1」は、「パーソナルコンピュータ11、顧客DB(Data Base)12、利用状況DB13、店舗情報DB14、および駐車予約DB15を有し」、「複数の駐車場2を管理するものであ」るところ、「パーソナルコンピュータ11を構成するCPU31は、入力された信号に基づいた各種処理を実行」するものである。
ここで、上記「各種処理」に関する「駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11の駐車場予約処理」について、上記「CPU31」は、「ユーザ端末装置4が送信した、駐車場予約条件の入力を受け、入力された駐車場予約条件を基に、店舗情報DB14および利用状況DB13を参照して、ユーザの利用店舗に最寄の出入口付近の空き駐車場スペースを検索し、空き駐車スペースがあると判断された場合、検索結果を基に、予約駐車番号を確定し、新規の予約番号を発生し、確定された予約駐車番号および予約番号を基に、利用状況DB13および駐車予約DB15を更新し、予約番号および駐車場予約情報をユーザ端末装置4に送信し、駐車場ゲート制御ユニット21および駐車スペース制御ユニット23に予約番号および駐車場予約情報を送信」するものであるから、上記「駐車場管理センタ1」が、予約を受け付けて複数の駐車場2の予約管理を統括することは技術的に明らかである。
また、上記「各種処理」に関する「駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11の駐車場キャンセル処理」について、上記「CPU31」は、「ユーザ端末装置4が送信した駐車場予約キャンセル要求の入力を受け」るものであるから、上記「駐車場管理センタ1」が、要求に応じて予約変更を受け付け可能とであることも技術的に明らかである。
さらに、甲1(摘示(1b)(1c))の「駐車場管理センタ1は、駐車場管理センタ1が管理する駐車場2-1乃至2-nに設置されている」(段落【0027】)、「駐車場2-1は、50台分の駐車スペースを有する。それぞれの駐車スペースには、駐車番号1乃至50がつけられ」(段落【0029】)及び図1等の記載によれば、「駐車場管理センタ1」が管理する複数の駐車場2は、互いに異なる場所にあることも明らかである。
したがって、甲1発明の「駐車場管理センタ1」は、本件発明1の「予約を受け付けて互いに異なる場所にある複数の駐車場の予約管理を統括するとともに、要求に応じて予約変更を受け付け可能とする予約管理サーバ」に相当するものといえる。
(イ)甲1発明は、「駐車場2の車両の入り口、および出口は、それぞれ1ヶ所ずつ設けられるとともに、駐車場ゲート制御ユニット21がそれぞれ備えられ」るものであるから、上記「駐車場ゲート制御ユニット21」は、複数の駐車場2ごとにそれぞれ配置されることが明らかである。
また、甲1発明の「駐車場ゲート制御ユニット21」は、「制御部51及び駐車予約DB53を有し」、「制御部51は、入出力インターフェース52を介して駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11から入力される制御信号に従って、駐車予約DB53のデータを書き込んだり」することができることから、上記「駐車場ゲート制御ユニット21」が、駐車場管理センタ1と通信可能であることも技術的に明らかである。
さらに、甲1発明は、「駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11の駐車場キャンセル処理」について、「CPU31は、ユーザ端末装置4が送信した駐車場予約キャンセル要求の入力を受け、利用状況DB13、もしくは駐車予約DB15を参照して、入力された予約番号で駐車場を予約しているユーザのユーザIDを検索し、顧客BDを参照して、ユーザIDから、対応するユーザのクレジットカード番号を検索し、利用状況DB13、もしくは駐車予約DB15を参照して、予約時刻から、現在時刻までの駐車料金を算出し、該当するユーザのクレジットカードによる清算処理を実行し、予約番号から、ゲート番号および駐車番号を検索し、利用状況DB13および駐車予約DB15を更新し、対応する駐車場ゲート制御ユニット21および駐車スペース制御ユニット23に、予約番号および駐車場予約キャンセル情報を送信」すること、「駐車場ゲート制御ユニット21の予約キャンセル処理」について、「制御部51は、入出力インターフェース52を介して、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11より、予約のキャンセルを示す信号を受信し、駐車予約DB53を更新し、入出力インターフェース52を介して、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11へ、予約キャンセルの完了を示す信号を送信し、処理が終了される」こと、及び「駐車予約DB53には、駐車予約を識別するための番号である予約番号、駐車予約を行ったユーザを識別するためのユーザID、駐車予約された駐車スペースに対応する予約駐車番号、および駐車場の利用開始時間を示す予約時刻が登録される」ことから、甲1発明の「駐車場ゲート制御ユニット21」は、駐車場管理センタ1から送信される予約変更を受け付けた場合の変更情報を含む予約情報を、駐車予約DB53に格納することも技術的に明らかである。
さらにまた、甲1発明は、「駐車場2の車両の入り口、および出口は、それぞれ1ヶ所ずつ設けられるとともに、駐車場ゲート制御ユニット21がそれぞれ備えられ」るものであるところ、上記「駐車場ゲート制御ユニット21」は、「駐車場2への車両の進入時の処理、および駐車場2からの車両の退出時の処理(清算処理を含む)を制御するもの」であるから、上記「駐車場ゲート制御ユニット21」が、現地において精算を含む駐車場での入場から出場までの管理を行うことも技術的に明らかである。
したがって、甲1発明の「駐車場ゲート制御ユニット21」と本件発明1の「前記複数の駐車場ごとにそれぞれ配置され、前記予約管理サーバと通信可能で、前記予約管理サーバから送信される前記予約変更を受け付けた場合の変更情報を含む予約情報を入場状態に関するデータとともに格納し、格納した情報に基づいて、現地において精算を含む駐車場での入場から出場までの管理を行う複数の駐車場管理装置」とは、「前記複数の駐車場ごとにそれぞれ配置され、前記予約管理サーバと通信可能で、前記予約管理サーバから送信される前記予約変更を受け付けた場合の変更情報を含む予約情報を格納し、現地において精算を含む駐車場での入場から出場までの管理を行う複数の駐車場管理装置」の限度で共通するものといえる。
(ウ)甲1発明の「駐車場管理システム」は、本件発明1の「駐車場管理システム」に相当する。

したがって、本件発明1と甲1発明とは、
「予約を受け付けて互いに異なる場所にある複数の駐車場の予約管理を統括するとともに、要求に応じて予約変更を受け付け可能とする予約管理サーバと、
前記複数の駐車場ごとにそれぞれ配置され、前記予約管理サーバと通信可能で、前記予約管理サーバから送信される前記予約変更を受け付けた場合の変更情報を含む予約情報を格納し、現地において精算を含む駐車場での入場から出場までの管理を行う複数の駐車場管理装置と
を備える、
駐車場管理システム。」の点で一致し、以下の点で相違する。

<相違点1>
「駐車場管理装置」における「駐車場での入場から出場までの管理」の態様について、本件発明1は、駐車場管理装置が、予約情報を「入場状態に関するデータとともに格納し、格納した情報に基づいて」管理を行うのに対し、甲1発明は、駐車場ゲート制御ユニット21が、「駐車場2への車両の進入時の処理、および駐車場2からの車両の退出時の処理(清算処理を含む)を制御するものであり」、その管理は、少なくとも「駐車予約DB53には、駐車予約を識別するための番号である予約番号、駐車予約を行ったユーザを識別するためのユーザID、駐車予約された駐車スペースに対応する予約駐車番号、および駐車場の利用開始時間を示す予約時刻が登録されるとともに、ゲートを通過した時刻などの情報を登録するようにしてもよく」として構成されている点。
<相違点2>
本件発明1は、「前記複数の駐車場管理装置は、管轄下にある現地の駐車場ごとにおいて精算を行う精算機を管理し、前記精算機は、クレジット決済用の決済システムと通信し、現地に設置された前記駐車場管理装置の管理下において、前記予約管理サーバを介さずに、現地と前記決済システムとの間でクレジット決済処理を可能にしている」のに対し、甲1発明は、「駐車場ゲート制御ユニット21は、駐車場2への車両の進入時の処理、および駐車場2からの車両の退出時の処理(清算処理を含む)を制御するものであり」、「駐車場ゲート制御ユニット21の車両退出処理について、制御部51は、入力された駐車情報から、駐車料金を算出し、算出された駐車料金を基に、入金部から、現金の入金を受けたり、入出力インターフェース52を介して、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11に、ユーザのクレジットカードによる清算処理を行わせるための制御信号を送信するなどして、清算処理を実行」するものである点。

イ 判断
(ア)相違点1について
a 甲1発明は、駐車場ゲート制御ユニット21が、「駐車場2への車両の進入時の処理、および駐車場2からの車両の退出時の処理(清算処理を含む)を制御するものであ」るところ、その管理は、少なくとも「駐車予約DB53には、駐車予約を識別するための番号である予約番号、駐車予約を行ったユーザを識別するためのユーザID、駐車予約された駐車スペースに対応する予約駐車番号、および駐車場の利用開始時間を示す予約時刻が登録されるとともに、ゲートを通過した時刻などの情報を登録するようにしてもよく」として構成されるものである。
ここで、上記「駐車予約DB53」に登録される「予約番号」、「ユーザID」、「予約駐車番号」及び「予約時刻」は、予約情報として位置けられるものであるから、かかる予約情報に基づいて、駐車場ゲート制御ユニット21が、「駐車場2への車両の進入時の処理、および駐車場2からの車両の退出時の処理(清算処理を含む)を制御する」ことは技術的に明らかである。
さらに、甲1発明は、上記予約情報とともに、「ゲートを通過した時刻などの情報を登録するようにしてもよく」として管理されるものであって、上記「ゲートを通過した時刻などの情報」は、車両の入場状態に関するデータと位置付けられるものであるから、甲1発明は、上記予約情報を、入場状態に関するデータとともに格納し、格納した情報に基づいて管理を行うものということもできる。
してみると、上記相違点1は実質的な相違点とはいえない。
b 仮に上記相違点1が実質的な相違点であるとしても、上記aで述べたとおり、甲1発明は、予約情報とともに、「ゲートを通過した時刻などの情報を登録するようにしてもよく」として管理されるものであるから、予約情報を、入場状態に関するデータとともに格納することに格別の困難性はない。
また、甲2(摘示(2a))には、駐車場での管理に関し、駐車場の入庫ゲート5に設けられる路側機6が、入庫するユーザ車両11からのWCN送信信号を受信したか否かをチェックし、駐車場サーバ7は、路側機6からのWCN確認要求を受けて、受信したWCNが予約されたWCNと一致するか否かを照合すること、さらに、予約されたWCNであると判断された場合には、制御手段が入庫ゲート5を開くように制御し、ユーザ車両11の入庫が許可され、予約情報照合処理を終了すること(【0066】?【0067】)、及び、予約情報はETC車載機9のWCN、入庫希望日時とを含むものとし、クレジット番号や利用者名を採用した場合には、出庫時における課金システムを自動的に実施可能な構成とすることができること(【0087】)が記載され、
甲5(摘示(5a))には、駐車場での管理に関し、駐車場への入庫に際し、ゲートマシンは、予約用データに係る情報をクレジットカードの番号によって照合し、駐車券を発券し、駐車券の発券と同時に、駐車場のゲートを持ち上げ、入庫を可能とすること(【0047】)、及び駐車場からの出庫に際し、ゲートマシンへ駐車券を挿入し、クレジットカードが挿入されると、ゲートマシンは、そのクレジットカード番号を入力および記憶し、精算用データとともに蓄積し、クレジットカード会社との間で精算手続きを行うためのデータとして処理すること(【0050】)が記載されているように、
駐車場での管理の態様として、駐車場管理装置(甲2の「駐車場サーバ7」、甲5の「ゲートマシン」)が、予約情報を入場状態に関するデータ(甲2の「ユーザ車両11からのWCN送信信号」、甲5の「クレジットカードの番号」)とともに格納し、格納した情報に基づいて管理を行うことは、かかる技術分野の慣用技術というべきものであるから、予約情報とともに、「ゲートを通過した時刻などの情報を登録するようにしてもよく」として管理される甲1発明において、上記慣用技術をも参考として、予約情報を、入場状態に関するデータとともに格納し、格納した情報に基づいて管理を行うものとすることは、当業者であれば容易に想到し得るものといえる。
したがって、上記相違点1に係る本件発明1の構成は、甲1発明及び上記慣用技術に基いて当業者が容易に発明をすることができたものといえる。

(イ)相違点2について
a 上記相違点2に係る本件発明1の構成は、「前記複数の駐車場管理装置は、管轄下にある現地の駐車場ごとにおいて精算を行う精算機を管理し、前記精算機は、クレジット決済用の決済システムと通信し、現地に設置された前記駐車場管理装置の管理下において、前記予約管理サーバを介さずに、現地と前記決済システムとの間でクレジット決済処理を可能にしている」(以下「事項A」ということもある。)というものである。
ここで、上記事項Aに関連し、本件明細書には、「また、図示の構成では、駐車場管理装置20は、TIM30やACT40とは、別個独立して設置されるPC等としているが、これは一例であり、駐車場管理装置20は、現地の駐車場に関する管理全般を行えるものとなっていれば、このような態様に限らず種々の態様とすることが可能であり、例えば、TIM30やACT40の制御装置の一部に組み込まれた態様とすることも可能である。」(段落【0029】)と記載されているから、本件発明1の「駐車場管理装置」は、「精算機(ACT)」の機能をも具備して構成されたものとも解される。
してみると、甲1発明の「駐車場ゲート制御ユニット21」における「駐車場2からの車両の退出時の処理(清算処理を含む)を制御する」ことと、本件発明1の「駐車場管理装置」における上記事項Aとは、「前記複数の駐車場管理装置は、管轄下にある現地の駐車場ごとにおいて精算を行う精算機を管理」する点で共通している、ということもできる。
しかし、甲1発明は、「駐車場ゲート制御ユニット21の車両退出処理について、制御部51は、入力された駐車情報から、駐車料金を算出し、算出された駐車料金を基に、入金部から、現金の入金を受けたり、入出力インターフェース52を介して、駐車場管理センタ1のパーソナルコンピュータ11に、ユーザのクレジットカードによる清算処理を行わせるための制御信号を送信するなどして、清算処理を実行」するものであって、上記事項Aの「前記精算機は、クレジット決済用の決済システムと通信し、現地に設置された前記駐車場管理装置の管理下において、前記予約管理サーバを介さずに、現地と前記決済システムとの間でクレジット決済処理を可能にしている」との構成とは技術的に異なるものであるから、甲1発明の上記「駐車場ゲート制御ユニット21」及び「駐車場管理センタ1」による「清算処理」を、事項Aの「精算機」による「クレジット決済処理」に変更することが、当業者にとって容易想到か否かについて検討する。

b 検討
(a)甲2(摘示(2a))には、「駐車場予約システム」に関し(段落【0001】)、予約制入庫システム1が駐車場ブロック2と、駐車場を利用するユーザ側のユーザブロック3と、駐車場の予約管理を行う予約ブロック4(=予約センター)とによって構成され、駐車場ブロック2が、駐車場の入庫ゲート5に設けられDSRC通信を行うための路側機6と、駐車場内の所定日時毎の空き車庫情報等を管理する駐車場サーバ7とを含むこと(段落【0028】)、路側機6は、常に無線通信動作を行っており、入庫するユーザ車両11からのWCN送信信号を受信したか否かをチェックし、駐車場を予約したユーザ車両11が入庫ゲート5に近づき路側機6の通信領域に入ると、ユーザ車両11のETC車載機9と無線通信を行い車両情報としてのWCNを受信すること(段落【0066】)、駐車場サーバ7は、路側機6からのWCN確認要求を受けて、受信したWCNが予約されたWCNと一致するか否かを照合し、予約されたWCNであると判断された場合には、制御手段(CPU54)が入庫ゲート5を開くように制御し、ユーザ車両11の入庫が許可されること(段落【0066】?【0067】)、及びクレジット番号や利用者名(個人名)等を予約情報として用いた場合には、出庫時における課金システムを自動的に実施可能な構成とすることができること(段落【0087】)が記載されており、要するに、予約ブロック4(=予約センター)と、駐車場ブロック2を構成する路側機6及び駐車場サーバ7とを備える駐車場予約システムにおいて、出庫時における課金システムを自動的に実施可能な構成とすることが記載されている(以下「甲2に記載された技術事項」ということもある。)。
しかし、甲2には、上記自動的に実施可能とされる課金システムの具体的な構成まで記載されるものではないから、上記事項Aが記載されているということはできない。
したがって、甲1発明に甲2に記載された技術事項を適用しても、上記相違点2に係る本件発明1の構成に至るものではない。
(b)甲3(摘示(3a))には、「駐車場管理システム」に関し(段落【0001】)、駐車場管理システムが駐車場の利用状態を管理するものであり、車室管理端末機1と、フラップユニット2と、クレジットカード精算端末機3と、を備えて構成されること(段落【0011】)、車室管理端末機1は、駐車場内に複数設けた個別の駐車区域毎に設置されて、駐車車両の入出庫管理機能と駐車料金精算機能とを有すること(段落【0012】)、フラップユニット2は、駐車区域内に入庫した車両が移動できないように固定するものであること(段落【0013】)、クレジットカード精算端末機3は、駐車料金の精算時にクレジットカードによる金銭の受付処理をするものであること(段落【0014】)、クレジットカード精算端末機3の内部構成として、クレジットカード番号と共に精算金額及び暗号化された暗証番号をセンターに送信する通信部23と、複数の車室管理端末機1と接続し、各種データを送受信する接続インターフェース26と、クレジットカード精算端末機3の制御を統括的に行う制御部27と、を備えること(段落【0015】)、クレジットカード精算端末機3による駐車料金の精算処理工程として、クレジットカード精算端末機3のクレジットカードリーダ21が、読み取り可能状態にある場合に、利用者がクレジットカードをクレジットカード挿入口16に挿入するとクレジットカードの番号が正常に読めたか否かが判定され、クレジットカードの番号が正常に読めた場合には、通信部23よりセンターにカード情報及び駐車料金等の決済情報を送信し、決済を要求すること(段落【0039】?【0040】)が記載されており、要するに、車室管理端末機1と、フラップユニット2と、クレジットカード精算端末機3と、を備える駐車場管理システムにおいて、クレジットカード精算端末機3がセンターにカード情報及び駐車料金等の決済情報を送信し決済を要求することが記載されている(以下「甲3に記載された技術事項」ということもある。)。
しかし、甲3に記載された「駐車場管理システム」は、あくまでも「車室管理端末機1」、「フラップユニット2」及び「クレジットカード精算端末機3」を備えることが前提とされるものであって、甲1発明の「駐車場管理システム」のように、「駐車場管理センタ1」及び「駐車場ゲート制御ユニット21」を備えるものではなく、両者は「駐車場管理システム」の前提となる構成が異なることが明らかである。さらに、甲3に記載された「クレジットカード精算端末機3」は、駐車場内に複数設けた個別の駐車区域毎に設置される「車室管理端末機1」と接続されるものであるから、かかる「クレジットカード精算端末機3」と「車室管理端末機1」の相互関係は、甲1発明の「処理(清算処理を含む)」に係る構成と「駐車場ゲート制御ユニット21」の相互関係と技術的に異なることが明らかであるから、甲1発明に、甲3に記載された技術事項を適用する動機付けは存在しない。
また、甲3には、上記事項Aが記載されているということはできないから、仮に、甲1発明に甲3に記載された技術事項を適用しても、上記相違点2に係る本件発明1の構成に至るものでもない。
(c)甲4(摘示(4a))には、「駐車料金をキャッシュレスで精算するためのシステム」に関し(段落【0001】)、車止め1、ETC受信機3及び車両検知センサ4が駐車場の管理事務所等に設置されたホスト・コンピュータ5に接続され、このホスト・コンピュータ5は、専用回線またはインターネットIを介してクレジット会社6に接続されること(段落【0046】)、及びホスト・コンピュータ5は、算出した駐車料金を、メモリに記録されているクレジットカード番号に基づいて、専用回線またはインターネットIを介してクレジット会社6に請求することが記載されている(以下「甲4に記載された技術事項」ということもある。)。
しかし、甲4に記載された「システム」は、あくまでも「車止め1」、「ETC受信機3」、「車両検知センサ4」及び「ホスト・コンピュータ5」を備えることが前提とされるものであって、甲1発明の「駐車場管理システム」のように、「駐車場管理センタ1」及び「駐車場ゲート制御ユニット21」を備えるものではなく、両者は「駐車場管理システム」の前提となる構成が異なることが明らかであるから、甲1発明に、甲4に記載された技術事項を適用する動機付けは存在しない。
また、甲4には、上記事項Aが記載されているということはできないから、仮に、甲1発明に甲4に記載された技術事項を適用しても、上記相違点2に係る本件発明1の構成に至るものでもない。
(d)甲5(摘示(5a))には、「駐車場を予約したユーザーに対する、予約遂行の手続きおよび決済を行うための技術」に関し(段落【0001】)、駐車場を予約する場合、情報センター(予約サーバ)が用意している予約用サイトへアクセスすること(段落【0059】)、駐車場から出庫する際に、ゲートマシンへ駐車券を挿入すると、クレジットカードを挿入するための挿入口が開き、クレジットカードが挿入されると、ゲートマシンは、そのクレジットカード番号を入力および記憶し、精算用データとともに蓄積し、クレジットカード会社との間で精算手続きを行うためのデータとして処理すること(段落【0050】)が記載されており、要するに、情報センター(予約サーバ)と、ゲートマシンとを備える駐車場予約システムにおいて、ゲートマシンが、クレジットカード会社との間で精算手続きを行うためのデータを処理することが記載されている(以下「甲5に記載された技術事項」ということもある。)。
しかし、甲5には、ゲートマシンの具体的な構成まで記載されるものではないから、少なくとも、上記事項Aにおける「駐車場管理装置」が、「管轄下にある現地の駐車場ごとにおいて精算を行う精算機を管理」すること、及び、かかる「精算機」が、「クレジット決済処理を可能にしている」ことまで記載されているということはできない。
したがって、甲1発明に甲5に記載された技術事項を適用しても、上記相違点2に係る本件発明1の構成に至るものではない。
(e)ところで、申立人は、令和1年11月13日付けの意見書で、精算機が現地と決済システムとの間でクレジット決済処理を「予約管理サーバを介さずに」可能としているという事項は甲3や甲5に記載されているように周知技術といえるから、本件発明1は、甲1発明及び周知技術に基いて、当業者が容易に想到し得る旨主張する(2頁下から2行?3頁18行)。
しかし、上記(b)で述べたとおり、甲3に記載された「駐車場管理システム」は、甲1発明の「駐車場管理システム」のように、「駐車場管理センタ1」及び「駐車場ゲート制御ユニット21」を備えるものではなく、両者は「駐車場管理システム」の前提となる構成が異なることが明らかであり、さらに、甲3に記載された「クレジットカード精算端末機3」と「車室管理端末機1」の相互関係は、甲1発明の「処理(清算処理を含む)」に係る構成と「駐車場ゲート制御ユニット21」の相互関係とも技術的に異なることが明らかであるから、甲1発明に、甲3に記載された技術事項を適用する動機付けは存在しないし、仮に、甲1発明に甲3に記載された技術事項を適用しても、甲3には、上記事項Aが記載されているということはできないから、かかる技術事項の適用によって上記相違点2に係る本件発明1の構成に至るものでもない。
また、上記(d)で述べたとおり、甲5には、ゲートマシンの具体的な構成まで記載されるものではないから、少なくとも、上記事項Aにおける「駐車場管理装置」が、「管轄下にある現地の駐車場ごとにおいて精算を行う精算機を管理」すること、及び、かかる「精算機」が、「クレジット決済処理を可能にしている」ことまで記載されているということはできないから、引用発明に甲5に記載された技術事項を適用しても、上記相違点2に係る本件発明1の構成に至るものではない。
したがって、申立人の上記主張は採用できない。
(f)また、その他甲6?11に開示される技術について検討しても、甲6には、訂正前の請求項6及び7で特定する事項に関する技術について開示され(摘示(6a))、甲7には、訂正前の請求項7で特定する事項に関する技術について開示され(摘示(7a))、甲8及び9には、訂正前の請求項8で特定する事項に関する技術について開示され(摘示(8a)(9a))、甲10及び11には、訂正前の請求項9で特定する事項に関する技術について開示されているが(摘示(10a)(11a))、そのいずれにも、上記事項Aについては記載も示唆もなされていないから、甲1発明に、甲6?11に記載された技術事項を適用しても、上記相違点2に係る本件発明1の構成には至らない。

ウ 小括
以上のとおり、本件発明1は甲1発明と上記相違点1及び2において相違するものであるところ、相違点2に係る本件発明1の構成は上記イのとおり容易想到とはいえないものであるから、本件発明1は当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。

(2)本件発明2?9について
本件発明2?9は、本件発明1の発明特定事項を全て含み、さらに限定したものであるから、本件発明1と同様に、当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。

第5 むすび
以上のとおりであるから、本件取消理由通知に記載した取消理由及び特許異議申立書に記載した申立理由によっては、本件請求項1?9に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1?9に係る特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
予約を受け付けて互いに異なる場所にある複数の駐車場の予約管理を統括するとともに、要求に応じて予約変更を受け付け可能とする予約管理サーバと、
前記複数の駐車場ごとにそれぞれ配置され、前記予約管理サーバと通信可能で、前記予約管理サーバから送信される前記予約変更を受け付けた場合の変更情報を含む予約情報を入場状態に関するデータとともに格納し、格納した情報に基づいて、現地において精算を含む駐車場での入場から出場までの管理を行う複数の駐車場管理装置と
を備え、
前記複数の駐車場管理装置は、管轄下にある現地の駐車場ごとにおいて精算を行う精算機を管理し、
前記精算機は、クレジット決済用の決済システムと通信し、現地に設置された前記駐車場管理装置の管理下において、前記予約管理サーバを介さずに、現地と前記決済システムとの間でクレジット決済処理を可能としている、駐車場管理システム。
【請求項2】
前記予約管理サーバは、前記予約変更として、駐車時間の延長又は予約キャンセルのうち少なくとも一方を受け付ける、請求項1に記載の駐車場管理システム。
【請求項3】
前記精算機は、前記予約管理サーバから送信される前記予約情報に基づいてクレジット決済処理を可能としている、請求項1及び2のいずれか一項に記載の駐車場管理システム。
【請求項4】
前記駐車場管理装置は、前記予約変更を受け付けた場合、前記精算機に、変更後の予約内容に基づいて精算を行わせる、請求項3に記載の駐車場管理システム。
【請求項5】
前記駐車場管理装置は、前記予約情報に基づいて予約キャンセルがないまま未入場であった未入場車両があると判断された場合に、前記精算機に当該未入場車両に関するクレジット決済処理を行わせる、請求項3及び4のいずれか一項に記載の駐車場管理システム。
【請求項6】
現地の駐車場において前記駐車場管理装置による管理に基づいて駐車券を発行する発券機を備え、
前記発券機は、前記予約管理サーバから送信される前記予約情報に基づいて予約された予約車両であるか否かを確認する予約車両確認部を有するとともに、前記予約車両であると確認された場合に、駐車券を発行するとともに確認結果を前記駐車場管理装置に送信する、請求項1から5までのいずれか一項に記載の駐車場管理システム。
【請求項7】
前記予約管理サーバは、予約を行う車両の車両番号と紐付して予約管理を行う、請求項1から6までのいずれか一項に記載の駐車場管理システム。
【請求項8】
前記予約管理サーバは、ユーザ端末装置からの予約及び予約の変更のほか、現地の駐車場に設置された機器からの予約及び予約の変更を受け付ける、請求項1から7までのいずれか一項に記載の駐車場管理システム。
【請求項9】
前記精算機は、管理を行う各駐車場において個別に設定された料金体系に基づいてそれぞれ精算処理を行う、請求項1から8までのいずれか一項に記載の駐車場管理システム。
 
訂正の要旨 審決(決定)の【理由】欄参照。
異議決定日 2019-12-02 
出願番号 特願2014-135413(P2014-135413)
審決分類 P 1 651・ 113- YAA (G07B)
P 1 651・ 121- YAA (G07B)
最終処分 維持  
前審関与審査官 渡邉 洋  
特許庁審判長 島田 信一
特許庁審判官 氏原 康宏
岡▲さき▼ 潤
登録日 2018-05-18 
登録番号 特許第6339876号(P6339876)
権利者 日本信号株式会社
発明の名称 駐車場管理システム  
代理人 福田 充広  
代理人 福田 充広  

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