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審決分類 |
審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する B81C 審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する B81C 審判 訂正 ただし書き1号特許請求の範囲の減縮 訂正する B81C 審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する B81C |
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管理番号 | 1359840 |
審判番号 | 訂正2019-390127 |
総通号数 | 244 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2020-04-24 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2019-12-19 |
確定日 | 2020-02-06 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第6629227号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第6629227号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項5、6、〔8、9〕、10、14について訂正することを認める。 |
理由 |
1.手続の経緯 本件訂正審判の請求に係る特許第6629227号は、2015年(平成27年)3月27日(パリ条約に基づく優先権主張外国庁受理 2014年(平成26年)3月28日(US)アメリカ合衆国)を国際出願日として出願され、令和元年12月13日に設定登録(令和2年1月15日特許掲載公報発行)がされ、令和元年12月19日に本件訂正審判の請求がされたものである。 2.請求の趣旨 本件訂正審判の請求の趣旨は、特許第6629227号の特許請求の範囲を、審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、すなわち、以下の(1)ないし(5)に示す訂正事項のとおり訂正することを求めるものである。 (1)訂正事項1 特許請求の範囲の請求項5を削除する。 (2)訂正事項2 特許請求の範囲の請求項6を削除する。 (3)訂正事項3 特許請求の範囲の請求項8、9を削除する。 (4)訂正事項4 特許請求の範囲の請求項10を削除する。 (5)訂正事項5 特許請求の範囲の請求項14を削除する。 3.当審の判断 (1)特許法第126条第1項、第5項ないし第7項について 上記の各訂正事項に係る訂正が、特許法第126条第1項、第5項ないし第7項の要件を満たすかどうかについて、以下に検討する。 ア 訂正事項1について (ア)訂正の目的について 訂正事項1は、訂正前特許請求の範囲の【請求項5】を削除するものであるから、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものである。 (イ)願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であることについて 訂正事項1は、単に請求項5を削除するものに過ぎず、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であることは明らかであるから、特許法第126条第5項に規定する要件を満たす。 (ウ)実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことについて 訂正事項1は、単に請求項5を削除するものに過ぎず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことは明らかであるから、特許法第126条第6項に規定する要件を満たす。 (エ)独立特許要件について 訂正事項1に係る訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるところ、訂正後における特許請求の範囲に記載されている事項により特定される発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるとする理由を発見しないから、訂正事項1に係る訂正は、特許法第126条第7項に規定する要件を満たす。 イ 訂正事項2について (ア)訂正の目的について 訂正事項2は、訂正前特許請求の範囲の【請求項6】を削除するものであるから、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものである。 (イ)願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であることについて 訂正事項2は、単に請求項6を削除するものに過ぎず、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であることは明らかであるから、特許法第126条第5項に規定する要件を満たす。 (ウ)実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことについて 訂正事項2は、単に請求項6を削除するものに過ぎず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことは明らかであるから、特許法第126条第6項に規定する要件を満たす。 (エ)独立特許要件について 訂正事項2に係る訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるところ、訂正後における特許請求の範囲に記載されている事項により特定される発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるとする理由を発見しないから、訂正事項2に係る訂正は、特許法第126条第7項に規定する要件を満たす。 ウ 訂正事項3について (ア)一群の請求項について 訂正事項3に係る訂正は、請求項8についての訂正を含むものである。ここで、請求項9は、請求項8を引用する請求項であるから、請求項8および9は、特許法第126条第3項に規定する一群の請求項であるところ、訂正事項3に係る訂正は、一群の請求項に対してなされるものである。 (イ)訂正の目的について 訂正事項3は、一群の請求項である訂正前特許請求の範囲の【請求項8】および【請求項9】を削除するものであるから、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものである。 (ウ)願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であることについて 訂正事項3は、単に一群の請求項である請求項8および請求項9を削除するものに過ぎず、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であることは明らかであるから、特許法第126条第5項に規定する要件を満たす。 (エ)実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことについて 訂正事項3は、単に一群の請求項である請求項8および請求項9を削除するものに過ぎず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことは明らかであるから、特許法第126条第6項に規定する要件を満たす。 (オ)独立特許要件について 訂正事項3に係る訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるところ、訂正後における特許請求の範囲に記載されている事項により特定される発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるとする理由を発見しないから、訂正事項3に係る訂正は、特許法第126条第7項に規定する要件を満たす。 エ 訂正事項4について (ア)訂正の目的について 訂正事項4は、訂正前特許請求の範囲の【請求項10】を削除するものであるから、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものである。 (イ)願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であることについて 訂正事項4は、単に請求項10を削除するものに過ぎず、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であることは明らかであるから、特許法第126条第5項に規定する要件を満たす。 (ウ)実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことについて 訂正事項4は、単に請求項10を削除するものに過ぎず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことは明らかであるから、特許法第126条第6項に規定する要件を満たす。 (エ)独立特許要件について 訂正事項4に係る訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるところ、訂正後における特許請求の範囲に記載されている事項により特定される発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるとする理由を発見しないから、訂正事項4に係る訂正は、特許法第126条第7項に規定する要件を満たす。 オ 訂正事項5について (ア)訂正の目的について 訂正事項5は、訂正前特許請求の範囲の【請求項14】を削除するものであるから、特許法第126条第1項ただし書第1号に規定する「特許請求の範囲の減縮」を目的とするものである。 (イ)願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であることについて 訂正事項5は、単に請求項14を削除するものに過ぎず、願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内であることは明らかであるから、特許法第126条第5項に規定する要件を満たす。 (ウ)実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことについて 訂正事項5は、単に請求項14を削除するものに過ぎず、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことは明らかであるから、特許法第126条第6項に規定する要件を満たす。 (エ)独立特許要件について 訂正事項5に係る訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであるところ、訂正後における特許請求の範囲に記載されている事項により特定される発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができないものであるとする理由を発見しないから、訂正事項5に係る訂正は、特許法第126条第7項に規定する要件を満たす。 4.むすび したがって、本件訂正審判の請求は、特許法第126条第1項ただし書第1号に掲げる事項を目的とし、かつ、同条第5項ないし第7項の規定する要件を満たすので、当該訂正を認める。 よって、結論のとおり審決する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 剛性基板部材の積層を製造する方法であって、前記方法は、 a)剛性基板部材の積重を積層装置のベース部分上に提供することと、 b)第1の力を前記積層装置のカバー部分に提供することにより、前記カバー部分を前記ベース部分上のガスケットと密着接触させ、前記ベース部分と前記カバー部分との間に密閉されたチャンバを作り出すことと、 c)前記第1の力に対する抵抗力を提供することと、 d)真空を前記密閉されたチャンバに印加することにより、空気を前記チャンバから取り除くことと、 e)第2の力を前記装置の前記カバー部分に提供することにより、前記ガスケットおよび基板の積重を圧縮し、気泡または隙間が実質的にない積層された製品を生成することと を含み、前記抵抗力は、前記真空を前記密閉されたチャンバに印加するステップの前に前記ガスケットの圧縮を防止する、方法。 【請求項2】 前記第1の力は、長ストロークシリンダによって提供され、前記第2の力は、短ストロークシリンダによって提供される、請求項1に記載の方法。 【請求項3】 前記第1の力および前記第2の力は、同一のシリンダによって提供される、請求項1に記載の方法。 【請求項4】 前記抵抗力は、ばねによって提供される、請求項1に記載の方法。 【請求項5】(削除) 【請求項6】(削除) 【請求項7】 前記剛性基板部材は、マイクロ流体デバイスの層を備える、請求項1に記載の方法。 【請求項8】(削除) 【請求項9】(削除) 【請求項10】(削除) 【請求項11】 剛性基板部材を積層するための装置であって、前記装置は、 a)剛性基板の積重を支持するように構成されたベース部分であって、前記ベース部分は、圧縮可能ガスケットと、少なくとも1つの整合ピンとを備える、ベース部分と、 b)前記剛性基板部材の積重を封入する密閉されたチャンバを形成するために、前記圧縮可能ガスケットに密着接触するように構成されたカバー部分と、 c)前記カバー部分まで拡張し、第1の力を印加することにより、前記カバー部分を前記整合ピンおよび前記ベース部分のガスケットと接触させ、前記密閉されたチャンバを形成するように構成された少なくとも1つのストローク生成シリンダと、 d)前記ストローク生成シリンダに対する抵抗力を提供するように構成された少なくとも1つのばねと、 e)真空源への取付のために構成された真空ポートと を備える、装置。 【請求項12】 前記密閉されたチャンバまで拡張し、第2の力を提供することにより、前記ガスケットおよび剛性基板の積重を圧縮し、積層された製品を生成するように構成された第2のストローク生成シリンダをさらに備える、請求項11に記載の装置。 【請求項13】 前記ストローク生成シリンダは、前記密閉されたチャンバの形成後、前記抵抗力を克服し、前記ガスケットおよび剛性基板の積重を圧縮することにより、積層された製品を生成するように構成されている、請求項12に記載の装置。 【請求項14】(削除) |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2020-01-15 |
結審通知日 | 2020-01-17 |
審決日 | 2020-01-28 |
出願番号 | 特願2016-559200(P2016-559200) |
審決分類 |
P
1
41・
854-
Y
(B81C)
P 1 41・ 856- Y (B81C) P 1 41・ 851- Y (B81C) P 1 41・ 855- Y (B81C) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 山下 浩平 |
特許庁審判長 |
栗田 雅弘 |
特許庁審判官 |
見目 省二 大山 健 |
登録日 | 2019-12-13 |
登録番号 | 特許第6629227号(P6629227) |
発明の名称 | 真空および機械的力の順次印加による剛性基板の積層のための方法および装置 |
代理人 | 山本 健策 |
代理人 | 山本 秀策 |
代理人 | 森下 夏樹 |
代理人 | 山本 健策 |
代理人 | 石川 大輔 |
代理人 | 飯田 貴敏 |
代理人 | 森下 夏樹 |
代理人 | 石川 大輔 |
代理人 | 飯田 貴敏 |
代理人 | 山本 秀策 |