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審決分類 |
審判 訂正 ただし書き3号明りょうでない記載の釈明 訂正する C07K 審判 訂正 3項(134条5項)特許請求の範囲の実質的拡張 訂正する C07K 審判 訂正 (特120条の4,3項)(平成8年1月1日以降) 訂正する C07K 審判 訂正 特許請求の範囲の実質的変更 訂正する C07K |
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管理番号 | 1361786 |
審判番号 | 訂正2020-390008 |
総通号数 | 246 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2020-06-26 |
種別 | 訂正の審決 |
審判請求日 | 2020-01-21 |
確定日 | 2020-03-19 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第6347490号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 特許第6347490号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付された訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項〔22、23、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、46〕について訂正することを認める。 |
理由 |
第1 手続の経緯 特許第6347490号は、平成25年11月28日(パリ条約による優先権主張 2012年11月28日 米国、2013年2月6日 米国)を国際出願日として出願され、その請求項1?46に係る発明について平成30年6月8日に特許権の設定登録がされたものであり、その後、令和2年1月21日に本件の訂正審判が請求されたものである。 第2 請求の趣旨および訂正の内容 本件審判の請求の趣旨は、特許第6347490号の特許請求の範囲を本件審判請求書に添付した訂正特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項22、23、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、46について訂正することを認める、との審決を求めるものであって、その訂正の内容は、下記訂正事項のとおりである。 1 訂正事項 請求項22に 「Fcが、以下から選択される第1のC_(H3)配列(A)および第2のC_(H3)配列(B)におけるアミノ酸修飾を含む、請求項21に記載の構築物: A:L351Y_F405A_Y407V,B:T366L_K392M_T394W; A:L351Y_F405A_Y407V,B:T366L_K392L_T394W; A:T350V_L351Y_F405A_Y407V,B:T350V_T366L_K392L_T394W; A:T350V_L351Y_F405A_Y407V,B:T350V_T366L_K392M_T394W;または A:T350V_L351Y_S400E_F405A_Y407V,B:T350V_T366L_N390R_K392M_T394W。」と記載されているのを 「Fcが、以下から選択される第1のC_(H3)配列(A)および第2のC_(H3)配列(B)におけるアミノ酸修飾を含み、アミノ酸位置の番号付けがEU番号付けに従う、請求項21に記載の構築物: A:L351Y_F405A_Y407V,B:T366L_K392M_T394W; A:L351Y_F405A_Y407V,B:T366L_K392L_T394W; A:T350V_L351Y_F405A_Y407V,B:T350V_T366L_K392L_T394W; A:T350V_L351Y_F405A_Y407V,B:T350V_T366L_K392M_T394W;または A:T350V_L351Y_S400E_F405A_Y407V,B:T350V_T366L_N390R_K392M_T394W。」に訂正する。 第3 当審の判断 1 一群の請求項について 請求項23、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、46は、本件訂正の対象である請求項22の記載を直接又は間接的に引用する関係にあり、上記訂正事項により訂正される請求項22に連動して訂正されるものであるから、本件訂正は一群の請求項22、23、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、46について訂正することを請求するものである。 2 訂正の目的について 本件訂正前の請求項22には、同項に記載のアミノ酸修飾のアミノ酸位置の番号付けの定義が記載されていない。 ここで、本件特許明細書【0141】段落の(表X)には、本件訂正前の請求項22に記載されたアミノ酸修飾が、「(EU番号付け)」との注釈と共に記載されているのであるから、当該(表X)の記載を踏まえれば、本件訂正前の請求項22に記載されたアミノ酸修飾のアミノ酸位置の番号付けは、EU番号付けに従うものと理解することができる。 しかし、アミノ酸位置の番号付けの定義に関して、本件特許明細書【0072】段落には、「「各ドメインに対するアミノ酸の割当ては、特に指定のない限り、典型的には、Kabat Sequences of Proteins of Immunological Interest(National Institutes of Health,Bethesda,Md.(1987および1991))の定義に従っている」とも記載されているから、本件訂正前の請求項22に記載されたアミノ酸修飾のアミノ酸位置の番号付けがKabat番号付けに従うとも解釈し得るものである。 よって、本件訂正前の請求項22に記載のアミノ酸修飾のアミノ酸位置の番号付けの定義は明瞭ではない。 そして、本件訂正は、本件訂正前の請求項22に記載のアミノ酸修飾のアミノ酸位置の番号付けが、EU番号付けに従うことを明らかにすることで、特許請求の範囲に生じている記載上の不備を訂正し、その本来の意を明らかにするものであるから、本件訂正は、特許法第126条第1項ただし書第3号に規定する明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。 なお、審判請求人は、審判請求書にて、本件訂正の目的は特許請求の範囲の減縮を目的とするものである旨主張しているが、本件訂正は、本件訂正前の請求項22に記載のアミノ酸修飾のアミノ酸位置の番号付けがEU番号付けに従うことを明らかにするものであるから、本件訂正は、特許請求の範囲の減縮を目的とするものとはいえず、上述のとおり、明瞭でない記載の釈明を目的とするものである。 3 願書に添付した明細書、特許請求の範囲又は図面に記載した事項の範囲内の訂正であることについて 本件特許明細書【0141】段落の(表X)には、本件訂正前の請求項22に記載されたアミノ酸修飾が、「(EU番号付け)」との注釈と共に記載されているから、本件特許明細書には、本件訂正前の請求項22に記載されたアミノ酸修飾のアミノ酸位置の番号付けがEU番号付けに従うものであることが記載されていると認められる。 よって、本件訂正は、本件特許明細書に記載された事項の範囲内においてされるものであるから、特許法第126条第5項の規定に適合する。 4 実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更する訂正ではないことについて 前記2のとおり、本件訂正は明瞭でない記載の釈明を目的とするものであって、本件訂正の前後において特許請求の範囲に拡張又は変更はないことから、本件訂正は特許法第126条第6項の規定に適合する。 第4 むすび 本件審判請求における請求項22、23、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、46に係る訂正は、特許法第126条第1項ただし書第3号に規定する事項を目的とし、かつ、同条第5項及び第6項の規定に適合するものである。 よって、結論のとおりに審決する。 |
発明の名称 |
(57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 単離された抗原結合ポリペプチド構築物であって、第1のエピトープに結合する第1のヘテロ二量体および第2のエピトープに結合する第2のヘテロ二量体を含み、 第1のヘテロ二量体が、第1の免疫グロブリンG(IgG)重鎖ポリペプチド配列(H1)および第1の免疫グロブリン軽鎖ポリペプチド配列(L1)を含み、第2のヘテロ二量体が、第2の免疫グロブリン重鎖ポリペプチド配列(H2)および第2の免疫グロブリン軽鎖ポリペプチド配列(L2)を含み、該第1のヘテロ二量体のH1またはL1配列の少なくとも1つが、該第2のヘテロ二量体の対応するH2またはL2配列とは異なり、 H1およびH2がそれぞれ、少なくとも、重鎖可変ドメイン(V_(H)ドメイン)および重鎖定常ドメイン(C_(H1)ドメイン)を含み、L1およびL2がそれぞれ、少なくとも、軽鎖可変ドメイン(V_(L)ドメイン)および軽鎖定常ドメイン(C_(L)ドメイン)を含み、 H1、L1、H2およびL2は、Kabat番号付けに従って同定される位置において、L2と比較してL1とH1との優先的な対合を促進し、L1と比較してL2とH2との優先的な対合を促進する、以下のアミノ酸置換を含む、構築物: a)H1は143番および145番の残基にアミノ酸置換を含み、 L1は124番の残基または、160番および178番の残基にアミノ酸置換を含み、 H2は146番および179番の残基にアミノ酸置換を含み、そして L2は124番、160番および180番の残基、または124番、160番および178番の残基にアミノ酸置換を含み、 ここで、143番の残基におけるアミノ酸置換は143Eであり、145番の残基においては145Tであり、124番の残基においては124Rもしくは124Eであり、160番の残基においては160Kもしくは160Eであり、178番の残基においては178Rもしくは178Dであり、146番の残基においては146Gであり、180番の残基においては180Eであり、そして、179番の残基においては179Kである、あるいは、それらの保存的置換である; b)H1は143番および145番の残基にアミノ酸置換を含み、 L1は124番の残基、または160番および178番の残基にアミノ酸置換を含み、 H2は186番の残基にアミノ酸置換を含み、そして L2は124番の残基、または178番の残基にアミノ酸置換を含み、 ここで、143番の残基におけるアミノ酸置換は143Eであり、145番の残基においては145Tであり、124番の残基においては124E、124Kもしくは124Rであり、160番の残基においては160Kもしくは160Eであり、178番の残基においては178R、178Dもしくは178Eであり、そして、186番の残基においてはアミノ酸置換が186Rである、あるいは、それらの保存的置換である; c)H1は143番および145番の残基にアミノ酸置換を含み、 L1は124番の残基にアミノ酸置換を含み、 H2は143番の残基にアミノ酸置換を含み、そして L2は124番、133番もしくは178番の残基にアミノ酸置換を含み、 ここで、143番の残基におけるアミノ酸置換は143E、143Rもしくは143Kであり、145番の残基においては145Tであり、124番の残基においては124E、124Rもしくは124Kであり、133番の残基においては133Dもしくは133Eであり、178番の残基におけるアミノ酸置換は178Eである、あるいは、それらの保存的置換である; d)H1は143番および145番の残基にアミノ酸置換を含み、 L1は124番の残基にアミノ酸置換を含み、 H2は優先的な対合を促進するアミノ酸置換を含まず、そして L2は優先的な対合を促進するアミノ酸置換を含まないか、またはL2は124番の残基にアミノ酸置換を含み、 ここで、143番の残基におけるアミノ酸置換は143Eであり、145番の残基においては145Tであり、124番の残基においては124Rもしくは124Eである、あるいは、それらの保存的置換である。 【請求項2】 請求項1に記載の構築物であって、 (i)H1がL2と比較してL1と対合するときに、H1およびL1の少なくとも1つが、アミノ酸のより大きな立体的相補性をもたらす少なくとも1つのアミノ酸修飾を含む少なくとも1つのドメインを含むか、 (ii)H2がL1と比較してL2と対合するときに、H2およびL2の少なくとも1つが、アミノ酸のより大きな立体的相補性をもたらす少なくとも1つのアミノ酸修飾を含む少なくとも1つのドメインを含むか、 (iii)H1がL2と比較してL1と対合するときに、H1およびL1の少なくとも1つが、荷電アミノ酸の間でより大きな静電気的相補性をもたらす少なくとも1つのアミノ酸修飾を含む少なくとも1つのドメインを含むか、または (iv)H2がL1と比較してL2と対合するときに、H2およびL2の少なくとも1つが、荷電アミノ酸の間でより大きな静電気的相補性をもたらす少なくとも1つのアミノ酸修飾を含む少なくとも1つのドメインを含む、構築物。 【請求項3】 H1、H2、L1、およびL2が細胞または哺乳動物細胞において同時発現されるときに、またはH1、H2、L1、およびL2が無細胞発現系において同時発現されるときに、またはH1、H2、L1、およびL2が同時生成されるときに、またはH1、H2、L1、およびL2がレドックス生成系により同時生成されるときに、H1がL2と比較してL1と優先的に対合し、H2がL1と比較してL2と優先的に対合する、請求項1または2に記載の構築物。 【請求項4】 L1およびL2の両方がH1およびH2の少なくとも1つと同時発現されるときに、H1-L2に対するH1-L1の対合およびH2-L1に対するH2-L2の対合が、アミノ酸置換の非存在下でのH1-L2に対するH1-L1の対合およびH2-L1に対するH2-L2の対合よりも多くなる、請求項1?3のいずれか一項に記載の構築物。 【請求項5】 第1および第2のヘテロ二量体のうちの少なくとも1つの、示差走査熱量測定(DSC)により測定される融解温度(Tm)により測定される熱安定性が、優先的な対合を促進するアミノ酸置換を伴わない対応するヘテロ二量体のTmの10℃以内であるか、または 各ヘテロ二量体のDSCにより測定される融解温度(Tm)により測定される熱安定性が、優先的な対合を促進するアミノ酸置換を伴わない対応するヘテロ二量体のTmの10℃以内である、請求項1?4のいずれか一項に記載の構築物。 【請求項6】 表面プラズモン共鳴(SPR)またはFACSによって測定される、各ヘテロ二量体の、それが結合するエピトープに対する親和性が、優先的な対合を促進するアミノ酸置換を伴わない対応するヘテロ二量体の同じエピトープに対する親和性の50倍以内である、請求項1?5のいずれか一項に記載の構築物。 【請求項7】 請求項1に記載の抗原結合ポリペプチド構築物であって、H1は143番および145番の残基にアミノ酸置換を含み、L1は124番の残基または、160番および178番の残基にアミノ酸置換を含み、H2は146番および179番の残基にアミノ酸置換を含み、そしてL2は124番、160番および180番の残基、または124番、160番および178番の残基にアミノ酸置換を含み、ここで、143番の残基におけるアミノ酸置換は143Eであり、145番の残基においては145Tであり、124番の残基においては124Rもしくは124Eであり、160番の残基においては160Kもしくは160Eであり、178番の残基においては178Rもしくは178Dであり、146番の残基においては146Gであり、180番の残基においては180Eであり、そして、179番の残基においては179Kである、あるいは、それらの保存的置換である、構築物において、 a)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換146Gおよび179Kを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび180Eを含むか、 b)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124R、160Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換146Gおよび179Kを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび180Eを含むか、 c)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124R、160Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換146Gおよび179Kを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび180Eを含むか、 d)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換160Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換146Gおよび179Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび180Eを含むか、 e)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換160Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換146Gおよび179Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび178Dを含むか、 f)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124R、160Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換146Gおよび179Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび178Dを含むか、 g)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換160Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換146Gおよび179Kを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび180Eを含むか、 h)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換160Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換146Gおよび179Kを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび178Dを含むか、または i)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124R、160Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換146Gおよび179Kを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび178Dを含む、 あるいは、それらの保存的置換を含む、構築物。 【請求項8】 請求項1に記載の抗原結合ポリペプチド構築物であって、H1は143番および145番の残基にアミノ酸置換を含み、L1は124番の残基、または160番および178番の残基にアミノ酸置換を含み、H2は186番の残基にアミノ酸置換を含み、そしてL2は124番の残基、または178番の残基にアミノ酸置換を含み、ここで、143番の残基におけるアミノ酸置換は143Eであり、145番の残基においては145Tであり、124番の残基においては124E、124Kもしくは124Rであり、160番の残基においては160Kもしくは160Eであり、178番の残基においては178R、178Dもしくは178Eであり、そして、186番の残基においてはアミノ酸置換が186Rである、あるいは、それらの保存的置換である、構築物において、 H1が179番または188番の残基におけるアミノ酸置換をさらに含み、H2が146番の残基におけるアミノ酸置換をさらに含み、L2が160番もしくは180番の残基におけるアミノ酸置換をさらに含み、 ここで、179番の残基におけるアミノ酸置換は179Eであり、188番の残基においては188Lであり、146番の残基においては146Gであり、180番の残基におけるアミノ酸置換は180Eである、あるいは、それらの保存的置換である、構築物。 【請求項9】 請求項8に記載の抗原結合ポリペプチド構築物であって、H1が143番および145番の残基、143番、145番および179番の残基、または143番、145番および188番の残基にアミノ酸置換を含み、L1が124番の残基、124番、160番および178番の残基、124番および178番の残基、または160番および178番の残基にアミノ酸置換を含み、H2が186番の残基、または146番および186番の残基にアミノ酸置換を含み、L2が124番の残基、124番、160番および178番の残基、124番、160番および180の残基、124番および180番の残基、124番、178番および180番の残基、160番および178番の残基、178番の残基、または178番および180番の残基にアミノ酸置換を含む、構築物。 【請求項10】 請求項9に記載の抗原結合ポリペプチド構築物であって、 a)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eを含むか、 b)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび180Eを含むか、 c)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eを含むか、 d)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび180Eを含むか、 e)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124R、160Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび180Eを含むか、 f)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換178Eおよび180Eを含むか、 g)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび179Eを含み、L1はアミノ酸置換124Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、178Eおよび180Eを含むか、 h)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび179Eを含み、L1はアミノ酸置換124Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび180Eを含むか、 i)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124R、160Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換146Gおよび186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび178Dを含むか、 j)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換160Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換146Gおよび186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび178Dを含むか、 k)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換160Kおよび178Rを含み、H2はアミノ酸置換146Gおよび186Kを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび180Eを含むか、 l)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124E、160Eおよび178Dを含むか、 m)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換178Eを含むか、 n)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換178Eを含むか、 o)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換160Eおよび178Eを含むか、 p)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eおよび178Eを含むか、 q)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eを含むか、または r)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Kを含み、H2はアミノ酸置換186Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eを含む、 あるいは、それらの保存的置換を含む、構築物。 【請求項11】 請求項1に記載の抗原結合ポリペプチド構築物であって、H1は143番および145番の残基にアミノ酸置換を含み、L1は124番の残基にアミノ酸置換を含み、H2は143番の残基にアミノ酸置換を含み、そしてL2は124番、133番もしくは178番の残基にアミノ酸置換を含み、ここで、143番の残基におけるアミノ酸置換は143E、143Rもしくは143Kであり、145番の残基においては145Tであり、124番の残基においては124E、124Rもしくは124Kであり、133番の残基においては133Dもしくは133Eであり、178番の残基におけるアミノ酸置換は178Eである、あるいは、それらの保存的置換である、構築物において、 H1が188番の残基におけるアミノ酸置換をさらに含むか、またはH2が146番の残基におけるアミノ酸置換をさらに含み、 ここで、188番の残基におけるアミノ酸置換は188Lであり、146番の残基におけるアミノ酸置換は146Gである、 あるいは、それらの保存的置換である、構築物。 【請求項12】 請求項11に記載の抗原結合ポリペプチド構築物であって、H1が143番および145番の残基、または143番、145番および188番の残基におけるアミノ酸置換を含み、L1が124番の残基におけるアミノ酸置換を含み、H2が143番の残基、または143番および146番の残基におけるアミノ酸置換を含み、L2が124番の残基、133番の残基、178番の残基、124番および133番の残基、または124番および178番の残基におけるアミノ酸置換を含む、構築物。 【請求項13】 請求項12に記載の抗原結合ポリペプチド構築物であって、 a)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換143Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eを含むか、 b)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換143Kおよび146Gを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eおよび133Dを含むか、 c)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換143Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換133Eを含むか、 d)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換143Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eおよび133Eを含むか、 e)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換143Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eを含むか、 f)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Kを含み、H2はアミノ酸置換143Rを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eを含むか、 g)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換143Kを含み、そしてL2はアミノ酸置換133Eを含むか、 h)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換143Kを含み、そしてL2はアミノ酸置換178Eを含むか、 i)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換143Kを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eおよび133Eを含むか、 j)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換143Kを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eおよび178Eを含むか、 k)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換143Kを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eを含むか、 l)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Kを含み、H2はアミノ酸置換143Kを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eを含むか、または m)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2はアミノ酸置換143Kを含み、そしてL2はアミノ酸置換124Eを含む、 あるいは、それらの保存的置換を含む、構築物。 【請求項14】 請求項1に記載の抗原結合ポリペプチド構築物であって、H1は143番および145番の残基にアミノ酸置換を含み、L1は124番の残基にアミノ酸置換を含み、H2は優先的な対合を促進するアミノ酸置換を含まず、そしてL2は優先的な対合を促進するアミノ酸置換を含まないか、またはL2は124番の残基にアミノ酸置換を含み、ここで、143番の残基におけるアミノ酸置換は143Eであり、145番の残基においては145Tであり、124番の残基においては124Rもしくは124Eである、あるいは、それらの保存的置換である、構築物において、 H1が188番の残基にアミノ酸置換をさらに含み、ここで、188番の残基におけるアミノ酸置換が188Lである、 あるいは、その保存的置換である、構築物。 【請求項15】 H1が143番および145番の残基、または143番、145番および188番の残基にアミノ酸置換を含む、請求項14に記載の抗原結合ポリペプチド構築物。 【請求項16】 請求項15に記載の抗原結合ポリペプチド構築物であって、 a)H1はアミノ酸置換143E、145Tおよび188Lを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2は優先的な対合を促進するアミノ酸置換を含まず、そしてL2はアミノ酸置換124Eを含むか、 b)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2およびL2はどちらも優先的な対合を促進するアミノ酸置換を含まないか、または c)H1はアミノ酸置換143Eおよび145Tを含み、L1はアミノ酸置換124Rを含み、H2は優先的な対合を促進するアミノ酸置換を含まず、そしてL2はアミノ酸置換124Eを含む、 あるいは、それらの保存的置換を含む、構築物。 【請求項17】 L1および/またはL2がカッパ軽鎖である、請求項1?16のいずれか一項に記載の構築物。 【請求項18】 H1、L1、H2およびL2の1つ以上が、ヒトまたはヒト化配列に由来する、請求項1?17のいずれか一項に記載の構築物。 【請求項19】 構築物が少なくとも2つのC_(H3)配列を含むFcをさらに含み、該Fcが、1つ以上のリンカーを伴ってまたは伴わずに、第1のヘテロ二量体および第2のヘテロ二量体に結合している、請求項1?18のいずれか一項に記載の構築物。 【請求項20】 Fcが、ヒトFc、ヒトIgG1 Fc、ヒトIgA Fc、ヒトIgG Fc、ヒトIgD Fc、ヒトIgE Fc、ヒトIgM Fc、ヒトIgG2 Fc、ヒトIgG3 Fc、またはヒトIgG4 Fcである、請求項19に記載の構築物。 【請求項21】 Fcが、野生型ホモ二量体Fcに匹敵する安定性を有するヘテロ二量体Fcの形成を促進する、C_(H3)配列の少なくとも1つにおける1つ以上の修飾を含むヘテロ二量体Fcである、請求項19に記載の構築物。 【請求項22】 Fcが、以下から選択される第1のC_(H3)配列(A)および第2のC_(H3)配列(B)におけるアミノ酸修飾を含み、アミノ酸位置の番号付けがEU番号付けに従う、請求項21に記載の構築物: A:L351Y_F405A_Y407V,B:T366L_K392M_T394W; A:L351Y_F405A_Y407V,B:T366L_K392L_T394W; A:T350V_L351Y_F405A_Y407V,B:T350V_T366L_K392L_T394W; A:T350V_L351Y_F405A_Y407V,B:T350V_T366L_K392M_T394W;または A:T350V_L351Y_S400E_F405A_Y407V,B:T350V_T366L_N390R_K392M_T394W。 【請求項23】 Fcが、Fcガンマ受容体の選択的結合を促進する1つ以上の修飾を含む、請求項19?22のいずれか一項に記載の構築物。 【請求項24】 1つ以上のリンカーが、1つ以上のポリペプチドリンカーであり、任意で、該1つ以上のリンカーが、1つ以上の抗体ヒンジ領域または1つ以上のIgG1ヒンジ領域を含む、請求項19に記載の構築物。 【請求項25】 構築物が、治療剤または薬物に連結されている、請求項1?24のいずれか一項に記載の構築物。 【請求項26】 請求項1?24のいずれか一項に記載の構築物をコードする少なくとも1つの配列を含む、単離されたポリヌクレオチドまたは単離されたポリヌクレオチドのセットであって、任意で、ポリヌクレオチドまたはポリヌクレオチドのセットがcDNAである、単離されたポリヌクレオチドまたは単離されたポリヌクレオチドのセット。 【請求項27】 請求項26記載のポリヌクレオチドまたはポリヌクレオチドのセットのうちの1つ以上を含む、ベクターまたはベクターのセットであって、任意で、プラスミド、マルチシストロンベクター、ウイルスベクター、非エピソーム哺乳動物ベクター、発現ベクター、および組換え発現ベクターからなる群から選択される、ベクターまたはベクターのセット。 【請求項28】 請求項26記載のポリヌクレオチドもしくはポリヌクレオチドのセット、または請求項27記載のベクターもしくはベクターのセットを含む、単離された細胞であって、任意で、細胞が、ハイブリドーマ、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞、またはHEK293細胞である、単離された細胞。 【請求項29】 請求項1?25のいずれか一項に記載の構築物および薬学的に許容される担体を含む、薬学的組成物であって、任意で、緩衝液、抗酸化剤、低分子量分子、薬物、タンパク質、アミノ酸、炭水化物、脂質、キレート剤、安定剤、および賦形剤からなる群から選択される1つ以上の物質をさらに含む、薬学的組成物。 【請求項30】 対象における疾患または障害または癌または血管系疾患の治療に用いるための、請求項1?25のいずれか一項に記載の構築物、または請求項29に記載の薬学的組成物。 【請求項31】 疾患または障害または癌または血管系疾患の治療のための医薬の製造における、請求項1?25のいずれか一項に記載の構築物、または請求項29に記載の薬学的組成物の使用。 【請求項32】 請求項1?24のいずれか一項に記載の構築物を宿主細胞培養物から得る方法であって、以下の段階を含む方法: (a)構築物をコードする1つ以上の核酸配列を含む少なくとも1つの宿主細胞を含む宿主細胞培養物を得る段階と、 (b)該宿主細胞培養物から構築物を回収する段階。 【請求項33】 請求項1?24のいずれか一項に記載の構築物を得る方法であって、以下の段階を含む方法: (a)H1、L1、H2、およびL2を得る段階と、 (b)H1を、L2と比較してL1と優先的に対合させ、H2を、L1と比較してL2と優先的に対合させる段階と、 (c)構築物を得る段階。 【請求項34】 請求項1?24のいずれか一項に記載の構築物を調製する方法であって、 a)少なくとも1つの構築物をコードする1つ以上の単離されたポリヌクレオチドを得る段階と、 b)少なくとも1つの宿主細胞への導入のために、1つ以上の単離されたポリヌクレオチドの各々の最適比を決定する段階であって、該最適比が、H1、L1、H2、およびL2の発現時に形成された誤対合されたH1-L2およびH2-L1のヘテロ二量体対と比較して、H1、L1、H2、およびL2の発現時に形成されたH1-L1およびH2-L2のヘテロ二量体対の量を評価することにより決定される、段階と、 c)好ましい最適比を選択する段階であって、該好ましい最適比の1つ以上の単離されたポリヌクレオチドの、少なくとも1つの宿主細胞へのトランスフェクションが構築物の発現をもたらす、段階と、 d)最適比の1つ以上の単離されたポリヌクレオチドを少なくとも1つの宿主細胞にトランスフェクトする段階と、 e)構築物を発現させるために、該少なくとも1つの宿主細胞を培養する段階を含む方法。 【請求項35】 最適比を選択する段階が、一過性トランスフェクション系におけるトランスフェクションにより評価される、請求項34に記載の方法。 【請求項36】 好ましい最適比の単離されたポリヌクレオチドまたは単離されたポリヌクレオチドのセットの、少なくとも1つの宿主細胞へのトランスフェクションが、構築物の最適な発現をもたらす、請求項34または35に記載の方法。 【請求項37】 構築物が、少なくとも2つのC_(H3)配列を含むFcを含み、該Fcが、1つ以上のリンカーを伴ってまたは伴わずに、第1のヘテロ二量体および第2のヘテロ二量体と結合している、請求項34?36のいずれか一項に記載の方法。 【請求項38】 Fcがヘテロ二量体であり、任意で、ヘテロ二量体Fcの形成を促進する1つ以上のアミノ酸修飾を含む、請求項37に記載の方法。 【請求項39】 二重特異性抗原結合ポリペプチド構築物を生成する方法であって、該二重特異性構築物が、第1の単一特異性抗原結合ポリペプチドからの第1の免疫グロブリン重鎖ポリペプチド配列(H1)および第1の免疫グロブリン軽鎖ポリペプチド配列(L1)を含む第1のヘテロ二量体ならびに第2の単一特異性抗原結合ポリペプチドからの第2の免疫グロブリン重鎖ポリペプチド配列(H2)および第2の免疫グロブリン軽鎖ポリペプチド配列(L2)を含む第2のヘテロ二量体を含み、H1およびH2がそれぞれ、少なくとも、重鎖可変ドメイン(V_(H)ドメイン)および重鎖定常ドメイン(C_(H1)ドメイン)を含み、L1およびL2がそれぞれ、少なくとも、軽鎖可変ドメイン(V_(L)ドメイン)および軽鎖定常ドメイン(C_(L)ドメイン)を含み、 a)H1、H2、L1、および/またはL2へのアミノ酸置換のセットの導入時に、試験系において、H1が、L2と比較してL1と優先的に対合し、H2が、L1と比較してL2と優先的に対合するように、請求項1および7?16のいずれか一項に記載のH1、H2、L1、およびL2内のアミノ酸置換のセットを表すデータを含むデータセットを得る段階と、 b)該データセットからの1つ以上のアミノ酸置換のセットを第1のヘテロ二量体および/または第2のヘテロ二量体に導入する段階と、 c)二重特異性構築物を含む発現産物を生成するために、少なくとも1つの宿主細胞において第1のヘテロ二量体および第2のヘテロ二量体を同時発現する段階と、を含む方法。 【請求項40】 他のポリペプチド産物と比較して、発現産物における二重特異性構築物の量を決定する段階をさらに含む、請求項39に記載の方法。 【請求項41】 二重特異性構築物が、他のポリペプチド産物と比較して、70%超の純度で生成される、請求項39または40に記載の方法。 【請求項42】 他のポリペプチド産物と比較して、二重特異性構築物の純度を増加させるために、H1、H2、L1、またはL2のうちの少なくとも1つに、さらなるアミノ酸修飾を加える段階をさらに含む、請求項39?41のいずれか一項に記載の方法。 【請求項43】 構築物が、少なくとも2つのC_(H3)配列を含むFcを含み、該Fcが、1つ以上のリンカーを伴ってまたは伴わずに、第1のヘテロ二量体および第2のヘテロ二量体と結合している、請求項39?42のいずれか一項に記載の方法。 【請求項44】 Fcがヘテロ二量体であり、任意でヘテロ二量体Fcの形成を促進する1つ以上のアミノ酸修飾を含む、請求項43に記載の方法。 【請求項45】 コンピュータ可読記憶媒体であって、 第1の免疫グロブリン重鎖ポリペプチド配列(H1)および第1の免疫グロブリン軽鎖ポリペプチド配列(L1)を含む第1のヘテロ二量体ならびに第2の免疫グロブリン重鎖ポリペプチド配列(H2)および第2の免疫グロブリン軽鎖ポリペプチド配列(L2)を含む第2のヘテロ二量体における相補的アミノ酸置換を表すデータを含むデータセットであって、H1およびH2がそれぞれ、少なくとも、重鎖可変ドメイン(V_(H)ドメイン)および重鎖定常ドメイン(C_(H1)ドメイン)を含み、L1およびL2がそれぞれ、少なくとも、軽鎖可変ドメイン(V_(L)ドメイン)および軽鎖定常ドメイン(C_(L)ドメイン)を含み、相補的アミノ酸置換の該データセットが、請求項1および7?16のいずれか一項に列挙されるこれらのアミノ酸置換を表すデータを含む、データセットと、 H1が、L2と比較してL1と優先的に対合する可能性、および/またはH2が、L1と比較してL2と優先的に対合する可能性を決定するための、コンピュータ実行コードと を保存する、コンピュータ可読記憶媒体。 【請求項46】 優先的対合を決定するためのコンピュータ実装方法であって、 第1の免疫グロブリン重鎖ポリペプチド配列(H1)および第1の免疫グロブリン軽鎖ポリペプチド配列(L1)を含む第1のヘテロ二量体ならびに第2の免疫グロブリン重鎖ポリペプチド配列(H2)および第2の免疫グロブリン軽鎖ポリペプチド配列(L2)を含む第2のヘテロ二量体における相補的アミノ酸置換を表すデータを含むデータセットを得る段階であって、H1およびH2がそれぞれ、少なくとも、重鎖可変ドメイン(V_(H)ドメイン)および重鎖定常ドメイン(C_(H1)ドメイン)を含み、L1およびL2がそれぞれ、少なくとも、軽鎖可変ドメイン(V_(L)ドメイン)および軽鎖定常ドメイン(C_(L)ドメイン)を含み、相補的アミノ酸置換の該データセットが、請求項1および7?16のいずれか一項に列挙されるこれらのアミノ酸置換を表すデータを含む、段階と、 コンピュータプロセッサにより、H1が、L2と比較してL1と優先的に対合する可能性、および/またはH2が、L1と比較してL2と優先的に対合する可能性を決定する段階とを含み、任意で、 請求項1?24のいずれか一項に記載の構築物を生成する段階をさらに含む、方法。 |
訂正の要旨 |
審決(決定)の【理由】欄参照。 |
審理終結日 | 2020-02-20 |
結審通知日 | 2020-02-26 |
審決日 | 2020-03-11 |
出願番号 | 特願2015-544282(P2015-544282) |
審決分類 |
P
1
41・
853-
Y
(C07K)
P 1 41・ 854- Y (C07K) P 1 41・ 841- Y (C07K) P 1 41・ 855- Y (C07K) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 福間 信子 |
特許庁審判長 |
中島 庸子 |
特許庁審判官 |
高堀 栄二 山中 隆幸 |
登録日 | 2018-06-08 |
登録番号 | 特許第6347490号(P6347490) |
発明の名称 | 遺伝子操作された免疫グロブリン重鎖-軽鎖対およびその使用 |
代理人 | 伊藤 克博 |
代理人 | 伊藤 克博 |
代理人 | 渡邉 伸一 |
代理人 | 渡邉 伸一 |