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審決分類 |
審判 査定不服 特17 条の2 、4 項補正目的 特許、登録しない。 H04W 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 H04W 審判 査定不服 5項独立特許用件 特許、登録しない。 H04W 審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない。 H04W |
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管理番号 | 1363910 |
審判番号 | 不服2019-7131 |
総通号数 | 248 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 2020-08-28 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2019-05-31 |
確定日 | 2020-07-10 |
事件の表示 | 特願2017- 49402「進化型パケット・システムにおけるCSフォールバックのサポート」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 6月15日出願公開、特開2017-108463〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
第1 手続の経緯 本願は、2013年(平成25年)10月3日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2012年10月3日 欧州特許庁)を国際出願日とする特願2015-535018号の一部を、平成29年3月15日に新たな特許出願としたものであって、その手続の経緯は以下のとおりである。 平成30年 6月 5日付け 拒絶理由通知書(特許法第50条の2の通 知を伴う) 平成30年12月 6日 意見書、手続補正書の提出 平成31年 1月28日付け 平成30年12月6日にされた手続補正に ついての補正の却下の決定、拒絶査定 令和 元年 5月31日 拒絶査定不服審判の請求、手続補正書の提 出 令和 元年 7月11日 手続補正書(方式)の提出(理由補充) 第2 令和元年5月31日にされた手続補正についての補正の却下の決定 [補正の却下の決定の結論] 令和元年5月31日にされた手続補正(以下、「本件補正」という。)を却下する。 [理由] 1.補正の概要 本件補正は、出願当初の特許請求の範囲の請求項1、21に記載された 「【請求項1】 進化型パケット・システムEPSで回線交換CSフォールバックをサポートするための方法であって、前記サポートは、CSドメイン・サービスにアクセスするために進化型無線アクセス・ネットワークRANからレガシRANにユーザ機器UEを移し、前記CSドメイン・サービスの終わりに前記レガシRANから前記進化型RANに前記UEを戻すステップを含み、前記サポートは、前記レガシRANに前記UEを移す前に前記進化型RANを通じて前記UEにサービスを提供していたPLMN内の前記進化型RANに前記UEを戻すステップを含む、方法。 (中略) 【請求項21】 SGsインターフェースを介してMSC/VLRとの網間接続をサポートする管理エンティティMMEであって、CSドメイン・サービスにアクセスするために回線交換フォールバックCSFB手順がGERANまたはUTRANにユーザ機器UEを移す前にE-UTRANを通じて前記UEにサービスを提供していたPLMN内のE-UTRANに、前記CSドメイン・サービスの終わりに、前記UEを戻すステップをサポートするように構成されている管理エンティティMME。」 という発明を、平成30年12月6日の意見書のとおり、補正前の独立請求項1は補正後の独立請求項1、6とし、補正前の請求項21は補正後の独立請求項13とし、 「【請求項1】 進化型パケット・システムEPSで回線交換CSフォールバックをサポートするための方法であって、前記サポートは、CSドメイン・サービスにアクセスするためにE-UTRANからUTRAN又はGERANにユーザ機器UEを移し、前記CSドメイン・サービスの終わりにUTRAN又はGERANから前記E-UTRANに前記UEを戻すステップを含み、 前記UTRAN又はGERANに前記UEを移す前に前記E-UTRANを通じて前記UEにサービスを提供していたPLMN内で、前記CSドメイン・サービスの終わりに前記UTRAN又はGERANから前記E-UTRANに前記UEを戻すUTRAN又はGERANノードによるサポートが、前記GERANまたは前記UTRANからターゲットUTRAN又はGERANノードへのハンドオーバの間に、前記PLMNの識別情報を前記ターゲットUTRAN又はGERANノードに送ることを含むことを特徴とする、方法。 (中略) 【請求項6】 進化型パケット・システムEPSで回線交換CSフォールバックをサポートするための方法であって、前記サポートは、CSドメイン・サービスにアクセスするためにE-UTRANからUTRAN又はGERANにユーザ機器UEを移し、前記CSドメイン・サービスの終わりにUTRAN又はGERANから前記E-UTRANに前記UEを戻すステップを含み、 前記UTRAN又はGERANに前記UEを移す前に前記E-UTRANを通じて前記UEにサービスを提供していたPLMN内で、前記CSドメイン・サービスの終わりに前記UTRAN又はGERANから前記E-UTRANに前記UEを戻す、SGsインターフェースを介してMSC/VLRと網間接続する移動性管理MMEによるサポートが、前記PLMNが記E-UTRANを通じて提供するサービスを検討するときに、前記MSC/VLRに向けて位置更新要求を発行することを含むことを特徴とする、方法。 (中略) 【請求項13】 SGsインターフェースを介してMSC/VLRとの網間接続をサポートする管理エンティティMMEであって、CSドメイン・サービスにアクセスするために回線交換フォールバックCSFB手順がGERANまたはUTRANにユーザ機器UEを移す前にE-UTRANを通じて前記UEにサービスを提供していたPLMN内のE-UTRANに、前記CSドメイン・サービスの終わりに、前記UEを戻すステップをサポートするように構成され、 前記サポートが、E-UTRANに亘ってUEに提供される前記PLMNのサービスが変更になったときに、前記MSC/VLRに向けて位置更新要求を発行することを含むことを特徴とする管理エンティティMME。」 という発明とすることを含むものである。 2.補正の適否 (1)新規事項の有無、目的要件 ア.新規事項の有無 (ア)補正前の独立請求項1は補正により請求項6として「前記PLMNが記E-UTRANを通じて提供するサービスを検討するときに、前記MSC/VLRに向けて位置更新要求を発行する」という構成が追加された。ここで、「サービスを検討」とはサービスについて何を検討することを規定しているのか不明確であるが、当該記載には、PLMNがサービスを検討するときは常にMSC/VLRに向けて位置更新要求を発行することが含まれる。 しかしながら、当初明細書には「PLMNが記E-UTRANを通じて提供するサービスを検討するとき」という記載はない。そして、段落66に「前述の進化型RANを通じて前述のUEにサービスを提供する前述のPLMNが変化した場合、MSC/VLRなど前述のCSドメイン・エンティティに向けて位置更新要求を発行するステップ」と記載され、段落78にも「前述の進化型RANを通じて前述のUEにサービスを提供する前述のPLMNが変化したときに、MSC/VLRなど前述のCSドメイン・エンティティに向けて位置更新要求を発行する」と記載され、PLMNが変化したときについては記載されているが、PLMNがサービスを検討するときは常にMSC/VLRに向けて位置更新要求を発行することは記載も示唆もされていない。 よって、PLMNがサービスを検討するときは常にMSC/VLRに向けて位置更新要求を発行することを含む請求項6の「前記PLMNが記E-UTRANを通じて提供するサービスを検討するときに、前記MSC/VLRに向けて位置更新要求を発行する」なる事項は当初明細書等からは導き出せない。 したがって、請求項6の「前記PLMNが記E-UTRANを通じて提供するサービスを検討するときに、前記MSC/VLRに向けて位置更新要求を発行する」という事項は、当初明細書等のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入するものであるから、請求項6についての当該補正は、当初明細書等に記載した事項の範囲内においてするものとはいえず、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。 (イ)補正前の独立請求項21は補正により請求項13として「E-UTRANに亘ってUEに提供される前記PLMNのサービスが変更になったときに、前記MSC/VLRに向けて位置更新要求を発行する」という構成が追加された。ここで、「PLMNのサービスが変更になった」とはどのようなサービスの変化を規定しているのか不明確であるが、当該記載には、PLMN内のサービスが変更になったときにMSC/VLRに向けて位置更新要求を発行することが含まれる。 しかしながら、当初明細書には「PLMNのサービスが変更になったとき」という記載はない。そして、段落66に「前述の進化型RANを通じて前述のUEにサービスを提供する前述のPLMNが変化した場合、MSC/VLRなど前述のCSドメイン・エンティティに向けて位置更新要求を発行するステップ」と記載され、段落78にも「前述の進化型RANを通じて前述のUEにサービスを提供する前述のPLMNが変化したときに、MSC/VLRなど前述のCSドメイン・エンティティに向けて位置更新要求を発行する」と記載され、PLMNが変化したときについては記載されているが、PLMN内のサービスが変更になったときにMSC/VLRに向けて位置更新要求を発行することは記載も示唆もされていない。 よって、PLMN内のサービスが変更になったときにMSC/VLRに向けて位置更新要求を発行することを含む請求項13の「E-UTRANに亘ってUEに提供される前記PLMNのサービスが変更になったときに、前記MSC/VLRに向けて位置更新要求を発行する」なる事項は当初明細書等からは導き出せない。 したがって、請求項13の「E-UTRANに亘ってUEに提供される前記PLMNのサービスが変更になったときに、前記MSC/VLRに向けて位置更新要求を発行する」という事項は、当初明細書等のすべての記載を総合することにより導かれる技術的事項との関係において新たな技術的事項を導入するものであるから、請求項13についての当該補正は、当初明細書等に記載した事項の範囲内においてするものとはいえず、特許法第17条の2第3項に規定する要件を満たしていない。 イ.目的要件 (ア)請求項1についての上記補正は「前記GERANまたは前記UTRANからターゲットUTRAN又はGERANノードへのハンドオーバの間に、前記PLMNの識別情報を前記ターゲットUTRAN又はGERANノードに送る」という事項を追加している。 当該事項は補正前の請求項1に係る発明の発明特定事項を更に限定するものではなく、新たな構成を追加するものであるから、上記補正の目的は特許法第17条の2第5項第2号の「特許請求の範囲の減縮(第36条第5項の規定により請求項に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものであって、・・・ものに限る。)」に該当しない。また上記補正の目的は特許法第17条の2第5項に規定される他のいずれの事項にも該当しない。 (イ)請求項6についての上記補正は「SGsインターフェースを介してMSC/VLRと網間接続する移動性管理MMEによるサポートが、前記PLMNが記E-UTRANを通じて提供するサービスを検討するときに、前記MSC/VLRに向けて位置更新要求を発行する」という事項を追加している。 当該事項は補正前の請求項1に係る発明の発明特定事項を更に限定するものではなく、新たな構成を追加するものであるから、上記補正の目的は特許法第17条の2第5項第2号の「特許請求の範囲の減縮(第36条第5項の規定により請求項に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものであって、・・・ものに限る。)」に該当しない。また上記補正の目的は特許法第17条の2第5項に規定される他のいずれの事項にも該当しない。 (ウ)請求項13についての上記補正は「前記サポートが、E-UTRANに亘ってUEに提供される前記PLMNのサービスが変更になったときに、前記MSC/VLRに向けて位置更新要求を発行する」という事項を追加している。 当該事項は補正前の請求項21に係る発明の発明特定事項を更に限定するものではなく、新たな構成を追加するものであるから、上記補正の目的は特許法第17条の2第5項第2号の「特許請求の範囲の減縮(第36条第5項の規定により請求項に記載した発明を特定するために必要な事項を限定するものであって、・・・ものに限る。)」に該当しない。また上記補正の目的は特許法第17条の2第5項に規定される他のいずれの事項にも該当しない。 ウ.したがって、本件補正は、特許法第17条の2第3項、同第5項の規定に違反するものである。 (2)独立特許要件 上記(1)のとおり、本件補正は特許法第17条の2第3項、第5項の規定に違反するものであるが、更に進めて、仮に特許請求の範囲の減縮を目的とするものに該当するものとして、本件補正後の請求項1、6、13に記載された発明が特許出願の際独立して特許を受けることができるものであるか(特許法第17条の2第6項において準用する特許法第126条第7項の規定に適合するか)についても、以下に検討する。 ア.特許法第36条第6項第2号について (ア)請求項1について、「前記UTRAN又はGERANに前記UEを移す前に前記E-UTRANを通じて前記UEにサービスを提供していたPLMN内で、前記CSドメイン・サービスの終わりに前記UTRAN又はGERANから前記E-UTRANに前記UEを戻すUTRAN又はGERANノードによるサポートが、前記GERANまたは前記UTRANからターゲットUTRAN又はGERANノードへのハンドオーバの間に、前記PLMNの識別情報を前記ターゲットUTRAN又はGERANノードに送ることを含むことを特徴とする」の構成について、「前記UTRAN又はGERANに前記UEを移す前に前記E-UTRANを通じて前記UEにサービスを提供していたPLMN内で」の係り受けが不明であり、PLMN内で何が行われることを規定しているのか不明確である。 (イ)請求項6について、「前記PLMNが記E-UTRANを通じて提供するサービスを検討するときに、前記MSC/VLRに向けて位置更新要求を発行することを含む」という記載の「サービスを検討」とはサービスについて何を検討することを規定しているのか不明確である。 (ウ)請求項13について、「E-UTRANに亘ってUEに提供される前記PLMNのサービスが変更になったときに、前記MSC/VLRに向けて位置更新要求を発行することを含む」という記載の「PLMNのサービスが変更になった」とはどのようなサービスの変化を規定しているのか不明確である。 (エ)したがって、特許請求に範囲の記載が特許法第36条第6項第2号に規定する要件を満たしていないため、本件補正後の請求項1、6、13に記載された発明が特許出願の際独立して特許を受けることができない。 イ.特許法第36条第6項第1号について (ア)請求項1の「前記GERANまたは前記UTRANからターゲットUTRAN又はGERANノードへのハンドオーバの間」との事項は、「GERANからターゲットUTRANへのハンドオーバ」や「UTRANからターゲットGERANノードへのハンドオーバ」、すなわち2Gシステムと3Gシステム間のハンドオーバが含まれる。しかしながら、本願明細書の段落36では「次のMSC間ハンドオーバの間にターゲットMSCに4G-LTE PLMN IDを転送する(本発明の実施形態の一部である追加)。」とのとおり、MSC間ハンドオーバと記載されている。また、段落40では「4G-LTE PLMN IDは、また、ターゲットRANノードがCS呼の解放時に4G-LTE PLMNへとUEをリダイレクトすることを可能にするために、ハンドオーバの間に(たとえばRANの透過的なコンテナを介して)RANノードの間で転送される(本発明の実施形態の一部である追加)。」と記載されていることから、RAN内のノード間のハンドオーバと読み取れる。そして、段落63においても「次のCSドメイン・エンティティ間ハンドオーバ」という記載はあるが、2Gシステムと3Gシステム間のハンドオーバとは読み取れない。 したがって、本願明細書には「GERANからターゲットUTRANへのハンドオーバ」や「UTRANからターゲットGERANノードへのハンドオーバ」という2Gシステムと3Gシステム間のハンドオーバについては記載されていない。 したがって、請求項1に係る発明は、発明の詳細な説明に記載したものでない。 (イ)本願明細書によれば、本願は、「PLMN-XのUEが4G-LTE PLMN-Aで(PLMN-Bでそれぞれ)移動している場合、CSサービスに対するCSFB手順により、UEが2G/3G PLMN-Xに移るようにトリガーされる。CSサービスの終わりに、2G/3G PLMN-Xネットワークは、LTEにUEを送り返す必要があり、UEは4G-LTE PLMN-Aに(PLMN-Bにそれぞれ)、つまり、元々の4G-LTE PLMNに送り返されるほうがよい。しかし、2G/3G PLMN-Xで移動しているUEについて、4G-LTE PLMN-Aおよび4G-LTE PLMN-Bの両方が同等の可能性があり、この結果として、2G/3G PLMN-Xネットワークは、これら2つの4G-LTE PLMNの間で選択基準を持たない。したがって、既存のメカニズムでは、2G/3G PLMN-Xは、UEが元々いた4G-LTE PLMNとは異なる4G-LTE PLMNを選択する可能性がある。」(段落25、26)、そこで「BSC/RNCは、現在の標準では、CSFB呼の前に、UEによって選択されたPLMNを知ることができないため、現在、そのような問題への解決策はない」ことを課題とし(段落29)、「UEにサービスを提供するRANノード(BSS/RNC)に(CSFB手順の前に)E-UTRANを通じてUEにサービスを提供していたPLMNの識別情報を提供する」(段落30)ことを課題解決手段とするものと認められる。 一方、請求項6、13では「位置更新要求を発行する」との記載はあるが、E-UTRANを通じてUEにサービスを提供していたPLMNの識別情報を提供することは行われていないことから、上記課題解決手段が反映されていない。 このため、請求項6、13において、発明の詳細な説明に記載された、発明の課題を解決するための手段が反映されていないため、発明の詳細な説明に記載した範囲を超えて特許を請求することとなっている。 したがって、請求項6、13に係る発明は、発明の詳細な説明に記載したものでない。 ウ.特許法第29条第2項について (ア)本願補正発明 本件補正後の請求項1の記載は以下の通りである(再掲)。 「【請求項1】 進化型パケット・システムEPSで回線交換CSフォールバックをサポートするための方法であって、前記サポートは、CSドメイン・サービスにアクセスするためにE-UTRANからUTRAN又はGERANにユーザ機器UEを移し、前記CSドメイン・サービスの終わりにUTRAN又はGERANから前記E-UTRANに前記UEを戻すステップを含み、 前記UTRAN又はGERANに前記UEを移す前に前記E-UTRANを通じて前記UEにサービスを提供していたPLMN内で、前記CSドメイン・サービスの終わりに前記UTRAN又はGERANから前記E-UTRANに前記UEを戻すUTRAN又はGERANノードによるサポートが、前記GERANまたは前記UTRANからターゲットUTRAN又はGERANノードへのハンドオーバの間に、前記PLMNの識別情報を前記ターゲットUTRAN又はGERANノードに送ることを含むことを特徴とする、方法。」 しかしながら、上記「ア(ア)」のとおり、「前記UTRAN又はGERANに前記UEを移す前に前記E-UTRANを通じて前記UEにサービスを提供していたPLMN内で」の係り受けが不明であり、PLMN内で何が行われることを規定しているのか不明確である。ここで、「前記UTRAN又はGERANに前記UEを移す前に前記E-UTRANを通じて前記UEにサービスを提供していたPLMN内で」が「前記E-UTRANに前記UEを戻す」に係るものと解釈することもでき、当該解釈は段落30や段落31の「CSFB手順の前にUEがキャンプしていたPLMN内のE-UTRANに向けてUEをプッシュして戻す」との記載と整合する。よって、本件補正後の請求項1に係る発明は、次のとおりのものと認める(以下、「本願補正発明」という。)。 「【請求項1】 進化型パケット・システムEPSで回線交換CSフォールバックをサポートするための方法であって、前記サポートは、CSドメイン・サービスにアクセスするためにE-UTRANからUTRAN又はGERANにユーザ機器UEを移し、前記CSドメイン・サービスの終わりにUTRAN又はGERANから前記E-UTRANに前記UEを戻すステップを含み、 前記UTRAN又はGERANに前記UEを移す前に前記E-UTRANを通じて前記UEにサービスを提供していたPLMN内で、前記CSドメイン・サービスの終わりに前記UTRAN又はGERANから前記E-UTRANに前記UEを戻す、UTRAN又はGERANノードによるサポートが、前記GERANまたは前記UTRANからターゲットUTRAN又はGERANノードへのハンドオーバの間に、前記PLMNの識別情報を前記ターゲットUTRAN又はGERANノードに送ることを含むことを特徴とする、方法。」 (イ)引用文献の記載及び引用発明 原査定の拒絶の理由に引用され、本願の優先日前に頒布された刊行物である国際公開第2012/046830号(以下、「引用文献1」という。)には、図面と共に以下の事項が記載されている。(下線は当審が付与。) a.「[0020] (1)無線通信システムの全体概略構成 図1は、本実施形態に係る無線通信システムの全体概略構成図である。図1に示すように、本実施形態に係る無線通信システムは、LTEシステム10と、3Gシステム20とによって構成される。 [0021] LTEシステム10(第1無線通信システム)は、LTE方式に従った無線通信システムである。3Gシステム20(第2無線通信システム)は、3G方式(W-CDMA)に従った無線通信システムである。すなわち、LTEシステム10と3Gシステム20とでは、使用する無線通信技術(RAT)が異なっている。 [0022] LTEシステム10には、LTEコアネットワーク11、HeNB110及びMME120が含まれる。3Gシステム20には、3Gコアネットワーク21、RNC210、BTS220及びSGSN230(Serving GPRS Support Node)が含まれる。 [0023] 移動局300は、LTEシステム10及び3Gシステム20に無線により接続可能である。具体的には、移動局300は、HeNB110と無線通信を実行し、LTEシステム10に接続する。また、移動局300は、BTS220と無線通信を実行し、3Gシステム20に接続する。 [0024] 本実施形態では、RNC210は、LTEシステム10から3Gシステム20にフォールバックした移動局300を、フォールバックの前に接続していた基地局(HeNB110)に復帰させる制御を実行する。本実施形態において、RNC210は、通信制御システムを構成する。」 b.「図1」 c.「[0041] (3)無線通信システムの動作 次に、図4及び図5を参照して、上述した無線通信システムの動作について説明する。図4及び図5は、本実施形態に係る無線通信システムの通信シーケンスを示す。 [0042] (3.1)動作例1 図4は、PS HANDOVERによって、移動局300がLTEシステム10から3Gシステム20にCSFBした場合における通信シーケンスを示す。 [0043] 図4に示すように、移動局300がHeNB110との接続中、つまり、LTEシステム10に在圏している際に移動局300に対する音声通話の着信があった場合、LTEコアネットワーク11(図1参照)側からのページング信号に基づいて、MME120は、移動局300に対するPAGING信号受信を契機として、3Gシステム20にCSFBの実行をHeNB110に通知する。 [0044] HeNB110は、当該CSFBが起動されると、移動局300が接続していたHeNB110を識別可能な情報要素(Recovery IE)をMME120に通知する(ステップS10)。また、MME120は、当該情報要素をRNC210に通知する(ステップS20?S30)。 [0045] 当該情報要素(Recovery IE)は、移動局300が3Gシステム20における音声通話を終了後速やかにLTEシステム10に復帰するために用いられる。当該情報要素は、HeNB自体を特定するCell IdentityなどのIEやHeNBの配備されている状況を特定する周波数、位置情報、事業者情報などのIE、またSubscriber Profile IDなど、優先的に待ち受けする無線通信システム(RAT)を指定するIEや、S1AP/RANAPのCauseであってもよい。また、これらの情報要素は、PS HANDOVERによるハンドオーバ手順におけるTransparent Containerに含めて通知してもよい。或いは、S1APにより、LTEコアネットワーク11及び3Gコアネットワーク21を経由し、RANAPにより3Gシステム20側に通知してもよい。 [0046] RNC210は、MME120から通知された当該情報要素を記憶する(ステップS30)。その後、RNC210は、MME120及び移動局300と、3Gシステム20へのCSFBを実行(ステップS40?80)する。移動局300は、3Gシステム20を介したCS呼(音声通話)を接続する(ステップS90)。 [0047] RNC210は、移動局300が当該CS呼の解放後にLTEシステム10へ遷移(復帰)できるように、UTRAN MOBILITY INFORMATIONによってLTEシステム10が3Gシステム20よりも優先して選択されるべきことを通知する(ステップS100)。 [0048] RNC210は、移動局300の当該CS呼が終了すると、当該CS呼の解放手順を起動する(ステップS110)。具体的には、RNC210は、Dedicated Priorityの払い出しによるLTEシステム10のCell Reselection、RedirectionによるHeNB110の使用周波数の指定、当該HeNB110の状態を測定するMEASUREMENT、或いはInter-RAT Handoverの何れかを起動し、移動局300をLTEシステム10に遷移させる(ステップS120)。 [0049] 移動局300は、RNC210からの制御に基づいて、LTEシステム10に遷移する(ステップS130)。つまり、RNC210は、当該CS呼の解放後、当該情報要素の有効時間内に該当する3Gシステム20のエリア(マクロセル)に対して通知(Redirection info=LTE)がされること、或いは予め決められたセルサーチの論理に従って、HeNB110が形成するセルに在圏していた移動局に限定して、LTEシステム10に遷移(復帰)させることができる。」 d.「[0054] (4)作用・効果 以上説明した本実施形態に係る無線通信システムによれば、RNC210が、移動局300が接続していたHeNB110を識別可能な情報要素(Recovery IE)をLTEシステム10から取得する。RNC210は、取得した当該情報要素を用いて、CSFBに伴う通信が終了後、移動局300をHeNB110に復帰させる。 [0055] 具体的には、RNC210は、(i)移動局300の3Gシステム20における通信が所定時間を経過した場合、(ii)移動局300が3Gシステム20との無線リンクを解放した場合、(iii)移動局300の3Gシステム20を介した所定種類の通信が終了した場合、移動局300をHeNB110に復帰させることができる。 [0056] このため、移動局300がCSG/Hybridセル機能を有していない場合や、HeNB110がCSG/Hybridセルを構成しない場合などでも、移動局300がフォールバックした3Gシステム20の通信が終了次第、移動局300をフォールバック前のLTEシステム10のHeNB110(小型基地局)との接続に速やかに復帰させることができる。」 上記の摘記した引用例の記載からみて、 上記「a.」の[0022]の記載、「c.」の[0042]の記載及び「b.」によれば、引用文献1には、LTEコアネットワーク及びHeNBを含むLTEシステムから、3Gコアネットワーク、RNC及びBTSを含む3GシステムにCSFB(フォールバック)する際の通信シーケンスが記載されているといえる。 上記「c.」の[0042]及び[0046]の記載によれば、移動局がLTEシステムから3GシステムにCSFBした場合における通信シーケンスでは、3GシステムへのCSFBが実行されると、移動局は3Gシステムを介したCS呼を接続する。 そうすると、引用文献1には、3Gシステムを介したCS呼を接続するために、LTEシステムから3Gシステムに移動局をCSFB(フォールバック)させることが記載されているといえる。 上記「c.」の[0046]、「d.」の[0056]の記載によれば、移動局がフォールバックした3GシステムのCS呼が終了次第、移動局をフォールバック前のLTEシステムのHeNBとの接続に速やかに復帰させるものである。 以上を総合すると、引用文献1には以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認める。 「LTEコアネットワーク及びHeNBを含むLTEシステムから、3Gコアネットワーク、RNC及びBTSを含む3GシステムにCSFB(フォールバック)する際の通信シーケンスであって、 3Gシステムを介したCS呼を接続するために、LTEシステムから3Gシステムに移動局をCSFB(フォールバック)させ、 移動局がフォールバックした3GシステムのCS呼が終了次第、移動局をフォールバック前のLTEシステムのHeNBとの接続に速やかに復帰させる、 通信シーケンス。」 (ウ)対比及び判断 以下、本願補正発明と引用発明とを対比する。 a.LTEシステムが進化型パケットシステム(EPS)に含まれるシステムであることは技術常識である。そして、引用発明はCSFB(フォールバック)する際の通信シーケンスであって、当該通信シーケンスによりCSFB(フォールバック)をサポートするものといえるところ、引用発明の「CSFB(フォールバック)」は、本願補正発明の「回線交換CSフォールバック」に相当する。 したがって、引用発明と本願補正発明とは、「進化型パケット・システムEPSで回線交換CSフォールバックをサポートするための方法」である点で一致する。 b.引用発明の「3Gシステムを介したCS呼」は、CSドメインの通信サービスの一種であるから、本願補正発明の「CSドメイン・サービス」に含まれる。 また、引用発明の「移動局」は、本願補正発明の「ユーザ機器UE」に相当する。 c.引用発明の「3Gシステムを介したCS呼を接続するため」とは、上記「b.」を踏まえると、CSドメイン・サービスに接続するためであって、「接続」はアクセスと言い換えることができる。 また、移動局が接続するアクセスネットワークについて、LTEシステムでは進化型無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)であって、3Gシステムでは無線アクセスネットワーク(UTRAN)であること、及び、移動局がLTEシステムに接続されることはLTEシステムのアクセスネットワークであるE-UTRANに接続されることであって、移動局が3Gシステムに接続されることは3GシステムのアクセスネットワークであるUTRANに接続されることを意味することは当業者にとって自明である。 そうすると、引用発明の「LTEシステムから3Gシステムに移動局をCSFB(フォールバック)させ」ることは、LTEシステムのE-UTRANとの接続から3GシステムのUTRANとの接続に移動局を移すことといえるから、「E-UTRANからUTRANにユーザ機器UEを移」すといえる。 したがって、本願補正発明と引用発明とは、「CSドメイン・サービスにアクセスするためにE-UTRANからUTRANにユーザ機器UEを移」す点で一致する。 d.HeNBもE-UTRANを構成することは技術常識(例えば、3GPPTS36.300V10.5.0(2011-09)「4.6.1Architecture」にある「Figure4.6.1-2:OverallE-UTRANArchitecturewithdeployedHeNBGW.」(p.24)参照)である。 そして、上記「b.」及び「c.」を踏まえると、引用発明の「移動局がフォールバックした3GシステムのCS呼が終了次第、移動局をフォールバック前のLTEシステムのHeNBとの接続に速やかに復帰させる」ことは、CSドメイン・サービスの一種であるCS呼が終了次第、3GシステムのUTRANに接続されていた移動局をLTEシステムのE-UTRANを構成するHeNBに戻すことといえる。 したがって、本願補正発明と引用発明とは、「CSドメイン・サービスの終わりに前記UTRANから前記E-UTRANに前記UEを戻す」限りにおいては共通する。 以上を総合すると、本願補正発明と引用発明とは、以下の点で一致し、また、相違している。 [一致点] 「進化型パケット・システムEPSで回線交換CSフォールバックをサポートするための方法であって、前記サポートは、CSドメイン・サービスにアクセスするためにE-UTRANからUTRANにユーザ機器UEを移し、前記CSドメイン・サービスの終わりに前記UTRANから前記E-UTRANに前記UEを戻すステップを含む、方法。」 [相違点1] 本願補正発明が、「前記UTRAN又はGERANに前記UEを移す前に前記E-UTRANを通じて前記UEにサービスを提供していたPLMN内で、前記CSドメイン・サービスの終わりに前記UTRAN又はGERANから前記E-UTRANに前記UEを戻」すとの発明特定事項を含むのに対して、引用発明は当該発明特定事項について明記されていない点。 [相違点2] 本願補正発明が、「UTRAN又はGERANノードによるサポートが、前記GERANまたは前記UTRANからターゲットUTRAN又はGERANノードへのハンドオーバの間に、前記PLMNの識別情報を前記ターゲットUTRAN又はGERANノードに送る」との発明特定事項を含むのに対して、引用発明は当該発明特定事項について明記されていない点。 以下、各相違点について検討する。 [相違点1について] 本願補正発明の上記発明特定事項は、CSサービス・ドメインの終わりにUEを戻すことを、「前記UTRAN又はGERANに前記UEを移す前に前記E-UTRANを通じて前記UEにサービスを提供していたPLMN内で、前記CSドメイン・サービスの終わりに前記UTRAN又はGERANから前記E-UTRANに前記UEを戻」すと特定するものである。ここで、PLMNとは、Public Land Mobile Networkの略称であって、国コードであるMCC(Mobile Country Code)と事業者コードであるMNC(Mobile Network Code)からなる識別子(PLMN ID)によって特定されるネットワークを意味することは技術常識である。 一方、引用発明は、移動局がCS呼を終了後、移動局をフォールバック前のLTEシステムのHeNBとの接続に復帰させるものであるところ、LTEシステムはLTEコアネットワーク、MME及びHeNBを含むことから、CSFB前とLTE復帰後で、HeNB、MME及びLTEコアネットワークは変わらないことは明らかである。そして、同じHeNB、MME及びLTEコアネットワークからなるLTEシステムは、同じ国コード及び事業者コードを有するから、同じPLMNであると解するのが相当である。 してみれば、引用発明においても、同じPLMN内でE-UTRANに復帰することとなるから、当該相違点は実質的なものとはいえず、当業者が容易に想到し得たことである。 [相違点2について] まず、本願補正発明の「前記GERANまたは前記UTRANからターゲットUTRAN又はGERANノードへのハンドオーバ」には、UTRANからターゲットUTRANへのハンドオーバが含まれている。 そして、引用発明において3Gシステム内でのハンドオーバが行われることは明らかである。そして、ハンドオーバを行う際にハンドオーバ元の装置からハンドオーバ先(ターゲット)の装置へ必要な情報を送信することは常套手段にすぎない。そして、ハンドオーバ元の装置からハンドオーバ先(ターゲット)の装置に送信する情報としてどの情報を選択するかは当業者にとって設計的事項にすぎない。 したがって、引用発明において、3Gシステム内でのハンドオーバを行う際に、ハンドオーバ元の装置が保有しているPLMNの識別情報をハンドオーバ先(ターゲット)の装置へ送信することとし、相違点2の発明特定事項を構成することは格別困難なことではなく、当業者が適宜なし得ることである。 そうすると、本願補正発明は、引用発明1に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものである。 以上を総合すると、本願補正発明は、引用発明1に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許出願の際独立して特許を受けることができない。 3.まとめ したがって、本件補正は、特許法第17条の2第3項、第5項の規定に違反するものであり、また、特許法第17条の2第6項において準用する特許法第126条第7項の規定に違反するものであるから、特許法第159条第1項において読み替えて準用する特許法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 第3 本願発明について 1.本願発明 本件補正は、上記のとおり却下されたので、本願の請求項1?27に係る発明は、出願当初の特許請求の範囲の請求項1?27に記載された事項により特定されるところ、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、上記「第2 令和元年5月31日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の「1.補正の概要」の項目で示した出願当初の特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものと認める。(再掲) 「【請求項1】 進化型パケット・システムEPSで回線交換CSフォールバックをサポートするための方法であって、前記サポートは、CSドメイン・サービスにアクセスするために進化型無線アクセス・ネットワークRANからレガシRANにユーザ機器UEを移し、前記CSドメイン・サービスの終わりに前記レガシRANから前記進化型RANに前記UEを戻すステップを含み、前記サポートは、前記レガシRANに前記UEを移す前に前記進化型RANを通じて前記UEにサービスを提供していたPLMN内の前記進化型RANに前記UEを戻すステップを含む、方法。」 2.原査定の拒絶の理由 原査定の拒絶の理由は、この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない、というものであり、本件補正前の請求項1に対して引用文献1が引用されている。 3.引用文献の記載及び引用発明 引用発明1は、上記「第2 令和元年5月31日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2.補正の適否」の「(2)独立特許要件について」の「ウ.特許法第29条第2項について」の「(イ)引用例に記載された事項及び引用発明」の項で認定したとおりである。 4.対比・判断 本願発明は上記「第2 令和元年5月31日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2.補正の適否」の「(2)独立特許要件について」の「ウ.特許法第29条第2項について」の「(ア)本願補正発明」で検討した上記本願補正発明から「UTRAN又はGERANノードによるサポートが、前記GERANまたは前記UTRANからターゲットUTRAN又はGERANノードへのハンドオーバの間に、前記PLMNの識別情報を前記ターゲットUTRAN又はGERANノードに送る」に係る限定事項を削除したものであり、更に本願補正発明の「E-UTRAN」を「進化型無線アクセス・ネットワークRAN」とし、本願補正発明の「UTRAN又はGERAN」を「レガシRAN」とし、本願補正発明の「PLMN内で、・・・前記E-UTRANに前記UEを戻す」を「PLMN内の前記進化型RANに前記UEを戻す」と表現したもので、実質的な差異はないと認められる。 そうすると、本願発明の発明特定事項を全て含みさらに他の事項を付加したものに相当する本願補正発明が、上記「第2 令和元年5月31日にされた手続補正についての補正の却下の決定」の項中の「2.補正の適否」の「(2)独立特許要件について」の「ウ.特許法第29条第2項について」の項で検討したとおり、引用発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本願発明も同様の理由により、当業者が容易に発明をすることができたものである。 第4 むすび 以上のとおり、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶されるべきものである。 よって、結論のとおり審決する。 |
別掲 |
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審理終結日 | 2020-02-13 |
結審通知日 | 2020-02-18 |
審決日 | 2020-03-02 |
出願番号 | 特願2017-49402(P2017-49402) |
審決分類 |
P
1
8・
57-
Z
(H04W)
P 1 8・ 561- Z (H04W) P 1 8・ 575- Z (H04W) P 1 8・ 121- Z (H04W) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 深津 始 |
特許庁審判長 |
菅原 道晴 |
特許庁審判官 |
山本 章裕 中木 努 |
発明の名称 | 進化型パケット・システムにおけるCSフォールバックのサポート |
代理人 | 岡部 讓 |
代理人 | 吉澤 弘司 |