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審決分類 審判 訂正 ただし書き2号誤記又は誤訳の訂正 訂正しない H04N
管理番号 1368892
審判番号 訂正2020-390041  
総通号数 253 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-01-29 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2020-05-27 
確定日 2020-11-30 
事件の表示 特許第6081560号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
特許第6081560号は、平成26年10月10日(国内優先権主張 平成26年8月27日)に出願された特願2014-209445号の一部を平成27年12月16日に新たな特許出願として出願し、その請求項1?3に係る発明について、平成29年1月27日に特許権の設定登録がされたものである。
そして、令和2年5月27日に本件訂正審判の請求がされ、当審において、令和2年6月30日付けで訂正拒絶理由を通知したところ、審判請求人により、令和2年7月31日付けで意見書が提出されたものである。

第2 請求の趣旨及び訂正の内容
本件訂正審判の請求の趣旨は、
「特許第6081560号の明細書、特許請求の範囲を、本件審判請求書に添付した訂正明細書、特許請求の範囲のとおり、訂正後の請求項1?3について訂正することを認める、との審決を求める。」
というものであって、その訂正の内容は、次の訂正事項からなる。なお、下線部は訂正箇所を示す。

1 訂正事項1
特許請求の範囲の請求項1に、
「前記アプリケーション情報テーブルに基づいて前記第二パッケージに含まれるアプリケーションを起動することを特徴とする受信装置」
と記載されているのを、
「前記アプリケーション情報テーブルに基づいて前記第二パッケージに対応するアプリケーションを起動することを特徴とする受信装置」
に訂正する(請求項1を引用する請求項2?3も同様に訂正する。)。

2 訂正事項2
特許請求の範囲の請求項1に、
「前記複数のパッケージに含まれるアプリケーションの起動を制御する制御部と、を備え」
と記載されているのを、
「前記複数のパッケージに対応するアプリケーションの起動を制御する制御部と、を備え」
に訂正する(請求項1の記載を引用する請求項2?3も同様に訂正する。)。

3 訂正事項3
特許請求の範囲の請求項2に、
「前記第一ロケーション情報に基づいて前記第一パッケージに含まれる第一アプリケーションを起動することを特徴とする請求項1に記載の受信装置」
と記載されているのを、
「前記第一ロケーション情報に基づいて前記第一パッケージに対応する第一アプリケーションを起動することを特徴とする請求項1に記載の受信装置」
に訂正する(請求項2の記載を引用する請求項3も同様に訂正する。)。

4 訂正事項4
特許請求の範囲の請求項3に、
「前記受信部は、前記パッケージリストテーブル及び前記第一管理テーブルから成る第一パッケージアクセス(PA)メッセージ並びに前記第一アプリケーションを含む前記第一パッケージを受信することを特徴とする請求項2に記載の受信装置」
と記載されているのを、
「前記受信部は、前記パッケージリストテーブル及び前記第一管理テーブルから成る第一パッケージアクセス(PA)メッセージ並びに前記第一アプリケーションに対応する前記第一パッケージを受信することを特徴とする請求項2に記載の受信装置」
に訂正する。

5 訂正事項5
明細書の段落【0007】に、
「上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る受信装置は、複数のパッケージを受信する装置であって、複数のパッケージを受信する受信部と、複数のパッケージに含まれるアプリケーションの起動を制御する制御部と、を備え、制御部は、複数のパッケージのうちの第一パッケージに含まれるパッケージリストテーブルを識別し、複数のパッケージのうちの前記パッケージリストテーブルが示す第二パッケージの管理テーブルを識別し、管理テーブルに含まれる第二パッケージの構成及びロケーション情報を識別し、ロケーション情報に含まれる伝送路のタイプを指定する伝送路情報及びパケットIDに基づいてアプリケーション情報テーブルを識別し、アプリケーション情報テーブルに基づいて第二パッケージに含まれるアプリケーションを起動することを特徴とする。」
と記載されているのを、
「上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る受信装置は、複数のパッケージを受信する装置であって、複数のパッケージを受信する受信部と、複数のパッケージに含まれるアプリケーションの起動を制御する制御部と、を備え、制御部は、複数のパッケージのうちの第一パッケージに対応するパッケージリストテーブルを識別し、複数のパッケージのうちの前記パッケージリストテーブルが示す第二パッケージの管理テーブルを識別し、管理テーブルに含まれる第二パッケージの構成及びロケーション情報を識別し、ロケーション情報に含まれる伝送路のタイプを指定する伝送路情報及びパケットIDに基づいてアプリケーション情報テーブルを識別し、アプリケーション情報テーブルに基づいて第二パッケージに対応するアプリケーションを起動することを特徴とする。」
に訂正する。

第3 当審の判断
1 訂正事項1について
(1)訂正の目的について
ア 誤記又は誤訳の訂正について
請求人は、審判請求書の「6(3)イ(イ-1)a」(第5ないし10ページ)において、訂正事項1が特許法第126条第1項ただし書第2号に掲げる誤記の訂正を目的とするものである旨主張しているので、まず、訂正事項1が誤記の訂正を目的とするものといえるか、以下に検討する。

ここで、誤記の訂正とは、本来その意であることが明細書、特許請求の範囲又は図面の記載などから明らかな字句・語句に正すことをいい、訂正前の記載が当然に訂正後の記載と同一の意味を表示するものと客観的に認められるものをいう。
そして、誤記の訂正が認められるためには、訂正前の明細書、特許請求の範囲又は図面の記載に誤記が存在することが必要である。

そこで、本件特許の特許請求の範囲の請求項1における「前記アプリケーション情報テーブルに基づいて前記第二パッケージに含まれるアプリケーションを起動することを特徴とする受信装置」との記載(以下、「訂正前の記載事項」という。)に誤記が存在するか否か検討する。

(ア)訂正前の特許請求の範囲の請求項1の記載事項
訂正前の特許請求の範囲の請求項1は、次のものである。

「【請求項1】
複数のパッケージを受信する受信装置であって、
前記複数のパッケージを受信する受信部と、
前記複数のパッケージに含まれるアプリケーションの起動を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記複数のパッケージのうちの第一パッケージに含まれるパッケージリストテーブルを識別し、
前記複数のパッケージのうちの前記パッケージリストテーブルが示す第二パッケージの管理テーブルを識別し、
前記管理テーブルに含まれる前記第二パッケージの構成及びロケーション情報を識別し、
前記ロケーション情報に含まれる伝送路のタイプを指定する伝送路情報及びパケットIDに基づいてアプリケーション情報テーブルを識別し、
前記アプリケーション情報テーブルに基づいて前記第二パッケージに含まれるアプリケーションを起動することを特徴とする受信装置。」

(イ)「訂正前の記載事項」に対応する明細書の記載事項
「訂正前の記載事項」に関連して、明細書には以下の記載がある。
なお、下線は、強調のために当審で付与した。

a 「【0014】
図2に示すIPデータフロー100は、本実施形態に係るコンテンツの伝送単位である。図2に示すように、IPデータフロー100は、第1パッケージ111、第2パッケージ112およびM2セクションメッセージ140から構成される。MMTでは、コンテンツ(番組)の単位をパッケージとして定義しており、このパッケージをマルチ編成のサービス(マルチチャンネル)と一対一に対応付けている。すなわち、第1パッケージ111および第2パッケージ112がそれぞれ1つのマルチチャンネルに対応している。本実施形態では、第1パッケージ111がマルチチャンネルch101に対応しており、第2パッケージ112がマルチチャンネルch102に対応しているとする。
【0015】
第1パッケージ111は、PA(Package Access)メッセージ120、ビデオアセット131、オーディオアセット132、データアセット133およびDT(Data Transfer)メッセージ150を含む。また、第2パッケージ112は、PAメッセージ160、ビデオアセット171、オーディオアセット172、データアセット173およびDTメッセージ180を含む。
【0016】
(アセット)
MMTでは、映像や音声等のコンポーネントをアセットと定義する。すなわち、ビデオアセット131およびビデオアセット171は映像コンポーネントであり、オーディオアセット132およびオーディオアセット172は音声コンポーネントであり、データアセット133およびデータアセット173はデータ放送コンポーネントである。」

b 「【0024】
ここで、詳細は後述するが、放送事業者は、放送局から放送波を介して送信するデータ放送にアプリケーションを含めて、受信装置にアプリケーションを送信してもよいし、放送局から通信回線を介して送信するデータ放送にアプリケーションを含めて、受信装置にアプリケーションを送信してもよいし、放送事業者が信託した事業母体が管理するサーバから通信回線を介して、受信装置にアプリケーションを送信してもよい。」

c 「【0063】
データ放送制御部37は、コンポーネント逆多重化部34からデータ放送コンポーネント、データ放送の制御情報およびアプリケーション制御情報を取得し、取得したアプリケーション制御情報に基づいて、アプリケーションの取得および起動等の制御をする。
【0064】
データ放送制御部37は、コンポーネント逆多重化部34からMH-AIT141を取得した場合、MH-AIT141に基づいて、アプリケーションとデータ放送コンポーネントとの対応関係を示すアプリケーションリストを作成する。具体的には、図11に示すように、データ放送制御部37は、MH-AIT141のアプリケーション識別子毎に、当該アプリケーション識別子に含まれるアプリケーション識別情報とパッケージ識別情報との対応関係を示すアプリケーションリストを作成する。図11に示す例では、アプリケーションリストは、アプリケーション毎に、組織識別情報および組織内アプリケーション識別情報から成るアプリケーション識別情報に、コンポーネント識別情報が対応付けられた情報である。
【0065】
そして、データ放送制御部37は、データ放送の制御情報およびアプリケーションリストを参照して、コンポーネント逆多重化部34から取得したデータ放送コンポーネントに対応するアプリケーションを特定する。データ放送制御部37は、アプリケーション制御情報を参照して、特定したアプリケーションを取得する。データ放送制御部37は、アプリケーション制御情報に基づいて、取得したアプリケーションを起動する。
【0066】
なお、データ放送制御部37は、アプリケーションを起動すると、ディスプレイ39に表示させるアプリケーションの画像を描画する。データ放送制御部37は、描画したアプリケーション画像を合成部38に出力する。
【0067】
また、データ放送制御部37は、アプリケーション制御情報に基づいて、以下の3つの経路の何れかでアプリケーションを取得する。第1に、データ放送制御部37は、コンポーネント逆多重化部34から取得したデータ放送コンポーネントからアプリケーションを取得する。第2に、データ放送制御部37は、通信送受信部33を介して、外部のコンテンツサーバ6等からアプリケーションを取得する。第3に、データ放送制御部37は、コンポーネント逆多重化部34から取得したデータ放送コンポーネントからと、通信送受信部33を介して、外部のコンテンツサーバ6等の両方からアプリケーションを取得する。
【0068】
換言すると、データ放送制御部37は、コンポーネント逆多重化部34が受信したアプリケーション特定情報を参照して、再生しているコンテンツに対応するアプリケーションを起動する。」

d 「【図1】



(ウ)明細書の記載について
上記(イ)aには、第2パッケージ112がデータアセット173を含むこと及びデータアセット173がデータ放送コンポーネントであることが記載されている。両者を合わせると、「第2パッケージ112」は「データ放送コンポーネント」を含むことが記載されているといえる。
また、上記(イ)dには、受信装置がデータ放送制御部37を備えることが記載されている。
さらに、上記(イ)b及びcには、放送局が「データ放送」に「アプリケーション」を「含めて」、放送波を介して受信装置に送信し、受信装置のデータ放送制御部37がコンポーネント逆多重化部34から取得した「データ放送コンポーネント」から「アプリケーション」を取得することが記載されているから、放送局から送信される「データ放送コンポーネント」には「アプリケーション」が含まれることが記載されているといえる。
そうすると、「第2パッケージ112」は「データ放送コンポーネント」を含み、「データ放送コンポーネント」には「アプリケーション」が含まれることから、本件特許の訂正前の明細書には、「アプリケーション」が「第2パッケージ112」に含まれるものであることが記載されていると認められる。

また、上記(イ)cには、MH-AIT141(アプリケーション情報テーブル)に基づいて、アプリケーションとデータ放送コンポーネントとの対応関係を示すアプリケーションリストを作成し、アプリケーションリストを参照してアプリケーションを特定し、特定したアプリケーションを取得し、取得したアプリケーションを起動することが記載されているといえる。
さらに、上記(イ)cには、特定したアプリケーションの取得について、「データ放送制御部37は、コンポーネント逆多重化部34から取得したデータ放送コンポーネントからアプリケーションを取得する」との態様が記載されている。

以上によれば、本件特許の訂正前の明細書には、MH-AIT141(アプリケーション情報テーブル)に基づいて、アプリケーションとデータ放送コンポーネントとの対応関係を示すアプリケーションリストを作成し、アプリケーションリストを参照してアプリケーションを特定し、特定したアプリケーションを、当該アプリケーションを含む第2パッケージ112から取得し、取得したアプリケーションを起動する受信装置が記載されている。すなわち、アプリケーション情報テーブルに基づいて第二パッケージに含まれるアプリケーションを起動することを特徴とする受信装置が記載されているものと認められる。

(エ)誤記の有無について
「訂正前の記載事項」は、それ自体、明確にその意味を理解できるものであり、訂正前の請求項1に記載された他の記載との関係においても、整合しないことが一見して明らかな記載を含むものではない。
そして、上記(ウ)で検討した本件特許の明細書の記載事項は、実質的な内容も、文言上も、「訂正前の記載事項」と一致するものである。
したがって、「訂正前の記載事項」には、本来その意であることが明細書、特許請求の範囲又は図面の記載などから明らかな字句・語句に正すことが必要な、誤記が存在するとはいえない。

(オ)まとめ
以上から、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第2号に規定される誤記の訂正を目的とするものではない。
さらに、本件特許は外国語書面出願又は外国語特許出願に係るものではないから、訂正事項1は、同法第126条第1項ただし書第2号に規定される誤訳の訂正を目的とするものでもない。

イ 明瞭でない記載の釈明について
「訂正前の記載事項」は、それ自体の意味は明瞭である。
また、上記アにおいて検討したとおり、本件特許の明細書には「訂正前の記載事項」に対応する構成が記載されており、その記載内容は他の記載との関係において不合理を生ずることなく説明できるものであるから、「訂正前の記載事項」に明瞭でない記載が存在していることの根拠も存在しない。
したがって、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第3号に規定される明瞭でない記載の釈明を目的とするものではない。

ウ 特許請求の範囲の減縮等について
「訂正前の記載事項」は、上記アにおいて検討したとおり、アプリケーションの取得を、「データ放送制御部37は、コンポーネント逆多重化部34から取得したデータ放送コンポーネントからアプリケーションを取得する」との経路で取得することに対応するものと認められる。
それに対して、「訂正前の記載事項」を「前記第二パッケージに対応するアプリケーションを起動する」と訂正すれば、アプリケーションの取得経路は特定されないこととなるから、訂正事項1は、特許請求の範囲を拡張するものであって、特許請求の範囲の減縮を目的とするものではない。

また、訂正事項1は、請求項間の引用関係の解消を目的とするものに該当しないことは明らかである。

したがって、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書第1号又4号にそれぞれ規定される、特許請求の範囲の減縮又は請求項間の引用関係の解消を目的とするものではない。

エ 小括
以上から、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書各号に掲げるいずれの事項を目的とするものでもない。

(2)特許請求の範囲の拡張又は変更について
上記(1)ウにおいて検討したとおり、訂正事項1は、特許請求の範囲を拡張するものである。
したがって、訂正事項1は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものであるから、特許法第126条第6項の規定に適合しない。

(3)小括
以上のとおり、訂正事項1は、特許法第126条第1項ただし書各号に掲げるいずれの事項を目的とするものでもなく、また、同法第126条第6項の規定にも適合しないから、訂正事項1の訂正は認められない。

2 訂正事項2ないし4について
訂正事項2ないし4は、「パッケージに含まれるアプリケーション」を「パッケージに対応するアプリケーション」と訂正する点において、訂正事項1と同じ趣旨の訂正である。
したがって、訂正事項2ないし4の訂正の目的及び特許請求の範囲の拡張又は変更についての判断は、訂正事項1について上記「1 訂正事項1について」にて検討したのと同様である。
よって、訂正事項2ないし4は、特許法第126条第1項ただし書各号に掲げるいずれの事項を目的とするものでもなく、また、同法第126条第6項の規定にも適合しないから、訂正事項2ないし4の訂正は認められない。

3 訂正事項5について
訂正事項5は、訂正事項1及び2に係る訂正に伴い、明細書の記載を特許請求の範囲の記載と整合させるための訂正であるから、訂正事項1及び2と同様に、特許法第126条第1項ただし書各号に掲げるいずれの事項を目的とするものでもない。
したがって、訂正事項5の訂正は認められない。

4 請求人の主張について
請求人は、意見書の5(3)において、本件特許の明細書の段落【0024】には、「データ放送にアプリケーションを含めて、受信装置にアプリケーションを送信してもよい」と記載されているだけで「データ放送コンポーネントにアプリケーションが含まれる」とは記載されておらず、データ放送コンポーネントと、アプリケーション制御情報及びアプリケーション特定情報とを別のデータとしているにもかかわらず、アプリケーションをデータ放送コンポーネントに含めることは不自然である旨、及び本件特許の明細書の段落【0067】には、「データ放送コンポーネントからアプリケーションを取得する」と記載されているだけで「データ放送コンポーネントに含まれるアプリケーションを取得する」とは記載されていない旨を主張している。

しかしながら、本件特許の明細書の段落【0024】には、「データ放送にアプリケーションを含めて、受信装置にアプリケーションを送信してもよい」と記載されているのであるから、本件特許の明細書には、「データ放送コンポーネントにアプリケーションが含まれる」態様も実施例の一つとして記載されているものと認められる。
その上で、本件特許の明細書の段落【0067】には、「以下の3つの経路の何れかでアプリケーションを取得する」として、「コンポーネント逆多重化部34から取得したデータ放送コンポーネントからアプリケーションを取得する。」、「通信送受信部33を介して、外部のコンテンツサーバ6等からアプリケーションを取得する。」及び「コンポーネント逆多重化部34から取得したデータ放送コンポーネントからと、通信送受信部33を介して、外部のコンテンツサーバ6等の両方からアプリケーションを取得する。」の3つの経路が、起動するアプリケーションの取得方法として記載されている。
このうち、「コンポーネント逆多重化部34から取得したデータ放送コンポーネントからアプリケーションを取得する」とは、「データ放送コンポーネント」という一群の電子情報の中から「アプリケーション」という電子情報を取得することを意味する。このことは、データ放送コンポーネントに含まれるアプリケーションを取得することに他ならない。

また、明細書に記載された実施態様に一部冗長な構成等が含まれるとしても、他の構成に基づくと当該構成を採用できないなど、明らかに矛盾する構成となっているのでなければ、それが直ちに誤記であるということはできない。
本件特許の明細書において、データ放送コンポーネントと、アプリケーション制御情報及びアプリケーション特定情報とを別のデータとしているからといって、アプリケーションをデータ放送コンポーネントに含めることができないとする根拠を本件特許の明細書に見いだすことはできないから、アプリケーションをデータ放送コンポーネントに含めることが誤記であるとはいえない。

したがって、請求人の当該主張を採用することはできない。

第4 むすび
以上のとおり、訂正事項1ないし4は、いずれも、特許法第126条第1項ただし書各号に掲げるいずれの事項を目的とするものでもなく、また、同法第126条第6項の規定にも適合しない。
また、訂正事項5は、同法第126条第1項ただし書各号に掲げるいずれの事項を目的とするものでもない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2020-10-01 
結審通知日 2020-10-06 
審決日 2020-10-19 
出願番号 特願2015-244935(P2015-244935)
審決分類 P 1 41・ 852- Z (H04N)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 富樫 明  
特許庁審判長 千葉 輝久
特許庁審判官 川崎 優
間宮 嘉誉
登録日 2017-01-27 
登録番号 特許第6081560号(P6081560)
発明の名称 受信装置  
代理人 特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK  
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