• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H04L
管理番号 1370767
審判番号 不服2018-16619  
総通号数 255 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-03-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2018-12-12 
確定日 2021-03-01 
事件の表示 特願2014-121319「加入者側光終端装置」拒絶査定不服審判事件〔平成28年 1月 7日出願公開、特開2016- 1820、請求項の数(2)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1.手続きの経緯

本願は、平成26年6月12日の出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。
平成29年8月24日付け :拒絶理由通知書
平成29年10月13日 :意見書、手続補正書の提出
平成29年12月6日付け :拒絶理由(最後の拒絶理由)通知書
平成29年12月27日 :意見書、手続補正書の提出
平成30年5月15日付け :平成29年12月27日の手続補正に
ついての補正の却下の決定、拒絶理由
(最後の拒絶理由)通知書
平成30年6月21日 :意見書、手続補正書の提出
平成30年11月15日付け:平成30年6月21日の手続補正に
ついての補正の却下の決定、拒絶査定
(原査定)
平成30年12月12日 :審判請求書、手続補正書の提出
令和2年4月17日付け :拒絶理由通知書(以下、
「当審拒絶理由(1)」という。)
令和2年5月20日 :意見書、手続補正書の提出
令和2年11月4日付け :拒絶理由(最後の拒絶理由)通知書(以下
、「当審拒絶理由(2)」という。)
令和2年12月7日 :意見書、手続補正書の提出

第2.原査定の概要

原査定(平成30年11月15日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

本願請求項1-5に係る発明は、以下の引用文献A-Cに基づいて、その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献等一覧
A.特開2011-146780号公報
B.特開2007-282037号公報
C.特開2003-244178号公報

第3.当審拒絶理由の概要

1.当審拒絶理由(1)の概要は、次のとおりである。

本願請求項1-3に係る発明は、以下の引用文献U-Xに基づいて、また、本願請求項4に係る発明は、以下の引用文献U-Yに基づいて、当業者が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

また、本願請求項1-3に係る発明は、以下の引用文献Z及びV-Xに基づいて、また、本願請求項4に係る発明は、以下の引用文献Z及びV-Yに基づいて、当業者が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引用文献等一覧
U.特開2012-49942号公報
V.特開2010-206752号公報
W.特開2007-282037号公報(拒絶査定時の引用文献B)
X.特開2003-244178号公報(拒絶査定時の引用文献C)
Y.国際公開第2011/77576号
Z.特開2012-257163号公報

2.当審拒絶理由(2)の概要は、次のとおりである。

本願請求項1、2に係る発明は、以下の引用文献1-7に基づいて、当業者が容易に発明できたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。
なお、本願請求項3、4に係る発明については、拒絶の理由を発見しない。

引用文献等一覧
1.特開2012-257163号公報
(当審拒絶理由(2)の引用文献Z)
2.特開2010-206752号公報
(当審拒絶理由(2)の引用文献V)
3.特開2007-282037号公報(拒絶査定時の引用文献B、
当審拒絶理由(1)の引用文献W)
4.特開2003-244178号公報(拒絶査定時の引用文献C、
当審拒絶理由(1)の引用文献X)
5.特開2012-60217号公報
6.特開2010-199861号公報
7.A broadband optical access system with increased service capability using dynamic bandwidth assignment,ITU-T規格文書(Gシリーズ)G.983.4、2002.09.24発行、p.3-11

第4.本願発明

本願請求項1及び2に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」及び「本願発明2」という。)は、令和2年12月7日になされた手続補正により、補正前の特許請求の範囲の請求項1、2を削除し、請求項3、4をそれぞれ補正後の請求項1、2に繰り上げたものであって、当該補正により特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された事項により特定される発明であり、本願発明1及び2は以下のとおりの発明である。

「 【請求項1】
受動光アクセス網の加入者側光終端装置であって、
伝送遅延を抑えるための所定の遅延条件を要求する通信装置に接続される第1加入者側光終端装置であるか、前記所定の遅延条件を要求しない通信装置に接続される第2加入者側光終端装置であるかの情報を保持する保持手段と、
前記情報が前記第1加入者側光終端装置であることを示していると、リソースを要求するための要求信号を前記受動光アクセス網の局側光終端装置に送信しない様に制御し、前記情報が前記第2加入者側光終端装置であることを示していると、前記要求信号を前記局側光終端装置に送信する様に制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、前記情報が前記第1加入者側光終端装置であることを示していると、前記局側光終端装置からマルチキャスト配信される割当信号を受信してリソースの割り当てを受け、
前記情報が前記第1加入者側光終端装置であることを示しているとき、前記割り当てを受けるリソースは、前記局側光終端装置に接続する前記第1加入者側光終端装置の数に基づき決定されていることを特徴とする加入者側光終端装置。
【請求項2】
前記要求信号は、送信データ量を含むことを特徴とする請求項1に記載の加入者側光終端装置。」

第5.引用文献、引用発明等

1.当審拒絶理由(2)に引用された引用文献について

(1)当審拒絶理由(2)に引用された引用文献1には、図面とともに次の事項が記載されている。なお、下線は、強調のために当審が付与した。

ア.「【0003】
PONシステムは、局側光回線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)と、複数の加入者側光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)とを、例えば光スプリッタ等の光合分波器を介して1対多に接続する構成である。この構成により、光ファイバや伝送装置を複数の加入者で共有することができるので、経済的なFTTHサービスを提供することができる。
【0004】
PONシステムでは、一般的に、OLTからONUへの通信およびONUからOLTへの通信にはそれぞれ異なる波長を用いたWDM(Wavelength Division Multiplexing)方式を利用している。また、1本のファイバを複数のONUで共用しているため、ONUからOLTへの通信は、TDMA(Time Division Multiple Access)方式を用いて、各ONUからの信号の衝突を回避している。」

イ.「【0007】
(1)SR(Status Report)モード:SRモードは、ONUに送信データがあるときに、ONUが要求帯域をOLTに申告し、OLTが各ONUからの申告に基づき各ONUへの割り当て帯域をその合計値がPON帯域に収まるように調停して、OLTが送信許可(送信開始タイミングと送信量)をONUへ通知し、これに従って初めてONUがデータ送信できる動作モードである。
【0008】
(2)NSR(No Status Report)モード:NSRモードは、ONUに送信データがあるかないかに関わらず、OLTが周期的にONUへ送信許可(送信開始タイミングと固定送信量(固定値)をONUへ通知する動作モードである。」

ウ.「【0015】
また、TCP通信を行なう場合、データ遅延の増大は、スループットの低下となって現れる。そのため、TCP通信を行なう場合には、スループットの低下を抑制するために、データ遅延を小さくすることが望まれる。」

エ.「【0028】
(A-1)実施形態の構成
図1は、この実施形態のPONシステムの全体構成を示す全体構成図である。図1において、実施形態のPONシステム10は、光ファイバ4を介して、OLT1、ONU2-1?2-N(Nは整数)、光スプリッタ3を有して構成される。なお、以下では、ONUについて、各ONUを指すときには、例えばONU2-1等のように表記し、ONU全体を指すときにはONU2と表記する。
【0029】
OLT1は、局側の回線終端装置である。OLT1は、光スプリッタ3を介して複数のONU2と接続しており、また図示しない上位ネットワークと接続している。すなわち、OLT1は、ONU2からのデータを上位ネットワークに送信したり、又上位ネットワークからのデータをONU2に送信したりする。これにより、ONU2に接続する端末(図示しない)の上位ネットワークへのアクセスを実現させることができる。
【0030】
また、ONU2に接続する端末と上位ネットワークとの間はTCPを通信プロトコルとする通信方式が採用されている。」

オ.「【0032】
図2は、OLT1の内部構成を示す内部構成図である。OLT1は、帯域割当制御部11、光/電気変換部12を少なくとも有する。」

カ.「【0036】
図2に示すように、帯域制御部11は、通信監視部111、帯域割当動作モード切替部112、帯域割当実行部113、送信許可通知部114、通信状態管理部115を有する。
【0037】
通信監視部111は、ONU2との間で授受する信号に基づいて、当該授受される信号がTCPプロトコルの信号であるか否かを、各ONU2毎に監視するものである。」

キ.「【0042】
通信状態管理部115は、通信監視部111による監視結果をONU2毎に記憶して管理するものである。
【0043】
例えば、通信監視部111がSYNパケットを検出すると、当該パケットの送信元アドレスからONU2の識別情報(例えば、MACアドレス、IPアドレス等)を特定する。通信状態管理部115は、この特定されたONU2の識別情報に基づいて、コネクション確立を示す情報をONU2毎に管理する。また、コネクション切断を示す情報についても、同様にして管理する。
【0044】
帯域割当動作モード切替部112は、通信監視部111の監視結果に基づいて、当該ONU2の帯域割当の動作モードを切り替えるものである。
【0045】
すなわち、帯域割当動作モード切替部112は、通信監視部111がTCPコネクションの確立要求を検出すると、当該ONU2についてNSRモードで動作するように切り替え、また通信監視部111がTCPコネクションの切断要求を検出し又はTCPの無通信を検出すると、当該ONU2についてSRモードで動作するように切り替えるものである。
【0046】
これにより、TCPプロトコルの信号が流れているときには、当該ONUについて、NSRモードで動作することができるので、データ遅延を小さくすることができる。一方、TCPプロトコルの信号が流れていないときには、当該ONUについて、SRモードで動作することができるので、帯域の使用効率を良くすることができる。
【0047】
帯域割当実行部113は、各ONU2に対して帯域及び送信開始タイミングの調停を行ない、各ONU2に対して帯域及び送信開始タイミングを求めるものである。
【0048】
帯域割当実行部113は、各ONU2に対する帯域割当動作モードとして、SRモード実行部21とNSRモード実行部22とを有する。帯域割当実行部113は、帯域割当動作モード切替部112からの指示に基づいて、各ONU2についての帯域割当動作モードを、SRモード実行部21又はNSRモード実行部22のいずれかとする。
【0049】
SRモード実行部21は、SRモードにより帯域割当を行なうものである。SRモード実行部21が行なうSRモードによる帯域割当の方法は、既存のSRモードの方法と同じ方法を適用することができる。
【0050】
例えば、この実施形態では、ONU2毎に帯域割当の動作モードを決定するため、SRモード実行部21は、OLT1の最大帯域(全体)からNSRモードで用いる帯域を差し引いた帯域を、SRモード用最大帯域として割当帯域の調停を行なうようにしてもよい。
【0051】
NSRモード実行部22は、NSRモードにより帯域割当を行なうものである。NSRモード実行部21が行なうNSRモードによる帯域割当の方法は、既存のNSRモードの方法と同じ方法を適用することができる。
【0052】
例えば、NSRモード実行部22は、固定値の帯域を各ONU2に割り当てる。この帯域の固定値は、予め設定することができる。
【0053】
送信許可通知部114は、帯域割当実行部113が各ONU2に対して割り当てた帯域及び送信開始タイミングを含む送信許可信号を作成して、対応するONU2に通知するものである。」

ク.引用発明
したがって、引用文献1には、次の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「PONシステムは、局側光回線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)と、複数の加入者側光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)とを、光スプリッタ等の光合分波器を介して1対多に接続する構成であり、
PONシステムでは、OLTからONUへの通信およびONUからOLTへの通信にはそれぞれ異なる波長を用いたWDM方式を利用し、
SR(Status Report)モードは、ONUに送信データがあるときに、ONUが要求帯域をOLTに申告し、OLTが各ONUからの申告に基づき各ONUへの割り当て帯域をその合計値がPON帯域に収まるように調停して、OLTが送信許可(送信開始タイミングと送信量)をONUへ通知し、これに従って初めてONUがデータ送信できる動作モードであり、
NSR(No Status Report)モードは、ONUに送信データがあるかないかに関わらず、OLTが周期的にONUへ送信許可(送信開始タイミングと固定送信量(固定値))をONUへ通知する動作モードであり、
TCP通信を行なう場合、データ遅延の増大は、スループットの低下となって現れ、そのため、TCP通信を行なう場合には、スループットの低下を抑制するために、データ遅延を小さくすることが望まれ、
PONシステム10は、光ファイバ4を介して、OLT1、ONU2-1?2-N(Nは整数)、光スプリッタ3を有して構成され、
OLT1は、局側の回線終端装置であり、光スプリッタ3を介して複数のONU2と接続しており、また上位ネットワークと接続し、すなわち、OLT1は、ONU2からのデータを上位ネットワークに送信したり、又上位ネットワークからのデータをONU2に送信し、これにより、ONU2に接続する端末の上位ネットワークへのアクセスを実現させることができ、
また、ONU2に接続する端末と上位ネットワークとの間はTCPを通信プロトコルとする通信方式が採用され、
OLT1は、帯域割当制御部11、光/電気変換部12を少なくとも有し、
帯域制御部11は、通信監視部111、帯域割当動作モード切替部112、帯域割当実行部113、送信許可通知部114、通信状態管理部115を有し、
通信監視部111は、ONU2との間で授受する信号に基づいて、当該授受される信号がTCPプロトコルの信号であるか否かを、各ONU2毎に監視し、
通信状態管理部115は、通信監視部111による監視結果をONU2毎に記憶して管理し、
帯域割当動作モード切替部112は、通信監視部111の監視結果に基づいて、当該ONU2の帯域割当の動作モードを切り替え、
すなわち、帯域割当動作モード切替部112は、通信監視部111がTCPコネクションの確立要求を検出すると、当該ONU2についてNSRモードで動作するように切り替え、また通信監視部111がTCPコネクションの切断要求を検出し又はTCPの無通信を検出すると、当該ONU2についてSRモードで動作するように切り替え、
帯域割当実行部113は、各ONU2に対して帯域及び送信開始タイミングの調停を行ない、各ONU2に対して帯域及び送信開始タイミングを求めるものであり、
帯域割当実行部113は、各ONU2に対する帯域割当動作モードとして、SRモード実行部21とNSRモード実行部22とを有し、帯域割当動作モード切替部112からの指示に基づいて、各ONU2についての帯域割当動作モードを、SRモード実行部21又はNSRモード実行部22のいずれかとするものであり、
SRモード実行部21は、SRモードにより帯域割当を行ない、SRモード実行部21が行なうSRモードによる帯域割当の方法は、既存のSRモードの方法と同じ方法を適用することができ、
例えば、ONU2毎に帯域割当の動作モードを決定するため、SRモード実行部21は、OLT1の最大帯域(全体)からNSRモードで用いる帯域を差し引いた帯域を、SRモード用最大帯域として割当帯域の調停を行い、
NSRモード実行部22は、NSRモードにより帯域割当を行ない、NSRモード実行部21が行なうNSRモードによる帯域割当の方法は、既存のNSRモードの方法と同じ方法を適用することができ、
例えば、NSRモード実行部22は、固定値の帯域を各ONU2に割り当て、この帯域の固定値は、予め設定することができ、
送信許可通知部114は、帯域割当実行部113が各ONU2に対して割り当てた帯域及び送信開始タイミングを含む送信許可信号を作成して、対応するONU2に通知する、
PONシステム10。」

(2)当審拒絶理由(2)に引用された引用文献2には、図面とともに次の事項が記載されている。

ア.「【0005】
ところが、複数の通信速度が混在して利用されるEPON システムでは、必ずしも上位の通信帯域が有効利用されないという問題がある。図8は、複数の通信速度が混在する場合のPONシステム401の構成例である。図8のEPONシステム401は、上りの通信速度が1Gbpsで下りの通信速度が10GbpsのGE-PON対応のONU(加入者側装置)402と、上りの通信速度が1Gbps で下りの通信速度が10Gbpsの10/1G-EPO N対応のONU403と、上りと下りの通信速度が共に10Gbpsの10/10G-EPON対応のONU404と、光カプラ405と、Dual-rateの10G-EPON対応のOLT(局側装置)406とで構成される。
【0006】
図8において、ONU402とONU403とONU404には、通常OLT406側から等間隔の上り信号送出時間tが各ONUに割り当てられ、各ONU は送出時間の異なるTDMA方式でOLT406に上り信号を送信するようになっている。例えば、ONU402の送信フレームA ,ONU403 の送信フレームB ,ONU404の送信フレームCが順番に時分割でOLT406に送信される。送信の順番はOLT406によって制御される。尚、光カプラ405は、OLT406 から送信される下り信号を各ONUに分岐し、逆に各ONUから送信される上り信号をOLT406に送るための受動素子である。また、上り信号と下り信号は異なる波長の光信号が用いられる。
【0007】
このように、通常は各ONUに等間隔の送信時間が割り当てられるので、例えば図9の通信システム410に用いられるPONシステム411のように、同じ通信速度の複数台のONU が使用される場合はそれぞれのONUに割り当てられる通信帯域も等分されるので、OLT418より上位の10Gbpsの通信帯域は最大限に効率よく利用される。」

イ.「【0036】
次に、PON制御部164の構成について詳しく説明する。上り信号時間割当部151は、配下のOLTと通信を開始する際に行うトレーニング信号によって、接続されているONUの台数などを把握し、台数に応じて各ONUがOLT107側に送信するデータの送出タイミングをSERDES部163 ,光電気信号変換部162およびWDM 部161を介して各ONUに指示する。各ONUはOLT107から指示されたタイミングで上りデータを送信する。ここで、第1の実施形態では、接続されているONUの台数で送信時間を等分して割り当てるものとする。例えば、3台のONUであれば1/3の送信時間が各ONUに割り当てられ、6台のONUであれば1/6の送信時間が各ONUに割り当てられ
る。」

ウ.したがって、上記引用文献2には、周知の技術的事項として、「PONのOLTなどの制御装置がONUなどの送信機に信号の送信帯域を割り当てる際、接続されているONUなどの送信機の台数で送信帯域を等分して割り当てること」が記載されていると認められる。

(3)当審拒絶理由(2)に引用された引用文献3には、図面とともに次の事項が記載されている。

ア.【0028】
図2は、OLT10からONU30に送信されるPON区間の下りフレームのフォーマットの1例を示す。ここでは、G-PONに適用されるGTCダウンストリームフレームのフォーマットを示してある。
【0029】
GTCダウンストリームフレーム60は、ヘッダ部(PCBd)61と、GTCペイロード62とからなっている。GTCペイロード62は、特定のONU宛のユニキャストフレームや、複数のONUが受信すべきブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレームを、PON区間に固有のフォーマットであるGEMフレーム形式で複数フレーム含んでいる。各ONUは、GTCペイロード62から抽出されたGEMフレームのヘッダが示すONU識別子をチェックし、受信処理すべきフレームを選択する。
【0030】
OLT10は、GTCダウンストリームフレーム60を基本フレーム周期ΔTF、例えば、125マイクロ秒毎に周期的に送出する。GTCダウンストリームフレームのヘッダ部61は、受信側(ONU30側)でフレーム同期を取るための特定の信号パターンを含むPsyncフィールド611と、各ONU103に上りフレームの送信時間帯を通知するための帯域情報フィールド613と、各ONUに起動、停止など制御情報を通知するためのONU制御情報フィールド614と、その他のフレーム情報フィールド612とからなる。フレーム情報フィールド612には、例えば、そのフレームでのFEC処理の有無、フレームカウンタ、BIP、ヘッダ長などの情報が含まれる。但し、フレーム情報フィールド612とONU制御情報フィールド614の内容は、状況に応じて削除される場合がある。
【0031】
帯域情報フィールド613は、ONU毎の複数の帯域制御情報フィールド613-1、613-2、・・・からなる。各帯域制御情報フィールド613-iは、ONUを識別するための帯域制御ID(Alloc-ID)621と、上りフレームの送信時間帯(割当て帯域)を示す送信開始時刻622および送信終了時刻623と、その他の制御情報624を示している。その他の制御情報624としては、例えば、ONUからOLTへの送信キューの状態通知の要否や、上りフレームでのFECの要否などを指定する制御情報が含まれる。
【0032】
帯域情報フィールド613で通知される帯域情報の宛先ONU(Alloc-ID)621は、ペイロード部62に含まれるGEMフレームの宛先ONUとは無関係である。OLT10は、125マイクロ秒×N(例えば、N=4?6)の周期で、制御下にある各ONU30に割り当てるべき帯域を計算する。OLT10は、各ONUにおける上り送信キューの状態(例えば、送信待ちデータ量を示すキュー長)に応じて、送信待ちデータ量の多いONUに長い送信時間帯が割当てられるように、上り方向の125マイクロ秒×Nの送信時間帯を複数の時間帯に分割して、各ONUの割当て帯域を決定する。
【0033】
例えば、OLT10にm台のONU30が接続されていた場合、各GTCダウンストリームフレームは、m台のONUのうちの一部に対する帯域制御情報を含み、OLT10は、連続するN回のGTCダウンストリームフレームの送信によって、全ONUへの割当て帯域通知を完了する。各ONUは、受信したGTCダウンストリームフレームから自Alloc-IDをもつ帯域制御情報を見つけて、その帯域制御情報が示す送信開始時刻622と送信終了時刻623に従って、上り方向のデータ送信を行う。

イ.「【図2】



ウ.したがって、引用文献3には、図面とともに、次の技術的事項が記載されていると認められる。

「OLT10からONU30に送信されるPON区間の下りフレームのフォーマットの1例では(図2を参照。)、G-PONに適用されるGTCダウンストリームフレームのフォーマットを示してあり、
GTCダウンストリームフレーム60は、ヘッダ部(PCBd)61と、GTCペイロード62とからなっており、GTCペイロード62は、特定のONU宛のユニキャストフレームや、複数のONUが受信すべきブロードキャストフレームまたはマルチキャストフレームを、PON区間に固有のフォーマットであるGEMフレーム形式で複数フレーム含んでおり、各ONUは、GTCペイロード62から抽出されたGEMフレームのヘッダが示すONU識別子をチェックし、受信処理すべきフレームを選択し、
OLT10は、GTCダウンストリームフレーム60を基本フレーム周期ΔTF、例えば、125マイクロ秒毎に周期的に送出し、GTCダウンストリームフレームのヘッダ部61は、受信側(ONU30側)でフレーム同期を取るための特定の信号パターンを含むPsyncフィールド611と、各ONU103に上りフレームの送信時間帯を通知するための帯域情報フィールド613と、からなり、
帯域情報フィールド613は、ONU毎の複数の帯域制御情報フィールド613-1、613-2、・・・からなり、各帯域制御情報フィールド613-iは、ONUを識別するための帯域制御ID(Alloc-ID)621と、上りフレームの送信時間帯(割当て帯域)を示す送信開始時刻622および送信終了時刻623と、その他の制御情報624を示しており、
帯域情報フィールド613で通知される帯域情報の宛先ONU(Alloc-ID)621は、ペイロード部62に含まれるGEMフレームの宛先ONUとは無関係であり、OLT10は、125マイクロ秒×N(例えば、N=4?6)の周期で、制御下にある各ONU30に割り当てるべき帯域を計算し、
例えば、OLT10にm台のONU30が接続されていた場合、各GTCダウンストリームフレームは、m台のONUのうちの一部に対する帯域制御情報を含み、OLT10は、連続するN回のGTCダウンストリームフレームの送信によって、全ONUへの割当て帯域通知を完了し、各ONUは、受信したGTCダウンストリームフレームから自Alloc-IDをもつ帯域制御情報を見つけて、その帯域制御情報が示す送信開始時刻622と送信終了時刻623に従って、上り方向のデータ送信を行う、
全ONUへ帯域制御情報を通知する方法。」

(4)当審拒絶理由(2)に引用された引用文献4には、図面とともに次の事項が記載されている。

ア.「【0058】図12を参照すれば、グラントフレームは、SOPフィールド110、パケットタイプフィールド111、6ビットの制御タイプフィールド112、1バイトのONU個数(Number of ONUs)フィールド113、1バイトのONU IDフィールド114、1バイトのグラントタイプ(Grant Type)フィールド115、3バイトのグラントタイムオフセット(Grant Time Offset)フィールド116、3バイトのグラントタイム長さ(Grant Time Length)フィールド117、3バイトの周期的レンジング補正値(Periodic ranging correction Value)フィールド118及び2バイトのHCSフィールド119から構成される。グラントフレームのうち、1バイトのONU IDフィールド114、1バイトの
グラントタイプフィールド115、3バイトのグラントタイムオフセットフィールド116、3バイトのグラントタイム長さフィールド117及び3バイトの周期的レンジング補正値フィールド118はONU割当て情報(ONU ALLOCATION INFORMATION)108と定義され、グラントフレームにはONU割当て情報108がONUの個数(ONUALLOCATION INFORMATION * NUMBER OF ONUs)だけ存在する。
【0059】図12のグラントフレームの制御タイプフィールド112には、PON機能実行に必要なパケットの種類を示す6ビットの制御タイプ情報が記録される。本発明の一実施例による上向きデータ伝送機会割当てのための制御タイプは“1(二進数=000001)”と定義される。これにより、グラントフレームの制御タイプフィールド112には、制御タイプが“1(二進数=000001)”と記録される。グラントフレームのONU個数フィールド113には、OLT20が上向きデータ伝送機会割当てを行うONU個数情報が記録される。ONU個数情報はグラントフレームを受信するONUがパケット長さを求めるのに用いる。ONU IDフィールド114にはグラントフレームを受信するONU IDが記録され、グラントタイプフィールド115にはグラントタイプ情報が記録される。本発明の一実施例によれば、グラントタイプは、初期登録要求(INITIAL REGISTRATION REQUEST)が“1(00000001)”、追加登録要求(LATE REGISTRATION REQUEST)が“2(00000010)”、レンジング要求(RANGING REQUEST)が“3(00000011)”、帯域割当て要求(BANDWIDTH ALLOCATION REQUEST)が“4(00000100)”及びデータ要求(DATA REQUEST)が“5(00000101)”として定義される。グラントタイムオフセットフィールド116にはONUデータ伝送開始時点情報が記録され、グラントタイム長さフィールド117には伝送時間長さ情報が記録される。周期的レンジング補正値フィールド118には周期的レンジング補正値が記録され、HCSフィールド119にはグラントフレームのエラー点検のために2バイトのCRC情報が記録される。」

イ.「【図12】



ウ.したがって、引用文献4には、図面とともに、次の技術的事項が記載されていると認められる。

「グラントフレームは(図12を参照。)、SOPフィールド110、パケットタイプフィールド111、6ビットの制御タイプフィールド112、1バイトのONU個数(Number of ONUs)フィールド113、1バイトのONU IDフィールド114、1バイトのグラントタイプ(Grant Type)フィールド115、3バイトのグラントタイムオフセット(Grant Time Offset)フィールド116、3バイトのグラントタイム長さ(Grant Time Length)フィールド117、3バイトの周期的レンジング補正値(Periodic ranging correction Value)フィールド118及び2バイトのHCSフィールド119から構成され、グラントフレームのうち、1バイトのONU IDフィールド114、1バイトのグラントタイプフィールド115、3バイトのグラントタイムオフセットフィールド116、3バイトのグラントタイム長さフィールド117及び3バイトの周期的レンジング補正値フィールド118はONU割当て情報(ONU ALLOCATION INFORMATION)108と定義され、グラントフレームにはONU割当て情報108がONUの個数(ONUALLOCATION INFORMATION * NUMBER OF ONUs)だけ存在し、
グラントフレームのONU個数フィールド113には、OLT20が上向きデータ伝送機会割当てを行うONU個数情報が記録され、ONU個数情報はグラントフレームを受信するONUがパケット長さを求めるのに用いられ、ONU IDフィールド114にはグラントフレームを受信するONU IDが記録され、グラントタイムオフセットフィールド116にはONUデータ伝送開始時点情報が記録され、グラントタイム長さフィールド117には伝送時間長さ情報が記録される、
グラントフレーム。」

(5)当審拒絶理由(2)に引用された引用文献5には、図面とともに次の事項が記載されている。

ア.「【背景技術】
【0002】
光ファイバを用いる公衆回線網の一つにIEEE802.3ahで標準化されたGEPONがある。GE-PONは、従来LANで使われていた技術であるGigabit Ethernet(登録商標)を応用し、局側装置よりユーザ端末までEthernet(登録商標)のパケットを双方向に最大1Gbpsのサービス提供が可能である。PONはOLT(Optical Line Terminal)と複数のONU(Optical Network Unit)を備え、ONUに接続された端末(PC他)からの信号を光信号でONU→光ファイバ→光スプリッタを介しOLTへの光ファイバと光学(時分割)多重してOLTに送り、OLTが各種信号処理後、あるONUの端末から該PONの他のONUの端末との通信あるいはNWの端末との通信を行う。各ONUは例えば光ファイバ長0?20kmの範囲の中に任意に設置されるので、このままでは伝送遅延が異なり、各ONUから出力される光信号同士が衝突・干渉する可能性がある。したがってIEEE802.3の64章に記載されているように、レンジングという技術を用いて、各ONUがあたかも等距離に設置されたかのように各ONUからの出力信号の遅延を調整して、OLTへの光ファイバ上で各ONUからの光信号が干渉しないようにしている。
【0003】
一方、携帯電話は、端末の移動に従って最も受信感度の高い基地局に交信相手を切り替えるハンドオーバー機能を持っている。電気通信において、例えば、半径数10m程度の極めて小さな範囲の携帯電話の通話エリア、又はその基地局をフェムトセルと呼ぶ。従来の基地局おいて、ビルの中や地下等では、電波強度が微弱となり通信しづらい場所が残る場合があるが、このような場所にフェムトセルを配置することにより、通話エリアの穴を埋めることが可能となる。
CDMA2000やLTE等ではハンドオーバー機能や通信品質向上のために基地局間の、例えば1μs未満の精度での時刻同期が必要である。基地局にGPS信号受信機を設置し、それにより時刻同期を図るのが一般的であるが、地下街などの基地局ではGPS信号受信機の設置が困難であることが想定され、又、フェムトセルのような超小型基地局では経済的にもGPS信号受信機を設置するのは難しい場合が考えられる。したがって、上記説明したPONを介して家庭内にフェムトセルを設置するシステムにおいて、ネットワークを介して正確な時刻同期を実現する必要が生じる。」

イ.「【0005】
PONを介したネットワークにおいて上記従来技術を用いた場合、上記の一般的な方法では時刻同期の精度が十分出ない場合があるという課題がある。この理由を以下に説明する。PONでは局側から加入者側への下り信号はOLTに接続されるすべてのONUに同報で信号が伝送される。したがって下り信号の伝搬遅延は、光ファイバ長に比例する伝送遅延(例えば、せいぜい数100マイクロ秒程度)と、OLTおよびONU内の処理遅延(例えば、トラヒックの輻輳がなければ通常数10ナノ秒程度)の和に止まる。一方、加入者側から局側への上り信号は、OLTに接続されるそれぞれのONUがTDMA(Time Division Multiple Access)方式に基づいて順番に信号を伝送している。この順番はOLTの制御のもとに、例えば、数ミリ秒程度の周期で行われており、ONUからの信号は最大前記制御周期の時間だけONU内部で待たされる。すなわち、上り信号の伝搬遅延は、下り信号の伝搬遅延要因に加えて(上述の例では数100マイクロ秒程度)、TDMAの制御周期である、例えば数ミリ秒を加えた大きな値になるという特徴がある。このように下り信号の伝搬遅延と上り信号の伝搬遅延に大きな差がある状況では、上記説明した往復遅延時間測定に基づくIEEE1588の遅延推定メカニズムでは正しい伝搬遅延時間が推定できず、結果として正しい時刻同期が妨げられる可能性がある。」

ウ.したがって、上記引用文献5には、従来から公知の事項として、「OLTと複数のONUからなるPONシステムにおいて、ONUに携帯電話の基地局を収容する場合には、各基地局間(各ONU間)で高精度の時刻同期が必要となるために、特にONUからの上り信号について、大きな伝搬遅延は望ましくないこと」が記載されていると認められる。

(6)引用文献6、引用文献7の記載事項

ア.当審拒絶理由(2)に引用された引用文献6には、図面とともに次の事項が記載されている。

(ア)「【0002】
ITU-T(国際電気通信連合-電気通信標準化部門)勧告G983.4には、PONシステムの上り帯域制御方法として、SR(status reporting)、NSR(non-status reporting)方式の2種類が規定されている。
【0003】
また、一般にPONシステムは、局側終端装置(OLT;Optical Line Terminal)に、複数の加入者側終端装置(ONU;Optical Network Unit)が接続されて構成される。
こうしたPONシステムの上り帯域制御方法としては、OLTによる適正帯域アサイン(assign)の追従性のよさから、主にSR方式の制御が採用されることが多かった。NSR方式が利用されるケースとしては、ONUが自身のBUFFERの蓄積量を報告できない場合(REPORT通知機能を持っていない場合など)かつ、OLTにて動的な帯域管理を行いたい場合にほぼ限られていた。」

(イ)「【0020】
NSR方式の長所としては、上り制御用帯域が必要ないことが挙げられ、短所としてはONUに必要なだけの適切な帯域を割り当てるよう調整することが難しいところが挙げられる。」

(ウ)「【0028】
OLT101がこの送信許可信号を決定する方法として、ITU-T G984.3規格では、SR方式とNSR方式の2種類が規定されている。ここではまず、TCONT単位の出力要求(REPORT)を使用して、そのTCONTが送信する時間を決定する方式であるSR方式について説明する。
【0029】
OLT101は、接続状態にあるすべてのTCONT104に対して、REPORTによるTCONT状態報告を行うように要求する。このREPORTには、それぞれのTCONT単位に送信しようとするフレームを格納したバッファメモリキューの状態、すなわち待ち行列の長さの情報が含まれる。このため、OLT101は、図3に示すREPORT処理部105により、各TCONTが必要としているフレーム送信時間、すなわち上りの要求帯域を確認することができる。」

(エ)「【0031】
次に、OLT101で受信したトラフィックによって、そのTCONTが送信する時間を決定する方式であるNSR方式について説明する。
OLT101は、図3に示すトラフィック解析部107により、各TCONT単位に送信時間中のIDLEフレームの数をカウントする。帯域計算部106は、TCONT単位にその結果を収集し、IDLEフレームが0であれば、前回の帯域よりも大きな割り当てを該当TCONTに対して行う。またIDLEフレームをカウントした場合、全帯域におけるIDLEフレーム数の割合を計算し、その割合に応じて前回の帯域よりも小さな帯域割り当てを行う。」

(オ)「【0038】
NSR方式ではONUからREPORT通知が行われないので、OLTではそのTCONTより受信したトラフィックによってその必要な帯域を推測する必要がある。この推測方法として一般的な方式は、そのTCONTのトラフィックにおけるIDLEフレーム数をカウントすることである。例えばOLTの帯域アサイン100Mbpsに対して、そのTCONTの上りトラフィックに占めるIDLEフレームが50%であれば、次の帯域アサインは50Mbpsにするといった手法である。」

イ.当審拒絶理由(2)に引用された引用文献7には、図面とともに次の事項が記載されている。

(ア)「1.2.4 General DBA approaches
Two different DBA mechanisms are summarized below.
Method one is referred to as "idle cell adjustment". In this approach, the OLT monitors the bandwidth used by each of the ONUs/ONTs. If the utilization exceeds a predefined threshold, then additional bandwidth will be assigned if it is available. In this approach, no bandwidth resources are needed for the ONU/ONT to report status; the OLT infers individual ONU/ONT bandwidth needs from the current utilization. However, a possible drawback of this approach would be slow reaction to ONUs/ONTs requesting upstream bandwidth.
Method two is called "buffer status reporting". ONUs/ONTs using this approach report the status of their buffers by using mini-slots. The OLT reassigns the bandwidth according to the ONU/ONT reports.」(第3頁第1行-第11行)
(対訳:
1.2.4一般的なDBAアプローチ
2つの異なるDBA機構を以下に要約する。
方法1はアイドルセル調整と呼ばれる。このアプローチでは、OLTは、ONU/ONTの各々によって使用される帯域幅を監視する。利用率が所定の閾値を超える場合、それが利用可能であれば、追加の帯域幅が割り当てられる。このアプローチでは、ONU/ONTがステータスを報告するための帯域幅リソースは必要ではなく、OLTは、個々のONU/ONTが必要とする帯域幅を現在の利用率から推定する。しかしながら、このアプローチの可能な欠点は、アップストリーム帯域幅を要求するONU/ONTに対する遅い反応であろう。
方法2はバッファステータス報告と呼ばれる。このアプローチを使用するONU/ONTは、ミニスロットを使用することによってそれらのバッファのステータスを報告する。OLTは、ONU/ONTのレポートに従って帯域幅を再割り当てする。)

(イ)「1.2.5 Features and Migration scenarios for DBA
(中略)
The introduction of DBA into a system can be broken down into several steps. In the first step, an OLT with DBA capability is installed into a system that previously had no DBA capability. With no DBA capability, the system ONUs/ONTs do not explicitly report their buffer status and are called Non-Status-Reporting ONUs/ONTs (NSR-ONUs/ONTs). The OLT can use the idle cell adjustment approach for DBA. Next, ONUs/ONTs with buffer status reporting capability - called Status Reporting ONUs/ONTs (SR-ONUs/ONTs) - can be installed and the OLT can use the buffer status reports to allocate bandwidth to the ONUs/ONTs. DBA must also operate in a mixed case of NSRONUs/ONTs and SR-ONUs/ONTs. Moreover, if we define multiple T-CONTs in one ONU/ONT, DBA can provide more complicated services.」(第4頁第1行-第16行)
(対訳:
1.2.5 DBAのための特徴および移行シナリオ
(中略)
システムへのDBAの導入は、いくつかのステップに分解することができる。第1のステップでは、DBA能力を有するOLTは、DBA能力を有していないシステムにインストールされる。DBA能力では、システムONU/ONTは、それらのバッファステータスを明示的に報告せず、非ステータス報告ONU/ONT(NSR-ONUs/ONTs)と呼ばれる。OLTは、DBAのためのアイドルセル調整アプローチを使用することができる。次に、ステータス報告ONU/ONT(SR-ONUs/ONTs)と呼ばれるバッファステータス報告機能を有するONU/ONTをインストールすることができ、OLTは、ONU/ONTに帯域幅を割り当てるためにバッファステータスレポートを使用することができる。また、DBAは、NSR ONUs/ONTとSR ONU/ONTとの混合ケースで動作しなければならない。さらに、1つのONU/ONTにおいて複数のT?CONTを定義する場合、DBAは、より複雑なサービスを提供することができる。」

(ウ)「4.7 dynamic bandwidth assignment (DBA): is the process by which ONUs/ONTs (and their associated T-CONTs) dynamically request upstream bandwidth (either implicitly or explicitly) and the method, through idle cell monitoring at OLT or buffer status reporting from ONUs/ONTs to OLT, the OLT reassigns upstream bandwidth accordingly.」(第10頁第25行-第28行)
(対訳:
4.7 動的帯域幅割り当て(DBA)は、ONU/ONT(およびそれらに関連するT-CONT)がアップストリーム帯域幅を(暗黙的にまたは明示的に)動的に要求するプロセスであり、OLTでのアイドルセル監視を通じて、あるいは、ONU/ONTからOLTへバッファステータスレポートを通じて、OLTはアップストリーム帯域幅をしかるべく割り当てる。)

(エ)「4.18 Non-Status Reporting ONU/ONT (NSR-ONU/ONT): ONUs/ONTs that do not communicate their bandwidth needs and requirements to a DBA-OLT. All ONUs/ONTs conforming to ITU-T Recs. G.983.1 and G.983.2 but that do not report buffer status are NSR-ONUs/ONTs.」(第11頁第9行-第11行)
(対訳:
4.18 非ステータス報告ONU/ONT(NSR-ONU/ONT)。それらの帯域幅の必要性および要求をDBA-OLTに通信しないONU/ONTのこと。ITU-T 勧告 G.983.1 及び G.983.2に準拠するが、バッファステータスを報告しない全てのONU/ONTは、NSR-ONU/ONTである。)

(オ)「4.27 Status Reporting ONU/ONT (SR-ONU/ONT): An ONU/ONT that reports the status of its T-CONT buffers to a DBA-OLT.」(第11頁第36行-第37行)
(対訳:
4.27 ステータス報告ONU/ONT(SR-ONU/ONT)。そのT-CONTバッファのステータスをDBA-OLTに報告するONU/ONTのこと。)

ウ.したがって、引用文献6及び引用文献7のいずれにも記載されるように、「PONシステムの上り帯域制御方法(動的帯域幅割り当て(DBA))として、SR(status reporting)、NSR(non-status reporting)方式の2種類があり、SR方式はONUから送信しようとするフレームを格納したバッファメモリキューの状態、すなわち待ち行列の長さの情報が含まれるSTATUS REPORT(ステータス報告)を行い、NSR方式ではONUからSTATUS REPORT(ステータス報告)が行われない」ことは、周知の技術的事項であると認められる。

2.原査定において引用された引用文献について

(1)引用文献Aについて
平成30年11月15日付けの拒絶査定(原査定)において引用された引用文献Aには、図面とともに次の事項が記載されている。

ア.「【0001】
この発明は、1個の局側装置と複数の加入者端末とで構成されるネットワークであって、特に、局側装置が、各加入者端末から送信された各帯域要求パケットを受信し、これら帯域要求パケットからこの局側装置の記憶部に格納された各要求帯域に基づいて、各加入者端末に対して送信許可帯域を割り当てるネットワークにおいて、局側装置と各加入者端末との間の通信遅延を緩和する方法に関する。」

イ.「【0006】
PONシステム100では、キャリアの局舎に設置される局側装置(OLT:Optical Line Terminal)200、及び加入者宅に設置される加入者端末(ONU:Optical Network Unit)300が1本の光ファイバから光スプリッタ400を介して複数の光ファイバに分岐する光ファイバ網で接続されている。」

ウ.「【0010】
また、各ONU300は、それぞれ上り制御パケットとしてのレポートパケット(以下、単にレポートとも称する)を含む上り信号を各々OLTに送信する。
【0011】
レポートは、OLT200に対して、例えば各ONU300に蓄積されている上りデータの蓄積量を通知する。」

エ.「【0015】
すなわち、OLT200は、リンクが確立された各ONU300に対して、ONU300からの上り信号の送信開始時間を通知するためのゲート1を送信する。このゲート1は、OLT200とリンクが確立された各ONU300に対して、一定時間毎に周期的に送信される。
【0016】
そして、時刻t1において、ONU300がゲート1を受信し、この時点においてONU300に上りデータが蓄積されている場合には、各ONU300は、ゲート1によって通知された送信開始時間、すなわち時刻t2において、OLT200に対して、ゲート1を受信した時点までに蓄積された上りデータの蓄積量を通知するためのレポート1を各々送信する。
【0017】
次に、時刻t3において、OLT200は、ONU300から送信されたそれぞれのレポート1を受信する。そして、レポート1からONU300におけるデータの蓄積量を、このONU300が要求する、蓄積量の上りデータを送信するために必要な帯域、すなわち要求帯域として読み出す。
【0018】
次に、OLT200は、この要求帯域に基づいて、各ONU300に対して送信許可帯域を各々割り当てる。そして、時刻t4において、OLT200は、送信許可帯域を通知するためのゲート2をONU300に対して送信することによって、割り当てた送信許可帯域分の上りデータの送信許可を行う。」

オ.「【0025】
しかしながら、PONシステムでは、OLT200が、まず、レポートから各ONU300の要求帯域を読み出し、次いで、各ONU300に対する送信許可帯域を動的に算出し、次いで、各ONU300に対して算出された送信許可帯域を割り当てるという一連の動作を行うことが必須である。」

カ.「【0031】
この発明の目的は、PONシステムにおいて、ONUに蓄積された上りデータを従来と比して効率良くOLTへ送信することができる通信遅延の緩和方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0032】
そこで、上述した目的の達成を図るために、この発明による通信遅延の緩和方法では、加入者が予め固定帯域を契約することを可能とした。
【0033】
そして、局側装置すなわちOLTが、各加入者端末すなわちONUに対して帯域を割り当てる際に、固定帯域の契約がなされた加入者端末に対しては、毎回少なくとも契約された固定帯域を確実に割り当てることによって、加入者端末に蓄積された上りデータを従来と比して効率良く送信させる。」

キ.「【0036】
そして、複数の加入者端末の、固定帯域及び動的帯域の双方またはいずれか一方の契約の有無を記憶装置に登録する契約登録過程を含む。
【0037】
また、局側装置は、要求帯域読み出し過程と、固定帯域割当過程と、動的帯域割当過程とを行う。」

ク.「【0046】
また、この発明による通信遅延の緩和方法では、局側装置は、固定帯域及び動的帯域のうち固定帯域のみの契約がなされた加入者端末に対しては、従来とは異なり、動的帯域の割り当てを行うことなく、契約された値の固定帯域を送信許可帯域として割り当てる。
【0047】
従って、局側装置は、固定帯域のみの契約がなされた加入者端末については、動的帯域を割り当てるための、局側装置とのリンクが確立された他の加入者端末の台数及びそれらの要求帯域の値に基づいた演算を行う必要がない。そのため、従来と比して、局側装置の動作を簡略化することができる。」

ケ.「【0157】
従って、この第1の実施の形態では、OLT200は、従来とは異なり、上りデータの蓄積量を通知するためのレポートを受信していない時点、例えば上述した通信の開始時においても、固定帯域の契約がなされたONU300に対しては、契約された値の固定帯域を送信許可帯域として割り当て、この送信許可帯域分の送信許可を通知することができる。従って、この第1の実施の形態では、従来と比して通信遅延を緩和することができる。」

コ.したがって、上記引用文献Aには、次の技術的事項が記載されていると認められる。

「1個の局側装置と複数の加入者端末とで構成されるネットワークであって、局側装置が、各加入者端末から送信された各帯域要求パケットを受信し、これら帯域要求パケットからこの局側装置の記憶部に格納された各要求帯域に基づいて、各加入者端末に対して送信許可帯域を割り当てるネットワークにおいて、
PONシステム100では、キャリアの局舎に設置される局側装置(OLT:Optical Line Terminal)200、及び加入者宅に設置される加入者端末(ONU:Optical Network Unit)300が1本の光ファイバから光スプリッタ400を介して複数の光ファイバに分岐する光ファイバ網で接続されており、
各ONU300は、それぞれ上り制御パケットとしてのレポートパケット(以下、単にレポートとも称する)を含む上り信号を各々OLTに送信し、
レポートは、OLT200に対して、各ONU300に蓄積されている上りデータの蓄積量を通知し、
OLT200は、リンクが確立された各ONU300に対して、ONU300からの上り信号の送信開始時間を通知するためのゲート1を送信し、このゲート1は、OLT200とリンクが確立された各ONU300に対して、一定時間毎に周期的に送信され、
ONU300がゲート1を受信し、この時点においてONU300に上りデータが蓄積されている場合には、各ONU300は、ゲート1によって通知された送信開始時間、すなわち、OLT200に対して、ゲート1を受信した時点までに蓄積された上りデータの蓄積量を通知するためのレポート1を各々送信し、
次に、OLT200は、ONU300から送信されたそれぞれのレポート1を受信し、レポート1からONU300におけるデータの蓄積量を、このONU300が要求する、蓄積量の上りデータを送信するために必要な帯域、すなわち要求帯域として読み出し、
次に、OLT200は、この要求帯域に基づいて、各ONU300に対して送信許可帯域を各々割り当て、そして、OLT200は、送信許可帯域を通知するためのゲート2をONU300に対して送信することによって、割り当てた送信許可帯域分の上りデータの送信許可を行うところ、
PONシステムにおいて、ONUに蓄積された上りデータを従来と比して効率良くOLTへ送信するために、加入者が予め固定帯域を契約することを可能とし、
局側装置すなわちOLTが、各加入者端末すなわちONUに対して帯域を割り当てる際に、固定帯域の契約がなされた加入者端末に対しては、毎回少なくとも契約された固定帯域を確実に割り当てることによって、加入者端末に蓄積された上りデータを従来と比して効率良く送信させ、
そして、複数の加入者端末の、固定帯域及び動的帯域の双方またはいずれか一方の契約の有無を記憶装置に登録する契約登録過程を含み、
また、局側装置は、要求帯域読み出し過程と、固定帯域割当過程と、動的帯域割当過程とを行い、
局側装置は、固定帯域及び動的帯域のうち固定帯域のみの契約がなされた加入者端末に対しては、従来とは異なり、動的帯域の割り当てを行うことなく、契約された値の固定帯域を送信許可帯域として割り当て、
従って、局側装置は、固定帯域のみの契約がなされた加入者端末については、動的帯域を割り当てるための、局側装置とのリンクが確立された他の加入者端末の台数及びそれらの要求帯域の値に基づいた演算を行う必要がなく、そのため、従来と比して、局側装置の動作を簡略化することができ、
従って、OLT200は、上りデータの蓄積量を通知するためのレポートを受信していない時点においても、固定帯域の契約がなされたONU300に対しては、契約された値の固定帯域を送信許可帯域として割り当て、この送信許可帯域分の送信許可を通知することができ、従来と比して通信遅延を緩和することができる
PONシステム100。」

(2)引用文献B、Cについて
平成30年11月15日付けの拒絶査定(原査定)において引用された引用文献B及びCは、それぞれ当審拒絶理由(2)に引用された引用文献3及び4であり、それぞれの引用文献には、上述の「1.(3)」及び「1.(4)」に示したとおりの技術的事項が記載されていると認められる。

3.当審拒絶理由(1)において引用された引用文献について

(1)引用文献Uについて
当審拒絶理由(1)において引用された引用文献Uには、図面とともに次の事項が記載されている。

ア.「【0015】
[GE-PONシステムの構成]
図1に示すように、本実施形態におけるGE-PONシステム100は、OLT10と、複数のONU50とを備える。OLT10と複数のONU50とは、光カプラ80を介して、光ファイバで接続されている。OLT10は、通信キャリアに設置された局側装置(光通信機(親機))であり、光カプラ80を介して、加入者宅に設置された複数の光通信機(子機)であるONU50(50a,50b,・・・)と光ファイバで接続されている。これらONU50は、それぞれ、不図示の加入者により操作される加入者端末PCと接続される。また、OLT10は、WAN(Wide Area Network)やインターネットなどのネットワーク70とに接続される。これにより、加入者は、加入者端末PCを操作することで、ONU50、光カプラ80、OLT10、ネットワーク70を介して、要求する情報を取得することができる。ここで、本実施形態におけるOLT10は、10Gbpsのビットレートに対応できるOLTであり、GE-PONシステム100は、光アクセスシステムである。
【0016】
[本実施形態の概要]
本実施形態に係るOLT10(帯域割当制御装置)は、ONU50に割り当てる受信帯域(上り方向の帯域)を、予め、近距離用帯域と遠距離用帯域とに分ける。そして、近距離に位置するONU50(50a,50b,50c)には、ONU50からの帯域割当要求(送信要求量)に応じて、近距離用帯域内で帯域を割り当て、遠距離に位置するONU50(50d,50e)には、遠距離用帯域内で固定値の帯域を割り当てる。そのため、近距離に位置するONU50からの帯域割当要求が少ない場合、図2(a)に示すように、帯域が利用されない余り帯域が発生する。この余り帯域に、遠距離に位置するONU50(50d,50e)のうち、所定の条件を満たし、比較的近距離に近い距離(中距離)に位置するONU50(50d)に、図2(b)に示すように、余り帯域も割り当てる。このようにして、本発明のOLT10は、帯域の利用率を向上させる装置である。本実施形態において、遠距離に位置するONU50(50d,50e;遠距離ONU52)には、固定帯域を定常的に割り当てるため、帯域割当要求(送信要求量)を行わない(REPORTを送信しない)。よって、OLT10からのGATEの指示内容は、上りデータ送信の指示だけが行われ、REPORT送信の指示はしない。遠距離ONU52は、このGATE指示に従って固定値で割り当てられた帯域(遠距離用帯域内の固定値の帯域)を用いて、OLT10に予め設定された上りデータ受信時間帯(タイムスロット)に間に合うように、データを送信する。
【0017】
特に、本発明では、GATEの受信に応じるREPORTを送信しても、次のグラント周期(n)におけるREPORT受信時間帯(タイムスロット)に間に合わない距離だが、REPORTの作成処理および送信処理に要する時間を省くことで、近距離ONUのデータ受信時間帯(タイムスロット)に、データをOLT10に到達させることができる距離に設置された遠距離に位置するONU50を、中距離ONU52Mとする。この中距離ONU52Mに、近距離ONU51に割り当てられる近距離用帯域を割り当てることにより、利用されていない帯域(余り帯域)を減らし、帯域の利用率を向上させることができる。」

イ.「【0020】
本実施形態におけるOLT10は、制御部1と、記憶部4(受信バッファ部41、送信バッファ部42、離間距離記憶部43、モデル記憶部44)と、ONU50とデータの送受信を行う光受信部61および光送信部62と、ネットワーク70とデータの送受信を行うデータ送信部71およびデータ受信部72とを備える。」

ウ.「【0022】
[記憶部4]
ここで、記憶部4は、データを記憶する装置であって、例えば、HD、RAM、光ディスクなどの記憶手段である。
記憶部4は、データを一時的に記憶する受信バッファ部41および送信バッファ部42と、後記する距離算出部33により、各ONU50の識別情報(LLID(Logical link IDentification))とOLT?ONU間の離間距離とを関連付けて記憶する離間距離記憶部43と、後記する中距離境界算出モデルを記憶するモデル記憶部44とを備える。」

エ.「【0027】
[制御部1]
制御部1は、帯域割当処理部2と、モデル補正処理部3とを備え、OLT10が備える各構成部を制御する。
[モデル補正処理部3]
モデル補正処理部3は、モデル記憶部44に記憶された図4に示す中距離境界算出モデルの生成・補正を行う処理部であり、ディスカバリ処理部31と、RTT取得部32と、距離算出部33と、モデル補正部34とを備える。」

オ.「【0043】
[帯域割当処理部2]
帯域割当処理部2は、各ONU50からの帯域割当要求に応じて、各ONU50に対する動的帯域割当を実行する。帯域割当処理部2は、割当要求受付部21と、帯域割当実行部22(近距離帯域割当実行部11、遠距離帯域割当実行部12、中距離帯域割当実行部13)と、帯域割当情報生成部23と、余り帯域算出部24と、境界条件取得部25と、中距離ONU抽出部26とを備える。
以下、図3を用いて、帯域割当処理部2が備える各構成部の処理について説明する(適宜、図1ないし図5を参照)。」

カ.「【0045】
[帯域割当実行部22]
帯域割当実行部22は、OLT10?ONU50間の距離に応じて、ONU50に、近距離用帯域または遠距離用帯域の受信帯域を割り当てる。そして、近距離に位置するONU50(近距離ONU51)には、帯域割当要求(送信要求量)に応じて動的に、近距離用帯域内の帯域を割り当て、一方、遠距離に位置するONU50(遠距離ONU52)には、遠距離用帯域内で固定値の帯域を割り当てる。そして、近距離ONU51すべてに近距離用帯域内の帯域を割り当てた後に、近距離用帯域内で余った帯域(余り帯域)を、遠距離ONU52のうちの中距離ONU52Mに割り当てる処理部である。
この帯域割当実行部22は、近距離帯域割当実行部11と、遠距離帯域割当実行部12と、中距離帯域割当実行部13とを備える。」

キ.「【0049】
[帯域割当情報生成部23]
帯域割当情報生成部23は、帯域割当実行部22(近距離帯域割当実行部11、遠距離帯域割当実行部12、中距離帯域割当実行部13)から、各ONU50に割り当てた帯域の情報(帯域割当情報)を取得する。そして、その帯域割当情報を含むGATEを、ONU50それぞれに対して生成し、送信バッファ部42に記憶させる。これにより、ONU50をそれぞれを宛先とするGATEが記憶される。
これにより、帯域割当情報を含むGATEが光送信部62により、宛て先のONU50へ送信される。」

ク.したがって、上記引用文献Uには、次の技術的事項が記載されていると認められる。

「GE-PONシステム100は、OLT10と、複数のONU50とを備え、
近距離に位置するONU50には、ONU50からの帯域割当要求(送信要求量)に応じて、近距離用帯域内で帯域を割り当て、
遠距離に位置するONU50には、遠距離用帯域内で固定値の帯域を割り当て、
近距離に位置するONU50からの帯域割当要求が少ない場合、帯域が利用されない余り帯域が発生するので、
余り帯域に、遠距離に位置するONU50のうち、所定の条件を満たし、比較的近距離に近い距離(中距離)に位置するONU50に、余り帯域も割り当て、
遠距離に位置するONU50には、固定帯域を定常的に割り当てるため、REPORTを送信せず、
OLT10は、制御部1と、記憶部4(受信バッファ部41、送信バッファ部42、離間距離記憶部43、モデル記憶部44)と、ONU50とデータの送受信を行う光受信部61および光送信部62と、ネットワーク70とデータの送受信を行うデータ送信部71およびデータ受信部72とを備え、
記憶部4は、各ONU50の識別情報とOLT?ONU間の離間距離とを関連付けて記憶する離間距離記憶部43とを備え、
制御部1は、帯域割当処理部2と、モデル補正処理部3とを備え、
帯域割当処理部2は、割当要求受付部21と、帯域割当実行部22(近距離帯域割当実行部11、遠距離帯域割当実行部12、中距離帯域割当実行部13)と、帯域割当情報生成部23と、余り帯域算出部24と、境界条件取得部25と、中距離ONU抽出部26とを備え、
帯域割当実行部22は、近距離に位置するONU50(近距離ONU51)には、帯域割当要求(送信要求量)に応じて動的に、近距離用帯域内の帯域を割り当て、一方、遠距離に位置するONU50(遠距離ONU52)には、遠距離用帯域内で固定値の帯域を割り当て、そして、近距離ONU51すべてに近距離用帯域内の帯域を割り当てた後に、近距離用帯域内で余った帯域(余り帯域)を、遠距離ONU52のうちの中距離ONU52Mに割り当て、
帯域割当情報生成部23は、帯域割当実行部22から、各ONU50に割り当てた帯域の情報(帯域割当情報)を取得し、
そして、その帯域割当情報を含むGATEを、ONU50それぞれに対して生成し、送信バッファ部42に記憶させ、
これにより、ONU50をそれぞれを宛先とするGATEが記憶され、
これにより、帯域割当情報を含むGATEが光送信部62により、宛て先のONU50へ送信される、
ことを特徴とするOLT。」

(2)引用文献Vについて
当審拒絶理由(1)において引用された引用文献Vは、当審拒絶理由(2)に引用された引用文献2であり、引用文献Vには、上述の「1.(2)」に示したとおりの技術的事項が記載されていると認められる。

(3)引用文献W、Xについて
当審拒絶理由(1)において引用された引用文献W及びXは、それぞれ当審拒絶理由(2)に引用された引用文献3及び4であり、それぞれの引用文献には、上述の「1.(3)」及び「1.(4)」に示したとおりの技術的事項が記載されていると認められる。

(4)引用文献Yについて
当審拒絶理由(1)において引用された引用文献Yには、図面とともに次の事項が記載されている。

ア.「[0021] 上り方向のデータ伝送動作においては、局側装置1と各加入者側装置2は、帯域更新周期を単位にフレーム送受信の動作を繰り返す。フレーム送受信動作を具体的に示すと、局側装置1は、次の帯域更新周期において帯域を割り当てる加入者側装置2、および伝送させるデータ量を決定し、また、決定内容を各加入者側装置2へ通知するため、帯域を割り当てる各加入者側装置2に対して、その加入者側装置2にとってのフレーム送信開始時刻(グラントスタートタイム:GST)および送信継続時間(グラントレングス:GL)の指示情報の入った制御フレーム(GATEフレーム)、すなわち送信を許可する期間を示す制御フレームを送信する。一方、加入者側装置2は、上りバッファ部21に蓄積しているデータ量の情報を含んだ制御フレーム(以下、「上りデータ量情報を含んだ制御フレーム」若しくは「帯域要求信号」と呼ぶ)、および以前の帯域更新周期で通知されたGLに対応するサイズのデータフレームを送信する。なお、加入者側装置2は、上りバッファ部21に蓄積されているデータが無いなど、局側装置1に対してデータフレームを送信する必要がない(帯域を必要としない)場合、上記の上りデータ量情報を含んだ制御フレームを送信しない。

[0022] また、上記のフレーム送受信動作において、局側装置1は、スリープ状態の加入者側装置2が上記の「上りデータ量情報を含んだ制御フレーム」を送信するための帯域の割り当ても行う。この帯域割り当てでは、スリープ状態の各加入者側装置2がフレーム送信時間を共有する(スリープ状態の各加入者側装置2に対して同一のフレーム送信時間を指定する)ようにGSTおよびGLを設定した制御フレームを生成してスリープ状態の各加入者側装置2へ送信することで、伝送路の帯域利用効率を向上させる。一方、加入者側装置2は、たとえば一定時間にわたって上りデータが発生しなかった場合など、所定の条件を満たした場合にはスリープ状態(省電力動作状態)へ移行し、以後、上りデータが発生するなど、局側装置1へデータフレームを送信する必要があると判断するまでスリープ状態を継続して消費電力を抑える。局側装置1へデータフレームを送信する必要があると判断した場合には、通常状態(非スリープ状態)に復帰し、上りバッファ部21に蓄積しているデータ量の情報(加入者側装置2で保持している上りデータ量の情報)を含んだ制御フレームである「上りデータ量情報を含んだ制御フレーム」をフレーム制御部26で生成して、フレーム多重部22および光送信部23経由で局側装置1へ送信する。この「上りデータ量情報を含んだ制御フレーム」は、局側装置1から予め割り当てられている帯域、すなわち、上述した「スリープ状態の各加入者側装置2がフレーム送信時間を共有するようにGSTおよびGLを設定した制御フレーム」で局側装置1から指定されていた帯域(以下、この帯域を「共有帯域」と呼ぶ)にて送信する。」

イ.したがって、上記引用文献Yには、「加入者側装置から、上りバッファ部に蓄積されているデータ量の情報を含んだ「上りデータ量を含んだ制御フレーム」を「帯域要求信号」として、局側装置へ送信する技術」が記載されていると認められる。

(5)引用文献Zについて
当審拒絶理由(1)において引用された引用文献Zは、当審拒絶理由(2)に引用された引用文献1であり、引用文献Zには、上述の「1.(1)」に示したとおりの技術的事項が記載されていると認められる。

第6.対比・判断

1.本願発明1について

(1)対比
上記本願発明1と引用発明とを対比すると、次のことがいえる。

ア.引用発明の「PONシステム10」は、「光ファイバ4を介して、OLT1、ONU2-1?2-N(Nは整数)、光スプリッタ3を有して構成され」るPON(Passive Optical Network:受動光ネットワーク)システムであるから、本願発明1の「受動光アクセス網」に相当する。また、引用発明の「ONU2」は「加入者側光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)」のことであるから、本願発明1の「加入者側光終端装置」に相当する。
よって、引用発明の「PONシステム10」を構成する「ONU2」は、本願発明1の「受動光アクセス網の加入者側光終端装置」に相当する。

イ.引用発明の「ONU」に接続する「端末」は、本願発明1の「加入者側光終端装置」が接続される「通信装置」に相当する。
そして、引用発明の「NSR(No Status Report)モード」は、「ONUに送信データがあるかないかに関わらず、OLTが周期的にONUへ送信許可(送信開始タイミングと固定送信量(固定値))をONUへ通知する動作モード」であるから、当該「NSR(No Status Report)モード」における「ONU」は、本願発明1の「伝送遅延を抑えるための所定の遅延条件を要求する通信装置に接続される第1加入者側光終端装置」とは、「通信装置に接続される第1加入者側光終端装置」である点で共通している。
また、引用発明の「SR(Status Report)モード」は、「ONUに送信データがあるときに、ONUが要求帯域をOLTに申告し、OLTが各ONUからの申告に基づき各ONUへの割り当て帯域をその合計値がPON帯域に収まるように調停して、OLTが送信許可(送信開始タイミングと送信量)をONUへ通知し、これに従って初めてONUがデータ送信できる動作モード」であるから、当該「SR(Status Report)モード」における「ONU」は、本願発明1の「前記所定の遅延条件を要求しない通信装置に接続される第2加入者側光終端装置」とは、「通信装置に接続される第2加入者側光終端装置」である点で共通している。

ウ.引用発明の「OLT1」は、「局側光回線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)」の略称であるから、本願発明1の「局側光終端装置」に相当する。また、引用発明の「要求帯域」は、「ONU」が「OLTに申告」することで、「OLT」から「送信許可(送信開始タイミングと固定送信量(固定値))」の「通知」を受けるためのものであるから、本願発明1の「リソースを要求するための要求信号」に相当する。そして、上記「イ.」で示したように、引用発明の「SR(Status Report)モード」における「ONU」は、当該「要求帯域」を「OLTに申告」することから、そのための制御を行う制御手段を備えているといえる。
したがって、引用発明の「SR(Status Report)モード」における「ONU」が備えている制御手段と、本願発明1の「前記情報が前記第2加入者側光終端装置であることを示していると、前記要求信号を前記局側光終端装置に送信する様に制御する制御手段」とは、「前記第2加入者側光終端装置であると、前記要求信号を前記局側光終端装置に送信する様に制御する制御手段」である点で共通しているといえる。

エ.引用発明の「OLTが周期的にONUへ」通知する「送信許可」は「送信開始タイミングと固定送信量(固定値)」を含むものであるから、本願発明1の「局側光終端装置から配信される割当信号」に相当する。そして、引用発明の「OLT1」における「帯域割当実行部113」は、「各ONU2に対する帯域割当動作モードとして、SRモード実行部21とNSRモード実行部22」とを有し、「NSRモード」で動作する「ONU2」には、「既存のNSRモードの方法と同じ方法を適用する」ことができ、例えば、「固定値の帯域を各ONU2に割り当て」るものであるから、
引用発明の「NSRモード」で動作する「ONU2」が「OLT」から「帯域割当」を受けることと、本願発明1の「第1加入者側光終端装置」が「前記制御手段は、前記情報が前記第1加入者側光終端装置であることを示していると、前記局側光終端装置からマルチキャスト配信される割当信号を受信してリソースの割り当てを受け」ることとは、「前記第1加入者側光終端装置であると、前記局側光終端装置から配信される割当信号を受信してリソースの割り当てを受け」る点で共通している。

オ.上記「エ.」で示したように、引用発明の「NSRモード」で動作する「ONU2」が「OLT」から「送信許可」により受ける「帯域割当」は、「固定値の帯域」を含むものであるから、固定値の帯域に決定されているものといえる。
よって、引用発明の「NSRモード」で動作する「ONU2」の受ける「帯域割当」が固定値の帯域に決定されていることと、本願発明1の「前記情報が前記第1加入者側光終端装置であることを示しているとき、前記割り当てを受けるリソースは、前記局側光終端装置に接続する前記第1加入者側光終端装置の数に基づき決定されている」こととは、「前記第1加入者側光終端装置であるとき、前記割り当てを受けるリソースは、決定されている」点で共通しているといえる。


したがって、本願発明1と引用発明との間には、次の一致点、相違点があるといえる。

[一致点]
「 受動光アクセス網の加入者側光終端装置であって、
通信装置に接続される第1加入者側光終端装置であるか、通信装置に接続される第2加入者側光終端装置であるかと、
前記第2加入者側光終端装置であると、前記要求信号を前記局側光終端装置に送信する様に制御する制御手段と、
を備え、
前記第1加入者側光終端装置であると、前記局側光終端装置から配信される割当信号を受信してリソースの割り当てを受け、
前記第1加入者側光終端装置であるとき、前記割り当てを受けるリソースは、決定されていることを特徴とする加入者側光終端装置。」

[相違点]
(相違点1)
「通信装置に接続される第1加入者側光終端装置」は、本願発明1では、「伝送遅延を抑えるための所定の遅延条件を要求する」通信装置に接続されるのに対し、引用発明では、「データ遅延を小さくすることが望まれ」る「TCP通信を行なう」通信装置に接続される点。
また、「通信装置に接続される第2加入者側終端装置」は、本願発明1では、「前記所定の遅延条件を要求しない」通信装置に接続されるのに対し、飲用発明では、「通信監視部111がTCPコネクションの切断要求を検出し又はTCPの無通信を検出する」とき、すなわち、「TCP通信を行わない」通信装置に接続される点。

(相違点2)
「加入者側光終端装置」は、本願発明1では、「伝送遅延を抑えるための所定の遅延条件を要求する通信装置に接続される第1加入者側光終端装置であるか、前記所定の遅延条件を要求しない通信装置に接続される第2加入者側光終端装置であるかの情報を保持する保持手段」を備えるのに対し、引用発明には、そのような「保持手段」について特定がされていない点。

(相違点3)
「加入者側光終端装置」は、本願発明1では、相違点2に係る「前記情報」が「前記第1加入者側光終端装置であることを示していると、リソースを要求するための要求信号を前記受動光アクセス網の局側光終端装置に送信しない様に制御」する「制御手段」を備えるのに対し、引用発明には、そのような特定がされていない点。

(相違点4)
「加入者側光終端装置」の「制御手段」において、「前記要求信号を前記局側光終端装置に送信する様に制御する」のは、本願発明1では、相違点2に係る「前記情報」が「前記第1加入者側光終端装置であることを示している」という場合であるのに対し、引用発明では、そのような特定がされていない点。

(相違点5)
「制御手段」において、「前記局側光終端装置から配信される割当信号を受信してリソースの割り当てを受け」るのは、本願発明1では、相違点2に係る「前記情報」が「前記第1加入者側光終端装置であることを示している」という場合であるのに対し、引用発明では、そのような特定がされていない点。

(相違点6)
「前記局側光終端装置」から「前記第1加入者側光終端装置」にリソースの割り当てを行うための割当信号を、本願発明1では、「マルチキャスト」配信するのに対し、引用発明では、そのような特定がされていない点。

(相違点7)
「前記割り当てを受けるリソース」が「決定されている」のは、本願発明1では、相違点2に係る「前記情報」が「前記第1加入者側光終端装置であることを示しているとき」であるのに対し、引用発明では、そのような特定がされていない点。

(相違点8)
「前記割り当てを受けるリソース」の「決定」において、本願発明1では、「前記局側光終端装置に接続する前記第1加入者側光終端装置の数に基づき」決定されているのに対し、引用発明には、そのような特定がされていない点。

(2)相違点についての判断

事案に鑑みて、上記相違点2について先に検討すると、相違点2に係る本願発明1の「伝送遅延を抑えるための所定の遅延条件を要求する通信装置に接続される第1加入者側光終端装置であるか、前記所定の遅延条件を要求しない通信装置に接続される第2加入者側光終端装置であるかの情報を保持する保持手段」という構成は、上記引用文献1-7には記載されておらず、本願出願日前において周知技術であるともいえない。
したがって、他の相違点について判断するまでもなく、本願発明1は、当業者であっても、引用発明及び引用文献2-7に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

2.本願発明2について

本願発明2も、上記相違点2に係る本願発明1の構成と同一の構成を備えるものであるから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても引用発明及び引用文献2-7に記載された技術的事項に基づいて容易に発明できたものであるとはいえない。

第7.当審拒絶理由(1)について
令和2年12月7日になされた補正により、補正後の請求項1及び2は、上記「伝送遅延を抑えるための所定の遅延条件を要求する通信装置に接続される第1加入者側光終端装置であるか、前記所定の遅延条件を要求しない通信装置に接続される第2加入者側光終端装置であるかの情報を保持する保持手段」という構成を有し、当該構成は、当審拒絶理由(1)における引用文献U-Zには記載されておらず、本願出願日前における周知技術でもないので、本願発明1及び2は、当業者であっても、当審拒絶理由(1)における引用文献U-Zに基づいて容易に発明できたものではない。したがって、この拒絶の理由は解消した。

第8.原査定についての判断

令和2年12月7日になされた補正により、補正後の請求項1及び2は、上記「伝送遅延を抑えるための所定の遅延条件を要求する通信装置に接続される第1加入者側光終端装置であるか、前記所定の遅延条件を要求しない通信装置に接続される第2加入者側光終端装置であるかの情報を保持する保持手段」という構成を有し、当該構成は、原査定における引用文献A-Cには記載されておらず、本願出願日前における周知技術でもないので、本願発明1及び2は、当業者であっても、原査定における引用文献A-Cに基づいて容易に発明できたものではない。したがって、原査定を維持することはできない。

第9.むすび

以上のとおり、原査定の理由によって、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。

 
審決日 2021-02-09 
出願番号 特願2014-121319(P2014-121319)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (H04L)
最終処分 成立  
前審関与審査官 速水 雄太中川 幸洋玉木 宏治松崎 孝大  
特許庁審判長 稲葉 和生
特許庁審判官 角田 慎治
小田 浩
発明の名称 加入者側光終端装置  
代理人 下山 治  
代理人 特許業務法人大塚国際特許事務所  
代理人 木村 秀二  
代理人 永川 行光  
代理人 大塚 康弘  
代理人 高柳 司郎  
代理人 坂本 隆志  
代理人 大塚 康徳  
代理人 前田 浩次  
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ