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審決分類 審判 全部無効 2項進歩性  B62B
管理番号 1372389
審判番号 無効2019-800095  
総通号数 257 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-05-28 
種別 無効の審決 
審判請求日 2019-11-18 
確定日 2021-02-25 
事件の表示 上記当事者間の特許第4722334号発明「ベビーカーの幌装置」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 審判費用は、請求人の負担とする。 
理由 第1 手続の経緯
特許第4722334号(以下、「本件特許」という。)は、平成13年7月9日を出願日とする出願についてのものであって、平成23年4月15日に請求項1及び2に係る発明について設定登録され、その後、令和1年11月18日に請求人ジョイー インターナショナル カンパニー リミテッドから特許無効審判が請求されたものである。以下、無効審判が請求された以降の経緯を整理して示す。
令和1年11月18日付け 審判請求書(請求人)
同年11月28日付け 手続補正書(方式)(請求人)
令和2年1月15日付け 手続補正書(方式)(請求人)
同年3月18日付け 審判事件答弁書(被請求人)
同年6月17日付け 審尋
同年7月3日付け 回答書(被請求人)
同年7月13日付け 回答書(請求人)
同年7月20日 第1回口頭審尋

第2 本件特許発明
本件特許の請求項1及び2に係る発明は、特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された事項により特定される、次のとおりのものである(以下、それぞれ「本件発明1」及び「本件発明2」という。)。
[本件発明1]
「ベビーカーの幌装置において、
基部と、
基部に回動自在に設けられた複数の枠体と、
各枠体間に掛け渡された幌本体とを備え、
所望の隣接する枠体間の幌本体はメッシュ材からなり、このメッシュ材の両端部同士は互いに着脱自在となっており、
メッシュ材の両端部には各々ファスナーが取り付けられ、
一方のファスナーは隣接する枠体のうち一方の枠体に沿って設けられ、他方のファスナーは他方の枠体に沿って設けられ、
メッシュ材の両端部同士は、一方のファスナーおよび他方のファスナーの開閉により互いに着脱自在となっていることを特徴とするベビーカーの幌装置。」
[本件発明2]
「メッシュ材以外の幌本体は、気密性の高い材料からなることを特徴とする請求項1に記載のベビーカーの幌装置。」

第3 当事者の主張及び提出した証拠の概要
1 請求人
請求人は、「特許第4722334号発明の特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された発明についての特許を無効とする。審判費用は、被請求人の負担とする。」との審決を求め、審判請求書とともに甲第1号証?甲第7号証を提出し、さらに、回答書とともに、甲第8号証?甲第9号証の3を提出し、審判請求書及び回答書において、以下の無効理由を主張している。

[無効理由]
本件特許の請求項1及び2に係る発明は、甲第1号証に記載の発明及び甲第2号証?甲第6号証に記載の技術的事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであり、特許法第123条第1項第2号の規定により無効とすべきものである。

[証拠方法]
甲第1号証:実公昭45-27792号公報
甲第2号証:米国特許第4895230号明細書
甲第3号証:米国特許第3443671号明細書
甲第4号証:米国特許第6073282号明細書
甲第5号証:米国特許第6015072号明細書
甲第6号証:特開2000-154411号公報
甲第7号証:本件特許出願の審査過程において平成22年11月15日付けで提出された意見書
(以上、審判請求書に添付。)
甲第8号証:広辞苑第7版第2886ページ
甲第9号証の1:特開平11-250825号公報
甲第9号証の2:特開平10-264285号公報
甲第9号証の3:特開平7-216688号公報
(以上、回答書に添付。)
なお、甲第8号証は、参考文献として取り扱う(口頭審尋の調書を参照。)。

2 被請求人
被請求人は、「本件無効審判の請求は成り立たない。審判費用は請求人の負担とする。」との審決を求め、審判事件答弁書及び回答書において、請求人の主張する理由及び証拠方法によっては本件特許を無効とすることはできないと主張している。

第4 当審の判断
1 甲第1号証の記載事項
(1)甲第1号証には、次の記載がある(下線は当審で付した。)。
「本考案は幌本体Aの前骨1と前中骨2との間及び後骨3と後中骨4との間に夫々合成樹脂シート5,6を上面より左右両側上面に渉つて被着すると共に前中骨2と後中骨4との間には編織地7を上面より左右両側上面に渉つて被着せしめた乳母車の幌である。
幌本体Aは幌元板8に∩(当審注:□の下の棒がないもの)型に形成した前骨1、前中骨2、後骨3、後中骨4、の下端を枢着せしめると共に前骨1と後骨3とに渉つて開閉片9を枢着せしめ、開閉片9によりて幌骨1,2,3,4は夫々枢動し、幌本体Aを開閉自在ならしめる
幌本体Aは幌元板8が車体に掛止され、開閉片9を開動せしめれば車体に乗車せる子供の頭上に開かれ、子供の頭上を覆い、日除け雨除けとなる
前骨1、前中骨2、後骨3、後中骨4は夫々∩(当審注:□の下の棒がないもの)型に折曲形成され、両下端を幌元板8に枢着せしめて開閉自在ならしめる。前骨1と前中骨2との間には不透明の合成樹脂レザー5を上面より両側上面に渉つて被覆し、縫着する。
前中骨2と後中骨4との間には透視し得る編織地7を上面より両側上面に渉つて被覆し縫着する更に後骨3と後中骨4との間にも同様に合成樹脂レザー6を被覆縫着する。
編織地7は糸を編状に織り、この織地を合成樹脂溶液に浸漬せしめて全面に渉つて合成樹脂を浸透塗着せしめ、乾燥して硬化させ、前中骨2と後中骨4との間に被せ、縫着する。
従来この種の乳母車の幌にありては不透明の合成樹脂レザーを前後両骨に渉つて上面より左右両側上面に至るまで被覆縫着し、更にその不透明の合成樹脂レザーの後上面に透視孔を開穿したので外観的体裁悪く、製作にも時間を要した。
本考案は以上のように幌本体の中央の中骨に渉つて透視出来得る程度の編織地を中央上面より左右両側上面に至るまで被せ、縫着せしめたから、車体に乗車せる子供の頭上は明るくなり、且日除けとしても十分な効果が得られ、風透し良好で、むれたりせず又雨の吹り込みを防止できる。従つて特に夏季使用するときは実益極めて大であり、安心して子供を乗車せしめ得る効果がある。」(考案の詳細な説明)
(2)また、甲第1号証には、次の図面がある。


2 甲第1号証に記載の発明
甲第1号証に記載の事項を、本件発明1の記載ぶりに則って整理すると、甲第1号証には次の発明(以下、「甲1発明」という。)が記載されていると認められる。

[甲1発明]
「乳母車の幌において、
幌元板8と、
幌元板8に枢動自在に設けられた複数の幌骨1、2、3、4と、
幌本体Aの前骨1と前中骨2との間及び後骨3と後中骨4との間に設けられた合成樹脂シート5、6と、前中骨2と後中骨4との間に設けられた編織地7とを備え、
幌本体Aは、開閉片9によって開閉自在である、乳母車の幌。」

3 甲第2号証に記載の事項
(1)甲第2号証には次の記載がある。
なお、当審訳は、請求人が提出した抄訳を基に当審で作成したものである。以下同様である。
「The first and second end panels include respectively a first end pocket 26 and second pocket 28. These end pockets extend the entire extent of the end panels, i.e., they are the end panels themselves. Each of the end panels and their respective pockets are provided with expansion zippers 27 and 29. These expansion zippers are of known type, basically operating to collapse or deploy a underlying gusset as detailed in U.S. Pat. No. 3,443,671.」(第4欄3行?11行)
(当審訳)「第1及び第2の端部パネルはそれぞれ第1の端部ポケット26及び第2の端部28を含む。これらの端部ポケットは端部パネルの全範囲にわたって延在し、すなわちそれらは端部パネル自体である。各端部パネル及びそれらのそれぞれのポケットには拡張ジッパー27,29が設けられている。これらの拡張ジッパーは公知のタイプであり、基本的には米国特許第3,443,671号に詳述されているように下にあるガセットを潰しまたは展開するように作用する。」
(2)また、甲第2号証には次の図面がある。


4 甲第3号証に記載の事項
(1)甲第3号証には次の記載がある。
(甲3-1)

(第5欄第11行?第6欄末行)
(当審訳)「 図1および2の例
本発明の実施形態を示す図1および2に記載の具体的なスーツケース10は、3つの区画を有する。この例において本発明は、その内の外側の2つの区画に関する。一般的な開閉ジッパー11、12、13により、これら区画は開放されて中身が利用可能になり、そして閉鎖される。
長手および短手方向に沿い、スーツケースのハンドル面に略平行な外周である、スーツケースの大外周に沿って、2つの拡大ジョイント20、30が延在する。これらにより、スーツケースは、ハンドル面(複数可)に対して平行な面における断面全体にわたって、拡大する。収縮構成では、これらジョイントで分割されたスーツケースの各部位の互いに対向する縁が、これら締結手段で閉じられて収縮構成になる。拡大構成となるように、これら縁が互いに離間して移動すると、収縮可能介在カラー挿入部23、33がそれらの間に介在することになる。収縮可能介在カラー挿入部23、33は、拡大構成では、スーツケース10の一部となり、スーツケースの部位間をつなぐ手段となる。
収縮構成において、部位間に介在し互いにつなぐ手段となるのは、スライドファスナ24、34である。スライドファスナ24、34は、スーツケースの略全周に沿って延在し、その2つの協働エレメント列24a、24bおよび34a、34bが、カラーの2つの離間した縁に沿ってそれぞれ延在する。
スライドファスナの一端において、2つのエレメント列は略カラー幅で互いに離間し、その端に止め具25a、25bおよび35a、35bが設けられる。これら端から、エレメント列はカラー23、33に沿って互いに離間したまま、少なくともケース外周ほぼ全体に沿って延在する。終点で、それらは接線S曲線となって合流する。エレメント列の、カラーの縁から離れて最終的に一組のS字曲線として合流する部分は、柔軟性があるカラーに固定される。好ましくは、縫い付けにより、連続的に固定される。2つのS字曲線は集合し、そこで2つの協働エレメント列が互いに永久結合される。
エレメント列が互いに結合された部位で、それらを係合状態に保持するのは、スライダ26.36である。スライダファスナのこの端において、スライダの先に、スライダがエレメント列から外れないようにする止め手段が設けられる。止め手段は、何らかの具体的な止め部材であってもよいし、あるいは例えば、単純にエレメント列の端で、エレメント列をカラーに固定する縫い目がエレメント列の端に沿って設けられることで実現されてもよい。したがって、スライダは常にエレメント列上に存在し、スライダからエレメント列の合流端止め手段の間のエレメント列の任意の部位が、エレメント列の係合長さとなる。
スライダは、その逆移動方向係合端がこの止め手段側に配置されるように設けられ、その逆移動方向離間端が、S字曲線が分岐する方向を指す。したがって、スライダは決してエレメント列から完全に離れることはない。そして、スライダがエレメント列の係合部からエレメント列の非係合部への方向でエレメント列に沿って移動すると、エレメント列同士が互いに引き付けられ、閉じてゆく。この移動は、2つの互いに離間したエレメント列の端に設けられた、2つの別個の止め具25a、25bおよび35a、35bが設けられた、スライドファスナの端まで全体にわたって継続することが好ましい。
スーツケースを、容量増大のために拡大することが望まれる場合、スライダをつまんで、スーツケースの周囲全体に沿って時計回りに引くだけでよい。
完全に拡大した拡大ジョイントを収縮構成にすることが望まれる場合、スライダ26、36をつまんで、スーツケースの周囲全体に沿って反時計回りに引くだけでよい。これにより、拡大ジョイントが閉まり、周囲ジョイントの縁全体に沿って連続的に閉じられた状態が維持される。スライダと、エレメント列の端とを動作関係にするような調整は一切不要となる。エレメント列は端が常に係合しており、常に作動可能な状態にある。即ち、単純にスライダを一方に引けば開き、他方に引けば閉じるのである。
調整可能カラー縫い目
図2に示すように、スライドファスナ24、34の合流永久係合端は、スライドファスナエレメント列の逆の終端である、離間した端の若干手前で終端する。カラー23、33は、長いカンバスまたは重ナイロン等の織物、または強い柔軟性積層シート材料を含む、柔軟性ソフトレザーまたはプラスチック等が、所定の長さに切られたものであることが好ましい。この所定の長さのカラー材料は、スライドファスナが縫い付けられている。スライドファスナの合流端は、カラー片の一端の若干手前に存在し、エレメント列の他端はその所定の長さのカラー片の他端の若干手前に存在する。スライドファスナの端の先に延在するカラー片の2つの端同士は重ねられる。これにより、カラー片が閉ループカラーとなる。そして端同士は、縫い目27、37が形成されるように縫われることで互いに固定される。
組み立て工程時に、あるカラーループが若干長すぎるか、短すぎる場合、重複端にわたった縫い目はスライドファスナに干渉することなく除去でき、そしてカラー端同士は重複部分を大きく、または小さくして再度互いに締結できる。特定の製造形態において、この調整が不要であれば、スライドファスナの合流端が、スライドファスナの反対側の、互いに離間した端の間に延在することが好ましい。この構成により、収縮構成にした場合、スーツケースの部位間を互いに縁で連続的に締結する部分で、実質的に間隙ができなくなる。
スライドファスナの合流端を、その反対の端の若干手前に設ける場合、それにより端間にわずかに存在する間隔が、ハンドルに面した、スーツケースの頂部中心に存在することが好ましかろう。これにより、スーツケースの使用時に、何かが間隙に引っかかる虞が最小限に抑えられる。ただし、さらに、適切なカバーフラップにより、間隙にセーフガードを設けることが好ましい。即ち、スーツケース10の頂部を横切る短ベルト38、39により、これら間隙を覆うことができる。
部分変形
用途によっては、スライドファスナが延在するのはキャリーケースの外周の一部のみであることが好ましくなり得る。そしてその場合、外周のバランスのために、拡大カラーを展開可能に収容する別の種類の締結構成を設ける。このような場合でも、本発明の基本的利点が得られる。
このような場合でも、スライドファスナエレメント列の一組の端は離間し(拡大カラーが開いた場合)、一組の他端は合流して係合部においてスライダに永久係合し、スライダの先に止め手段が存在する。合流端領域において、エレメント列は柔軟性カラーに縫い付けられるか、その他手段で固定される。そして、カラーの長さのバランスのため、どのような種類の締結手段が用いられるかにかかわらず、また用途によって、残りの長さで閉じられる必要がなくても、基本的な利点は得られる。即ち、スライドファスナは閉状態から、単一の移動で開状態に作動できる。完全開状態でもカラー全周の完全な断面拡大に干渉することはない。そして、完全な閉状態から、同様に反対方向へのスライダの単一の移動で、容易にカラー全長に沿って戻ることができる。」
(甲3-2)

(第10欄下から10行?第12欄第32行)
(当審訳)「 トートケース
図面の4枚目は、本発明の実施形態としての、2種類のトートケースを示す。図41から43に第1の例を示す。これはシューケースとも称される。
この一般的な形状のケースには、長手方向伸張用のバンドを設けることは知られている。しかし、従来技術では、ケースを完全に伸張させたのちに、スライダを戻す動きのみで難なく完全に収縮状態に戻すことが実現されておらず、または教示されてもいない。
本発明に応じて作成されたシューケース80は、その周囲に、一つ以上の水平拡大ジョイントを有する。図示の形態では、2つの同一のものが設けられている。ただし、各種変形例の一つにおいては、一方が他方よりも広くてもよい。これにより、3段階の拡大が可能となり得る。バンドはケースと同じまたは異なる材料または色であってもよい。
シューケース80は、ハンドル(複数可)81と、水平方向外周に沿って延在する柔軟性拡大カラーとを有する。このカラーを形成するストリップは、一端がV字の山状に切り取られ、他端がV字の谷状に切られる。これらは重なって互いに縫い付けられる。これを83として示す。ジッパー等のスライドファスナは、カラー82の各縁に縫い付けられて固定される、互いに接合されるエレメント列84、85を有する。これらエレメント列の一組の一端84a、85aは、2つのエレメント列のケース外周に沿った大部分同様、カラーの幅分だけ互いに離間する。これらが第1端に戻る部分近傍にある、他端近傍では、各エレメント列は一組の接線S曲線として合流する。これらS字曲線が合流する場所で、エレメント列同士は接合され、その上にスライダが来る。スライダのすぐ先には、スライダが決して外れないように、止め手段が存在する。止め手段は、エレメント列の(離間した)他端にも設けられる。したがって、ジッパーは常に係合し、スライダは常にジッパー上にある。そしてスライダを単純に外周に沿って移動させることで、拡大ジョイントを閉じることができ、同様に外周に沿って移動させることで、拡大ジョイントを広げることができる。その上で、このジッパー構成は拡大断面の360度開放が干渉されることはない。
カラーの端同士が重なり、互いに縫い付けられるV字縫い部分は、エレメント列の離間端84a、85a間に突出する。ジッパーエレメント列の係合端は、V字縫い目の谷側内へと突出する。したがって、ジッパーをカラーに縫い付けることができ、カラーを閉ループに縫い付けることができる。これは、他の組み立て動作の準備段階としての、部分組み立てとなる。ジッパーは、拡大ジョイントの縁同士が互いに直接固定されていない部分に、短い間隙のみを伴う。同時に、カラーアセンブリがバッグの本体部に上手く適合しない場合、縫い目を開いて、縫いなおすことで、カラーの長さを調整してカラーが適合するようにする。
図44から47は、一般的にトートバッグと呼ばれる手持ちケースを示す。これは、概して、頂部で開閉可能で、厚さ寸法が限られたバッグのようなものである。この種の手持ちカバンは多様な内容物を入れるのに最も適するため、可変容量であることが特に望ましくなり得る。
本発明は、トートバッグ本体の大外周に沿って、拡大ジョイントを設けることにより、トートバッグ90の容量を可変にする。当該拡大ジョイントは2つ以上設けられてもよい。本明細書では2つ示されている。
この場合、カラー91、92は、幅が一定ではないこと、即ち、トートバッグがより丸みを帯びた輪郭となるように中央下方領域ではより広くなることが好ましくなり得る。ジッパーエレメント列93a、93bおよび94a、94bは、これら拡大カラーの縁に沿って固定される。図47の上面図に示すように、これらエレメント列は、離間端95a、95bおよび96a、96bを有する。同端部には、スライダが端から外れないように、止め具が設けられる。エレメント列組は、反対側の端における、永久係合端部97、98で合流し、終端する。永久係合端部97、98は、その上にスライダが来るもので、スライダの先で、スライダが外れないように端が終端している。
各端は、互いに離間して設けられる。これにより、その間にカラーのジョイントが存在でき、定位置に縫われたジッパーに干渉することなく、調整が可能となる。同図には、比較的硬質のステイ98a、98bおよび99a、99bを示す。これらは、拡大カラーの両縁で、ジッパー近傍に延在し、上述のジッパー部の縁同士の間隙の間に設けられている。このステイは、金属またはプラスチック等製であってもよく、必要であればそれ用に設けられたポケット内に縫い付けられてもよい。このジッパー締結部の間隙間に設けられた特徴は、本発明のその他実施形態で採用されてもよい。
ビードチャネル式スライドファスナ
押出エラストマ製ビードチャネル式スライドファスナを使用すれば、開放時にケース底部にあるスライドファスナを保護する必要はなくなる。このようなスライドファスナと、その実施形態を、図面の5枚目に示す。
上面図である図48および49には、そのようなスライドファスナが2つ、スーツケースに設けられている。ハンドル面の両側にそれぞれ一つである。一方のスライドファスナの2つのエレメント列100a、100bと、同様の他方のエレメント列101a、101bが、拡大カラー102、103に固定されている。これらは、おおよそカラーの幅分だけ、互いに離間する自由端103a、103bおよび104a、104bを始端とし、エレメント列の残りの部分が、この始端近傍まで、ケースの外周にわたって延在する。当該近傍部で、エレメント列は短い範囲で合流し、互いに係合し、エレメント列上のそこに至ったスライダ105、106を係合状態に保持する。このスライダの終端位置のわずかに先にある、エレメント列の最端部に止め手段が設けられる。止め手段は、スライダが決してその端部で外れることがないようにする。他端の止め手段も同様である。
カラーは、一つなぎに丸められた長いストリップである。その両端は互いに重ねられ、縫い付けられる。これを107、108として示す。カラーの両端をどのように作るのかについての一例をここに示す。即ち、一端が円弧上に凸となり、他端が円弧上に凹となっている。これにより、スライドファスナの端同士が比較的短い間隔で互いに近接できる。ただし、唐突に互いに締結されないように、短い間隙は残されている。そして、組み立て時に、カラーの長さが調整可能となる。同時に、ジョイントの縫い目は単一の連続した、湾曲経路をたどる。その端部同士は互いに接着されてもよい。」
(2)また、甲第3号証には次の図面がある。


5 甲第4号証に記載の事項
(1)甲第4号証には次の記載がある。
「In accordance with the present invention, the sleeping bag 10 is convertible from the reduced-length configuration shown in FIG. 1 to an increased-length configuration, illustrated in FIG. 2, in which a longitudinal portion 30 of the shell 12 is expanded to increase the length of the bag. The bag 10 can be selectively converted from one configuration to the other by using a fastening system, generally designated 32, on the outer surface of the shell 12.」(第3欄22行?29行)
(当審訳)「本発明によれば、寝袋10は、図1に示される短くなった長さの構成から、図2に示されている長さが長くなった構成に変換可能である。図2では、シェル12の長手方向部分30がバッグの長さを長くするために拡張されている。バッグ10は、シェル12の外面で、ファスナーシステム(一般的に示された32)を用いることによって、一方の構成から他方の構成へと選択的に変換できる。」
(2)また、甲第4号証には次の図面がある。


6 甲第5号証に記載の事項
(1)甲第5号証には次の記載がある。
「The lid attachment 42 may include a hinge 44 (see FIG. 1) connecting one edge of the backpack bottom 22 with a corresponding edge of the lid 40. The hinge 44 may be formed of a section of fabric sewn to the edge of the backpack bottom and the corresponding edge of the lid. The lid attachment may further include a zipper 46. The zipper 46 may attach at least some of the other sides of the backpack bottom with corresponding sides of the lid. For example, the zipper 46 may extend along the other three sides of the backpack bottom and the lid. Ideally, the zipper extends around to encompass a portion of the same edge of the lid as the hinge 44. This allows the lid to be opened more fully.」(第3欄12行?24行)
(当審訳)「蓋アタッチメント42は、バックパック底部22の一方の端部をリッド40の対応する端部に接続するヒンジ44(図1参照)を含んでもよい。ヒンジ44は、バックパック底部の端部と対応する蓋の端部に縫い付けられた布地の部分から形成されてもよい。蓋取り付け部は、ジッパー46をさらに含んでもよい。ジッパー46は、バックパック底部の他の側部の少なくともいくつかを、蓋の対応する側部に取り付けてもよい。例えば、ジッパー46は、バックパック底部及び蓋の他の3つの側部に沿って延びてもよい。理想的には、ジッパーは、ヒンジ44として蓋の同じ縁の一部を囲むように延びる。これにより、蓋をより完全に開くことが可能になる。」
(2)また、甲第5号証には次の図面がある。


7 甲第6号証に記載の事項
(1)甲第6号証には、次の記載がある。
(甲6-1)「【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スポーツウエア、カジュアルウエア、作業着などの衣料に設ける通気のための配列構成(venting arrangement)に関する。本発明は、ウインドブレーカーやウインタースポーツ用ジャケットなど、アウトドア用衣料とスポーツ用装備品の通気に特に適している。また本発明は、このような通気用配列構成を含む衣料や衣料品に関する。」
(甲6-2)「【0003】防水性あるいは防風性を有する衣類を使用する際の重大な欠点は、このような衣類が通気性に乏しいことである。
【0004】こうした素材は防水性あるいは防風性を有しなければならないので、一般に運動中に身体から滲み出る水分の蒸発に対して障害となり、そのため発汗の度合がさらに高まり、ひいては防水性あるいは防風性を有する衣類の下に着用している衣服が濡れることになる。」
(甲6-3)「【0007】衣類の通気性を改善するもう1つの方法は、必要に応じて開閉できる締付け(ファスナー)機構を備えた開口部のような通気手段を衣類に設けることである。このような通気手段の問題点は、ユーザが運動していない時でも、空気が中に入るよう開口部を十分に広く開けた状態に保っておくことである。」
(甲6-4)「【0009】本発明の目的は、さまざまな種類の衣服や、防水性や防風性を有する衣服、およびどんな種類のスポーツウエアや作業着にも適合し、衣料の換気性と通気性を高めるための効率的かつ簡単な通気用配列構成を実現することである。
【0010】したがって本発明は、少なくとも1の切込み部または通気開口と、通気を増加させる必要が生じたときには、通気用開口を拡張する手段とを含む、衣料の通気用配列構成を対象とする。」
(甲6-5)「【0013】図1に示してあるのは、スポーツ用のジャケットまたはウインドブレーカー1などの衣類であり、例として本発明による通気用配列構成2を前側に2つ備えている。
【0014】各通気用配列構成2は基本的に切込み部10(すなわち、通気開口)により形成され、該通気用配列構成は2の相対する開口縁部11を画成し、これら開口縁部は締付け(ファスナー)装置20によって開閉することができ、開口拡張装置30(図1に点線で示す)がこれに連接される。」
(甲6-6)「【0017】図1の例示的構成では、通気開口部10は、開口縁部11に固定されたメッシュ織地12で裏打ちされている。このようなメッシュ織地12によって空気が通気開口部10の開口を通って循環することが可能になる。このメッシュ織地は通気開口部の縁部に縫付けまたは糊付けすることによって固定するのが好ましいが、他のいかなる固定方法あるいは手段を利用することもできる。」
(2)また、甲第6号証には次の図面がある。


8 対比・判断
(1)本件発明1について
a 対比
本件発明1と甲1発明とを対比する。
甲1発明の「乳母車」は、本件発明1の「ベビーカー」に相当する。
以下同様に、「幌」は、「幌装置」に、
「幌元板8」は、「基部」に、
「幌骨1、2、3、4」は、「枠体」に、それぞれ相当する。
甲1発明の「編織地7」は、糸を編状に織り、この織地を合成樹脂溶液に浸漬せしめて全面に渉つて合成樹脂を浸透塗着せしめ、乾燥して硬化させたもので(甲第1号証の第2欄第10?12行を参照。)、通気性をもつものであるといえる(甲第1号証の第2欄第19?24行を参照。)。一方、本件特許の明細書段落【0038】の「通気性に優れたメッシュ材からなるので」という記載からすれば、本件発明の「メッシュ材」も通気性を有するものである。ここで、メッシュ材が編織地から構成されることは当業者には周知であるといえる(甲第9号証の1?甲第9号証の3、参考文献として提出された甲第8号証を参照。)。
してみると、甲1発明の「編織地7」は、本件発明1の「メッシュ材」に相当する。
甲1発明の「枢動自在」とは、回動自在のことを意味するから、本件発明1の「回動自在」に相当する。
甲1発明の「幌本体Aの前骨1と前中骨2との間及び後骨3と後中骨4との間に設けられた合成樹脂シート5、6」と、「前中骨2と後中骨4との間に設けられた編織地7」は、本件発明1の「各枠体間に掛け渡された幌本体」に相当する。
甲1発明の「編織地7」は、「前中骨2と後中骨4との間に設けられている」から、所望の隣接する幌骨の間に設けられているといえ、甲1発明は、本件発明1の「所望の隣接する枠体間の幌本体はメッシュ材からな」る構成を備えている。
甲1発明は、「幌本体Aは、開閉片9によって開閉自在」であるから、幌本体Aが開閉片9によって閉まっている時には、前中骨2の上端部と後中骨4において、少なくともその上端部同士は互いに接しているといえる。
したがって、甲1発明は、幌本体Aが閉まっている時には、前中骨2と後中骨4との間に設けられた編織地7の端部同士は互いに接しており、幌本体Aが開いている時には、編織地7の端部同士は接した状態を脱しているといえるから、甲1発明の編織地7の端部同士は互いに着脱自在になっているといえる。
以上より、本件発明1と甲1発明との一致点及び相違点は次のとおりであると認められる。
[一致点]
「ベビーカーの幌装置において、
基部と、
基部に回動自在に設けられた複数の枠体と、
各枠体間に掛け渡された幌本体とを備え、
所望の隣接する枠体間の幌本体はメッシュ材からなり、このメッシュ材の両端部同士は互いに着脱自在となっている、
ベビーカーの幌装置。」

[相違点1]
本件発明1は、「メッシュ材の両端部には各々ファスナーが取り付けられ、一方のファスナーは隣接する枠体のうち一方の枠体に沿って設けられ、他方のファスナーは他方の枠体に沿って設けられ、メッシュ材の両端部同士は、一方のファスナーおよび他方のファスナーの開閉により互いに着脱自在となっている」のに対し、甲1発明の「幌本体A」は、「開閉片9によって開閉自在である」ものの「編織地7」の両端部同士がファスナーによって互いに着脱自在であることについては、特定されていない点。

b 判断
上記相違点1について検討する。
(a)甲1発明を含む甲第1号証には、複数の幌骨1?4のうちの特定の幌骨間だけを閉じて乳母車の幌の大きさを変えるという課題は記載も示唆もされていないし、かかる課題が当業者にとって自明、あるいは、容易に認識可能であることを示す証拠もない。さらに、甲第1号証において、幌本体Aの編織地7の部分だけを開閉自在とすることについては、記載も示唆もされていない。
してみると、甲1発明において、特定の幌骨の間を開閉自在とする構成を具備する動機づけはないというべきである。
ところで、上記3?7の摘記事項より、甲第2号証から甲第6号証には、ジッパーあるいはファスナーを利用して隣接した部材同士を開閉可能にすることが記載されているといえ、ジッパーあるいはファスナーによる開閉手段は、本件特許出願前当業者には、周知・慣用であったといえる。
しかしながら、甲第2号証から甲第6号証のうち、甲第2号証から甲第5号証に記載のジッパーあるいはファスナーは、隣接した部材同士を開閉自在として、ケース、袋などの大きさを変えるための手段として用いられるものであり、甲1発明の乳母車の幌とは技術分野が異なる。
してみると、ファスナーによる開閉手段が当業者にとって周知・慣用であるとしても、甲1発明において、甲第2号証から甲第5号証に記載のファスナーを適用して、相違点に係る本件発明1の構成となすことは当業者が容易に想到しえたとはいえない。
(b)甲第2号証から甲第6号証のうち、甲第6号証には、スポーツウェア、カジュアルウェア、作業着などの「衣料」の通気性のために、これら衣料に設けた通気開口部10を開閉するためのファスナー装置20が記載されている。
しかしながら、甲第6号証に記載のファスナー装置20は、防水性あるいは防風性を有する衣類の運動中に身体から滲み出る水分を衣類の外部へ放出するために、ファスナー機構によって開閉できる通気手段を設けたものであり(甲第6号証の段落【0003】?【0004】、【0007】【0009】及び【0010】を参照。)、防水性あるいは防風性を持つ衣類特有の課題を解決するための手段である衣類の通気手段の一部に用いられたものである。
これに対し、甲1発明は、乳母車の幌の発明であり、甲第6号証に記載の衣類のファスナー装置とは技術分野が異なるし、甲第1号証において、幌の内部から外部へ水分を放出するという課題は記載も示唆もされていない。
また、甲第6号証に記載のメッシュ織地12は、通気開口部10の裏打ちの貯めに設けられたものであり(甲第6号証の段落【0017】を参照。)、ファスナー装置20はメッシュ織地12を開閉するために設けられたものではない。さらに、前説示のように、甲第1号証において、幌本体Aの編織地7の部分を開閉自在とすることによって、幌本体A内部の通気性を調整できる旨についても、記載も示唆もされていない。
してみると、甲1発明において、甲第6号証に記載のファスナー装置を適用する動機づけはなく、相違点に係る本件発明1の構成となすことは当業者が容易に想到しえたとはいえない。
(c)そして、本件発明1は、相違点の構成を有することにより、ベビーカーの幌本体内部の通気性を自在に調整することができるという格別の作用効果を奏するものといえる(本件特許明細書の段落【0008】【0038】、【0040】、【0042】、【0043】を参照。)。
(d)したがって、本件発明1は、甲1発明及び甲第2号証?甲第6号証に記載の技術的事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものではない。

(2)本件発明2について
本件発明2は、本件発明1の発明特定事項を全て含み、さらに、技術的に限定したものである。
本件発明1が、上記(1)に説示のように、甲1発明及び甲第2号証?甲第6号証に記載の技術的事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものではないから、本件発明2も同様の理由により、甲1発明及び甲第2号証?甲第6号証に記載の技術的事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものではない。

(3)請求人の主張について
a 請求人の審判請求書及び回答書での主張
請求人の審判請求書及び回答書での主張は概略次のとおりである。
(a)甲第6号証には、通気性を調整するためにメッシュ織地12をジッパ20で閉じることが記載されており、例えば一年中利用するベビーカーにおいて、寒い冬場での風通しを防いだり、雨の吹き込みを防止することをより確実にしたりするために、甲第6号証でメッシュ織地12を閉じるのと同様に、ファスナーで編織地7を閉じた状態とする態様を採用することは当業者であれば容易である(審判請求書第19ページ第17行?第20ページ第11行)。
(b)甲第1号証に記載の発明において、乳母車を利用しているうちに、道路の凹凸等により幌骨2と幌骨4とが開いてくることも考えられることから、風通しや雨の吹き込みや日除けに着目している甲第1号証に記載の発明において、開閉自在である幌骨2及び幌骨4の間の編織地7を閉じた状態にするためファスナーを採用することには動機付けが存在する(審判請求書第13ページ第9行?第19ページ第16行、同第20ページ第12行?第21ページ第4行、回答書第5ページ下から4行?第8ページ末行)。
b 当審の判断
(a)甲第6号証に記載のファスナー装置は、防水性あるいは防風性を持つ衣類特有の課題を解決するための手段である衣類の通気手段の一部に用いられたものであるのに対し、甲1発明は、乳母車の幌の発明であり、甲第6号証に記載のファスナー装置とは技術分野が異なるし、甲第1号証において、幌の内部から外部へ水分を放出するという課題は記載も示唆もされていないということは、上記(1)b(b)に説示のとおりであり、また、幌本体Aの編織地7の部分を開閉自在とすることによって、幌本体A内部の通気性を調整できる旨について、記載も示唆もされていないことも、上記(1)b(b)に説示のとおりである。
したがって、請求人の上記a(a)の主張は採用できない。
(b)甲1発明は、甲第1号証の「従来この種の乳母車の幌にありては不透明の合成樹脂レザーを前後両骨に渉つて上面より左右両側上面に至るまで被覆縫着し、更にその不透明の合成樹脂レザーの後上面に透視孔を開穿したので外観的体裁悪く、製作にも時間を要した。本考案は以上のように幌本体の中央の中骨に渉つて透視出来得る程度の編織地を中央上面より左右両側上面に至るまで被せ、縫着せしめたから、車体に乗車せる子供の頭上は明るくなり、且日除けとしても十分な効果が得られ、風透し良好で、むれたりせず又雨の吹り込みを防止できる。従つて特に夏季使用するときは実益極めて大であり、安心して子供を乗車せしめ得る効果がある。」(甲第1号証の第2欄第14行?第26行。)との記載から分かるように、従来の乳母車の幌が、合成樹脂レザーを幌の前後全面に被せ被覆縫着した後、透視孔を開穿していたので、外観的体裁悪く、製作にも時間を要していたのを、幌本体の中央の中骨に渉って透視出来得る程度の編織地を中央上面より左右両側上面に至るまで被せ、縫着するという手段を採用することにより、簡易に体裁良く乳母車の幌を製作できるようにしたものであるといえる。
このように甲第1号証に記載の発明は、乳母車の幌について、主に、外観上あるいは製作上の観点から発明されたものであり、しかも、甲第1号証には、乳母車の幌の利用上で生じる課題、例えば、乳母車を利用しているうちに、道路の凹凸等により幌骨2と幌骨4とが開いてくるという課題について、これを示唆する記載もない。また、当業者が甲第1号証に接したときに、乳母車を利用しているうちに、道路の凹凸等により幌骨2と幌骨4とが開いてくることを解決すべき課題として容易に認識しうるということを示す証拠もない。
したがって、請求人の上記a(b)の主張も採用できない。

第5 むすび
以上のとおりであるから、本件の請求項1及び2に係る発明は、甲1発明及び甲第2号証?甲第6号証に記載の技術的事項に基いて当業者が容易に発明をすることができたものではないので、本件の請求項1及び2に係る発明についての特許は、特許法第123条第1項第2号に該当しない。
したがって、請求人の主張する無効理由及び証拠方法によっては、本件の請求項1及び2に係る発明についての特許を無効とすることはできない。
また、審判に関する費用については、特許法第169条第2項の規定で準用する民事訴訟法第61条の規定により、請求人が負担すべきものとする。
よって、結論のとおり審決する。



 
別掲
 
審理終結日 2020-09-30 
結審通知日 2020-10-05 
審決日 2020-10-16 
出願番号 特願2001-207479(P2001-207479)
審決分類 P 1 113・ 121- Y (B62B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 沼田 規好  
特許庁審判長 平田 信勝
特許庁審判官 尾崎 和寛
田村 嘉章
登録日 2011-04-15 
登録番号 特許第4722334号(P4722334)
発明の名称 ベビーカーの幌装置  
代理人 大野 浩之  
代理人 宮嶋 学  
代理人 高田 泰彦  
代理人 堀田 幸裕  
代理人 大野 聖二  
代理人 中村 行孝  
代理人 酒谷 誠一  
代理人 永井 浩之  
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