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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A24F
管理番号 1373356
審判番号 不服2020-14749  
総通号数 258 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-06-25 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-10-22 
確定日 2021-04-19 
事件の表示 特願2020- 86040「香味生成装置」拒絶査定不服審判事件〔令和 2年 9月17日出願公開、特開2020-146048〕について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2018年(平成30年)5月31日を国際出願日とする特願2020-522526号(以下、「原出願」という。)の一部を令和2年5月15日に新たな特許出願としたものであって、その後の手続の概要は、以下のとおりである。
令和2年5月15日に手続補正書の提出
令和2年8月12日付けで拒絶の理由の通知
令和2年9月14日に意見書及び手続補正書の提出
令和2年9月25日付けで拒絶査定
令和2年10月22日に拒絶査定不服審判の請求
令和2年11月19日付けで当審における拒絶の理由の通知
令和3年1月8日に意見書及び手続補正書の提出

第2 本願発明
本願の請求項1?3に係る発明は、令和3年1月8日に提出された手続補正書により補正された明細書、特許請求の範囲及び願書に最初に添付された図面の記載によれば、特許請求の範囲の請求項1?3に記載された事項により特定されるものと認められるところ、本願の請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、以下のとおりのものである。
「【請求項1】
外気を取り込む入口を含む流路を有する霧化ユニットと、
第1電源面および第2電源面を有する電源と、
前記電源の温度を検出するための温度センサと、を備え、
前記第2電源面は、前記流路から見て前記第1電源面より遠くに配置され、前記電源の前記第1電源面の側に前記霧化ユニットが配置され、前記電源の前記第2電源面の側に前記温度センサが配置されている、
ことを特徴とする香味生成装置。」

第3 令和2年11月19日付けで通知した拒絶の理由
当審において、令和2年11月19日付けで通知した拒絶の理由のうち、理由2は、概略以下のとおりである。
<理由2(進歩性)について>
本願の請求項1?3に係る発明は、本願の原出願前に日本国内又は外国において、頒布された又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった下記の引用文献に記載された発明に基いて、本願の出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下、「当業者」という。)が容易に発明をすることができたものであるから、特許法29条2項の規定により特許を受けることができない。

記 (引用文献については引用文献一覧を参照)
・請求項1
・引用文献1、2
・備考
本願の請求項1に係る発明は、引用文献1に記載された発明及び引用文献2に記載された事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

・請求項2
・引用文献1?5
・備考
本願の請求項2に係る発明は、引用文献1に記載された発明、引用文献2に記載された事項及び引用文献3?5に例証される周知技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

・請求項3
・引用文献1?5
・備考
本願の請求項3に係る発明は、引用文献1に記載された発明、引用文献2に記載された事項、引用文献3?5に例証される周知技術及び引用文献1に記載された事項に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものである。

<引用文献一覧>
引用文献1:特表2015-536648号公報
引用文献2:米国特許出願公開第2017/0119052号明細書
引用文献3:国際公開第2017/081299号(翻訳文として、特表2019-503652号公報参照。)
引用文献4:国際公開第2017/220273号(翻訳文として、特表2019-521681号公報参照。)
引用文献5:国際公開第2018/037562号

第4 引用文献
1 引用文献1について
(1)引用文献1の記載
当審において通知した拒絶の理由に引用された引用文献であって、本願の原出願前に頒布された引用文献1には、「電子蒸気供給装置」に関し、次の記載がある。
なお、「・・・」は記載の省略を示し、下線は当審において付したものである(以下、同様。)。
「【0001】
本明細書は、電子蒸気供給装置に関し、詳しくはそれに限定するものではないが、本明細書は、電子タバコなどの電子蒸気供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子蒸気供給装置は、典型的には紙巻きタバコの大きさであり、利用者が吸い口に吸引力を加えることにより、液体貯蔵部からニコチン蒸気を吸入できるように機能するものである。一部の電子蒸気供給装置は、利用者が吸引力を加えたときに作動し、加熱コイルを熱して液体を気化させる圧力センサーを備える。電子蒸気供給装置には、電子タバコが含まれる。
【発明の概要】
【0003】
動力電池及びコンピューターを備え、コンピューターがコンピューター処理装置、記憶装置及び入出力手段を含む電子蒸気供給装置であって、さらに圧力センサー及び温度センサーを備える電子蒸気供給装置。
【0004】
温度センサーを備えることにより、装置が温度読み取り値を用いることが可能になるため、装置がより高性能になって、制御動作と安全動作の両方が実現されるという利点がある。
【0005】
好ましくは、電子蒸気供給装置は、電子タバコである。
【0006】
好ましくは、コンピューターはマイクロプロセッサーである。
【0007】
好ましくは、電子蒸気供給装置は第1端部及び第2端部を備え、第1端部は吸い口端部であり、第2端部は先端部であって、温度センサーは先端部近くに設置されている。好ましくは、コンピューターは先端部近くに設置されている。好ましくは、圧力センサーは先端部近くに設置されている。
【0008】
温度センサーを装置の先端部近くに設置することにより、センサーが吸い口端部から最も離れていることが保証される。通常、吸い口端部近くには加熱素子を備えた気化器が設置されているため、温度センサーを離しておくことが有利である。これにより、温度センサーが加熱素子からの熱による影響をほとんど受けなくなるため、温度センサーが周囲環境温度をより確実に測定できることが保証される。また、液体貯蔵部は通常、吸い口端部近くに設置されている。そのため、先端部近くに温度センサー、圧力センサー及びコンピューターを設置することにより、これらの構成部品に液体がかかる危険性が最小限になる。
【0009】
好ましくは、温度センサーは、使用時に周囲温度を測定するように構成されている。好ましくは、圧力センサーは、使用時に周囲圧力を測定するように構成されている。好ましくは、コンピューターは、使用時に圧力と温度の両方を略同時に読み込むように構成されている。」

「【0027】
好ましくは、コンピューターは使用時に、温度センサーから温度読み取り値を取得し、気化を調整して気化器が単位時間当たりに毎回、略同量の液体を気化させるように構成されている。
【0028】
好ましくは、コンピューターは使用時に、圧力センサーから圧力読み取り値を取得し、気化を調整して気化器が単位時間当たりに毎回、略同量の液体を気化させるように構成されている。
【0029】
好ましくは、コンピューターは使用時に、温度センサーから温度読み取り値を取得し、温度読み取り値に基づいて加熱素子の加熱温度を調整するように構成されている。」

「【0040】
好ましくは、コンピューターは使用時に、温度センサーで測定した温度が限定しきい温度を上回った場合には装置を使用不可能にするように構成されている。好ましくは、装置はさらに、コンピューターに接続されたヒューズを備え、装置はヒューズを飛ばすことによって使用不可能になる。」

「【0043】
図1及び図2を参照すると、電子蒸気供給装置が、紙巻きタバコ型電子タバコの形態で示されている。電子蒸気供給装置は、吸い口2及び紙巻きタバコ本体4を備える。吸い口2は、第1端部に空気出口6を備えており、第2端部にてタバコ本体4に接続される。
【0044】
電子蒸気供給装置の内部には、吸い口端部に向かって液体貯蔵部8が設けられ、さらに、加熱コイル12を有する気化器10が設けられている。気化器10は、液体貯蔵部8の隣に配置されており、液体をこの気化器10へと移して気化できるようになっている。回路基板14には、圧力センサー16、温度センサー18及びコンピューター20が搭載されている。動力電池22は、装置に電力を供給する。
【0045】
この電子蒸気供給装置の全般的な動作は、既知の装置の動作と同様である。利用者が電子蒸気供給装置で一服する際、吸い口2及び空気出口6に吸引力が加わる。電子蒸気供給装置内部で圧力が減少すると、動力電池22から気化器10に電力が供給され、この気化器10によってニコチン液体溶液が気化される。次いで、こうして得られた蒸気が、利用者によって吸引される。
【0046】
本実施例において、電子蒸気供給装置の動作は、一般的な装置の動作にとどまらない。使用の際、利用者が電子蒸気供給装置に吸引力を加えると、気流が生じることにより、装置内で、大気圧からより低い圧力へと圧力降下が生じる。圧力センサー16は、コンピューター20に信号を送信する。コンピューター20は、圧力センサー16からの圧力信号を監視するソフトウェアを実行し、圧力が減少してしきい圧力を下回ったのを判定すると、加熱コイル12を熱して液体貯蔵部8からの液体を気化させるため、加熱コイル12に電流を流す。
【0047】
温度センサー18は、圧力センサー16に隣接しており、これもコンピューター20に温度信号を送信する。圧力センサー16、温度センサー18及びコンピューター20を搭載した回路基板14は、装置の先端近くに設置されている。このようにして、温度センサー18は、気化器10及び加熱コイル12からできるだけ離れた場所に設置されている。これにより、温度センサー18が、周囲温度を測定する機能を果たすと共に、使用時に加熱コイル12が熱くなってもその影響を受けないことが保証される。
【0048】
コンピューター20は、圧力センサー16及び温度センサー18から信号を受け取り、周囲圧力と周囲温度の両方を同時に求めることができる。このように、測定圧力は、その圧力を測定したときの温度に依存するため、コンピューター20は、所与の温度に対して圧力測定を調整することができる。使用の際、次いでコンピューターは、この調整済み圧力を用いることが可能であり、この調整済みの圧力が利用者の吸引によって減少してしきい圧力値を通過したことを判定する。
【0049】
あるいは、コンピューター20は、周囲圧力及び周囲温度の値を得て、しきい圧力値を調整することにより、補償済みのしきい圧力を設定することもできる。使用の際は、測定圧力が補償済みのしきい圧力よりも減少したときに、加熱コイル12を作動させる。
【0050】
コンピューター20は、温度読み取り値を他の目的に利用することもできる。周囲温度は、液体の気化に2通りの影響を及ぼす。第1に、液体の粘度は温度依存であり、従って、液体が加熱コイル12へと流れる速度及び気化が起こる速度は、周囲温度にある程度依存する。第2に、加熱コイルの到達温度は、コイルに印加された電流または電力に依存すると共に、気化自体によってコイルから熱が奪われるため、コイルの始動時の温度及び液体がコイルに移動する速度にも依存する。そこで、コンピューター20は、周囲温度を測定して、コイルに印加する電流及び加熱用電力を調整することにより、周囲圧力の変化を補償することができる。従って、これにより、周囲温度の変化に関わらず、気化を安定にすることが可能となる。
【0051】
また、コンピューター20は、温度センサー18からの周囲温度読み取り値を監視して、利用者が操作するのに装置が安全かどうかを判定する。周囲温度が、第1の安全しきい温度を上回っていた場合、装置は、気化を止める待機モードに入ることができる。装置は、温度を周期的に測定して、安全な周囲温度に戻り、第2の安全しきい温度を下回ったことを判定する。第1及び第2の安全しきい温度は、同一温度にすることができる。また、第1の安全しきい温度を第2の安全しきい温度よりも高くし、あるいは第2の安全しきい温度を第1の安全しきい温度よりも高くすることもできる。
【0052】
温度センサー18を、周囲温度が限界安全温度を超えたことを判定するのに利用することもできる。限界安全温度とは、装置を安全に使用することが永久にできなくなる損傷を、装置に与える可能性のある温度である。この場合、回路基板14のヒューズを飛ばすことにより、装置は永久に使用不可能になる。
【0053】
図3及び図4は、図1及び図2に関して示した電子蒸気供給装置と同様の電子蒸気供給装置を示す図である。その違いは、吸い口2がタバコ本体4に対して脱着可能になっている点である。吸い口は、雌ねじ山の接続手段を備える。また、装置本体4は、雄ねじ山の接続手段を備えた制御部24である。吸い口2と制御部24を螺合あるいは分離することができる。
【0054】
本実施例では、吸い口2は、液体貯蔵部8及び加熱コイル12を有する気化器10を備える。制御部24は、動力電池22並びに圧力センサー16、温度センサー18及びコンピューター20を搭載した回路基板14を備える。吸い口2と制御部24を螺合接続すると電気的接続が得られ、気化器10の作動時に加熱コイル12に電流を印加できるようになっている。」

「【0061】
図7及び図8は、電子タバコの形態での電子蒸気供給装置における別の実施形態を示す図である。この装置は、図3及び図4に示した実施形態、並びに図5及び図6に示した実施形態と同様であるが、図7及び図8の実施形態は、その内部構成部品をより詳細に示している。この装置は、吸い口31、気化装置32及び制御部33を備えており、これらは図8に示すように組み立て可能である。これにより略円筒形の装置が提供され、これを紙巻きタバコに火をつける従来のタバコの代わりとして利用することができる。制御部33には、ねじ式延長部34が設けられており、気化装置32の内側ねじ山35で、このねじ式延長部34を受ける。吸い口31は、略円筒形の樹脂ケース36を備え、ここに気化装置32を押し込んで取り付けることができる。
【0062】
吸い口31は、蒸気を利用者の口に供給するための出口37、及び使用時に気化装置32で生成される蒸気用の排出路38を備える。吸い口31はまた、気化可能な液体(使用時に気化装置32によって気化されるニコチン含有液体など)に含浸させた樹脂製の連続発泡材料など、多孔性の貯蔵基材39で構成される液体貯蔵部も含む。この基材39は、液体の貯蔵所として機能すると共に、吸い口31が容易に取り外し可能かつ交換可能であるため、多孔性基材39内の液体を使い切って補充する必要があるときに、詰め替えカプセルとして利用することもできる。
【0063】
気化装置32は、セラミック基材42に支持され、セラミック芯41に巻回させた電子加熱コイル40を含む。略U字型の吸上部材43は、毛細管作用によって貯蔵基材39から加熱素子40に向かって液体を吸い上げるように構成されている。吸上部材43は、例えばニッケル発泡体などの金属発泡体で作製してもよい。
【0064】
加熱コイル40には、制御部33内に設置された充電式電池44から、電気接点48、49(図7及び図8には図示せず、図9を参照)を通じて電力が供給される。さらに、ねじ山34、35を係合させて制御部33を気化装置32に取り付けると、これらの接点により加熱コイルが電池44に電気的に接続される。電池44からの電力は、制御部33内の回路基板46に実装された制御回路45の制御を受けて加熱コイル40に供給される。
・・・
【0069】
利用者が吸い口1を使用して出口37から蒸気を吸い込む際、圧力センサー50は、気化装置32内から制御部33の内部を介して回路基板45へと伝わる圧力降下を検出する。マイクロコントローラー47は、センサー50で検出された圧力降下に応答して加熱コイル40に電流を供給する。これにより、毛細管作用によってU字型の吸上部材43を通じて吸い上げられた液体を気化させる。空気流入路55は、気化装置32と制御部33の間の結合部に設けられ、制御部33のねじ式延長部34を介して気化装置32内へと矢印Aの方向に空気を引き込むことができるようになっている。従って、得られた蒸気は、排出路38を介して出口37へと矢印Bの方向に引き出される。
【0070】
図7及び図8の装置の動作は、上述した図1から図6の装置の動作と同じでよいため、かかる動作の詳細な説明は、ここでは繰り返さない。しかしながら、図7及び図8の実施形態の回路基板46を、図1から図6の実施形態の回路基板14のように構成してもよく、図1から図6の実施形態の回路基板14を、図7及び図8の実施形態の回路基板46のように構成してもよいことが意図される。具体的には、回路基板46は、温度センサー18または温度・圧力の複合型センサー28を備えてもよい。また、圧力センサー50を制御部33内の回路基板46に配置し、気化装置32を、例えば、開口部した流路(図示せず)を経て制御部33内の領域と流体連通させて、制御部33内の回路基板46に搭載された圧力センサーで気化装置32内の圧力降下を検出できるようにしてもよい。また、図7及び図8の実施形態のマイクロコントローラー47を、図1から図6の実施形態のコンピューター20のようにプログラムして、1つまたは複数のセンサーからの測定温度及び測定圧力の両方を監視し、それに応じて上述の通り装置を制御するようにしてもよい。」










【図7】


【図8】



(2)上記(1)記載から認められること
ア 上記(1)(特に、段落0001、0043、0053及び0061並びに図1?4、7及び8の記載)によれば、引用文献1には、電子タバコが記載されている。
なお、上記(1)(特に、段落0043、0053及び0061の記載)によれば、図7及び8の実施形態は、図1及び2の実施形態と同様の図3及び4の実施形態について、内部構成部品をより詳細に示したものであるから、図7及び8の実施形態については、図1及び2の実施形態並びに図3及び4の実施形態の説明も参酌する。

イ 上記(1)(特に、段落0061並びに図7及び8の記載)によれば、電子タバコは、吸い口31、気化装置32及び制御部33を備えている。

ウ 上記(1)(特に、段落0061(0054も参照)並びに図7及び8の記載)によれば、吸い口31は、略円筒形の樹脂ケース36に気化装置32が押し込んで取り付けられている。

エ 上記(1)(特に、段落0003及び0064(0044、0045、0054も参照)並びに図7及び8の記載)によれば、電子タバコは、制御部33内に設置された、第1電源面および第2電源面を有する充電式電池44を備えている。
ここで、第1電源面および第2電源面については、図7及び図8において、充電式電池44の長手方向の両端面として見て取れる。

オ 上記(1)(特に、段落0007?0009、0047、0048、0051、0052、0054、0064及び0070(0003、0004、0027、0029、0040、0044も参照)並びに図7及び8の記載)によれば、電子タバコは、制御部33内であって、吸い口31の端部から最も離れた先端部近くに圧力センサー16に隣接して設置され、周囲温度を測定するための温度センサー18を備えている。

カ 上記(1)(特に、段落0062及び0069並びに図7及び8の記載)によれば、吸い口31は、蒸気を利用者の口に供給するための出口37、及び使用時に気化装置32で生成される蒸気用の排出路38を備え、空気流入路55が気化装置32と制御部33の間の結合部に設けられ、制御部33のねじ式延長部34を介して気化装置32内へと空気を引き込むことができるようになっており、得られた蒸気は、排出路38を介して出口37へと引き出されるようにされている。

キ 上記(1)(特に、段落0064及び0069並びに図7及び8の記載)によれば、空気は、気化装置32と制御部33の間の結合部に設けられた空気流入路55から気化装置32内へ引き込まれた後、吸い口31の端部の出口37から引き出されるところ、空気の流路は気化装置32と制御部33の間の結合部から吸い口31の端部の出口に亘って形成されているから、その空気の流路から見て、充電式電池44の第2電源面は、第1電源面より遠くに配置され、前記充電式電池44の前記第1電源面の側に気化装置32が押し込んで取り付けられた吸い口31が配置され、前記充電式電池44の前記第2電源面の側に温度センサー18が配置されている。

(3)引用発明
上記(1)及び(2)を総合すると、引用文献1には、次の事項からなる発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認める。
「略円筒形の樹脂ケース36に気化装置32が押し込んで取り付けられた吸い口31と、
制御部33内に設置された、第1電源面および第2電源面を有する充電式電池44と、
前記制御部33内であって、前記吸い口31の端部から最も離れた先端部近くに圧力センサー16に隣接して設置され、周囲温度を測定するための温度センサー18と、を備え、
前記吸い口31は、蒸気を利用者の口に供給するための出口37、及び使用時に前記気化装置32で生成される蒸気用の排出路38を備え、空気流入路55が前記気化装置32と前記制御部33の間の結合部に設けられ、前記制御部33のねじ式延長部34を介して前記気化装置32内へと空気を引き込むことができるようになっており、得られた蒸気は、前記排出路38を介して出口37へと引き出されるようにされ、
前記第2電源面は、前記空気の流路から見て前記第1電源面より遠くに配置され、前記充電式電池44の前記第1電源面の側に前記吸い口31が配置され、前記充電式電池44の前記第2電源面の側に前記温度センサー18が配置されている、電子タバコ。」

2 引用文献2
(1)引用文献2の記載
当審において通知した拒絶の理由に引用された引用文献であって、本願の原出願前に頒布された刊行物である引用文献2には、「APPLICATION SPECIFIC INTEGRATED CIRCUIT (ASIC) FOR AN AEROSOL DELIVERY DEVICE(エアロゾル送達装置のための特定用途向け集積回路(ASIC))」に関し、次の記載がある。なお、翻訳文は当審によるものである。

「[0047] FIG. 2 illustrates a more particular example of a suitable aerosol delivery device 200 that in some examples may correspond to the aerosol delivery device 100 of FIG. 1. As seen in the cut-away view illustrated therein, the aerosol delivery device can comprise a control body 202 and a cartridge 204, which may correspond to respectively the control body 102 and cartridge 104 of FIG. 1. As illustrated in FIG. 2, the control body 202 can be formed of a control body shell 206 that can include a control component 208 (e.g., a microprocessor, individually or as part of a microcontroller), a flow sensor 210, a battery 212, and one or more light-emitting diodes (LEDs) 214, and such components may be variably aligned. Further indicators (e.g., a haptic feedback component, an audio feedback component, or the like) can be included in addition to or as an alternative to the LED. The cartridge 204 can be formed of a cartridge shell 216 enclosing a reservoir 218 that is in fluid communication with a liquid transport element 220 adapted to wick or otherwise transport an aerosol precursor composition stored in the reservoir housing to a heater 222 (sometimes referred to as a heating element). In some example, a valve may be positioned between the reservoir and heater, and configured to control an amount of aerosol precursor composition passed or delivered from the reservoir to the heater.
・・・
[0049] An opening 224 may be present in the cartridge shell 216 (e.g., at the mouthend) to allow for egress of formed aerosol from the cartridge 204. ・・・
[0050] The cartridge 204 also may include one or more electronic components 226, which may include an integrated circuit, a memory component, a sensor, or the like. The electronic components may be adapted to communicate with the control component 208 and/or with an external device by wired or wireless means. The electronic components may be positioned anywhere within the cartridge or a base 228 thereof.」
<翻訳文>
「[0047] 図2は、いくつかの例では、図1のエアロゾル送達装置100に対応することができる適当なエアロゾル送達装置200のより具体的な例を示す図である。そこに示されている断面図に見られるように、エアロゾル送達装置は、制御本体202及びカートリッジ204を備えることができ、これらは、それぞれ図1の制御本体102及びカートリッジ104に対応することができる。図2に示すように、制御本体202は、制御要素208(例えば、マイクロプロセッサ、個別に又はマイクロコントローラの一部として)、流量センサ210、バッテリー212、及び1つ又はそれ以上の発光ダイオード(LED)214を含むことができる制御本体シェル206で構成することができ、そのようなコンポーネントは可変的に位置合わせすることができる。LEDに加えて、またはLEDの代替として、さらなるインジケータ(例えば、触覚フィードバックコンポーネント、音声フィードバックコンポーネント等)を含めることができる。カートリッジ204は、リザーバハウジングに貯蔵されたエアロゾル前駆体組成物をヒーター222(加熱要素と呼ばれることもある)に吸い上げるか、または他の方法で輸送するように適合された液体輸送要素220と流体連通するリザーバ218を封入するカートリッジシェル216から形成することができる。いくつかの実施例では、バルブは、リザーバとヒーターとの間に位置し、リザーバからヒータに通過又は送達されるエアロゾル前駆体組成物の量を制御するように構成されてもよい。
・・・
[0049]形成されたエアロゾルがカートリッジ204から出ることを可能にするために、開口部224がカートリッジシェル216に(例えば、口側の端部に)存在してもよい。 ・・・
[0050] カートリッジ204はまた、集積回路、メモリ構成要素、センサ等を含み得る、1つ又はそれ以上の電子構成要素226を含んでもよい。電子構成要素は、有線または無線手段によって制御要素208および/または外部デバイスと通信するように適合され得る。電子部品は、カートリッジ又はその基部228内の任意の場所に配置されてもよい。」

「[0056] In use, when a user draws on the aerosol delivery device 200, airflow is detected by the flow sensor 210, and the heater 222 is activated to vaporize components of the aerosol precursor composition. Drawing upon the mouthend of the aerosol delivery device causes ambient air to enter the air intake 236 and pass through the cavity 232 in the coupler 230 and the central opening in the projection 234 of the base 228. In the cartridge 204, the drawn air combines with the formed vapor to form an aerosol. The aerosol is whisked, aspirated or otherwise drawn away from the heater and out the opening 224 in the mouthend of the aerosol delivery device.
[0057] In some examples, the aerosol delivery device 200 may include a number of additional software-controlled functions. For example, the aerosol delivery device may include a battery protection circuit configured to detect battery input, loads on the battery terminals, and charging input. The battery protection circuit may include short-circuit protection and under-voltage lock out. The aerosol delivery device may also include components for ambient temperature measurement, and its control component 208 may be configured to control at least one functional element to inhibit battery charging if the ambient temperature is below a certain temperature (e.g., 0° C.) or above a certain temperature (e.g., 45° C.) prior to start of charging or during charging.」
<翻訳文>
「[0056]使用時、ユーザーがエアロゾル送達装置200を吸うと、気流が流量センサー210によって検出され、ヒーター222が作動してエアロゾル前駆体組成物の成分を気化させる。エアロゾル送達装置の口側の端部を引くと、周囲空気が空気取入口236に入り、カプラー230の空洞232及び基部228の突出部234の中央開口部を通過する。カートリッジ204において、吸引された空気は、形成された蒸気と結合してエアロゾルを形成する。エアロゾルは、泡立てられ、吸引され、または他の方法でヒーターから引き離され、エアロゾル送達装置の口側の端部の開口部224から出る。
[0057]いくつかの例では、エアロゾル送達装置200は、いくつかの追加のソフトウェア制御機能を含んでもよい。例えば、エアロゾル送達装置は、バッテリー入力、バッテリー端子上の負荷、および充電入力を検出するように構成された電池保護回路を含んでもよい。バッテリ保護回路は、短絡保護および低電圧ロックアウトを含み得る。エアロゾル送達装置はまた、周囲温度測定のための構成要素を含んでもよく、その制御要素208は、周囲温度が、充電開始前又は充電中に、所定の温度(例えば、0℃)未満又は所定の温度(例えば、45℃)を超える場合、バッテリー充電を阻止するように、少なくとも1つの機能要素を制御するように構成されてもよい。」

「[0089] The control subsidiary block 602 may be generally configured to direct power from a battery to the heater in response to receiving an input from the flow sensor system block 500 that indicates the flow of air through at least the portion of the housing. The control subsidiary block may function as a control interface that in some examples may be, or include a control component 208 (e.g., a microprocessor). Through the control subsidiary block, the ASIC 400 may exchange messages, commands, data, and the like (e.g., required power level of the heater, required LED pattern for display, intensity at which the user is pulling on the aerosol delivery device) with one or more components of the control component 208 such as the microprocessor (e.g., microprocessor 302).」
<翻訳文>
「制御補助ブロック602は、概して、ハウジングの少なくとも一部を通る空気の流れを示す入力を流量センサシステムブロック500から受信することに応答して、バッテリーからヒーターに電力を導くように構成されてもよい。制御補助ブロックは、いくつかの例では、制御インターフェースとして機能してもよく、又は制御要素208(例えば、マイクロプロセッサ)を含んでもよい。制御補助ブロックを通して、ASIC400は、マイクロプロセッサ(例えば、マイクロプロセッサ302)等の制御要素208の1つ以上の構成要素と、メッセージ、コマンド、データ等(例えば、ヒーターの所要電力レベル、表示のための所要LEDパターン、ユーザがエアロゾル送達装置を引っ張っている強度)を交換してもよい。」

「[0093] The thermistor subsidiary block 606 may be configured to prevent the battery from being overcharged in response to a detected increase in temperature of the battery. In one example implementation, the thermistor block may be or include a negative temperature coefficient thermistor (NTC) that is connected to ground via a variable resistor configured to measure temperature within the ASIC 400. The NTC may be a specific sensor type utilizing for sensing temperature. The thermistor subsidiary block 606 may be configured to monitor the ambient temperature within the aerosol delivery device, or more particularly within the battery, and disable charging and discharging outside of the standard temperature limits. In some example implementations, the standard temperature range may be determined according to the Japanese standard for temperature ranges (e.g., JEITA).」
<翻訳文>
「サーミスタ補助ブロック606は、検出されたバッテリーの温度上昇に応答してバッテリーが過充電されることを防止するように構成され得る。例示的な一実装形態では、サーミスタブロックは、ASIC400内の温度を測定するように構成された可変抵抗器を介して接地に接続された負温度係数サーミスタ(NTC)であるか、またはそれを含み得る。NTCは、温度を感知するために利用する特定のセンサタイプであってもよい。サーミスタ補助ブロック606は、エアロゾル送達装置内、またはより詳細にはバッテリー内の周囲温度を監視し、標準温度限界の外側で充電及び放電を禁止するように構成されてもよい。いくつかの例示的な実装形態では、標準温度範囲は、温度範囲に関する日本規格(例えば、JEITA)に従って決定されてもよい。」











(2)引用文献2の記載事項
上記(1)によると、引用文献2には、次の事項(以下、「引用文献2の記載事項」という。)が記載されているものと認める。
「エアロゾル送達装置において、負温度係数サーミスタNTCを用いたサーミスタ補助ブロック606がバッテリー内の周囲温度を監視し、標準温度限界を外れた時に充電及び放電を禁止すること。」

3 引用文献3
当審において通知した拒絶の理由に引用された引用文献であって、本願の原出願前に頒布された刊行物である引用文献3には、「E-VAPING SECTION AND E-VAPING DEVICE, AND A METHOD OF MANUFACTURING THEREOF(eベイピングセクションおよびeベイピング装置、およびその製造方法)」に関し、次の記載がある。なお、翻訳文は、ファミリー文献の特表2019-503652号公報を援用した。
「One or more air vents (vent holes) 440a may be positioned near the end 70a of the first section 70, where the holes 440a may be in fluid communication with an ambient atmosphere (surrounding the first section 70). In an embodiment, the one or more vent holes 440a may penetrate both the outer housing 22 and the female threaded connector 74, such that the holes 440a may be positioned directly adjacent to the threads 74a (at a more distal location of the connector 74, relative to the location of the threads 74a, such that the threads 74a may be "set inside" of the connector 74). Specifically, the holes 440a may penetrate a distal location of the threaded connector 74 and the outer housing 22 of the first section 70, relative to the threads 74a that may be positioned at a more proximal location an inner surface of the connector 74 (where this distal end of the connector 74 may be near the distal-most end of the first section 70).
In an alternative embodiment (as illustrated in FIG. 1 B), the holes 440a may penetrate the threaded connector 74 and not the housing 22, as the threaded connector 74 may form a longer portion of an outer surface of the end 70a of the first section 70, relative to the embodiment shown in FIG. 1 A.
The vent holes 440a may have a circular cross-section. Alternatively, the vent holes 440a may have a square cross-section, or the cross-section may be another shape. In the event the holes 440a have a circular cross-section, a relative diameter of the holes 440a may be smaller than a relative diameter of the vent holes 440b depicted in FIG. 2 (discussed below), as the holes 440a in the first section 70 may be considered a "bottle-neck" of the flow path of air that enters through vent holes 440a and filters into vent holes 440b (in second section 72), where this flow path is described in more detail below. A purpose of the relative diameter of the holes 440a being smaller than the diameter of the holes 440b is to ensure that a flow path of air entering the device 60 is restricted by these holes 440a of the device 60 (as opposed to being restricted by the holes 440b of the second section 72), so that the holes 440a of the first section 70 may, in essence, screen or filter potential debris in the environment that may inadvertently enter and potentially plug the holes 440a. In creating this "bottle neck" effect of the flow path at the first section 70, rather than at the second section 72, in the event that debris does enter and plug holes 440a the first section 70 may ultimately be discarded (as the first section 70 may be a disposable section), while the second section 72 may remain in active operational use for a complete life cycle of the second section 72 (especially in the event that the second section 72 is a non-disposable section). In the event the holes 440a have a cross-sectional shape that is not circular, a relative cross-sectional area of the holes 440a may be smaller than a relative cross-sectional area of the holes 440b」(11頁1行?12頁12行)
<翻訳文>
「1つ以上の空気孔(通気孔)440aは、第一のセクション70の端部70a付近に位置付けられうるが、そこで孔440aは周囲雰囲気(第一のセクション70を囲む)と流体連通しうる。一つの実施形態において、1つ以上の通気孔440aは、孔440aがねじ山74aと直に隣接して位置付けられうるように、外側ハウジング22とメスのねじ込みコネクター74の両方を貫通しうる(ねじ山74aの位置に対して、コネクター74のさらに遠位の位置で、ねじ山74aがコネクター74の「内側に設定」されうるように)。特に、孔440aは、コネクター74の内部表面の、より近接した位置に位置付けられうるねじ山74aに対して、ねじ込みコネクター74および第一のセクション70の外側ハウジング22の遠位の位置を貫通しうる(ここでコネクター74のこの遠位端は、第一のセクション70の最遠位端付近としうる)。
代替的な実施形態(図1bに図示)において、ねじ込みコネクター74は、図1aに示した実施形態に対して、第一のセクション70の端部70aの外部表面のより長い部分を形成しうるため、孔440aは、ハウジング22ではなくねじ込みコネクター74を貫通しうる。
通気孔440aは円形断面を持ちうる。代わりに、通気孔440aは正方形の断面を持ってもよく、または断面は別の形状でもよい。孔440aが円形断面を持つ場合、孔440aの相対的直径は図2に描いた通気孔440bの相対的直径よりも小さくてもよいが(下記で考察)、これは第一のセクション70にある孔440aは、通気孔440aを通って入り、(第二のセクション72の)通気孔440bに染み出る空気の流路の「ボトルネック」と考えられうるためであり、この流路については下記でさらに詳細に説明する。孔440aの相対的直径が孔440bの直径よりも小さい目的は、第一のセクション70の孔440aが、本質的に、不注意に侵入して潜在的に孔440aを詰まらせうる環境中の潜在的な破片をスクリーンまたはフィルターしうるように、装置60に入る空気の流路が(第二のセクション72の孔440bによって制限されるのでなく)装置60のこれらの孔440aによって制限されることを確保するためである。第二のセクション72ではなく第一のセクション70で流路のこの「ボトルネック」効果を生成するにあたり、破片が侵入して孔440aを詰まらせた場合には、第一のセクション70は最終的に破棄でき(第一のセクション70は使い捨てセクションとしうるため)、その一方で、第二のセクション72は第二のセクション72のライフサイクル全体にわたり有効な動作使用状態が保たれうる(特に、第二のセクション72が使い捨てではないセクションである場合)。孔440aが円形ではない断面形状を持つ場合には、孔440aの相対的断面積は、孔440bの相対的断面積よりも小さくてもよい。」(ファミリー文献の段落0059?0061)

「In operational use, air drawn from the air outlets 21 may cause a pressure drop to be created within a central passage of the device 60 (where the central passage may include air passage 315, central channel 321 and channel 384). This pressure drop may, in turn, cause outside ambient air to be drawn into the device 60 via the air inlets 440a, 440b described above. In doing so, the intake air may follow an air flow path that traverses through the one or more air inlets 440a of the first section 70, through the one or more air inlets 440b of the second section, and the intake air may then traverse along an outer surface of post 78 and flow into channel 78c of post 78 (in the second section 72) which may be in fluid communication with a central passage 77a of post 77 (in the first section 70), which may be in fluid communication with air passage 315, central channel 321 , channel 382 and air outlets 21 . This entire flow path 100 of intake air is depicted in FIG. 4, which shows the intake air entering vent holes 440a and ultimately discharging through air outlets 21 .」(14頁1行?同頁13行)
<翻訳文>
「動作使用状態において、空気出口21から引き出された空気は装置60の中央通路内で圧力降下を形成させうる(ここで、中央通路は空気通路315、中央チャネル321およびチャネル384を含みうる)。この圧力降下は次に、上述した空気吸込み口440a、440bを経由して、外の周囲空気が装置60へと引き出されるようにしうる。そうすることで、吸入空気は、第一のセクション70の1つ以上の空気吸込み口440aを通り、第二のセクションの1つ以上の空気吸込み口440bを通って横切る空気流路に沿って流れることができ、吸入空気はその後、ポスト78の外部表面に沿って横切り、ポスト77(第一のセクション70内)の中央通路77aと流体連通しうるポスト78(第二のセクション72内)のチャネル78cに流れ込みうるが、これは空気通路315、中央チャネル321、チャネル382および空気出口21と流体連通しうる。吸入空気のこの流路100全体は図4に描かれており、通気孔440aに入り空気出口21を通して最終的に放出される吸入空気を示している。」(ファミリー文献の段落0070)













4 引用文献4
当審において通知した拒絶の理由に引用された引用文献であって、本願の原出願前に頒布された刊行物である引用文献4には、「ENSEMBLE VAPORISATEUR POUR UN SYST?ME DE G?N?RATION D'A?ROSOL(エアロゾル発生システム用の気化器組立品)」に関し、次の記載がある。なお、翻訳文は、ファミリー文献の特表2019-521681号公報を援用した。
「Handheld electrically operated aerosol-generating systems are known that consist of a device portion comprising a battery and control electronics and a separate cartridge comprising a supply of liquid aerosol-forming substrate held in a liquid storage portion and an electrically operated vaporiser or heater element. The liquid storage portion may comprise capillary material, which is in contact with the heater element and ensures that the liquid is conveyed to the heater element, thereby allowing the creation of vapor. The vapor subsequently cools to form an aerosol. Capillary materials are known, for example from WO 2015/1 17702 A1. The capillary material and the heater element may be provided, together with the liquid storage portion, in the cartridge. The cartridge may be provided as a single- use cartridge, which is disposed once the liquid aerosol-forming substrate held in the liquid storage portion is depleted. The capillary material and the heater element are therefore disposed together with the cartridge and new capillary material and a new heater element are required for each new cartridge. Furthermore, unwanted residues can develop on a surface of the capillary material during use.」(1頁3行?同頁18行)
<翻訳文>
「電池および制御電子回路を備える装置部分と、液体貯蔵部分内に保持された液体エアロゾル形成基体の供給、および電気的に作動する気化器またはヒーター要素を備える別個のカートリッジとから成る、手持ち式の電気的に作動するエアロゾル発生システムが周知である。液体貯蔵部分は、ヒーター要素と接触し、かつ液体が確実にヒーター要素に搬送されるようにする毛細管材料を備えてもよく、これによって蒸気(ベイパー)の生成を可能にする。その後、蒸気は冷やされてエアロゾルを形成する。毛細管材料は例えば、国際特許公開第2015/117702 A1号から周知である。毛細管材料およびヒーター要素は、液体貯蔵部分とともにカートリッジ内に提供されてもよい。カートリッジは単回使用カートリッジとして提供されてもよく、このカートリッジは液体貯蔵部分内に保持されている液体エアロゾル形成基体が一旦消耗されると廃棄される。従って、毛細管材料およびヒーター要素はカートリッジとともに廃棄され、かつ新しいカートリッジのそれぞれで新しい毛細管材料および新しいヒーター要素が必要である。その上、望ましくない残留物が、使用中に毛細管材料の表面に生じうる。」(ファミリー文献の段落0002)

「Figure 3 shows an aerosol-generating system according to an embodiment of the invention. Figure 3 shows the perforated tube 1 as described above with reference to Figures 1 and 2. The perforated tube 1 is part of a main body 7 of the aerosol-generating system. The main body 7 comprises (not shown) control circuitry and a power supply to supply a heater element 8 of the vaporizer assembly with electric energy. The heater element 8 is provided on a surface at the second end 3 of the perforated tube 1 . The heater element 8 is formed as a thin film, which is applied onto the surface of the perforated tube 1 . The heater element 8 comprises contact portions, which are electrically connectable to the power supply. The heater element 8 is formed such that vapor may pass through the perforations 4 and the heater element 8 at the second end 3 of the perforated tube 1. The heater element 8 is configured to heat and vaporize liquid aerosol-forming substrate near the second end 3 of the perforated tube 1.
Figure 3 further shows a cartridge 9, comprising a mouthpiece 10 and a liquid storage portion 1 1. The cartridge 9 is provided as a disposable cartridge, wherein the cartridge 9 is disposed once liquid aerosol-forming substrate within the liquid storage portion 1 1 is depleted. Also, the liquid storage portion 1 1 can be a disposable consumable, wherein the liquid storage portion 1 1 is renewed and inserted into the cartridge once the liquid aerosol-forming substrate within the cartridge 1 1 is depleted.
Figure 3 shows a sealing membrane 12, which is provided at an end of the liquid storage portion 1 1 facing the perforated tube 1 of the vaporizer assembly. When the liquid storage portion 1 1 is fluidly connected with the perforated tube 1 of the vaporizer assembly, the sealing membrane 12 is ruptured and enables that liquid aerosol-forming substrate flows from the liquid storage portion into the perforated tube 1 . Before the liquid storage portion 1 1 is fluidly connected with the perforated tube 1 , the sealing membrane 12 prevents that the liquid aerosol-forming substrate flows out of the liquid storage portion 1 1 .
Figure 3 also shows a collapsible bag 13, wherein the collapsible bag 13 is provided within the liquid storage portion 1 1 . The collapsible bag 13 contains the liquid aerosol- forming substrate. The collapsible bag 13 as shown in Figure 3 pressurizes the liquid aerosol-forming substrate within the collapsible bag 13 such that the liquid aerosol-forming substrate is conveyed into the perforated tube 1 through the inlet opening 2 and to the second end 3 of the perforated tube 1 . Thus, the liquid aerosol-forming substrate is provided in the perforated tube 1 . As shown in subsequent Figures 3.2 and 3.3, when the liquid aerosol-forming substrate is consumed, the collapsible bag 13 shrinks in the direction of the perforated tube 1. Thus, the collapsible bag 13 allows that all the liquid aerosol-forming substrate is used regardless of the spatial orientation of the aerosol-generating system.
During use of the aerosol-generating system, liquid aerosol-forming substrate is vaporized by the heater element 8 and subsequently inhaled by a user through the mouthpiece 10. In this regard, ambient air is drawn through air inlets 14 towards the heater element 8 (indicated by arrows). Vaporized aerosol-forming substrate is mixed with the ambient air next to the heater element 8 to form an aerosol. The aerosol is subsequently drawn towards the mouth piece 10 (indicated by arrows). The aerosol cools while being drawn towards the mouthpiece 10 such that an aerosol with aerosol droplets of desired size is created.」(8頁末行?10頁5行)
<翻訳文>
「図3は、本発明の実施形態によるエアロゾル発生システムを示す。図3は、図1および図2を参照して上述されている通りの、穿孔された管1を示す。
穿孔された管1はエアロゾル発生システムの主本体7の一部である。主本体7は制御回路および電源を備え(図示せず)、気化器組立品のヒーター要素8に電気エネルギーを供給する。ヒーター要素8は、穿孔された管1の第二の端3で表面上に提供されている。ヒーター要素8は、穿孔された管1の表面上に塗布される薄膜として形成されている。ヒーター要素8は、電源に電気的に接続可能な接点部分を備える。ヒーター要素8は、穿孔された管1の第二の端3で蒸気が穿孔4およびヒーター要素8を通過してもよいように形成されている。ヒーター要素8は、穿孔された管1の第二の端3の近くで液体エアロゾル形成基体を加熱および気化するように構成されている。
図3は、マウスピース10および液体貯蔵部分11を備えるカートリッジ9をさらに示す。カートリッジ9は使い捨てカートリッジとして提供されており、液体貯蔵部分11の中の液体エアロゾル形成基体が一旦消耗されるとカートリッジ9は廃棄される。また、液体貯蔵部分11を使い捨ての消耗品とすることができ、カートリッジ11の中の液体エアロゾル形成基体が一旦消耗されると、液体貯蔵部分11は新しいものに換えられ、かつカートリッジの中へと挿入される。
図3は、液体貯蔵部分11の端で、気化器組立品の穿孔された管1に面して提供されている密封膜12を示す。液体貯蔵部分11が気化器組立品の穿孔された管1と流体接続されている時に、密封膜12は破れられて、液体エアロゾル形成基体が液体貯蔵部分から穿孔された管1へと流れることを可能にする。液体貯蔵部分11が穿孔された管1と流体接続される前、密封膜12は液体エアロゾル形成基体が液体貯蔵部分11の外に流れるのを防止する。
図3はまた、折り畳み式袋13を示し、折り畳み式袋13は液体貯蔵部分11の中に提供されている。折り畳み式袋13は、液体エアロゾル形成基体を収容する。入口開口部2を通して液体エアロゾル形成基体が穿孔された管1の中へと搬送され、および穿孔された管1の第二の端3に搬送されるように、折り畳み式袋13は図3に示す通り、折り畳み式袋13の中の液体エアロゾル形成基体を加圧する。こうして、液体エアロゾル形成基体が、穿孔された管1内に提供されている。後続の図3.2および図3.3に示す通り、液体エアロゾル形成基体が消費された時に、折り畳み式袋13は穿孔された管1の方向に縮む。こうして、折り畳み式袋13は、エアロゾル発生システムの空間的な向きにかかわらず、すべての液体エアロゾル形成基体が使用されることを可能にする。
エアロゾル発生システムの使用中に、液体エアロゾル形成基体はヒーター要素8によって気化され、その後ユーザーによってマウスピース10を通して吸い込まれる。この点で、空気吸込み口14を通してヒーター要素8に向かって周囲空気が引き出される(矢印によって示されている)。気化されたエアロゾル形成基体は、ヒーター要素8の隣の周囲空気と混合されて、エアロゾルを形成する。エアロゾルはその後マウスピース10に向かって引き出される(矢印によって示されている)。望ましいサイズのエアロゾル液滴を有するエアロゾルが作り出されるように、エアロゾルはマウスピース10に向かって引き出される間に冷やされる。」(ファミリー文献の段落0037?0042)





5 引用文献5
当審において通知した拒絶の理由に引用された引用文献であって、本願の出願前に頒布された刊行物である引用文献5には、「非燃焼型香味吸引器」に関し、次の記載がある。
「[0013] 第2の接続部121である雌ねじは、軸方向に刳りぬかれた凹部121aを有する。外気を第1の流路に取り込むための複数の空気取込孔124は、第2の接続部121にその外周面から凹部121aに達するように開口されている。第2の筐体122内には、第2の接続部121の中央部分を貫通して電源部110内と連通する、管体からなる第4の流路125が設けられている。第2の筐体122内の中央には、第2の接続部121から吸口端へ向けて延出し、第4の流路125と連通する円筒状の第1の隔壁123が設けられている。第1の隔壁123内には、第1の流路126が形成される。第2の筐体122の吸口端128の壁部129の中央には、使用者が香味吸引器100内の気体を吸引するための第1の吸引孔151が開口されている。第1の吸引孔151は、第1の流路126と連通している。」

「[図2]



第5 対比
本願発明(以下「前者」ともいう。)と引用発明(以下「後者」という。)とを、その機能、構造又は技術的意義を考慮して対比する。
・後者の「略円筒形の樹脂ケース36に気化装置32が押し込んで取り付けられた吸い口31」は、気化装置32が一体化されてユニットを構成しているから、前者の「霧化ユニット」に相当する。
また、後者は、「空気流入路55が前記気化装置32と前記制御部33の間の結合部に設けられ、前記制御部33のねじ式延長部34を介して前記気化装置32内へと空気を引き込むことができる」ようになっているところ(引用文献1の段落0069)、引用文献1の図7及び8の記載を合わせて考慮すると、後者の「空気流入路55」は、外気を取り込む入口として少なくとも制御部33に設けられていると認められるから、前者の「外気を取り込む入口」に相当する。
そして、後者の「前記吸い口31は、蒸気を利用者の口に供給するための出口37、及び使用時に前記気化装置32で生成される蒸気用の排出路38を備え、空気流入路55が前記気化装置32と前記制御部33の間の結合部に設けられ、前記制御部33のねじ式延長部34を介して前記気化装置32内へと空気を引き込むことができるようになっており、得られた蒸気は、前記排出路38を介して出口37へと引き出されるようにされ」る態様は、空気の流路が、気化装置32と制御部33の間の結合部に設けられた空気流入路55から、気化装置32内の流路及び排出路38を経て、吸い口31の端部の出口に亘って形成されることから、空気流入路55(外気を取り込む入口)が上記結合部の気化装置32に設けられているかは不明であるが、後者の「吸い口31」が、気化装置32内の流路と排出路38を含む流路を有する態様を示しているものといえ、前者の「霧化ユニット」が「外気を取り込む入口を含む流路を有する」態様に、「霧化ユニット」が「流路を有する」という限りにおいて一致する。

・後者の「第1電源面」は前者の「第1電源面」に相当し、同様に、「第2電源面」は「第2電源面」に、「充電式電池44」は「電源」に、それぞれ相当する。
そして、後者の「制御部33内に設置された、第1電源面および第2電源面を有する充電式電池44」は、前者の「第1電源面および第2電源面を有する電源」に相当する。

・後者の「前記制御部33内であって、前記吸い口31の端部から最も離れた先端部近くに圧力センサー16に隣接して設置され、周囲温度を測定するための温度センサー18」は、前者の「前記電源の温度を検出するための温度センサ」に、「所定箇所の温度を検出するための温度センサ」という限りにおいて一致する。

・後者の「前記第2電源面は、前記空気の流路から見て前記第1電源面より遠くに配置され、前記充電式電池44の前記第1電源面の側に前記吸い口313が配置され、前記充電式電池44の前記第2電源面の側に前記温度センサー18が配置されている」態様は、気化装置32と制御部33の間の結合部から、空気流入路55、気化装置32内の流路及び排出路38を経て、吸い口31の端部の出口に亘って形成される空気の流路の位置に対して、第2電源面は第1電源面より遠くに配置されているといえるから(引用文献1の図7及び8を参照。)、前者の「前記第2電源面は、前記流路から見て前記第1電源面より遠くに配置され、前記電源の前記第1電源面の側に前記霧化ユニットが配置され、前記電源の前記第2電源面の側に前記温度センサが配置されている」態様に相当する。

・後者の「電子タバコ」は、気化装置32によってニコチン含有液体などが気化されるものであるところ(引用文献1の段落0062)、タバコとしての香味が付与されていることは明らかであるから、前者の「香味生成装置」に相当する。

したがって、両者の間に次の一致点及び相違点が認められる。
[一致点]
「流路を有する霧化ユニットと、
第1電源面および第2電源面を有する電源と、
所定箇所の温度を検出するための温度センサと、を備え、
前記第2電源面は、前記流路から見て前記第1電源面より遠くに配置され、前記電源の前記第1電源面の側に前記霧化ユニットが配置され、前記電源の前記第2電源面の側に前記温度センサが配置されている、香味生成装置。」

[相違点1]
「流路を有する霧化ユニット」に関し、本願発明では、「外気を取り込む入口を含む流路を有する霧化ユニット」であるのに対して、引用発明では、「流路を有する霧化ユニット」といえるものの、外気を取り込む入口を含む流路を有する霧化ユニットであるかは不明である点(以下「相違点1」という。)。

[相違点2]
「所定箇所の温度を検出するための温度センサ」に関し、本願発明では、「前記電源の温度を検出するための温度センサ」であるのに対して、引用発明では、「周囲温度を測定するための温度センサー」である点。

第6 判断
1 相違点の検討
(1)相違点1について
上記相違点1について検討する。
上記第4の3?5に示した引用文献3?5の記載から分かるように、霧化ユニットと電源ユニットを備えた香味生成装置において、霧化ユニットと電源ユニットとの接続部における霧化ユニットの部分に外気を取り込む入口を設けることは、原出願の出願前に周知の技術(以下、「周知の技術」という。)であるから、同じく霧化ユニットと電源ユニットとの接続部を有する引用発明において、吸い口31を構成する気化装置32の制御部33との結合部に、外気を取り込む入口を設け、吸い口31が外気を取り込む入口を含む流路を有するものとし、上記相違点1に係る本願発明の構成とすることは、当業者が容易になし得たことである。

(2)相違点2について
次に、上記相違点2について検討する。
引用発明は、「前記制御部33内であって、前記吸い口31の端部から最も離れた先端部近くに圧力センサー16に隣接して設置され、周囲温度を測定するための温度センサー18」を備えることにより、「所与の温度に対して圧力測定を調整すること」(引用文献1の段落0048)、「しきい圧力値を調整することにより、補償済みのしきい圧力を設定すること」(引用文献1の段落0049)及び「周囲温度を測定して、コイルに印加する電流及び加熱用電力を調整することにより、周囲圧力の変化を補償すること」(引用文献1の段落0050)という通常の使用時における機能の他に、「温度センサー18からの周囲温度読み取り値を監視して、利用者が操作するのに装置が安全かどうかを判定する。周囲温度が、第1の安全しきい温度を上回っていた場合、装置は、気化を止める待機モードに入ることができる。装置は、温度を周期的に測定して、安全な周囲温度に戻り、第2の安全しきい温度を下回ったことを判定する。」(引用文献1の段落0051)という機能や、「周囲温度が限界安全温度(装置を安全に使用することが永久にできなくなる損傷を、装置に与える可能性のある温度)を超えたことを判定する」(引用文献1の段落0052)という機能のように、異常時の保護動作の機能も奏し得るところ、電式電池が、充電や放電時に熱を発生し、異常時に高温となることは、原出願の出願前に技術常識であること及び引用発明において、温度センサー18は充電式電池14と同じく制御部33内に配置されることを考慮すると、引用発明は、周囲温度として充電式電池14の温度を含む可能性が高い。
そして、引用文献2には、上記第4の2(2)に示した引用文献2の記載事項として、「エアロゾル送達装置において、負温度係数サーミスタNTCを用いたサーミスタ補助ブロック606がバッテリー内の周囲温度を監視し、標準温度限界を外れた時に充電及び放電を禁止すること。」が記載されており、引用発明においても、充電式電池14に起因する異常に対する保護を図ることは望ましいことであるから、引用発明に引用文献2の記載事項を適用し、上記相違点2に係る本願発明の構成とすることは、当業者が容易になし得たことである。
なお、請求人は、令和3年1月8日提出の意見書において、「引用文献1の温度センサー18の配置が引用文献2のような他の文献に記載された事項に基づいてバッテリの温度を測定するように変更されることは、引用文献1に記載された発明の本質的構成を破壊することであり、このような変更は当業者にとって容易ではありません。」(3頁9?12行)と主張する。
しかしながら、上記したように、引用発明は、周囲温度として充電式電池14の温度を含む可能性が高いのであるから、引用発明に引用文献2の記載事項を適用したとしても、引用発明の本質的構成が破壊されることはない。したがって、請求人の上記主張は採用することができない。

2 効果について
そして、本願発明を全体としてみても、その奏する効果は、引用発明、引用文献2の記載事項及び周知の技術から、当業者が予測し得る範囲のものである。

3 まとめ
したがって、本願発明は、引用発明、引用文献2の記載事項及び周知の技術に基いて、当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

第7 むすび
以上のとおり、本願発明は、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないから、他の請求項に係る発明について検討するまでもなく、本願は拒絶すべきものである。

よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2021-02-19 
結審通知日 2021-02-22 
審決日 2021-03-05 
出願番号 特願2020-86040(P2020-86040)
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (A24F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 大谷 光司  
特許庁審判長 林 茂樹
特許庁審判官 槙原 進
平城 俊雅
発明の名称 香味生成装置  
代理人 高柳 司郎  
代理人 下山 治  
代理人 木村 秀二  
代理人 大塚 康弘  
代理人 特許業務法人大塚国際特許事務所  
代理人 大塚 康徳  
代理人 永川 行光  

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