• ポートフォリオ機能


ポートフォリオを新規に作成して保存
既存のポートフォリオに追加保存

  • この表をプリントする
PDF PDFをダウンロード
審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H04W
管理番号 1374454
審判番号 不服2020-15094  
総通号数 259 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-07-30 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-10-29 
確定日 2021-06-15 
事件の表示 特願2018-541294「カバレッジ拡張動作におけるランダムアクセスのための端末デバイス、ネットワークノード、および方法」拒絶査定不服審判事件〔平成29年 8月17日国際公開、WO2017/137060、平成31年 3月28日国内公表、特表2019-508966、請求項の数(20)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は、2016年(平成28年)2月8日を国際出願日とする出願であって、その手続の経緯は以下のとおりである。

令和 元年 7月17日付け :拒絶理由通知書
令和 元年11月14日 :意見書の提出
令和 2年 3月13日付け :拒絶理由通知書
令和 2年 5月25日 :意見書、手続補正書の提出
令和 2年 7月20日付け :拒絶査定
令和 2年10月29日 :拒絶査定不服審判の請求

第2 原査定の概要
原査定(令和2年7月20日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。
(進歩性):この出願の下記の請求項に係る発明は、その出願前に日本国内又は外国において、頒布された下記の刊行物に記載された発明又は電気通信回線を通じて公衆に利用可能となった発明に基いて、その出願前にその発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 記

・請求項1ないし5、11ないし13、19、20に対して、引用文献1及び2

引用文献等一覧
1.Ericsson,Random access for NB-IOT,3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2016_01_LTE_NB_IoT R2-160470,2016年 1月19日(以下、「引用文献1」という。)
2.国際公開第2013/025148号(以下、「引用文献2」という。)

第3 本願発明
本願請求項1ないし20に係る発明(以下、それぞれ「本願発明1」ないし「本願発明20」という。)は、令和2年5月25日にされた手続補正により補正された特許請求の範囲の請求項1ないし20に記載された事項により特定される発明であり、以下のとおりの発明である。

「 【請求項1】
端末デバイスであって、
セルラーネットワーク(30、40)からブロードキャストメッセージ(91)を受信するように動作可能である無線インターフェース(21)であって、前記ブロードキャストメッセージ(91)は前記端末デバイス(11、12;20)のカバレッジ拡張(CE)動作に関連付けられた少なくとも1つのビットを含む、無線インターフェースと、
前記端末デバイス(11、12;20)がCE動作中の時、前記ブロードキャストメッセージ(91)に含まれる前記少なくとも1つのビットに基づいて、最初のランダムアクセスプリアンブル送信(92)の後で、前記ランダムアクセスプリアンブル送信(92)の次のCEレベル依存の繰り返し(93、94)を選択的に遅延させるように前記無線インターフェース(21)を制御するように動作可能である電子回路(24)と、を備える、端末デバイス。
【請求項2】
前記電子回路(24)は、
前記端末デバイス(11、12;20)のサブスクリプションレベル、
無線アクセスが、タイムクリティカルでないデータに必要とされているかどうかについての情報、および/または
前記端末デバイス(11、12;20)のデバイスタイプ
のうちの少なくとも1つに基づいて、前記ランダムアクセスプリアンブル送信(92)の次の前記CEレベル依存の繰り返し(93、94)を遅延させるように動作可能である、請求項1に記載の端末デバイス。
【請求項3】
前記電子回路(24)は、
前記ブロードキャストメッセージ(91)に含まれる前記少なくとも1つのビット、および
前記端末デバイス(11、12;20)の、前記サブスクリプションレベルおよび/または前記デバイスタイプ
に基づいて、前記ランダムアクセスプリアンブル送信(92)の次の前記CEレベル依存の繰り返し(93、94)を遅延させるバックオフビヘイビアを制御するように動作可能である、請求項2に記載の端末デバイス。
【請求項4】
前記電子回路(24)は、トリガイベントが検出されるまで、前記ランダムアクセスプリアンブル送信(92)の次の前記CEレベル依存の繰り返し(93、94)を遅延させるように動作可能である、請求項2または3に記載の端末デバイス。
【請求項5】
前記トリガイベントは前記サブスクリプションレベルおよび/または前記デバイスタイプに依存する、請求項4に記載の端末デバイス。
【請求項6】
前記電子回路(24)は、CEレベル(81、87)の時間依存変化を検出するように動作可能であり、
前記電子回路(24)は、前記無線インターフェース(21)に、検出された前記CEレベル(81、87)の時間依存変化に基づいて前記ランダムアクセスプリアンブル送信(92)の次の前記CEレベル依存の繰り返し(93、94)を実行させるように動作可能である、請求項2から5のいずれか一項に記載の端末デバイス。
【請求項7】
前記電子回路(24)は、CEレベル閾値(82)に対する前記検出されたCEレベル(81、87)の時間依存変化の比較に基づいて前記ランダムアクセスプリアンブル送信(92)の次の前記CEレベル依存の繰り返し(93、94)を前記無線インターフェース(21)に実行させるように動作可能である、請求項6に記載の端末デバイス。
【請求項8】
前記電子回路(24)は、
前記CEレベル(81、87)がCEレベル閾値(82)に達すること、および
バックオフタイマーの期限切れ
のうちのより早く生じた方に応答して前記ランダムアクセスプリアンブル送信(92)の次の前記CEレベル依存の繰り返し(93、94)を行うように前記無線インターフェース(21)を制御するように動作可能である、請求項2から7のいずれか一項に記載の端末デバイス。
【請求項9】
前記バックオフタイマーのタイマー値(86、88)、および前記CEレベル閾値(82)のうちの少なくとも1つは、前記サブスクリプションレベルに依存する、請求項8に記載の端末デバイス。
【請求項10】
前記バックオフタイマーの前記タイマー値(86、88)は前記CEレベルにさらに依存する、請求項9に記載の端末デバイス。
【請求項11】
前記電子回路(24)は、前記端末デバイス(11、12;20)の前記サブスクリプションレベルがサブスクリプションレベルのサブセットに含まれるかどうかを決定し、前記端末デバイス(11、12;20)の前記サブスクリプションレベルが前記サブセットに含まれる場合にのみ、前記ランダムアクセスプリアンブル送信(92)の次の前記CEレベル依存の繰り返し(93、94)を選択的に遅延させるように動作可能である、請求項2から10のいずれか一項に記載の端末デバイス。
【請求項12】
CE動作に関連付けられた前記少なくとも1つのビットは、システム情報ブロックに含まれる、請求項1から11のいずれか一項に記載の端末デバイス。
【請求項13】
前記電子回路(24)は、前記端末デバイス(11、12;20)のサブスクリプション情報に基づいて、前記ランダムアクセスプリアンブル送信(92)の次の前記CEレベル依存の繰り返し(93、94)を遅延させるように動作可能である、請求項1から12のいずれか一項に記載の端末デバイス。
【請求項14】
端末デバイス(11?13;20)からランダムアクセスプリアンブル(92?94)を受信するための無線インターフェース(31)と、
前記無線インターフェース(31)に結合された回路(32)とを備え、前記回路(32)は、
1つまたはいくつかのカバレッジ拡張(CE)レベルに対してPRACHリソースについての輻輳監視を行い、
端末デバイス(11、12;20)の一部に、最初のランダムアクセスプリアンブル送信(92)の後で、前記ランダムアクセスプリアンブル送信(92)の次のCEレベル依存の繰り返し(93、94)を遅延させるために、前記端末デバイス(11、12;20)のCE動作に関連付けられた少なくとも1つのビットを含むメッセージ(91)をブロードキャストするように前記輻輳監視に基づいて前記無線インターフェース(31)を制御するように動作可能である、セルラーネットワークノード。
【請求項15】
前記セルラーネットワークノード(30)は、CE動作においてランダムアクセスを行うための端末デバイス(11、12;20)に優先順位を付けるために、端末デバイス(11、12;20)のCE動作に関連付けられた前記少なくとも1つのビットを設定するように動作可能である、請求項14に記載のセルラーネットワークノード。
【請求項16】
請求項14または15に記載のセルラーネットワークノード(30)を含むセルラーネットワークと、
請求項1から13のいずれか一項に記載の第1の端末デバイス(11)であって、第1のサブスクリプションレベルを有する第1の端末デバイス(11)と、
請求項1から13のいずれか一項に記載の第2の端末デバイス(12)であって、前記第1のサブスクリプションレベルと異なる第2のサブスクリプションレベルを有する第2の端末デバイス(12)と、を備え、
CE動作に関連付けられた前記少なくとも1つのビットを含むブロードキャストメッセージ(91)を受信することに応答して、前記第1の端末デバイス(11)および前記第2の端末デバイス(12)は、異なるバックオフ手順をアクティブにして、それぞれの前記端末デバイス(11、12)の前記サブスクリプションレベルに依存して、最初のランダムアクセスプリアンブル送信(92)の後で、前記ランダムアクセスプリアンブル送信(92)の次のCEレベル依存の繰り返し(93、94)を選択的に遅延させる、通信システム。
【請求項17】
前記セルラーネットワークは、前記第1の端末デバイス(11)および/または前記第2の端末デバイス(12)に、CEレベル依存のバックオフビヘイビアに対する少なくとも1つのパラメータを提供するように動作可能である、請求項16に記載の通信システム。
【請求項18】
前記CEレベル依存のバックオフビヘイビアに対する前記少なくとも1つのパラメータは、バックオフ規則のセット、サブスクリプションレベル、バックアップ因子、および/またはCEレベル依存の閾値のうちの少なくとも1つを含む、請求項16または17に記載の通信システム。
【請求項19】
端末デバイス(11、12;20)がカバレッジ拡張動作中である時にランダムアクセスを行う方法であって、
前記端末デバイス(11、12;20)によって、セルラーネットワーク(30、40)からブロードキャストメッセージ(91)を受信することであって、前記ブロードキャストメッセージ(91)は、前記端末デバイスのカバレッジ拡張(CE)動作に関連付けられた少なくとも1つのビットを含む、受信することと、
前記端末デバイス(11、12;20)がCE動作中である時、前記ブロードキャストメッセージ(91)に含まれる前記少なくとも1つのビットに基づいて、最初のランダムアクセスプリアンブル送信(92)の後で、前記ランダムアクセスプリアンブル送信(92)の次のCEレベル依存の繰り返し(93、94)を選択的に遅延させるように前記端末デバイス(11、12;20)の無線インターフェース(21)を制御することと、を含む、方法。
【請求項20】
請求項1から13のいずれか一項に記載の端末デバイス(11、12;20)によって行われる、請求項19に記載の方法。


第4 引用文献の記載及び引用発明
1 引用文献1について
原査定の拒絶の理由に引用された、Ericsson,Random access for NB-IOT(当審訳:NB-IOTのランダムアクセス),3GPP TSG RAN WG2 adhoc_2016_01_LTE_NB_IoT R2-160470,2016年 1月19日,には、図面と共に以下の事項が記載されている。(下線は当審が付与。)

(1)「1 Introduction
(中略)
2. Discussion
In this contribution we discuss the random access procedure for NB-IoT from a RAN2 perspective. Random access is used for several purposes in LTE and we expect that it will play the same fundamental role in NB-IoT. A reasonable assumption is that Random Access for NB-IoT will be based on the work done for eMTC. Some relevant agreements related to RACH and eMTC from RAN#91bis are [1]:
Agreements:
[coverage level]
-The differentiation of coverage level is beneficial and will be supported; details might need RAN1/4 input.
-The CN node can provide information on the coverage level of the UE, the paging attempt number, and the last known Cell ID, to RAN node in NB-IoT.
-eNB forwards the coverage level to the MME. It is FFS how the eNB can know the UE coverage level.
-RACH configuration may be different per coverage level.

[PRACH]
In addition to PRACH resource sets and corresponding PRACH repetition factor (PRACH repetition number), system information for Rel-13 LC/CE UEs should include:
-Selection criterion (measurement threshold, pending RAN1/4 confirmation) for determining the initial PRACH coverage level, and
-Number of maximum preamble transmission attempts per coverage level.

Since frequency hopping has been shown to in some scenarios to benefit PRACH performance, SI should also include information to allow the UE to use PRACH frequency hopping.
(後略)」(1ページ7行目ないし1ページ34行目)

(当審訳:
1 序論
(中略)
2 討論
本寄稿では、RAN2の観点から、NB-IoTのランダムアクセス手順について説明する。LTEでは、ランダム・アクセスはいくつかの目的で使用されているが、NB-IoTでも同じように基本的な役割を果たすものと思われる。NB-IoT用のランダム・アクセスは、eMTC用に行われた作業をベースにしていると考えるのが妥当である。RAN#91bisからのRACHおよびeMTCに関連するいくつかの合意事項を紹介する。[1]。
合意事項:
[カバレッジレベル]
- カバレッジレベルの差別化は有益であり、サポートされる。詳細にはRAN1/4入力が必要な場合がある。
- CNノードは、UEのカバレッジレベル、ページング試行番号、および最後の既知のセルIDに関する情報をNB-IoTのRANノードに提供できる。
- eNBはカバレッジレベルをMMEに転送する。eNBがUEカバレッジレベルを知る方法はFFS。
- RACH構成は、カバレッジレベルごとに異なる場合がある。
[PRACH]
PRACHリソースセット及び対応するPRACH繰り返し係数(PRACH繰り返し番号)に加えて、Rel-13 LC/CE UEのシステム情報には次のものが含まれている必要がある。
-初期PRACHカバレッジレベルを決定するための選択基準(測定しきい値、保留中のRAN1/4確認)、および
-カバレッジレベルごとの最大プリアンブル送信試行回数。

周波数ホッピングは、いくつかのシナリオではPRACHのパフォーマンスを向上させることが示されているため、SIにはUEがPRACHの周波数ホッピングを使用できるようにするための情報も含める必要がある。
(後略))

(2)「2.3 Overload control
ACB and EAB can both be supported also in NB-IOT. Although both mechanisms will likely not be used at the same time since they provide similar functionality [11].
In contrast to ACB and EAB which take place before random access, LTE also supports two additional overload mechanisms, MAC Backoff Indicator (BI) and RRC wait timer, which are performed during the actual access attempt.
- The MAC Backoff Indicator (BI) is included in RAR and controls the time between random access attempts. If RAR is received but none of the preamble identifiers match with the transmitted preamble or contention resolution fails, the UE will wait for a random amount of time (between 0 and BI) until it tries again.
- The RRC wait timer (T302) controls the time until the next connection attempt and is signalled in Msg4 when a RRC connection is rejected. The range of this timer was extended for MTC devices (‘Extended Wait Timer’) in Rel-10.
Together, these mechanisms provide a good overload protection for NB-IoT.
(後略)」(5ページ21行目ないし5ページ34行目)

(当審訳:
2.3 オーバーロードコントロール
ACBとEABは、NB-IOTでもサポートされる。しかし、両メカニズムは同様の機能を提供するため、同時に使用されることはないであろう。[11]。
ランダム・アクセスの前に実行されるACBおよびEABとは対照的に、LTEでは、実際のアクセス試行中に実行されるMACバックオフ・インジケータ(BI)およびRRCウェイト・タイマという2つのオーバーロード・メカニズムもサポートしている。
- MACバックオフ・インジケータ(BI)はRARに含まれており、ランダムアクセス試行間の時間を制御する。RARが受信されたが、送信されたプリアンブルと一致するプリアンブルIDがない場合、または競合解決が失敗した場合、UEは再試行するまでランダムな時間(0からBIの間)待機する。
- RRC待機タイマー(T302)は、次の接続試行までの時間を制御し、RRC接続が拒否されたときにMsg4で通知される。このタイマーの範囲は、Rel-10のMTCデバイス(「拡張待機タイマー」)用に拡張された。これらのメカニズムが一体となって、NB-IoTに優れた過負荷保護を提供する。
(後略))

上記記載及び当業者の技術常識を考慮すると、次のことがいえる。

ア 上記「2 討論」には、「NB-IoTのランダムアクセス手順について説明する。LTEでは、ランダム・アクセスは・・・使用されているが、NB-IoTでも同じように基本的な役割を果たす」と記載されている。そして、該討論は、3GPPにおけるLTE NBIoTアドホックワーキンググループにおける寄書においてなされたものであり、NB-IoTのランダムアクセス手順についての説明は、NB-IoTを少なくともLTEで利用可能とするためのものであるといえるから、NB-IoTにおいてもLTEのランダム・アクセスが使用されるものであるといえる。
そうすると、引用文献1には、「NB-IoTにおけるランダムアクセス手順は、少なくともLTEを使用し、LTEでは、ランダム・アクセスは使用されているが、NB-IoTでも同じように基本的な役割を果たす」ことが記載されている。
イ また、上記「2 討論」には、「PRACHリソースセット及び対応するPRACH繰り返し係数(PRACH繰り返し番号)に加えて、・・・システム情報には、次のものが含まれている必要がある。・・・カバレッジレベルごとの最大プリアンブル送信試行回数。」と記載されている。
そうすると、引用文献1には、「システム情報には、PRACHリソースセット、対応するPRACH繰り返し係数及びカバレッジレベルごとの最大プリアンブル送信試行回数が含まれる」ことが記載されている。
ウ 上記「2.3 オーバーロードコントロール」には、「LTEでは、実際のアクセス試行中に実行されるMACバックオフ・インジケータ(BI)・・・もサポートしている。」、「MACバックオフ・インジケータ(BI)はRARに含まれており、ランダムアクセス試行間の時間を制御する。・・・競合解決が失敗した場合、UEは再試行するまでランダムな時間(0からBIの間)待機する。」と記載されている。
そうすると、引用文献1には、「LTEでは、アクセス試行中に実行されるMACバックオフ・インジケータをサポートしており、MACバックオフ・インジケータはランダムアクセス試行間の時間を、0からバックオフ・インジケータの間でランダムな時間待機するように制御する」ことが記載されている。
エ そして、上記アないしウは、いずれもランダムアクセスに関する記載であり、ランダムアクセスは、NB-IoT、すなわちNB-IoT端末によって実施されるものであるから、引用文献1には、「NB-IoT端末」について記載されているといえる。

以上を総合すると、引用文献1には、以下の発明(以下、「引用発明」という。)が記載されていると認められる。

「 NB-IoT端末であって、
NB-IoTにおけるランダムアクセス手順は、少なくともLTEを使用し、LTEでは、ランダム・アクセスは使用されているが、NB-IoTでも同じように基本的な役割を果たすものであって、
システム情報には、PRACHリソースセット、対応するPRACH繰り返し係数及びカバレッジレベルごとの最大プリアンブル送信試行回数が含まれ、
LTEでは、アクセス試行中に実行されるMACバックオフ・インジケータをサポートしており、MACバックオフ・インジケータはランダムアクセス試行間の時間を、0からバックオフ・インジケータの間でランダムな時間待機するように制御する、
NB-IoT端末。」

2 引用文献2について
原査定の拒絶の理由に引用された、国際公開第2013/025148号には、以下の事項が記載されている。(下線は当審が付与。)

「[0019] A method is provided for controlling access of a user equipment (UE) to a wireless communication network. An access delay is determined for a UE configured for and activated to implement extended access barring (EAB) or included in a group of UEs addressed via group paging. Based on the determined access delay, a timing of an attempt by the UE to access a cell in the wireless communication network is controlled.
(中略)
[0024] For one example implementation, if an EAB bit map for access classes, ACs, 0-9 is broadcast in the cell, then the access delay is a predetermined maximum delay value. If an EAB bit map for access classes, ACs, 0-9 is not broadcast in the cell, then the access delay is zero.
(中略)
[0054]
(中略)
The access attempt delay parameter T may be broadcast to the UEs in system information shown at 1-2 such as a SIB message. The access control processing circuitry 24 may include radio resource control (RRC) functionality which may be involved in the generation and/or introduction of the access attempt delay parameter T.
(中略)
[0056]
(中略)
The network node initially determines an access attempt delay parameter T for UEs configured for and activated to implement extended access barring (EAB) or included in a group of UEs addressed via group paging (step S1). The node then broadcasts the determined access attempt delay parameter T to control a timing of an attempt by the UEs to access a cell in the wireless communication system based on the access attempt delay parameter T (step S2).



(当審仮訳:
[0019]
無線通信ネットワークへのユーザ機器(UE)のアクセスを制御するための方法が提供される。アクセス遅延は、拡張アクセス禁止(EAB)を実装するように構成およびアクティブ化されたUE、またはグループページングを介してアドレス指定されたUEのグループに含まれるUEに対して決定される。決定されたアクセス遅延に基づいて、UEによる無線通信ネットワーク内のセルへのアクセスの試みのタイミングが制御される。
(中略)
[0024]
一例の実装例では、アクセスクラス、AC、0?9のEABビットマップがセル内でブロードキャストされる場合、アクセス遅延は、所定の最大遅延値である。 アクセスクラス、AC、0?9のEABビットマップがセルでブロードキャストされない場合、アクセス遅延はゼロです。
(中略)
[0054]
(中略)
アクセス試行遅延パラメータTは、SIBメッセージなどの1?2で示されるシステム情報でUEにブロードキャストされ得る。アクセス制御処理回路24は、アクセス試行遅延パラメータTの生成および/または導入に関与し得る無線リソース制御(RRC)機能を含み得る。
(中略)
[0056]
ネットワークノードは、最初に、拡張アクセス禁止(EAB)を実装するように構成およびアクティブ化された、またはグループページングを介してアドレス指定されたUEのグループに含まれるUEのアクセス試行遅延パラメータTを決定する(ステップS1)。次に、ノードは、決定されたアクセス試行遅延パラメータTをブロードキャストして、アクセス試行遅延パラメータTに基づいて、UEによる無線通信システム内のセルへのアクセスの試行のタイミングを制御する(ステップS2)。)

上記「無線通信ネットワークへのユーザ機器(UE)のアクセスを制御するための方法が提供される。アクセス遅延は、拡張アクセス禁止(EAB)を実装するように構成およびアクティブ化されたUE、またはグループページングを介してアドレス指定されたUEのグループに含まれるUEに対して決定される。」という記載によれば、UEのアクセス制御におけるアクセス遅延は、拡張アクセス禁止(EAB)を実装しアクティブ化されたUE、またはグループページングを介してアドレス指定されたUEのグループに含まれるUEに対して決定されるものである。
そして、アクセス遅延について「アクセスクラス、AC、0?9のEABビットマップがセル内でブロードキャストされる場合、アクセス遅延は、所定の最大遅延値である。」こと、「ネットワークノードは、・・・グループに含まれるUEのアクセス試行遅延パラメータTを決定する」こと、「ノードは、決定されたアクセス試行遅延パラメータTをブロードキャストして、アクセス試行遅延パラメータTに基づいて、UEによる無線通信システム内のセルへのアクセスの試行のタイミングを制御する」こと、が記載されているから、アクセス遅延は、ブロードキャストされるEABビットマップやアクセス試行遅延パラメータによって、制御されるものである。
そうすると、引用文献2には、「UEのアクセス制御におけるアクセス遅延は、拡張アクセス禁止(EAB)を実装しアクティブ化されたUE、またはグループページングを介してアドレス指定されたUEのグループに含まれるUEに対して決定されるものであって、アクセス遅延は、ブロードキャストされるEABビットマップやアクセス試行遅延パラメータによって、制御される」という技術事項が記載されていると認められる。

第5 対比・判断
1 本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明とを対比すると、以下のことがいえる。

ア 引用発明の「NB-IoT端末」は、本願発明1の「端末デバイス」に含まれる。そうすると、本願発明1と引用発明は「端末デバイス」について記載されているという点で一致する。

イ 引用発明は「NB-IoTにおけるランダムアクセス手順は、少なくともLTEを使用し、LTEでは、ランダム・アクセスは使用されているが、NB-IoTでも同じように基本的な役割を果たす」ものである。ここで、NB-IoTにおけるランダムアクセス手順は、LTEを使用するものであるから、引用発明のNB-IoT端末はLTEにおいてランダムアクセス手順を実施するものである。そして、LTEはセルラーネットワークの一種であり、ランダムアクセスを実施する前に、システム情報(MIB、SIB)等をセルラーネットワークから無線によるブロードキャストメッセージで受信することは技術常識である。また、無線インターフェースをNB-IoT端末が備えることは自明であるから、引用発明はNB-IoT端末においても、ブロードキャストメッセージを受信する無線インターフェースを有しているといえる。
そうすると、本願発明1と引用発明は、「セルラーネットワークからブロードキャストメッセージを受信するように動作可能である無線インターフェース」を有する点で一致する。

ウ 引用発明は「システム情報には、PRACHリソースセット、対応するPRACH繰り返し計数及びカバレッジレベルごとの最大プリアンブル送信試行回数が含まれ、LTEでは、アクセス試行中に実行されるMACバックオフ・インジケータをサポートしており、MACバックオフ・インジケータはランダムアクセス試行間の時間を、0からバックオフ・インジケータの間でランダムな時間待機する、」ものである。ここで、カバレッジレベルごとに最大プリアンブル送信試行回数までプリアンブル送信を行うのは、カバレッジ拡張を行うためであることは技術常識であるから、カバレッジレベルごとにプリアンブル送信を行う最大試行回数は、カバレッジ拡張レベルに応じたプリアンブル送信の繰り返し回数、すなわちカバレッジ拡張レベル依存の繰り返し回数を表すものであるともいえる。そして、引用発明は、アクセス試行中にランダムアクセス試行間の時間を0からバックオフ・インジケータの間で時間待機するもの、すなわちランダムアクセス試行は繰り返し行われるものであって、各ランダムアクセス試行を遅延させるものであり、ランダムアクセス試行は、プリアンブル送信によって行われるものであるから、引用発明はカバレッジ拡張レベルに応じた繰り返しを遅延させることを行うもの、すなわち、ランダムアクセスプリアンブル送信のカバレッジ拡張レベルに応じた繰り返しを遅延させるものといえる。そして、当該カバレッジ拡張レベルに応じた繰り返しの遅延は、無線インターフェースを制御することによって行われること、NB-IoT端末が該制御のために必要となる電子回路を備えているものであることは自明である。
そうすると、本願発明1と引用発明は、「ランダムアクセスプリアンブル送信のCEレベル依存の繰り返しを遅延させるように無線インターフェースを制御するように動作可能である電子回路」を有する点で共通する。

以上を総合すると、本願発明1と引用発明とは、以下の点で一致し、また、相違している。

(一致点)
「 端末デバイスであって、
セルラーネットワークからブロードキャストメッセージを受信するように動作可能である無線インターフェースと、
ランダムアクセスプリアンブル送信のCEレベル依存の繰り返しを遅延させるように無線インターフェースを制御するように動作可能である電子回路を、を備える、端末デバイス。」

(相違点1)
ブロードキャストメッセージについて、本願発明1においては、「ブロードキャストメッセージは、端末デバイスのカバレッジ拡張(CE)動作に関連付けられた少なくとも1ビットを含む」のに対し、引用発明においては、その旨が特定されていない点。

(相違点2)
電子回路について、本願発明1においては、「端末デバイスがCE動作中の時、ブロードキャストメッセージに含まれる少なくとも1つのビットに基づいて、最初のランダムアクセスプリアンブル送信の後で、前記ランダムアクセスプリアンブル送信の次のCEレベル依存の繰り返しを選択的に遅延させるように無線インターフェースを制御するように動作可能である」のに対し、引用発明においては、「ランダムアクセスプリアンブル送信のCEレベル依存の繰り返しを遅延させるように無線インターフェースを制御する」ものではあるものの、端末デバイスがCE動作中の時、ブロードキャストメッセージに含まれる少なくとも1つのビットに基づいて、最初のランダムアクセスプリアンブル送信の後で行われるものであり、次のCEレベル依存の繰り返しを選択的に遅延させるように無線インターフェースを制御する旨が特定されていない点。

(2)進歩性(特許法第29条第2項)についての判断
事案に鑑み、まず、相違点2について検討する。
相違点2に係る本願発明1の電子回路について、「端末デバイスがCE動作中の時、ブロードキャストメッセージに含まれる少なくとも1つのビットに基づいて、最初のランダムアクセスプリアンブル送信の後で行われるものであり、次のCEレベル依存の繰り返しを選択的に遅延させるように無線インターフェースを制御する」ものとする発明特定事項は、引用文献1及び引用文献2には記載も示唆もされていない。また、当該技術分野において周知技術であるともいえない。
よって、当業者といえども、引用発明において、電子回路を「端末デバイスがCE動作中の時、ブロードキャストメッセージに含まれる少なくとも1つのビットに基づいて、最初のランダムアクセスプリアンブル送信の後で行われるものであり、次のCEレベル依存の繰り返しを選択的に遅延させるように無線インターフェースを制御する」ものとすることは、容易に想到し得たとはいえない。
したがって、上記相違点1について判断するまでもなく、本願発明1は、当業者であっても、引用発明並びに引用文献2に記載の技術事項に基いて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

2.本願発明2ないし13について
本願発明2ないし13は、本願発明1の発明特定事項を全て含むから、本願発明1と同じ理由により、当業者であっても、引用発明並びに引用文献2に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

3.本願発明14について
(1)対比
本願発明14と引用発明とを対比すると、以下のことがいえる。

ア 引用発明の「NB-IoT端末」は、本願発明1の「端末デバイス」に含まれる。そして、引用発明には「NB-IoTにおけるランダムアクセス手順は、少なくともLTEを使用し、LTEでは、ランダム・アクセスは使用されているが、NB-IoTでも同じように基本的な役割を果たす」と記載されているから、引用発明のNB-IoT端末はLTE下においてランダムアクセス手順、すなわち無線を用いてランダムアクセスプリアンブルを実施するものである。そして、NB-IoT端末がランダムアクセス手順を行う先は、通常基地局であることは技術常識であり、該基地局は、NB-IoT端末からランダムアクセスプリアンブルを受信するための無線インターフェースを有することは自明である。そして、LTEはセルラーネットワークの一種であるから、該基地局は、セルラーネットワークノードであるといえる。
そうすると、本願発明14と引用発明のセルラーネットワークノードは、「端末デバイスからランダムアクセスプリアンブルを受信するための無線インターフェース」を有する点で一致する。

イ 引用発明は「システム情報には、PRACHリソースセット、対応するPRACH繰り返し計数及びカバレッジレベルごとの最大プリアンブル送信試行回数が含まれ」るものである。
ここで、LTEにおいては、システム情報は、基地局からNB-IoT端末に送信されるものであることは技術常識であり、LTEはセルラーネットワークの一種であるから、該基地局は、セルラーネットワークノードであるといえ、また、カバレッジレベルごとに最大プリアンブル送信試行回数までプリアンブル送信を行うのは、カバレッジ拡張を行うためであることは技術常識であるから、カバレッジレベルごとにプリアンブル送信を行う最大試行回数は、カバレッジ拡張レベルに応じたプリアンブル送信の繰り返し回数、すなわちランダムアクセスプリアンブル送信のカバレッジ拡張レベル依存の繰り返し回数を表すものであるといえる。また、カバレッジレベルごとにプリアンブル送信を行う最大試行回数はシステム情報で送信されるものであり、システム情報は、セルラーネットワークから無線によるブロードキャストメッセージでNB-IoT端末に対して送信されるものであることは技術常識であるから、ランダムアクセスプリアンブル送信のカバレッジ拡張レベル依存の繰り返しはブロードキャストされるものである。さらに、該システム情報等を該基地局がブロードキャスト送信する際、無線インターフェースを制御するように動作可能であることは自明である。
そうすると、引用発明の基地局は、システム情報によって、カバレッジ拡張レベル依存の繰り返しをブロードキャストするように無線インターフェースを制御するように動作可能であるといえる。そして、上記「ア」で述べたとおり、LTEはセルラーネットワークの一種であるから、該基地局は、セルラーネットワークノードであるといえる。
よって、本願発明14と引用発明のセルラーネットワークノードは、「端末デバイスに、ランダムアクセスプリアンブル送信のカバレッジ拡張レベル依存の繰り返しをブロードキャストするような、無線インターフェース」を有するという点で共通である。

ウ そして、上記「ア」、「イ」は共に、基地局が有する無線インターフェースについて記載されるものであって、当該無線インターフェースが上記受信や、ブロードキャストを送信する際、無線インターフェース単独で処理を行うものでなく、当該無線インターフェースの制御を中央処理装置等の回路によって制御するように結合され、該回路は無線インターフェースを制御するように動作可能であることは技術常識である。また、引用発明が備える基地局は、セルラーネットワーク一種であるLTEで使用されるものであるから、セルラーネットワークノードであるといえる。
そうすると、本願発明14と引用発明は「無線インターフェースに結合された回路を備え」る点、「該回路は、無線インターフェースを制御するよう動作可能である、セルラーネットワークノード」という点で共通する。

以上を総合すると、本願発明14と引用発明とは、以下の点で一致し、また、相違している。

(一致点)
「 端末デバイスからランダムアクセスプリアンブルを受信するための無線インターフェースと、
無線インターフェースに結合された回路を備え、該回路は、
端末デバイスに、ランダムアクセスプリアンブル送信のカバレッジ拡張レベル依存の繰り返しをブロードキャストするような、無線インターフェースを制御するように動作可能である、セルラーネットワークノード。」

(相違点1)
回路について、本願発明14においては、「1つまたはいくつかのカバレッジ拡張(CE)レベルに対してPRACHリソースについての輻輳監視を行」うのに対し、引用発明においては、その旨が特定されていない点。

(相違点2)
回路について、本願発明14においては、「端末デバイスの一部に、最初のランダムアクセスプリアンブル送信の後で、前記ランダムアクセスプリアンブル送信の次のCEレベル依存の繰り返しを遅延させるために、前記端末デバイスのCE動作に関連付けられた少なくとも1つのビットを含むメッセージをブロードキャストするように前記輻輳監視に基づいて前記無線インターフェースを制御するように動作可能である」のに対し、引用発明においては、「端末デバイスに、ランダムアクセスプリアンブル送信のカバレッジ拡張レベル依存の繰り返しをブロードキャストするような、無線インターフェースを制御するように動作可能である」ものの、該回路が、制御動作において、端末デバイスの一部に、最初のランダムアクセスプリアンブル送信の後で、ランダムアクセスプリアンブル送信の次のCEレベル依存の繰り返しを遅延させるものであって、CEレベル依存の繰り返しを遅延させるために、端末デバイスのCE動作に関連付けられた少なくとも1つのビットを含むメッセージをブロードキャストするように輻輳監視に基づいて無線インターフェースを制御すること、は特定されていない点。

(2)進歩性(特許法第29条第2項)についての判断
事案に鑑み、まず、相違点2について検討する。
相違点2に係る本願発明14の回路について、「該回路が、制御動作において、端末デバイスの一部に、最初のランダムアクセスプリアンブル送信の後で、ランダムアクセスプリアンブル送信の次のCEレベル依存の繰り返しを遅延させるものであって、CEレベル依存の繰り返しを遅延させるために、端末デバイスのCE動作に関連付けられた少なくとも1つのビットを含むメッセージをブロードキャストするように輻輳監視に基づいて無線インターフェースを制御する」ものとする発明特定事項は、引用文献1及び引用文献2には記載も示唆もされていない。また、当該技術分野において周知技術であるともいえない。
よって、当業者といえども、引用発明において、「該回路が、制御動作において、端末デバイスの一部に、最初のランダムアクセスプリアンブル送信の後で、ランダムアクセスプリアンブル送信の次のCEレベル依存の繰り返しを遅延させるものであって、CEレベル依存の繰り返しを遅延させるために、端末デバイスのCE動作に関連付けられた少なくとも1つのビットを含むメッセージをブロードキャストするように輻輳監視に基づいて無線インターフェースを制御する」ものとすることは、容易に想到し得たとはいえない。
したがって、上記相違点1について判断するまでもなく、本願発明14は、当業者であっても、引用発明並びに引用文献2に記載の技術事項に基いて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

4.本願発明15について
本願発明15は、本願発明14の発明特定事項を全て含むから、本願発明14と同じ理由により、当業者であっても、引用発明並びに引用文献2に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

5.本願発明16ないし18について
本願発明16ないし18は、本願発明1に記載の端末デバイス及び本願発明14に記載のセルラーネットワークノードの発明特定事項を全て含むシステムの発明であって、本願発明16ないし18は、上記1.及び上記3.で説示した相違点に係る本願発明1及び本願発明14の発明特定事項を少なくとも備えるものであるから、本願発明1及び本願発明14と同じ理由により、当業者であっても、引用発明及び引用文献2に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

6.本願発明19及び20について
本願発明19及び20は、端末デバイスによって行われる方法に関する発明であって、上記1.で説示した相違点に係る本願発明1の端末デバイスの発明特定事項と同様な発明特定事項を少なくとも備えるものであるから、本願発明1と同様な理由により、引用発明及び引用文献2に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

第6 むすび
以上のとおり、本願発明1ないし20は、当業者が引用発明及び引用文献2に記載された技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものではない。したがって、原査定の理由によっては、本願を拒絶することはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2021-05-26 
出願番号 特願2018-541294(P2018-541294)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (H04W)
最終処分 成立  
前審関与審査官 米倉 明日香本橋 史帆  
特許庁審判長 國分 直樹
特許庁審判官 廣川 浩
本郷 彰
発明の名称 カバレッジ拡張動作におけるランダムアクセスのための端末デバイス、ネットワークノード、および方法  
代理人 園田・小林特許業務法人  
  • この表をプリントする

プライバシーポリシー   セキュリティーポリシー   運営会社概要   サービスに関しての問い合わせ