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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 G06K
管理番号 1375457
審判番号 不服2020-16207  
総通号数 260 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2021-08-27 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2020-11-25 
確定日 2021-07-13 
事件の表示 特願2018-513723「挿入体、挿入体のアセンブリ、および挿入体の挿入方法」拒絶査定不服審判事件〔平成28年12月 1日国際公開,WO2016/188918,平成30年 8月30日国内公表,特表2018-524746,請求項の数(9)〕について,次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は,特許すべきものとする。 
理由 第1 手続の経緯
本願は,2016年5月20日(パリ条約による優先権主張外国庁受理 2015年5月25日(以下,「優先日」という。) ドイツ)を国際出願日とする出願であって,令和2年1月24日付けで拒絶理由通知がされ,令和2年4月27日付けで意見書が提出されると同時に手続補正がされたが,令和2年8月5日付けで拒絶査定(原査定)がされ,これに対し,令和2年11月25日に拒絶査定不服審判の請求がされたものである。


第2 原査定の概要
原査定(令和2年8月5日付け拒絶査定)の概要は次のとおりである。

(進歩性)この出願の請求項1-14に係る発明は,以下の引用文献1,3に基づいて,その発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者(以下,「当業者」という。)が容易に発明できたものであるから,特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。

引 用 文 献 等 一 覧
1.特開2008-024329号公報
3.米国特許出願公開第2005/0013680号明細書


第3 本願発明
本願請求項1ないし9に係る発明(以下,それぞれ「本願発明1」ないし「本願発明9」という。)は,令和2年11月25日付けの手続補正で補正された特許請求の範囲の請求項1ないし9に記載された事項により特定される発明であり,以下のとおりのものである。

「【請求項1】
複数の同一挿入体のアセンブリであって、各挿入体は、運搬用受台装置内に挿入するためのものであり、各挿入体は、細長い形状であり、かつ少なくとも一先端がテーパ状であり、各挿入体は、電子的または電気機械的な送信および/または受信装置を有し、電子的または電気機械的な送信および/または受信装置は、RFIDタグまたはNFCタグとして形成され、RFIDタグまたはNFCタグは、挿入体の内部に含まれており、挿入体は、1つ以上の接続要素によって、互いに隣接してまたは互いに前後に接続され、接続要素は、単一の挿入体に対する外力の効果により、機械的に引き千切られるように設計され、挿入体および接続要素は、同一材料から構成され、射出成形法により同一プロセスで作製される、アセンブリ。
【請求項2】
接続要素は、挿入体が被駆動挿入装置により挿入されるときに、単一の挿入体に対する外力の効果によって機械的に引き千切られるように設計される、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
挿入体は直列に配設して互いに接続され、かつ挿入装置として空気もしくは電動釘打ち銃装置またはボルトガン装置用の直線状、円形、または螺旋状構成のマガジンを形成する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
挿入体の前部領域は、挿入体の後部の材料より硬い材料から構成され、前部領域は、ポジティブ係止および摩擦係止によりこの後部に接続される、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
送信および/または受信装置は、前部領域分離面を通って挿入体の内部へと移動され、同じようにして再び除去される、請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
挿入体は、先端とは反対側の端部に、挿入体が装着された物体から再び挿入体を取り出すことができる工具を挿入するように意図された開口であって、開口の後に位置する陥凹付きの開口を有する、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
送信および/または受信装置は、シース内に位置され、このシースによって挿入体中に射出成形によって含められる、請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
請求項1に記載のアセンブリの挿入体を運搬用コンテナの一部または運搬用受台装置内に挿入するための方法であって、挿入体は、RFIDタグまたはNFCタグとして形成された電子的または電気機械的な送信および/または受信装置を有し、RFIDタグまたはNFCタグは、挿入体の内部に含まれており、挿入体は、空気圧により、燃焼により、または電気的に駆動される挿入装置によって、運搬用受台装置の対応する部分内に挿入される、方法。
【請求項9】
挿入体は完全に挿入され、結果的に運搬用受台装置の外面から突出せず、特にもはや見えなくなる、請求項8に記載の方法。」


第4 引用文献,引用発明等
1 引用文献1について
ア 本願の優先日前に頒布され,原査定の拒絶の理由に引用された,特開2008-24329号公報(以下,これを「引用文献1」という。)には,図面とともに次の事項が記載されている。(下線は当審により付与。以下同じ。)

a 「【技術分野】
【0001】
本発明は、積載物の積載に用いられるパレット、特にその構造に関する。」

b 「【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
図1乃至図5を用いて、本実施の形態について説明する。
【0020】
図1は、パレット10の構成例を示す斜視図であり、図2は、パレット10の正面図である。パレット10は、パレット本体12に対し、ICタグ内蔵部材30が装着されてなる。パレット本体12は、樹脂で作られており、正方形状の上面デッキボード14と下面面デッキボード16とが、桁18a,18b,18c,18d,18e,...によって接続された直方体状の物品である。桁18a,18c,18e,...は、上面デッキボード14と下面デッキボード16の角付近に設けられ、桁18b,18d,...は、中央付近に設けられている。そして、これら間には、フォークリフトの爪が挿入されるフォークリフト爪挿入口20a,20b,20c,20d,...が設けられている。
【0021】
フォークリフト爪挿入口20bにおける中央付近の桁18b近くには、下面デッキボード16の上側面に、下面デッキボード16の一辺から他辺まで横切る溝状の切欠部22が設けられている。また、フォークリフト爪挿入口20bにおける上面デッキボード14の下側面には、切欠部22と向かい合うようにして溝部56が設けられている。そして、溝部56には、ICタグ内蔵部材30が挿入されている。
【0022】
ICタグ内蔵部材30は、樹脂で作られた細長部材であり、その長さは、上面デッキボード14の一辺の長さ(つまり、溝部56の長さ)とほぼ同じである。そして、ICタグ内蔵部材30の中央付近には、パレット10の物流管理に用いられているICタグ32が嵌め込まれている。ICタグ内蔵部材30は、装着部としての溝部56に挿入され、さらに上面デッキボード14の上側から固定ネジ34で止められて固定される。また、固定ネジ34を取り外すことで、容易に溝部56から取り外される。
【0023】
図3は、ICタグ内蔵部材30とその付近の上面デッキボード14とを拡大して記した断面図である。また、図4は、図3に示したAA’面で、ICタグ内蔵部材30と上面デッキボード14を切った断面図である。
【0024】
上面デッキボード14は、大部分の箇所においては、その上側表面を構成する平坦な平板50と、その下面側に格子状に設けられた複数の縦リブ52及び横リブ54によって構成されている。しかし、ICタグ内蔵部材30が挿入される溝部56では、平板50、縦リブ52及び横リブ54は設けられていない。溝部56は、ICタグ内蔵部材30の外表面と同形の内表面をもつ形状に作られている。
【0025】
図5は、ICタグ内蔵部材30におけるICタグ32を含む断面図である。ICタグ内蔵部材30は、樹脂成型によって、溝部56に対応する形状に作られている。この形状において特徴的な点は、凸形状をなす段部60を有する点である。この段部60は、溝部56における凹形状と嵌合しあうことで、ICタグ内蔵部材30が溝部56から落下することを防いでいる。
【0026】
ICタグ32は、ICタグ内蔵部材30内に水平に設けられた収納部に挿入されて固定されている。水平に挿入されるのは、ICタグ32のアンテナにおける送受信特性の方向依存性を減らすためである。つまり、ICタグ32は、パレット10の中央付近に水平に設置されることとなり、パレット10のいずれの側面に対してもほぼ同条件で通信を行えるようになっている。」

c 「図1



d 「図2



e 「図3



f 「図5



g 上記aには,「積載物の積載に用いられるパレット」が,また,上記bの段落【0020】には,「パレット10は、パレット本体12に対し、ICタグ内蔵部材30が装着されてなる」ことが記載されている。
してみると,引用文献1には,“パレット本体12に対してICタグ内蔵部材30が装着された,積載物の積載に用いられるパレット10におけるICタグ内蔵部材30”が記載されているといえる。

h 上記bの段落【0020】には,「パレット本体12は、樹脂で作られており、正方形状の上面デッキボード14と下面面デッキボード16とが、桁18a,18b,18c,18d,18e,...によって接続された直方体状の物品である」こと,また,段落【0021】には,「下面デッキボード16の上側面に、下面デッキボード16の一辺から他辺まで横切る溝状の切欠部22が設けられている」こと,及び,「上面デッキボード14の下側面には、切欠部22と向かい合うようにして溝部56が設けられている。そして、溝部56には、ICタグ内蔵部材30が挿入されている」ことが記載されている。
してみると,引用文献1には,“パレット本体12は,樹脂で作られており,正方形状の上面デッキボード14と下面面デッキボード16とが,桁18a,18b,18c,18d,18e,...によって接続された直方体状の物品であって,また,下面デッキボード16の上側面に,下面デッキボード16の一辺から他辺まで横切る溝状の切欠部22が設けられており,さらに,上面デッキボード14の下側面には,切欠部22と向かい合うようにして溝部56が設けられ,そして,溝部56には,ICタグ内蔵部材30が挿入されるものであ”ることが記載されている。

i 上記bの段落【0022】には,「ICタグ内蔵部材30は、樹脂で作られた細長部材であり、その長さは、上面デッキボード14の一辺の長さ(つまり、溝部56の長さ)とほぼ同じである。そして、ICタグ内蔵部材30の中央付近には、パレット10の物流管理に用いられているICタグ32が嵌め込まれている」ことが記載されている。
また,図3(上記e)及び図5(上記f)によれば,“ICタグ内蔵部材30の長さ方向に垂直な断面形状は,先端がテーパー状である”ことが看取できる。
してみると,引用文献1には,“ICタグ内蔵部材30は,樹脂で作られた細長部材であり,その長さは,パレット10の上面デッキボード14の一辺の長さとほぼ同じであり,また,ICタグ内蔵部材30の中央付近には,パレット10の物流管理に用いられているICタグ32が嵌め込まれており,さらに,その長さ方向に垂直な断面形状は,先端がテーパー状である”ことが記載されているといえる。

イ 上記aないしiの記載内容(特に,下線部を参照)からすると,上記引用文献1には次の発明(以下,「引用発明」という。)が記載されている。

「パレット本体12に対してICタグ内蔵部材30が装着された,積載物の積載に用いられるパレット10におけるICタグ内蔵部材30において,
パレット本体12は,樹脂で作られており,正方形状の上面デッキボード14と下面面デッキボード16とが,桁18a,18b,18c,18d,18e,...によって接続された直方体状の物品であって,また,下面デッキボード16の上側面に,下面デッキボード16の一辺から他辺まで横切る溝状の切欠部22が設けられており,さらに,上面デッキボード14の下側面には,切欠部22と向かい合うようにして溝部56が設けられ,そして,溝部56には,ICタグ内蔵部材30が挿入されるものであり,
ICタグ内蔵部材30は,樹脂で作られた細長部材であり,その長さは,パレット10の上面デッキボード14の一辺の長さとほぼ同じであり,また,ICタグ内蔵部材30の中央付近には,パレット10の物流管理に用いられているICタグ32が嵌め込まれており,さらに,その長さ方向に垂直な断面形状は,先端がテーパー状である,
ICタグ内蔵部材30。」

2 引用文献3について
本願の優先日前に頒布され,原査定の拒絶の理由に引用された,米国特許出願公開第2005/0013680号明細書(以下,これを「引用文献3」という。)には,図面とともに次の事項が記載されている。

a 「[0024] FIGS. 4-6 illustrate an embodiment of the screws 1 that are collated into a strip of collated screws. Referring to FIG. 4, the screws 1 are inserted into the strip 22, which comprises carriers 24 and breakable portions 30. Preferably, the strip 22 is made of plastic and enables the screws to be collated. Further, the strip 22 is designed to place the screws 1 at an angle Φ_(3) of approximately 20-22° along the strip 22. This angle enables the collated screws 21 to be used with the nail gun, preferably a pneumatic nailer made by the Hitachi model number NR23A. It should be noted that the collated screws 21 can be driven by any nail gun other than pneumatic nailers, such as spring loaded nail guns, electromagnetic nail guns, combustion nail guns, etc. Further, the collated screws 21 can be constructed to place the screws 1 at a different angle so that when the collated screws are loaded into a load mechanism of a particular nail gun, the collated screws 21 can be driven into the workpiece parallel with the direction of the force exerted by the nail gun.
(当審訳:FIGS. 4-6は,ねじをそろえるためのストリップに複数のねじ1がそろえられた実施形態を示している。FIG.4を参照すると,ねじ1は,キャリア24と破断可能部30とから構成されるストリップ22に挿入されている。好ましくは,ストリップ22は,プラスチックで作られており,複数のねじをそろえることを可能にする。さらに,ストリップ22は,ねじ1をストリップ22に沿ってほぼ20-22°のアングルΦ_(3)で配置できるように設計されている。この角度は,そろえられたネジ21を,釘打ち機,好ましくは日立製のモデル番号NR23Aの空気釘打ち機で使用することができるものである。なお,そろえられたネジ21は,空気圧釘打ち機以外の釘打機によって駆動され,例えば,ばね付勢された釘打ち機,電気機械式の釘打ち機,燃焼式の釘打ち機等であってもよいことに留意すべきである。また,そろえられた複数のねじ21を,特別な釘打ち機のロード機構内に装填し,ネジ21を釘打ち機によって加えられる力の方向と平行な方向で工作物に打ち込むことができるように,ネジ1を異なる角度で配置するように構成することができる。)」

b 「Fig.4



c 「Fig.5



d 「Fig.6





第5 対比・判断
1 本願発明1について
(1)対比
本願発明1と引用発明とを対比する。

ア 引用発明の「パレット10」は,「積載物の積載に用いられる」ものであるから,本願発明1の「運搬用受台装置」に相当する。
そして,引用発明の「ICタグ内蔵部材30」は,「パレット10」の「パレット本体12」の「溝部56」に「挿入されるものであ」る。
したがって,引用発明の「ICタグ内蔵部材30」と,本願発明1の「運搬用受台装置内に挿入するためのものであ」る「各挿入体」とは,後記の点で相違するものの,“挿入体は,運搬用受台装置内に挿入するためのものであ”る点では共通する。

イ そして,引用発明の「ICタグ内蔵部材30」は,「樹脂で作られた細長部材であり,その長さは,パレット10の上面デッキボード14の一辺の長さとほぼ同じであり」,「長さ方向に垂直な断面形状は,先端がテーパー状であ」って,さらに,「ICタグ内蔵部材30の中央付近には,パレット10の物流管理に用いられているICタグ32が嵌め込まれて」いるものであって,また,物流管理に用いられているICタグとしては,通常,電子的または電気機械的な送信および/または受信装置を有する,RFIDタグまたはNFCタグを用いるものである。
してみると,引用発明の「ICタグ内蔵部材30」と,本願発明1の「各挿入体は、細長い形状であり、かつ少なくとも一先端がテーパ状であり、各挿入体は、電子的または電気機械的な送信および/または受信装置を有し、電子的または電気機械的な送信および/または受信装置は、RFIDタグまたはNFCタグとして形成され、RFIDタグまたはNFCタグは、挿入体の内部に含まれて」ることとは,後記の点で相違するものの,“挿入体は,細長い形状であり,かつ少なくとも一先端がテーパ状であり,各挿入体は,電子的または電気機械的な送信および/または受信装置を有し,電子的または電気機械的な送信および/または受信装置は,RFIDタグまたはNFCタグとして形成され,RFIDタグまたはNFCタグは,挿入体の内部に含まれている”点では共通する。

したがって,本願発明1と引用発明との間には,以下の一致点と相違点とがある。

〈一致点〉
「挿入体は,運搬用受台装置内に挿入するためのものであり,挿入体は,細長い形状であり,かつ少なくとも一先端がテーパ状であり,挿入体は,電子的または電気機械的な送信および/または受信装置を有し,電子的または電気機械的な送信および/または受信装置は,RFIDタグまたはNFCタグとして形成され,RFIDタグまたはNFCタグは,挿入体の内部に含まれている,
挿入体。」

〈相違点〉
本願発明は「複数の同一挿入体のアセンブリ」であり,「挿入体」は同一の複数のものであって,さらに「挿入体は、1つ以上の接続要素によって、互いに隣接してまたは互いに前後に接続され、接続要素は、単一の挿入体に対する外力の効果により、機械的に引き千切られるように設計され、挿入体および接続要素は、同一材料から構成され、射出成形法により同一プロセスで作製される、アセンブリ」であるのに対して,引用発明はアセンブリでなく,「ICタグ内蔵部材30」は単体であって,「ICタグ内蔵部材30」はそのように接続され作製されるものではない点。

(2)相違点についての判断
相違点について検討する。
引用文献3には,複数のねじを,釘打ち機用の破断可能部とキャリアからなる樹脂のストリップにそろえて挿入するという技術事項が記載されている。
しかしながら,引用文献3では,ストリップにねじを挿入するものであり,また,ストリップは樹脂であるが,通常,ねじは金属であるから,ストリップとねじを,同一材料から構成し,射出成形法により同一プロセスで作製するものではない。
また,引用発明の「ICタグ内蔵部材30」は,「パレット10の上面デッキボード14の一辺の長さとほぼ同じ」長さを有するものであって,このような大きな長さを有するものを釘打ち機を用いてパレットに打ち込むことはできず,引用発明に引用文献3の技術事項を適用する理由が存在しない。
したがって,上記相違点に係る構成が,引用発明及び引用文献3に記載の技術事項に基づき当業者が容易に構成し得たものであるとはいえない。
以上のとおりであるから,本願発明1が引用発明及び引用文献3に記載の技術事項に基づき当業者が容易に発明できたものであるとはいえない。

2 本願発明2-7について
本願発明2-7は,本願発明1を更に限定したものであるので,同様に,当業者であっても引用発明及び引用文献3に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

3 本願発明8について
本願発明8は,本願発明1の「アセンブリ」の「挿入体」を,「空気圧により、燃焼により、または電気的に駆動される挿入装置によって、運搬用受台装置の対応する部分内に挿入される、方法」として限定したものであるので,同様に,当業者であっても引用発明及び引用文献3に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。

4 本願発明9について
本願発明9は,本願発明8を更に限定したものであるので,同様に,当業者であっても引用発明及び引用文献3に記載の技術事項に基づいて容易に発明をすることができたものであるとはいえない。


第6 原査定について
<特許法29条2項について>
審判請求時の補正により,本願発明1ないし9は上記第3に示したとおりのものとなっており,当業者であっても,拒絶査定において引用された引用発明(上記第4の引用文献1に記載された発明)及び引用文献3に記載の技術事項に基づいて,容易に発明できたものとはいえない。
したがって,原査定の理由を維持することはできない。


第7 むすび
以上のとおり,原査定の理由によっては,本願を拒絶することはできない。
また,他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって,結論のとおり審決する。
 
審決日 2021-06-28 
出願番号 特願2018-513723(P2018-513723)
審決分類 P 1 8・ 121- WY (G06K)
最終処分 成立  
前審関与審査官 梅沢 俊  
特許庁審判長 田中 秀人
特許庁審判官 須田 勝巳
山澤 宏
発明の名称 挿入体、挿入体のアセンブリ、および挿入体の挿入方法  
代理人 風早 信昭  
代理人 浅野 典子  
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