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審決分類 |
審判 補正却下の決定 1項1号特許請求の範囲の減縮(平成7年12月31日まで) F16C |
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管理番号 | 1006096 |
審判番号 | 審判1998-11748 |
総通号数 | 6 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1988-07-06 |
種別 | 補正却下の決定 |
確定日 | 1999-10-25 |
事件の表示 | 昭和61年特許願第310633号「炭素系摺動材料」拒絶査定に対する審判事件について,次のとおり決定する。 |
結論 | 平成10年8月26日付けの手続補正を却下する。 |
理由 |
1.手続の経緯 本願は、昭和61年12月24日の出願されたものであって、原審において平成10年5月12日付けで拒絶査定され、平成10年7月30日付けでこの拒絶査に対する審判請求がなされ、その後、特許法17条の3第1項の規定に基づき、平成10年8月26日付けで明細書及び図面を補正する手続補正書が提出されたもである。 2.補正の内容 上記手続補正書による補正(以下、「本件補正」という。)の内容は、出願公告後の平成8年8月1日付け手続補正書により補正された明細書及び図面を、以下のとおり補正するものである。 a.特許請求の範囲第1項において、「ムライト、焼成クレー、タルク、シリカ又はアルミナのうち少なくともムライトを含む1種以上が2〜20wt%からなる」を「2〜20wt%の焼成クレー、タルク、シリカ又はアルミナのうち少なくとも1種以上と、前記焼成クレー中に生成することがあるムライトとは別のムライトとからなる」と補正する。 b.明細書第11頁の第1表及び同第12頁の第2表を、上記手続補正書に記載されたものに補正する。 c.第2図を、上記手続補正書に添付されたものに補正する。 3.当審の判断 上記補正事項aによる補正後の「前記焼成クレー中に生成することがあるムライトとは別のムライト」は、補正前の「ムライト」に対応する本願発明の「炭素系摺動材料」の1成分であるが、これには補正前の「2〜20wt%」の限定が補正後にはなく、補正後の上記「炭素系摺動材料」は、「前記焼成クレー中に生成することがあるムライトとは別のムライト」が「2〜20wt%」以外のものも含むものとなることにより、上記補正事項aによる補正は、特許請求の範囲を拡張するものである。 そうすると、上記補正事項aによる補正は、特許法第17条の3第1項ただし書きに掲げるいずれの事項をも目的とするものではない。 4.むすび したがって、本件補正は、特許法第17条の3第1項ただし書きの規定に違反するものであるから、同法第159条第1項で準用する同法第54条第1項の規定により却下すべきものである。 よって結論のとおり決定する。 |
決定日 | 1999-09-30 |
出願番号 | 特願昭61-310633 |
審決分類 |
P
1
93・
591-
XX
(F16C)
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前審関与審査官 | 秋月 均、岡田 弘規、小谷 一郎 |
特許庁審判長 |
舟木 進 |
特許庁審判官 |
鳥居 稔 佐藤 洋 |
発明の名称 | 炭素系摺動材料 |
代理人 | 村井 卓雄 |