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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  B65H
管理番号 1007316
異議申立番号 異議1998-71550  
総通号数
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1990-07-26 
種別 異議の決定 
異議申立日 1998-03-30 
確定日 1999-08-11 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第2659423号「紙処理装置」の特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第2659423号の特許を取り消す。 
理由 [1]手続の経緯
本件特許第2659423号発明は、平成1年1月19日に出願され、平成9年6月6日にその特許の設定登録がされ、その後梅沢靖幸より、特許異議の申立てがなされ、その結果取消理由通知がなされ、その指定期間である平成10年12月4日に訂正請求がなされたものである。
[2]訂正の適否についての判断
(2.1)訂正の内容
平成10年12月4日付け訂正請求における、訂正の内容は、明細書の第72頁第2行(本件特許掲載公報第13頁第26欄第3行)目の「を示した。」の後に「また、揃え手段またはステープル手段の異常を検知したときは、操作者によって異常状態をリセットすることができるようにし、操作者によってリセット指示が与えられた時は、異常検知した手段を再起動させ、異常検知を再度行い、異常でなかった時は装置の作動を許可するようにすることができる。この場合は、操作者によって簡単にリセットすることができるので、機械のダウンタイムを少なくでき、使い勝手を向上させることができる。」を追加するものである(特許請求の範囲の訂正は無し)。
(2.2)訂正の適否
(2.2.1)訂正の目的
上記訂正は、発明の詳細な説明における実施例の記載を特許請求の範囲の請求項1の記載との対応を明確化するために訂正するものであるから、この訂正は特許法第120条の4第3項において準用する特許法第126条第1項第1号の明りょうでない記載の釈明を目的とするものに該当する。
また、新規事項を追加するものでもなく、実質的に特許請求の範囲を拡張または変更するものでもない。
(2.2.1)むすび
以上の通りであるから、上記訂正請求は、特許法第120条の4第2項及び同条第3項において準用する特許法第126条第2及び第3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。
[3]特許異議の申立についての判断
(3.1)特許異議申立の理由
特許異議申立人・梅沢靖幸は、甲第1号証(取消理由通知において引用した刊行物1に同じ)及び甲第2号証(同刊行物2に同じ)を提出し、本件特許の請求項1に係る発明は、その出願前に頒布された甲第1号証及び甲第2号証記載の発明に基づき当業者が容易に発明をすることができたものであるから、本件の請求項1に係る特許は、特許法第113条第2号の規定該当し、取り消すべきであると主張している。
(3.2)本件特許の請求項1に係る発明
本件特許の請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は、訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものである。
「【請求項1】複数のビンと、このビン上に排出された用紙を揃える揃え手段と、この揃え手段による紙揃え作動の終了後、各ビン上の用紙をステープルするステープル手段と、上記各手段の異常検知手段とを有する紙処理装置において、操作者が異常リセットを行えるようにし、且つリセット指示が与えられた時、異常検知した手段を再起動させ、異常検知を再度行い、異常でなかった時、装置の作動を許可する制御手段を備えたことを特徴とする紙処理装置。」
(3.3)引用刊行物の発明
これに対して、取消理由通知において引用した刊行物1及び刊行物2にはそれぞれ次のことが記載されている。
(A)刊行物1(特開昭61-183668号公報):
ステップS7のエラー処理が終了するとステップS8に進み、エラー状態を解除していいか否か(すなわち操作パネル52上のリセットスイッチがオンされたか否か)をチェックする。このチェックの結果、エラー状態を解除してよければ(リセットスイッチがオンされれば)、装置全体をリセットすることによりエラー状態を解除してステップS2に進み、解除してはならない場合はステップS9に進む。ステップS9では、タイマ回路59がタイムアウトしたか否か(すなわちタイマ回路59が出力信号を発生したか否か)をチェックし、タイムアウトするとステップS10に進む。ステップS10では第5の自己診断処理を行う。この第5の自己診断処理では、たとえばエラーの発生した位置だけに対して再びエラー発生の有無の自己診断をおこなう。そして、ステップS11では、上記第5の自己診断処理においてエラーが無いか否かをチェックする。このチェックの結果、まだエラーが有ればステップS8に戻って上記動作を繰返し、エラーが無ければ装置全体をリセットすることによりエラー状態を解除してステップS2に進み、前述した再スタート処理および第2の自己診断処理を行ってスタンバイ状態となるべくした画像形成装置(第4頁上右欄9行〜下左欄13行、および第2図参照)
(B)刊行物2(特開昭63-116168号公報):
中間トレイ(6a)と、この中間トレイ上に排出されたシートをストッパ(40)により整合させる手段と、この整合の終了後中間トレイのシートをステイプルするステイプル部(6)とステイプル異常を検出する綴じ止め異常検出手段(S6)とを有するシート後処理装置
(3.4)対比
そこで、本件発明と刊行物1に記載のものとを対比する。
刊行物1における、「操作パネル上のリセットスイッチ」は操作者が異常が生じた時リセットするスイッチであるから、同刊行物の画像形成装置も、操作者が異常リセットを行えるようにしている。また、刊行物1には、エラーが解除された時にリセットスイッチを押した後、第2図における▲1▼のリセットを行い、再び装置全体をリセットしてた後、第5の自己診断処理すなわちエラーの発生した位置だけに対し再びエラーの有無の自己診断をおこない、エラーが無ければ、スタンバイ状態とすることが記載されている。
すなわち、刊行物1には、各手段の異常検知手段を有する画像形成装置において、操作者が異常リセットを行えるようにし、且つリセット指示が与えられた時、装置全体をリセットし、異常検知した手段を再起動させ、異常検知を再度行い、異常でなかった時、装置の作動を許可する制御手段を備えたことを特徴とする画像形成装置すなわち紙処理装置が記載されている。
そこで、本件発明と刊行物1に記載のものとを比較すると、次の相違を除いて、本件発明は刊行物1に記載の発明と一致しているといえる。
(A)相違点1:
本件発明においては、リセット指示が与えられた時、異常検知した手段を再起動させているのに対して、刊行物1に記載のものにおいては、リセット指示が与えられた時、装置全体をリセットした後、異常検知した手段を再起動させている点。
(B)相違点2:
本件発明は、複数のビン上に排出された用紙を揃える手段、紙揃え作動の終了後各ビン上の用紙をステープルするステープル手段を有しているのに対し、刊行物1に記載のものにおいては、これらを有しない点。
(3.5)判断
そこで、これらの相違点につき検討する。
(A)相違点1について
自己診断処理機能を持つ制御装置において、異常検知箇所に対応する箇所の異常検知を再起動する前に制御装置全体をリセットするか、そのようなステップを介さず異常検知した手段のみを再起動するかは、当業者であれば、適宜選択できる設計事項に過ぎない。
したがって、紙処理装置の制御手段において、刊行物1に開示された装置全体をリセットする制御装置に代えて、相違点1に摘記した本件発明の構成のようにすることは当業者であれば、刊行物1に記載のものに基づいて容易にできたことであるといわざるを得ない。
(B)相違点2について
紙処理装置において、ビンと、このビン上に排出された用紙を揃える手段と、この揃え手段の終了後ビン上の用紙をステープルするステープル手段を有せしめることは、刊行物2に記載されている。また、ビンを複数とすることも、引用例を挙げるまでもなく本件発明の出願前において周知の技術である。そして、刊行物1及び刊行物2に記載のものは、ともに画像形成装置すなわち紙処理装置に関する技術であるから、これらを寄せ集めることは格別困難なことであるともいえない。
したがって、本件発明は、本件特許出願前に日本国内において頒布された上記の刊行物1及び刊行物2に記載されたものに基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができないものである。
以上のとおりであるから、本件の請求項1に係る特許は、特許法第113条第2号に該当するので取り消すべきである。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
紙処理装置
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のビンと、このビンン上に排出された用紙を揃える揃え手段と、この揃え手段による紙揃え作動の終了後、各ビン上の用紙をステープルするステープル手段と、上記各手段の異常検知手段とを有する紙処理装置において、操作者が異常リセットを行えるようにし、且つリセット指示が与えられた時、異常検知した手段を再起動させ、異常検知を再度行い、異常でなかった時、装置の作動を許可する制御手段を備えたことを特徴とする紙処理装置。
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、複写機、印刷機等に装備される紙処理装置に係り、特に、異常状態からの復帰制御に特徴のある紙処理装置に関する。
〔従来の技術〕
一般に複写機の紙処理装置において、揺動ユニットのごとき動きのあるものに操作者が手を触れた場合、ロック検出を行い、安全上直ぐユニットを停止するシステムになっている。また複写機は不揮発メモリを持っていて、一旦、異常を検知すると、電源をON、OFFしても解除されず、サービスマンが解除するまで操作者は機械の使用を制限されたり禁止されたりしていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで従来は、操作者が誤ってユニットに触れたために動作が停止しているのか、あるいは本当に機械が故障して止まっているのか判断は殆ど不可能に近いため、安全上すべて異常とせざるを得なかった。
そのため、本来、機械が異常でないにも係わらず、使用ができないという使い勝手の悪さがあった。
本発明は、システムが異常を検知しても操作者による異常は操作者により簡単にリセットでき、なお且つ機械によるものは異常として最度検知し、リセットができないようにし、システムの有効利用を図ることができる紙処理装置を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、複数のビンと、このビン上に排出された用紙を揃える揃え手段と、この揃え手段による紙揃え作動の終了後、各ビン上に用紙をステープルするステープル手段と、上記各手段の異常検知手段とを有する紙処理装置において、操作者が異常リセットを行えるようにし、且つリセット指示が与えられた時、異常検知した手段を再起動させ、異常検知を再度行い、異常でなかった時、装置の作動を許可する制御手段を備えたことを特徴とする。
〔作用〕
上記手段を採用したことにより、システムが異常を検知しても、機械の使用が全面的に禁止されることはなく、使い勝手を向上させることができる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第1図に示す実施例の正面図のように、機器本体の一例である複写機より排出されたコピーの受入口には入口ガイド板104a,104bが設けられ、これに続いて上方へコピーを搬送するためのガイド板107,109,110,111、搬送ローラ106,108,112,113、切換爪115が設けられている。切換爪115の作動による上側の経路は、ガイド板114から排紙ローラ対117,118及び排紙トレイ119が設けられ、切換爪115の作動による下側の経路は、ガイド板120から上下方向に平行に尻上がりに設けられた複数枚(図の例では20枚)のビン300のコピー挿入側に沿うコピー縦送り経路に続いている。
縦送り経路の各ビンに対応する位置には偏向爪164および搬送ローラ182、排出ローラ163のローラ対が設けられており、搬送ローラ162の適宜の間隔で設けられた複数個のものには、コピー縦送り経路を挾んで従動ローラ165が圧接している。上記の搬送ローラ106,108,112,113、排紙ローラ117,118、搬送ローラ162、排出ローラ163がドライブモータ200により駆動される。
第2図に示す本実施例の平面図のように、ビン300の群の側方には後述するステープル手段であるステープラ401、ステープラまで用紙を寄せる装置(以下チャッキング部)402およびステープラ401、チャッキング部402を各ビンまで移動する上下移動機構で構成されるステープラ装置(綴じ手段)400排紙されている。
また、ステープラ装置400がある反対割のビン300群の側方には、ステープルする前の用紙を揃える揃え手段をなす押圧部材502(後述する)と、この押圧部材502部分を用紙のサイズに合った場所に移動させる装置で構成される揺動装置500が配置されている。
第3図は、第1図の反対側から見た背面図である。第3図では、第1図で表現出来なかったものについて説明する。
本実施例のソータは、20ビンのソータであり、それぞれ10ビンずつの第1のソータ手段100と第2のソータ手段101の2ブロックに分かれていて、上のブロック(第1のソータ手段)100にビンセンサ176,179と、排紙センサ177,178があり、下のブロック(第2のソータ手段)101にセンサ181,184と排紙センサ180,183がある。これらのセンサ176〜184は、LEDとホトトランジスタからなる透過式の光学検知センサである。コピー(=用紙)が排出されたかどうかを検出するのが排紙センサ177,178,180,183であり、ビン300にコピーがあるかどうかを判別するのがビンセンサ176,179,181,184である。このようなビンセンサ176,179,181,184により、上ブロック100にコピーが乗っていれば下ブロック101を使用するということが可能になっている。
次に、上述した実施例の作動を説明する。
複写機から排出されたコピーは、入口ガイド板104a,104bから挿入され、ガイド板107,109,110,111、搬送ローラ106,108,112,113により上部へ搬送される。
今、通常排紙モード(排紙トレイ119に排出するモード)であるとすると、切換爪115が下がっていて、コピーはガイド板114に沿って、排紙ローラ対117,118により排紙トレイ119には排出される。
また、今、ソートモード(ページ順に仕分けるモード)およびスタックモード(ページ毎に仕分けるモード)であるとすると、切換爪115が上がっていて、ガイド板120に沿って上方に搬送される。搬送ローラ162と従動ローラ165によって搬送されたコピーは、偏向爪164が作動している個所のビン300に排出される。偏向爪164は、モード(ソートまたはスタック)に合った動きを行う。
ソートモードの時は、1ビン目の偏向爪164が作動して、第1ビン300に排出し、1ページ目の2枚目のコピーは2ビン目の偏向爪164が作動して、第2ビン300に排出する。また2ページ目の1枚目は第1ビン300に、2枚目は第2ビン300にそれぞれ排出される。このようにしてソートモードの時は、1つのビン300に1,2,3,・・・というようにページ順に排出される。
スタックモードの時は、1ページ目のコピー全部を第1ビンに排出し、2ページ目のコピーを第2ビンに排出させるように偏向爪164が作動する。このようにして、スタックモードの時は、1つのビンに同一ページのコピーが排出され、ページ毎に仕分ける。
このように分けられたコピーに対してステープルを行うために必要な構成について、以下に説明する。コピーのステープルを行うためには、複数のコピーを揃えられていなければならない。そのため、本実施例のソータには、以下第4図〜第8図に基づいて説明する揺動装置が備わっている。
第4図および第5図は、各々揺動装置の概略を示す斜視図と、揺動装置とビン300との関係を示す平面図である。
各ビン300の一側縁部には、ビンフェンス16がそれぞれ立設されているとともに、このビンフェンス316が設けられている縁部と直交関係にある他側縁部に、ビン後端立上がり部308隣接されている。また上記ビンフェンス316が設けられている縁部と反対側の縁部には、切替部311が設けられている。この切替部311は、前記フェンス316に向かって所定長さにわたり延在するように設けられている。これら各ビン300に設けられている各切欠部311内を上下方向に付突き通すようにして、横断面各形状をなす主軸501が立設されている。この主軸501の途中部分には、各ビン300に対応する位置に、用紙束の端面部に当接して位置揃えを行う押圧部材502が複数取り付けられている。これらの各押圧部材502には、第6図に示すように、前記フェンス316に対抗する押圧弾性部材502a,502bが備えられている。
押圧弾性部材502aの弾性により、押圧部材502及びビン300の取付け上のバラツキを吸収するようになっている。また、用紙が上方にカールしたとき、その用紙のカールを押圧弾性部材502bに押さえ、押圧部材502にを確実にシート束の端面部に当接して位置揃えを行う。
さらに前記主軸501の上端部および下端部には、L形状に形成されているブラケット505および506の一片部がそれぞれ取り付けられているとともに、前記ビン300の上方領域および下方領域には、前記切欠部311の延在方向とほぼ同方向に延びるタイミングベルト507および508がそれぞれ配置されている。そして、これらの各タイミングベルト507および508に対して各ブラケット505,506の各他片部がそれぞれ固定されている。上記各タイミングベルト507および508がそれぞれ掛けられているプーリ509,510、および511,512,513のうち、駆動側のプーリ509および511は、上下方向に延在されるように設けられている駆動軸514の両端部にそれぞれ固定されている。下側タイミングベルト508はサイズ移動モータ515の出力軸に設けられたプーリ513に掛けられている。
第4図に示すように、ソータに固定されたサイズ検知板530と、下側ブラケット506上のサイズ情報検出手段であるサイズ検知センサ531により、押圧部材502に位置を検出するようになっている。
下側のブラケット506上には、第4図に示すように揺動モータ520が設置されている。この揺動モータ520の出力部には、偏向軸520aが上方に突出するように設けられている。一方、前記主軸501の下端部には、揺動アーム521が上記揺動モータ520側に向かって突出するように取り付けられている。この揺動アーム521に形成された長溝部521a内には、前記偏心軸520aが遊嵌状態で装着されている。したがって前記揺動モータ520が回転駆動されることによって揺動アーム521が揺動され、その揺動力が主軸501を介して各ビン300に対応する押圧部材502に伝達され、この押圧部材502の各押圧弾性部材502aが、第5図に実線で示される位置と一点鎖線で示される位置との間において、第8図に示すように、正弦的に揺動されるため、上支点で揺動速度が緩くなるようになっている。また押圧弾性部材502aが一点鎖線で示される位置はシート束をフェンス316に確実に押し付けるためにシート端面よりある一定の食い込み料を持つように設定されている。
上述のように揺動装置は、ユニット化されサイズ移動モータ515により揺動ユニット全体を移動することができるようになっている。
前記揺動装置において画像形成装置側から送り出されるサイズ信号を受け取ると、サイズ移動モータ515によって上下のタイミングベルト507,508が搬送され、これにより主軸501に取り付けられている押圧部材502が用紙束の一側端面部に向かって従動される。そして、サイズ検知板530およびサイズ検知センサ531により揺動ユニットを所定位置まで移動させる。
次に揺動モータ520が半回転分(180゜)だけ正転し、その後、反転しホームポジションに戻ることによって揺動アーム521が1回揺動され、その揺動力が主軸501を介して各押圧部材502に伝達される。これにより押圧弾性部材502aが第5図の実線で示される位置から、一点鎖線で示される位置に揺動される。また第9図に示したように揺動モータ520が180゜以上正転し、その後、反転しホームポジションに戻ることにより、1工程で2回揺動することも容易に行うこともできる。
そして、上述した揺動により用紙束の一側端面に対して押圧部材502の押圧弾性部材502aが当接されることにより、用紙束の反対側の端面部がフェンス316側に押し付けられ、その結果、前記用紙束の一側端面部の位置揃えが行われるとともに、押圧部材502の揺動力によって前記用紙束の一側端面部と直交関係にある他側端面が、ビン立上がり部308に当接されるように矢印A方向に向かって押し込まれ、その結果この用紙束の他側端面部に位置揃えが行われることになる。
従って、用紙束は両方向にわたって良好に位置揃えが行われる。揺動を揺動モータ520の正転および反転で行っているため、正転でシートが押し切れなかった場合でも反転により容易にホームポジションに戻ることができる。以上の動作でビン300上に排出された用紙を端部へ良好に揃えることができる。
位置揃えが行われた用紙束は、ステープル動作などの各種後処理が実行された後に第5図に矢印X方向に取り出される。この取り出し方向には、取り出しの支障となるものは何ら存在しないので、用紙取り出し動作は容易に行われることとなる。
またビン300にも用紙揃え及びステープルを良好に行うための種々の工夫がされている。
以下、第10図〜第28図に基づいてビン300の構造について説明する。第10図にビン300の平面図、第11図に側面図を示す。第10図のほぼ中央にある切欠部311は、揺動の主軸が用紙サイズに合わせて移動するためのものである。前記切欠部311の横に位置している凸部2個所301は前記揺動の主軸501に取り付けられた揺動板502(第15図)が入る溝部を作るためにある。第15図に示すように凸部301を設けることにより用紙Pが持ち上げられ、揺動時、確実に用紙Pが寄せられるようにしている。
第17図のように凹部321を設けることで同様の効果も出せる。
また第15図に示すように、凸部301を設けると、排出した用紙Pを腰づけると言う役割を同時に行うことにより、用紙Pの揺動および揃えを良好に行わせる効果もある。
ビン300のリブ302bは排出された用紙切欠部311に潜り込まないように考慮している。
第13図は切欠部311に付近のリブ302bの断面図を示す。第13図でもわかるようにリブ302bはビン300の上下に突出しており、積載されるべき用紙が下に潜り込まないようにしている前記リブ302bの配置も用紙サイズの端面より10mm中に入った付近に設定していて、特に切欠部311に入り易い用紙の端面を確実にガイドするよう考慮している。
また第13図中で、ビン上側のリブの形状が片側になだらかな三角形状を形成しているのは、チャッキングしてきた用紙束をステープルした後、吐き出した時に、吐き出された用紙Pが前記302b等のリブに引っ掛からないようにガイドするためである。前記リブ302bはビン立上がり部308付近では、例えば第14図に示すような低いリブになっており、切欠部まで徐々に高くしている。これは積載枚数を多く確保するために行っている。
本実施例のビン300にはコピー積載枚数を向上させるため、第16図に示すように除電ブラシ322を取り付けているが、排出された用紙Pがカール等により除電ブラシ322に引っ掛かり、スタック性および揃え性に悪影響を与える危険がある。しかしリブ302cを設けることにより、排出された用紙Pが確実に除電ブラシ322に引っ掛からないようにガイドすることで、前記不具合を解決できる。またこのリブ302cも用紙Pの各サイズの両端を押さえるような配置になっている。
第11図において、下側に出ているリブ302eは第18図に示すように、用紙Pの端面を押さえる役目としており、カール大の用紙等に対し、チャック部前進時、積載された用紙Pにぶつかることなく確実にチャックレバー421によりチャッキングできる。
第20図でビン300に取付けられたガイド部材317はビン300上に積載された用紙Pをチャッキング部にてステープル部まで移動する時に用紙Pが確実にステープル部の開口323に入るようにガイドしている部材である。このガイド部材317が無いと第22図に示すように、用紙Pが第22図中の▲1▼から▲2▼へ移動する時にステープル開口部323へ引っ掛かる危険がある。特に第19図に示したようなカール大なる用紙Pとか積載枚数が多くなった時に、この不具合が多くなる。しかし、前記ガイド部材317を付けることにより、第21図中に示す用紙Pの状態、すなわち▲1▼,▲2▼,▲3▼のようにステープル開口323に確実にガイドされるようになり、前記不具合は解決する。
第11図でビン300の下側に出ている凸部307は用紙Pのカール押さえ用である。ビン300上へ排出された用紙Pは一方向に揃えられるが、カールが大きい用紙Pは、ビン側方に設けられたビンフェンス316(第12図)を乗り越えたりして揃え性を悪くする。前記凸部307が用紙Pのカール等を押さえ、良好に揃えが行えるように設置されている。第23図と第24図がカール押さえ部307がある時とない時のモデルケースを示す。図中の用紙Pにおける▲1▼,▲2▼,▲3▼の状態は、用紙Pの揃えが行われた時の経時的な状態を段階的に示している。
第10図に示されている切欠部310は、チャッキング部がビン300上に揃えられた用紙Pをチャックするための切欠部である。
ビン300はある角度を持ってソータ部へ取り付けられている。これは排出された用紙Pの排出方向の揃えを揺動板502の回転揺動によるものと、用紙Pの自重落下によるもので行わせるためである。例えば、本実施例は25゜の傾きを持たせている。
排出方向の揃え精度を上げるためとスタック性向上のために、ビン300の立上がり部308の形状は第25図のようになっている。ビン300の底面に対し任意の垂直部を設け、その延長からビン300の底面に対し90゜より鋭角になった部分を設けている。これは立上がり部308に用紙Pが積載されて来た時、曲がり部Bにてカール等を押さえて良好に揃え、スタックを行わせるためである。用紙が積載された状態を第26図に示す。
第27図および第28図には、立上がり部が垂直に延びただけの形状、および用紙Pが積載された状態を示している。この形状であると、カール紙が排出されて来た時、カールが押さえ切れずに立上がり部を用紙Pが乗り上げるようになり、ジャム等の不具合が発生する。
第12図はビン300の右側面図であり、取付状態を示す。同図において、315a,315bは側板を示し、312a,312bはビン受け台を示す。ビンフェンス312側のビン受け台312aにてビン300を固定し、もう片側のビン受け台312bはビン300と僅かな間隙を持ちながら支えるだけになっている。ビンフェンス316側を固定することでステープルの位置がばらつかないようにできる。またビン受け台312b側に設けられた僅かな間隙はビン300に熱膨張を吸収できるようにしている。次にステープル装置400について説明する。多段にわたって設けられた用紙堆積用のビンの側部に、第29図および第30図に示されるような装置が配置されている。このステープル装置400においては、ステープラ401および用紙引寄せ装置402が、板状のブラケット403の下面部から垂下されるようにして、それぞれ固定されている。ステープラ401は、図示を省略した各ビン上に堆積される仕分け後の用紙束のそれぞれに対して、ステープルを打ち込むものであり、用紙引寄せ装置402は、上記各ビン上の用紙束を把持して、ほぼ水平方向に移送させるものである。
前記ブラケット403の両端縁部分403a,403bは、上方向および下方向にそれぞれ折曲されており、これらの両端縁部分403a,403bにローラ404aおよび404bが回転自在に取り付けられている。前記ローラ404aおよび404bは、ビンの側部に沿ってほぼ平行に立設された2つのガイドレール405a,405bの溝部内に上下方向に転動されるように装着されており、これにより前記ステープラ401および用紙引寄せ装置402が各ビンの側部に沿って上下方向に一体的に往復移動されるようになっている。さらにビンの側部に沿ってほぼ平行に2つの駆動ベルト406a,406bが立設されている。これらの駆動ベルト406a,406bに対して前記ブラケット403の両端縁部分403a,403bがそれぞれ止め固定されている。上記各駆動ベルト406a,406dは、上下方向に所定間隔離して配置された2つのプーリ407a,407cおよび407b,407dの間にそれぞれ掛け渡されている。下側のプーリ407c,407d同士は共通の支軸408によって一体的に回転されるように連結されている。
そして駆動モータ409の出力軸に固定されたプーリ410および動力伝達ベルト411を介してプーリ412に伝わり、同軸上に固定された駆動歯車413、この駆動歯車413に噛み合わされる歯車414を順に介して、前記支軸408の一端部に固定された駆動プーリ414に対して回転駆動力が伝達されるようになっている。このような駆動力伝達機構によって、前記駆動ベルト406a,406bが搬送駆動され、それにより前記ステープラ401及び用紙引寄せ装置402の上下方向の移送動作が行われるようになっている。
さらにまた、前記ブラケット403の一方側の端縁部分403aに対して、位置センサ415が取り付けられているとともに、検知板416が前記位置センサ415に挟まれるようにして立設されている。前記検知板416には、位置を表示する突起416aが各ビン位置に対応するようにして所定間隔をなして形成されている。このような位置検知機構によって前記ステープラ401および用紙引寄せ装置402が各ビンの設置位置に停止されるように制御される。
第29図における突起403cとセンサ403dは、ブラケット403の上限位置を決めるためのものであり、403cがセンサ403dの中に入ると、モータ409での上昇を停止する。
第31図は上述したステープル装置400の動きを判り易くするための説明図であり、ビン300上に排出された用紙423cとチャック部421の動きとステープラ401の位置を説明する。
ビン300上の排出された用紙423cは423dで示すような位置に排出される。その後、別記する揺動装置においてフェンス316に当接する位置に揃えられる。その後でコピーが終了し、ステープルが開始されると、チャック部421が実線の位置から一点鎖線の位置に移動し、チャック部421を閉じて紙423cを挾み、また実線の位置まで戻る。この動作により用紙423cは423fの位置まで移動し、ステープラ401にビン300上に、ある枚数がステープルされる。その後チャック部421が開き、後記する戻し板で用紙423cは423eの位置から423dの位置の範囲に戻される。これで1つのビン300に対する仕事が終了し、次のビンへ行き、この動作を繰り返す。それらの動作の詳細についてはこの後で説明する。上述した用紙引寄せ装置402は、第32図に示されるように、用紙束を把持するチャック部421と、このチャック部421をほぼ水平方向に往復移動させる往復移動機構422とを備えている。前記チャック部421において、基板421aに対して一対の揺動アーム421z,421sが揺動自在に取り付けられており、この揺動アーム421z,421sがソレノイド421cにより作動されることによってチャック421y,421mが用紙を把持するように作動する。
往復移動機構422には、前記チャック部421を用紙束側に進退せしめる送り軸422aが設けられている。この送り軸422aの両端部に突設される両支軸は、コ字状をなすように形状された枠体422bの両片部に対して回転自在に支障されている。前記送り軸422aの各支軸の一方側は、枠体422bの一片部を貫通してさらに所定突出されており、その突出部分には、第33図に示すように、プーリ422cが固定されており、そのプーリに丸ベルト422dが2本掛けられており、中継プーリおよびギヤ422eを介して駆動モータ422fにより駆動される構造となっている。
また前記送り軸422aの外周面には、ボールネジを構成する送り捩子部が刻設されており、この捩子部に体して前記基板板4212a側に固定されたボス421bが螺合されている。すなわち駆動モータ422fの出力により送り軸422a回転駆動され、この回転力によって前記基板421aが往復移動されるようになっている。また前記枠体422bには、所定間隔離して2つの位置センサ422j,422kが前方位置および後方位置にそれぞれ設置されているとともに、前記ボス部421h側には、前記両位置センサ422j,422kの検知対象としての検知板422mが立設されており、これらの各位置センサ422j,422kの間で前記チャック部421が往復移動されるようになっている。
このような構成を有する実施例において、ステープルモードが開始されると、まず第29図に示す駆動ベルト406a,406bによってステープラ401および用紙引寄せ装置402が一体的に上下動され、ステープラ401および用紙引寄せ装置402がステープルを打ち込むべき用紙束を堆積する所定のビン300に向かって移送され、位置センサ415からの信号に基づいて所定のビン300に近接する位置に停止される。このときには、ソレノイド421cはオフされており、したがって両揺動アーム421z,421sおよびチャック421y,mが開放状態に置かれている。
次に、駆動モータ422fの出力により、送り軸422a回転駆動され、この回転力によってチャック部421が用紙束に向かって往動される。
第45図は送り軸422aの外周面に刻設された溝部430を示す図である。この溝部430に入り込んだ球431が送り軸422aの回転により溝部430にガイドされて往復運動が行われる。送り軸422aの両端部は180゜以上の空転部432を設け、空転部432の溝端部がストッパになっていて、回転の慣性による停止位置のバラツキをなくしている。
前記駆動伝達方式を丸ベルト422dで行うことにより、前記球431が溝端部に当たった時の衝撃をスリップにて吸収することができ、衝撃による不具合を解消できる。本実施例では、丸ベルト422bにて説明したが、他に平ベルト等、摩擦伝達方式も同様の事が言える。
第51図は、第45図の溝部の他の実施例を示す展開図である。同図において、回転角度に対する進み量を変えることにより、移動時の速度制御を行っている。すなわち、本実施例の場合、全移動量を2回転(720゜)で移動させており、仮に移動量Aを42mmとした場合、90°回転した時の移動量B=3mm、次の90゜回転した時の移動量C=4mm、次の90゜回転した時の移動D=6mm、次の90゜回転した時の移動量E=7mmと最初の1回転で徐々に加速し、次の1回転で前記1回転で加速した割合と同じように減速させて停止している。第52図は以上の説明をグラフ化したものである。以上のような速度制御を行うことで、チャック部421が揃え済みの用紙束423cをチャック421y,421mで把持し、ステープル位置まで復動する時のスタート時と停止時の慣性による用紙束423cのバラツキを防いでいる。
そしてチャック421y,421mが用紙束把持可能な位置まで移動されると、そこで停止され、それと同時にソレノイド421cがオンされる。ソレノイド421cのオンによってチャック421y,421mが第35図に示されるように閉じられ、チャック421y,421mに用紙タブの端縁部分が把持される。
この時の動きを第32〜38図に基づき具体的に説明する。装置は第32,34図から第35,36図の状態へ移動する。すなわち、ソレノイド421cがONするとレバー4211が421dを支点に回動される。レバー4211に掛止したスプリング421kによりレバー421jが421wを支点にして、時計方向に回動する。またレバー421jにはギアA421gが固定されており、かつギアB421wと噛合しており、動き伝わる。ギアB421wはレバー:上421zに固定されており、レバー:上421zは421xを支点にして反時計方向に回動し、421t部では下方への動きとなり、421tで軸支されたチャック:上421yは下方に動く。またチャック部は前方に出ている状態であるため、第36図に示すようビン421vが戻し板422zの切欠部422wに落ち込む。
また、ギアB421wはギアC421pと噛合しているため、ギアC421pも時計方向に回転し、それに固定されたレバー:下421sも421rを支点に時計方向に回動し、421n部で軸支されたチャック:下421mは、第35図に示すように、上方に動く。スプリング421fはレバー:下421aを反時計方向にひいているが、弱いので、このように動く。
チャック:上421yとチャック:下421mの定位置がらの移動量はギアA421g,B421w,421pの歯数と回転支点と作用点の長さにより決まる。
本実施例の場合ギアA421gの歯数は40、ギアB421wの歯数は32枚、ギアC421pの歯数は56枚であるので、ギアそれぞれの移動量を比率で表すと、A:B:C=1:1.25:0.7となる。またレバー:上421zの支点421xと作用点421tの距離は52mm、レバー:下421sの支点421rと作用点421nとの距離は37mmであるため、移動比としては、1.25×52=0.7×37となり、2.5:1の比率で動く。すなわちチャック:上が2.5下に動くとチャック:下が1上に動くことになる。
また、チャック:上、下421y,421mで挾むチャックは、ソレノイド421cに取付けられたスプリング421kの力で決まる。
第32図でもわかるように、チャック:上、下421y,421mで挾まれる厚みが厚くなるにつれ、スプリング421kは伸びるようになっている。つまり、チャック部421で挾む用紙の枚数が多くなるにつれ、チャック力が高くなるように考慮していて、チャック不足によるずれ等の不具合を無くしている。
次に駆動モータ422fの逆転によりチャック部421は、用紙束を把持したまま第37図に示される元の位置に復動され、それによって用紙束がほぼ水平方向に平行移動されてステープラ401側に引き寄せられる。そして記録用紙束の端縁部分がステープル可能な位置まで移送されると、そこで停止される。
第34図、第36図、第38図は戻し板部が見えるようにした図である。
この時、戻し板は切欠422wとビン421vが引っ掛かっているため、モータの逆転により第38図に示す位置に移動する。戻し板422zは戻し板ブラケット422xの切欠422tに戻し板422zに設けたビンを入れ、戻し板422zに設けた切欠422rに、戻し板ブラケット422xを設けたビン422pを入れてある。
また戻し板ブラケット422xは枠体422bに固定されており、戻し板ブラケット422xと戻し板422zはスプリング422nにて係合されている。従って戻し板422は駆動モータ422fの逆転により第36図からの第38図の状態になり、戻し板422z自体には第38図で左方向にスプリング422nで引っ張られた形となっている。その後、ステープラ401により用紙束の端縁部分に対してステープルの打ち込みが行われることとなる。
ステーブル動作が終了すると、ソレノイド421cはOFFする。それにより今まで閉じていたチャック:上421y、チャック:421mは開くこととなる。この時の動きはスプリング421fの力により第37図の状態から第32図,第34図の状態に戻る。
また戻し板422zに引っ掛かっていたビン21vも外れるため、戻し板422zはスプリング422nにより引っ張られ、第38図から第34図の状態に戻り、その時に用紙束を元の位置に戻すような動きをする。
第34図に戻し板422zと戻し板ブラケット422xおよびスプリング422nとの関係を示す。戻し板422zの先端はビン間より広くとるようにして確実に用紙をビン300上へ戻すよう考慮されている。また、戻し板ブラケット422xの一部はビン300に向かって斜め方向へ付き出ている。これは第44図に示すように、腰の弱い用紙とかカール大の用紙P等を戻す時、戻し板422zに押されても上へ逃げる恐れがあるので、その不具合の対策としてのガイド板である。以上にて確実にステープル済みの用紙Pをビン上へ戻している。
その後、ステープラ401および用紙引き寄せ装置402は次のビンに向かって下方に移送され、そこで上記と同様なステープル動作が繰り返し実行される。
第39図に示されるように、各ビン300における記録用紙束の紙揃えを行うビンフェンス306が前記ビン300から立ち上がるようにして設けられている。このビンフェンス316の下端縁部分は、ビン300の下面側に沿って設けられていた支軸425に回転自在に取り付けられており、これによりビンフェンス316が第40図に示される開放位置まで傾倒されるようになっている。前記支軸425の両端部分は、ビン300の両端縁部分に下方に向かって形成された軸受片部423bにより回転自在に支承されている。また、前記支軸425には巻きばね426が装着されている。この巻きばね426の両巻き端部分は、ビン300の下面側およびビンフェンス316のの背面側にそれぞれ当接されて係止されており、巻きばね426の回転力によってビンフェンス316が立上がり方向の付勢力を受けるようになっている。
さらに前記ビンフェンス316は、フェンス傾倒部材を介して前記ステープラ401の上下動に従って開放されるようになっている。このフェンス傾倒部材は、前記支軸425側に取り付けられたフェンス可動板427と、ステープラ401側に設けられたフェンス解除板428とからなっている。
前記フェンス可動板427はビンフェンス306の一片部分424aに扇状に開かれた孔へ、フェンス可動板427の一部が入っており、フェンス可動板427が下方向に回動されると、ビンフェンス316の一片部316aの扇状の孔の下部が当接され、これによりビンフェンス316がフェンス可動板427に従って傾倒れされるようになっている。またフェンス可動板427が上方向に回動される場合には、これがビンフェンス316側には接触されることなく離間するようにして回動されるため、フェンス可動板427は自由回動されることとなる。
また前記フェンス解除板428はコロ428aは、フェンス可動板427に接触する位置まで延出されており、ステープラ401上下動時にフェンス可動板427に接触して、フェンス可動板427を回動させるようになっている。
このような実施例における装置では、まずソート動作が行われる場合は、第39図に示されるように、前記ビンフェンス316は巻きばね426の回転力によって立上がり位置に維持されており、ソート動作によってビン30上に排出された用紙の端縁部が前記ビンフェンス316に当接して紙揃えが行われるようになっている。このソート動作が終了すると、上述したステープラ401が下降を始め、ステープラ401側のフェンス解除板428のコロ428aが、ビン300側のフェンス可動板427に接触される。そして、フェンス可動板427が第40図に示されるように下方位置に回動される。このフェンス可動板427の回動に伴ってビンフェンス316が巻きばね426の回転力に抗して傾倒され、これによりビン300が開放される。このときビンフェンス316およびフェンス可動板427は、第40図一転鎖線で表されるビン300の面位置Aより下方位置まで押し下げられている。そしてこの状態で上記実施例で述べたようなステープル動作が実行される。
ステープル動作が終了されて用紙束がビン300の元の位置に戻されるのと同時もしくは用紙が戻されながら、ステープラ401が次のビンに向かって下方に移動される。そしてこのステープラ401の下降動作によってフェンス解除板428がフェンス可動板427側から離脱されると、巻きばね426の回転力によってビンフェンス316が立ち上がり、元の位置に戻される。このようなビン300の開放動作およびステープル動作は、ソートされたビン300のすべてに対して行われる。
すべての記録用紙束に対してステープルが行われると、ステープラ401は、上昇されて最上位のホームポジションに戻される。ホームポジションは最上位に配置されている1段目のビン300よりさらに上側に位置されている。このステープラ401の戻り時に、ステープラ401側のフェンス解除板428がフェンス可動板427に下方側から接触されるが、この場合には、フェンス可動板427は第41図に示されるように上方に向かって空転状態で逃げ回動され、従って、ビンフェンス316は何ら回動されることはない。ステープラ401の上昇動作によってステープラ401側のフェンス解除板428が、フェンス可動板427側から離脱されると、フェンス可動板427は自重によって第39図に示される元の位置に戻される。
第42図に示される実施例では、ビンフェンス316側に、フェンス可動板427を受ける弾性体429が設置されている。このような実施例においては、ステープラ401の戻り時において、フェンス可動板427が上方に向かって空転状態に逃げ可動されると、フェンス可動板427が上記弾性体429側に当接されて受けられ、その弾性体429の撓み反発力によって、フェンス可動板427が元の位置に戻されるようになっている。
次にステープラ401の針カートリッジ交換について、第46図〜第50図に基づいて説明する。
本実施例は図示しないPPC本体が用紙反転装置を持っていて、用紙は原稿束の1枚目から画像面下向きに排出されるため、ステープラ401は逆に取り付けている。
第46図はステープラ401の構成を示す。同図において、開放レバー480Cを上に押すことにより、軸480Fを中心に時計方向に動き、軸480Eが溝をスライドすることにより、解除爪480Bが軸480Dを中心に反時計方向に動き、軸481Eを開放する(第47図)。
また、第48図に示すように、軸481Eが開放されたため、ステープラ部481は軸483を中心に時計方向に動かすことができ、また、解除爪480Bはスプリング480Gにより初期の状態に戻どされる。時計方向に動かされたステープラ部481は軸482Aが溝をスライドし、溝でロックされたときステープラ部481もロックされる。この状態のステープラ部481は垂直よりやや斜めに止まっており、殆どソータ本体外観より出た状態より、容易にユーザが針カートリッジ481Cを交換できる。針カートリッジ481C交換後、第49図に示すように、開放レバー480Cを上に押すことにより、軸480Fを中心に時計方向に動き、軸482Aのロックが解除される。軸482Aのロックが解除されるため、ステープラ部481は軸483を中心に反時計方向に動かすことがてき、開放レバー480Cはスプリング480Gにより初期状態に戻る。
第50図に示すように、反時計方向へ動かされたステープラ部481は軸481Eが解除爪480Bに当たり、軸481Eの力によって、解除爪480Eが開き、軸481Eが通過した後、解除爪480Bはスプリング480Gにより閉じてステープラ部481がロックされる。このような動作にてステープラの針カーソリッジ交換が容易にできる。
第53図は本実施例における制御系のブロック図である。本制御は制御手段であるCPU600を中心にROM600、RAM602、I/Oポート603、606、クロックタイマコントローラ604(以下CTCと略す)、ユニバーサル、アシンクロナス、レシーバートランシーバ(以下UARTと略す)605にて構成されるマイクロコンピュータ制御システムである。プログラムを書き込んだROM610により随時、RAM602を利用しつつ、後述する各入力系からの信号をマルチプレクサ607を介して、I/Oポート606からマルチプレクサ608を介して入力されるセンサスイッチ(SW)群からの入力信号を受けて、I/Oポート603、CTC604の出力信号により各種ドライバ608、611、615、616、617、相信号生成部614、SSR609を介して後述する各負荷を制御している。また、複写機とはレシーバ612、ドライバ613を介し、UART605により各ステータス、指示信号のやりとりしている。
前記センサスイッチ群の具体的部材としては、ビンセンサ上631、ビンセンサ下630、エントリーセンサ上629、エントラーセンサ下628、サイズホームセンサ627、サイズ検知センサ531、揺動ホームセンサ626、上下ホームセンサ403d、上下位置センサ415、チャック前センサ422j、チャック後センサ422k、ステープルホームセンサ625、針有無センサ624、紙有無センサ623、カバー上スイッチ622、ドア左スイッチ621、ドア右スイッチ620、入口センサ619、排紙センサ618等がある。
また負荷(出力系)としては、ドライブモータ(ACモータ)200、針有無表示656、ステープル動作中表示656、偏向ソレノイド(SOL)635、切換SOL634、電磁クラッチ(CL)424c、ステープルモータ(DCモータ)632、チャックモータ(DCモータ、正逆回転)422f、上下稼動モータ(ステッビングモータ)409、サイズ稼動モータ(ステッビングモータ515、揺動モータ(ステッビングモータ)520等がある。
複写機とやりとりしている信号のうち、複写機からソータ、ステープラに送られている信号には、ソータ始動信号、複写機排出信号、モード信号、サイズ信号、ステープル開始信号、ステープル終了信号、サービスコールリセット信号(S.C.リセット)などがあり、ソータ、ステープラから複写機に送る信号には、排出信号、各ドアカバーオープン信号JAM信号、ビン数オーバー信号、異常信号、針無信号、ステープル終了信号、ステープル許可信号、ソート許可信号などがある。
以下、本発明の実施例の動作と制御を、フローチャートに従って説明する。全体動作フローを第54図(a)、第54図(b)に示す。まず複写機から送られる動作モード信号を受信し(54-1)、複写機から送られるセット枚数信号を受信する(54-2)。コピー開始後、複写機からソータ始動信号が送られ(54-3)、その信号の受信でドライブモータ200がONし(54-4)、ソータモードとなる(54-6)。ソータ始動信号が送られて来ない時は、ウエイト状態となる。ソートモードの動作は第54図(b)に示したようなものであって、前述のソータ始動信号(54-3)に少し遅れて複写機から給紙した用紙のサイズを示すサイズ信号が送られる(54-10)。サイズ信号を受け取り、揺動の可、不可を判断し(54-11)、揺動可の場合は、受け取ったサイズ信号に該当する位置へ揺動装置を移動させる(54-12)。
以下に、前記各動作を第56図(a)、第56図(b)に示したサブルーチンに従って説明する。
第56図(a)のサイズカウンタのプリセット動作は、サイズ信号を受信していれば(56-1)、受信したサイズ信号に基づきサイズ位置データをサイズカウンタにセット(56-2)、および揺動ユニット稼動表示(56-3)してリターン(RET)する(56-4)。サイズ信号を受診していなければ、そのままRETする。
第56図(b)示した揺動装置(ユニット)の移動動作は、揺動ユニットが移動しないのであれば(56-5)、そのまま(RET)する(56-6)。揺動ユニットが移動するのであって(56-5)、揺動の可、不可を判断し可であれば(56-7)、サイズ移動モータ515を右回転に高速ONさせ(56-8)、サイズ検知センサ531がOFFからONに変化したかどうかを判断する。
サイズ検知センサ531がOFFからONに変化していなければ(56-9)、そのままRETする(56-6)。変化していればサイズカウンタを1減じ(56-10)、サイズカウンタを判断する(56-11)。
サイズカウンタが1であれば、サイズ移動モータ515のスピードを低速に変更し(56-12)、RETする(56-13)。サイズカウンタが0であれば(56-14)、サイズ移動モータ515をOFFにして(56-15)、移動ユニットの移動を終了し(56-16)、RETするのである。
次に第54図(b)のフローチャートに戻り、複写機からコピー(用紙)が排出されるとき、排出信号が送られる(54-13)。この排紙信号を受信のタイミングで電磁クラッチ(CL)633がONする(54-14)。次に複写機からコピーが搬入され、入口センサ619がONし(54-15)、この入口センサ619のONのタイミング切換SOL634がONし(54-16)、ソートビンへの排紙の準備が整う。この入口センサ619のONのタイミングに少し遅れて排出ビンの偏向SOL635〜654のうち排出ビンのものがONし、コピーをビンへ導く(54-17)。コピーが排出され、ビンの上に載るまでの適当な時間経過後(例えば300msec後、54-18)、揺動モータ520をONさせ揺動板を動かすことにより紙揃えを行う(54-19)、尚、揺動板を動かすタイミングは、コピーの後端を検出し、それを基準に行っている。
以下に、との揺動動作をサブルーチンを示す第57図に従って説明する。コピー排出時、ビンへの排紙を検知するエントリーセンサ上629、または下628が、まずONする。次に排出完了時エントリーセンサ上629、または下628がONからOFFに変化する(57-1)。このONからOFFへ変化したところが紙の後端である。エントリーセンサ上629は下628のONからOFFへの変化のタイミングでCPU600内に設けられるタイマをスタートさせる。(57-2)。次にタイマの値を監視し、タイマスタートから本実施例では300msec経過したと判断した時(57-3)、タイマストップする(57-4)と同時に揺動可であれば(57-5)、揺動モータ200をONして揺動を開始する(57-6)。後は上記動作をコピー排出毎に行い、紙揃えが施されていく。
しかし、ビンへのコピーのスタック枚数がステープル可能枚数(本実施例では30)枚を超えた後は、ソーテイングの妨げになる揺動を止め、揺動ユニットをホームポジションへ退避されていると共に排紙されたコピーに対してのステープルを禁止する。
以下に、この動作をサブルーチン第58図に従って説明する。
ビン上のコピーの積載枚数は、先頭ビンへコピーが排出するとき(58-1)にカウントすることにより(58-2)検知する。先頭ビンの排紙カウント値がステープル可能枚数を超えたと判断した時(58-3)、揺動動作を中止し(58-4)、前記揺動ユニットをホームポジションへ退避させ(58-5)、以後、排紙されたコピーに関して紙揃えを行わない。また同時に以前の排出したコピーに関してもステープル禁止(58-6)とする。
次にステープル動作に関して説明する。第54図(b)において、ステープル開始信号は受信されると(54-20)、ステープル動作に入り(54-21)、ステープル動作が終了すると(54-22)、ステープル移動ユニットがホームポジションへ移動する(54-23)。ステープル動作はソフトの指令によって行われる(54-24)。このステープルの動作モードには2種類あり、ソート終了後、ステープルを行う「マニアルステープル動作モード」と、1つのビンへのソート終了後、ソート動作は継続しつつ、自動的にステープル動作を開始する「オートステープル動作モード」がある。
まず、マニルステープル動作に関してサブルーチンを示す第55図(a)を基に説明する。ソート終了後、ビン上にコピーが載っている場合に、複写機からステープル開始信号が送信され、この信号を受信することにより、動作を開始する。まず、ホームポジションにあるステープラ401をステープルを施す先頭ビンへ移動させる。ステープラ401が先頭ビンに移動した後は、第55図(a)中に記載されているステープル動作シーケンスカウンタの値に基づき動作を進めていく。
ステープラ401が先頭ビンに移動終了したとき、ステープルシーケンスカウンタの値は0から1にセットされる(55-1)。ステープルシーケンスカウンタの値が1の時は、チャックモータ422fをONし、チャックモータを前進させる(55-2)。チャックユニットの前進終了を検知するチャック前センサ422jがONすると(55-3)、チャックユニットの前進を終了し(55-4)、ステープルシーケンスカウンタへ2をセットし(55-5)、次へ動作を進める。
ステープルシーケンスカウンタの値が2の時は(55-6)、チャックSOL421cをONし(55-7)、ステープルシーケンスカウンタへ3をセットし(55-8)、次へ動作を進める。
ステープルシーケンスカウンタの値が3の時は(55-9)、状態を0.2秒経過後(55-10)、ステープルシーケンスカウンタへ4をセットし(55-11)、次へ動作を進める。ステープルシーケンスカウンタの値が4のときは(55-12)、チャックモータ422fをONし、チャックユニットをホームポジションへ移動させる(55-13)。チャックユニットのホームポジション移動終了を検知するチャック後センサ422kがONし(55-14)、チャックユニットのホーム移動終了し(55-15)、ステープルシーケンスカウンタ5をセットし(55-16)、次へ動作を進める。
ステープルシーケンスカウンタの値が5のときは(55-17)、紙無しセンサ623の出力を確認し(55-18)、紙有りのときにはステープルの綴じ動作を行う(55-19)。綴じ動作終了を検知し(55-20)、ステープルシーケンスカウンタ6をセットし、(55-12)し、次へ動作を進める。紙有無センサ623の出力が紙無であるときは、ステープルの綴じ動作を行わず次へ動作を進める。
ステープルシーケンスカウンタの値が6のときは(55-22)、チャックSOL421cをOFFし(55-23)、ステープル済みビンカウンタをカウントアップすると共に揺動モータを動かし寄せをおこなう(55-24)。そしてステープルを施すビンの合計を示すステープル予約ビンメモリの値と、ステープル済みカウンタの値を比較し、値が一致すれば(55-25)、ステープルシーケンスカウンタヘ0をセットしステープラ動作を終了し(55-26)、次に上下移動モータ409をONし、ステープルユニットをホームポジションへ移動させる(55-27)。なお、ステープル予約ビンメモリの値算出方法およびステープル紙寄せに関しては後述する。ステープル予約ビンメモリの値よりステープル済みカウンタの値が小さいときはステープルシーケンスカウンタ7のセット(55-28)、次へ動作を進める。
ステープルシーケンスカウンタの値が7のときは、状態を0.3秒保持し、0.3秒経過後(55-30)カウンタを0として(55-31)、サブルーチン第55図(b)に示した次ビンへのステープラ移動開始を指示する(55-32)。
以下に第55図(b)に示したサブルーチンの動作を説明する。まず、ステープラ移動開始を判断し、ステープラ移動開始が指示されると(55-50)、上下移動モータをONすると同時にタイマをスタートする(55-51)。タイムオーバ判断し、タイムオーバとなった時(55-52)、ステープルシーケンスカウンタへ1をセットし(55-53)、次ビンのステープル動作を開始する。上下位置センサ415のON/OFFを判断し(55-54)、ONとなったとき上下移動モータ409をOFF(55-55)、ビン間移動を終了する。
本実施例では、次ビンヘステープラが移動終了する約100mSEC前に次ビンのステープル動作を開始することで、時間の短縮を図っている。以上の動作をステープルビン予約カウンタの値とステープル済みカウンタの値が一致するまで繰り返す。
次にオートステープル動作に関して第55図(a)の基に説明する。ソート途中複写機が最終原稿の1枚目のコピーを排出するタイミングで、ステープル開始信号が送信され、この信号を受信した後、最終原稿の1枚目のコピーが本機から排出され、そのコピーに揺動が施されたときより、ステープル動作を開始するまず、ホームポジションにあるステープラ401をステープルを施す先頭ビンへ移動させる。ステープラ401が先頭ビン移動した後は、サブルーチン第55図(a)の中に記載されているステープル動作シーケンスカウンタの値に基づき動作を進めていく。ステープラ401が先頭ビンに移動終了したときステープルシーケンスカウンタの値は0から1にセットされる(55-1)、ステープルシーケンスカウンタが1のときはチャックモータ422fをONし、チャックユニットを前進させる(55-2)。チャックユニットの前進終了を検知するチャック前センサ422がONすると(55-3)、チャックユニットの前進を終了し(55-4)、ステープルシーケンスカウンタへ2をセットし、次へ動作を進める。ステープルシーケンスカウンタの値が2のときは(55-6)、チャックSOL421cをONし(55-7)、ステープルシーケンスカウンタヘ3をセット(55-8)、次へ動作を進める。
ステープルシーケンスカウンタの値が3のときは(55-9)、状態を0.2秒間保管し、0.2秒経過後(55-10)、ステープルシーケンスカウンタヘ4をセットし(55-11)、次へ動作を進める。
ステープルシーケンスカウンタの値が4のときは(55-12)、チャックモータ422fをONし、チャックユニットをホームポジションへ移動させる(55-13)、チャックユニットのホーム移動終了を検知するチャック後センサ422kがONし(55-14)、チャックユニットのホーム移動終了し(55-15)、ステープルシーケンスカウンタ5をセットし(55-16)、次へ移動を進める。
ステープルシーケンスカウンタの値が5のときは(55-17)、紙無センサ623の出力を確認し(55-18)、紙有のときはステープル綴じ動作を行う(55-19)。綴じ動作終了検知し(55-20)、ステープルシーケンスカウンタヘ6をセットし(55-21)、次へ動作を進める。紙有無センサ623の出力が紙無であるときは、ステープル綴じ動作を行わず次へ動作を進める。
ステープルシーケンスカウンタの値が6のときは(55-22)、チャックSOL421cをOFFし(55-23)、ステープル済みビンカウンタをカウントアップすると共に、揺動モータを動かし寄せを行う(55-24)。そしてステープルを施すビンの合計を示すステープルビン予約メモリの値と、ステープル済みカウンタの値を比較し、値が一致すれば(55-25)、ステープルシーケンスカウンタヘ0をセットしステープラ動作を終了し(55-26)、次に上下移動モータ409をONし、ステープル装置400をホームポジションヘ移動させる(55-27)。
なお、ステープル予約ビンメモリの値算出方法およびステープル紙寄せに関しては後述する。ステープルビン予約メモリの値より済みカウンタの値が小のときは、第何ビンまで揺動が施されているかを示す。揺動済みビンメモリとステープル済みカウンタを比較し(55-33)、揺動済みビンメモリの値が大のときは、ステープルシーケンスカウンタヘ7をセットし、次へ動作を進める。揺動済みビンメモの値が小または等しいときは(55-33)、ステープラは状態を保持し、揺動禁止(55-38)、揺動を促す。また定めたサイズにおいては(55-35)、揺動済みビンメモリの値がステープル済みビンメモリの値より2以上の場合は、ステープルシーケンスカウンタヘ7をセットし、次へ動作を進める。(55-36)、1以下の場合、ステープラは状態を保持し、揺動禁止終了を解除し、揺動禁止終了を解除し(55-37)、揺動を促す。揺動禁止処理および揺動済みビンメモリの計算に関しては後述する。
揺動が行われ、揺動済みビンメモリの値がステープル済みビンメモリの値に対して、大となったとき、また定めたサイズにおいては2以上となったとき、ステープルシーケンスカウンタヘ7をセットし、(55-28)、次へ動作を進める。ステープルシーケンスカウンタの値が7のときは、状態を0.2秒間保持し、0.3秒経過後、既述したサブルーチンである第55図(b)へ次ビンへのステープル移動開始を指示する。
ステープル予約ビンの算出について、第59図に示すサブルーチンに従って説明する。この算出のために本実施例では、ソートモード動作時、原稿毎にその原稿の複写紙が第何ビンまで排出されたかを記憶する前原稿コピー排出ビン数メモリ1回のソート動作中、最大第何ビンまで排出されたかを記憶する前排出最大ビン数メモリ第何ビンまでステープルするかを指示するステープルビン数予約メモリを有し、以下に示すタイミングで、メモリの内容を移動している。ソートモード(59-1)、で複写動作が開始され、ソータの先頭ビンから複写紙が排出されるタイミングで(59-2)、前原稿コピー排出ビン数メモリと前排出最大ビン数メモリの内容が比較され(59-3)、前原稿コピー排出ビン数メモリの値が前排出最大ビン数メモリの値より大きい場合は、前原稿コピー排出ビン数メモリの値を、前排出最大ビン数メモリに代入し(59-4)、前原稿コピー排出ビン数メモリには1が代入される(59-5)。
前原稿コピー排出ビン数メモリには、2ビン目、3ビン目・・・にコピーが排出されると、2,3・・・と値が増加していく。ステープルビン数予約目盛には、常に現在排出のビン数と前排出最大ビン数メモリの内容を比較し(59-6)、数の小さい方の目盛の内容をステープルビン数予約メモリに代入される(59-7)。ステープルビン数予約メモリの内容は、状況により変化するため、オートステープルモードのように、コピー排出しながらステープル動作を行う場合でも対応できる。
このようにすることにより、綴じ手段400を作動させるビンを最終原稿に対応する用紙が排出されたビンとすることができ、出来る限り全ページ揃った用紙セットを綴じるようにできる。
また、最終原稿に対応する用紙が排出されたビン上の用紙の枚数が1枚のみのビンには綴じ手段400を作動させないようにすることにより、最終原稿に対する複写枚数の変更があったときでも、不必要の綴じ動作を防止できる。
ステープル優先の揺動禁止処理について、第60図に示すサブルーチンに従って説明する。
まず、ステープル動作実行中かどうかチェックし(60-1)、YESなら、チャックSOL(ソレノイド)がONしているかどうかをチェックし(60-2)、YESなら、チャックがホーム位置へ移動終了後、時間が0.3SEC以上になっているかどうかをチェックし(60-3)、NOなら、揺動の許可をする(60-4)。もしチェックSOLがONしていなければ、揺動の禁止を行う(60-5)。また、チャックがホーム位置へ移動終了後、時間が0.3SEC以上になっていれば、揺動を禁止してRETする。また、ステープル動作実行中でなければ、無条件に揺動許可をしてRETする。
次に揺動済みビンメモリの計算について、第61図に示すサブルーチンに従って説明する。
まず、揺動が1回動作行われたかどうかをチェックし(61-1)、もし、揺動が1回も行われていなければ、そのままRETする。1回動作の揺動が行われていれば、揺動済みビンメモリに排紙ビン数の値を入れて(61-2)、RETする。排紙ビン数とは、現在第何ビン目まで排紙されたかを示すものであり、揺動済みビンメモリとは現在第何ビン目まで揺動が施されているかを示すものである。
ステープル紙寄せについて第62図に示すサブルーチンに従って説明する。
ステープル終了後(62-1)、チャックソレノイド421cがOFFされると、紙戻しブラケット422によりステープル済みのコピー(用紙)はビン上をスライドし、揺動板回転領域内まで押し戻されステープル1動作が終了する。このとき、第55図(a)が示したサブルーチンにてステープル動作終了フラグがセットされる。このステープル1動作終了フラグの内容で、ステープル1動作終了を判断する。ステープル1動作終了したと判断したあと、次ビンへ移動し、再びステープル1動作を行う中で、チャックSOL421cがONしたと判断したとき(62-2)、揺動をスタートする(62-3)。そして前ビンのステープル済み用紙を所定位置へ移動させる。このステープル紙寄せ作動により、ビン上のステープル済みの用紙が次ビン移行に排出された用紙の紙揃えに悪影響を与えないように所定位置に移動させられることになる。
本実施例では、前述の機能・動作の他に、以下に示す幾つかの機能・動作を有する。
それぞれをサブルーチンのフローに基づき説明する。まず2系統・ステープル処理とは、ソータビンを上・下2系統に分け、1系のビンを開放せずとも、他系にソータしてステープル処理を施すことのできる機能であり、上・下系のコピーサイズが同一であることが条件のモードAと、上・下系であって、後から処理する系のコピーサイズが前処理した系より大きいことが条件のモードBを有し、使用者に応じて切換え可能とする。
モードA-2系統ステープル処理について、第63図のサブルーチンフローに基づき説明する。
ここで、1系処理後、他系を用いてソートすることをデユアルソートと称す。デユアルソートるを行おうとする場合、デユアルソート不可能な状態であれば(63-1)、ソートモードを禁止し(63-2)、警告する。デユアルソート可能な状態であれば、紙サイズを検知し、前ソート時の紙サイズと、デユアルソートしようとする紙サイズが同サイズのときは、そのまま動作を継続する。前ソート時の紙サイズとデユアルソートしようとする紙サイズが異サイズのときは(69-3)、揺動部を退避させ(63-4)、ステープルを禁止し(63-5)、動作を継続する。
次にモードB-2系統ステープル処理について、第64図のサブルーチンフローに基づき説明する。デユアルソートを行おうとする場合、デユアルソート不可能な状態であれば(64-1)、ソートモードを禁止し(64-2)、警告する。デユアルソート可能な状態であれば、紙サイズより、デユアルソートしようとする紙サイズ、または紙サイズが同サイズのときは、そのまま動作を継続する。前ソート時の紙サイズより、デユアルソートしようとする紙サイの方が小サイズのときは(64-3)、揺動部を退避させ(64-4)、ステープルを禁止し(64-5)、動作を継続する。
上記処理はステープル手段401のステープル禁止について説明したが、ステープル手段401に換えて揃え手段502に対する動作解除を同様の処理にて行うことも考えられる。
ステープル処理中のドアオープン対応について、第65図のサブルーチンフローに基づき説明する。ステープル動作中に(65-1)、ステープルドア、ソードア、ソータ上カバーの総てが閉じている場合、そのまま動作を継続し、ステープルドアが開かれた場合は(65-2)、ステープルシーケンスカウンタを0にし(65-3)。全負荷をOFFにする(65-4)。
ステープル動作にステープラドアは閉じられており、ソータドア、ソータ上カバーは何れかが開かれた場合(状態1とする。65-5)の処理を以下に説明する。
状態1でチャックユニットが前進中であれば(65-6)、ステープルシーケンスカウンタを0にし(65-7)。チャックモータをOFFする(65-8)
状態1でチャックユニットが前進した後であり、チャックSOL421cがON後、0.2秒以内であれば(65-9)、ステープルシーケンスカウンタを0にし(65-10)、チャックSOL421cをOFFする(65-11)。
状態1でチャックユニットが前進した後であり、チャックSOL421cがON後、0.2秒以後の場合(状態2とする)の処理を以下に説明する。
状態2でチャックユニットが後退中であれば(65-12)、ステープルシーケンスカウンタを4にし(65-13)、動作を継続する。
状態2でチャックユニットが後退した後であり、ステープラ閉じ動作中であれば(65-14)、ステープルシーケンスカウンタを5にし(65-15)、動作を継続する。
状態2でチャックユニットが後退した後であり、ステーブラ閉じ動作中であれば(65-14)、ステープルシーケンスカウンタを5にし(65-15)、動作を継続する。
状態2でチャックユニットが後退した後であり、ステープラ閉じ動作が終了していれば、ステープルシーケンスカウンタを0にし(65-3)、全負荷をOFFにする(65-4)。
また、状態1で上下移動モータ409動作中であれば(65-16)、ステープルシーケンスカウンタを0にし全負荷をOFFにする。
ステープル開始ビン対応の下降スピード可変について、第66図のサブルーチンフローに基づき説明する。
現在停止している位置が、ホームポジション以外であれば(66-1)、モータの回転数を高速に設定し(66-2)、上下移動モータ409をONし下降する(66-3)。
現在停止してる位置が、ホームポジションであれば、次に停止するビン数により、下降スピードを可変する。すなわち、停止するビンが1ビン目であるときは(66-4)、回転数を高速に設定し(66-2)、上下移動モータ409をONする(66-3)。停止するビン目以上であれば(66-4)、回転数を低速に設定し(66-5)、上下移動モータ409をONする(66-3)。
次に、上下移動のスローアップ・スローダウンの機能を説明する。この機能は上下移動開始時、移動スピードを徐々に上げ、設定した値に達したところで定速移動させ、また上下移動停止時、停止するビン位置の手前から移動スピードを徐々に下げ、設定した値に達したところで、定速移動させ、停止ビン位置で停止させるものである。
第67図のサブルーチンフローに基づき説明する。1mSEC毎にコールされるサブルーチンにおいて、上下移動モータ409のON後(67-1)、スローアップ動作が終了していなければ(67-2)、サブルーチンコール毎にスローアップカウントアップする(67-3)。そのスローアップカウンタの値に基づき徐々にスピードが値が増加するよう設定(67-4)したROM601内スピードデータ群の中からスピードデータをCTC604にセットする(67-5)。このCTC604からセットされたスピードデータに基づいた周波数を発生し、第53図の相信号生成部614へ送られる。相信号生成部61から相信号が定電流ドライバ615へ送られ、上下移動モータ409がスピードデータに対応した回転数で動作する。
スローアップカウンタがある設定した値に達したとき(67-6)、スローアップを終了し(67-13)、上下移動モータ409は、その後一定の回転数で動作する。
一定時間後、スローダウン動作が開始し(67-7)、サブルーチンコール毎にスローダウンカウンタが1カウントアップする(67-8)。そのスローダウンカウカトの値に基づき、徐々にスピードが減少するように設定(67-9)したROM601内スピードデータ群の中から、スピードデータをCTC604にセットする(67-10)。このCTC604から、セットされたスピードデータに基づいた周波数を発生し、相信号生成部614へ送られる。相信号生成部614が相信号が定電流ドライバ615へ送られ、上下移動モータ409がスピードデータに対応した回転数で動作する。
スローダウンカウンタが、ある設定した値に達したとき(67-11)、スローダウンを終了し(67-12)、上下移動モータ409は、その後一定の回転数で動作する。停止するビンにステープラが達したとき、上下移動モータ409がOFFし、停止し、スローアップカウンタとフローダウンカウンタがクリアされる(67-14)。
上下移動異常緩和ルーチンについて第68図のサブルーチンフローに基づき説明する。上下移動モータ409の異常を検知した場合、異常検知のカウント数(68-1)が2度目のときは(68-2)異常信号を送信してカウントクリアし(68-6)、サービスマンコールとなる(68-7)。しかし異常検知が1度目のときは(68-2)、上下移動モータ409が上昇時であれば(68-3)、モータ409を再起動させ(68-4)、動作を継続し、下降時であればジャム信号を送信し(68-5)、次処理に移る。
具体的にはステープル手段401、または揃え手段502において何らかの異常が発生すると、例えば単に複写基本体からの用紙排出を中断させる第1の中断信号と、複写機本体からの用紙排出を中断させ、かつ異常リセット信号を要求する第2の中断信号とを発生させ、前記第1の中断信号を1回目の異常検出時に送信し、また第2の中断信号を2回目以降の異常検出時送信させるようにすることが考えられる。また、前記第1の中断信号をジャム信号とし、第2の中断信号を異常信号とすることも考えられる。尚、異常とは上下移動モータ409におけるものに限らず、ステープル手段401あるいは揃え手段502を構成する各部における異常状態も含む。尚、第69図から第79図のフローチャートに各種異常状態に対応した処理作動を示した。
また、揃え手段またはステープル手段の異常を検知したときは、操作者によって異常状態をリセットすることができるようにし、操作者によってリセット指示が与えられた時は、異常検知した手段を再起動させ、異常検知を再度行い、異常でなかった時は装置の作動を許可するようにすることができる。この場合は、操作者によって簡単にリセットすることができるので、機械のダウンタイムを少なくでき、使い勝手を向上させることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、操作者の不注意による異常とか、偶然の異常(再発しないもの)については簡単にリセットすることができるから、機械のダウンタイムを少なくし、使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の正面図、第2図は同実施例の平面図、第3図は同実施例の背面図、第4図は揺動装置の概略を示す斜視図、第5図は揺動装置とビンの関係を示す平面図、第6図は押圧部材部分を示す斜視図、第7図は揺動モータ部分を示す平面図、第8図,第9図は揺動モータの回転角度を移動量との関係を示す図、第10図はビンの平面図、第11図はビンの側面図、第12図はビンの右側面図、第13図,第14図,第15図はビンの各部の断面図、第16図はビンの除電ブラシ部分の側面図、第17図はビンの他の実施例を示す断面図、第18図はリブの作用を示す説明図、第19図は用紙の一状態を示す斜視図、第20図はガイド部を示す斜視図、第21図,第22図,第23図,第24図,第25図,第26図,第27図,第28図はビンにおける用紙の状態を示す説明図、第29図はステープラ装置全体の斜視図、第30図はブラケット部分の平面図、第31図はステープラ部分の平面図、第32図はステープラ部分の正面図、第33図はステープラ部分の側面図、第34図,第35図,第36図,第37図,第38図,第39図,第40図,第41図,第42図,第43図,第44図はステープラ部分の各部材の作動を説明する正面図、第45図は送りの軸の正面図、第46図,第47図,第48図,第49図,第50図はステープラの針カートリッド交換の作動を説明する正面図、第51図は送り軸の他の実施例の正面図、第52図は第51図の送り軸使用時の速度と移動量の関係図、第53図は制御系のブロック図、第54図、第55図,第56図,第57図,第58図,第59図,第60図,第61図,第62図,第63図,第64図,第65図,第66図,第67図,第68図は本実施例の作動を説明するためのフローチャート、第69図,第70図,第71図,第72図,第73図,第74図,第75図,第76図,第77図,第78図,第79図は異常状況発生時の処理作動を説明するためのフローチャートである。
401・・・ステープル手段、502・・・揃え手段、600・・・制御手段。
 
訂正の要旨 訂正の要旨
訂正事項1
明りょうでない記載の釈明を目的として、明細書の第72頁第2行の「を示した。」の後に「また、揃え手段またはステープル手段の異常を検知したときは、操作者によって異常状態をリセットすることができるようにし、操作者によってリセット指示が与えられた時は、異常検知した手段を再起動させ、異常検知を再度行い、異常でなかった時は装置の作動を許可するようにすることができる。この場合は、操作者によって簡単にリセットすることができるので、機械のダウンタイムを少なくでき、使い勝手を向上させることができる。」を追加する。
異議決定日 1999-06-14 
出願番号 特願平1-8457
審決分類 P 1 651・ 121- ZA (B65H)
最終処分 取消  
前審関与審査官 堀井 啓明  
特許庁審判長 小池 正利
特許庁審判官 鈴木 孝幸
播 博
登録日 1997-06-06 
登録番号 特許第2659423号(P2659423)
権利者 株式会社リコー
発明の名称 紙処理装置  
代理人 橘 昭成  
代理人 武 顕次郎  
代理人 武 顕次郎  
代理人 七篠 耕司  

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