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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  B65B
審判 全部申し立て 出願日、優先日、請求日  B65B
管理番号 1007488
異議申立番号 異議1999-71589  
総通号数
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1992-11-16 
種別 異議の決定 
異議申立日 1999-04-22 
確定日 1999-10-25 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第2816415号「薬剤分包機」の特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第2816415号の特許を維持する。 
理由 1.手続きの経緯
本件特許第2816415号は、平成3年4月18日に特許出願され、平成10年8月21日にその特許の設定登録がなされ、それに対して、平成11年4月22日に藤本直行より特許異議の申立てがなされ、取消理由通知がなされたところ、その指定期間内である平成11年8月9日に特許異議意見書の提出とともに訂正請求がなされたものである。
2.訂正の適否についての判断
(1)訂正事項
上記の訂正請求は、明細書の記載を、訂正請求書に添付された訂正明細書の記載のとおりに、具体的には、以下の点で訂正することを求めるものである。
a.特許請求の範囲における請求項1の「散薬および錠剤が投入される包装装置」の記載を「散薬および錠剤を受け入れる投入ホッパと、この投入ホッパを介して薬剤が投入される包装装置」と訂正する。
b.特許請求の範囲における請求項1の単なる「ホッパ」の記載を「共通ホッパ」と訂正する。
c.発明の詳細な説明の段落【0005】の「散薬および錠剤が投入される包装装置」の記載を「散薬および錠剤を受け入れる投入ホッパと、この投入ホッパを介して薬剤が投入される包装装置」と訂正する。
d.発明の詳細な説明の段落【0005】の単なる「ホッパ」の記載を「共通ホッパ」と訂正する。
e.発明の詳細な説明の段落【0006】の「開閉手段によってホッパ内に一時貯留されてから一度に包装装置に送られる」の記載を「開閉手段によって共通ホッパ内に一時貯留されてから一度に投入ホッパへ送られ更に包装装置に送られる」と訂正する。
f.発明の詳細な説明の段落【0012】の「開閉手段によってホッパ内に一時貯留されてから一度に包装装置に送られる」の記載を「開閉手段によって共通ホッパ内に一時貯留されてから一度に投入ホッパそして包装装置に送られる」と訂正する。
(2)訂正の目的の適否、新規事項の有無及び特許請求の範囲の拡張・変更の有無
上記訂正事項aおよびcは、「散薬および錠剤が投入される」際に、共通ホッパから直に包装装置に投入するのではなく、包装装置に投入するための投入ホッパが存在することを明記することで、「前記ホッパを介して落下した」の記載における「前記ホッパ」が包装装置に投入するためのものではないことを明りょうにするもので、明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。
上記訂正事項bおよびdは、「切り出し手段によって切り出された散剤および前記錠剤ホッパにて収集された錠剤を受け入れるホッパ」を「共通ホッパ」と記載することにより、「錠剤ホッパ」と区別し、以下に単に「ホッパ」と記載されたものが「共通ホッパ」であることを明りょうにしたもので、明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。
上記訂正事項eおよびfは、散薬および錠剤が一時貯留されるホッパが「共通ホッパ」であり、包装装置に投入するための「投入ホッパ」とは区別されることを明らかにしたもので、明りょうでない記載の釈明を目的とするものである。
そして、上記aないしfの訂正後の記載事項は、訂正前の明細書に記載されており、いずれの訂正も、願書に添付した明細書又は図面に記載された事項の範囲内のものであり、しかも、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものでもない。
(3)結論
したがって、上記の訂正は、特許法第120条の4第2項及び同条第3項で準用する第126条第2項及び第3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。
3.特許異議の申立てについての判断
(1)本件発明
本件請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)は、訂正後の明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1に記載された次の事項によって特定されるとおりのものである。
「収容した錠剤を任意錠数ずつ取り出し可能に構成された多数の錠剤フィーダを筒状に収納した錠剤収納庫と、これらの錠剤フィーダから取り出された錠剤を収集する錠剤ホッパと、散薬か環状に配分されるターンテーブルと、このターンテーブル上に配分された散薬を任意の角度分ずつ切り出す切出手段と、この切出手段によって切り出された散薬および前記錠剤ホッパにて収集された錠剤を受け入れる共通ホッパと、この共通ホッパに付設されその薬剤通路を開閉する手段と、前記共通ホッパを介して落下した散薬および錠剤を受け入れる投入ホッパと、この投入ホッパを介して薬剤が投入される包装装置とを備えていることを特徴とする薬剤分包機。」
(2)申立ての理由の概要
申立人藤本直行は、概略、以下の理由により本件発明に係る特許は取り消されるべきものであると主張する。
(i)異議理由1
本件発明は、甲第1号証(又は甲第4号証)、甲第5号証(又は甲第6号証、甲第7号証)及び甲第8号証に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものである。
(ii)異議理由2
本件の平成10年4月13日付手続補正書による補正は、明細書の要旨を変更するものであるので、本件の特許出願日は、前記手続き補正書を提出した日、即ち、平成10年4月13日に繰り下がる結果、本件発明は、その出願日前に公開された本件特許の公開公報(甲第12号証)に記載された発明と同一であり、特許法第29条第1項第3号に該当し、特許を受けることができないものである。
(3)証拠
異議申立人の提出した証拠は以下のとおりである。
甲第 1号証 特開昭63-63462号公報
甲第 2号証 特開昭50-91497号公報
甲第 3号証 特開昭59-187502公報
甲第 4号証 特開昭63-63461号公報
甲第 5号証 特開平2-19222号公報
甲第 6号証 実開平3-35003号公報
甲第 7号証 特開昭57-103643号公報
甲第 8号証 特開昭54-76395号公報
甲第 9号証 特開平1-254502号公報
甲第10号証 本件特許発明の当初明細書及び図面
甲第11号証 JIS工業用語大辞典第4版第769頁
甲第12号証 特開平4-327115号公報
(4)異議理由2について
本件特許の出願日を特定する必要があるので、まず異議理由2について検討する。
異議申立人は、平成10年4月13日付手続補正書による補正事項の「このホッパに付設されその薬剤通路を開閉する手段」が、願書に最初に添付した明細書又は図面(以下、「当初明細書」という。)に記載した事項の範囲内におけるものではない旨主張している。
そこで検討すると、当初明細書には、「共通ホッパ14には、閉鎖状態において、共通ホッパ14に落下した錠剤または散薬を一時貯留するようになった共通シャッタ15が設けられ、共通シャッタ15は、図2に示すようにシャッタ制御装置からの指令に基づき、共通シャッタ開閉装置16の作動によって開閉するようになっている。」(段落【0007】 【実施例】第31〜34行)、「……このまとめられた錠剤は、……共通シャッタが開放されると、共通ホッパ14を通って投入ホッパ24から包装装置3に投入されて、……」(段落【0008】第12〜15行)、「……この切り出された1包分の散薬は、共通ホッパ14へ落下して、閉鎖状態にある共通シャッタ15によって一時貯留される。」(段落 【0008】第27〜28行)、「……この一時貯留された散薬は、……共通シャッタが開放されると、投入ホッパ24から包装装置に投入されて、……」(段落【0008】第29〜31行)等がの記載されており、それらの記載から「共通シャッタ15」は、共通ホッパ14に付設され、その閉鎖、開放によって、共通ホッパ14から投入ホッパを経て包装装置3へ投入される錠剤及び/又は散薬の通路を開閉するものであることが理解される。すなわち、「(共通)ホッパに付設されその薬剤通路を開閉する手段」は、当初明細書に記載された範囲内の事項ということができる。
なお、異議申立人は、一般的に「シャッタ」なる用語は、甲第11号証に記載されているように「多数の羽根をつないで、たわみを持たせた戸」を意味する旨主張しているが、甲第11号証における上記の記載は、[E4001]と後記されているように、日本工業規格(JIS)のE4001、鉄道車両用語における用語の定義であって、「シャッタ」の一般的な意味を開示するものではなく、当初明細書に記載された「共通シャッタ」を、甲第11号証の上記記載によって規定されるようなものと解釈しなければならない理由はない。
以上のとおりであるので、本件の平成10年4月13日付手続補正書による補正は明細書の要旨を変更するものではなく、本件の出願日を、平成10年4月13日とすべき理由もないので、本件の出願日は、当初の平成3年4月18日である。
したがって、本件の公開公報によって、本件発明が特許法第29条第1項第3号に該当するものとする異議申立人の主張は理由がない。
(5)異議理由1について
a.引用刊行物記載の発明
当審が通知した取消理由に引用された刊行物1(特開昭54-76395号公報、異議申立人の提示した甲第8号証)には、「横移動する錠剤ケースと散剤ケースにより、一回分ずつの錠剤と散剤をグラシンに投入して、融着装置で密封することを連続的に行うようにした」(第1頁右下欄第19行〜第2頁左上欄第2行)「自動分割分包機」に係る発明が記載されており、「横方向移動自在の数多に区割した錠剤ケース(1)」(特許請求の範囲)、「融着装置(19)と散剤ケース(13)間に上下動自在で、且つ下部を開閉自在にしたホッパー(20)を設ける」(第2頁左下欄第1〜3行)」、「ホッパ(20)の上部の前半分は散剤ケース(13)が位置するようにして後半分には錠剤ケース(1)の最左端にのみ位置する錠剤ホッパー(23)の下端開口部が位置するようにした」(第2頁左下欄第8〜11行)、「散剤ケース(13)の上部……には散剤投入用の枠(30)が設けられ、……枠(30)の仕切片(32)の左側に散剤を入れてセットする」(第2頁右下欄第12行〜第3頁左上欄第1行)等の点が図面とともに示されている。
刊行物2(特開平2-19222号公報、異議申立人の提示した甲第5号証)、刊行物3(実願平1-94456号(実開平3-35003号)のマイクロフィルム、異議申立人の提示した甲第6号証に相当)および刊行物4(特開昭57-1103643号公報、異議申立人の提示した甲第7号証)には、多数の錠剤フィーダを筒状に収納した構成の錠剤フィーダが開示されている。
刊行物5(特開昭50-91497号公報、異議申立人の提示した甲第2号証)および刊行物6(特開平1-254502号公報、異議申立人の提示した第9号証)には、散剤を所定量ずつ切り出す手段として、散剤が環状に配分されるターンテーブルと、このターンテーブル上に配分された散薬を任意の角度ずつ切り出す切出手段とからなるものが開示されている。
b.対比・判断
本件発明と、刊行物1に記載された発明とを対比すると、下記の点で両者は相違している。
(イ)本件発明の「錠剤収納庫」が「多数の錠剤フィーダを筒状に収納した」ものであるのに対し、刊行物1に記載された「錠剤ケース」は「横方向移動自在の数多に区割されたものである点、
(ロ)本件発明において、散薬が環状に配分されるターンテーブルと、このターンテーブル上に配分された散薬を任意の角度ずつ切り出す切出手段とにより所定量の散薬を切り出すのに対し、刊行物1に記載された発明においては、仕切片を備えた枠により散剤ケースに所定量の散剤がセットされる点
(ハ)本件発明の散薬および錠剤を投入される「共通ホッパ」は、「薬剤通路を開閉する手段」を備えており、該「開閉する手段」は、明細書の実施例の「共通ホッパ14には……共通シャッタ15が設けられ、共通シャッタ15は……シャッタ制御装置12からの指令に基づき、共通シャッタ開閉装置16の作動によって開閉するようになっている」の記載および図面等の記載から見て、積極的に開閉操作されるものと解されるのに対し、刊行物1に記載された散剤および錠剤を投入される「ホッパ(20)」は、その下部が、「開閉自在」にしてあるとされているが、「開閉する手段」を備えていることは示されていない。
(ニ)本件発明において、散薬および錠剤を薬剤通路を開閉する手段を付設した共通ホッパに受け入れ、該共通ホッパを介して落下した散薬及び錠剤を投入ホッパを介して包装装置へと投入するのに対し、刊行物1に記載された発明においては、融着装置(本件発明の包装装置に相当)と散剤ケース間に設けられたホッパー(20)は、投入された散剤および錠剤を、直接グラシン(包装紙)へと投入するものであり、本願発明の「投入ホッパ」を備えていない。
そして、上記相違点(イ)に係る「多数の錠剤フィーダを筒状に収納した錠剤収納庫」および相違点(ロ)に係るターンテーブルを用いた散薬切出手段は、上記のように、刊行物2ないし4および刊行物5,6にそれぞれ開示されているように本件出願前周知の事項であるが、刊行物2ないし6に記載された発明はいずれも、錠剤分包あるいは散薬の分包に係るものであり、散薬および錠剤の両者を分包するものではなく、散薬および錠剤を受け入れる「共通ホッパ」は、刊行物2ないし4のいずれにも記載されていないので、上記相違点(ハ)(ニ)に係る本件発明の構成は記載されておらず、また、それをを示唆する開示もない。
そして、本件発明は、上記の構成を具備することにより、明細書に記載されたような「ターンテーブルから切り出された散薬が開閉手段によって共通ホッパ内に一時貯留されてから一度に投入ホッパそして包装装置へ送られるようになっていて、錠剤だけを任意錠数ずつ分包することもできるし、散薬だけを分包することもできるし、さらには、錠剤と散薬とを任意の組み合わせで分包することができる」という格別の作用効果を生じるものと認められる。
したがって、本件請求項1に係る発明は、取り消し理由通知で指摘した刊行物に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとすることができない。
c.異議申立人の主張
異議申立人は、本件発明と甲第1号証(又は甲第4号証)に記載された発明とを対比し、それらの相違点については、甲第5号証(又は甲第6号証および甲第7号証)に記載された構成、及び甲第8号証に記載された構成を適用することによって、当業者が容易に推考し得たものである旨主張している。
しかし、特許異議申立人の提出した証拠のいずれにも、上記bで述べた相違点(ハ)(ニ)に係る本件発明の構成は記載も示唆もされておらず、それらの証拠をいかように組み合わせても、当業者が容易に本件発明に想到し得たとすることはできない。
4.むすび
以上のとおりであるから、異議申立人の主張する理由により、本件特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1に係る発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
薬剤分包機
(57)【特許請求の範囲】
【請求頁1】
収容した錠剤を任意錠数ずつ取り出し可能に構成された多数の錠剤フィーダを筒状に収納した錠剤収納庫と、これらの錠剤フィーダから取り出された錠剤を収集する錠剤ホッパと、散薬が環状に配分されるターンテーブルと、このターンテーブル上に配分された散薬を任意の角度分ずつ切り出す切出手段と、この切出手段によって切り出された散薬および前記錠剤ホッパにて収集された錠剤を受け入れる共通ホッパと、この共通ホッパに付設されその薬剤通路を開閉する手段と、前記共通ホッパを介して落下した散薬および錠剤を受け入れる投入ホッパと、この投入ホッパを介して薬剤が投入される包装装置とを具えていることを特徴とする薬剤分包機。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、錠剤と散薬とを任意に組み合わせて分包する薬剤分包機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、任意の種類の錠剤を取り扱う錠剤分包機は、従来から種々のものが実用化されているし、また、任意の種類の散薬を取り扱う散薬分包機も、従来から種々のものが実用化されている。そのため、錠剤だけを連続して分包する場合は、従来の適宜の錠剤分包機を使用すればよいし、一方、散薬だけを連続して分包する場合は、従来の適宜の散薬分包機を使用すればよい。ところが、病院薬局等では、錠剤と散薬とを適宜組み合わせて分包することが必要な場合がある。このような場合、従来の錠剤分包機と散薬分包機とをただ単に2台並べて使用したのでは、錠剤分包機で分包された錠剤の分包体群と、散薬分包機で分包された散薬の分包体群とが別々にできあがるだけであって、たとえば、錠剤と散薬とが1包ずつ交互に分包されたような分包体群を作成することはできず、したがって、そのような処方に対応することができない。そのため、錠剤と散薬とを任意に組み合わせて分包することのできる薬剤分包機の実用化が、かねてから要望されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような薬剤分包機は、錠剤の特性と散薬の特性とがあまりに違い過ぎることから、いまだ実用化されていない。すなわち、錠剤の場合は、1包中に分包する量を個数すなわち錠数で取り扱うことができるため、たとえば容器に収容された多数の錠剤の中から、各包ごとの錠数を正確に分割して取り出すことができ、そのため、錠剤を1錠ずつ取り出すようになった錠剤フィーダが、広く利用されている。これに対して、散薬の場合は、1包中に分包する量を文字どおり分量で取り扱わなければならないため、たとえば容器に収容された多量の散薬の中から、各包ごとの分量を均一に分割して取り出すことは困難である。そのため、散薬を1度に1包分ずつ取り出すようになった散薬フィーダは、いまだ実用化されておらず、従来は、全周が多数のマスに分割された環状分割マス体を所要角度分だけ正逆回転させながら、その角度に対応した所定分包数(たとえば21または42等)の分割マスに、1処方分(たとえば21包分または42包分等)の散薬を投入して、分割するようになっている。ところが、このような環状分割マス体を使用した場合、その分割マスの個数を上回る数の分割は不可能であるうえ、環状分割マス体の正逆回転の切り換え時における散薬の配分制御が困難で、そのため、散薬の分割が両端の分割マスで不均一になることが避けられない。また、錠剤の場合、たとえばある種類の錠剤Aと、別の種類の錠剤Bとを同一包中に分包する場合も、A、Bそれぞれの錠数を決めることによって、所定の種類の錠剤A、Bを所定の錠数ずつ同一包中に分包することができる。これに対して、散薬の場合、たとえばある種類の散薬aと、別の種類の散薬bとを同一包中に分包する場合は、散薬aの分割誤差と、散薬bの分割誤差とがそれぞれ独立して発生し、しかもその発生の程度は散薬の種類によってまちまちであることから、両者を総合するとより大きな誤差が生じる可能性があり、その結果、所定の種類の散薬a、bを所定の分量ずつ同一包中に分包することは多分に困難である。
【0004】
この発明は上記従来のもののもつ問題点を解決して、散薬の分割誤差が実質的に発生せず、しかも、錠剤と散薬とを任意の組み合わせで分包することのできる薬剤分包機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記目的を達成するため、収容した錠剤を任意錠数ずつ取り出し可能に構成された多数の錠剤フィーダを筒状に収納した錠剤収納庫と、これらの錠剤フィーダから取り出された錠剤を収集する錠剤ホッパと、散薬が環状に配分されるターンテーブルと、このターンテーブル上に配分された散薬を任意の角度分ずつ切り出す切出手段と、この切出手段によって切り出された散薬および前記錠剤ホッパにて収集された錠剤を受け入れる共通ホッパと、この共通ホッパに付設されその薬剤通路を開閉する手段と、前記共通ホッパを介して落下した散薬および錠剤を受け入れる投入ホッパと、この投入ホッパを介して薬剤が投入される包装装置とを具えたものである。
【0006】
【作用】
この発明は上記手段を採用したことにより、切出手段によってターンテーブルから切り出される散薬は実質的に分割誤差が発生せず、しかも、ターンテーブルから切り出された散薬はホッパを介して包装装置へ送られるとともに、個々の錠剤フィーダから別々に取り出された各種の錠剤は錠剤ホッパによって先ず収集されてから後続の共通ホッパを介して包装装置へ送られる。そして、包装タイミングを基本として錠剤フィーダの作動と切出手段の作動とを1包ごとに変える等の適宜な制御を行うこともできて、錠剤と散薬とは任意の組み合わせで分包されることとなる。しかも、ターンテーブルから切り出された散薬は開閉手段によって共通ホッパ内に一時貯留されてから一度に投入ホッパへ送られ更に包装装置へ送られる。
【0007】
【実施列】
図1はこの発明による薬剤分包機の一実施例を示し、この薬剤分包機は、筐体1の上部に錠剤収納庫2が設けられ、筐体1の下部に包装装置3が設けられ、錠剤収納庫2と包装装置3との中間に、散薬が環状に配分されるターンテーブル4と、ターンテーブル4上に配分された散薬を任意の角度分ずつ切り出す切出体5とが設けられている。錠剤収納庫2は、多数の錠剤フィーダ7、7、…(図2参照)を、平面的にみて環状に配置するとともに、上下方向にも配置することによって、前体として円筒状に収納したうえ、これらの錠剤フィーダ7、7、…を、その円筒の軸心のまわりに回転可能に構成したものである。図1では図示を省略してあるが、錠剤収納庫2には、収納されたすべての錠剤フィーダ7、7、…から取り出される錠剤を、錠剤収納庫2の下方に設けられた錠剤ホッパ8へ落下させるシュートが設けられている。錠剤フィーダ7、7、…は、それぞれ任意の種類の錠剤を個別に多数収容するものであり、図2に示すように、錠剤取出制御装置9から指令を受けると、収容した錠剤を指定された錠数だけ取り出すようになっている。また、錠剤収納庫2の下部には、形状が特殊であったり、使用頻度がきわめて低くて、そのため錠剤フィーダ7に収容しておくのに適さない錠剤を分包する際、それらを1包分ずつ分けて所定包数分手撒きしてセットするようになった手撒きカセット10が、前方へ引き出し可能に、そして、手前において着脱可能に設けられている。手撒きカセット10もまた、図2に示すように、錠剤取出制御装置9から指令を受けると、セットされた錠剤を1包分ずつ錠剤ホッパ8へ落下させるようになっている。錠剤ホッパ8の下端には、閉鎖状態において、錠剤ホッパ8に落下した錠剤を一時貯留するようになった錠剤シャッタ11が設けられ、錠剤シャッタ11は、図2に示すように、シャッタ制御装置12からの指令に基づき、錠剤シャッタ開閉装置13の作動によって開閉するようになっている。錠剤シャッタ11の下方には、開放された錠剤シャッタ11を通過して落下する錠剤を受け入れるとともに、切出体5によって切り出された散薬を受け入れるようになった共通ホッパ14が設けられている。共通ホッパ14には、閉鎖状態において、共通ホッパ14に落下した錠剤または散薬を一時貯留するようになった共通シャッタ15が設けられ、共通シャッタ15は、図2に示すように、シャッタ制御装置12からの指令に基づき、共通シャッタ開閉装置16の作動によって開閉するようになっている。ターンテーブル4は、断面円弧状の凹溝17が環状に形成されたものであり、また、凹溝17に対応して、適宜の散薬フィーダ18と、切出体5とが配置されている。散薬フィーダ18は、散薬フィーダ駆動装置19(図2参照)の作動によって、1処方分の散薬を徐々に給送してターンテーブル4の凹溝17内に落下させるようになっており、また、ターンテーブル4は、ターンテーブル駆動装置20(図2参照)の作動によって、凹溝17の環状中心のまわりに一方向に回転するようになっている。そして、散薬フィーダ18の給送速度がたとえば速すぎて、それにより散薬が飛び散ったりしないよう、図2に示すように、散薬配分制御装置21が、取り扱う散薬の種類や分量に応じて、散薬フィーダ18の給送速度を制御するようになっている。また、散薬フィーダ18による散薬の給送開始から終了までの間に、ターンテーブル4が少なくとも1回転以上、実際には複数回回転して、それにより散薬が均一に配分されるよう、図2に示すように、散薬配分制御装置21が、散薬フィーダ18の給送速度に対するターンテーブル4の回転速度を、最適制御するようになっている。切出体5は、凹溝17の全長Lの一部(好ましくは10数分の1〜数10分の1程度)の長さに相当する切出幅(図示しないスクレーパ板の幅)Wを有し、かつ、切り出し時に散薬がこぼれないように設けた両側板のうち一方の側板だけが、凹溝17の円弧状断面に対応した円形に形成されたものであり、散薬の配分時には、邪魔にならないよう、凹溝17から上方へ退避した位置にあり、一方、散薬の分割時には、凹溝17に対応した位置にあって、切出体駆動装置22(図2参照)の作動によって、凹溝17の円弧状断面の曲率中心のまわりに一方向に回転するようになっている。切出体5の幅Wと、散薬の実際の切出幅との間には、つぎの関係がある。すなわち、散薬の分割数がL:Wの比に等しいときは、切出体5を1回転させると、ちょうど1包分の散薬が凹溝17から切り出されることとなるため、散薬のこぼれに対する調整の必要を除けば、切出体5の幅Wそれ自体が、散薬の実際の切出幅を決定することになる。これに対して、分割数がL:Wの比より小さいときは、切出体5を1回転させただけでは切出幅が足りないが、この場合は、切出体5の円形側板に対してターンテーブル4を順方向に所要角度だけ回動させることによって、凹溝17内の散薬を円形側板が堰止め、それにより、切出体5の幅Wが一定であるにもかかわらず、散薬の実際の切出幅を、切出体5の幅Wよりも大きい任意の値に設定して切り出すものである。一方、分割数がL:Wの比より大きいときは、切出体5の幅Wが大きすぎるため、最初の1包分の切り出しに先立って、切出体5の円形側板に対してターンテーブル4を逆方向に所要角度だけ回動させ、それによりこの回動角度分だけ切出体5の有効切出幅を見掛け上小さくして切り出し、2包目以降はターンテーブル4の順方向送り量を切出体5の幅Wよりも小さくすることによって、切出体5の幅Wが一定であるにもかかわらず、散薬の実際の切出幅を、切出体5の幅Wよりも小さい任意の値に設定して切り出すものである。そして、切出体5の回転速度がたとえば速すぎて、それにより散薬が飛び散ったりしないよう、図2に示すように、散薬分割制御装置23が、取り扱う散薬の種類や切出量に応じて、切出体5の回転速度を制御するようになっている。また、散薬の分割数に応じて、図2に示すように、散薬分割別制御装置23が、ターンテーブル4の回転角度量を制御するようになっている。共通シャッタ15の下方には、開放された共通シャッタ15を通過して落下する錠剤または散薬を受け入れて、包装装置3の適宜の分包紙に1包分の薬剤として投入する投入ホッパ24が設けられている。包装装置3は、図2に示すように、包装制御装置25から指令を受けると、投入ホッパ24から分包紙に投入される錠剤または散薬を、1包分の薬剤として分包するようになっている。そして、図2に示すように、上記したすべての制御装置、すなわち、錠剤取出制御装置9、シャッタ制御装置12、散薬配分制御装置21、散薬分割制御装置23および包装制御装置25は、中央制御装置26によって、薬剤分包機の各部の動作が、以下に述べるように、包装タイミングを基本として有機的に関連付けて制御されるようになっている。すなわち、中央制御装置26は、包装制御装置25が包装可能であることを示しているとき、シャッタ制御装置12に指令を発し、錠剤シャッタ開閉装置13または共通シャッタ開閉装置16を介して、錠剤シャッタ11(錠剤を分包するとき)または共通シャッタ15(散薬を分包するとき)を開放させることができる。そのため、錠剤を分包するときは、中央制御装置26は、シャッタ制御装置12を介して錠剤シャッタ11を開放させるより前に、錠剤取出制御装置9に指令を発し、分包すべき所定の錠剤を収容した錠剤フィーダ7を作動させ、それによって取り出された所定数の錠剤を錠剤ホッパ8へ落下させて、閉鎖状態にある錠剤シャッタ11に一時貯留させる。一方、散薬を分包するときは、中央制御装置26は、シャッタ制御装置12を介して共通シャッタ15を開放させるより前に、散薬分割制御装置23に指令を発し、分包すべき所定の散薬をターンテーブル4から切出体5で分割して切り出させ、さらに、それに先立って、散薬配分制御装置21に指令を発し、分割すべき所定の散薬を散薬フィーダ18からターンテーブル4に、凹溝17の全長にわたって均一に配分させる。以上のように、薬剤分包機の各部の動作は、中央制御装置26によって、包装タイミングを基本として制御されるように構成されている。
【0008】
つぎに、上記のように構成された薬剤分包機の作用について説明する。まず、錠剤収納庫2に設置された錠剤フィーダ7、7、…に収容されている錠剤を分包する場合は、図示しない適宜の入力手段によって、その錠剤の種類と分包すべき錠数その他必要事項を入力する。すると、中央制御装置26が錠剤取出制御装置9に指令を発し、これを受けて錠剤取出制御装置9が、所定の錠剤フィーダ7を作動させて、所定の錠剤を所定錠数だけ取り出し、この取り出された錠剤は、錠剤ホッパ8へ落下して、閉鎖状態にある錠剤シャッタ11によって一時貯留される。そのため、分包すべき錠剤が複数種類あっても、個々の錠剤フィーダ7、7、…から別々に取り出された錠剤は、錠剤シャッタ11によって一旦まとめられることとなる。そして、このまとめられた錠剤は、中央制御装置26から指令を受けたシャッタ制御装置12によって錠剤シャッタ11および共通シャッタ15が開放されると、共通ホッパ14を通って投入ホッパ24から包装装置3に投入されて、1包分として分包されることとなる。また、錠剤フィーダ7に収容された錠剤に限らず、手撒きカセット10にセットされる錠剤についても、同様にして、1包分ずつ分包されるものである。つぎに、散薬を分包する場合は、図示しない適宜の入力手段によって、その散薬の種類と分包すべき分量その他必要事項を入力する一方、その散薬を1処方分調剤して散薬フィーダ18に投入する。すると、中央制御装置26が散薬配分制御装置21に指令を発し、これを受けて散薬配分制御装置21が、散薬フィーダ18を作動させてその散薬を給送させるとともに、ターンテーブル4を回転させて散薬の配分動作を行わせる。配分動作が終了したら、中央制御装置26が散薬分割制御装置23に指令を発し、これを受けて散薬分割制御装置23が、ターンテーブル4を所定角度ずつ回動させながら、切出体5を回転させて、凹溝17内の散薬を1包分ずつ分割して切り出し、この切り出された1包分の散薬は、共通ホッパ14へ落下して、閉鎖状態にある共通シャッタ15によって一時貯留される。そして、この一時貯留された散薬は、中央制卸装置26から指令を受けたシャッタ制御装置12によって共通シャッタ15が開放されると、投入ホッパ24から包装装置3に投入されて、1包分として分包されることとなる。さらに、錠剤と散薬とをたとえば1包ずつ交互に分包する場合は、中央制御装置26が、包装タイミングにしたがってシャッタ制御装置12に指令を発して、上記の錠剤分包の場合における錠剤シャッタ11および共通シャッタ15の開放と、上記の散薬分包の場合における共通シャッタ15の開放とを、交互に行わせることによって、所定の錠剤フィーダ7または手撒きカセット10から取り出された錠剤と、ターンテーブル4から切出体5によって切り出された散薬とは、1包分ずつ交互に分包されることとなる。
【0009】
図3はこの発明による薬剤分包機の他の実施例を示し、この薬剤分包機は、錠剤収納庫2と包装装置3との間に、上下に配置された上ターンテーブル4Uおよび下ターンテーブル4Dからなる1組のターンテーブルと、ターンテーブル上に配分された散薬を任意の角度分ずつ切り出す切出体5とが設けられたものであり、その他の部分は、図1に示すものと同様であるので、相違点についてのみ以下に説明する。ターンテーブルは、図3に示すように、上ターンテーブル4Uが左側の位置(配分位置)にあり、かつ、下ターンテーブル4Dが右側の位置(分割位置)にある状態と、これとは反対に、上ターンテーブル4Uが右側の位置(分割位置)にあり、かつ、下ターンテーブル4Dが左側の位置(配分位置)にある状態とを、切り換え反転可能に構成されていて、しかも、図示の状態から反転したとき、右側(分割位置)にきた上ターンテーブル4Uが、図3の下ターンテーブル4Dと同一高さとなるよう、切り換え反転と同時に昇降するようになっている。このターンテーブルの切り換え反転は、切換反転制御装置27(図4参照)の指令によって行われ、切換反転制御装置27は、ターンテーブルの切り換え反転にともなって、図4に破線で示すように、散薬配分制御装置21と上ターンテーブル駆動装置20Uとを接続し、かつ、散薬分割制御装置23と下ターンテーブル駆動装置20Dとを接続する状態(図3に対応した状態)と、図4に鎖線で示すように、散薬配分制御装置21と下ターンテーブル駆動装置20Dとを接続し、かつ、散薬分割制御装置23と上ターンテーブル駆動装置20Uとを接続する状態とを、切り換えるようになっている。分割位置では、上ターンテーブル4Uの場合も、下ターンテーブル4Dの場合も、同一高さとなるため、切出体5は、ターンテーブルの切り換え反転時に、邪魔にならないよう、凹溝17から上方へ退避できるように構成されている。一方、配分位置では、上ターンテーブル4Uの場合と、下ターンテーブル4Dの場合とで、高さがかなり相違するため、散薬フィーダ18は、上ターンテーブル4Uの場合はそれに対応した上方位置、下ターンテーブル4Dの場合はそれに対応した下方位置となるよう、ターンテーブルの切り換え反転と同時に昇降するように構成されている。このように構成された薬剤分包機は、分割位置にあるターンテーブル(図1の下ターンテーブル4Dの位置にあるもの)からの散薬の分割動作中に、配分位置にあるターンテーブル(図1の上ターンテーブル4Uの位置にあるもの)に対して、他の散薬を配分することができ、そのようにすれば、はじめの散薬の分割動作が終了したのち、ただちに、つぎの散薬の分割動作を開始することができるという利点がある。
【0010】
図5はこの発明による薬剤分包機のさらに他の実施例を示し、この薬剤分包機は、錠剤収納庫2と包装装置3との間に、散薬が環状に配分される1組のターンテーブル4L、4Rと、ターンテーブル4L、4R上に配分された散薬を任意の角度分ずつ切り出す切出体5L、5Rとが設けられたものであり、その他の部分は、図1に示すものと同様である。このように構成された薬剤分包機は、たとえばターンテーブル4Lを使ってある散薬の配分、分割を行うことと、ターンテーブル4Rを使って他の散薬の配分、分割を行うこととが、同時にも、また、交互にも可能であり、そのため、たとえば、ある散薬と他の散薬とを、1包ずつ交互に分包するようなことが実現できるという利点がある。
【0011】
なお、上記実施例では、図1に示すように、切出体5をターンテーブル4の向かって右端に配置したが、図示の便宜のための配置であって、これに限定するものでなく、切出体5は、錠剤ホッパ8の無理のない絞り込みと、包装装置3への投入ホッパ24の無理のない配置とによって許容される範囲内において、任意に位置決めすることが可能である。また、上記実施例では、図1に示すように、散薬フィーダ18をターンテーブル4の向かって左端に配置したが、これも図示の便宜のための配置であって、これに限定するものでなく、たとえば、筐体1の手前から散薬の投入が容易に行えるように、それに適した任意の位置に位置決めすることが可能である。また、上記実施例では、図1に示すように、散薬フィーダ18からターンテーブル4へ散薬を直接供給するようにしたが、これに限定するものでなく、たとえば、散薬フィーダ18から、断面V形の溝を有するVマスへ一旦散薬を供給して一様にならしたうえ、Vマスからターンテーブル4へ散薬をそのまま落下させるだけで、散薬を均一に配分させることも可能である。また、ターンテーブルの個数、配置その他の条件は、上記実施例のものに限定せず、適宜に設定することが可能である。また、切出体は、上記実施例のものに限定せず、適宜の構成のものとすることが可能である。さらに、錠剤と散薬との組み合わせパターンは、上記実施例のように、1包ずつ交互に分包するものに限定せず、必要に応じて、錠剤と散薬とを1包中に分包することも含め、どのようなパターンでも実現することが可能である。
【0012】
【発明の効果】
この発明は上記のように構成したので、錠剤収納庫に筒状に収納された錠剤フィーダのうちの選択した錠剤フィーダから錠剤を任意錠数ずつ取り出すことができる一方、ターンテーブルから散薬を実質的に分割誤差なく切り出すことができ、しかも、ターンテーブルから切り出された散薬が開閉手段によって共通ホッパ内に一時貯留されてから一度に投入ホッパそして包装装置へ送られるようになっていて、錠剤だけを任意錠数ずつ分包することもできるし、散薬だけを分包することもできるし、さらには、錠剤と散薬とを任意の組み合わせで分包することができる等のすぐれた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による薬剤分包機の一実施例を示す概略的立面図である。
【図2】図1の薬剤分包機のブロック図である。
【図3】この発明による薬剤分包機の他の実施例を示す概略的立面図である。
【図4】図3の薬剤分包機のブロック図である。
【図5】この発明による薬剤分包機のさらに他の実施例を示す概略的立面図である。
【図6】図5の薬剤分包機のブロック図である。
【符号の説明】
1:筐本 2:錠剤収納庫
3:包菱装置 4:ターンテーブル
4U:上ターンテーブル 4D:下ターンテーブル
4L:ターンテーブル 4R:ターンテーブル
5:切出体 7:錠剤フィーダ
8:錠剤ホッパ 9:錠剤取出制御装置
10:手撒きカセット 11:錠剤シャッタ
12:シャッタ制御装置 13:錠剤シャッタ開閉装置
14:共通ホッパ 15:共通シャッタ
16:共通シャッタ開閉装置 17:凹溝
18:散薬フィーダ 18L:散薬フィーダ
18R:散薬フィーダ 19:散薬フィーダ駆動装置
19L:散薬フィーダ駆動装置 19R:散薬フィーダ駆動装置
20フ:ターンテーブル駆動装置 20U:上ターンテーブル駆動装置
20D:下ターンテーブル駆動装置 20L:ターンテーブル駆動装置
20R:ターンテーブル駆動装置 21:散薬配分制御装置
21L:散薬配分制御装置 21R:散薬配分制御装置
22:切出体駆動装置 22L:切出体駆動装置
22R:切出体駆動装置 23:散薬分割制御装置
23L:散薬分割制御装置 23R:散薬分割制御装置
24:投入ホッパ 25:包装制御装置
26:中央制御装置 27:切換反転制御装置
 
訂正の要旨 訂正の要旨
a.特許請求の範囲の請求項1の「散薬および錠剤が投入される包装装置」を、明りょうでない記載の釈明を目的として、「散薬および錠剤を受け入れる投入ホッパと、この投入ホッパを介して薬剤が投入される包装装置」と訂正する。
b.特許請求の範囲の請求項1の単なる「ホッパ」を、明りょうでない記載の釈明を目的として、「共通ホッパ」と訂正する。
c.発明の詳細な説明の段落【0005】の「散薬および錠剤が投入される包装装置」を、明りょうでない記載の釈明を目的として、「散薬および錠剤を受け入れる投入ホッパと、この投入ホッパを介して薬剤が投入される包装装置」と訂正する。
d.発明の詳細な説明の段落【0005】の単なる「ホッパ」を、明りょうでない記載の釈明を目的として、「共通ホッパ」と訂正する。
e.発明の詳細な説明の段落【0006】の「開閉手段によってホッパ内に一時貯留れてから一度に包装装置へ送られる」を、明りょうでない記載の釈明を目的として、「開閉手段によって共通ホッパ内に一時貯留されてから一度に投入ホッパへ送られ更に包装装置に送られる」と訂正する。
f.発明の詳細な説明の段落【0012】の「開閉手段によってホッパ内に一時貯留されてから一度に包装装置へ送られる」を、明りょうでない記載の釈明を目的として、「開閉手段によって共通ホッパ内に一時貯留されてから一度に投入ホッパそして包装装置に送られる」と訂正する。
異議決定日 1999-09-28 
出願番号 特願平3-179431
審決分類 P 1 651・ 03- YA (B65B)
P 1 651・ 121- YA (B65B)
最終処分 維持  
前審関与審査官 二ッ谷 裕子  
特許庁審判長 佐藤 雪枝
特許庁審判官 鈴木 美知子
森林 克郎
登録日 1998-08-21 
登録番号 特許第2816415号(P2816415)
権利者 株式会社トーショー
発明の名称 薬剤分包機  

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