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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H04B
管理番号 1008498
審判番号 審判1999-3236  
総通号数
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1998-06-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 1999-03-03 
確定日 2000-01-24 
事件の表示 平成10年特許願第7205号「端末装置」拒絶査定に対する審判事件〔(平成10年6月26日出願公開、特開平10-173591)、特許請求の範囲に記載された発明の数(1)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許をすべきものとする。 
理由 本願は、昭和60年4月26日に出願した特願昭60-88617号の一部を平成9年1月31日に新たな特許出願(特願平9-18596号)として出願し、さらにその出願の一部を平成10年1月19日に新たな出願としてものであって、その発明の要旨は、平成10年8月24日付け、平成11年3月31日付け及び平成11年11月4日付けの各手続補正書により補正された明細書、図面の記載からみて、その特許請求の範囲に記載された次のとおりのものである(以下、本件発明という。)。
「無線回線を介して交換装置と接続する端末装置において、前記交換装置がスペクトル拡散変調し送信する信号を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した信号をスペクトル拡散復調するための拡散符号を発生する拡散符号発生手段と、前記拡散符号発生手段の拡散符号の発生を制御する制御手段と、前記制御手段に制御される前記拡散符号発生手段が発生した前記拡散符号に基づいて前記受信手段で受信した信号をスペクトル拡散復調手段と、前記スペクトル拡散復調手段の拡散復調のための符号同期を捕捉する同期手段と、を備え、前記制御手段は、通話のためには通信用拡散符号が発生されるように前記拡散符号発生手段を制御し、前記端末装置が拡散復調用の符号同期を捕捉するためには複数の前記端末装置に共通の拡散符号であって前記通信用拡散符号とは異なる拡散符号が発生されるように前記拡散符号発生手段を制御することを特徴とする端末装置。」
これに対し、原査定の拒絶の理由に引用された特公昭58-56290号公報(以下、刊行物1という。)には、「スプレッドスペクトラム方式を用いる移動無線通信方式において、1つのサービスエリアを構成する複数の無線ゾーンおよび複数のサービスエリアに同一の周波数を配置し、あるサービスエリアで使用するコード群を、そのサービスエリアと電波干渉の問題の無い他のサービスエリアで繰り返し使用することを特徴とする移動無線通信方式」の発明が記載されている。
同じく、原査定の拒絶の理由に引用された特開昭59-49033号公報(以下、刊行物2という。)には、移動無線通信方式の発明が記載されており、各移動局の送信周波数は同じとし、疑似雑音符号を異ならしめることによって移動局を識別するようにすること、基地局は、高周波部(受信アンテナ、局部発振器、周波数変換器)と復調部とからなり、復調部は、相関器、疑似符号発生器、中間周波数回路(帯域フィルタと増幅器)、復調器からなると説明されている。
また、特開昭56-169951号公報(刊行物3という。)には、SS変調多重装置毎のそれぞれにおいて変調用M系列符号と同期受信用のM系列符号を変復調用符号としたスペクトル拡散多重通信方式が記載されている。
そこで、本件発明と上記刊行物1,2記載の発明とを対比すると、両者は、スペクトル拡散符号を用いる点で軌を一にするものの、上記刊行物1,2記載の発明には、本件発明の「端末装置が拡散復調用の符号同期を捕捉するためには複数の端末装置に共通の拡散符号であって通信用拡散符号とは異なる拡散符号が発生されるようにする」とする構成が見あたらない。そして、当該構成のうち、「端末装置が拡散復調用の符号同期を捕捉するためには通信用拡散符号とは異なる拡散符号が発生されるようにする」との構成については、本件出願前公知の技術であることは刊行物3から明らかであるものの、「複数の端末装置に共通の拡散符号」を用いるとする点については、本件出願前周知ないし公知の技術であるとする証拠は見あたらない。
したがって、本件発明が上記刊行物記載の発明に基づき当業者が容易に発明できたとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 1999-12-14 
出願番号 特願平10-7205
審決分類 P 1 8・ 121- WY (H04B)
最終処分 成立  
前審関与審査官 佐藤 聡史朽名 一夫桂 正憲  
特許庁審判長 川名 幹夫
特許庁審判官 吉見 信明
橋本 正弘
発明の名称 端末装置  
代理人 小川 勝男  
代理人 作田 康夫  

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