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審決分類 |
審判 補正却下の決定 判示事項別分類コード:2 G06F |
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管理番号 | 1008817 |
審判番号 | 審判1997-189 |
総通号数 | 8 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1991-03-13 |
種別 | 補正却下の決定 |
確定日 | 2000-01-04 |
事件の表示 | 平成1年特許願第195291号「複数文字糸に対する文字認織方式」拒絶査定に対する審判事件について,次のとおり決定する。 |
結論 | 平成7年11月9日付けの手続補正を却下する。 |
理由 |
平成7年11月9日付けの手続補正は、発明の詳細な説明に、以下の文を追加するものである。 「次に、制御モジュール11は、周知の技術である以下のような方法で入力文字系を判定する。 ▲1▼原始プログラムファイルに対応する管理情報に文字系の情報を保持しておき、その値を参照する。 ▲2▼UNIX系でのLANGという環境変数のように、言語種別を定義しておく情報を参照する。 入力文字系が判定されたら、制御モジュール11は入力文字系に応じた文字属性テーブル10に切り換える(選択する)。」 そして、該補正は、特許請求の範囲における「該文字属性テーブル(10)を入力文字系に応じて切換える制御モジュール(11)」について、入力文字系を判定するための具体的手段を特定したものである。 ところで、願書に最初に添付した明細書及び図面において、前記「制御モジュール(11)」に関する記載として、例えば願書に最初に添付した明細書第5頁第9行〜12行には、「制御モジュール11で文字属性テーブル10を切換えることにより、同じ語分解部12で複数文字系の文字の認識を行うことが可能となる。」と、また、同明細書第7頁第14行〜16行には、「文字属性を通知するために参照するのが、制御モジュール11で切換えられて渡される文字属性テーブル10である。」、また、同明細書第7頁第17行〜20行及び第8頁第11行〜14行には、「ここで、文字が英字かどうかのチェックは、制御モジュール11によってセレクトされた文字属性テーブル10を参照することにより判定することができる。」、また、同明細書第9頁第5行〜8行には、「ここで、文字が引用符かどうかのチェックは、制御モジュール11によってセレクトされた文字属性テーブル10を参照することにより判定することができる。」と記載されている。 しかしながら、願書に最初に添付した明細書及び図面における、前記「制御モジュール(11)」に関する記載には、入力文字系を判定するための具体的手段、すなわち前記補正により追加された「▲1▼原始プログラムファイルに対応する管理情報に文字系の情報を保持しておき、その値を参照する。▲2▼UNIX系でのLANGという環境変数のように、言語種別を定義しておく情報を参照する。」ことは一切記載されておらず、また、文字系を示す情報の参照を示唆する記載すら見当たらないことから、自明であるとも言えない。 したがって、この補正は、特許請求の範囲に記載した技術的事項を実質的に変更するものであり、明細書の要旨を変更するものであるから、特許法第159条第1項において準用する同法第53条第1項の規定により却下すべきものとする。 よって、結論のとおり決定する。 |
決定日 | 1999-11-09 |
出願番号 | 特願平1-195291 |
審決分類 |
P
1
93・
2-
(G06F)
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前審関与審査官 | 金田 利規 |
特許庁審判長 |
内藤 照雄 |
特許庁審判官 |
大橋 隆夫 金子 幸一 |
発明の名称 | 複数文字系に対する文字認識方式 |
代理人 | 鮫島 信重 |
代理人 | 井島 藤治 |