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審決分類 審判 審判種別コード:80 2項進歩性  G01N
管理番号 1010125
審判番号 審判1998-19237  
総通号数
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1990-02-01 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 1998-12-17 
確定日 2000-03-14 
事件の表示 昭和63年特許願第180592号「走査トンネル顕微鏡」拒絶査定に対する審判事件〔平成 2年 2月 1日出願公開、特開平 2- 31143、平成 7年10月 9日出願公告、特公平 7- 92461、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 1 手続の経緯・本願発明
本願は、昭和63年7月20日の出願であって、出願公告後の平成12年1月19日付け手続補正書で補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲に記載された次のとおりのものと認められる。
「試料面に探針を近づけて探針又は試料を走査しトンネル電流を検出して試料面の走査像を得る走査トンネル顕微鏡において、往路の走査の映像信号と復路の走査の映像信号を交互に取得して、それらの映像信号に基づきそれぞれ別々に試料の走査像を得るにあたり、探針又は試料の走査時のヒステリシスの様子や、探針の形状を理解しやすくするために、往路の走査像と復路の走査像を並べて表示させると共に、復路の走査像を往路の走査像に対して反転して表示させるようにしたことを特徴とする走査トンネル顕微鏡。」
2 引用例
これに対して、当審が平成11年8月3日付けの拒絶理由に引用した引用例は次のとおりであり、以下に摘記する事項が記載されている。
[引用例1]西川治外3名「駆動素子の特性とSTM像」1986年(昭和61年)秋季 第47回応用物理学会学術講演会講演予稿集229頁
「駆動素子のヒステリシスによるSTM(走査トンネル顕微鏡)像の歪みが問題となる」ことから、「順逆両方向の走査信号を別々に記録し、像の歪みの方向による違いを比較検討した。」こと。
[引用例2]特開昭62-202447号公報
試料ステージを左右方向に往復移動させながら撮影を行い、往路画像と復路画像を得ること(2頁右下欄11〜20行)、また往路画像データを第1フィールド、復路画像データを第2フィールドとすること(3頁右下欄2〜6行)。
なお、原審の拒絶の理由となった特許異議の決定の概要は、本願発明は、引用例1に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとするものである。
3 対比・判断
本願発明と引用例に記載された発明を対比すると、いずれの引用例にも「探針又は試料の走査時のヒステリシスの様子や、探針の形状を理解しやすくするために、往路の走査像と復路の走査像を並べて表示させると共に、復路の走査像を往路の走査像に対して反転して表示させる」点について開示ないし示唆する記載はない。
そして、この構成を採用することにより、ヒステリシスの様子や、探針の形状が理解しやすくなるという作用効果を奏することが認められる。
4 むすび
したがって、本願発明は、引用例1、2に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2000-02-17 
出願番号 特願昭63-180592
審決分類 P 1 80・ 121- WY (G01N)
最終処分 成立  
前審関与審査官 平井 良憲河原 英雄門田 宏野村 伸雄山口 剛  
特許庁審判長 伊坪 公一
特許庁審判官 松本 邦夫
橋場 健治
発明の名称 走査トンネル顕微鏡  

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