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審決分類 |
審判 補正却下の決定 特29条特許要件(新規) G01G 審判 補正却下の決定 判示事項別分類コード:2 G01G |
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管理番号 | 1012138 |
審判番号 | 審判1997-1606 |
総通号数 | 10 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1994-10-21 |
種別 | 補正却下の決定 |
確定日 | 1999-10-01 |
事件の表示 | 平成5年特許願第107677号「貨物自動車の過載警告装置」拒絶査定に対する審判事件について,次のとおり決定する。 |
結論 | 平成9年2月5日付けの手続補正を却下する。 |
理由 |
平成9年2月5日付け手続補正(以下、「本件補正」という。)の内容は、特許請求の範囲の「第二の制御装置」に関する記載を「第二のセンサーが検出した車両の重量値が第二のセンサー直上の貨物自動車等の許容重量値を超えたことを検出して前記第一の制御装置の大型車両判別信号を略偶数回受けるまでの間警告信号を発信する第二の制御装置」に補正すると共に、発明の詳細な説明の欄においてもこれに対応する補正をするものである。 そこで検討すると、願書に最初に添付した明細書又は図面(以下、「当初明細書」という。)には、下記の記載がある。 「貨物自動車の許容重量値を前記第一のセンサー、第二のセンサーが検出した貨物自動車の重量値が共に越えた時に警告信号を発信する第二の制御装置」(特許請求の範囲) 「この第二の制御装置は、貨物自動車受発信装置が発する貨物自動車固有の信号により選定した貨物自動車の指定重量値を、前記第一の制御装置が発信した貨物自動車の重量値と第二のセンサーの検出した貨物自動車の輪重又は軸重による重量値が共に越えたことを判断した時に信号を発信する」(第2頁16行〜20行) 「第一の制御装置5から送られた重量値と第二のセンサー4が検知した重量値とを比較回路等で比較した結果、比較値が所定の比較値の幅以内、つまり、第一のセンサー3と第二のセンサー4の検出した重量値が等しければ、貨物自動車1が再度重量超過であることを発信し、これと合わせて、第二の制御装置7は、発信された貨物自動車1からの固有信号が受信され続けているかをも比較判断する。もし発信されていなければ、他の車両であると判断し、超過重量の信号は発信しないが、受信されていれば、超過重量の信号を発信する。」(第3頁27行〜第4頁5行) 当初明細書の上記記載によれば、第二の制御装置は、貨物自動車の許容重量値を前記第一のセンサー、第二のセンサーが検出した貨物自動車の重量値が共に越えた時に警告信号を発信するものであると解される。 ところが、上記補正によれば、第二の制御装置は、第二のセンサーが検出した車両の重量値が第二のセンサー直上の貨物自動車等の許容重量値を超えたことを検出して警告信号を発信するものであり、第一のセンサー、第二のセンサーが検出した車両の重量値が貨物車両の許容重量値を共に越えた場合に警告信号を発信するものとは警告信号の発信条件が明らかに異なるものであって、しかも、警告信号を発信する期間を「第一の制御装置の大型車両判別信号を略偶数回受けるまでの間」とした点は、何らの記載もない。 よって、上記補正事項は、当初明細書に記載されておらず、また、その記載からみて自明な事項でもないので、本件補正は、発明の構成に係る技術的事項を変更するものであって、明細書の要旨を変更するものである。 したがって、本件補正は、願書に最初に添付した明細書又は図面の記載事項の範囲内の補正とは認められないから、特許法第159条第1項の規定により準用する特許法第53条第1項の規定により却下すべきものである。 よって、結論のとおり決定する。 |
決定日 | 1999-07-16 |
出願番号 | 特願平5-107677 |
審決分類 |
P
1
93・
1-
(G01G)
P 1 93・ 2- (G01G) |
前審関与審査官 | 榮永 雅夫 |
特許庁審判長 |
高瀬 浩一 |
特許庁審判官 |
平井 良憲 森 雅之 |
発明の名称 | 貨物自動車の過載警告装置 |
代理人 | 中山 正義 |