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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  B65H
管理番号 1012387
異議申立番号 異議1998-74664  
総通号数 10 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1991-08-01 
種別 異議の決定 
異議申立日 1998-09-22 
確定日 2000-01-17 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第2731963号「用紙姿勢制御装置及びプリンタ」の請求項1ないし12に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第2731963号の請求項1ないし3に係る特許を維持する。 
理由 (1)手続の経緯
特許第2731963号の請求項1乃至12に係る発明は、平成1年12月7日に特許出願され、平成9年12月26日にその発明について特許の設定登録がなされ、その後、その特許について、異議申立人キャノン株式会社より特許異議の申立てがなされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成11年7月6日に訂正請求がなされ、訂正拒絶理由通知がなされ、その指定期間内である平成11年11月24日に手続補正書が提出されたものである。
(2)訂正の適否についての判断
ア.訂正請求に対する補正の適否について
特許権者は、訂正請求書に添付した訂正明細書を、それぞれ次の通り補正するものである。
▲1▼特許請求の範囲の請求項1乃至4,及び請求項8を削除する。
▲2▼第2頁第26行の「5.」を『1.』と訂正する。
(「請求項5」を『請求項1』と訂正する。)
▲3▼第3頁第13行の「6.請求項1乃至5のいずれかの項に記載の」を、『2.請求項1に記載の』と訂正する。
▲4▼第3頁第15行乃至17行の「7.レジストレーションローラが、外周面に金属面を備えたローラと外周面にゴム面を備えたローラとで構成されていることを特徴とする請求項1乃至5に記載の用紙姿勢制御装置。」を、『3.レジストレーションローラが、外周面に金属面を備えたローラと外周面にゴム面を備えたローラとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の用紙姿勢制御装置。』と訂正する。
▲5▼第5頁第2行乃至第8頁第1行の「上記の課題を達成する本発明の第1の手段は、・・・プリンタである。」を、『上記の課題を達成する本発明の第1の手段は、用紙搬送用のフィードローラと、前記・・・特徴とする。上記の課題を達成する本発明の第2の手段は、上記第1の手段に記載の用紙姿勢制御装置を備えたプリンタである。上記の課題を達成する本発明の第3の手段は、上記第1の手段において、レジストレーションローラが、外周面に金属面を備えたローラと外周面にゴム面を備えたローラとで構成されていることを特徴とする。』と訂正する。
上記補正▲1▼は請求項1乃至4,及び請求項8を削除するものであり、上記補正▲2▼乃至▲4▼は請求項1乃至4が削除され、請求項5,6,7が請求項1,2,3に繰り上がったことによるものであり、特許請求の範囲の減縮に、上記補正▲5▼は上記特許請求の範囲の減縮に伴い、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の記載との整合を図るためであって、明瞭でない記載の釈明に、それぞれ該当し、いずれも、新規事項の追加に該当せず、実質的に特許請求の範囲を拡張又は変更するものではない。
したがって、当該訂正請求に対する補正は、訂正請求書の要旨を変更するものでなく、特許法第120条の4第3項において準用する同法第131条第2項の規定に適合する。
イ.訂正の内容
▲1▼特許請求の範囲の請求項1乃至4,及び請求項8乃至12を削除する。
▲2▼特許請求の範囲の請求項5の「上案内手段」,「たわみ案内手段」,「を備えたこと」を、それぞれ、『上案内板』,『たわみ案内板』,『を備え、前記たわみ案内板の用紙搬送方向の下流端を前記上案内板の用紙搬送方向の上流端よりも用紙搬送方向の下流側に位置させたこと』と訂正し、請求項1とする。
▲3▼特許請求の範囲の請求項6の「請求項1乃至5のいずれかの項に記載の」を、『請求項1に記載の』と訂正し、請求項2とする。
▲4▼特許請求の範囲の請求項7の「請求項1乃至5に記載の」を、『請求項1に記載の』と訂正し、請求項3とする。
▲5▼明細書第10頁第3行〜第16頁第16行(特許公報第3頁第6欄第21行〜第5頁第9欄第38行)の「上記の課題を達成する本発明の第1の手段は、・・・特徴とする。」を、『上記の課題を達成する本発明の第1の手段は、用紙搬送用のフィードローラと、前記・・・たわみ案内板と、該たわみ案内板に近接して・・・外れるのを防ぐ上案内板と、・・・を備え、前記たわみ案内板の用紙搬送方向の下流端を前記上案内板の用紙搬送方向の上流端よりも用紙搬送方向の下流側に位置させたことを特徴とする。上記の課題を達成する本発明の第2の手段は、上記第1の手段に記載の用紙姿勢制御装置を備えたプリンタである。上記の課題を達成する本発明の第3の手段は、上記第1の手段において、レジストレーションローラが、外周面に金属面を備えたローラと外周面にゴム面を備えたローラとで構成されていることを特徴とする。』と訂正する。
ウ.訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否
上記訂正▲1▼は請求項1乃至4,及び請求項8乃至12を削除するものであり、上記訂正▲2▼の「上案内手段」,「たわみ案内手段」を『上案内板』,『たわみ案内板』とする訂正は、「上案内手段」,「たわみ案内手段」をより下位概念である『上案内板』,『たわみ案内板』と限定するものであり、「を備えたこと」を『を備え、前記たわみ案内板の用紙搬送方向の下流端を前記上案内板の用紙搬送方向の上流端よりも用紙搬送方向の下流側に位置させたこと』とする訂正は、上案内板とたわみ案内板の相互位置関係を限定するものであり、上記訂正▲3▼▲4▼の「請求項1乃至5のいずれかの項に記載の」,「請求項1乃至5に記載の」を『請求項1に記載の』とする訂正は、従属する請求項の数を減少させるものであり、特許請求の範囲の減縮に、上記訂正▲5▼は上記特許請求の範囲を減縮する訂正に伴い、特許請求の範囲の記載と発明の詳細な説明の「課題を達成するための手段」の項の記載との整合を図るためでり、明瞭でない記載の釈明に、それぞれ該当し、いずれも、新規事項の追加に該当せず、実質的に特許請求の範囲を拡張又は変更するものではない。
エ.独立特許要件の判断
(訂正明細書の請求項1乃至3に係る発明)
平成11年11月24日付け手続補正書により補正された訂正明細書の請求項1乃至3に係る発明(以下、「本件発明1,2,3」という。)は、その請求項1乃至3に記載された事項により特定される次のとおりのものである。
「1.用紙搬送用のフィードローラと、前記フィードローラの用紙搬送方向下流側に、回転軸を平行させ互いに対向接触して配置されて用紙を搬送するとともに該用紙を後工程へ給送するタイミングを制御する少なくとも一対のレジストレーションローラと、を有してなる用紙姿勢制御装置において、前記レジストレーションローラの上流側に、用紙搬送方向と直行する方向に延在して搬送される用紙を所定の方向にたわませるたわみ案内板と、該たわみ案内板に近接して配置され用紙のたわみ量を制限するとともに用紙先端部が用紙搬送ルートから外れるのを防ぐ上案内板と、用紙を前記フィードローラで搬送し、用紙搬送方向に回転中の前記レジストレーションローラに該用紙を当接させ、該用紙先端を前記レジストレーションローラに挾持させて該レジストレーションローラの回動を停止し、該用紙をたわませて、前記フィードローラを停止し、少なくとも一度前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向とは逆回転方向に回動させてのち、前記フィードローラと前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向に回動させる手段を備え、前記たわみ案内板の用紙搬送方向の下流端を前記上案内板の用紙搬送方向の上流端よりも用紙搬送方向の下流側に位置させたことを特徴とする用紙姿勢制御装置。
2.請求項1に記載の用紙姿勢制御装置を備えたプリンタ。
3.レジストレーションローラが、外周面に金属面をそなえたローラと外周面にゴム面をそなえたローラとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の用紙姿勢制御装置。」
(引用刊行物1乃至5及び異議申立人の提示した参考資料2,3)
本件発明1乃至3に対し、当審が通知した訂正拒絶理由で引用した刊行物1(特開昭59-194946号公報;異議申立人の提示した参考資料1)には、
「1.用紙(シート材;以下括弧内の部材は刊行物又は参考資料記載のものの相当部材を示す。)搬送用のフィードローラ(送りローラ8,8)と、前記フィードローラの用紙搬送方向下流側に、回転軸を平行させ互いに対向接触して配置されて用紙を搬送するとともに該用紙を後工程へ給送するタイミングを制御する一対のレジストレーションローラ(レジスタローラ10,10)と、を有してなる用紙姿勢制御装置(シート材の斜行補正装置)において、前記レジストレーションローラの上流側に、用紙搬送方向と直行する方向に延在して搬送される用紙を所定の方向にたわませるたわみ案内板(サブガイド11)と、該たわみ案内板に近接して配置され用紙のたわみ量を制限するとともに用紙先端部が用紙搬送ルートから外れるのを防ぐ上案内板(ガイド9)と、用紙を前記フィードローラで搬送し、回転を停止させた前記レジストレーションローラに該用紙を当接させ、該用紙をたわませ、前記フィードローラを停止し、前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向に回動させる手段を備え、前記たわみ案内板の用紙搬送方向の下流端を前記上案内板の用紙搬送方向の上流端よりも用紙搬送方向の下流側に位置させた用紙姿勢制御装置。
2.前記1に記載の用紙姿勢制御装置を備えたプリンタ。」
が記載されている。
同刊行物2(特開昭59-172344号公報;異議申立人の提示した甲第2号証)には、
「1.用紙搬送用のフィードローラ(第1給紙ローラ22,32)と、前記フィードローラの用紙搬送方向下流側に、回転軸を平行させ互いに対向接触して配置されて用紙を搬送するとともに該用紙を後工程(転写部)へ給送するタイミングを制御する一対のレジストレーションローラ(第2給紙ローラ24,25、34,35)と、を有してなる用紙姿勢制御装置(用紙給送装置)において、用紙を前記フィードローラで搬送し、回転を停止させた前記レジストレーションローラに該用紙を当接させ、該用紙をたわませて、前記フィードローラを停止し、一度前記レジストレーションローラを用紙搬送方向とは逆回転方向に回動させてのち、前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向に回動させる手段を備えた用紙姿勢制御装置。
2.前記1に記載の用紙姿勢制御装置を備えたプリンタ。」
が記載されている。
同刊行物3(特開昭63-160952号公報;異議申立人の提示した甲第1号証)には、
「用紙搬送用のフィードローラ(搬送ローラ3,4)と、前記フィードローラの用紙搬送方向下流側に、回転軸を平行させ互いに対向接触して配置されて用紙を搬送するとともに該用紙を後工程(画像形成部B)へ給送するタイミングを制御する一対のレジストレーションローラ(レジストローラ8,9)と、を有してなる用紙姿勢制御装置(紙搬送装置)において、前記レジストレーションローラの上流側に、用紙搬送方向と直行する方向に延在して搬送される用紙を上方向にたわませるたわみ案内板(第1下案内板2の用紙搬送方向先方側のやや上方に立ち上がっている個所)と、該たわみ案内板に近接して配置され用紙のたわみ量を制限するとともに用紙先端部が用紙搬送ルートから外れるのを防ぐ上案内板(第2案内板6)と、用紙を前記フィードローラで搬送し、回転を停止させた前記レジストレーションローラに該用紙を当接させ、該用紙をたわませて、前記フィードローラを停止し、前記フィードローラと前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向に回動させる手段を備えた用紙姿勢制御装置。」
が記載されている。
同刊行物4(特公昭62-38261号公報;異議申立人の提示した甲第3号証)には、
「用紙(紙葉類P)搬送用のフィードローラ(ピックアップローラ2)と、前記フィードローラの用紙搬送方向下流側に、回転軸を平行させ互いに対向接触して配置されて用紙を搬送するとともに該用紙を後工程(例えば、複写部)へ給送するタイミングを制御する一対のレジストレーションローラ(ドライブローラ10,10’)と、を有してなる用紙姿勢制御装置(給紙装置)において、用紙を前記フィードローラで搬送し、用紙搬送方向に回転中の前記レジストレーションローラに該用紙を当接させ、該用紙先端を前記レジストレーションローラに挾持させて前記フィードローラ及び前記レジストレーションローラの回動を停止し、一度前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向とは逆回転方向に回動させて用紙をたわませ、そののち、前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向に回動させる手段を備えた用紙姿勢制御装置。」
が記載されている。
同刊行物5(特開昭56-59253号公報;異議申立人の提示した甲第4号証)には、
「複写機,印刷機等の複写紙・記録紙等(用紙)を搬送する装置におけるレジストレーション機構において、一方を金属面をそなえたローラ(金属ローラ2)とし、他方をゴム面をそなえたローラ(ゴムローラ3)とした一対のレジストレーションローラ(レジスタローラ)。」
が記載されている。
異議申立人の提示した参考資料2(特開昭60-67347号公報)には、
「1.用紙(記録紙2K)搬送用のフィードローラ(給紙ローラ3)と、前記フィードローラの用紙搬送方向下流側に、回転軸を平行させ互いに対向接触して配置されて用紙を搬送するとともに該用紙を後工程へ給送するタイミングを制御する一対のレジストレーションローラ(プラテンローラ6,下ローラ7)と、を有してなる用紙姿勢制御装置(シート状体供給装置)において、用紙を前記フィードローラで搬送し、回転を停止させた前記レジストレーションローラに該用紙を当接させ、該用紙をたわませて、前記フィードローラを停止し、一度前記レジストレーションローラを用紙搬送方向とは逆回転方向に回動させてのち、前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向に回動させる手段を備えた用紙姿勢制御装置。
2.前記1に記載の用紙姿勢制御装置を備えたプリンタ。」
が記載されている。
同参考資料3(特開昭57-1780公報)には、
「1.用紙搬送用のフィードローラ(給紙ローラ16)と、前記フィードローラの用紙搬送方向下流側に、回転軸を平行させ互いに対向接触して配置されて用紙を搬送するとともに該用紙を後工程へ給送するタイミングを制御する一対のレジストレーションローラ(プラテン4,第1フィードローラ7)と、を有してなる用紙姿勢制御装置(印字装置における給紙装置)において、用紙を前記フィードローラで搬送し、用紙搬送方向と逆方向に回転中のレジストレーションローラに該用紙を当接させ、該用紙をたわませて、前記フィードローラを停止し、前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向に回動させる手段を備えた用紙姿勢制御装置。
2.前記1に記載の用紙姿勢制御装置を備えたプリンタ。」
が記載されている。
(対比・判断)
<本件発明1について>
本件発明1と刊行物1乃至5及び参考資料2,3に記載された発明とを対比する。
本件発明1は、「用紙を前記フィードローラで搬送し、用紙搬送方向に回転中の前記レジストレーションローラに該用紙を当接させ、該用紙先端を前記レジストレーションローラに挾持させて該レジストレーションローラの回動を停止し、該用紙をたわませて、前記フィードローラを停止し、少なくとも一度前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向とは逆回転方向に回動させてのち、前記フィードローラと前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向に回動させる」事項を備えており、当該事項により本件発明1は、
「▲1▼たわみ形成が用紙がレジストローラと搬送ローラの双方に挾持された状態で搬送ローラによって行われるため、たわみ形成終了時点でも、用紙先端部と用紙後部がそれぞれレジストローラと搬送ローラに挾持された状態のままであり、たわみ形成に伴なう用紙先端部の振動は抑制され、このため、レジストローラを逆転して用紙先端部の挾持を解放して用紙の姿勢を修正するときには用紙は振動しておらず、高精度の姿勢制御が可能となる。▲2▼搬送ローラの停止は、用紙のたわみ形成後に、用紙先端部の挾持を解放するために行われるレジストローラの逆転の間だけなので、用紙の送りの中断は短時間であり、用紙搬送の高速化を妨げるものでない。」という顕著な効果を奏するものである。
これに対して、刊行物1乃至5及び参考資料2,3に記載された発明は、本件発明を特定する前記事項を備えておらず、また、刊行物1乃至5,及び参考資料2,3に記載された発明を寄せ集めて当該事項を想到することが、容易になし得ることとも認められない。
<本件発明2及び3について>
本件発明2及び3は、本件発明1を引用するものであるから、本件発明2及び3についての判断は、本件発明1についての判断と同じである。
したがって、本件発明1乃至3は、特許出願の際独立して特許を受けることができない発明とすることはできない。
オ.むすび
以上のとおりであるから、上記訂正請求は、特許法第120条の4第2項及び同条第3項で準用する第126条第2-4項の規定に適合するので、当該訂正を認める。
(3)特許異議の申立てについての判断
ア.申立ての理由の概要
特許異議申立人キャノン株式会社は、請求項1乃至12に係る発明は、甲第1号証(特開昭63-160952号公報),甲第2号証(特開昭59-172344号公報),甲第3号証(特公昭62-38261号公報)及び甲第4号証(特開昭56-59253号公報)をもとに容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、特許を取り消すべき旨主張するとともに、参考資料1(特開昭59-194946号公報),参考資料2(特開昭60-67347号公報)及び参考資料3(特開昭57-1780号公報)を提示している。
イ.判断
本件発明1乃至3は、上記2.(2)エで示したように異議申立人キャノン株式会社提示の甲第1乃至4号証及び参考資料1乃至3に記載された発明であるとも、それらから容易に発明をすることができたものともすることはできない。
ウ.むすび
以上のとおりであるから、特許異議申立ての理由及び証拠によっては、本件発明1乃至3についての特許を取り消すことはできない。
また、他に本件発明1乃至3についての特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
用紙姿勢制御装置及びプリンタ
(57)【特許請求の範囲】
1.用紙搬送用のフィードローラと、前記フィードローラの用紙搬送方向下流側に、回転軸を平行させ互いに対向接触して配置されて用紙を搬送するとともに該用紙を後工程へ給送するタイミングを制御する少なくとも一対のレジストレーションローラと、を有してなる用紙姿勢制御装置において、前記レジストレーションローラの上流側に、用紙搬送方向と直交する方向に延在して搬送される用紙を所定の方向にたわませるたわみ案内板と、該たわみ案内板に近接して配置され用紙のたわみ量を制限するとともに用紙先端部が用紙搬送ルートから外れるのを防ぐ上案内板と、用紙を前記フィードローラで搬送し、用紙搬送方向に回転中の前記レジストレーションローラに該用紙を当接させ、該用紙先端を前記レジストレーションローラに挾持させて該レジストレーションローラの回動を停止し、該用紙をたわませて、前記フィードローラを停止し、少なくとも一度前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向とは逆回転方向に回動させてのち、前記フィードローラと前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向に回動させる手段を備え、前記たわみ案内板の用紙搬送方向の下流端を前記上案内板の用紙搬送方向の上流端よりも用紙搬送方向の下流側に位置させたことを特徴とする用紙姿勢制御装置。
2.請求項1に記載の用紙姿勢制御装置を備えたプリンタ。
3.レジストレーションローラが、外周面に金属面をそなえたローラと外周面にゴム面をそなえたローラとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載の用紙姿勢制御装置。
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、カット紙等のように一枚づつ送給される用紙の姿勢を制御する用紙姿勢制御装置、プリンタ及び姿勢制御の方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、プリンタ等で用いられるカット紙の姿勢制御は、例えば、実開昭63-42648号公報に記載のように、レジストレーションローラ(待機ローラ)に用紙を当接させ、一定量たわませて用紙の斜向を矯正するものが知られている。
また、特開昭58-144036号公報は、レジストレーションローラ直前に用紙先端位置決め部材を備え、これに用紙先端を当接させて、一定量たわませて用紙の斜行を矯正する技術を開示している。
〔発明が解決しようとする課題〕
実開昭63-42648号公報に記載の技術では、レジストレーションローラ対に用紙が斜行して突入し、停止した場合、用紙の突入力により、用紙がレジストレーションローラ対に挾持される。このため、フィードローラで用紙に搬送方向に働く力が加えられ、用紙の曲げ剛性力で用紙先端をレジストレーションローラ対の母線方向に沿わせようとしても、用紙先端がレジストレーションローラに拘束されて、斜行矯正が不可能であった。特に、紙種(紙の厚み、サイズ等)の違いによって斜行矯正量が異なっていた。
特開昭58-144036号公報に記載の技術では、用紙先端位置決め部材で用紙の斜行が矯正されても、用紙先端位置決め部材が開放され、用紙先端がレジストレーションローラに当接すると、該用紙の曲げ剛性が場所によって不均一であるため、該用紙が再び斜行してしまう場合があった。また、用紙先端位置決め部材が設けられるため、レジストレーションローラで用紙の斜行を矯正するのに比べてコスト高であった。
本発明の課題は、前記用紙先端位置決め部材のような部材を用いることなく、確実に用紙姿勢を矯正するにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を達成する本発明の第1の手段は、用紙搬送用のフィードローラと、前記フィードローラの用紙搬送方向下流側に、回転軸を平行させ互いに対向接触して配置されて用紙を搬送するとともに該用紙を後工程へ給送するタイミングを制御する少なくとも一対のレジストレーションローラと、を有してなる用紙姿勢制御装置において、前記レジストレーションローラの上流側に、用紙搬送方向と直交する方向に延在して搬送される用紙を所定の方向にたわませるたわみ案内板と、該たわみ案内板に近接して配置され用紙のたわみ量を制限するとともに用紙先端部が用紙搬送ルートから外れるのを防ぐ上案内板と、用紙を前記フィードローラで搬送し、用紙搬送方向に回転中の前記レジストレーションローラに該用紙を当接させ、該用紙先端を前記レジストレーションローラに挾持させて該レジストレーションローラの回動を停止し、該用紙をたわませて、前記フィードローラを停止し、少なくとも一度前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向とは逆回転方向に回動させてのち、前記フィードローラと前記レジストレーションローラを用紙搬送回転方向に回動させる手段を備え、前記たわみ案内板の用紙搬送方向の下流端を前記上案内板の用紙搬送方向の上流端よりも用紙搬送方向の下流側に位置させたことを特徴とする。
上記の課題を達成する本発明の第2の手段は、上記第1の手段に記載の用紙姿勢制御装置を備えたプリンタである。
上記の課題を達成する本発明の第3の手段は、上記第1の手段において、レジストレーションローラが、外周面に金属面をそなえたローラと外周面にゴム面をそなえたローラとで構成されていることを特徴とする。
〔作用〕
用紙はフィードローラによって搬送され、該用紙先端がレジストレーションローラに当接して、たわむまでフィードローラは回転をつづける。用紙がたわむことにより、該用紙の曲げ剛性力で用紙先端はレジストレーションローラ接触部に押し込まれる。
レジストレーションローラは、この状態から、用紙搬送方向とは逆方向に所定量回動され、この間前記用紙先端のレジストレーションローラによる拘束がなくなり、用紙先端は、レジストレーションローラの接触線に沿うように動く。この動きによって用紙の斜行は矯正される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面により説明する。第1図は、本発明が適用されたプリンタの実施例で、本発明に係る装置の要部を示し、原稿の取扱い装置、原稿の読み取り装置、トナー塗布装置等の従来周知の部分については図示を省略してある。図は装置底部に収納された用紙3と、該用紙3の一方の端に近接して配置され、図示されていない給紙ローラにより給紙される用紙3を搬送する搬送ローラ1Aと、該搬送ローラ1Aの用紙搬送方向下流側(以下単に下流側という)に配置されて用紙3を案内する下案内板2及び上案内手段である上案内板4と、該下案内板2の下流側に配置された、レジストレーションローラ(以下、レジストローラという)5,6と、該レジストローラ5,6の下流側に配置されて無端状に回転しつつ用紙3を載置して搬送する転写ベルト11と、該転写ベルトの用紙搬送面に上方から接するように配置された円柱状の感光体12と、前記転写ベルト11の下流端に近接して配置された定着機13と、該定着機13の下流側に配置されて用紙3を装置上に排出する排出ローラ16と、前記感光体12が前記転写ベルト11に接している個所よりも該感光体12の回転方向上流側で該感光体12に近接して配置された現像機14と、前記感光体12が前記転写ベルト11に接している個所よりも該感光体12の回転方向下流側で、該感光体12に近接して配置されたクリーナ15と、前記レジストローラ5,6の上流側の前記搬送ローラ1Aと異なる側に配置された搬送ローラ1Bと、該搬送ローラ1Bの上流側に配置された手差し台17と、を示している。前記レジストローラは、外周面の母線に沿って互いに接しつつ回転する上ローラ6と下ローラ5を備え、これら上、下ローラ5,6の回転軸は前記搬送ローラ1A,1B、感光体12の回転軸および前記転写ベルト11を回転駆動する軸と平行に配置されている。また、前記搬送ローラ1Aも、その外周面母線に沿って互いに接触しつつ回転する一対のローラを備え、いずれか一方のローラが図示されていないAモータ8によって回転駆動され、前記レジストローラの内の下ローラ5は同じく図示されていないBモータ9によって回転駆動される。上ローラ6及び下ローラ5には互いに噛み合う1対の歯車7が装着され、下ローラ5に加わる回転力は、該歯車5を介して、上ローラ6へも伝達される。前記Aモータ8及びBモータ9は、いずれも制御装置10に接続されている。搬送ローラ1A,1Bの下流側には、図示されない検知センサ(以下、用紙通過センサという)18が配置されている。
上記構成の装置において、プリントが指示されると、収納されている用紙3は図示されていない給紙ローラによって搬送ローラ1Aに給紙され、該搬送ローラ1Aにより、レジストローラ5,6に向けて搬送される。レジストローラ5,6に向けて搬送された用紙3は、レジストローラ5,6と搬送ローラ1A,1Bの間で姿勢制御されたのち、レジストローラにより、転写ベルト11に送給され、転写ベルト11は用紙3を搬送しつつ現像像を表面に担持した感光体1に接触させる。用紙3は該感光体1に接触した状態で図示されない転写装置により感光体1表面に担持された現像像を転写される。現像像を転写された用紙3は転写ベルト11により、定着機13に送入され、定着工程を経たのち、排出ローラ16により、装置上面に排出される。
次に第2図、第3図により前記第1図に示す実施例中の本発明に係る用紙姿勢制御装置について説明する。尚、第1図に示す用紙姿勢制御装置においては、搬送ローラ1Aからレジストローラ5,6への搬送経路において用紙3が約90°進行方向を変えるようになっているが、この進行方向の変化は本願発明の本質に関係しないので以下の説明においては、搬送ローラからレジストローラに至る用紙3の進路方向に変化のない場合について述べる。第2図に示す用紙姿勢制御装置は、回転軸を互に平行にし相互に軽く接するように、図示されていないプリンタ側板に、上下に配置された一対の搬送ローラ(以下フィードローラという)1と、該フィードローラ1の一方を回転駆動するAモータ8と、上流端を前記フィードローラ1の出側に近接させ、該フィードローラ1それぞれの回転軸を含む平面に垂直にかつ前記フィードローラ1相互の接触線よりも下方に配置された平らな下案内板2と、該下案内板2の下流端に近接してその回転軸を前記フィードローラ1の回転軸に平行にして同じくプリンタ側板に上下に配置され互いに軽く接触する一対のレジストローラ5,6と、該レジストローラ5,6の回転軸に装置され、相互に噛み合う一対の歯車7と、下側のレジストローラ5を回転駆動するBモータ9と、前記下案内板2の下流部分の上方に配置された上案内板4と、フィードローラ1の出側に設けられた用紙通過センサ18と、該用紙通過センサ18、前記Aモータ8及びBモータ9に接続されて両モータの回転を制御する制御装置10と、を備えている。制御装置10がタイマ、リレー等を備えて、レジストローラ3を逆転する手段をなしている。
前記下案内板2および上案内板4は、いずれも図示されていないプリンタ側板に装着され、前記下案内板2の上面下流端寄りに、短冊形のたわみ案内手段であるたわみ案内板2Aが装着されている。該たわみ案内板2Aは一方の長辺2AUを下案内板2の上面に接し、他方の長辺2ADを下案内板2の上面上方にかつ、前記長辺2AUの下流側になるようにして配置されている。また、該たわみ案内板2Aの長辺2AU,2ADは前記フィードローラ1の回転軸に平行に配置され、下流側になるほど下案内板2に接近する前記上案内板4の上流端よりも下側かつ下流側になるように配置されている。
上記構成の姿勢制御装置において、用紙3はAモータ8に回転駆動されるフィードローラ1によって、第2図右側(上流側)から左側(下流側)へ給送され、下案内板2、たわみ案内板2A、上案内板4によってレジストローラ5,6の接触部に向って案内される。用紙通過センサ18はフィードローラ1を出た用紙がレジストローラ5,6方向に進むのを検知し、検出信号を制御装置10に出力する。制御装置10は検出信号を受信したあと、所定の時間ののち、フィードローラ1の回転を停止し、ついで、レジストローラ5,6を所定の時間、用紙搬送方向と逆方向に回転させる。逆転量は本実施例では時間で設定されているが、レジストローラ5,6の回転角で設定されてもよい。検出信号が受信されてから、フィードローラが停止するまでの時間は、該フィードローラで送給される用紙の先端がレジストローラ5,6に当接して停止し、用紙3に第3図に示されるようなふくらみ(たわみ)hができる時間に設定されている。つまり、用紙3はフィードローラ1によってレジストローラ5,6方向に送給され、該用紙3の先端は下案内板2、たわみ案内板2A、上案内板4に案内されてレジストローラ5,6の接触部に当接する。用紙3の先端は当接する力で部分的にはレジストローラ5,6の接触部に進入し、該ローラ5,6にはさまれた状態となる。用紙3の先端がレジストローラ5,6の接触部に当接したあとも、所定時間フィードローラ1の回転は継続され、用紙3の給送がつづけられる。この用紙3先端の当接後も継続される給送により、用紙3は下案内板2と上案内板4の間でたわみを生ずる。制御装置10は、Bモータ9を正転および逆転させるように構成され、該モータの停止中には、回転磁界の回転を停止させるように励磁電流を制御する。これにより、Bモータ9は停止状態を保持し、かつ、回転子にホールディングトルクを生じる。このため用紙3先端がレジストローラ5,6の接触部に当接し、さらに先端の一部が接触部に進入しても、レジストローラ5,6が用紙3から受ける力によって回動することはない。
用紙3の先端部に加わるレジストローラ5,6の挾持力は、紙種により変化するため、姿勢制御がこの段階で終了すると、姿勢制御の精度が対象の紙種によってバラつく。また、一旦挾持された用紙3の先端は用紙3の曲げ剛性力では、レジストローラ5,6の挾持力に打ち克ってレジストローラ5,6の接触線に沿うように移動できない。
本実施例では、用紙3がレジストローラ5,6に当接した後、一旦Bモータ9が用紙搬送方向と逆方向に一定量回動され、レジストローラ5,6に挾持されていた用紙3の先端が搬送方向と逆方向に送り出され、該用紙3に加わっていた挾持力がなくなる。これにより用紙3の先端は自由になり、その曲げ剛性力でレジストローラ5,6の接触線に沿うように移動する。この移動により、用紙3の斜行が矯正され、姿勢制御が終了する。
用紙3の姿勢制御が終了すると、フィードローラ1とレジストローラ5,6はそれぞれAモータ8、Bモータ9により用紙搬送方向に同時に回動をはじめ、用紙3はレジストローラ5,6を通過して下流側の転写部へ給送される。
レジストローラ5の外周面は滑らかな金属面で形成され、このことが姿勢制御時の用紙3先端の動きをより円滑にしている。レジストローラ6の外周面はゴムで形成されている。
第4図は本実施例の動作の順序を示すフローチャートで、第5図はフィードローラ1とレジストローラ5,6の回転と、用紙通過センサ18の動作の関連を示すタイムチャートである。第4図、第5図においてS.R,F.R及びR.Rは、それぞれ給紙ローラ、フィードローラ及びレジストローラを示し、ONはローラの用紙搬送方向の回転、OFFは停止、REVERSは逆転をそれぞれ示す。SENS,O/Pは用紙通過センサの出力を表し、YESは用紙通過が検出されたことを、NOは検出されていないことを示す。
第5図により給紙ローラ、フィードローラ、レジストローラの回転の関連を説明する。t1〜t6は、タイマにより次の動作が起動されるまでの時間を示す。プリントが指示されると、給紙ローラ(S.R)が回転を始め、用紙3がフィードローラ(F.R)に給紙される。S.Rの回転開始後、t2時間で、F.Rが回転を始め、S.Rから送り出される用紙をレジストローラ(R.R)へ送給する。S.Rは、紙のサイズに伴って、あらかじめ定められているt1時間後、用紙を送り終えて停止する。F.Rから用紙が送り出されると、用紙通過センサ(SENS)が用紙通過を検知する。用紙通過が検知されてからt3時間後、F.Rが停止され、さらにt4時間後、それまで停止していたR.Rが逆転を始める。t4は、例えば0であってもよい。R.Rの逆転はt5時間継続され、t5時間経過後、F.R,R.Rが共に用紙搬送方向に回転をはじめる。用紙が、R.R方向に搬送され、用紙の後端が用紙通過センサを通りすぎると、SENSの出力O/Pがなくなり、その時点でF.Rは停止される。F.Rが停止してt6時間経過後、R.Rが停止される。
第4図、第5図に示された例では、レジストローラ停止の状態で、用紙3にたわみが形成されているが、第6図に示された例では、用紙通過センサが用紙を検出した信号でレジストローラの逆転が開始され、レジストローラを逆転させつつフィードローラで用紙が送給されて、たわみが形成される。用紙の先端はレジストローラに当接してもレジストローラの逆転のために、レジストローラの接触部に進入せず、用紙に形成されるたわみの曲げ剛性力により、レジストローラの接触部に沿うように、位置が矯正される。この実施例によれば、フィードローラが停止しないので、用紙の給紙が先の実施例に比べ、短時間ですむ。
また、フィードローラの回転開始と同時にレジストローラを用紙搬送方向に回転させ、用紙通過センサが用紙通過を検出してから、t3時間後にフィードローラを停止すると同時にレジストローラを逆転させ、レジストローラに挾持されていた用紙を逆方向に戻してたわみを形成させ、姿勢矯正を行わせてもよい。
〔発明の効果〕
本発明によれば、用紙の先端位置矯正段階で、レジストローラを逆転させることができるので、用紙に対するレジストローラの挾持力が解放され、レジストローラ接触線に沿う用紙の移動が可能になり、用紙に形成されるたわみを利用した用紙姿勢制御が確実に行われる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す斜視図、第2図は第1図の部分の詳細を示す斜視図、第3図は第2図に示す部分の側面図、第4図は本発明に係る装置の動作手順の例を示す手順図、第5図は第4図に示す手順の関連を示すタイムチャートで、第6図は動作手順の他の例を示すタイムチャートである。
1,1A,1B…フィードローラ、2…下案内板、3…用紙、4…上案内板、5,6…レジストローラ、7…歯車、8…Aモータ、9…Bモータ、10…制御装置、18…用紙通過センサ。
 
訂正の要旨 ▲1▼特許請求の範囲の請求項1乃至4,及び請求項8乃至12を削除する。
▲2▼特許請求の範囲の請求項5の「上案内手段」,「たわみ案内手段」,「を備えたこと」を、それぞれ、『上案内板』,『たわみ案内板』,『を備え、前記たわみ案内板の用紙搬送方向の下流端を前記上案内板の用紙搬送方向の上流端よりも用紙搬送方向の下流側に位置させたこと』と訂正し、請求項1とする。
▲3▼特許請求の範囲の請求項6の「請求項1乃至5のいずれかの項に記載の」を、『請求項1に記載の』と訂正し、請求項2とする。
▲4▼特許請求の範囲の請求項7の「請求項1乃至5に記載の」を、『請求項1に記載の』と訂正し、請求項3とする。
▲5▼明細書第10頁第3行〜第16頁第16行(特許公報第3頁第6欄第21行〜第5頁第9欄第38行)の「上記の課題を達成する本発明第1の手段は、・・・特徴とする。」を、『上記の課題を達成する本発明の第1の手段は、用紙搬送用のフィードローラと、前記・・・たわみ案内板と、該たわみ案内板に近接して・・・外れるのを防ぐ上案内板と、・・・を備え、前記たわみ案内板の用紙搬送方向の下流端を前記上案内板の用紙搬送方向の上流端よりも用紙搬送方向の下流側に位置させたことを特徴とする。上記の課題を達成する本発明の第2の手段は、上記第1の手段に記載の用紙姿勢制御装置を備えたプリンタである。上記の課題を達成する本発明の第3の手段は、上記第1の手段において、レジストレーションローラが、外周面に金属面を備えたローラと外周面にゴム面を備えたローラとで構成されていることを特徴とする。』と訂正する。
異議決定日 1999-12-21 
出願番号 特願平1-318395
審決分類 P 1 651・ 121- YA (B65H)
最終処分 維持  
前審関与審査官 鹿股 俊雄小田 光春  
特許庁審判長 西野 健二
特許庁審判官 清水 信行
関谷 一夫
登録日 1997-12-26 
登録番号 特許第2731963号(P2731963)
権利者 株式会社日立製作所 日立工機株式会社
発明の名称 用紙姿勢制御装置及びプリンタ  
代理人 高梨 幸雄  
代理人 鵜沼 辰之  
代理人 鵜沼 辰之  

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