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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  A23K
管理番号 1012397
異議申立番号 異議1999-71189  
総通号数 10 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1997-12-09 
種別 異議の決定 
異議申立日 1999-03-29 
確定日 2000-01-17 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第2805195号「ペットフードの製造方法」の請求項1ないし3に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第2805195号の請求項1ないし3に係る特許を維持する。 
理由 (1)手続の経緯
特許第2805195号に係る発明についての出願は、平成8年5月27日に出願され、平成10年7月24日にその発明について特許の設定登録がなされ、その後、その特許について、異議申立人神鋼テクノ株式会社により特許異議の申立てがなされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成11年11月11日に訂正請求がなされたものである。
(2)訂正の適否ついての判断
ア.訂正の内容
特許権者が求めている訂正の内容は、以下のとおりである。
▲1▼特許請求の範囲の請求項1の
「原料の混練を行う混練工程と、
この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、
この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、
この冷却された原料を整形する整形工程と、
から成るペットフードの製造方法」を、
「原料の混練を行う混練工程と、
この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、
この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、
この冷却された原料を整形する整形工程と、
から成るペットフードの製造方法であって、
前記原料は所定割合の糖類を含み、
前記加熱圧縮工程は、前記原料を約120〜130℃まで加熱させるものであり、
前記冷却工程は、冷却の過程で前記糖類が多数の小粒状に結晶化するように、前記の約120〜130℃まで加熱された原料を、約20〜40秒間の短時間で、100〜80℃以下の温度まで急速冷却するものである、
ことを特徴とする、ペットフードの製造方法。」と訂正する。
▲2▼特許請求の範囲の請求項2の
「請求項1のペットフードの製造方法において、
前記原料は所定割合の糖類を含み、
前記冷却工程は、この糖類を多数の小粒状に結晶化させるものである、請求項1のペットフードの製造方法。」を、
「原料の混練を行う混練工程と、
この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、
この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、
この冷却された原料を整形する整形工程と、
から成るペットフードの製造方法であって、
前記原料は所定割合の糖類を含み、
前記冷却工程は、冷却の過程で前記糖類が多数の小粒状に結晶化させることにより、これらの多数の小粒状に結晶化した塊がペットフードの全体に分散して存在するようにし、これにより、ペットフードの表面を多数の凹凸部より成るデコボコ状・ゴツゴツ状にして、ペットフードの外観とその食感を実際の肉に近いものにする、ようにするものである、
ことを特徴とする、ペットフードの製造方法。」と訂正する。
▲3▼特許請求の範囲の請求項3の
「請求項1のペットフードの製造方法において、
前記原料は、所定の割合で、カゼイン、脱脂粉乳、グルテン、大豆タンパク、又はホエイタンパクのなどのタンパク質又はタンパク質を主体とする混合物を含み、
前記加熱圧縮工程は、上記のタンパク質を多数の小粒状に凝固させるものである、請求項1のペットフードの製造方法。」を、
「原料の混練を行う混練工程と、
この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、
この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、
この冷却された原料を整形する整形工程と、
から成るペットフードの製造方法であって、
前記原料は、所定割合で、カゼイン、脱脂粉乳、グルテン、大豆タンパク、又はホエイタンパクのなどのタンパク質又はタンパク質を主体とする混合物を含み、
前記加熱圧縮工程は、前記原料を約120〜130℃間で加熱するものであり、且つ、この加熱の過程で、上記タンパク質を凝固させて多数の小粒状の塊にし、これらの塊が前記原料全体の中に散在するようにし、これにより、ペットフードの表面を多数の凹凸部から成るデコボコ状・ゴツゴツ状にして、ペットフードの外観とその食感を実際の肉に近いものにする、ようにするものである、ことを特徴とする、ペットフードの製造方法。」と訂正する。
イ.訂正の目的の適否、新規事項の有無、及び拡張・変更の存否
上記訂正事項▲1▼は、「原料」を所定割合の糖類を含むものに限定し、「加熱圧縮工程」の加熱温度及び「冷却工程」の冷却温度、冷却時間及び糖類の結晶化作用を特定したものであるから、上記訂正事項▲1▼は特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
上記訂正事項▲2▼は、請求項1を減縮したことに伴って、これと整合を図るため、請求項1の引用を、訂正前の請求項1の記載事項に置き換えて独立形式の記載とすると共に、「冷却工程」における糖類の結晶化作用と結晶化によるペットフードの表面性状を特定したものであるから、上記訂正事項▲2▼は特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
上記訂正事項▲3▼は、請求項1を減縮したことに伴って、これと整合を図るため、請求項1の引用を、訂正前の請求項1の記載事項に置き換えて独立形式の記載とすると共に、「加熱圧縮工程」の加熱温度とタンパク質の作用によるペットフードの表面性状を特定したものであるから、上記訂正事項▲3▼は特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
そして、上記訂正は願書に添付した明細書または図面に記載された事項の範囲を越えるものとは認められないから、新規事項の追加に該当せず、また特許請求の範囲を実質的に拡張または変更するものではない。
ウ.独立特許要件
(訂正明細書の請求項1〜3に係る発明)
訂正明細書の請求項1〜3に係る発明は、その特許請求の範囲の請求項1〜3に記載された次の事項により特定されるとのものである。
「【請求項1】原料の混練を行う混練工程と、
この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、
この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、
この冷却された原料を整形する整形工程と、
から成るペットフードの製造方法であって、
前記原料は所定割合の糖類を含み、
前記加熱圧縮工程は、前記原料を約120〜130℃まで加熱させるものであり、
前記冷却工程は、冷却の過程で前記糖類が多数の小粒状に結晶化するように、前記の約120〜130℃まで加熱された原料を、約20〜40秒間の短時間で、100〜80℃以下の温度まで急速冷却するものである、
ことを特徴とする、ペットフードの製造方法。
【請求項2】原料の混練を行う混練工程と、
この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、
この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、
この冷却された原料を整形する整形工程と、
から成るペットフードの製造方法であって、
前記原料は所定割合の糖類を含み、
前記冷却工程は、冷却の過程で前記糖類が多数の小粒状に結晶化させることにより、これらの多数の小粒状に結晶化した塊がペットフードの全体に分散して存在するようにし、これにより、ペットフードの表面を多数の凹凸部より成るデコボコ状・ゴツゴツ状にして、ペットフードの外観とその食感を実際の肉に近いものにする、ようにするものである、
ことを特徴とする、ペットフードの製造方法。
【請求項3】原料の混練を行う混練工程と、
この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、
この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、
この冷却された原料を整形する整形工程と、
から成るペットフードの製造方法であって、
前記原料は、所定割合で、カゼイン、脱脂粉乳、グルテン、大豆タンパク、又はホエイタンパクのなどのタンパク質又はタンパク質を主体とする混合物を含み、
前記加熱圧縮工程は、前記原料を約120〜130℃間で加熱するものであり、且つ、この加熱の過程で、上記タンパク質を凝固させて多数の小粒状の塊にし、これらの塊が前記原料全体の中に散在するようにし、これにより、ペットフードの表面を多数の凹凸部から成るデコボコ状・ゴツゴツ状にして、ペットフードの外観とその食感を実際の肉に近いものにする、ようにするものである、ことを特徴とする、ペットフードの製造方法。」
(引用刊行物に記載の発明)
訂正明細書の請求項1〜3に係る発明に対し、当審が通知した取消理由で引用した刊行物1
(「エクストルージョンクッキング」、昭和62年11月10日、株式会社 光琳発行、第257〜269頁、第271〜284頁、第303〜304頁、第319〜331頁、第341頁)には、エキストとルーダーの基本機能として、混練、加熱、圧縮、冷却、成形があること(第341頁図3-1)、二軸エキストルーダーで、カツオ非食用原料を用いたペット用飼料を得ること、原料として、脱脂大豆粉を配合すること(第303頁下から3行〜第304頁9行)、二軸エキストルーダーで、魚肉を用いたペット用飼料を得ること(第319〜第331頁)、食肉加工品を二軸エキストルーダーで加工すること(第257〜第269頁)、畜肉等の組織化技術を二軸エキストルーダーで行うこと(第271〜284頁)が記載されている。
上記記載を総合すると、刊行物1には、「原料の混練を行う混練工程と、この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、この加熱及び圧縮され原料をを冷却する冷却工程と、この冷却された原料を整形する整形工程とから成るペットフードの製造方法」が記載され、原料としてタンパク質を配合することも記載されているものと認める。
刊行物2(「二軸エキストルーダーの新・食品製造プロセスヘの適用」、昭和63年11月30日、株式会社NTS 発行 第26〜27頁、第51〜53頁、第223〜225頁、第232〜233頁)には、二軸押出し機の基本機能として、輸送、混合、剪断、伸延し、圧力と温度を高めて可塑化した材料を整形するものである。ある場合には、金型部を冷却することも必要であること(第223頁10行〜225頁2行)、二軸エキストルーダーにより、ペットフードを製造すること(第26頁下から12行〜第27頁12行)、ドライペットフードを二軸エキストルーダーで製造すること、ドライペットフードは、シリアル、砂糖、ミート、その他成分からできていること(第51頁10行〜第53頁末行)、一軸型押出し機でペットフードを製造すること(第232頁下から8行〜233頁7行)が記載されている。
上記記載を総合すると、刊行物2には、「原料の混練を行う混練工程と、この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、この加熱及び圧縮され原料を冷却する冷却工程と、この冷却された原料を整形する整形工程とから成るペットフードの製造方法」が記載され、原料に糖類を配合することも記載されているものと認める。
(対比・判断)
請求項1〜3に係る発明と刊行物1、2に記載の発明を対比すると、刊行物1,2には、「原料の混練を行う混練工程と、この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、この加熱及び圧縮され原料をを冷却する冷却工程と、この冷却された原料を整形する整形工程とから成るペットフードの製造方法」が記載され、原料に、タンパク質を配合することは刊行物1に、糖類を配合することは刊行物2に記載されているが、これら刊行物には、請求項1に係る発明を特定する事項に係る「加熱圧縮工程は、原料を約120〜130℃まで加熱させるものであり、冷却工程は、冷却の過程で前記糖類が多数の小粒状に結晶化するように、前記の約120〜130℃まで加熱された原料を、約20〜40秒間の短時間で、100〜80℃以下の温度まで急速冷却するものである」こと、請求項2に係る発明を特定する事項に係る「冷却工程は、冷却の過程で前記糖類が多数の小粒状に結晶化させることにより、これらの多数の小粒状に結晶化した塊がペットフードの全体に分散して存在するようにし、これにより、ペットフードの表面を多数の凹凸部より成るデコボコ状・ゴツゴツ状にして、ペットフードの外観とその食感を実際の肉に近いものにする、ようにするものである」こと、請求項3に係る発明を特定する事項に係る「前記加熱圧縮工程は、前記原料を約120〜130℃間で加熱するものであり、且つ、この加熱の過程で、上記タンパク質を凝固させて多数の小粒状の塊にし、これらの塊が前記原料全体の中に散在するようにし、これにより、ペットフードの表面を多数の凹凸部から成るデコボコ状・ゴツゴツ状にして、ペットフードの外観とその食感を実際の肉に近いものにする、ようにするものである」ことについての記載も、これらのことを示唆する記載も認められない。
そして、請求項1〜3に係る発明は、上記事項を備えることにより、明細書に記載の顕著な効果を奏するものであるから、刊行物1,2に記載の発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとは認められない。
エ.むすび
以上のとおりであるから、上記訂正は、特許法第120条の4第2項及び同条第3項で準用する第126条第2、3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。
(3)特許異議の申立てについて
ア.本件発明
本件請求項1〜3に係る発明は、平成11年11月11日付けで提出された訂正請求書に添付された明細書の特許請求の範囲の請求項1〜3に記載された事項により特定されるとおりのものである。
イ.申立ての理由の概要
申立人は、証拠として甲第1号証(「エクストルージョンクッキング」、昭和62年11月10日、株式会社光琳 発行、第257〜269頁、第271〜284頁、第303〜304頁、第319〜331頁、第341頁)、甲第2号証(「二軸エキストルーダーの新・食品製造プロセスヘの適用」、昭和63年11月30日、株式会社NTS 発行 第26〜27頁、第51〜53頁、第223〜225頁、第232〜233頁)、を提出し、本件請求項1〜3に係る発明の特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであるから取り消されべきものである旨主張している。
ウ.判断
甲第1,2号証は、取消理由通知で示した刊行物1,2であるから、(2)ウで示した理由と同様に、本件請求項1〜3に係る発明は、甲第1,2号証に記載の発明に基づいて容易に発明をすることができたものとすることはできない。
エ.むすび
以上のとおりであるから、特許異議の申立ての理由及び証拠によっては、本件請求項1〜3に係る発明の特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1〜3に係る発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
ペットフードの製造方法
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 原料の混練を行う混練工程と、
この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、
この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、
この冷却された原料を整形する整形工程と、
から成るペットフードの製造方法であって、
前記原料は所定割合の糖類を含み、
前記加熱圧縮工程は、前記原料を約120〜130℃まで加熱させるものであり、
前記冷却工程は、冷却の過程で前記糖類が多数の小粒状に結晶化するように、前記の約120〜130℃まで加熱された原料を、約20〜40秒間の短時間で、100〜80℃以下の温度まで急速冷却するものである、
ことを特徴とする、ペットフードの製造方法。
【請求項2】 原料の混練を行う混練工程と、
この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、
この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、
この冷却された原料を整形する整形工程と、
から成るペットフードの製造方法であって、
前記原料は所定割合の糖類を含み、
前記冷却工程は、冷却の過程で前記糖類を多数の小粒状に結晶化させることにより、これらの多数の小粒状に結晶化した塊がペットフードの全体に分散して存在するようにし、これにより、ペットフードの表面を多数の凹凸部より成るデコボコ状・ゴツゴツ状にして、ペットフードの外観とその食感を実際の肉に近いものにする、ようにするものである、
ことを特徴とする、ペットフードの製造方法。
【請求項3】 原料の混練を行う混練工程と、
この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、
この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、
この冷却された原料を整形する整形工程と、
から成るペットフードの製造方法であって、
前記原料は、所定割合で、カゼイン、脱脂粉乳、グルテン、大豆タンパク、又はホエイタンパクなどのタンパク質又はタンパク質を主体とする混合物を含み、
前記加熱圧縮工程は、前記原料を約120〜130℃まで加熱するものであり、且つ、この加熱の過程で、上記のタンパク質を凝固させて多数の小粒状の塊にし、これらの塊が前記原料全体の中に散在するようにし、これにより、ペットフードの表面を多数の凹凸部から成るデコボコ状・ゴツゴツ状にして、ペットフードの外観とその食感を実際の肉に近いものにする、ようにするものである、
ことを特徴とする、ペットフードの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ペットフードの製造方法、特に製造時間及び製造コストを大幅に短縮することができるペットフードの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来のペットフードの製造方法を示すフローチャートである。この図3に示すように、従来のペットフードの製造方法では、次のようにペットフードを製造していた。すなわち、まず、肉類(牛肉、鶏肉)をミートチョッパーを使用して例えば4.5/mmのプレートで挽肉し、バキュームカッターに肉原料、植物性タンパク、調味料、食品添加物を入れ、さらに多量の水を入れて、均一になるように混合して弾力・粘性を出させる(整形しやすいようにするため)(ステップS1)。次に、整形機を使用して、ノズルより練肉を押し出して熱処理工程へ移動させる(ステップS2)。次の加熱工程では、90〜95°Cの熱風で約30分間加熱し(ステップS3)、所定の長さに切断する(ステップS4)。次に、減圧乾燥機を使用して、約50°Cの熱風で約4〜5時間、所定の水分値(28%以下)まで乾燥させる(ステップS5)。次に、一晩、冷却する(ステップS6)。品質検査の後、自動製袋包装ラインにより包装する(ステップS7)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、従来のペットフードの製造方法では、特に、最初の調味混合の工程で、整形を容易にするために原料に多量の水を投入させているので、その水分を除去するための乾燥工程に約4〜5時間かけている。さらにその後の冷却にも一晩の時間をかけている。これらのため、製造時間が長くなり製造コストも増大してしまうという問題がある。また、従来のペットフードでは、原料が均一に分布したものしか製造できず、例えば表面や内部に小粒状の塊を散在させて実際の肉に近い外観や食感を付与させることも困難であった。
【0004】
本発明はこのような従来技術の問題点に着目してなされたもので、従来よりも製造時間を大幅に短縮して製造コストを大幅に低減させることができるペットフードの製造方法を提供することを目的とする。また本発明は、ペットフードの中に小粒状の塊を散在させて、その食感や表面などの外観を実際の肉などに近いものにすることができるペットフードの製造方法を提供することをも目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するための本発明によるペットフードの製造方法は、原料の混練を行う混練工程と、この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、この冷却された原料を整形する整形工程と、から成ることを特徴としている。
【0006】
また、本発明においては、前記原料は所定割合の糖類を含み、前記冷却工程は、この糖類を多数の小粒状の塊に結晶化させるものであってもよい。
【0007】
さらに、本発明のペットフードの製造方法においては、前記原料は、所定割合で、カゼイン、脱脂粉乳、グルテン、大豆タンパク、又はホエイタンパクなどのタンパク質又はタンパク質を主体とする混合物を含み、前記加熱圧縮工程は、上記のタンパク質を多数の小粒状の塊に凝固させるものであってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明では、原料の混練を行う混練工程の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行っているが、この圧縮により原料に粘り・粘性が出る。この原料の粘り・粘性は、圧縮により、原料がもともと有している水分だけで出すことができる。この圧縮により出る原料の粘り・粘性により、原料の整形は可能かつ容易にできるようになる。よって、従来のように、整形を容易にするために原料混合時に原料に大量の水を投入する必要がなくなる。このように、原料に大量の水を投入する必要がないので、従来の乾燥工程(4〜5時間かかっていた)も不要になる。よって、従来よりもペットフードの製造時間を大幅に短縮することができ、製造コストも大幅に低減させられるようになる。
【0009】
また、本発明においては、前記原料に所定割合(例えば、3%〜40%、特に5%〜30%程度)で糖類を含ませておく。そして、混練、加熱、圧縮の工程を経て、冷却工程でこの糖類を結晶化させることにより、原料の中でこの糖類のみが不均一に固まって多数の小粒状の塊になり、原料内に分散される。よって、ペットフードの全体にこの結晶化された多数の小粒状の塊を散在させられるようになり、その「歯ざわり」が実際の肉に近い食感が出せるようになる。またこのように形成されたペットフードは、その表面が粗粒状に形成され、本物の肉に近い外観が生じるようになる。
【0010】
さらに、本発明においては、前記原料に、所定割合(例えば、3%〜40%、特に5%〜30%程度)で、カゼイン、脱脂粉乳、グルテン、大豆タンパク、又はホエイタンパクなどのタンパク質又はタンパク質を主体とする混合物を含ませておく。そして、加熱の工程で、上記のタンパク質を凝固させることにより、原料の中で上記のタンパク質のみが不均一に固まる。よって、ペットフードの全体にこの凝固されて形成された多数の小粒状の塊が散在されるようになり、その「歯ざわり」が実際の肉に近い食感が出せるようになる。また、このように形成されたペットフードは、その表面が粗粒状に形成されるので、実際の肉に近い外観が出せるようになる。
【0011】
【実施例】
実施例1.
以下、図1のフローチャートを参照して、本発明の実施例1を説明する。まず、肉原料と調味料をバキュームカッターに入れて、均一になるように調味混合する。この場合、従来のように大量の水を投入することはしない(図1のステップS11)。次に、ミキサーに、この調味混合された肉原料と小麦粉、糖類、食品添加物などを入れて、均一になるように混合する(ステップS12)。この実施例1では、これらの混合される原料とその配合割合は、例えば次のものを採用している。なお、次に示している糖類は、例えば、還元糖、水飴、シロップなど様々なものが使用できる。また、次に示している配合割合は一例に過ぎず、本発明では様々な配合割合が可能である。
【0012】
(原料名)(配合割合)
牛肉 15重量%
鶏肉 25重量%
小麦粉 10重量%
澱粉 10重量%
脱脂大豆 20重量%
糖類 5重量%
その他 15重量%
【0013】
次に、これらの混合された原料を、2軸エクストルーダーに投入して、混練しながら加熱し圧縮する(ステップS13)。この過程で、原料は約120°〜130°Cまで加熱される。またこの過程で、原料は、圧縮されることにより、後の整形工程のために必要な粘り・粘性が出るようになる。この実施例1の混練、加熱、圧縮の工程は、約6〜8分間で終了する。なお、この混練、加熱、圧縮などの工程のために使用されるエクストルーダーは従来公知のもので、モーター、減速機、2軸スクリューフィーダー、油圧シリンダー、2軸スクリュー、カートリッジヒーター、加熱冷却バレル、カッターなどから構成されている。
【0014】
次に、この原料を、比較的短時間で100°〜80°C以下まで急速冷却する(ステップS14)。この冷却もエクストルーダーにより行う。この冷却の工程は、全体で約20〜40秒間(平均的には30秒)で終了する。この冷却の過程で、前記の原料の中の糖類が結晶化して、多数の小粒状に固まって、それらの小粒状の塊が、原料全体の中に散在するようになる。
【0015】
次に、この冷却した原料を押し出し整形することにより、ジャーキータイプ(棒状)のペットフードを整形する(ステップS15)。この整形も、エクストルーダーにより行う。次に、エクストルーダーにより整形されそれから排出されたペットフードを、冷却機に入れて、冷風により常温の約30°Cまで冷却する(ステップS16)。そして、この冷却したペットフードを裁断機で製品サイズに切断する(ステップS17)。最後に、この切断したペットフードを自動包装ラインにより所定の内容量毎に包装する(ステップS18)。
【0016】
図2の(a)はこの実施例1により形成されたペットフードを示す斜視図である。従来は、図2(b)に示すように、原料はペットフードの全体について均一に分布していたので、ペットフード全体のどこで切っても均一な状態であった。これに対し、実施例1の方法で製造したペットフードは、図2(a)に示すように、原料はペットフードの全体について均一に分布していない。原料内の糖類だけが結晶化して多数の小粒状の塊(図2(a)に符号21で示す)となり、これらの多数の小粒状の塊は、他の原料と区別できる形で、ペットフード全体の中に分散して存在するようになる。そのため、ペットフードは、全体としては、多数の小粒状の塊が散在した形になり、これを食するときの「歯ざわり」も、実際の「肉」の食感に近いものになる。また、このようにして形成されたペットフードの表面を見ても、前記の糖類が結晶化した多数の小粒状の塊21の存在により、その表面が多数の凹凸部(図2(a)の符号22参照)より成るデコボコ状・ゴツゴツ状になり、表面の外観が実際の肉に近いものになる。
【0017】
なお、この実施例1では、前述のように、原料の中に糖類を混入しているため、その糖類が結晶化して小粒状の塊が散在する形態に形成されているが、本発明はこれに限られるものではなく、図2の(b)に示すような、原料が全体に均一に分布したペットフードをも、製造することもできることは、言うまでもない。この図2(b)に示すものは、製品として従来と同様のペットフードであるが、本発明の製造方法を使用して製造することにより、その製造時間が大幅に短縮されて製造コストが大幅に低減されるようになる。
【0018】
なおここで、上記のステップS14の冷却工程において、原料内の糖類だけが結晶化して多数の小粒状の塊になる現象のメカニズムについて、次に簡単に説明する。一般に、シロップなどの糖類を加熱していくと、最初は液体の温度がどんどん高くなって行くが、100°Cに達すると、今度は温度がほとんど上昇しない状態のまま、水分だけがどんどん蒸発し始める。そして、水分がある程度蒸発してしまって、ショ糖の濃度が非常に高くなると、今度はその水分の蒸発に連れて、シロップの温度が徐々に上昇し始める。この時点で、水分量は全体の17%、ショ糖濃度は全体の83%程度になる。この状態からさらにこの濃いシロップを煮詰めて行くと、約120°Cで水分10%、約130°Cで5%というように、ますます水分が減少してほとんど「溶けたショ糖」だけの状態で液体の温度が上昇してく。そして、このように100°Cを越えて煮詰められたショ糖は、その「煮詰め温度」により、再び冷やした場合の性質が様々に変わるようになる(例えば、ショ糖溶液の煮詰め温度とその性質を見ると、ショ糖溶液を120〜130°Cで煮詰めて、その成分比率を、ショ糖約90%で水分約10%とした場合、それを冷却したときの状態は、「やや固い球状(小粒状の塊)」になる)。したがって、例えば、シロップを100°Cを越えて加熱させると、しばらくはドロドロとした状態が続き、煮詰めれば煮詰める程ますます粘性が強くなって行く。そして、シロップの温度が115°Cを越えると、その後の冷却の方法によってはショ糖を非常に細かい結晶状に戻すことができるようになる(このような状態でシロップの加熱を止め、結晶化を行ったものが「砂糖衣」や「フォンダン」である)。つまり、加熱により水分が蒸発して水分が少なくなり、その状態で冷却すると、溶解度が低くなり過飽和になるので、結晶化してしまうのである。この実施例1において、前述のように糖類が冷却工程で小粒状の塊に結晶化する現象は、上記のような原理によるものと推測される。
【0019】
以上のように、この実施例1によれば、整形前の圧縮工程により、原料に対して、整形のために必要な粘性を与えることができるので、原料の混合の段階で従来のように多量の水を投入する必要がなくなる。よって、従来のような(前記の投入した大量の水を乾燥させるための)乾燥工程も不要になるので、ペットフードの製造時間を大幅に短縮して、製造コストを大幅に低減させられるようになる。また、この実施例1では、糖類を所定割合で原料に入れているので、加熱工程後の冷却により、その糖類が結晶化して多数の小粒状の塊になり、それらが原料の中に散在させられるようになる。よって、ペットフードの食感を実際の肉に近いものにすることができると共に、その表面の外観も実際の肉に近いものにすることができる。
【0020】
実施例2.
次に、本発明の実施例2を説明する。この実施例2においても、先に実施例1について説明した図1のフローチャートに示す工程と基本的に同一である。すなわち、まず、肉原料と調味料を均一になるように調味混合し、この調味混合された肉原料と小麦粉、脱脂粉乳、食品添加物などを入れて、均一になるように混合する。この実施例2では、特に、「多数の小粒状の塊」を形成するために、実施例1のように糖類を使用するのではなく、脱脂粉乳などのタンパク成分を使用している点で、実施例1と異なっている。すなわち、この実施例2において使用される原料とその配合割合は、例えば次のものを採用している。なお、本発明では、次に示している脱脂粉乳に代えて、カゼイン、グルテン、大豆タンパク、又はホエイタンパクなどの様々なタンパク質又はタンパク質を主体とした混合物が使用できる。また、次に示している配合割合は一例に過ぎず、本発明では様々な配合割合が可能である。
【0021】
(原料名)(配合割合)
牛肉 30重量%
小麦粉 10重量%
澱粉 10重量%
脱脂大豆 10重量%
脱脂粉乳 30重量%
その他 10重量%
【0022】
次に、これらの混合された原料を、従来公知の2軸エクストルーダーに投入して、混練しながら加熱し圧縮する(図1のステップS13)。この過程で、原料は約120°〜130°Cまで加熱される。またこの過程で、原料は、圧縮されることにより、後の整形工程のために必要な粘り・粘性が出るようになる。この混練、加熱、圧縮の工程は、約6〜8分間で終了する。またこの実施例2では、この加熱の過程で、原料内のタンパク質が凝固して多数の小粒状の塊となって、それらの塊が原料全体の中に散在するようになる。よって、この実施例2によっても、図2(a)に示すような、多数の小粒状の塊が散在し表面が多数の凹凸部22から成るデコボコ状・ゴツゴツ状のペットフードが製造できるようになる。この加熱及び圧縮工程の後は、原料を100°〜80°C以下まで冷却し(図1のステップS14)、その後整形して(図1のステップS15)、ペットフードを形成する。
【0023】
以上のように、この実施例2によれば、整形前の圧縮工程で原料に対して整形に十分な粘性を与えることができるので、原料の混合の段階で従来のように多量の水を投入する必要がなくなる。よって、従来のような(前記の投入した大量の水を乾燥させるための)乾燥工程も不要になるので、ペットフードの製造時間を大幅に短縮して、製造コストを大幅に低減させられるようになる。また、この実施例2では、タンパク質又はタンパク質を主体とする混合物を所定割合で原料に入れているので、加熱工程によりそのタンパク質が凝固して多数の小粒状の塊になり、それらが原料の中に散在させられるようになるので、ペットフードの食感を実際の肉に近いものにすることができると共に、その表面の外観も実際の肉に極めて近いものにすることができる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、整形前の圧縮工程で原料に対して整形のために必要な粘性を与えることができるので、原料の混合の段階で従来のように多量の水を投入する必要がなくなる。よって、従来のような(前記の投入した水を蒸発させるための)乾燥工程も不要になるので、ペットフードの製造時間を大幅に短縮して、製造コストを大幅に低減させられるようになる。
【0025】
また、本発明では、糖類を所定割合で原料に入れるようにしたので、加熱工程後の冷却により、その糖類が結晶化して多数の小粒状の塊になり、それらが原料の中に散在させられるようになる。そのため、ペットフードの食感を実際の肉に近いものにすることができると共に、その表面の外観も実際の肉に近いものにすることができるようになる。
【0026】
さらに本発明では、タンパク質又はタンパク質を主体とする混合物を所定割合で原料に入れているので、加熱工程によりそのタンパク質が凝固して多数の小粒状の塊になり、それらが原料の中に散在させられるようになる。そのため、ペットフードの食感を実際の肉に近いものにすることができると共に、その表面の外観も実際の肉に近いものにすることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるペットフードの製造方法を示すフローチャートである。
【図2】 本発明による製造方法により製造されたペットフードを示す斜視図で、(a)は多数の小粒状の塊が散在されたペットフードを示す図、(b)は従来と同様の小粒状の塊のないペットフードを示す図である。
【図3】 従来のペットフードの製造方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
21 小粒状の塊
22 表面の凹凸部
 
訂正の要旨 特許第2805195号発明の明細書を本件訂正請求書に添付した訂正明細書の通りに訂正する、即ち、特許請求の範囲の減縮を目的として下記▲1▼〜▲3▼のとおりに訂正する。
▲1▼特許請求の範囲の請求項1の
「原料の混練を行う混練工程と、
この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、
この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、
この冷却された原料を整形する整形工程と、
から成るペットフードの製造方法」を、
「原料の混線を行う混練工程と、
この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、
この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、
この冷却された原料を整形する整形工程と、
から成るペットフードの製造方法であって、
前記原料は所定割合の糖類を含み、
前記加熱圧縮工程は、前記原料を約120〜130℃まて加熱させるものであり、
前記冷却工程は、冷却の過程で前記糖類が多数の小粒状に結晶化するように、前記の約120〜130℃まて加熱された原料を、約20〜40秒間の短時間で、100〜80℃以下の温度まで急速冷却するものである、
ことを特徴とする、ペットフードの製造方法。」と訂正する。
▲2▼特許請求の範囲の請求項2の
「請求項1のペットフードの製造方法において、前記原料は所定割合の糖類を含み、
前記冷却工程は、この糖類を多数の小粒状に結晶化させるものである、請求項1のペットフードの製造方法。」を、
「原料の混練を行う混練工程と、
この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、
この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、
この冷却された原料を整形する整形工程と、
から成るペットフードの製造方法であって、
前記原料は所定割合の糖類を含み、
前記冷却工程は、冷却の過程で前記糖類が多数の小粒状に結晶化させることにより、これらの多数の小粒状に結晶化した塊がペットフードの全体に分散して存在するようにし、これにより、ペットフードの表面を多数の凹凸部より成るデコボコ状・ゴツゴツ状にして、ペットフードの外観とその食感を実際の肉に近いものにする、ようにするものである、
ことを特徴とする、ペットフードの製造方法。」と訂正する。
▲3▼特許請求の範囲の請求項3の
「請求項1のペットフードの製造方法において、前記原料は、所定の割合で、カゼイン、脱脂粉乳、グルテン、大豆タンパク、又はホエイタンパクのなどのタンパク質又はタンパク質を主体とする混合物を含み、
前記加熱圧縮工程は、上記のタンパク質を多数の小粒状に凝固させるものである、請求項1のペットフードの製造方法。」を、
「原料の混練を行う混練工程と、
この混練の後に又はこれと同時に、原料の加熱と圧縮を行う加熱圧縮工程と、
この加熱及び圧縮された原料を冷却する冷却工程と、
この冷却された原料を整形する整形工程とから成るペットフードの製造方法であって、
前記原料は、所定割合で、カゼイン、脱脂粉乳、グルテン、大豆タンパク、又はホエイタンパクのなどのタンパク質又はタンパク質を主体とする混合物を含み、
前記加熱圧縮工程は、前記原料を約120〜130℃間で加熱するものであり、且つ、この加熱の過程で、上記タンパク質を凝固させて多数の小粒状の塊にし、これらの塊が前記原料全体の中に散在するようにし、これにより、ペットフードの表面を多数の凹凸部から成るデコボコ状・ゴツゴツ状にして、ペットフードの外観とその食感を実際の肉に近いものにする、ようにするものである、
ことを特徴とする、ペットフードの製造方法。」と訂正する。
異議決定日 1999-12-06 
出願番号 特願平8-156037
審決分類 P 1 651・ 121- YA (A23K)
最終処分 維持  
前審関与審査官 坂田 誠  
特許庁審判長 藤井 俊二
特許庁審判官 新井 重雄
鈴木 寛治
登録日 1998-07-24 
登録番号 特許第2805195号(P2805195)
権利者 日食商事株式会社
発明の名称 ペットフードの製造方法  
代理人 梶 良之  
代理人 鯨田 雅信  
代理人 鯨田 雅信  

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