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審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 A01D |
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管理番号 | 1012402 |
異議申立番号 | 異議1999-71806 |
総通号数 | 10 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1995-07-18 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 1999-05-11 |
確定日 | 2000-01-17 |
異議申立件数 | 1 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第2823143号「草刈り機」の特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 訂正を認める。 特許第2823143号の特許を維持する。 |
理由 |
1.手続の経緯 本件特許第2823143号発明は、平成5年12月22日に特許出願され、平成10年9月4日に設定登録がなされた。その後、平成11年5月11日に株式会社共立より特許異議の申立てがあり、これを受けて平成11年9月6日付け取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成11年10月25日に訂正請求がなされた。 2.訂正の適否についての判断 1)訂正明細書の請求項1に係る発明 訂正明細書の請求項1に係る発明は、その特許請求の範囲の請求項1に記載された次の事項により特定されるとおりのものである。 「カッタと、カッタを囲うカッタハウジングと、カッタを回動する原動機と、カッタハウジングの前後に設けた1個の前輪及び1個の後輪と、操作ハンドルからなり、前記カッタハウジングは天板と、左右の側板と、奥の側板とからなるとともに前方および下面が開放されている草刈り機であって、前記左右の側板が上から見てV字を呈するように、天板は前縁が広く後縁に向かって狭く形成され、且つ前記左右の側板下縁に駐輪用の折り曲げ部を設けた、ことを特徴とする草刈り機。」 2)訂正の目的の適否及び拡張・変更の存否 上記訂正は、特許請求の範囲の減縮に該当し、実質的に特許請求の範囲を拡張・変更するものではない。 また、同時に訂正された上記請求項1に係る発明を説明する【発明の詳細な説明】の欄の訂正は、当初明細書の記載の範囲内であり、かつ、実質上特許請求の範囲を拡張・変更するものではないことから、明瞭でない記載の釈明に該当する。 3)独立特許要件の判断 (引用刊行物) 訂正明細書の請求項1に係る発明(以下、「本件発明」という。)に対し、当審が先に通知した取消理由の証拠として示した各引用刊行物には、それぞれ以下の発明が記載されている。 刊行物1:特開平5-30838号公報 「回転刃(本件発明のカッタに相当)と、回転刃を囲うハウジング(本件発明のカッタハウジングに相当)と、カッタを回動する原動機と、少なくとも1個の前輪と、操作ハンドルからなり、ハウジングは天板と、左右の側板からなる草刈り機」(第2頁左欄38行〜右欄43行、図1〜8参照) 刊行物2:実願平2-123208号(実開平4-80316号公報)の全文マイクロフィルム 「カバー(本件発明のカッタハウジングに相当)が、天板と、左右の側板と、奥の側板とからなり、前方及び下面が開放されている草刈り機」(第2頁11行〜18行、図1参照) 刊行物3:米国特許明細書第2,664,685号 「一対のフランキング・フレーム・メンバー(本件発明の左右の側板に相当)が上から見てV字を呈するように、セントラル・フレーム・メンバー(本件発明の天板に相当)は前縁が広く後縁に向かって狭く形成されている草刈り機」(第1頁、右欄12〜43行、Fig2参照) (対比・判断) 本件発明と上記各刊行物記載の発明とを対比すると、各刊行物に記載の発明は、本件発明を特定する事項である「カッタハウジングの前後に設けた1個の前輪及び1個の後輪」と、これに関連して「左右の側板下縁に駐輪用の折り曲げ部を設けた」とする構成を備えておらず、本件発明は当該事項により、カッタハウジングの前後に設けた1個の前輪及び1個の後輪からなる草刈り機を、側板の下縁の折り曲げ部を接地させることで駐輪させることができる、という顕著な効果を奏するものである。 したがって、本件発明は上記各刊行物に記載された発明とも、また各刊行物に記載された発明をもとに容易に発明することができたものとも言えない以上、本件発明は特許出願の際独立して特許を受けることができない発明とすることはできない。 4)むすび 以上のとおり、上記訂正請求は、特許法第120条の4第2項及び同条第3項で準用する第126条第2乃至4項の規定に適合するものであるから、当該訂正を認める。 3.特許異議の申立てについての判断 1)申立て理由の概要 申立人株式会社共立は、平成11年5月11日付けの特許異議申立書に記載した理由により本件発明は、甲第1号証(特開平5-30838号公報)、甲第2号証(実開昭57-65029号公報の全文マイクロフィルム)、甲第3号証(米国特許明細書第2,664,685号)、甲第4号証(米国特許明細書第3,006,126号)をもとに容易に発明することができたものであり、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができないものであるから、特許を取り消すべきと主張している。 2)判断 しかしながら、本件発明は、上記2.3)で示したように、甲第1号証、甲第3号証(先の取消理由通知書で示した各刊行物)に記載された発明とも、また各刊行物に記載された発明をもとに容易に発明することができたものとすることもできない。 また、甲第2号証、甲第4号証についても、本件特許を取り消すに足りる証拠として採用すべき事項は記載されていない。 さらに、本件発明に係る特許を取り消すべき他の理由を発見しない。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 草刈り機 (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 カッタと、カッタを囲うカッタハウジングと、カッタを回動する原動機と、カッタハウジングの前後に設けた1個の前輪及び1個の後輪と、操作ハンドルとからなり、前記カッタハウジングは天板と、左右の側板と、奥の側板とからなるとともに前方および下面が開放されている草刈り機であって、 前記左右の側板が上から見てV字を呈するように、天板は前縁が広く後縁に向って狭く形成され、 且つ前記左右の側板下縁に駐輪用の折り曲げ部を設けた、 ことを特徴とする草刈り機。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】 本発明は畦の草刈りに好適な小型草刈り機に関する。 【0002】 【従来の技術】 エンジンやモータに代表される原動機でカッタを回動しつつ、草を刈る草刈り機が実用に供されている。 例えば、先にカッタの付いた長い柄を手で持ち、原動機を背負いながら草を刈る背負い式草刈り機や、本出願人が先に提案した実公平4-44030号の三輪型草刈り機がある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】 上記背負い式草刈り機は、小型とはいえ原動機が軽くないので、長時間労働には向かない。 【0004】 この点、上記公報の三輪型草刈り機は車輪で走行するので長時間労働向きであるが、車幅が大きいために例えば極く狭い田の畦道を走行しつつ草刈りするには不向きである。 そこで本発明の目的は狭い場所での草刈りに向き、刈り草を飛散させることのない小型軽量の草刈り機を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するべく本発明は、カッタと、カッタを囲うカッタハウジングと、カッタを回動する原動機と、カッタハウジングの前後に設けた1個の前輪及び1個の後輪と、操作ハンドルとからなり、カッタハウジングは天板と、左右の側板と、奥の側板とからなるとともに前方および下面が開放されている草刈り機であって、左右の側板が上から見てV字を呈するように、天板は前縁が広く後縁に向って狭く形成され、且つ左右の側板下縁に駐輪用の折り曲げ部を設けたことを特徴とする草刈り機である。 【0006】 【作用】 カッタハウジングの開いた前面及び下面から取入れた草をフラットカッタで切断する。カッタハウジングに出口がないので刈り草は下に落下する。 カットハウジングの側板を傾斜面にして、刈り草の貼着を防ぎ、且つカッタハウジング内にリテンション流れを形成して刈り草の更なる裁断を行なわせる。 そして、カッタハウジングの前面を広くすることにより草の取入れを容易にし、後方へ狭めることで刈り草の更なる裁断を促す。 さらに草刈り機は、ハウジングの前後に各1個の前輪と後輪とを備えるが、駐輪時においては、左右の側板下縁の駐輪用の折り曲げ部の一方が接地し、駐輪させることができる。 【0007】 【実施例】 本発明の実施例を添付図面に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。 図1は本発明に係る草刈り機の分解斜視図であり、草刈り機1は車体フレーム2(略6角形のセンタプレート3、フロントフレーム4、リアフレーム5)の前部に比較的径の大きい前輪6を取付け、後部に小径の補助輪(後輪)7と操作ハンドル9とを取付け、前記センタプレート3上に原動機11、センタプレート3の下にカッタハウジング12をボルト13…で取付け、このカッタハウジング12にカッタ14を収納してなる。 【0008】 図2は本発明に係る草刈り機の平面図(原動機は不図示)であり、前輪6と補助輪7とは車体長手中心軸線CLに対してdだけ、右(運転者から見る。以下同。)オフセットされた位置に取付けられている。 また、天板が略矩形のカッタハウジング12の右側板に補助ガード板15が取付けられている。 【0009】 図3は本発明に係る草刈り機の側面図であり、原動機11は上部に取っ手17を備えた小型ガソリンエンジンであり、燃料はキャップ18を外して供給される。 本実施例の草刈り機1は総重量が5〜15kgである。 また、前輪6はフロントフレーム4に開けられた複数のボルト孔4a,4b,4cを選択することで、その取付け高さを変更できる。操作ハンドル9も先端(下端)の溝9a,9b,9cを選択することでボルト19を中心に角度を変更できる。従って、運転者の好み等に合せて草刈り機1の姿勢を修正することができる。 【0010】 図4は本発明に係る草刈り機のカッタ取付け図であり、カッタ14は刃が旋回面に対してひねられていないところのフラットカッタである。 カッタハウジング12の天板21から垂下された支持筒22に軸受23,23を介して回転自在に支承された中空軸24に、ベルカップ25とともに前記カッタ14が袋ナット26にて固定されている。前記中空軸24は中継シャフト27(図1参照)を介して原動機11で所定方向に回動される。 【0011】 図5は本発明に係る草刈り機のカッタハウジングの平面図兼展開図であり、カッタハウジング12は、前縁が広く、後縁に向って狭く形成された天板21と左右の側板31,32と奥の側板33からなり、側板31〜33を下方に50°〜75°程度折り曲げたものである。 【0012】 図6は図5の6-6線断面図であり、奥の側板33が下へ拡開していることを示し、更に側板33の下端に略水平に外側に折り曲げられた折り曲げ部33aを有する。そして、前の側板は無い。 図7は図5の7-7線断面図であり、左右の側板31,32も下へ拡開し、下縁が折り曲げ部31a,32aとされていることを示す。 【0013】 以上に述べた本実施例の構造上の特徴は、草刈り機1がカッタ14と、カッタを囲うカッタハウジング12と、カッタを回動する原動機11と、少なくとも1個の前輪6と、操作ハンドル9とからなり、カッタハウジング12は天板21と、左右の側板31,32と、奥の側板33とからなって、前方および下面が開放されていること、カッタ14はひねりの無いフラットカッタであること、カッタハウジングは天板21が略矩形であり、左右の側板と奥の側板とが下方に拡がった角錐台形であること、左右の側面31,32は下端が外方へ折り曲げられていること、天板21は前縁が広く後縁に向って狭く形成されていること、補助ガード板15を付設したことで実質的に右の側板32が左の側板31よりも前方へ延出されていること、及び前輪6が草刈り機の長手中心軸線CLに対してオフセットした位置に取付けられていることである。 【0014】 以上に述べた草刈り機の作用を次に述べる。 図8は本発明に係る草刈り機の作用説明図であり、運転者Mは操作ハンドル9を握り、このハンドル9を介して草刈り機を押し、引き、左右旋回させる。 原動機11を始動することにより、カッタ14を旋回させる。 この状態で草刈り機1を前進させると、カッタハウジング12の前部の開口から取入れた草は、カッタ14でカットされる。この刈り草は奥の側板33と左右の側板31,32で囲われた空間において、カッタハウジング12内部を矢印のごとく舞上がり次に更にカットされる如くに裁断され、その後カッタハウジング12の下部開口から地上へ落下する。 この際に、図6,7で説明した通りに側板31〜33が天板21に対して鈍角(直角以上)をなしているので、コーナに刈り草が詰る心配はない。 【0015】 更に、図4に示す通り、回転しない支持筒22をベルカップ25で囲ったことを特徴とする。ベルカップ25を毎分3000回転で高速回転すると、逆円錐形の気流が発生する。この気流で刈り草を径外方へ押出すので刈り草が支持筒22にからまる心配はない。 そして、カッタ14が平面視で右回転するとき、図2において刈り草の一部がカッタの旋回円に沿って飛ぶ。この刈り草を右の側板32に付設した補助ガード板15でせき止めるようにした。従って、前部開口からの刈り草の飛出しは効果的に抑制される。 【0016】 図9は本発明の草刈り機を畦に適用した時の作用図であり、一般に畦36は平坦ではなく中央を頂点に左右に傾斜している。又は馬の背形状に逆∪字形をなす。本実施例の草刈り機1は前輪6及び補助輪7を右にオフセットしたことを特徴とする。従って、比較的条件の良い中央に前輪6及び補助輪7を走行させつつ、畦の約左半分を刈り、返りに残りの右半分を刈ることができる。 【0017】 図10は本発明の草刈り機の駐輪状態を示す作用図であり、本発明の草刈り機1は前輪6と補助輪7とによる二輪車である。従って、操作ハンドル9を支えない時には倒れてしまう。 そこで、側板31の下縁の折り曲げ部31aを接地させることで、駐輪させることにした。 【0018】 尚、上記原動機11は、ガソリンエンジン、ジーゼルエンジン、電動モータが好適であるがこれらに限定するものではなく、要はカッタを旋回させることのできる小型機であればよい。 又、上記補助ガード板15は、一方の側板を一体的に延出形成してもよい。 更に又、補助輪は7は前輪6に対する補助部材であるから小径でよく、ソリであってもその目的を達する。 【0019】 【発明の効果】 請求項1の効果:カッタハウジングに大きな出口が無いので、刈り草は外部に飛び散ることが無い。畦刈りの時には刈り草は畦上に残ることになり、刈り草が田へ入らないので好ましい。カッタハウジングに大きな出口が無いので、刈り草はカッタハウジング内部に留まり、より裁断される。 【0020】 さらには、左右の側板が上から見てV字を呈するように、カッタハウジングの天板は前縁が後縁に向って狭く形成した。 仮に左右の側板を平行にした場合には、草を取入れる開口幅が小さくなるか、又はカッタと側板との間の隙間が大きくなる。 これに対して請求項1では、前縁を広くしたことにより開口幅を大きくすることができ、この広い開口から多量の草を取入れることができる。そして、後方へ狭めたことにより、左右の側板とカッタとの間の隙間を狭めることができ、この結果、取入れた草をもれなく裁断することができる。 又草刈り機は、ハウジングの前後に各配置された1個の前輪、1個の後輪を備えるので、操作ハンドルを支えない時には倒れてしまう。本発明では、側板の下縁の折り曲げ部を接地させることで、草刈り機を駐輪させることができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明に係る草刈り機の分解斜視図 【図2】 本発明に係る草刈り機の平面図(原動機は不図示) 【図3】 本発明に係る草刈り機の側面図 【図4】 本発明に係る草刈り機のカッタ取付け図 【図5】 本発明に係る草刈り機のカッタハウジングの平面図兼展開図 【図6】 図5の6-6線断面図 【図7】 図5の7-7線断面図 【図8】 本発明に係る草刈り機の作用説明図 【図9】 本発明の草刈り機を畦に適用した時の作用図 【図10】 本発明の草刈り機の駐輪状態を示す作用図 【符号の説明】 1…草刈り機、2…車体フレーム、6…前輪、7…後輪(補助輪)、9…操作ハンドル、11…原動機、12…カッタハウジング、15…補助ガード板、21…天板、31…左の側板、31a…折り曲げ部、32…右の側板、32a…折り曲げ部、33…奥の側板、33a…折り曲げ部、36…畦。 |
訂正の要旨 |
訂正の要旨 訂正事項1:特許請求の範囲に係る記載 「【特許請求の範囲】 【請求項1】 カッタと、カッタを囲うカッタハウジングと、カッタを回動する原動機と、少なくとも1個の前輪と、操作ハンドルとからなり、前記カッタハウジングは天板と、左右の側板と、奥の側板とからなるとともに前方および下面が開放されている草刈り機において、 前記左右の側板が上から見てV字を呈するように、天板は前縁が広く後縁に向って狭く形成されていることを特徴とする草刈り機。」 の内容を、 「【特許請求の範囲】 【請求項1】 カッタと、カッタを囲うカッタハウジングと、カッタを回動する原動機と、カッタハウジングの前後に設けた1個の前輪及び1個の後輪と、操作ハンドルとからなり、前記カッタハウジングは天板と、左右の側板と、奥の側板とからなるとともに前方および下面が開放されている草刈り機であって、 前記左右の側板が上から見てV字を呈するように、天板は前縁が広く後縁に向って狭く形成され、 且つ前記左右の側板下縁に駐輪用の折り曲げ部を設けた、 ことを特徴とする草刈り機。」 と訂正する。 訂正事項2:段落【0005】に係る記載 「【0005】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するべく本発明は、カッタと、カッタを囲うカッタハウジングと、カッタを回動する原動機と、少なくとも1個の前輪と、操作ハンドルとからなり、カッタハウジングは天板と、左右の側板と、奥の側板とからなるとともに前方および下面が開放されている草刈り機において、左右の側板が上から見てV字を呈するように、天板は前縁が広く後縁に向って狭く形成されていることを特徴とする草刈り機である。」 の内容を、 「【0005】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するべく本発明は、カッタと、カッタを囲うカッタハウジングと、カッタを回動する原動機と、カッタハウジングの前後に設けた1個の前輪及び1個の後輪と、操作ハンドルとからなり、カッタハウジングは天板と、左右の側板と、奥の側板とからなるとともに前方および下面が開放されている草刈り機であって、左右の側板が上から見てV字を呈するように、天板は前縁が広く後縁に向って狭く形成され、且つ左右の側板下緑に駐輪用の折り曲げ部を設けたことを特徴とする草刈り機である。」 と訂正する。 訂正事項3:段落【0006】に係る記載 「【0006】 【作用】 カッタハウジングの開いた前面及び下面から取入れた草をフラットカッタで切断する。カッタハウジングに出口がないので刈り草は下に落下する。 カットハウジングの側板を傾斜面にして、刈り草の貼着を防ぎ、且つカッタハウジング内にリテンション流れを形成して刈り草の更なる裁断を行なわせる。 そして、カッタハウジングの前面を広くすることにより草の取入れを容易にし、後方へ狭めることで刈り草の更なる裁断を促す。」 の内容を、 「【0006】 【作用】 カッタハウジングの開いた前面及び下面から取入れた草をフラットカッタで切断する。カッタハウジングに出口がないので刈り草は下に落下する。 カットハウジングの側板を傾斜面にして、刈り草の貼着を防ぎ、且つカッタハウジング内にリテンション流れを形成して刈り草の更なる裁断を行なわせる。 そして、カッタハウジングの前面を広くすることにより草の取入れを容易にし、後方へ狭めることで刈り草の更なる裁断を促す。 さらに草刈り機は、ハウジングの前後に各1個の前輪と後輪とを備えるが、駐輪時においては、左右の側板下縁の駐輪用の折り曲げ部の一方が接地し、駐輪させることができる。」 と訂正する。 訂正事項4:段落【0017】に係る記載 「【0017】 図10は本発明の草刈り機の駐輪状態を示す作用図であり、本発明の草刈り機1は前輪6のみのいわゆる猫車と称する一輪車又は前輪6と補助輪7とによる二輪車である。従って、操作ハンドル9を支えない時には倒れてしまう。 そこで、側板31の下縁の折り曲げ部31aを接地させることで、駐輪させることにした。後部の補助輪7が無い一輪車では、奥の側板33の折り曲げ部33aがスタンドとして威力を発揮する。」 の内容を、 「【0017】 図10は本発明の草刈り機の駐輪状態を示す作用図であり、本発明の草刈り機1は前輪6と補助輪7とによる二輪車である。従って、操作ハンドル9を支えない時には倒れてしまう。 そこで、側板31の下緑の折り曲げ部31aを接地させることで、駐輪させることにした。」 と訂正する。 訂正事項5:段落【0020】に係る記載 「【0020】 さらには、左右の側板が上から見てV字を呈するように、カッタハウジングの天板は前縁が後縁に向って狭く形成した。 仮に左右の側板を平行にした場合には、草を取入れる開口幅が小さくなるか、又はカッタと側板との間の隙間が大きくなる。 これに対して請求項1では、前縁を広くしたことにより開口幅を大きくすることができ、この広い開口から多量の草を入れることができる。そして、後方へ狭めたことにより、左右の側板とカッタとの間の隙間を狭めることができ、この結果、取入れた草をもれなく裁断することができる。」 の内容を、 「【0020】 さらには、左右の側板が上から見てV字を呈するように、カッタハウジングの天板は前縁が後縁に向って狭く形成した。 仮に左右の側板を平行にした場合には、草を取入れる開口幅が小さくなるか、又はカッタと側板との間の隙間が大きくなる。 これに対して請求項1では、前縁を広くしたことにより開口幅を大きくすることができ、この広い開口から多量の草を入れることができる。そして、後方へ狭めたことにより、左右の側板とカッタとの間の隙間を狭めることができ、この結果、取入れた草をもれなく裁断することができる。 又草刈り機は、ハウジングの前後に各配置された1個の前輪、1個の後輪を備えるので、操作ハンドルを支えない時には倒れてしまう。本発明では、側板の下緑の折り曲げ部を接地させることで、草刈り機を駐輪させることができる。」 と訂正する。 |
異議決定日 | 1999-12-09 |
出願番号 | 特願平5-323572 |
審決分類 |
P
1
651・
121-
YA
(A01D)
|
最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | 関根 裕 |
特許庁審判長 |
藤井 俊二 |
特許庁審判官 |
新井 重雄 日高 賢治 |
登録日 | 1998-09-04 |
登録番号 | 特許第2823143号(P2823143) |
権利者 | 和同産業株式会社 本田技研工業株式会社 |
発明の名称 | 草刈り機 |
代理人 | 下田 容一郎 |
代理人 | 下田 容一郎 |