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審決分類 |
審判 補正却下の決定 判示事項別分類コード:11 B65G 審判 補正却下の決定 判示事項別分類コード:2 B65G |
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管理番号 | 1014687 |
審判番号 | 審判1998-18675 |
総通号数 | 11 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1991-10-30 |
種別 | 補正却下の決定 |
確定日 | 2000-02-16 |
事件の表示 | 平成2年特許願第39394号「無人搬送車用積荷装置」拒絶査定に対する審判事件について,次のとおり決定する。 |
結論 | 平成8年2月29日付けの手続補正を却下する。 |
理由 |
この出願は、平成2年2月20日に出願され、平成8年2月29日付け手続補正により、明細書の特許請求の範囲及び発明の詳細な説明が補正されたものであって、上記手続補正は、特許請求の範囲について下記の補正事項を含むものである。 「無人搬送車は、回転可能かつ往復動可能な回転駆動体と、該回転駆動体に連結され、前記地上局との間で前記荷物を搬送移動する第1のコンベアとを備え、」「前記無人搬送車が前記荷物を前記地上局との間で搬送移動すべき位置に位置決めされた際、前記回転駆動体と前記駆動力伝達手段とが連結され、同一の駆動源により前記第1のコンベアと前記第2のコンベアが、連結された前記回転騒動体及び前記駆動力伝達手段を介して駆動される」(請求項1) しかしながら、上記の補正事項に関連して、願書に最初に添付した明細書には、「ケース7はモータM1により第1図で左右方向に往復動することが可能であり、ケース7に収納されこれと一体に往復動する回転ロッド6は、モータM2の駆動力がシャフト17、ベルト18を介して伝達されて回転される。搬送ベルト装置5は、図示しないモータにより駆動ローラ13が駆動され、この駆動ローラ13と従動ローラ11に巻き掛けられるベルト19を図示矢印方向に駆動するようになっている。」(明細書第6頁第14行〜第7頁第2行)、「モータM1およびモータM2が駆動されてケース7が突き出されかつ回転ロッド6が所定方向に回転されると、凹状係合部8が六角頭部24に噛み合い回転し、その回転方向の駆動力がシャフト36に伝達される。シャフト36が回転されると、プーリ50、51およびベルト32、34を介して第3フリーローラ29と第4フリーローラ30が第3図で反時計方向に回転される。」(同第9頁第18行〜第10頁第5行)と記載されており、これらの各記載によれば、「第1のコンベア」としての搬送ベルト装置5を駆動するモータと、「第2のコンベア」を構成する第3フリーローラ29及び第4フリーローラ30を回転ロッド6を介して回転駆動するモータM2とは、別々のモータであることは明らかであり、また、願書に最初に添付した明細書又は図面をみても他に、搬送ベルト装置5をモータM2により駆動する旨の記載も示唆もない。 したがって、補正後の明細書に記載された「無人搬送車は、回転可能かつ往復動可能な回転駆動体と、該回転駆動体に連結され、前記地上局との間で前記荷物を搬送移動する第1のコンベアとを備え、」「前記無人搬送車が前記荷物を前記地上局との間で搬送移動すべき位置に位置決めされた際、前記回転駆動体と前記駆動力伝達手段とが連結され、同一の駆動源により前記第1のコンベアと前記第2のコンベアが、連結された前記回転騒動体及び前記駆動力伝達手段を介して駆動される」点は、願書に最初に添付した明細書又は図面に記載されておらず、かつ、同明細書又は図面の記載からみて自明のこととも認められないので、この補正によって、発明の構成に関する技術的事項は、出願当初の明細書又は図面に記載した範囲内でないものに変更されたものとなり、この補正は明細書の要旨を変更するものと認める。 以上のとおりであるから、平成8年2月29日付けでなされた手続補正は、特許法第159条第1項の規定によって準用する同法第53条第1項の規定により、却下すべきものである。 よって、結論のとおり決定する。 |
決定日 | 1999-12-15 |
出願番号 | 特願平2-39394 |
審決分類 |
P
1
93・
11-
(B65G)
P 1 93・ 2- (B65G) |
前審関与審査官 | 深澤 幹朗 |
特許庁審判長 |
西野 健二 |
特許庁審判官 |
清水 信行 関谷 一夫 |
発明の名称 | 無人搬送車用積荷装置 |
代理人 | 碓氷 裕彦 |