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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  B28B
管理番号 1014856
異議申立番号 異議1999-74562  
総通号数 11 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1992-02-26 
種別 異議の決定 
異議申立日 1999-12-02 
確定日 2000-04-03 
異議申立件数
事件の表示 特許第2899912号「セラミックグリーンシートの乾燥方法」の特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 特許第2899912号の特許を維持する。 
理由 2.理由
(1)請求項1に係る発明
特許第2899912号(平成2年6月28日出願、平成11年3月19日設定登録)の請求項1に係る発明は、その特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりのものである。
(2)申立の理由の概要
申立人寺尾健吾は、証拠として甲第1号証(特開昭60-139403号公報)を提出し、請求項1に係る発明の特許は、特許法第29条第2項の規定に違反されたものであるから、特許を取り消すべき旨主張している。
(3)甲第1号証に記載の発明
甲第1号証には、「親水性のバインダを添加したセラミックススリップ(スラリー)を成膜機でキャリアフィルム上に塗布した後、温風を流しながら出力調整されたマイクロ波で乾燥すること」が記載されている。
(4)対比・判断
(請求項1に係る発明について)
請求項1に係る発明と甲第1号証に記載された発明とを対比すると、甲第1号証には、本願発明の構成である「セラミックススラリーをシート状に成形した後の乾燥工程において、第1ゾーンでは、セラミックグリーンシートの焼成時の収縮率が一定値となるように、当該グリーンシートの厚み、バインダー量、材質等に応じた出力のマイクロ波を照射して急速乾燥を行い、第2ゾーンでは熱風および/または遠赤外線による乾燥を行うこと」を示唆する記載はない。
そして、請求項1に係る発明は、第1ゾーンにおけるマイクロ波による乾燥を第2ゾーンにおける熱風および/または遠赤外線による乾燥とを結びつけることによって、第1ゾーンで生じた歪みを緩和させ、また、セラミック焼結体の寸法精度を高くすることができるという明細書記載の効果を奏するものである。
したがって、請求項1に係る発明は、甲第1号証に記載の発明から当業者が容易に推考しうるものではない。
(5)むすび
以上のとおりであるから、請求項1に係る発明は甲第1号証に記載の発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものではない。
また、他に請求項1に係る発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2000-03-02 
出願番号 特願平2-171747
審決分類 P 1 651・ 121- Y (B28B)
最終処分 維持  
前審関与審査官 前田 仁志  
特許庁審判長 石井 勝徳
特許庁審判官 山田 充
能美 知康
登録日 1999-03-19 
登録番号 特許第2899912号(P2899912)
権利者 京セラ株式会社
発明の名称 セラミックグリーンシートの乾燥方法  

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