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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A63B |
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管理番号 | 1017608 |
審判番号 | 審判1999-2465 |
総通号数 | 13 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1987-09-04 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 1999-02-23 |
確定日 | 2000-07-31 |
事件の表示 | 昭和61年特許願第 44924号「ラケツト用ガツト」拒絶査定に対する審判事件〔昭和62年 9月 4日出願公開、特開昭62-201166、平成 8年 3月 6日出願公告、特公平 8- 22320、特許請求の範囲に記載された発明の数(1)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
本願は、昭和61年2月28日の出願であって、その発明の要旨は、平成11年3月5日付手続補正書により適法に補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項に記載されたとおりの下記のものと認める。 「ポリアミド系の合成繊維又はこれを主成分とする繊維からなる芯線に、ポリアミド系の合成繊維が含有された耐熱合成繊維の多数の巻線を、撚り合わせて樹脂加工してなる素材を、張力として5kg/mm2〜17kg/mm2を掛けつつ、又は8%〜20%の歪み率だけ延伸しつつ、加熱温度Tが150℃〜200℃のもとで、加熱時間x(単位:分)を、 x=exp{(1300/T)-6.5} として、熱延伸加工し、芯線に多数の巻線が被覆された構造であって、歪み率τが10%のときの張力Sが28kg/mm2〜60kg/mm2に設定されたことを特徴とするラケット用ガット。」 一方、原審における特許異議の申立で引用された各刊行物には、本願発明の構成要件である「(ポリアミド系の合成繊維を)張力として5kg/mm2〜17kg/mm2を掛けつつ、又は8%〜20%の歪み率だけ延伸しつつ、加熱温度Tが150℃〜200℃のもとで、加熱時間x(単位:分)を、x=exp{(1300/T)-6.5}として、熱延伸加工し、芯線に多数の巻線が被覆された構造であって、歪み率τが10%のときの張力Sが28kg/mm2〜60kg/mm2に設定」した点について何等記載されていないし、示唆もない。 そして、本願発明は、上記構成と他の構成とが相俟って、明細書記載の作用効果を奏するものであり、上記構成を当業者が容易になし得る単なる設計的事項とすることはできない。 従って、本願発明は、上記各刊行物記載の技術に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。 また、他に本願発明を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2000-07-07 |
出願番号 | 特願昭61-44924 |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(A63B)
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最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 篁 悟、長谷部 善太郎、北川 清伸 |
特許庁審判長 |
山田 忠夫 |
特許庁審判官 |
藤井 靖子 木原 裕 |
発明の名称 | ラケツト用ガツト |
代理人 | 中谷 武嗣 |