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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  A61F
審判 全部申し立て 5項1、2号及び6項 請求の範囲の記載不備  A61F
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  A61F
管理番号 1020342
異議申立番号 異議1998-76255  
総通号数 14 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1994-01-18 
種別 異議の決定 
異議申立日 1998-12-24 
確定日 1999-09-16 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第2795782号「アイシング材」の請求項1ないし13に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第2795782号の請求項1ないし13に係る特許を維持する。 
理由 〔1〕手続の経緯
本件特許2795782号(以下「本件特許」という。)は、平成4年7月23日に特許出願されたものであって、平成10年6月26日に設定登録がされ、同年9月10日に特許公報に掲載されたものであり、これに対して、特許異議申立人・葛和清司より平成10年12月24日付けで、同・ダイヤ製薬株式会社より平成11年2月15日付けで、同・須田武より同年3月1日付けで、同・高橋美智子、同・内桝賢一及び同・田中丸起久雄より同年3月9日付けで、各特許異議の申立てがされ、その後、当審の取消理由通知に対して、平成11年8月6日付け訂正請求書により訂正請求がされたものである。
〔2〕訂正事項と訂正の適否についての判断
本件訂正請求は、明細書の特許請求の範囲の請求項1及び請求項3、並びに、発明の詳細な説明の「課題を解決するための手段」の項及び「発明の効果」の項中の各記載中の「とが含有されてなること…」という記載を「とが含有され、前記ゲル化剤の含有量が0.1〜1.2重量%であること…」と訂正するものである。
そこで、まず、このら訂正事項について検討する。
特許請求の範囲の請求項1及び請求項3に係る訂正は、発明の構成中の「ゲル化剤」の含有量を、請求項2及び請求項4中に示されている「0.1〜1.2重量%」に限定するものであるから、この訂正は、特許法第120条の4第2項ただし書第1号の特許請求の範囲の減縮に該当する。
次に、発明の詳細な説明の各訂正は、特許請求の範囲の記載の訂正に伴って、発明の詳細な説明と特許請求の範囲の記載とが整合するように訂正するものであるから、いずれも同条第2項ただし書第2号及び第3号に該当するものである。
また、本件各訂正事項は、全体として願書に最初に添付した明細書及び図面の範囲においてなされたものであると認められるので、同条第3項で準用する第126条第2項及び第3項の規定にも適合する。さらに、本件訂正後における請求項1及び請求項3に記載されている事項により構成される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができない発明であるとすることもできない(後述のとおりいずれの特許異議の申立ても理由がなく、その他本件訂正後の請求項1及び請求項3に記載されている事項により構成される発明が特許出願の際独立して特許を受けることができない発明であるとする理由を発見しない。)ので、本訂正事項は、特許法第120条の4第3項で準用する同法第126条第4項の規定にも適合するものである。
したがって、本件訂正はこれを認めることとする。
〔3〕本件発明
本件発明は、訂正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1乃至請求項13に記載された以下のものにあるものと認める。
「請求項1
基材とこの基材に充填されるゲル剤とからなり、前記ゲル剤には少なくともポリビニルアルコール、ゲル化剤、水とが含有され、前記ゲル化剤の含有量が0.1〜1.2重量%であることを特徴とするアイシング材。
請求項2
前記ゲル剤が5〜15重量%のポリビニルアルコール、2.2〜1.2重量%のプロピルパラベン、0.2〜1.2重量%のメチルパラベン、0.1〜1.2重量%のゲル化剤、82〜94重量%の水から構成されてなることを特徴とする請求項1に記載のアイシング材。
請求項3
基材とこの基材に充填されるゲル剤とからなり、前記ゲル剤には少なくともポリビニルアルコール、ゲル化剤、グリコール、水とが含有されて、前記ゲル化剤の含有量は0.1〜1.2重量%であることを特徴とするアイシング材。
請求項4
前記ゲル剤が4〜15重量%のポリビニルアルコール、0.2〜1.2重量%のプロピルバラベン、0.2〜1.2重量%のメチルパラベン、0.1〜1.2重量%のゲル化剤、2〜10重量%のグリコール、80〜90重量%の水から構成されてなることを特徴とする請求項3に記載のアイシング材。
請求項5
前記基材が複数の紬孔部を有する伸縮性発泡合成樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至4に記載のアイシング材。
請求項6
前記基材が不織布からなることを特徴とする請求項1乃至4に記載のアイシング材。
請求項7
前記アイシング材が開閉自在な密閉容器内に収納されてなることを特徴とする請求項1乃至6に記載のアイシング材。
請求項8
前記アイシング材がシート状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至6に記載のアイシング材。
請求項9
前記アイシング材がテープ状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至6に記載のアイシング材。
請求項10
前記アイシング材が靴内底に配設されてなることを特徴とする請求項1乃至6に記載のアイシング材。
請求項11
前記アイシング材がベスト状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至6に記載のアイシング材。
請求項12
前記アイシング材がフェイスマスク状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至6に記載のアイシング材。
請求項13
前記ゲル剤にL-メントールとdL-カンフルが混合されてなることを特徴とする請求項1乃至12に記載のアイシング材。」
そして、本件特許明細書の発明の詳細な説明の記載によれば、本件発明における「ゲル化剤」とは、「商品名:ボラックス;COLLOID#33」(段落番号【0016】)乃至それに相当するものであり、「アイシング材」とは、「前もって冷蔵させておくことなく直接関節等に使用でき、患部への貼着と同時に即効的な冷却と圧迫とが行え、しかも連続して長時間使用でき…、或いは運動中の足部の熱を吸収し、疲労回復の促進や障害を予防…、または消防防火作業時や、日焼け後のほてりを和らげる美顔用、更には医療用といった様々な分野で好適に使用できるもの」(「発明の詳細な説明」の項の段落番号【0001】【0037】)と解すべきである。
〔4〕特許異議の申立てについての判断
1.異議申立人葛和清司の申立てに対して
(1)これに対して、特許異議申立人葛和清司の申立ての理由は、「本件特許の請求項1、3、6及び7に記載された発明は、本件特許の出願前に刊行されたことが明らかな甲第1号証〜甲第3号証に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号の規定により、また本件特許の請求項1〜13に記載された発明は、同じく甲第1号証〜甲第4号証に記載された発明に基づき当業者が容易に発明することができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により、特許を受けることができないものである。」というものである。
証拠方法:
甲第1号証:特開昭56-71025号公報
甲第2号証:特公昭59-35944号公報
甲第3号証:特開平1-270867号公報
甲第4号証:「最新化粧品科学」化粧品科学研究会編、昭和55年4月10日、株式会社薬事日報社発行、54頁
ほかに、参考資料1として、「『新製剤開発システム総合技術』基剤・添加物篇、昭和60年7月12日、R&Dプランニング発行、504〜505頁」を提出している。
(2)甲第1号証には、「ゼラチン、ポリビニールアルコールまたはポリビニールピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニールポリマー、多価アルコール、水からなり、かつ基剤全重量に対する多価アルコールの量を20〜60%、水の量を40〜70%とした湿布剤用基剤」に関して記載されている。しかし、本願各発明の、▲1▼アイシング材である点、▲2▼ゲル化剤(「商品名:ボラックス;COLLOID#33」乃至それに相当するもの)を含有する点、に関しては記載されておらず、さらに、▲3▼ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては、記載も示唆もない。
また、甲第2号証には、「保冷袋充填用ゲルの製造方法」に関して記載されており、凝固点降下剤を含有させたゲル、及びかかるゲルをビニール袋に入れ一夜冷凍して使用するものであることが記載されているが、本件各発明の、冷蔵させておくことなく直接関節等に使用する「アイシング材」である点、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては、記載も示唆もない。
甲第3号証には、「枕カバー部材に適する含水冷却部材」に関して記載されているが、甲第1号証と同様に、上記▲1▼、▲2▼、▲3▼の点に関しては記載がなく、とくに▲3▼の点に関しては何らの示唆もない。
甲第4号証及び参考資料1にも、上記▲1▼、▲2▼、▲3▼の点に関して記載も示唆もない。
そして、本件各発明は、とくに、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%としたアイシング材である点において明細書に記載される効果を奏するものと認められる。
(3)そうすると、その余について検討するまでもなく、本件各発明が、甲第1号証乃至甲第4号証に記載された発明であるとすることはできず、また、これらに基づいて当業者が容易に発明をすることができたとすることもできない。
2.異議申立人ダイヤ製薬株式会社の申立てに対して
(1)次に、特許異議申立人ダイヤ製薬株式会社の申立ての理由は、「本件特許の請求項1、請求項3及び請求項5〜13に係る各発明は、本件特許の出願前公知の甲第1〜4号証に開示された技術と同一又はこれらの技術に基づいて当業者が容易に想到し得たものであり、特許法第29条第1項又は第2項の規定に該当し、同法第113条第1項第2号の規定により取り消されるべきである。」というにある。
証拠方法:
甲第1号証:特開昭62-159649号公報
甲第2号証:特開昭64-2647号公報
甲第3号証:実開昭63-69121号公報
甲第4号証:特開昭61-203906号公報
(2)甲第1号証には「自己接着性寒冷剤内臓テーピング部材」に関して記載され、ゲル剤中に「2〜5重量%のポリビニルアルコールを凝固させる有機又は無機化合物」を含有させる点は記載されているが、本願各発明のゲル化剤(「商品名:ボラックス;COLLOID#33」乃至それに相当するもの)を含有させる点、さらに、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては、記載も示唆もない。
また、甲第2号証には「湿布用品」に関して記載されているが、甲第1号証と同様、本願各発明のゲル化剤(「商品名:ボラックス;COLLOID#33」乃至それに相当するもの)を含有させる点、さらに、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては、記載も示唆もない。
甲第3号証には「冷却着装物」に関して、甲第4号証には「美顔用マスク」に関してそれぞれ記載されているが、本件各発明の、▲1▼アイシング材である点、▲2▼ゲル化剤を含有し、しかも、▲3▼ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては何ら記載がない。
(3)本件各発明は、とくに、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%としたアイシング材である点において明細書に記載される効果を奏するものと認められるから、その余について検討するまでもなく、本件各発明が、甲第1号証乃至甲第4号証に記載された発明であるとすることはできず、また、これらに基づいて当業者が容易に発明をすることができたとすることもできない。
3.異議申立人須田武の申立てに対して
(1)次に、特許異議申立人須田武の申立ての理由は、「本件請求項1、3にかかる特許発明は甲第1〜4号証に記載された発明であり、本件請求項2、4にかかる特許発明は甲第1〜4号証にそれぞれ記載されている発明に等しいか、当業者が容易に発明し得たものであり、少なくとも甲第1〜7号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明し得たものである。更に本件請求項5〜9にかかる特許発明は甲第1〜4号証にそれぞれ記載された発明であり、少なくとも当業者が容易に発明し得たものであり、本件請求項10から12にかかる特許発明は甲第1〜4号証にそれぞれ記載されている発明に等しいか、当業者が容易に発明し得たものであり、少なくとも甲第1〜4号証及び甲第8号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明し得たものであり、本件請求項13にかかる特許発明は甲第1〜4号証にそれぞれ記載されている発明に等しいか、当業者が容易に発明し得たものであり、少なくとも甲第1〜6号証及び甲第8号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明し得たものである。従って、本件請求項1〜13にかかる各特許発明は、いずれも特許法第29条第1項第3号又は同条第2項の規定に該当し、同法第113条第1項第2号の規定により特許を受けることができないものである。更に、本件明細書には不備があるから、特許法第36条第4、5項の規定に違反する。よって、特許法第113条第1項第2号及び第4号の規定により取り消されるべきものである。」というにある。
証拠方法:
甲第1号証:特開昭64-2647号公報
甲第2号証:特開昭62-159649号公報
甲第3号証:特開昭60-260513号公報
甲第4号証:特開昭60-260512号公報
甲第5号証:「皮膚外用剤」昭和41年2月20日、株式会社南山堂発行、第159〜169頁、第197〜199頁、第205〜207頁、303頁、第308〜310頁、第343〜344頁、第352〜354頁、第389〜390頁
甲第6号証:「第八改正日本薬局方第一部解説書」昭和50年1月15日、株式会社廣川書店発行、A-63〜64、A-119〜122、A-131〜134
甲第7号証:「最新香粧品学」昭和49年3月1日、株式会社廣川書店発行、第168〜170頁、第243〜254頁
甲第8号証:特開昭61-236711号公報
甲第9号証:「化学大辞典」1989年10月20日、株式会社東京化学同人発行、第719頁
甲第10号証:Polymer Journal,Vol.14,No.5(1982),第423〜426頁
(2)甲第1号証は特許異議申立人ダイヤ製薬株式会社の提出した甲第2号証であり、甲第2号証は特許異議申立人ダイヤ製薬株式会社の提出した甲第1号証であり、上述したとおり、甲第1号証には、本件各発明の、冷蔵させておくことなく直接関節等に使用する「アイシング材」である点、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては、記載も示唆もなく、甲第2号証には、本願各発明の、▲1▼アイシング材である点、▲2▼ゲル化剤(「商品名:ボラックス;COLLOID#33」乃至それに相当するもの)を含有する点、に関しては記載されておらず、さらに、▲3▼ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては、記載も示唆もない。
また、甲第3号証及び甲第4号証は、「パップ剤」に関するものであり、いずれにも、上記の、▲1▼アイシング材である点、▲2▼ゲル化剤(「商品名:ボラックス;COLLOID#33」乃至それに相当するもの)を含有する点、に関しては記載されておらず、さらに、▲3▼ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては、記載も示唆もない。
甲第5号証乃至甲第7号証は、「メチルパラベン、プロピルパラベンの併用配合が周知技術又は慣用技術であること」を立証するために提出されたものであり、もとより、上記の▲1▼〜▲3▼に関する事項については記載も示唆もない。
甲第8号証には「アロエ含有パック剤」に関して記載されているが、本願各発明の、▲1▼アイシング材である点、▲2▼ゲル化剤を含有し、しかも、▲3▼ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては何ら記載がない。
甲第9号証及び甲第10号証は、ゲル化剤の一般的な事項が記載されたものであって、もとより、上記の▲1▼〜▲3▼に関する事項については記載も示唆もない。
(3)本件各発明は、とくに、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%としたアイシング材である点において明細書に記載される効果を奏するものと認められるから、その余について検討するまでもなく、本件各発明が、甲第1号証乃至甲第4号証に記載された発明であるとすることはできず、また、これらに基づいて当業者が容易に発明をすることができたとすることもできない。
(4)次に、本件の各請求項に記載される「ゲル化剤」とは、発明の詳細な説明中に記載される「商品名:ボラックス;COLLOID#33」乃至それに相当するものに限られ、しかも本件発明の課題乃至効果が奏せられるものを指すというべきであるから、発明の詳細な説明の記載に対して特許請求の範囲が広すぎるなどといった明細書の記載が不備であるとはいえない。
4.異議申立人高橋美智子の申立てに対して
(1)特許異議申立人高橋美智子の申立ての理由は、「本件特許発明は、その出願前に頒布された刊行物(甲第1号証乃至甲第3号証)に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号の規定に違反するか、或いは、当該刊行物に記載された発明に基づいていわゆる当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定に違反して特許されたものといわざるを得ない。」というものである。
証拠方法:
甲第1号証:特開昭62-159649号公報
甲第2号証:特開昭59-204117号公報
甲第3号証:特開昭64-2647号公報
(2)甲第1号証は特許異議申立人ダイヤ製薬株式会社の提出した甲第1号証であり、上述したとおり、本件各発明の、冷蔵させておくことなく直接関節等に使用する「アイシング材」である点、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては、記載も示唆もない。
甲第2号証には、「外用治療部材」に関して記載されているが、甲第1号証と同様、本願各発明のゲル化剤(「商品名:ボラックス;COLLOID#33)」を含有させる点、さらに、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては、記載も示唆もない。
また、甲第3号証は、特許異議申立人ダイヤ製薬株式会社の提出した甲第2号証であり、上述したとおり、本件発明の、冷蔵させておくことなく直接関節等に使用する「アイシング材」である点、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては、記載も示唆もない。
(3)本件各発明は、とくに、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%としたアイシング材である点において明細書に記載される効果を奏するものと認められるから、本件各発明が、甲第1号証乃至甲第3号証に記載された発明であるとすることはできず、また、これらに基づいて当業者が容易に発明をすることができたとすることもできない。
5.異議申立人内桝賢一の申立てに対して
(1)特許異議申立人内桝賢一の申立ての理由は、「本件の請求項1および請求項3に係る特許発明は、いずれも、本件特許出願前に頒布された刊行物である甲第1号証および甲第2号証に記載された発明であり、特許法第29条第1項第3号に掲げる発明に該当し、したがって、同法第113条第1項第2号により取り消すべきものである。」というものである。
証拠方法:
甲第1号証:特開昭62-159649号公報
甲第2号証:特開昭64-2647号公報
(2)甲第1号証は特許異議申立人高橋美智子の提出した甲第1号証であり、甲第2号証は同じく特許異議申立人高橋美智子の提出した甲第3号証であって、上述したとおり、甲第1号証には、本件発明の、冷蔵させておくことなく直接関節等に使用する「アイシング材」である点、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては、記載も示唆もなく、また、甲第2号証には、本件発明の、冷蔵させておくことなく直接関節等に使用する「アイシング材」である点、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては何ら記載がない。
(3)そうすると本件請求項1及び請求項3に係る発明が甲第1号証乃至甲第3号証に記載された発明であるとすることはできない。
6.異議申立人田中丸起久雄の申立てに対して
(1)特許異議申立人田中丸起久雄の申立ての理由は、「請求項1の発明は甲第2号証、甲第3号証および甲第4号証に記載され、また、請求項3の発明は甲第2号証および甲第3号証に記載された発明であるから、特許法第29条第1項第3号に該当し特許を受けることができないものであり、同法第113条第1項第2号により取り消すべきものである。」というにあるものと認められる。
証拠方法:
甲第1号証:特許第2795782号公報(本件特許)
甲第2号証:特開昭62-159649号公報
甲第3号証:特開昭64-2647号公報
甲第4号証:米国特許第4,377,160号公報
甲第5号証:甲第4号証の日本語訳文
甲第6号証:早期審査に関する事情説明書
(2)甲第2号証は特許異議申立人内桝賢一の提出した甲第1号証であり、甲第3号証は同じく特許異議申立人内桝賢一の提出した甲第2号証であり、上述したとおり、甲第2号証及び甲第3号証には、本件発明の、冷蔵させておくことなく直接関節等に使用する「アイシング材」である点、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては何ら記載されていない。また、甲第4号証には「圧縮包帯」に関して記載されているが、甲第2号証及び甲第3号証と同様に、ゲル化剤の含有量を0.1〜1.2重量%とする点に関しては何ら記載されていない。
(3)そうすると、その余について検討するまでもなく、本件請求項1及び請求項3に係る発明が、甲第2号証乃至甲第4号証に記載された発明であるとすることはできない。
〔5〕まとめ
以上のとおりであるから、各特許異議申立人の主張する申立ての理由及び提出した証拠方法によっては、本件請求項1〜13に係る発明についての特許を取り消すことはできない。
ほかに、本件特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
アイシング材
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 基材とこの基材に充填されるゲル剤とからなり、前記ゲル剤には少なくともポリビニルアルコール、ゲル化剤、水とが含有され、前記ゲル化剤の含有量が0.1〜1.2重量%であることを特徴とするアイシング材。
【請求項2】 前記ゲル剤が5〜15重量%のポリビニルアルコール、0.2〜1.2重量%のプロピルパラベン、0.2〜1.2重量%のメチルパラペン、0.1〜1.2重量%のゲル化剤、82〜94重量%の水から構成されてなることを特徴とする請求項1に記載のアイシング材。
【請求項3】 基材とこの基材に充填されるゲル剤とからなり、前記ゲル剤には少なくともポリビニルアルコール、ゲル化剤、グリコール、水とが含有されて、前記ゲル化剤の含有量は0.1〜1.2重量%であることを特徴とするアイシング材。
【請求項4】 前記ゲル剤が4〜15重量%のポリビニルアルコール、0.2〜1.2重量%のプロピルパラベン、0.2〜1.2重量%のメチルパラベン、0.1〜1.2重量%のゲル化剤、2〜10重量%のグリコール、80〜90重量%の水から構成されてなることを特徴とする請求項3に記載のアイシング材。
【請求項5】 前記基材が複数の細孔部を有する伸縮性発泡合成樹脂からなることを特徴とする請求項1乃至4に記載のアイシング材。
【請求項6】 前記基材が不織布からなることを特徴とする請求項1乃至4に記載のアイシング材。
【請求項7】 前記アイシング材が開閉自在な密閉容器内に収納されてなることを特徴とする請求項1乃至6に記載のアイシング材。
【請求項8】 前記アイシング材がシート状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至6に記載のアイシング材。
【請求項9】 前記アイシング材がテープ状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至6に記載のアイシング材。
【請求項10】 前記アイシング材が靴内底に配設されてなることを特徴とする請求項1乃至6に記載のアイシング材。
【請求項11】 前記アイシング材がベスト状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至6に記載のアイシング材。
【請求項12】 前記アイシング材がフェイスマスク状に形成されてなることを特徴とする請求項1乃至6に記載のアイシング材。
【請求項13】 前記ゲル剤にL-メントールとdL-カンフルが混合されてなることを特徴とする請求項1乃至12に記載のアイシング材。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この発明はアイシング材に係り、その目的は前もって冷蔵させておくことなく直接関節等に使用でき、患部への貼着と同時に即効的な冷却と圧迫とが行なえ、しかも連続して長時間使用できるアイシング材、或いは運動中の足部の熱を吸収し、疲労回復の促進や障害を予防するアイシング材、または消防防火作業時や、日焼け後のほてりを和らげる美顔用、更には医療用といった様々な分野で好適に使用できるアイシング材の提供にある。
【0002】
【従来の技術】
従来よりスポーツ時に生じたねんざ、打撲等の応急処置として、氷水による冷却や抗炎症剤等が塗布されたシップ薬の固定、貼着などが行われていた。
一方、発熱時等の熱取りとしてはビニル製の袋体内に寒冷剤を内填させたものも使用されていた。
しかし、氷水による冷却では凍傷の恐れなどから長時間続けられず、せいぜい10〜20分程度の冷却しか行えないとともに、常に氷を用意しておかなくてはならないという問題が存在した。
一方、シップ薬を用いた処置では患部に対する冷却効果が弱く、且つその薬効の持続時間も極めて短いため、応急処置には適していなかった。
しかも、このシップ薬は一度その薬効が消失してしまうと再度その薬効が復元することがなく、貼り替え作業が必要となるため煩雑さを伴うといった問題も存在した。
さらに、ビニル製の袋体内に寒冷剤を内填させた熱取り材では、その使用前に冷蔵庫内へ保存しておかなくては冷却状態を復元させることができず、取扱いに不便であるといった問題が存在した。
【0003】
このような問題に鑑み、この発明者らは既に特開昭62-159649号「自己接着性寒冷剤内蔵テーピング部材」及び特開昭64-2647号「湿布用品」を開示した。
特開昭62-159649号「自己接着性寒冷剤内蔵テーピング部材」は開口穴をもつ伸縮自在な発泡性合成樹脂基材の開口穴にゲル剤を充填してなるテーピング部材で、ゲル剤として7〜11重量%のポリビニルアルコール、2〜5重量%のポリビニルアルコールを凝固させる有機又は無機化合物、18〜24重量%のグリコール、65〜75重量%の水からなるものを使用し、基材が厚み3〜12mm、幅が2〜9cmで任意長さで巻回されて開閉自在な密封容器に充填されてなるものであった。
一方、特開昭64-2647号「湿布用品」は、ゲル剤としては前述した特開昭62-159649号開示のものが使用され、このゲル剤が不織布に含有されてアイシグ材が構成され、密封容器内に収納されてなるものであった。
これら技術はいずれも、ゲルの自己冷却機能により冷却状態を復元できるため、アイシング材又はテーピング部材の再使用が可能となり、従来の抗炎症剤が塗布されたシップ薬や寒冷剤に比べるとその取扱いの簡便性に優れたものであった。
【0004】
あるいは、ランニングなど運動中に発生する障害を防止する目的で、スポーツシューズの中敷に発泡合成樹脂やスポンジ等からなる衝撃吸収材を配設しておく技術も存在した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した既開示技術には以下に述べる課題が存在した。
すなわち、特開昭62-159649号「自己接着性寒冷剤内蔵テーピング部材」では、その使用中や使用後にゲル剤が基材中から脱落しやすく、この脱落によって冷却能力が著しく低下し、且つゲル剤自体の粘着度が弱く、サポーターなどで保持をする必要があるため取扱いに手間がかかり、しかもその連続使用できる時間も5時間程度が限界であるという課題が存在した。
また、特開昭62-159649号「自己接着性寒冷剤内蔵テーピング部材」及び特開昭64-2647号「湿布用品」にて開示されているゲル剤では、患部への使用と同時に即効的な冷却を行うことができないという課題が存在した。
しかも、この開示技術におけるゲル剤での冷却効果、冷却持続時間はだいたい温度18〜23℃で、一回の連続冷却時間が約4〜5時間程度の冷却であり、長時間冷却が行えないという課題が存在した。
【0006】
また、スポーツシューズ中敷に衝撃吸収材を用いた技術は、確かにランニングやジャンプの際の足部への負担を軽くすることはできるが、あくまでも「衝撃緩和」を目的とするものであるから、積極的に足部の疲労回復を促進し、障害が発生した際の回復を促進させるものではなかった。
【0007】
そこで、業界では患部への使用と同時に即効的な冷却が行えるとともに、使用によるゲル剤の基材からの脱落が少なく、連続して長時間使用でき、しかも伸縮性に優れ、関節等において好適に使用され、冷却と同時に圧迫効果をも発現できるアイシング材の創出が望まれていた。
さらに、スポーツ後の関節への使用以外に、例えばスポーツ選手の運動中に積極的に足部の熱を吸収し、疲労や障害の回復を促進し、運動能力の持続性を高めたりすることのできるアイシング材や、或いは消防防火作業時に好適に使用できるアイシング材、若しくは日焼け後のほてり感を静めたり、美顔用の冷却パックとして使用できるアイシング材、さらには歯科治療、眼科治療などで冷却を行う際に好適に使用できる医療用のアイシング材など、冷却の必要な際に好適に使用できる種々のタイプのアイシング材の創出が望まれていた。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明では基材とこの基材中に充填されるゲル剤とからなり、前記ゲル剤には少なくともポリビニルアルコール、ゲル化剤、水とが含有され、前記ゲル化剤の含有量が0.1〜1.2重量%であることを特徴とするアイシング材及び4〜15重量%のポリビニルアルコール、0.2〜1.2重量%のプロピルパラベン、0.2〜1.2重量%のメチルパラベン、0.1〜1.2重量%のゲル化剤、2〜10重量%のグリコール、80〜90重量%の水から構成されるゲル剤を用いてなることを特徴とするアイシング材、並びにこれら構成からなるアイシング材を靴内底に配設してなることを特徴とするアイシング材を提供することにより上記従来の課題を悉く解消する。
【0009】
【作用】
4〜15重量%のポリビニルアルコール、0.2〜1.2重量%のプロピルパラベン、0.2〜1.2重量%のメチルパラベン、0.1〜1.2重量%のゲル化剤、2〜10重量%のグリコール、80〜90重量%の水から構成されるゲル剤を用いることにより、ゲル剤に適度な粘着性が付与され、基材からの脱落が小さくなり、しかもこのゲル自体の標準温度が約10℃前後となるため、患部への使用と同時に水性ゲルが患部の熱を取込んで急速な冷却が行われ、しかも8〜14℃程度の温度域にて連続7〜8時間、水を補うと約15〜20時間の長時間使用が能となる。
さらに、このゲル剤にL-メントールやdL-カンフルを配合しておくと、貼着させる皮膚に清涼感を与えることができる。
また基材として伸縮自在な発泡合成樹脂を用いることにより、患部へ使用する際に適度な圧迫感が得られ、ハレを伴った場合にはより効果的な応急処置ができる。
密封容器内に収納される構成とすることにより、ゲルが自己冷却され、再使用が可能となると同時に可搬性にも優れ、手軽に持ち運んで、簡便に使用でき、汎用性が向上する。
シート状、またはテープ状と患部に応じて適宜その形状が選択される。
また袋体内にアイシング材が配設されてなる構成とすると、スポーツ障害以外にも一般の発熱時やハレ等の患部の熱取り用として家庭用としても好適に使用できる。
基材をポリウレタン樹脂により形成すると、基材に良好な強度と柔軟性が発現され、しかも耐薬品性や耐熱性にも優れ、且つ伸縮性と同時にゲル剤及び水分の吸収性、ゲル剤の粘度向上等が発現されゲル剤の脱落防止効果が向上される。
【0010】
また、このアイシング材を靴内底に配設することにより、スポーツ選手の足部の熱を吸収し、ランニングなどの運動中に足部に受ける負担を軽減させるとともに、疲労や障害の回復を促進し、運動能力の持続性を高めることができる。
さらに、このアイシング材をベスト形状とすると、着用と同時に冷却が始まり、着用部分全体を一定の温度で持続的に冷却させることができるため、消防防火作業時に最適なアイシングを行うことができる。
さらに、このアイシング材をフェイスマスク形状とすると、皮膚に密着した状態で即効的な冷却が行えるため、日焼け後のほてりを静めたり、或いは急速冷却による肌の引締めなど美顔用の冷却パックとして、さらには火傷治療の医療用パックとして最適なアイシングが行える。
【0011】
【発明の構成】
以下、この発明に係るアイシング材の構成を図面に基づいて説明する。
図1はこの発明に係るアイシング材(1)の一実施例を示す外観説明図で、図2は図1に示したアイシング材の部分断面拡大図である。
図示する実施例のアイシング材(1)は、複数の細孔部(21)を有する伸縮性発泡合成樹脂からなる基材(2)とこの基材(2)の細孔部(21)に充填されるゲル剤(3)とから構成される。
伸縮性発泡合成樹脂としては、強度、高密度で複数の細孔部を有するものが使用され、具体的にはポリウレタン樹脂からなる素材が好適に使用される。
基材(2)の細孔部(21)としては、直径0.01〜0.05mmとされるのが、充填されるゲル剤(3)の脱落を防止するうえで好ましいが特に限定はされない。
この基材(2)の表面のみならず全面において細孔部(21)にゲル剤(3)が充填されて、アイシング材(1)とされる。
【0012】
この発明において使用されるゲル剤(3)としては4〜15重量%のポリビニルアルコール、0.2〜1.2重量%のプロピルパラベン、0.2〜1.2重量%のメチルパラペン、0.1〜1.2重量%のゲル化剤、2〜10重量%のグリコール、80〜90重量%の水から構成されるものが第一配合例として好適に例示される。
【0013】
この第一配合例において使用されるポリビニルアルコールとしては重合度が300〜2000で、加水分解率が88〜100%程度の高加水分解率のポリビニルアルコールと、加水分解率が20〜30%程度の低加水分解率のポリビニルアルコールとが70〜80対30〜20の割合で混合されたものが一実施例として望ましく使用される。
高加水分解率と低加水分解率のものとの重量比を70〜80対30〜20としたのは、高加水分解率のものの割合がこれ以上増加するとゲル剤の凝固反応時間が遅くなり、アイシング材(1)の製造が非能率的となるため好ましくなく、一方、低加水分解率のものの割合がこれ以上増加すると使用中の水の蒸発によるゲル剤の硬化速度が著しく速くなり、この硬化によりアイシング材(1)の再使用が困難となり好ましくないからである。
尚、この発明において用いられるポリビニルアルコールは前記構成のものに限定されず、任意の重合度や加水分解率を有するものが、任意の混合率で配合されたものが好適に使用される。
【0014】
ポリビニルアルコールはこの実施例において、4〜15重量%配合される。
この理由は、配合量が4重量%未満であると充分なゲル状態が得られず、一方、15重量%を超えて配合されると得られるゲル剤の柔軟性が発現されず、基材(2)の細孔部(21)への充填が効率良く行われないためいずれの場合も好ましくないからである。
【0015】
また、プロピルパラペン(パラオキシ安息香酸プロピル)、メチルパラベン(パラオキシ安息香酸メチル)は、基材(2)の細孔部(21)におけるかび等の発生を抑制する抗菌剤としてそれぞれ配合される。
プロピルパラベン(パラオキシ安息香酸プロピル)、メチルパラベン(パラオキシ安息香酸メチル)はそれぞれ0.2〜1.2重量%、より望ましくはそれぞれ1重量%ずつ配合される。
この理由は、配合量が0.2重量%未満であると抗菌作用を発現させにくくなり、一方、1.2重量%を超えて配合されても抗菌作用は配合量に比例して良くならないため、いずれの場合も好ましくないからである。
また、プロピルパラベン(パラオキシ安息香酸プロピル)、メチルパラペン(パラオキシ安息香酸メチル)のいずれか一方しか配合されない場合は充分な抗菌作用が得られないため好ましくないからである。
【0016】
さらに、この発明では、ジェリー状のゲル剤(3)を早急に調整し、このゲル剤(3)を望ましいゲル状態で基材に安定させるため、ゲル化剤(商品名:ボラックス;COLLOID#513)が配合される。
このゲル化剤の配合は0.1〜1.2重量%、より好ましくは1重量%配合される。
この理由は、配合量が0.1重量%未満であると得られるゲル剤の粘度が不足し、ゲル剤が柔らかくなりすぎるため好ましくなく、一方1.2重量%を超えると逆に粘度が強くなりすぎ、基材(2)に対する安定感が損なわれるためいずれの場合も好ましくないからである。
【0017】
また、このゲル剤(3)には適度な粘着性を付与させるためグリコールが2〜10重量%、より好ましくは5重量%配合される。
この理由は、配合量が2重量%未満であると充分な粘着性が得られず、基材(2)からゲル剤(3)が脱落しやすくなってしまい、一方10重量%を超えると粘度が強すぎる反面ゲルが柔らかくなり、化学変化により基材(2)を傷めやすくなるためいずれの場合も好ましくないからである。
また、ゲル剤(3)にグリコールを配合することにより、より長時間の冷却が可能となるため、好ましく用いられる。
グリコールとしてはプロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどが好適に使用される。
【0018】
上記した成分以外に、このゲル剤(3)では水が80〜90重量%、より好ましくは89重量%配合される。
この理由は、配合量が80重量%未満であると水分の気化による吸熱が不充分となり、この発明の目的とする長時間冷却が不可能となるため好ましくなく、一方90重量%を超えると充分なゲル状態が得られないため好ましくないからである。
【0019】
この発明の第一配合例に係るゲル剤(3)は以上のような配合により調整される。
ゲル剤(3)を以上のように配合することによって、ゲル剤(3)自体に適度な粘性が付与されるため、基材からの脱落が少なくなり、しかもゲル剤(3)自体の標準温度を約10℃前後とすることができ、患部への貼着と同時にこの10℃前後のゲル剤(3)が患部周辺の熱を取込み、急速に患部を冷却させることができるとともにこの15〜18℃前後の適温で長時間の冷却が可能となる。
【0020】
さらにゲル剤の第二配合例として5〜15重量%のポリビニルアルコール、0.2〜1.2重量%のプロピルパラペン、0.2〜1.2重量%のメチルパラペン、0.1〜1.2重量%のゲル化剤、82〜94重量%の水から構成されるものも好適に例示することができる。
また、第三配合例として前記第一及び第二の配合例により調整されたゲル剤にL-メントールとdL-カンフルとを混合したゲル剤も例示できる。
この混合量としては特に限定はされないが、L-メントール0.024%、dL-カンフル0.012%程度の配合が、皮膚に貼着した際に好適な清涼感を発現させることができるため望ましい。
【0021】
次に、この発明に係るアイシング材(1)の形状及び使用状態について説明する。
図3は、前記図1乃至2に示したアイシング材(1)の一実施例を示す外観図で、図示するようにこの実施例では、開閉自在な密閉容器(4)内にテープ状に形成され巻回されたアイシング材(1)が収納されている。
このような密閉容器(4)内にアイシング材(1)を収納することによって、可搬性に優れ、スポーツ等を行う際に携帯でき、手軽に使用できるとともに、このような密閉容器(4)内に収納しておくことによって、繰り返し使用することが可能となる。
【0022】
図4乃至図6は図3に示したアイシング材(1)の一使用状態を示す説明図で、図示するようにテープ状に形成されたアイシング材(1)は膝や肘、足首等の関節において巻回して好適に使用される。
この実施例では基材(2)として伸縮性発泡合成樹脂を使用しているので、関節に対してよく適合するとともに、ゲル剤(3)による即効的な冷却と同時に圧迫効果を発現させることができるので、捻挫、打撲といったスポーツ障害時に、前もって冷蔵させておくことなく、すばやく巻回させて好適に使用できる。
また、図6に示すように関節等にこのアイシング材(1)を巻回させたまま、アイシング材(1)に水(H)をかけると引き続き長時間、冷却効果を発現させることができる。
使用後は、図7に示すようにナイロン袋(b)等にアイシング材(1)を収納し、このナイロン袋(b)に水を入れ、アイシング材(1)に水分を吸収させた後、余分な水分を捨て、図8に示すようにナイロン袋(b)の開口部を中のアイシング材(1)が乾燥しないようにモール等によりしっかりと密封して、容器(4)内に収納し、冷暗所等に保管させておけば、冷蔵させることなく、再使用が可能となる。
従って、このような状態に保管させておくと、どこでもすぐに患部の冷却と圧迫とが即効的に行える。
【0023】
また、アイシング材(1)の形状は冷却を要する患部の箇所により適宜決定されればよく、前述したテープ状に限らず、例えば図9乃至図10に示すようなシート状に形成されて、発熱時の熱取りや、肩等において貼着されてもよい。
さらに図11に示すように袋体(5)内にアイシング材(1)を配設し、この袋体(5)の両端をベルト部(51)とすると、図12乃至図13に示すように腰や肩等に袋体(5)の両端のベルト部(51)を巻き付けて好適に固定させることができる。
或いは、図14に示すように両肩にアイシング材(1)を貼着させて、この気化作用を利用してスポーツ選手、特に野球選手などの肩の冷却や疲労回復等に使用させてもよい。
【0024】
次に発明に係るアイシング材(1)の変更例について説明する。この発明に係るアイシング材(1)は前述した構成に限定されず、例えば図15に示すような靴中敷状に形成され、スポーツシューズ(S)の内底に配設される構成としてもよい。
或いは、図16乃至17に示すようにスポーツシューズの中敷(M)の踏み付け部(M1)及び土踏まず部(M2)、踵寄り部(M3)にそれぞれ適宜な大きさのアイシング材(1)を充填させておき、この中敷(M)をスポーツ時にシューズ内に配設させて使用してもよい。
この場合、図18の断面図にて示すように、中敷(M)の所定位置に収納部(c)を設けておいて、この収納部(c)内に所定形状のアイシング材(1)を充填しておき、表面を吸湿性のよい繊維材料(f)等で被覆させておけば、アイシング材(1)による冷却効果と同時に吸湿効果をも発現させることができる。
或いは中敷(M)を発泡性の合成樹脂(w)にて形成しておき、その所定箇所にアイシング材(1)を設ける構成としてもよい。
【0025】
このようにアイシング材(1)を中敷としてスポーツシューズ(S)の内底に配設しておくと、基材(2)である伸縮性発泡合成樹脂がランニングなどの運動中に足部に与える衝撃を吸収して足部に対する障害を防止させると同時に、ゲル剤により足部の熱が吸収され、障害回復、疲労回復を促進し、アイシングと衝撃吸収作用との相乗効果が発現され、運動能力の持続性を高めることができる。
さらに、図16乃至17に示すように踏み付け部(M1)、土踏まず部(M2)、踵寄り部(M3)といった特定部位にアイシング材(1)を設けることによって、局部における過度の衝撃や疲労を効果的に防止することができる。
しかも、足部の摩擦による熱を吸収するので、マメ、ウオノメ等の発生をも防止することができる。
【0026】
この変更例におけるアイシング材(1)のゲル剤としては、第一配合例に示したゲル剤が、プロピルパラペン、メチルパラベンといった抗菌剤が配合されているので、好適に使用される。
このような抗菌剤配合のゲル剤を使用することにより、シューズ内の低温を維持しながら、雑菌の繁殖を防ぐことができる。
さらに、このアイシング材(1)は数回の使用毎に適宜交換して使用すればよく常にその機能を発現させることができるとともに、スポーツの種類によって適宜取り替え可能で、その装着も容易であるので、手軽に簡便に使用できる。
しかも、運動能力の維持、軽い練習中の疲労蓄積の防止、故障回復の補助といった各種スポーツの分野で目的に応じた構成で幅広く用いることができる。
【0027】
尚、この変更例では、アイシング材(1)を構成する基材やゲル剤は前述したものに限定はされず、例えば基材(2)として綿、レーヨン、アセテート、ナイロン、ポリエステル等の素材が単独又は混合された不織布を用い、この基材に発泡性合成樹脂のスポンジ等を積層させる構成としてもよい。
ゲル剤としても第一配合例のもの以外に、前述した第二配合例のゲル剤も好適に使用できる。
【0028】
図19はこの発明に係るアイシング材(1)の第二変更例を示す平面説明図であり、図示する変更例で、アイシング材(1)はベスト状に形成されている。
このように、アイシング材(1)をベスト形状とすることにより、図20に示すように着用すると同時に冷却効果が得られ、着用部分全体を一定の温度で冷却持続し、消防防火作業等において好適に使用できる。
この変更例においても、前述の変更例と同様に、基材として伸縮性のある発泡性合成樹脂を用いても、或いは不織布を用いてもよい。
不織布を用いた場合には図21に示すように、不織布(2a)の厚みの繊維間にゲル剤(3)を強固に組み込む構成とすれば、不織布の伸縮性の小さい性質と相まって、ゲル剤(3)の基材(21)からの脱落が防止され、反復的な使用に耐用できる消防防火用のアイシング材(1)となる。
尚、ゲル剤(3)としても前述と同様、第一、第二配合例に示したいずれのものも好適に使用できる。
【0029】
図22はこの発明に係るアイシング材(1)の第三変更例を示す外観説明図であり、図23はその使用状態を示す説明図である。
この変更例では、図示するようにアイシング材(1)はフェイスマスク状に形成されている。
このようにフェイスマスク状に形成されたアイシング材(1)を顔面に装着させると、肌に密着し、適度なシメリ感を肌に与えながら、急速冷却を行い、肌の毛細血管を収縮させ、肌を引き締める効果が期待できるため、エステティックサロンや一般家庭での美顔用冷却パックに、或いは日焼け後のほてり感を静める冷却パックとして好適に使用できる。
尚、この変更例において、使用されるアイシング材(1)としては特に限定はされず、基材として伸縮性のある発泡性合成樹脂や不織布等が好適に使用できる。
基材として不織布を用いた場合には、アイソトープによるγ滅菌などを用いた滅菌処理が素材を傷めることなく予め行うことができるため、特に火傷の治療など医療用の冷却パックとして好適に用いることができる。
ゲル剤(3)としても前述と同様、適宜任意の配合のものが限定されることなく好適に使用でき、使用後は密封保管することにより再使用可能となる。
【0030】
さらに、この変更例では図示するように、目、鼻、口に対応する部分にそれぞれフラップ(i)を形成して、使用時に開口する構成としておけば、その着脱が容易となるため好ましいが、特に限定はされず、予め所定の開口部を設けておく構成としてもよい。
【0031】
図24乃至25はこの発明に係る第四変更例を示す外観説明図である。図示するようにこの変更例で、アイシング材(1)は両目若しくは片目を覆う眼帯状に形成され、クーリングアイパッドとして使用される。
この場合、特に図25に示す片目用のものには、端部に留め部(t)を形成させておくと好ましい。
さらに、このクーリングアイパッドにおいては、特にゲル剤に、L-メントールとdL-カンフルとを配合させておくと、好適な清涼感が発現され、ドライバーやOAオペレーターの休息用に、予め冷却しておくことなくそのままで皮膚に密着して好適に急速冷却することが可能となる。
或いは、医療用として炎症を伴う眼疾患に対して好適に使用することができる。
さらに、図26乃至27に示すような小片状に形成することにより前述した用途以外に、例えば歯科治療用のアイシングパッドとして、予め冷却しておくことなく、そのまま使用できる。
この変更例においても使用される基材、ゲル剤は任意であるが、基材として不織布を用いると予め滅菌処理を行なうことが可能となり、またゲル剤にL-メントールとdL-カンフルとを配合させておくと好適な清涼感を発現させることができるので、特に眼科治療や歯科治療に用いる医療用として好適に使用できる。
【0032】
この発明に係るアイシング材(1)の構成は以上の通りであり、任意のタイプのゲル剤や基材を使用目的や使用部位に応じて適宜組み合わせてアイシング材(1)とすればよい。
すなわち、この発明においては使用されるゲル剤として3つのタイプの配合例のものを好適な実施例として示した。
第一配合例に示したゲル剤では、貼着と同時に即効的な冷却が行え、且つ10〜15℃の低温で7〜8時間程度の冷却が可能となるという特性を示し、また、第二配合例に示したゲル剤では、水分含有量が高いため、長時間冷却が可能となるという特性を発現できる。
さらに第三配合例に示したゲル剤では、皮膚に貼着した際に好適な清涼感を与えることができるため、炎症を伴う眼疾患や冷却用パックなどに好適に使用できる。
【0033】
従って、以上のようなゲル剤の特性、或いは基材の特性を勘案して、適宜任意のアイシング材とすればよい。すなわち、捻挫や打撲といった障害に際して即効的な冷却と圧迫とが必要な際には、基材として伸縮性の発泡合成樹脂を用い、且つゲル剤として即効的な冷却効果を発揮できる第一配合例のゲル剤を使用すればよい。
またスポーツシューズの中敷として靴内底に配設する場合には基材として伸縮性の発泡合成樹脂を使用すると、衝撃緩衝作用が発現されるため好ましく、さらにこの基材に充填されるゲル剤としては即効冷却が可能なもの、粘着性の高いもの、冷却持続時間が長いものなど、目的に応じて任意に選択できる。
さらに、消防防火作業用等に使用する場合には、基材として発泡ウレタン樹脂を用いてゲル剤の含浸量を多くする構成とし、且つゲル剤としてはグリコール含有量が多く、粘度の高いものを用いればゲルの脱落を好適に防止しながら好適な冷却が行えるとともに反復使用も行うことができる。
また美顔用の冷却パック或いは眼科、歯科などの医療用として顔面などに使用する場合では、基材として、素材変性を起こすことなく滅菌処理ができる不織布が好適に用いられ、且つゲル剤としてもL-メントールとdL-カンフルとを配合させて清涼感を与えるものをそれぞれ任意に採用すればよく、限定されることなくいずれの組合せも好適に採用できる。
【0034】
【実施例】
以下、実施例を挙げて、この発明に係るアイシング材の効果を一層明確にする。
(実施例1)
厚みが0.3cm、幅7.6cm、長さ183cmのポリウレタン製基材に4重量%のポリビニルアルコール、1重量%のプロピルパラベン、1重量%のメチルパラペン、5重量%のポリエチレングリコール、89重量%の水から調整されたゲル剤を1重量%のゲル化剤溶液中に入れ、適度なゲル状態を得た後、充填させ、アイシング材とした。
(実施例2)
基材として厚みが0.3cm、幅7.6cm、長さ183cmの不織布(ポリエステル)を用い、ゲル剤として6重量%のポリビニルアルコール、1重量%のポリビニルアルコール凝固剤、1重量%のプロピルパラベン、1重量%のメチルパラベン、91重量%の水から調整されたものを用いた以外は実施例1と同様のアイシング材とした。
【0035】
【試験例】
前記実施例1〜2で得られたアイシング材を用い、ひじに障害のあるパネラー10人の肘に貼着し、▲1▼貼着直後の冷却感、▲2▼貼着直後の圧迫感、▲3▼貼着7時間後における冷却感の各項目についてそれぞれ以下の点数評価を行った。
-2 良くない
-1 あまり良くない
0 ほぼ同じ
+1 少し良い
+2 かなり良い
この結果を表1に示す。
【0036】
【表1】

【0037】
【発明の効果】
以上詳述した如く、この発明は基材とこの基材中に充填されるゲル剤とからなり、前記ゲル剤には少なくともポリビニルアルコール、ゲル化剤、水とが含有され、前記ゲル化剤の含有量が0.1〜1.2重量%であることを特徴とするアイシング材及び4〜15重量%のポリビニルアルコール、0.2〜1.2重量%のプロピルパラベン、0.2〜1.2重量%のメチルパラペン、0.1〜1.2重量%のゲル化剤、2〜10重量%のグリコール、80〜90重量%の水から構成されるゲル剤を用いてなることを特徴とするアイシング材、並びにこれら構成からなるアイシング材を靴内底に配設してなることを特徴とするアイシング材であるから、前もって冷蔵する必要がなく、必要な時に簡便に即効的な冷却が行えるとともにこの冷却と同時に患部の圧迫をも行え、且つ長時間冷却が可能となり、ねんざ、打撲、肉離れ等のスポーツ障害や筋肉疲労の回復に好適に使用され、しかもかび等の発生を防止して使用される取扱いに優れたアイシング材となる効果を奏する。
【0038】
さらに密封容器内に収納される構成とすることにより、ゲルが自己冷却され、再使用が可能となると同時に可搬性にも優れ、手軽に持ち運んで、簡便に使用でき、汎用性が向上する。
シート状、またはテープ状とすることにより患部に応じた応急処置が行える。
また袋体内にアイシング材が配設されてなる構成とすると、スポーツ障害以外にも一般の発熱時やハレ等の患部の熱取り用として家庭用としても好適に使用できる。
基材をポリウレタン樹脂により形成すると、基材自体に良好な耐薬品性、耐熱性が発現され、且つ伸縮性と同時にゲル剤及び水分の吸収性とゲル剤の脱落防止効果も向上され、ゲル剤の基材からの脱落を防止することができる。
【0039】
このアイシング材を靴内底に配設する構成とすると、ランニングなどの運動中に足部に対して衝撃吸収とアイシングとの作用を同時に発現させることができるので障害発生の防止、疲労回復の促進といった効果を奏する。
また、ベスト状に形成することにより、或いはフェイスマスク状に形成することにより装着と同時の冷却と、装着部分全体の一定の温度での持続的冷却が行えるため消防防火作業や冷却パックとして優れたアイシング材となる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】
この発明に係るアイシング材の一実施例を示した外観説明図である。
【図2】
図1の部分断面拡大図である。
【図3】
この発明に係るアイシング材の保管状態の一実施例を示した外観説明図である。
【図4】
この発明に係るアイシング材の第一使用状態を示した外観説明図である。
【図5】
この発明に係るアイシング材の第二使用状態を示した外観説明図である。
【図6】
この発明に係るアイシング材の第三使用状態を示した外観説明図である。
【図7】
この発明に係るアイシング材の一使用後の処理方法の一部を示した外観説明図である。
【図8】
この発明に係るアイシング材の一使用後の処理方法の一部を示した外観説明図である。
【図9】
この発明に係るアイシング材をシート状とした第一使用状態を示す外観説明図である。
【図10】
この発明に係るアイシング材をシート状とした第二使用状態を示す外観説明図である。
【図11】
この発明に係るアイシング材を袋体内に配設した状態を示す外観説明図である。
【図12】
袋体内に配設されたアイシング材の第一使用状態を示した外観説明図である。
【図13】
袋体内に配設されたアイシング材の第二使用状態を示した外観説明図である。
【図14】
この発明に係るアイシング材の第三使用状態を示した外観説明図である。
【図15】
この発明に係るアイシング材の第一変更例の一実施例を示した外観説明図である。
【図16】
この発明に係るアイシング材の第一変更例の他の実施例を示した平面説明図である。
【図17】
この発明に係るアイシング材の第一変更例の他の実施例を示した平面説明図である。
【図18】
図16のA-A’線断面図である。
【図19】
この発明に係るアイシング材の第二変更例を示した外観説明図である。
【図20】
図18に示した第二変更例の使用状態説明図である。
【図21】
この発明に係るアイシング材の他の実施例における基材とゲル剤との状態を示した説明図である。
【図22】
この発明に係るアイシング材の第三変更例を示した外観説明図である。
【図23】
図21に示した第三変更例の使用状態説明図である。
【図24】
この発明に係るアイシング材の第四変更例を示した外観説明図である。
【図25】
この発明に係るアイシング材の第四変更例を示した外観説明図である。
【図26】
この発明に係るアイシング材の他の変更例を示した外観説明図である。
【図27】
この発明に係るアイシング材の他の変更例を示した外観説明図である。
【符号の説明】
1 アイシング材
2 基材
3 ゲル剤
4 密封容器
5 袋体
 
訂正の要旨 訂正の要旨
本件訂正請求は、明細書の特許請求の範囲の請求項1及び請求項3、並びに、発明の詳細な説明の「課題を解決するための手段」の項及び「発明の効果」の項中の各記載中の「とが含有されてなること…」という記載を「とが含有され、前記ゲル化剤の含有量が0.1〜1.2重量%であること…」と訂正するものである。
異議決定日 1999-09-01 
出願番号 特願平4-218583
審決分類 P 1 651・ 113- YA (A61F)
P 1 651・ 534- YA (A61F)
P 1 651・ 121- YA (A61F)
最終処分 維持  
前審関与審査官 藤井 彰  
特許庁審判長 青山 紘一
特許庁審判官 大里 一幸
長崎 洋一
登録日 1998-06-26 
登録番号 特許第2795782号(P2795782)
権利者 加納 達哉
発明の名称 アイシング材  
代理人 清原 義博  
代理人 藤村 元彦  
代理人 清原 義博  
代理人 小林 雅人  
代理人 吉村 直樹  
代理人 森 義明  
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