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審決分類 |
審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載 H04N 審判 全部申し立て 2項進歩性 H04N |
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管理番号 | 1024458 |
異議申立番号 | 異議1999-72022 |
総通号数 | 15 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1990-10-05 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 1999-05-25 |
確定日 | 2000-08-28 |
異議申立件数 | 1 |
事件の表示 | 特許第2829025号「画像再生装置」の請求項1乃至4の特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第2829025号の請求項1、4に係る特許を取り消す。 同請求項2、3に係る特許を維持する。 |
理由 |
1.手続きの経緯 本件における手続きの経緯は次のとおりである。 特許出願 平成 1年 3月22日 特許権設定登録 平成10年 9月18日 特許異議の申立(申立人相原光政) 平成11年 5月25日 取消理由通知 平成11年10月27日 2.本件特許発明 本件特許第2829025号の請求項1〜4に係る発明は、特許明細書及び図面の記載からみて、それぞれ、特許請求の範囲の請求項1〜4に記載された事項によって構成される次のとおりのものと認める。 「【請求項1】画像データが記録される画像データ記録領域と、この画像データ記録領域に記録された画像データのヘッダ情報が記録されるヘッダデータ記録領域とを有する画像記録媒体を再生し、前記画像データ及びヘッダデータをそれぞれ表示する画像表示装置において、前記ヘッダデータ記録領域に記録されたヘッダデータが有効か無効かを判別する判別手段と、この判別手段の判別結果に基づいて前記ヘッダデータの表示を制御する制御手段とを具備してなることを特徴とする画像再生装置。 【請求項2】前記判別手段は、前記ヘッダデータとともに前記ヘッダデータ記録領域に記録されたIDコードを読み出し、このIDコードと予め設定されたと基準IDコードとを比較して判別動作を行なうことを特徴とする請求項1記載の画像再生装置。 【請求項3】前記IDコードは、ヘッダデータの各種項目に対応させてそれぞれ付されており、前記ヘッダデータのうち前記判別手段で有効と判別されたIDコードの付された項目のみを表示させるように構成してなることを特徴とする請求項2記載の画像再生装置。 【請求項4】前記判別手段により無効と判別された状態で、前記画像記録媒体に対して、前記IDコードを含む前記ヘッダデータ記録領域の内容を書き換え可能な編集手段を具備してなることを特徴とする請求項1記載の画像再生装置。」 3.請求項1及び4に係る発明について これに対して、請求項1及び4に係る発明について平成11年10月27日付けで取消理由を通知し、期間を指定して意見書を提出する機会を与えたが、特許権者からは何らの応答もない。 そして、上記の取消理由は妥当なものと認められるので、上記請求項1及び4に係る特許は取り消されるべきものである。 4.請求項2及び3に係る発明について 特許異議申立人が提出した証拠のいずれにも本件請求項2に記載された構成「ヘッダデータ記録領域に記録されたIDコードと予め設定された基準IDコードとを比較して判別動作を行なうこと」が記載されていないことから、本件請求項2に係る発明が、当該証拠のいずれかに記載されているとも、また、これらの証拠に記載された発明から容易に発明をすることができたものとも認められない。そして、本件請求項3は上記請求項2の従属項であるから、本件請求項3に係る発明は、上記請求項2と同一の理由により、当業者が容易に発明をすることができたものとはいえない。 5.むすび 以上のとおりであるから、本件請求項1及び4に係る特許は上記取消理由に示したように特許法第29条第2項の規定に違反してされたものであり、同法第113条第1項第2号に該当する。 また、本件請求項2及び3に係る特許については、取消理由を発見しない。 よって、結論のとおり、決定する。 |
異議決定日 | 2000-07-07 |
出願番号 | 特願平1-69828 |
審決分類 |
P
1
651・
121-
ZC
(H04N)
P 1 651・ 113- ZC (H04N) |
最終処分 | 一部取消 |
前審関与審査官 | 藤内 光武 |
特許庁審判長 |
水谷 好男 |
特許庁審判官 |
石川 伸一 小池 正彦 |
登録日 | 1998-09-18 |
登録番号 | 特許第2829025号(P2829025) |
権利者 | 株式会社東芝 東芝エー・ブイ・イー株式会社 |
発明の名称 | 画像再生装置 |