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審決分類 審判 一部申し立て 1項3号刊行物記載  F01N
審判 一部申し立て 4項(5項) 請求の範囲の記載不備  F01N
審判 一部申し立て 2項進歩性  F01N
管理番号 1028205
異議申立番号 異議2000-72428  
総通号数 16 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1994-02-15 
種別 異議の決定 
異議申立日 2000-06-13 
確定日 2000-12-25 
異議申立件数
事件の表示 特許第2990956号「排気微粒子除去装置の車両搭載構造」の請求項1、2に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 特許第2990956号の請求項1ないし2に係る特許を維持する。 
理由 【1】手続の経緯
特許第2990956号の請求項1ないし3に係る発明についての出願は、平成4年7月23日に特許出願され、平成11年10月15日に設定登録されたものであり、その後、請求項1及び2に係る発明について、いすゞ自動車株式会社より特許異議の申立てがなされ、平成12年8月3日付けで取消理由の通知がなされ、その指定期間内である平成12年10月31日付けで特許異議意見書が提出されたものである。

【2】申立の理由の概要
申立人いすゞ自動車株式会社は、刊行物として、
甲第3号証:特開昭59-145318号公報
甲第4号証:実願平2-70325号(実開平4-28118号)のマイクロフィルム
を提出し、
(1)本件請求項1に係る発明は、甲第1号証に記載された発明であり、特許法第29条第1項第3号に該当するので、本発明の特許は取り消されるべきものである。
(2)本件請求項1に係る発明は、甲第2号証に記載された発明であり、特許法第29条第1項第3号に該当するので、本発明の特許は取り消されるべきものである。
(3)本件請求項1に係る発明は、甲第3号証及び甲第4号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、本発明の特許は取り消されるべきものである。
(4)本件請求項2に係る発明は、甲第2号証に記載された発明であり、特許法第29条第1項第3号に該当するので、本発明の特許は取り消されるべきものである。
(5)本件請求項1に係る発明の特許は、その明細書が特許法第36条第5項及び第6項の規定に適合していない出願に対してなされたものであり、取り消されるべきものである。
旨主張している。

【3】明細書の記載要件について
申立人は、本件請求項1における「車両が後輪駆動の場合、前輪と後輪との間に前記排気微粒子除去装置を配置し、前輪駆動の場合、後輪の後部に前記排気微粒子除去装置を配置した」の記載に関し、前輪駆動型車両と後輪駆動型車両とは別異の技術分野に属するものであり、「前輪駆動の場合」及び「後輪駆動の場合」という選択肢に類似の性質または機能がないことから、本件請求項1に記載された事項に基づいて、まとまりのある一の技術思想がとらえることができず、本件明細書の特許請求の範囲の記載は、特許法第36条第5項第2号に違反する、旨主張する。
しかしながら、本件請求項1に記載された「車両が後輪駆動の場合、前輪と後輪との間に前記排気微粒子除去装置を配置し」及び「前輪駆動の場合、後輪の後部に前記排気微粒子除去装置を配置した」の各事項は、「従来の内燃機関の排気微粒子除去装置の有する課題を解消し、車両の走行中に再生時期となった場合には走行中においても再生処理を実行する排気微粒子除去装置において、車両走行中の駆動輪からの跳ね水や泥等がフィルタにかかりにくい位置にフィルタを配置した排気微粒子除去装置の車両搭載構造を提供する」(段落【0007】参照)という課題を解決するという共通の機能を備えるものであるから、本件請求項1に記載された事項に基づいて、まとまりのある一の技術思想をとらえることができるものである。
したがって、本件明細書の特許請求の範囲の記載は、特許を受けようとする発明の構成に欠くことができない事項のみを記載した項に区分していない、とすることはできない。

【4】本件発明
特許第2990956号の請求項1及び2に係る発明は、その特許請求の範囲の請求項1及び2に記載された次のとおりのものと認める。
「【請求項1】内燃機関の排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを内装し、車両の走行状態でも前記フィルタの再生を可能にした排気微粒子除去装置の車両への搭載構造であって、車両が後輪駆動の場合、前輪と後輪との間に前記排気微粒子除去装置を配置し、前輪駆動の場合、後輪の後部に前記排気微粒子除去装置を配置したことを特徴とする排気微粒子除去装置の車両搭載構造。
【請求項2】内燃機関の排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを内装し、車両の走行状態でも前記フィルタの再生を可能にした排気微粒子除去装置の車両への搭載構造であって、前記排気微粒子除去装置を車両の駆動輪の後方に設置する場合、その設置位置を前記駆動輪の直後を避けて、車両内側にオフセットしたことを特徴とする排気微粒子除去装置の車両搭載構造。」

【5】引用刊行物記載の発明
(1)刊行物1
当審が通知した取消の理由に引用された刊行物1(申立人が提出した甲第1号証)には、
a.「図1はシステム構成を示す。システムはパティキュレート捕集フィルタ、パティキュレート点火・燃焼装置、センサ及びアクチュエータを含む制御装置で構成されている」(第25頁右欄第17〜20行)
b.「搭載性をより良くするために、このシステムは2つの大きなフィルタの代わりに2つの小さなフィルタを使っている。通常、排気ガスは両方のフィルタを通過し、パティキュレートが捕集される。パティキュレートの体積量が所定値になったと判断された時、2つのフィルタは交互に再生される。排気ガスは再生されている1つのフィルタへ流れることが許可されない。同じ条件のもとで全ての再生サイクルを行うことにより、確実な再生を保証する。」(第27頁左欄第38行〜右欄第4行)
c.「左右のフィルタは図9に概略示されるように搭載されている。」(第29頁左欄第2〜4行)
等の記載があり、また、図9によれば、フィルタは、車両の前輪と後輪との間に配置されているものと認められる。
よって、上記の各記載及び各図を参照すれば、上記刊行物1には、
「内燃機関の排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するフィルタを内装し、車両の走行状態でも前記フィルタの再生を可能にしたシステムを車両の前輪と後輪との間に配置する」点に関する発明
が記載されているものと認められる。
(2)刊行物2
当審が通知した取消の理由に引用された刊行物2(申立人が提出した甲第2号証)には、
d.「GM6.2リットルエンジンはシボレーとGMCトラックの小型車と大型車の両方の製品に提供され、小型車と大型車の両方の排気ガス規制に適合しなければならない。これらの製品は色々な車台(付録1)と、多数の駆動系オプションを持っている(自動あるいは手動変速機、2輪あるいは4輪駆動、多数のアクスル比)。代表的なファミリー輸送や商業車使用に加えて、オフロードやレクリエーション使用を含む大衆製品として使われる。この使用範囲の広さはいかなる後処理システムであれ、設計及び開発に難題を呈している。開発されたシステムは、予想される全ての運転状況で有効に働き、且つ全ての車種に実装できねばならない。」(第35頁右欄第19〜32行)
e.「図4は、GMの排気供給バーナー・バイパス・パティキュレート・トラップ・システムとその主要コンポーネントを示す。通常作動中は、オリフィスバルブが開き、圧力リリーフバルブ(PRV)は負圧式カムロック機構により閉まる。このモードにおいて、全ての排気ガスはフィルタを通過する。・・・再生順序はトラップを通じて流れる要求排気ガス流量を測定し、それ以外の排気ガスを濾過されない排気ガスとしてマフラーに向かわせるべく、オリフィスバルブを閉弁し、PRV上のカムロック機構の解放を伴う。このモードでバーナーはトラップ再生のために排気温度を700度に上げるように作動する。所定の再生期間の後、システムは捕集モードに戻る。」(第40頁右欄第30行〜第41頁左欄第18行)
f.「車両実装の考慮は、当初より、システム選定、設計及び開発プロセスの中の不可分要素である。このトラップ酸化システムは、様々な構成の数車種に搭載されている。当初の配管やバルブシステム配置は、複雑さを低減し、利用できる狭い空間にうまく合わせ、車体床下やシャシへの影響を最小にするように、2回修正された。
図20は、通常の量産車両に装着された現行システム構成の上面図である。C/Kトラックへの実際のシステム装着の写真を図21に示す。」(第52頁左欄第15〜28行)
等の記載があり、また、図20によれば、トラップは、車両の前輪と後輪との間であって、前輪及び後輪に対し車両内側にオフセットした位置に配されているものと認められる。
よって、上記の各記載及び各図を参照すれば、上記刊行物2には、
「内燃機関の排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するトラップを内装し、車両の走行状態でも前記トラップの再生を可能にしたバーナー・バイパス・パティキュレート・トラップ・システムを車両の前輪と後輪との間に配置する」点に関する発明(以下、「刊行物2記載の第1発明」という。)、及び
「内燃機関の排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するトラップを内装し、車両の走行状態でも前記トラップの再生を可能にしたバーナー・バイパス・パティキュレート・トラップ・システムを車両の前輪及び後輪に対し車両内側にオフセットした位置に設置する」点に関する発明(以下、「刊行物2記載の第2発明」という。)
が記載されているものと認められる。
(3)刊行物3
当審が通知した取消の理由に引用された刊行物3(申立人が提出した甲第3号証)には、
g.「ディーゼルパティキュレートフィルタをマフラーの最下流におき前記フィルタとマフラーの間にバーナ及び排気切換バルブを配置し、前記フィルタ再生時にはエンジンの排ガスをバイパスパイプに流すようにした排ガス浄化装置。」(公報第1頁左下欄第5〜9行)
h.「第1図(a),(b)は本発明に係る排ガス浄化装置の第1実施例で1は車体、2はエンジン」(公報第1頁右下欄第19〜20行)
等の記載があり、また、第1図によれば、ディーゼルパティキュレートフィルタ7は、後輪の後部であって、前後輪に対し内側にオフセットした位置に設置されているものと認められる。
よって、上記の各記載及び各図面を参照し、車両における前輪と後輪とは、少なくともその一方が駆動されることを考慮すれば、上記刊行物3には、
「エンジンの排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するディーゼルパティキュレートフィルタを内装し、車両の走行状態でも前記フィルタの再生を可能にした排ガス浄化装置を車両の後輪の後部に配置する」点に関する発明(以下、「刊行物3記載の第1発明」という。)及び
「エンジンの排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するディーゼルパティキュレートフィルタを内装し、車両の走行状態でも前記フィルタの再生を可能にした排ガス浄化装置を車両の駆動輪の後方の位置に設置する」点に関する発明(以下、「刊行物3記載の第2発明」という。)
が記載されているものと認められる。
(4)刊行物4
当審が通知した取消の理由に引用された刊行物4(申立人が提出した甲第4号証)における、
i.「エンジンを車体前部に搭載した前輪駆動式のキャブオーバ型車の排気系配設構造であって、上記車両の後輪車軸の前方又は後方位置で、かつ、側面視における後輪の略外形線内に、上記排気系のサイレンサが、その長手軸が車幅方向に向けられて配設されていることを特徴とするキャブオーバ型車の排気系配設構造。」(明細書第1頁第5〜11行)
の記載及び各図面を参照すれば、上記刊行物4には、
「排気系のサイレンサを車両の後輪車軸の後方位置で、かつ、側面視における後輪の略外形線内に配置する」点に関する発明
が記載されているものと認められる。

【6】対比・判断
(1)本件請求項1に係る発明について
本件請求項1に係る発明と上記刊行物1に記載の発明とを対比すると、後者における「フィルタ」、「システム」は、その機能からみて各々前者における「パティキュレートフィルタ」、「排気微粒子除去装置」に相当することから、両者は、
「内燃機関の排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを内装し、車両の走行状態でも前記フィルタの再生を可能にした排気微粒子除去装置を車両へ搭載する」点で一致しているものと認められる。
また、本件請求項1に係る発明と上記刊行物2に記載の第1発明とを対比すると、後者における「トラップ」、「バーナー・バイパス・パティキュレート・トラップ・システム」は、その機能からみて各々前者における「パティキュレートフィルタ」、「排気微粒子除去装置」に相当することから、両者は、
「内燃機関の排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを内装し、車両の走行状態でも前記フィルタの再生を可能にした排気微粒子除去装置を車両へ搭載する」点で一致しているものと認められる。
また、本件請求項1に係る発明と上記刊行物3に記載の第1発明とを対比すると、後者における「エンジン」、「ディーゼルパティキュレートフィルタ」、「排ガス浄化装置」は、その機能からみて各々前者における「内燃機関」、「パティキュレートフィルタ」、「排気微粒子除去装置」に相当することから、両者は、
「内燃機関の排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを内装し、車両の走行状態でも前記フィルタの再生を可能にした排気微粒子除去装置を車両へ搭載する」点で一致しているものと認められる。
上記のように、刊行物1ないし刊行物3に記載の発明は、本件請求項1に係る発明と一致点を有するものの、何れの発明も、本件請求項1に係る発明の構成に欠くことのできない事項である「車両が後輪駆動の場合、前輪と後輪との間に前記排気微粒子除去装置を配置」する構成、「車両が前輪駆動の場合、後輪の後部に前記排気微粒子除去装置を配置」する構成の何れの構成をも具備していない。さらに、当該構成について、刊行物4にも記載されておらず、また、本件特許出願前周知の事項とも認められない。
そして、本件請求項1に係る発明は、駆動輪と排気微粒子除去装置の位置とを関連付けた当該構成を具備することにより、「車両が後輪駆動の場合、前輪と後輪との間に排気微粒子除去装置を配置され、前輪駆動の場合、後輪の後部に排気微粒子除去装置を配置されるので、車両走行中の駆動輪からの跳ね水や泥がフィルタにかかりにくく、再生中のフィルタの破損が防止される。」(段落【0024】参照)という、顕著な作用効果を奏するものと認められる。
なお、申立人は、刊行物1の図9は、排気微粒子除去装置が後輪駆動車の前輪と後輪との間に配置されたことをはっきりと示している旨主張しているが、図9及び刊行物1における他の記載を検討しても、図9に記載された車両が後輪駆動車であると特定するに足る記載はなく、申立人の当該主張は採用できない。
また、申立人は、刊行物2の図20は、排気微粒子除去装置が後輪駆動車の前輪と後輪との間に配置されたことをはっきりと示している旨主張しているが、図20及び刊行物2における他の記載を検討しても、図20に記載された車両が後輪駆動車であると特定するに足る記載はなく、申立人の当該主張は採用できない。
したがって、本件請求項1に係る発明は、上記各刊行物に記載された発明ではなく、また、刊行物3及び4に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとすることもできない。

(2)本件請求項2に係る発明について
本件請求項2に係る発明と上記刊行物2に記載の第2発明とを対比すると、後者における「トラップ」、「バーナー・バイパス・パティキュレート・トラップ・システム」は、その機能からみて各々前者における「パティキュレートフィルタ」、「排気微粒子除去装置」に相当することから、両者は、
「内燃機関の排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを内装し、車両の走行状態でも前記フィルタの再生を可能にした排気微粒子除去装置を車両へ搭載する」点で一致しているものと認められる。
また、本件請求項2に係る発明と上記刊行物3に記載の第2発明とを対比すると、後者における「エンジン」、「ディーゼルパティキュレートフィルタ」、「排ガス浄化装置」は、その機能からみて各々前者における「内燃機関」、「パティキュレートフィルタ」、「排気微粒子除去装置」に相当することから、両者は、
「内燃機関の排気ガス中に含まれるパティキュレートを捕集するパティキュレートフィルタを内装し、車両の走行状態でも前記フィルタの再生を可能にした排気微粒子除去装置の車両への搭載構造であって、前記排気微粒子除去装置を車両の駆動輪の後方の位置に設置する」点で一致しているものと認められる。
上記のように、刊行物2ないし刊行物3に記載の発明は、本件請求項2に係る発明と一致点を有するものの、何れの発明も、本件請求項2に係る発明の構成に欠くことのできない事項である「排気微粒子除去装置を車両の駆動輪の後方に設置する場合、その設置位置を前記駆動輪の直後を避けて、車両内側にオフセットし」て設置する構成を具備しておらず、また、当該構成は、本件特許出願前周知の事項とも認められない。
そして、本件請求項2に係る発明は、駆動輪と排気微粒子除去装置の位置とを関連付けた当該構成を具備することにより、「排気微粒子除去装置を車両の駆動輪の後方に設置する場合は、駆動輪の直後からオフセットした位置に配置されるので、車両走行中の駆動輪からの跳ね水や泥がフィルタにかかりにくく、再生中のフィルタの破損が防止される。」(段落【0025】参照)という、顕著な作用効果を奏するものと認められる。
なお、申立人は、刊行物2の図20は、排気微粒子除去装置が車両内側にオフセットして設置されており、しかも、排気微粒子除去装置は、4輪駆動車を含む全ての車種に実装されるものであるから、刊行物2には、「排気微粒子除去装置を車両の駆動輪(4輪駆動車の前輪)の後方に設置する場合、その設置位置を前記駆動輪の直後を避けて、車両内側にオフセットした」点が記載されている旨主張している。
しかしながら、図20及び刊行物2における他の記載を検討しても、図20に記載された車両が4輪駆動車であると特定するに足る記載はない。さらに、刊行物2には、排気微粒子除去装置が4輪駆動車にも実装可能である旨の記載があるものの(上記摘記事項【5】(2)d.参照)、4輪駆動車に排気微粒子除去装置を実装する場合、同装置を4輪駆動車に対して具体的にどの位置に装着するかについては、何らの記載もない。よって、申立人の上記主張は採用できない。
したがって、本件請求項2に係る発明は、上記刊行物2ないし3に記載された発明であるとすることはできない。

【7】むすび
以上のとおりであるから、特許異議申立人が主張する理由及び提出した証拠によっては、本件請求項1ないし請求項2に係る発明についての特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1ないし請求項2に係る発明についての特許を取り消すべき理由を発見しない。
したがって、本件請求項1ないし請求項2に係る発明についての特許は、拒絶の査定をしなければならない特許出願に対してされたものと認めない。
よって、結論のとおり決定する。
 
異議決定日 2000-12-05 
出願番号 特願平4-196850
審決分類 P 1 652・ 113- Y (F01N)
P 1 652・ 532- Y (F01N)
P 1 652・ 121- Y (F01N)
最終処分 維持  
前審関与審査官 小松 竜一  
特許庁審判長 西野 健二
特許庁審判官 関谷 一夫
亀井 孝志
登録日 1999-10-15 
登録番号 特許第2990956号(P2990956)
権利者 トヨタ自動車株式会社
発明の名称 排気微粒子除去装置の車両搭載構造  
代理人 土屋 繁  
代理人 石田 敬  
代理人 椎原 英一  
代理人 鶴田 準一  
代理人 西山 雅也  

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