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審決分類 |
審判 補正却下不服 判示事項別分類コード:13 G04B 審判 補正却下不服 判示事項別分類コード:11 G04B |
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管理番号 | 1031280 |
審判番号 | 補正2000-50040 |
総通号数 | 17 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1992-08-11 |
種別 | 補正却下不服の審決 |
審判請求日 | 2000-05-30 |
確定日 | 2001-01-27 |
事件の表示 | 平成 3年特許願第 40118号「時計ケース」において、平成11年11月11日付けでした手続補正に対してされた補正の却下の決定に対する審判事件について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原決定を取り消す。 |
理由 |
1.手続の経緯 平成2年(1990年)3月6日 第1国(スイス国)出願 平成 3年 3月 6日 パリ条約による優先権主張を伴い出願 平成11年11月11日 手続補正書の提出 平成11年12月 2日 手続補正書の提出 平成12年 3月 7日 平成11年11月11日付け手続補正の補正 却下の決定 平成12年 3月 7日 平成11年12月 2日付け手続補正の補正 却下の決定 平成12年 5月30日 平成11年11月11日付け手続補正の補正 却下の決定に対する審判請求 (審判2000-50040号) 平成12年 5月30日 平成11年12月 2日付け手続補正の補正 却下の決定に対する審判請求 (審判2000-50039号) 2.平成11月11日付け手続補正に対する補正却下の決定の理由 原審における却下の理由は以下のとおりである。 「この補正において、請求項1には「時計ガラスの面が・・・張り出し部を区画形成している」なる記載がある。しかし、時計ケースの面が張り出し部を有することは、願書に添付された明細書又は図面に記載されておらず、またこれらの記載から自明でもない。 したがって、この補正は、明細書の要旨を変更するものと認められ、特許法第53条第1項の規定により、上記結論の通り決定する。」 3.当審の判断 願書に最初に添付した明細書には、 「リム(1) がその一方の側面の長さの一部に設けられた少なくとも1つの間隙(4、11)を備え、該間隙に、時計ケースに固定される時計ガラス(5)又は底部(13)の軸方向張出し部の一側が当てられ、」(【請求項1】)、 「したがって、特許請求の範囲の請求項1に記載のはめ込まれた装飾要素を有する時計ケースを開示するのが本発明の目的である。」(第【0005】段落)、 及び、 「これら間隙3と4とは装飾要素6を受け入れ、リム1に近い方の装飾要素6の表面は間隙3及び4の表面と相補的になっている。図2に示されるように、装飾要素6の上側表面は時計ガラス5の下側に近接しており、こうして時計ガラスが第2の間隙4と保持用目穴4a を通してはずれ落ちることがないようにする。」(第【0009】段落)、 と記載されている。 当該記載と図面の記載からみて願書に最初に添付した明細書及び図面には、 イ)リム1の一部には間隙4が設けられ、 ロ)該間隙4には装飾要素6がはめ込まれ、 ハ)装飾要素6の上側表面には時計ガラス5の張出し部の下側が当てられ、 ニ)時計ガラス5が装飾要素6をリム1の間隙4においてはずれ落ちることがないよう保持している、 ことが記載されている。 してみると、補正後の請求項1に記載された「時計ガラス(5)の面が、前記間隙(4)に重なりまた前記装飾要素(6)を前記間隙(4)の中に保持する張出し部を区画形成している」との事項は、願書に最初に添付した明細書及び図面に記載された事項であるから、当該補正が明細書の要旨を変更するものであるとすることはできない。 4.結論 以上のとおりであるから、平成11年11月11日付けでした手続補正を却下すべきものとした原決定は妥当なものではない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2000-11-30 |
結審通知日 | 2000-12-12 |
審決日 | 2001-01-04 |
出願番号 | 特願平3-40118 |
審決分類 |
P
1
7・
13-
W
(G04B)
P 1 7・ 11- W (G04B) |
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 五閑 統一郎、太田 恒明 |
特許庁審判長 |
平井 良憲 |
特許庁審判官 |
吉村 和彦 榮永 雅夫 |
発明の名称 | 時計ケース |
代理人 | 中山 恭介 |
代理人 | 西山 雅也 |
代理人 | 石田 敬 |