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審決分類 審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  G03B
審判 全部申し立て 発明同一  G03B
審判 全部申し立て 2項進歩性  G03B
管理番号 1041073
異議申立番号 異議1999-74281  
総通号数 20 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1991-05-24 
種別 異議の決定 
異議申立日 1999-11-24 
確定日 2000-12-27 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第2893599号「偏光光源及び投写型表示装置」の請求項1〜6に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第2893599号の請求項1ないし6に係る特許を維持する。 
理由 (1)手続きの経緯
本件特許第2893599号発明は、平成1年10月5日に出願され、平成11年3月5日にその発明の特許がなされ、その後、伊藤 信和、鈴木 俊孝及び小栗 克之より特許異議の申立てがなされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成12年4月13日に訂正請求がなされ、訂正拒絶理由通知がなされ、これに対して、意見書が提出されたものである。
(2)訂正の適否についての判断
ア.訂正の内容
a、明細書の特許請求の範囲第1項に係る発明を
「(1)光源と、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記λ/2板の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする偏光光源。」と訂正する。
b、明細書の特許請求の範囲第2項に係る発明を
「(2)請求項1記載の偏光光源において、前記偏光分離手段により分離され、前記偏光方向変換手段によってS偏光成分の光に変換された光と、前記偏光分離手段により分離され、前記反射手段によって反射されたS偏光成分の光とを集光して、光束の断面積を小さくする集光手段を有することを特徴とする偏光光源。」と訂正する。
c、明細書の特許請求の範囲第3項に係る発明を
「(3)光源と、前記光源から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、前記偏光発生手段から出射された光を変調する変調手段と、前記変調手段により変調された光を投写する投写手段とを有する投写型表示装置であって、前記偏光発生手段は、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記λ/2板の光出射面および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする投写型表示装置。」と訂正する。
d、明細書の特許請求の範囲第4項に係る発明を「(4)請求項3記載の投写型表示装置において、前記偏光分離手段により分離され、前記偏光方向変換手段によってS偏光成分の光に変換された光と、前記偏光分離手段により分離され、前記反射手段によって反射されたS偏光成分の光とを集光して、光束の断面積を小さくする集光手段を有し、前記集光手段によって集光された光が前記変調手段に入射されてなることを特徴とする投写型表示装置。」と訂正する。
e、明細書の特許請求の範囲第5項に係る発明を
「(5)光源と、前記光源から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、前記偏光発生手段から出射された光を複数の色光に分離するダイクロイックミラーと、前記ダイクロイックミラーによって分離された色光をそれぞれ変調する複数の変調手段と、前記複数の変調手段により変調された光を投写する投写手段とを有する投写型表示装置であって、前記偏光発生手段は、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記λ/2板の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする投写型表示装置。」と訂正する。
f、平成10年9月28日付けの手続補正書(第3手続補正書)により補正された明細書第6頁第2行〜第7頁第11行中の、「を有し、」(第3手続補正書第1頁第11行)の次に「前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、」を挿入し、「前記偏光方向変換手段は、前記偏光分離手段の前記一方の偏光成分の光」(第3手続補正書第1頁第11〜12行)を「前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光」と訂正し、「前記偏光方向変換手段の」(第3手続補正書第1頁第13行)を「前記λ/2板の」と訂正し、「前記偏光方向変換手段によって前記他方の偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記他方の偏光成分の光」(第3手続補正書第1頁第14〜16行)を「前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光」と訂正し、「他方の偏光成分の光の偏光方向に変換された光」(第3手続補正書第1頁第19行)を「S偏光成分の光に変換された光」と訂正し、「反射された光」(第3手続補正書第1頁第20行)を「反射されたS偏光成分の光」と訂正し、「を有し、」(第3手続補正書第2頁第4行)の次に「前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、」を挿入し、「前記偏光方向変換手段は、前記偏光分離手段の前記一方の偏光成分の光」(第3手続補正書第2頁第4〜5行)を「前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光」と訂正し、「前記偏光方向変換手段の」(第3手続補正書第2頁第6行)を「前記λ/2板の」と訂正し、「前記偏光方向変換手段によって前記他方の偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記他方の偏光成分の光」(第3手続補正書第2頁第7〜9行)を「前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光」と訂正し、「他方の偏光成分の光の偏光方向に変換された光」(第3手続補正書第2頁第12〜13行)を「S偏光成分の光に変換された光」と訂正し、「反射された光」(第3手続補正書第2頁第13〜14行)を「反射されたS偏光成分の光」と訂正し、「を有し、」(第3手続補正書第2頁第27行)の次に「前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、」を挿入し、「前記偏光方向変換手段は、前記偏光分離手段の前記一方の偏光成分の光」(第3手続補正書第2頁第27〜28行)を「前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光」と訂正し、「前記偏光方向変換手段の」(第3手続補正書第2頁第28行〜第3頁第1行)を「前記λ/2板の」と訂正し、「前記偏光方向変換手段によって前記他方の偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記他方の偏光成分の光」(第3手続補正書第3頁第2〜4行)を「前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光」と訂正する。
g、平成8年10月7日付けの手続補正書(第1手続補正書)により補正された明細書第7頁第13〜15行中の、「上記のように構成された偏光光源及び投写型表示装置において、偏光分離手段として、プリズムを用いる場合、」を「上記のように構成された偏光光源及び投写型表示装置において、光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段として、プリズムを用いる場合は、」と訂正し、明細書第8頁第5〜9行中の、「分離された両偏光成分は反射鏡により幾何光学的に偏光方向を同一にされ、あるいは、波長板であるλ/4板またはλ/2板を一方の偏光成分が透過することによって偏光方向を他方と同一にされて、両偏光成分共所望の偏光成分として」を「分離されたS偏光成分の光は反射鏡によりP偏光成分の光と平行な方向に反射され、分離されたP偏光成分の光はλ/2板によりS偏光成分の光に変換されて、分離されたS偏光成分の光と偏光方向を同一にされて、両偏光成分共、S偏光成分として」と訂正する。
ウ.訂正の目的の適否及び拡張・変更の存否等
上記訂正a、〜e、は、特許請求の範囲の減縮に該当し、願書に添付した明細書又は図面に記載された事項の範囲内のものであり、実質的に特許請求の範囲を拡張又は変更するものではなく、新規事項の追加もない。また、上記訂正f、gは、特許請求の範囲の訂正に対応して、発明の詳細な説明の記載を訂正したものであるから、不明瞭な記載の釈明に該当し、願書に添付した明細書又は図面に記載された事項の範囲内のものであり、新規事項の追加もない。
エ.独立特許要件の判断
そこで、上記訂正に係る請求項1〜5の発明が本件出願の際独立して特許を受けることができるかどうか検討する。
〈引用例について〉
当審が平成12年2月2日付け取消理由通知において引用した刊行物1(特開昭61-102893号公報、以下「引用例1」という。)には「上記偏光軸が揃えられた平行光線を複数の色光に分離する手段と、上記分離された各色光が夫々入射され且つ各画素に対してマトリクス構成された駆動回路が設けられこの駆動回路を上記各色光に対応する色信号で制御することにより上記入射された色光に対して偏光変調をかけるように成された複数の透過型液晶と、上記偏光変調がかけられた各色光を通過させる偏光板とを設けて成る投写型表示装置。」(特許請求の範囲)、「光源1からの光線は、容器3のコールドミラーで反射されることにより、熱線が除去されると共に、可視光が集中化される。集中化された可視光は、容器3の開口から外部に放射される。」(第2頁左上欄第15〜19行)、「コールドミラー6で反射された平行光線の可視光は、次に偏向ビームスプリッタ7を透過することにより、偏向軸が例えばX軸に揃えられる。偏光ビームスプリッタ7で反射された偏向軸がY軸の可視光は、後述する偏向軸変換装置8により、偏向軸がX軸に変換される。偏光ビームスプリッタ7を透過したX軸の可視光は、次にダイクロイックミラー9に加えられる。尚、後述するように上記偏光軸変換装置8により変換されたX軸の可視光を、上記偏光ビームスプリッタ7を透過したX軸の可視光と共に、ダイクロイックミラー9に加えるように成すことにより、光のエネルギーを略100%利用することができる。」(第2頁右上欄第7〜19行)、「偏光板19よりカラー画像が得られる。このカラー画像はズームレンズ20を通じてスクリーン21上に投写される。」(第3頁右上欄第9〜11行)、「サンプルホールドされたR、G、B信号は、タイミングパルスpによって制御される液晶11、15、18に加えられて、各液晶に入射される色光を偏光変調する。」(第3頁左下欄第10〜13行)及び「次に前記偏光軸変換装置8について説明する。第1図において、偏光軸変換装置8は、ミラー55とTFT型液晶56とにより構成されている。ミラー55は、偏光ビームスプリッタ7で反射されたY軸の平行可視光を反射させて、上記液晶56に入射させるように配されている。従って、このY軸の入射可視光はこの液晶56を透過することにより、X軸に変換される。このX軸の可視光を、前述したように偏光ビームスプリッタ7を透過したX軸の可視光と共にダイクロイックミラー9に加えるように成せば、光のエネルギーを略100%利用することができ、画面を明るくすることができる。尚、他の実施例として、ミラー55で反射されたY軸の可視光をそのままダイクロイックミラー9に加えると共に、偏光ビームスプリッタ7を透過したX軸の可視光を液晶を透過させてY軸に変換してダイクロイックミラー9に加えるようにしてもよい。その場合は偏光板19として、Y軸の可視光を透過させるものが用いられる。次に上記偏光軸変換装置8及び偏向ビームスプリッタ7を利用したネガ・ポジ変換装置について、第5図と共に説明する。図において、偏光軸変換装置8を構成する前記液晶55には、その両面に透明電極57、58が設けられている。また偏光ビームスプリッタ7の透過側には、液晶59が設けられ、この液晶59の両面には透明電極60、61が設けられている。上記二つの液晶56、59を透過した光はレンズ62で集束てされ、レンズ63で平行化されて、ダイクロイックミラー9に加えられる。」(第4頁右下欄第20行〜第5頁右上欄第10行)との記載があり、結局、「光源1と、前記光源1からの光をX軸の光とY軸の光とに分離し、かつ、前記X軸の光と前記Y軸の光とを異なる方向に分離する偏光ビームスプリッタ7と、前記偏光ビームスプリッタ7により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光軸変換装置8と、前記偏光ビームスプリッタ7により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射するミラー55と、を有し、前記一方の偏光成分はX軸であり、前記他方の偏光成分はY軸であり、前記偏光軸変換装置8はTFT液晶56であり、かつ、前記偏光ビームスプリッタ7の前記Y軸の光をミラー55で反射する光出射面に配置されてなる偏光光源」、「光源1と、前記光源1から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、前記偏光発生手段から出射された光を変調する液晶11、15、18と、前記液晶11、15、18により変調された光を投写するズームレンズ20とを有する投写型表示装置であって、前記偏光発生手段は、前記光源1からの光をX軸の光とY軸の光とに分離し、かつ、前記X軸の光と前記Y軸の光とを異なる方向に分離する偏光ビームスプリッタ7と、前記偏光ビームスプリッタ7により分離されたY軸の光をミラー55で反射して、TFT液晶56でX軸の光の偏光方向に変換する偏光軸変換装置8と、を有し、前記一方の偏光成分はX軸であり、前記他方の偏光成分はY軸である投写型表示装置」及び「光源1と、前記光源1から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、前記偏光発生手段から出射された光を複数の色光に分離するダイクロイックミラー9、13と、前記ダイクロイックミラー9、13によって分離された色光をそれぞれ変調する複数の液晶11、13、15と、前記複数の液晶11、13,15により変調された光を投写するズームレンズ20とを有する投写型表示装置であって、前記偏光発生手段は、前記光源1からの光をX軸の光とY軸の光とに分離し、かつ、前記X軸の光と前記Y軸の光とを異なる方向に分離する偏光ビームスプリッタ7と、前記偏光ビームスプリッタ7により分離されたY軸の光をミラー55で反射し、TFT液晶56でX軸の光の偏光方向に変換する偏光軸変換装置8と、前記偏光ビームスプリッタ7により前記X軸の光と異なる方向に分離されたY軸の光を、前記X軸の光と平行な方向に反射するミラー55と、を有し、前記一方の偏光成分はX軸であり、前記他方の偏光成分はY軸であり、前記偏光軸変換装置8はTFT液晶56であり、かつ、前記偏光ビームスプリッタ7の前記Y軸の光をミラー55で反射する光出射面に配置されてなる投写型表示装置」が開示されている。
同じく引用した刊行物2(特開昭61-90584号公報、以下「引用例2」という。)には、「第1図は、垂直方向より見た図である。同図において、偏光ビームスプリッタ(7)のP偏光成分が反射して得られる側には全反射プリズム(18)が配され、P偏光成分LPはこの全反射プリズム(18)で直角に反射して、偏光ビームスプリッタ(7)を通過して得られるS偏光成分LSと同一方向に射出される。また、全反射プリズム(18)の射出側にはλ/2光学位相板(19)が配され、全反射プリズム(18)より射出されたP偏光成分LPはこのλ/2光学位相板(19)によりその偏光面が90°回転され、S偏光成分LS*に変換される。」(第2頁左下欄第14行〜右下欄第3行)及び「上述実施例においては、偏光ビームスプリッタ(7)より得られるP偏光成分LPの偏光面を90°回転させ、S偏光成分の合成光としたものであるが、この逆に偏光ビームスプリッタ(7)より得られるS偏光成分LSの偏光面を90°回転させ、P偏光成分の合成光として利用することも考えられる。」(第4頁左下欄第1〜6行)との記載がある。
同じく引用した刊行物3(特開昭63-121821号公報、以下「引用例3」という。)には、「第1図に示す様に、光源7からの光は、凹面鏡8によって平行光となるように取り出される。この平行光線は、偏光素子12に入射し、S波13とP波14に分離される。」(第4頁左上欄第1〜4行)、「次に、この様な偏光素子12により、分離されたS波13とP波14のうち、S波13はそのまま液晶素子(液晶4とその両側に配された透明電極5とにより構成される。)に入射させる。この際、特に液晶素子の左半分のみに入射するような構成とする。また、一方のP波14は、次に1/2波長板18を通す。その結果、P波はS波に変換される。このような位相変換素子である1/2波長板18は、一般に、雲母、あるいは石膏などの結晶をへき開させたものを平行面ガラスの間にはさみ、接着して作られている。次に、この変換されたS波は鏡19によって進路を折り曲げられ、液晶素子の右半分に入射する。液晶素子では、第9図に示した従来例と同様に、透明電極5によりこの電極の厚み方向に電位差が与えられ 、それにより液晶4の配向状態を変化させ、入射した光の偏光状態を変化させる。液晶素子の次には、従来例と同様に偏光板6が配置されており、例えば、S波のみ選択して出射する様になっている。尚、この偏光板6は、普通に用いられている2色性色素を有する偏光板であってもかまわない。この様にして、光源7からの光は、透明電極5に加える電界に応じて、濃淡の生じる光に変調され、映像が表示される。」(第4頁右上欄第8行〜左下欄第13行)、及び「第8図において、光源7、凹面鏡8、偏光素子12、鏡19、1/2波長板18、液晶4、透明電極5、偏光板6、フィルター21は、それぞれ第1図に示した液晶表示装置を構成しており、その動作は第1図で説明したのと同じである。尚、1/2波長板18の配置は第1図とは異っている。その他、第8図においては、投写装置として、投写レンズ24、及びスクリーン25が配置されている。第8図では、液晶表示装置からの像が投写レンズ24によって拡大投影され、スクリーン25上に拡大した実像を得るという構成になっている。」(第5頁左下欄第10行〜右下欄第1行)との記載があり、結局、光源7と、前記光源7からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光素子12と、前記偏光素子12により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する1/2波長板18と、前記偏光素子12により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する鏡19と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記1/2波長板18はλ/2板であり、かつ、前記偏光素子12の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、偏光素子12で分離されたS偏光成分の光出射面側および前記鏡19の光出射側に偏光板20が設けられてなり、前記S偏光成分の光と、前記鏡19によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板20に入射されることを特徴とする偏光光源、
光源7と、前記光源7から出射された光の偏光軸を揃える偏光素子12と、前記偏光素子12から出射された光を変調する1/2波長板18と、前記1/2波長板18により変調された光を投写する投写レンズ24とを有する投写型表示装置であって、前記偏光素子12は、前記光源7からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光素子12と、前記偏光素子12により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する1/2波長板18と、前記偏光素子12により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する鏡19と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記1/2波長板18はλ/2板であり、かつ、前記偏光素子12の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、偏光素子12で分離されたS偏光成分の光出射面側および前記鏡19の光出射側に偏光板20が設けられてなり、前記S偏光成分の光と、前記鏡19によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板20に入射されることを特徴とする投写型表示装置、が記載されている。
同じく引用した刊行物4(特開昭63-271313号公報、以下「引用例4」という。)には「図において、レーザ等のコヒーレンスな光源10より放射された光は、ビームエクスパンダを構成する拡散レンズ12及び集光レンズ14によって適当なビーム幅に広げられた後、偏光ビームスプリッタ18に入射するようになっている。この偏光ビームスプリッタ18としては、誘電体を利用したものや、複屈折結晶を用いたものなどがある。偏光ビームスプリッタ18に入射した光束は、反射面中のまずA面18Aに入射し、ここで互いに垂直な振動面の関係にある透過光束(P偏光)と反射光束(S偏光)に分割される。これらのうち、A面18Aで反射された光束(S偏光)は臨界角で他の反射面であるB面18Bに入射し、ここで100%反射されて二分の一波長板20に入射するように構成されている。二分の一波長板20に入射した光束は、ここで二分の一波長の光路差(90°の位相差)が与えられることとなる。即ち、A面18Aを透過した光と同じ偏光特性をもった光束(P偏光)となるようになっている。次に、偏光ビームスプリッタ18のA面18Aを透過した光束(P偏光)と、A面18A及びB面18Bで反射されその後二分の一波長板20を透過した光束(P偏光)の両光束は、上述したように同じ偏光特性の光束として六角プリズム22に入射するようになっている。六角プリズム22に入射した両光束(ほぼ平行光束)は、屈折されて近傍で互いに光軸が平行な状態となるように構成されている。この六角プリズムは、入射した2つの光束を所定の間隔に近ずけて射出するもので、本実施例では入射する光束と射出する光束とは左右反転している。次に、六角プリズム22を透過した光は、一つの光束としてレンズ24及びレンズ26を透過し、入射時と同じ光束幅に調整されて射出されるようになっている。」(第2頁左下欄第1行〜右下欄第17行)との記載がある。
同じく引用した刊行物5(特開昭63-185188号公報、以下「引用例5」という。)には、「第1図において、2枚の偏光フィルタ11、12はそれぞれ3原色分光前の位置と合成後の位置に挿入され、ダイクロイックプリズム4に取り付けられた赤、青、緑の各LCD14、15、16には第3図に示したようなモジュール型ではなく、偏光フィルタを附随しない単体のLCD13が使用されている。偏光フィルタ11に例えば垂直偏光を通すもの、また偏光フィルタ12に水平偏光を通すものが用いるとすれば、光源1からの白色光はコンデンサレンズ2によって光路を整えた後に、偏光フィルタ11で垂直偏光成分のみが通過し、その通過光は分光用ダイクロイックミラー3によって赤、緑、青の3原色に分離される。分離された3つの色成分のうち、赤の色成分Rは全反射ミラー9a、9bで反射され、緑の色成分Gはそのまま直進し、青の色成分Bは全反射ミラー10a、10bで反射されて、それぞれのLCD15、14、16に入射する。各LCD14、15、16では、赤、緑、青の各色成分R、G、Bの映像信号により偏光軸を旋光させて変調され、変調された各色成分の光はダイクロイックプリズム4により合成され偏光フィルタ12に入射する。偏光フィルタ12では水平偏光成分だけが通されるので、各LCD14、15、16によって変調を受けた分だけが通過して映像光となり、投射レンズ5によってスクリーンに投影される。」(第2頁右下欄第6行〜第3頁左上欄第12行)との記載がある。
同じく引用した刊行物6(特開昭63-197913号公報、以下「引用例6」という。)には、「(問題点を解決するための手段)本発明の偏光変換素子は、光源からの不定偏光光を主にP-偏光成分の直線偏光光とS-偏光成分の直線偏光光とに空間的分離を行うための偏光ビームスプリッタと、前記P-偏光成分の直線偏光光と前記S-偏光成分の直線偏光光のどちらか一方の直線偏光光の偏光方向と、もう一方の直線偏光光の偏光方向とが等しくなるように、2つの前記直線偏光光を合成するための、反射法線方向が直交するように配置した2枚の全反射ミラーを含む少なくとも2枚以上の全反射ミラーとから構成されることを特徴とする。」(第2頁左上欄第11行〜右上欄第2行)及び「さらにシート・ポラライザ22を光学系に挿入することにより、さらに偏光度の良い直線偏光光が得られた。」(第3頁左下欄第7〜9行)との記載がある。
同じく引用した刊行物7(米国特許第4798448号明細書及び図面、以下「引用例7」という。)には、「第1図に示された偏光光源(光源19、ミラー37等で構成)に代えて用いられる第3図に示された偏光光源にいて、λ/2板が該λ/2板の一方の偏光成分の光を出射する該λ/2板を支持する透明光学系の光出射面に配置された構成が示されている」旨の記載がある。
同じく引用した(特願平1-253328号<特開平3-114026号公報>の願書に最初に添付した明細書又は図面、以下「先願明細書A」という。)には、「第1図において、ランプ8より偏光ビームスプリッタ4に向かって射出した光と凹面反射ミラー9により偏光ビームスプリッタ4に向かって反射された自然光は、偏光ビームスプリッタ4により平行成分と垂直成分に分離される。分離された垂直成分は偏光ビームスプリッタ4を透過し平行成分は全反射ミラー6により液晶セル1に向かって反射される。液晶セル1に向かって射出された垂直成分あるいは平行成分のどちらかの成分を同一方向の光成分に統一するために、垂直成分あるは平行成分を1/4波長板5に入射させ、円偏光光に変換し、かつもう1枚の1/4波長板により入射した光成分とは位相が90°ずれた成分、すなわち、垂直成分は平行成分に、平行成分は垂直成分に変換されて射出される。」(第2頁右下欄第5〜19行)、「液晶セル1に向かって射出された垂直成分あるいは平行成分に統一された光成分は集光レンズ7を透過し、液晶セル1に入射する。入射した光成分は液晶セル1の有する旋光性により、偏光方向が光の伝播にしたがって回転し、入射した光成分と90°位相のずれた光成分として射出される。射出された光成分を透過するように設けられた後方偏光板2-Bを透過した光成分は投射レンズ11によりスクリーン10に投射される。第2図において、第1図に構成されるランプ8と偏光ビームスプリッタ4との間に自然光を色分解するダイクロイックミラー13を配置し、青、緑、赤に色分解し入射光偏光ブロック12を透過させ、青、緑、赤の各々を投射レンズ11によりスクリーン10に投射する。」(第3図左上欄第1〜15行)、及び「以上のように本発明によれば、映像信号を透過型液晶板を用いて光変調し、スクリーンに投射するビデオプロジェクターにおいて、入射光を垂直成分、平行成分に分離する偏光ビームスプリッタと、分離した平行成分を液晶セルに向かって反射させる全反射ミラーと、分離された光成分のいずれかの偏光成分を変換して出力させる手段を備えたことにより、入射する光を減衰させることなくスクリーンに投射することのできるビデオプロジェクターを得ることができる。」(第3頁左上欄第20行〜右上欄第9行)との記載がある。
同じく引用した(特願平1-253329号<特開平3-114027号公報>の願書に最初に添付した明細書又は図面、以下「先願明細書B」という。)には、「第1図において、ランプ7より偏光ビームスプリッタ4に向かって射出した光と凹面反射ミラー11により反射された自然光は、偏光ビームスプリッタ4により第1の平行成分と垂直成分に分離される。分離された垂直成分は偏光ビームスプリッタ4を透過し1/4波長板5により円偏光光に変換され第1の全反射ミラー6により反射される。反射された円偏光光は1/4波長板5により直線偏光光に変換され第2の平行成分として偏光ビームスプリッタ4に入射する。第1、第2の平行成分は偏光ビームスプリッタ4の貼り合わせ面で反射され、第2の全反射ミラー10により液晶セル1に向かって反射する。そして集光レンズ8を透過し、液晶セル1に入射する。入射した第1、第2の平行成分は液晶セル1の有する施光性により、偏光方向が光の伝播にしたがって回転し、第1、第2の垂直成分に変換される。垂直線分を透過するように設けられた後方偏光板2-Bを透過した第1、第2の垂直成分は、投射レンズ9によりスクリーン14に拡大投射される。第2図において、第1図に構成されるランプ7と偏光ビームスプリッタ4との間に自然光を色分解するダイクロイックミラー13を配置し、青、緑、赤に色分解し、入射光偏光ブロック12を透過させ、青、緑、赤の各々を投射レンズ9によりスクリーン14に投射するようにしてもよい。」(第2頁右下欄第20行〜第3頁右上欄第5行)及び「以上のように本発明によれば、映像信号を透過型液晶板を用いて光変調しスクリーンに投射するプロジェクターにおいて、入射光を垂直成分、第1の平行成分に分離する偏光ビームスプリッタと、分離した垂直成分を第2の平行成分として上記偏光ビームスプリッタより出力させる手段と、偏光ビームスプリッタより得られる第1、第2の平行成分を液晶セルに向かって反射させる全反射ミラーとを備えたことにより入射する光を減衰することなく投射することのできるプロジェクターを得ることができる。」(第3頁右上欄第10〜20行)との記載がある。
第29条第2項について>
〔請求項1に係る発明に対して〕
請求項1に係る発明と刊行物1記載の発明とを対比すると、請求項1に係る発明の「光源」、「P偏光成分」、「S偏光成分」、「偏光分離手段」、「偏光方向変換手段」、「反射手段」は、夫々刊行物1記載の発明の「光源1」、「X軸」、「Y軸」、「偏光ビームスプリッタ7」、「偏光軸変換装置8」、「ミラー55」に相当するから、両者は、光源と、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分である偏光光源で一致し、
A偏光方向変換手段が、請求項1に係る発明は、λ/2板であるのに対して、刊行物1に記載の発明は、TFT液晶56である点、
B偏光方向変換手段の配置個所が、請求項1に係る発明は、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面であるのに対して、刊行物1に記載の発明は、偏光ビームスプリッタ7のY軸の光をミラー55で反射した光の出射面である点、
C請求項1に係る発明は、前記λ/2板の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられるのに対して、刊行物1記載の発明は、そのような記載が無い点、
D請求項1に係る発明は、前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されるのに対して、刊行物1記載の発明は、そのような記載が無い点で相違する。
そこで、先ず相違点Aについて検討すると、λ/2位相板(刊行物2)、1/2波長板(刊行物3)、二分の一波長板20(刊行物4)として各刊行物に記載されている。
次に、相違点Bについて検討すると、刊行物3には、偏光素子12のP波14の出射面に1/2波長板18が配置されることが開示されている。
さらに、相違点Cについて検討すると、刊行物2、4〜7には開示されておらず、刊行物3には、1/2波長板18通った光が鏡19で反射され偏光板20に至ることが開示されているが、これが、請求項1に係る発明の、「前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられる」と言えても、「前記λ/2板の光出射面側に偏光板が設けられる」とは言えない。
最後に、相違点Dについて検討すると、刊行物2、4〜7には開示されておらず、刊行物3には、偏光素子12によって分離されたS波と、偏光素子12によって分離されたP波を1/2波長板18によってS波にし、これを鏡19で反射したS波とを偏光板20に入射することが開示されているが、これが、相違点Dであるとは言えない。
してみると、上記引用例1〜7には本件請求項1に係る発明の構成の一部である上記相違点C、Dが記載されていない。
本件請求項1に係る発明は、このC、Dの構成を有することによって、明細書記載の作用効果を奏するものであるから、訂正後の本件請求項1に係る発明が、上記引用例1〜7のいずれかであるとも、また、上記引用例1〜7に基づいて当業者が容易に推考できたものとも言えない。
〔請求項3に係る発明に対して〕
請求項3に係る発明と刊行物1記載の発明とを対比すると、請求項3に係る発明の「光源」、「投写手段」、「P偏光成分」、「S偏光成分」、「偏光分離手段」、「偏光方向変換手段」、「反射手段」は、夫々刊行物1記載の発明の「光源1」、「ズームレンズ20」、「X軸」、「Y軸」、「偏光ビームスプリッタ7」、「偏光軸変換装置8」、「ミラー55」に相当するから、両者は、光源と、前記光源から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、前記偏光発生手段から出射された光を変調する変調手段と、前記変調手段により変調された光を投写する投写手段とを有する投写型表示装置であって、前記偏光発生手段は、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分である投写型表示装置で一致し、
E請求項3に係る発明は、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有するのに対して、刊行物1記載の発明は、そのような記載が無い点、
A偏光方向変換手段が、請求項3に係る発明は、λ/2板であるのに対して、刊行物1に記載の発明は、TFT液晶56である点、
B偏光方向変換手段の配置個所が、請求項3に係る発明は、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面であるのに対して、刊行物1に記載の発明は、偏光ビームスプリッタ7のY軸の光をミラー55で反射した光の出射面である点、
C請求項3に係る発明は、前記λ/2板の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられるのに対して、刊行物1記載の発明は、そのような記載が無い点、
D請求項3に係る発明は、前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されるのに対して、刊行物1記載の発明は、そのような記載が無い点で相違する。
そこで、先ず相違点Aについて検討すると、λ/2位相板(刊行物2)、1/2波長板(刊行物3)、二分の一波長板20(刊行物4)として各刊行物に記載されている。
次に、相違点Bについて検討すると、刊行物3には、偏光素子12のP波14の出射面に1/2波長板18が配置されることが開示されている。
さらに、相違点Cについて検討すると、刊行物2、4〜7には開示されておらず、刊行物3には、1/2波長板18通った光が鏡19で反射され偏光板20に至ることが開示されているが、これが、請求項3に係る発明の、「前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられる」と言えても、「前記λ/2板の光出射面側に偏光板が設けられる」とは言えない。
さらに、相違点Dについて検討すると、刊行物2、4〜7には開示されておらず、刊行物3には、偏光素子12によって分離されたS波と、偏光素子12によって分離されたP波を1/2波長板18によってS波にし、これを鏡19で反射したS波とを偏光板20に入射することが開示されているが、これが、相違点Dであるとは言えない。
最後に、相違点Eについて検討すると、刊行物2〜7のいずれにも開示されていない。
してみると、上記引用例1〜7には本件請求項3に係る発明の構成の一部である上記相違点C、D、Eが記載されていない。
本件請求項3に係る発明は、このC、D、Eの構成を有することによって、明細書記載の作用効果を奏するものであるから、訂正後の本件請求項3に係る発明が、上記引用例1〜7のいずれかであるとも、また、上記引用例1〜7に基づいて当業者が容易に推考できたものとも言えない。
〔請求項5に係る発明に対して〕
請求項5に係る発明と刊行物1記載の発明とを対比すると、請求項5に係る発明の「光源」、「ダイクロイックミラー」、「変調手段」、「投写手段」、「P偏光成分」、「S偏光成分」、「偏光分離手段」、「偏光方向変換手段」、「反射手段」は、夫々刊行物1記載の発明の「光源1」、「ダイクロイックミラー9、13」、「液晶11、15、18」、「ズームレンズ20」、「X軸」、「Y軸」、「偏光ビームスプリッタ7」、「偏光軸変換装置8」、「ミラー55」に相当するから、両者は、光源と、前記光源から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、前記偏光発生手段から出射された光を複数の色光に分離するダイクロイックミラーと、前記ダイクロイックミラーによって分離された色光をそれぞれ変調する複数の変調手段と、前記複数の変調手段により変調された光を投写する投写手段とを有する投写型表示装置であって、前記偏光発生手段は、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分である投写型表示装置で一致し、
E請求項5に係る発明は、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有するのに対して、刊行物1記載の発明は、そのような記載が無い点、
A偏光方向変換手段が、請求項5に係る発明は、λ/2板であるのに対して、刊行物1に記載の発明は、TFT液晶56である点、
B偏光方向変換手段の配置個所が、請求項5に係る発明は、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面であるのに対して、刊行物1に記載の発明は、偏光ビームスプリッタ7のY軸の光をミラー55で反射した光の出射面である点、
C請求項5に係る発明は、前記λ/2板の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられるのに対して、刊行物1記載の発明は、そのような記載が無い点、
D請求項5に係る発明は、前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されるのに対して、刊行物1記載の発明は、そのような記載が無い点で相違する。
そこで、先ず相違点Aについて検討すると、λ/2位相板(刊行物2)、1/2波長板(刊行物3)、二分の一波長板20(刊行物4)として各刊行物に記載されている。
次に、相違点Bについて検討すると、刊行物3には、偏光素子12のP波14の出射面に1/2波長板18が配置されることが開示されている。
さらに、相違点Cについて検討すると、刊行物2、4〜7には開示されておらず、刊行物3には、1/2波長板18通った光が鏡19で反射され偏光板20に至ることが開示されているが、これが、請求項5に係る発明の、「前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられる」と言えても、「前記λ/2板の光出射面側に偏光板が設けられる」とは言えない。
さらに、相違点Dについて検討すると、刊行物2、4〜7には開示されておらず、刊行物3には、偏光素子12によって分離されたS波と、偏光素子12によって分離されたP波を1/2波長板18によってS波にし、これを鏡19で反射したS波とを偏光板20に入射することが開示されているが、これが、相違点Dであるとは言えない。
最後に、相違点Eについて検討すると、刊行物2〜7のいずれにも開示されていない。
してみると、上記引用例1〜7には本件請求項5に係る発明の構成の一部である上記相違点C、D、Eが記載されていない。
本件請求項5に係る発明は、このC、D、Eの構成を有することによって、明細書記載の作用効果を奏するものであるから、訂正後の本件請求項3に係る発明が、上記引用例1〜7のいずれかであるとも、また、上記引用例1〜7に基づいて当業者が容易に推考できたものとも言えない。
〔請求項2に係る発明に対して〕
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の構成の一部をさらに限定したものであるから、本件請求項1に係る発明と同様の判断である。
〔請求項4に係る発明に対して〕
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明の構成の一部をさらに限定したものであるから、本件請求項3に係る発明と同様の判断である。
第29条の2について>
〔請求項1に係る発明に対して〕
請求項1に係る発明と先願明細書A記載の発明とを対比すると、請求項1に係る発明の「光源」、「P偏光成分」、「S偏光成分」、「偏光分離手段」、「反射手段」、「偏光板」は、夫々先願明細書A記載の発明の「ランプ8」、「垂直成分」、「水平成分」、「偏光ビームスプリッタ4」、「全反射ミラー6」、「後方偏光板2-B」に相当するから、両者は、光源と、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段は、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記偏光方向変換手段の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記偏光方向変換手段によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする偏光光源で一致し、
F偏光方向変換手段が、請求項1に係る発明は、λ/2板であるのに対して、先願明細書Aに記載の発明は、1/4波長板である点で相違する。
そして、この相違点Fは、自明であるとも、当該技術分野における技術常識であるとも認められないから、請求項1に係る発明が、先願明細書Aに記載の発明であるとは言えない。
請求項1に係る発明と先願明細書B記載の発明とを対比すると、請求項1に係る発明の「光源」、「P偏光成分」、「S偏光成分」、「偏光分離手段」、「反射手段」、「偏光板」は、夫々先願明細書B記載の発明の「ランプ7」、「垂直成分」、「水平成分」、「偏光ビームスプリッタ4」、「第2全反射ミラー10」、「後方偏光板2-B」に相当するから、両者は、光源と、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段は、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記偏光方向変換手段によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする偏光光源で一致し、
F偏光方向変換手段が、請求項1に係る発明は、λ/2板であるのに対して、先願明細書Bに記載の発明は、1/4波長板である点、
G請求項1に係る発明は、前記λ/2板の光出射面側に偏光板が設けられるのに対して、先願明細書Bに記載の発明は、前記λ/2板の光出射面と反対側に偏光板が設けられる点で相違する。
そして、この相違点F、Gは、自明であるとも、当該技術分野における技術常識であるとも認められないから、請求項1に係る発明が、先願明細書Bに記載の発明であるとは言えない。
〔請求項3に係る発明に対して〕
請求項3に係る発明と先願明細書A記載の発明とを対比すると、請求項3に係る発明の「光源」、「投写手段」、「P偏光成分」、「S偏光成分」、「偏光分離手段」、「反射手段」は、夫々先願明細書A記載の発明の「ランプ8」、「投射レンズ11」、「垂直成分」、「水平成分」、「偏光ビームスプリッタ4」、「全反射ミラー6」に相当するから、両者は、光源と、前記光源から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、前記偏光発生手段から出射された光を変調する変調手段と、前記変調手段により変調された光を投写する投写手段とを有する投写型表示装置であって、前記偏光発生手段は、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段は、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記偏光方向変換手段の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記偏光方向変換手段によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする投写型表示装置で一致し、
F偏光方向変換手段が、請求項3に係る発明は、λ/2板であるのに対して、先願明細書Aに記載の発明は、1/4波長板である点で相違する。
そして、この相違点Fは、自明であるとも、当該技術分野における技術常識であるとも認められないから、請求項3に係る発明が、先願明細書Aに記載の発明であるとは言えない。
請求項3に係る発明と先願明細書B記載の発明とを対比すると、請求項3に係る発明の「光源」、「投写手段」、「P偏光成分」、「S偏光成分」、「偏光分離手段」、「反射手段」は、夫々先願明細書B記載の発明の「ランプ7」、「投射レンズ9」、「垂直成分」、「水平成分」、「偏光ビームスプリッタ4」、「第2全反射ミラー10」に相当するから、両者は、光源と、前記光源から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、前記偏光発生手段から出射された光を変調する変調手段と、前記変調手段により変調された光を投写する投写手段とを有する投写型表示装置であって、前記偏光発生手段は、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段は、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記偏光方向変換手段の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記偏光方向変換手段によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする投写型表示装置で一致し、
F偏光方向変換手段が、請求項3に係る発明は、λ/2板であるのに対して、先願明細書Bに記載の発明は、1/4波長板である点、
G請求項3に係る発明は、前記λ/2板の光出射面側に偏光板が設けられるのに対して、先願明細書Bに記載の発明は、前記λ/2板の光出射面と反対側に偏光板が設けられる点で相違する。
そして、この相違点F、Gは、自明であるとも、当該技術分野における技術常識であるとも認められないから、請求項3に係る発明が、先願明細書Bに記載の発明であるとは言えない。
〔請求項5に係る発明に対して〕
請求項5に係る発明と先願明細書A記載の発明とを対比すると、請求項5に係る発明の「光源」、「ダイクロイックミラー」、「投写手段」、「P偏光成分」、「S偏光成分」、「偏光分離手段」、「反射手段」は、夫々先願明細書A記載の発明の「ランプ8」、「ダイクロイックミラー13」、「投射レンズ11」、「垂直成分」、「水平成分」、「偏光ビームスプリッタ4」、「全反射ミラー6」に相当するから、両者は、光源と、前記光源から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、前記偏光発生手段から出射された光を複数の色光に分離するダイクロイックミラーと、前記ダイクロイックミラーによって分離された色光をそれぞれ変調する複数の変調手段と、前記複数の変調手段により変調された光を投写する投写手段とを有する投写型表示装置であって、前記偏光発生手段は、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段は、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記偏光方向変換手段の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記偏光方向変換手段によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする投写型表示装置で一致し、
F偏光方向変換手段が、請求項5に係る発明は、λ/2板であるのに対して、先願明細書Aに記載の発明は、1/4波長板である点で相違する。
そして、この相違点Fは、自明であるとも、当該技術分野における技術常識であるとも認められないから、請求項5に係る発明が、先願明細書Aに記載の発明であるとは言えない。
請求項5に係る発明と先願明細書B記載の発明とを対比すると、請求項5に係る発明の「光源」、「ダイクロイックミラー」、「投写手段」、「P偏光成分」、「S偏光成分」、「偏光分離手段」、「反射手段」は、夫々先願明細書B記載の発明の「ランプ7」、「ダイクロイックミラー13」、「投射レンズ9」、「垂直成分」、「水平成分」、「偏光ビームスプリッタ4」、「第2全反射ミラー10」に相当するから、両者は、光源と、前記光源から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、前記偏光発生手段から出射された光を変調する変調手段と、前記変調手段により変調された光を投写する投写手段とを有する投写型表示装置であって、前記偏光発生手段は、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段は、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記偏光方向変換手段の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記偏光方向変換手段によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする投写型表示装置で一致し、
F偏光方向変換手段が、請求項5に係る発明は、λ/2板であるのに対して、先願明細書Bに記載の発明は、1/4波長板である点、
G請求項5に係る発明は、前記λ/2板の光出射面側に偏光板が設けられるのに対して、先願明細書Bに記載の発明は、前記λ/2板の光出射面と反対側に偏光板が設けられる点で相違する。
そして、この相違点F、Gは、自明であるとも、当該技術分野における技術常識であるとも認められないから、請求項5に係る発明が、先願明細書Bに記載の発明であるとは言えない。
〔請求項2に係る発明に対して〕
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の構成の一部をさらに限定したものであるから、本件請求項1に係る発明と同様の判断である。
〔請求項4に係る発明に対して〕
請求項4に係る発明は、請求項3に係る発明の構成の一部をさらに限定したものであるから、本件請求項3に係る発明と同様の判断である。
オ.むすび
以上のとおりであるから、上記訂正請求は、特許法第120条の4第2項及び第3項で準用する第126条第2-4項の規定に適合するので、当該訂正を認める。
(3)特許異議の申立てについての判断
ア.申立ての理由の概要
申立人伊藤 信和は、証拠として甲第1号証(特開昭63-121821号公報、上記引用例3)、甲第2号証(特開昭61-90584号公報、上記引用例2)、甲第3号証(特開昭63-271313号公報、上記引用例4)、甲第4号証(特開昭63-185188号公報、上記引用例5)を提出し、訂正前請求項1〜6に係る発明は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであるから、特許を取り消すべき旨主張している。
また、申立人鈴木 俊孝は、証拠として甲第1号証(特開昭61-102893号公報、上記引用例1)、甲第2号証(特開昭61-90584号公報、上記引用例2)、甲第3号証(特開昭63-121821号公報、上記引用例3)、甲第4号証(特開昭63-197913号公報、上記引用例6)、甲第5号証(米国特許第4798448号明細書及び図面、上記引用例7)を提出し、訂正前請求項1〜6に係る発明は、甲第1号証又は甲第2号証と同一であり、特許法第29条第1項第3号の規定に違反してなされたものであるから、特許を取り消すべき旨主張し、また、甲第1〜5号証に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであるから、特許を取り消すべき旨主張している。
また、申立人小栗 克之は、証拠として甲第1号証(特開平3-114026号公報、上記先願明細書A)、甲第2号証(特開平3-114027号公報、上記先願明細書B)を提出し、訂正前請求項1〜6に係る発明は、特許法第29条の2の規定に違反してなされたものであるから、特許を取り消すべき旨主張している。
イ.判断
〔本件請求項1〜5に係る発明〕
申立人伊藤 信和、鈴木 俊孝及び小栗 克之の主張については、上記(2)エ.で示したとおりである。
〔本件請求項6に係る発明〕
本件請求項6に係る発明は、本件請求項5に係る発明の構成の一部をさらに限定したものであるから、本件請求項5に係る発明と同様の判断である。
ウ.むすび
以上のとおりであるから、特許異議申立の理由及び証拠によっては、本件請求項1〜6に係る発明の特許を取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1〜6に係る発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
偏光光源及び投写型表示装置
(57)【特許請求の範囲】
(1)光源と、
前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、
前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、
前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、
前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、
前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、
前記λ/2板の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、
前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする偏光光源。
(2)請求項1記載の偏光光源において、前記偏光分離手段により分離され、前記偏光方向変換手段によってS偏光成分の光に変換された光と、前記偏光分離手段により分離され、前記反射手段によって反射されたS偏光成分の光とを集光して、光束の断面積を小さくする集光手段を有することを特徴とする偏光光源。
(3)光源と、
前記光源から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、
前記偏光発生手段から出射された光を変調する変調手段と、
前記変調手段により変調された光を投写する投写手段とを有する投写型表示装置であって、
前記偏光発生手段は、
前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、
前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、
前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、
前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、
前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、
前記λ/2板の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、
前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする投写型表示装置。
(4)請求項3記載の投写型表示装置において、前記偏光分離手段により分離され、前記偏光方向変換手段によってS偏光成分の光に変換された光と、前記偏光分離手段により分離され、前記反射手段によって反射されたS偏光成分の光とを集光して、光束の断面積を小さくする集光手段を有し、前記集光手段によって集光された光が前記変調手段に入射されてなることを特徴とする投写型表示装置。
(5)光源と、
前記光源から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、
前記偏光発生手段から出射された光を複数の色光に分離するダイクロイックミラーと、
前記ダイクロイックミラーによって分離された色光をそれぞれ変調する複数の変調手段と、
前記複数の変調手段により変調された光を投写する投写手段とを有する投写型表示装置であって、
前記偏光発生手段は、
前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、
前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、
前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、
前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、
前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、
前記λ/2板の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、
前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする投写型表示装置。
(6)請求項5記載の投写型表示装置において、前記偏光分離手段により分離され、前記偏光方向変換手段によってS偏光成分の光に変換された光と、前記偏光分離手段により分離され、前記反射手段によって反射されたS偏光成分の光とを集光して、光束の断面積を小さくする集光手段を有し、前記集光手段によって集光された光が前記ダイクロイックミラーによって分離されて前記複数の変調手段に入射されてなることを特徴とする投写型表示装置。
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明は、1種類の偏光成分を有する光を出射する偏光光源、及び、この偏光光源を用いた投写型表示装置に関する。
[従来の技術]
従来は、特開昭63-185188号公報に記載され、第13図に示すような構成の技術が知られていた。第13図において、光源(1)を出射した光は偏光板(44)に入射し、P偏光成分とS偏光成分のうち所望偏光成分の選択を受ける。偏光板(44)を透過した光は分光用ダイクロイックミラー(45)によって赤、緑、青の3原色に分離され、赤色成分Rは反射鏡(46)によって光路を変えられつつ直進し、緑色成分Gはそのまま直進し、青色成分Bは反射鏡(46)によって光路を変えられつつ直進して、それぞれの色に対応する液晶ライトバルブ(8R),(8G),(8B)によって光変調され、合成用ダイクロイックプリズム(47)によって合成された後偏光板(48)に入射する。偏光板(48)では再び所望偏光成分の選択を受けて映像光となり、投写レンズ(49)によって前方のスクリーン(13)に拡大投写される。
[発明が解決しようとする課題]
しかし、従来の技術では、光源(1)からの出射光を偏光板(44)により不要偏光成分を吸収することによって所望偏光成分を選択透過する構成であり、偏光板(44)への入射光のうちの50%が自動的に失われるうえに、偏光板自身の透過率も80%程度であるため、高輝度光源を用いても所望の明るさが得られないという欠点を有していた。又、偏光板(44)が上記の熱吸収を受けるため、広い温度条件下における信頼性の保証が難しく、それを保証するためには冷却能力の高い高回転型の冷却ファンを設ける必要があり、高回転型の冷却ファンはその回転数に相当する騒音を伴うため、今日のAV志向に適合する投写型液晶表示装置は実現できないという問題点も有する。
本発明の液晶表示装置は以上の課題を解決するもので、その目的とするところは、光源からの出射光束を最大限活用した高輝度画像を実現し、広い環境温度条件下における信頼性が高く、低騒音で今日のAV志向に適合しうる投写型液晶表示装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
上記のような課題を解決するために、本発明の偏光光源は、光源と、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記λ/2板の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする。
また、上記の偏光光源において、前記偏光分離手段により分離され、前記偏光方向変換手段によってS偏光成分の光に変換された光と、前記偏光分離手段により分離され、前記反射手段によって反射されたS偏光成分の光とを集光して、光束の断面積を小さくする集光手段を有することを特徴とする。
本発明の投写型表示装置は、光源と、前記光源から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、前記偏光発生手段から出射された光を変調する変調手段と、前記変調手段により変調された光を投写する投写手段とを有する投写型表示装置であって、前記偏光発生手段は、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記λ/2板の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする。
また、上記の投写型表示装置において、前記偏光分離手段により分離され、前記偏光方向変換手段によってS偏光成分の光に変換された光と、前記偏光分離手段により分離され、前記反射手段によって反射されたS偏光成分の光とを集光して、光束の断面積を小さくする集光手段を有し、前記集光手段によって集光された光が前記変調手段に入射されてなることを特徴とする。
本発明の第2の投写型表示装置は、光源と、前記光源から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、前記偏光発生手段から出射された光を複数の色光に分離するダイクロイックミラーと、前記ダイクロイックミラーによって分離された色光をそれそれ変調する複数の変調手段と、前記複数の変調手段により変調された光を投写する投写手段とを有する投写型表示装置であって、前記偏光発生手段は、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記λ/2板の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする。
また、上記第2の投写型表示装置において、前記偏光分離手段により分離され、前記偏光方向変換手段によってS偏光成分の光に変換された光と、前記偏光分離手段により分離され、前記反射手段によって反射されたS偏光成分の光とを集光して、光束の断面積を小さくする集光手段を有し、前記集光手段によって集光された光が前記ダイクロイックミラーによって分離されて前記複数の変調手段に入射されてなることを特徴とする。
[作用]
上記のように構成された偏光光源及び投写型表示装置において、光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段として、プリズムを用いる場合は、その誘導体多層膜コーティング層を施した斜面に光が45°で入射するように構成することによって、入射光を98%以上の純度でP偏光成分とS偏光成分に分離できる。又、ガラス板の積層構造を用いる場合、光の入射角がブリュースター角になるように構成すると、P偏光成分は100%透過しS偏光成分はガラス板の枚数に応じた割合で反射するため、やはりP偏光成分とS偏光成分に分離できる。
分離されたS偏光成分の光は反射鏡によりP偏光成分の光と平行な方向に反射され、分離されたP偏光成分の光はλ/2板によりS偏光成分の光に変換されて、分離されたS偏光成分の光と偏光方向を同一にされて、両偏光成分共、S偏光成分として変調手段に入射し画像投影に寄与する。
偏光分離手段による偏光成分分離後の両偏光成分の変調手段までの距離が概ね等しいことが照度むらを低減させる上で有効であり、くさび型反射鏡を用いることによりそれを実現できる。
このようにして、光源からの出射光を偏光分離手段によってP,S偏光成分に分離後概ね平行に並列出射すると、並列出射後の照射面積は分離前の照射面積の約2倍となるため、並列出射後の両偏光成分を凸レンズと凹レンズの組合せレンズにより集光すると、より大きな光源の光をより小さな変調手段のアパーチャーに集めることが可能となり、これも光源からの出射光束を効率的に活用するために有効である。
更に、以上のようにして得られる両偏光成分が変調手段のアパーチャーを二分割して照射するように構成すると、光源からの出射光束を一層効率的に活用することが可能である。
[実施例]
以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。第1図は、本発明の実施例における光学系の構成図である。第1図において、ハロゲンランプ,キセノンランプ,メタルハライドランプ等の高演色性を有するランプを用いた光源(1)を出射した光は偏光ビームスプリッター(2)に入射し、偏光ビームスプリッター(2)の反射面においてP偏光成分は透過しS偏光成分は反射される。偏光ビームスプリッター(2)を出射したP,S両偏光成分は偏光発生手段(3)に入射し、P偏光成分或はS偏光成分に統一され、概ね平行に隙間を持たずに並列出射して光分離手段(4)に入射する。共に入射した両偏光成分は、青色反射ダイクロイックミラー(5)により青色光(約500nm以下の光)が反射され、その他の光(黄色光)が透過される。反射された青色光は反射ミラー(6)により方向を変えられ、青色用液晶ライトバルブ(8B)に入射する。青色反射ダイクロイックミラー(5)を透過した光は、赤色透過ダイクロイックミラー(7)に入射し緑色光(約500nmから約600nmの間の光)が反射され、その他の光である赤色光(約600nm以上の光)が透過される。反射された緑色光は緑色用液晶ライトバルブ(8G)に入射し、透過した赤色光は赤色用液晶ライトバルブ(8R)に入射する。入射した各色光は、液晶ライトバルブ(8R),(8G),(8B)によって各色毎に対応した光変調、即ち、各色毎に印加される信号電圧の大きさによって各色毎に画像を形成する。液晶ライトバルブ(8R),(8G),(8B)は、入射光の透過率の制御を行うシャッターの機能を果たすため、アクティブマトリクス液晶パネルや単純マトリクス液晶パネルのみならず、信号電圧に応じ透過率を可変できる液晶パネルであればよい。液晶ライトバルブ(8R),(8G),(8B)によって光変調を受けた各色光は光合成手段(9)に入射し、青色光は青色透過ダイクロイックミラー(10)を透過後赤色透過ダイクロイックミラー(11)で反射され、緑色光は青色透過ダイクロイックミラー(10)及び赤色透過ダイクロイックミラー(11)で反射され、赤色光は反射ミラー(6)で反射された後赤色透過ダイクロイックミラー(11)を透過する。上記のようにして色合成された光は、投写レンズ(12)に入射し前方のスクリーン(13)上に拡大投写される。なお、液晶ライトバルブ(8R),(8G),(8B)の位置を互いに置き換えてもそれに対応するダイクロイックミラーを設定することによって上記と同様の光分離及び光合成が可能である。
液晶ライトバルブ(8R),(8G),(8B)はそれぞれその前後の偏光板(14),(15)において偏光成分の選択を受けることによって画像表示を可能にするが、偏光板(14)は偏光ビームスプリッター(2)の補助偏光板として用いるため、偏光ビームスプリッター(2)の偏光度が100%に近い場合は不要である。
第2図は、一対の直角プリズムであるキューブ状の偏光子による偏光ビームスプリッターの模式図であり、二つの直角プリズムの斜面に屈折率の高い層と低い層とを交互に積層した誘電体層をコーティングし、その斜面どうしを接着剤で張り合わせた構造を持つ。キューブの外表面(16)に0°で(張り合わせ面の誘電体多層膜コーティング層(17)に対して45°で)入射した無偏光の光は、誘電体多層膜コーティング層(17)において、後述のガラス板による偏光ビームスプリッターと同様の原理により、互いに直交するP偏光成分とS偏光成分に分離され、正確に90°の分離角を持ってキューブの隣接する二つの外表面(18),(19)から出射される。即ち、コーティングの各層の境界面において入射光線がほぼブリュースター角で入射するため、P偏光成分は全く反射されずにコーティング層(17)を透過する。又、S偏光成分は各境界面で部分的に反射されるが、境界面の数が多いため最終的な全反射率は98%以上になる。このように、偏光ビームスプリッター(2)として偏光分離性能の高いものを用いる場合は、第1図における偏光板(14)を省略することができる。
第3図は、後述のガラス板による偏光ビームスプリッターの原理を表す図であり、前述の偏光成分分離もこれと同様の原理と考えることができる。第3図において、ガラス板(20)はt=1mm程度の板厚を持ち、その屈折率をn2、ガラス板入射前の媒質の屈折率をn1、光の入射角をθとし、
θ=tan-1(n2/n1)
なる関係にガラス板(20)を設けるとき、P偏光成分(21)は100%透過しS偏光成分(22)の約15%は反射する。(このときのθがブリュースター角である。)従って、このガラス板(20)を複数枚平行に重ねた構成にすると理想的には最終的にP偏光成分(21)が100%透過し、S偏光成分(22)が100%反射する。実測では、横軸にガラス板(20)の枚数をとり縦軸に偏光度をとると第4図のような関係になり、ガラス板(20)を8枚〜10枚用いると約80%の偏光度が達成でき、第1図における偏光板(14)によるS偏光成分の吸収は30%足らずですみ、偏光板(14)の温度上昇を極小にできる。
第5図は、偏光発生手段(3)として反射鏡を用いる場合の参考例である。光源(1)からの出射光は偏光ビームスプリッター(2)によって透過光であるP偏光成分と反射光であるS偏光成分とに分離され、P偏光成分は反射鏡(23)及び(24)によって進行方向及び偏光方向を変換され、S偏光成分は反射鏡(25)及び(26)によって進行方向を変換されて、両者は概ね同一方向に平行に、又、同一方向の偏光方向に変換されて並列に出射する。即ち、P偏光成分とS偏光成分に分離された各偏光成分を、メリディオナル面反射とサジッタル面反射の幾何光学的反射方向特性の組合せにより進行方向と偏光方向を統一し、概ね平行に隙間がなく並列出射することができ、両偏光成分により図のごとく前方の液晶ライトバルブ(8)のアパーチャーを二分割照射する。なお、本参考例をはじめ以下の参考例及び実施例において、偏光ビームスプリッター(2)としては上記キューブ状の偏光子とガラス板による偏光子の二種類が選択でき、並列出射後の画像形成及び画像投写は既に述べた構成による。又、反射鏡の配置によって、出射光をP偏光成分に統一することや並列出射光を横並列,縦並列から選択することが可能なことは言うまでもない。
第6図は、本発明の別の参考例を表す図であり偏光発生手段(3)としてλ/4板を用いたものである。光源(1)からの出射光は偏光ビームスプリッター(2)によって透過光であるP偏光成分と反射光であるS偏光成分とに分離される。透過光であるP偏光成分は波長板であるλ/4板(27)を透過することにより直線偏光が円偏光化され、前方の反射手段(28)で反射されることによって円偏光化された出射光線の伝播方向が逆転された後、再度λ/4板(27)を透過することによって再び直線偏光化されλ/4板(27)に入射する前の直線偏光に対して直行するS偏光成分に変換されて偏光ビームスプリッター(2)に戻る。偏光ビームスプリッター(2)に戻ったS偏光成分は、偏光ビームスプリッター(2)の反射面にて方向転換され、反射手段(29),(30)によって方向転換を繰り返した後くさび型反射鏡(31)に向かう。一方、最初に偏光ビームスプリッター(2)の反射面にて反射されたS偏光成分は前述のS偏光成分と光源(1)の光軸に対して鏡面状態の反射を反射手段(29),(30)によって繰り返し、やはりくさび型反射鏡(31)に向かい、前述のS偏光成分と共にくさび型反射鏡(31)によって進行方向を変換され概ね平行に隙間なく並列出射して、液晶ライトバルブ(8)のアパーチャーを二分割照射する。くさび型反射鏡(31)はアルミニウム,ステンレス等の金属によるくさび型基板の反射面に金属コーティング,誘電体多層膜コーティング等の高反射ミラーコーティングを施し形成される。
第7図は、λ/4板(27)の原理を示す図であり、入射光線の直線偏光面(32)とλ/4板(27)の結晶の光軸方向(33)とがなす角度ζが45°である場合に、直線偏光の入射光線を円偏光に(或はその逆に)変換できることを示す図である。
第8図は、本発明の別の参考例であり偏光発生手段(3)としてλ/2板を用いたものである。光源(1)からの出射光は偏光ビームスプリッター(2)によって透過光であるP偏光成分と反射光であるS偏光成分とに分離される。反射したS偏光成分は反射鏡(34)によって進路を曲げられ、波長板であるλ/2板(35)によって偏光面を90°回転されてP偏光成分に変換された後反射鏡(36)に向かう。一方、透過したP偏光成分は反射鏡(34)によって進路を曲げられてくさび型反射鏡(36)に向かい、前述のP偏光成分と共にくさび型反射鏡(36)によって反射され、概ね平行に隙間なく並列出射して液晶ライトバルブ(8)のアパーチャーを二分割照射する。λ/2板(35)は上記の位置の他に上記S偏光成分の光路上の反射鏡(34)の手前、或は、使用偏光成分としてS偏光成分を用いる場合は上記P偏光成分の光路上の反射鏡(34)の前後どちらか一方に設けることにより、やはり単一の偏光成分に統一された両偏光成分を概ね平行に並列出射することができる。本参考例においては前述の実施例と同様にくさび型反射鏡(36)を用いており、両実施例に共通することは、偏光ビームスプリッター(2)出射後液晶ライトバルブ(8)に至る光路長が両偏光成分において概ね等しいことであり、両参考例を表す図より明らかなように、くさび型反射鏡(31),(36)を用いることにより概ね等しい最短の光路長を実現でき、両偏光成分間の隙間も防止できるため、くさび型反射鏡(31),(36)を用いることは明るい照度むらの少ない投写画像を実現するためには有効である。
第9図は、λ/2板(35)の原理を示す図であり、入射光線の直線偏光面(37)とλ/2板(35)の結晶の光軸方向(38)とがなす角度ζが45°である場合に、入射した直線偏光の偏光面が90°回転するためP(S)偏光成分がS(P)偏光成分に変換されるのである。
第10図は、偏光発生手段(3)としてλ/2板(35)を用いた別の参考例を表す図である。光源(1)からの出射光は偏光ビームスプリッター(2)により透過光であるP偏光成分と反射光であるS偏光成分とに分離される。反射されたS偏光成分は反射鏡(39)により進路を変換されてλ/2板(35)に入射し、λ/2板(35)によって偏光方向を90°回転されてP偏光成分となり直進する。偏光ビームスプリッター(2)を透過したP偏光成分は、反射鏡(40)によってもう一方のP偏光成分と同一方向に進路を変換されて共に隙間なく並列出射し、前方の液晶ライトバルブ(8)のアパーチャーを二分割照射する。本参考例においてもλ/2板(35)の位置は、上記の他に反射鏡(39)の手前及び反射鏡(40)の前後の何れかに設定すれば、単一の偏光方向に統一された両偏光成分を概ね平行に並列出射することが可能である。本参考例が第8図に示す参考例に比べて優れるのは、2枚の反射鏡による簡単な構造で所望の目的を達成できる点にある。
第11図は、偏光発生手段(3)としてλ/2板(35)を用いた実施例を表す図である。光源(1)からの出射光は偏光ビームスプリッター(2)により透過光であるP偏光成分と反射光であるS偏光成分とに分離される。透過したP偏光成分は、偏光ビームスプリッター(2)に近接して設けたλ/2板(35)を透過することによって偏光面が90°回転し、S偏光成分となって直進する。偏光ビームスプリッター(2)によって反射されたS偏光成分は、反射鏡(41)によってもう一方のS偏光成分と同一方向に一回進路を変換されて、共に概ね平行に隙間なく並列出射し、液晶ライトバルブ(8)のアパーチャーを二分割照射する。本実施例は第8図,第10図の参考例と比べて最も簡単な構成である。
第12図は、第11図の実施例において偏光発生手段(3)の直後に凸レンズ(42)と凹レンズ(43)を組合わせて設けた実施例であり、上記の他の参考例においても同様の構成が可能である。上記各々の参考例において、それぞれの説明より共通して明かなように、偏光方向変換手段(3)からの並列出射光の縦断面積は光源(1)からの出射光の縦断面積の概ね2倍である。従って、光源(1)からの出射光を有効に活用するためには、液晶ライトバルブ(8)のアパーチャの面積を光源(1)からの出射光の縦断面積の概ね2倍に相当する面積に近付けることが必要である。明るくコンパクトな液晶表示装置を実現するためには、できるだけ大きな光源とできるだけ小さな液晶ライトバルブとの組合せが必要であり、本実施例はそれを可能にする。上記各々の参考例において、同様な状態で偏光方向変換手段(3)を出射した平行光は、第12図に示すように凸レンズ(42)によって集光され凹レンズ(43)によって再び平行光に変換されるため、凸レンズ(42)に入射前の光の縦断面積に比べて小さな縦断面積の平行光となって液晶ライトバルブ(8)を二分割照射できるのである。
以上の実施例により述べたように、本発明によれば光源(1)からの出射光束を殆ど液晶ライトバルブ(8)のアパーチャーに入射することが可能である。又、光源(1)と偏光板(14)とが適度の距離を持って配置され、且つ偏光板(14)の不要偏光成分吸収による温度上昇が殆ど起こらないため、冷却能力の高い高回転型の冷却ファンを設ける必要がなく、低回転型の冷却ファンでも広い温度条件下における信頼性が保証できる。なお、偏光板(14)が不要の場合は、更に温度条件に対して好条件であることは言うまでもない。
[発明の効果]
以上説明したように、本発明の偏光光源は、光源からの出射光を1種類の偏光成分として出射する構成となっているため、これを投写型表示装置に採用すれば光源からの出射光束を殆ど変調素子に入射させることが可能であり、光源からの出射光束を最大限活用した高輝度画像を実現できる。また、偏光板における熱吸収による温度上昇が大幅に低減されるため、低回転型で低騒音の冷却ファンを採用することが可能となる。
また、本発明の投写型表示装置は、光源からの出射光を1種類の偏光成分として出射する偏光発生手段を備えているため、光源からの出射光束を殆ど変調素子に入射させることが可能であり、光源からの出射光束を最大限活用した高輝度画像を実現できる。また、偏光板における熱吸収による温度上昇が大幅に低減されるため、低回転型で低騒音の冷却ファンを採用することが可能となる。
このように、本発明によれば、広い温度条件下において信頼性が高く、しかも投写画像の明るい投写型表示装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例における光学系の構成図、
第2図は、一対の直角プリズムであるキューブ状の偏光子の模式図、
第3図は、ガラス板による偏光ビームスプリッターの原理図、
第4図は、ガラス板の偏光ビームスプリッターによるガラス板の枚数と偏光度の関係図、
第5図は、反射鏡による偏光方向変換手段を用いた参考例の構成図、
第6図は、λ/4板による偏光方向変換手段を用いた参考例の構成図、
第7図は、λ/4板の原理図、
第8図は、λ/2板による偏光方向変換手段を用いた参考例の構成図、
第9図は、λ/2板の原理図、
第10図は、λ/2板による偏光方向変換手段を用いた別の参考例の構成図、
第11図は、λ/2板による偏光方向変換手段を用いた実施例の構成図、
第12図は、第11図に示す実施例において偏光方向変換手段の直後に組合せレンズを用いた実施例の構成図、
第13図は、従来の投写型液晶表示装置の構成図である。
1・・・光源
2・・・偏光ビームプリッター
3・・・偏光方向変換手段
4・・・光分離手段
5・・・青色反射ダイクロイックミラー
6・・・反射ミラー
7・・・赤色透過ダイクロイックミラー
8・・・液晶ライトバルブ
9・・・光合成手段
10・・・青色透過ダイクロイックミラー
11・・・赤色透過ダイクロイックミラー
12・・・投写レンズ
13・・・スクリーン
14,15・・・偏光板
20・・・ガラス板
23,24,25,26・・・反射鏡
27・・・λ/4板
31・・・くさび形反射鏡
35・・・λ/2板
36・・・くさび形反射鏡
42・・・凸レンズ
43・・・凹レンズ
 
訂正の要旨 訂正の要旨
特許請求の範囲の減縮を目的として、下記(1)〜(5)のように特許請求の範囲を訂正する。また、特許請求の範囲の訂正に応じて、発明の詳細な説明についても、適合性を持たせるために下記(6)、(7)のように訂正する。
(1)特許請求の範囲第1項を次のとおり訂正する。
「(1)光源と、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記λ/2板の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする偏光光源。」
(2)特許請求の範囲第2項を次のとおり訂正する。
「(2)請求項1記載の偏光光源において、前記偏光分離手段により分離され、前記偏光方向変換手段によってS偏光成分の光に変換された光と、前記偏光分離手段により分離され、前記反射手段によって反射されたS偏光成分の光とを集光して、光束の断面積を小さくする集光手段を有することを特徴とする偏光光源。」
(3)特許請求の範囲第3項を次のとおり訂正する。
「(3)光源と、前記光源から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、前記偏光発生手段から出射された光を変調する変調手段と、前記変調手段により変調された光を投写する投写手段とを有する投写型表示装置であって、前記偏光発生手段は、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記λ/2板の光出射面および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする投写型表示装置。」
(4)特許請求の範囲第4項を次のとおり訂正する。
「(4)請求項3記載の投写型表示装置において、前記偏光分離手段により分離され、前記偏光方向変換手段によってS偏光成分の光に変換された光と、前記偏光分離手段により分離され、前記反射手段によって反射されたS偏光成分の光とを集光して、光束の断面積を小さくする集光手段を有し、前記集光手段によって集光された光が前記変調手段に入射されてなることを特徴とする投写型表示装置。」
(5)特許請求の範囲第5項を次のとおり訂正する。
「(5)光源と、前記光源から出射された光の偏光軸を揃える偏光発生手段と、前記偏光発生手段から出射された光を複数の色光に分離するダイクロイックミラーと、前記ダイクロイックミラーによって分離された色光をそれぞれ変調する複数の変調手段と、前記複数の変調手段により変調された光を投写する投写手段とを有する投写型表示装置であって、前記偏光発生手段は、前記光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段により分離された一方の偏光成分の光を他方の偏光成分の光の偏光方向に変換する偏光方向変換手段と、前記偏光分離手段により前記一方の偏光成分の光と異なる方向に分離された他方の偏光成分の光を、前記一方の偏光成分の光と平行な方向に反射する反射手段と、を有し、前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光を出射する光出射面に配置されてなり、前記λ/2板の光出射面側および前記反射手段の光出射側に偏光板が設けられてなり、前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光とが、その偏光方向を変えることなく前記偏光板に入射されることを特徴とする投写型表示装置。」
(6)平成10年9月28日付けの手続補正書(第3手続補正書)により補正された明細書第6頁第2行〜第7頁第11行中の、「を有し、」(第3手続補正書第1頁第11行)の次に「前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、」を挿入し、「前記偏光方向変換手段は、前記偏光分離手段の前記一方の偏光成分の光」(第3手続補正書第1頁第11〜12行)を「前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光」と訂正し、「前記偏光方向変換手段の」(第3手続補正書第1頁第13行)を「前記λ/2板の」と訂正し、「前記偏光方向変換手段によって前記他方の偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記他方の偏光成分の光」(第3手続補正書第1頁第14〜16行)を「前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光」と訂正し、「他方の偏光成分の光の偏光方向に変換された光」(第3手続補正書第1頁第19行)を「S偏光成分の光に変換された光」と訂正し、「反射された光」(第3手続補正書第1頁第20行)を「反射されたS偏光成分の光」と訂正し、「を有し、」(第3手続補正書第2頁第4行)の次に「前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、」を挿入し、「前記偏光方向変換手段は、前記偏光分離手段の前記一方の偏光成分の光」(第3手続補正書第2頁第4〜5行)を「前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光」と訂正し、「前記偏光方向変換手段の」(第3手続補正書第2頁第6行)を「前記λ/2板の」と訂正し、「前記偏光方向変換手段によって前記他方の偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記他方の偏光成分の光」(第3手続補正書第2頁第7〜9行)を「前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光」と訂正し、「他方の偏光成分の光の偏光方向に変換された光」(第3手続補正書第2頁第12〜13行)を「S偏光成分の光に変換された光」と訂正し、「反射された光」(第3手続補正書第2頁第13〜14行)を「反射されたS偏光成分の光」と訂正し、「を有し、」(第3手続補正書第2頁第27行)の次に「前記一方の偏光成分はP偏光成分であり、前記他方の偏光成分はS偏光成分であり、」を挿入し、「前記偏光方向変換手段は、前記偏光分離手段の前記一方の偏光成分の光」(第3手続補正書第2頁第27〜28行)を「前記偏光方向変換手段はλ/2板であり、かつ、前記偏光分離手段の前記P偏光成分の光」と訂正し、「前記偏光方向変換手段の」(第3手続補正書第2頁第28行〜第3頁第1行)を「前記λ/2板の」と訂正し、「前記偏光方向変換手段によって前記他方の偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記他方の偏光成分の光」(第3手続補正書第3頁第2〜4行)を「前記λ/2板によって前記S偏光成分の光の偏光方向に変換された光と、前記反射手段によって反射された前記S偏光成分の光」と訂正する。
(7)平成8年10月7日付けの手続補正書(第1手続補正書)により補正された明細書第7頁第13〜15行中の、「上記のように構成された偏光光源及び投写型表示装置において、偏光分離手段として、プリズムを用いる場合、」を「上記のように構成された偏光光源及び投写型表示装置において、光源からの光をP偏光成分の光とS偏光成分の光とに分離し、かつ、前記P偏光成分の光と前記S偏光成分の光とを異なる方向に分離する偏光分離手段として、プリズムを用いる場合は、」と訂正し、明細書第8頁第5〜9行中の、「分離された両偏光成分は反射鏡により幾何光学的に偏光方向を同一にされ、あるいは、波長板であるλ/4板またはλ/2板を一方の偏光成分が透過することによって偏光方向を他方と同一にされて、両偏光成分共所望の偏光成分として」を「分離されたS偏光成分の光は反射鏡によりP偏光成分の光と平行な方向に反射され、分離されたP偏光成分の光はλ/2板によりS偏光成分の光に変換されて、分離されたS偏光成分の光と偏光方向を同一にされて、両偏光成分共、S偏光成分として」と訂正する。
異議決定日 2000-11-30 
出願番号 特願平1-260882
審決分類 P 1 651・ 113- YA (G03B)
P 1 651・ 161- YA (G03B)
P 1 651・ 121- YA (G03B)
最終処分 維持  
前審関与審査官 末政 清滋  
特許庁審判長 高橋 美実
特許庁審判官 柏崎 正男
綿貫 章
登録日 1999-03-05 
登録番号 特許第2893599号(P2893599)
権利者 セイコーエプソン株式会社
発明の名称 偏光光源及び投写型表示装置  
代理人 石井 康夫  
代理人 田辺 恵基  
代理人 石井 康夫  
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