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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  F24F
管理番号 1041157
異議申立番号 異議1999-73544  
総通号数 20 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1996-10-18 
種別 異議の決定 
異議申立日 1999-09-16 
確定日 2001-01-27 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第2905962号「換気口用通気窓板」の請求項1、2に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第2905962号の請求項1ないし2に係る特許を維持する。 
理由 1.手続の経緯
特許第2905962号(平成7年3月31日出願、平成11年4月2日設定登録、以下、「本件特許」という。)の請求項1、2に係る発明についての異議申立事件の手続の経緯は、以下のとおりである。
異議申立 平成11年 9月16日
取消理由通知(発送日)平成12年 5月19日
訂正請求(後日取下げ)平成12年 7月18日
取消理由通知(発送日)平成12年 9月26日
訂正請求 平成12年11月27日

2.訂正の適否についての判断
(1)訂正事項
(a)特許請求の範囲の請求項1の2行目「基板2に複数の長孔5を」を、「基板2に桟板3と折り曲げ片4とを残して複数の長孔5を」と訂正する。
(b)特許請求の範囲の請求項1の3乃至4行目「基板2の一部を折り曲げ片4に設定し、」を、「基板2の一部を前記折り曲げ片4とし、この折り曲げ片4の突出長さを短くし、共振して異常音を発生しない程度の長さに設定し、」と訂正する。
(c)特許請求の範囲の請求項1の4乃至5行目「この折り曲げ片4を折曲せしめることで形成される開口」を、「この折り曲げ片4を桟板3に対して斜設状態に折り曲げることにより形成される開ロ」と訂正する。
(d)段落番号【0005】の「通気長窓1を並設した換気口用通気窓板であって、基板2に複数の長孔5を並列に穿設し、この長孔5の一側にして残存している基板2の一部を折り曲げ片4に設定し、この折り曲げ片4を折曲せしめることで形成される開ロと前記長孔5とを通気長窓1としたことを特徴とする換気口用通気窓板に係るものてある。」を、「通気長窓1を並設した換気口用通気窓板であって、基板2に桟板3と折り曲げ片4とを残して複数の長孔5を並列に穿設し、この長孔5のー側に残存している基板2の一部を前記折り曲げ片4とし、この折り曲げ片4の突出長さを短くし、共振して異常音を発生しない程度の長さに設定し、この折り曲げ片4を桟板3に対して斜設状態に折り曲げることにより形成される開ロと前記長孔5とを通気長窓1としたことを特徴とする換気口用通気窓板。」と訂正する。

(2)訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否
(a)願書に添付された明細書(以下、「特許明細書」という。)には、「この換気口用通気窓板の円筒上面を図1のように桟板3と折り曲げ片4とを残してプレス加工により打ち抜き、長孔5を並列に穿設する。」(段落【0009】抜粋)との記載があり、この記載からみて、訂正事項(a)は、願書に添付された明細書又は図面に記載された事項の範囲内でなされたものであって、長孔を穿設したときの基板の形状を限定し、もって、特許請求の範囲を減縮することを目的としたものと認められる。
(b)特許明細書には、「折り曲げ片4の突出長さが短いので、従来型のようにファン換気方式のファン力が強い場合でも、外気が強風の場合でも折り曲げ片4が風と共振して異常音を発生したり、取付を弱めたりする欠点がなくなり、」(段落【0013】抜粋)との記載があり、この記載からみて、訂正事項(b)は、願書に添付された明細書又は図面に記載された事項の範囲内でなされたものであって、折り曲げ片の形状を限定し、もって、特許請求の範囲を減縮することを目的としたものと認められる。
(c)特許明細書には、「残存せしめた折り曲げ片4を桟板3に対して斜設状態に折曲した」(段落【0013】抜粋)との記載があり、この記載からみて、訂正事項(c)は、願書に添付された明細書又は図面に記載された事項の範囲内でなされたものであって、折り曲げ片の曲げ方を限定し、もって、特許請求の範囲を減縮することを目的としたものと認められる。
(d)訂正事項(d)は、段落【0005】の記載を、前記訂正事項(a)乃至(c)の内容と合わせるものであるから、訂正事項(d)は、願書に添付された明細書又は図面に記載された事項の範囲内でなされたものであって、不明瞭な記載の釈明を目的としたものと認められる。

そして、前記訂正事項(a)乃至(d)による訂正は、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものとは認められない。

(3)独立特許要件
(3)-1 訂正後の発明
訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1に係る発明、請求項2に係る発明は、それぞれ、その請求項1、2に記載された次のとおりのものと認められる。
「【請求項1】
通気長窓1を並設した換気口用通気窓板であって、基板2に桟板3と折り曲げ片4とを残して複数の長孔5を並列に穿設し、この長孔5のー側に残存している基板2の一部を前記折り曲げ片4とし、この折り曲げ片4の突出長さを短くし、共振して異常音を発生しない程度の長さに設定し、この折り曲げ片4を桟板3に対して斜設状態に折り曲げることにより形成される開ロと前記長孔5とを通気長窓1としたことを特徴とする換気口用通気窓板。

【請求項2】
請求項1記載の換気口用通気窓板において、長孔5は折り曲げ片4を囲む形状にして平面視コ字状に設定されていることを特徴とする換気口用通気窓板。」

(3)-2 引用刊行物
これに対して、平成12年9月26日(発送日)付けで通知した取消理由で引用した刊行物(特開昭63-99450号公報)には、次の記載があると認められる。
ア)「実施例では円形状に形成した薄鋼板のフレームを使用し、巾略1mmのスリットで整流翼を形成する。スリットは打抜き、レーザー光線加工、切削等で形成する。整流翼は矩形状とし1つの長辺と2つの短辺による3辺が1本のスリットで連続して形成される。又、他の1辺は次の整流翼を接近させて形成し、3辺のうちの長辺部分を兼用して形成する。すなわち整流翼を形成するスリットのうち、1つの長辺と2つの短辺とからなる3辺を形成するスリットをフレーム上に次々と階段状に形成する。このとき前方のスリットの端部と後方のスリットとの間は不連続とし巾略1mmの不連続部分を残している。」(2頁右上欄16行乃至左下欄11行)
イ)「本実施例の整流器(A)は、スリット(3)、スリット(7)でフレーム(1)に整流翼(2)を形成後、不連続部分(4)を支点として整流翼(2)を回動して押し立てると不連続部分(4)がねじ曲げられ、かつこの不連続部分(4)が整流翼(2)をフレーム(1)に格子状に強固に保持する。又、整流翼(2)の跡が開口部(8)を同時に形成する。」(2頁右下欄11行乃至17行)
ウ)「フレーム1の形状、整流翼(2)の形状や配置数、スリット(3)、(7)の巾、不連続部分(4)の巾寸法等は任意に設定できるものである。」(3頁左上欄14行乃至16行)
そして、前記ア)、イ)、ウ)及び図面によれば、刊行物には、次のものが記載されていると認められる。

フレームに不連続部分と整流翼とを残して複数のスリットを並列に穿設し、このスリットのー側に残存しているフレームの一部を前記整流翼とし、この整流翼を不連続部分に対してねじ曲げることにより形成される開ロと前記スリットとを開口部とした整流器用フレーム。

(3)-3 対比・判断
本件出願時において、通気長窓を並設した換気口用通気窓板は、周知技術(例えば、実願平1-13980号(実開平2-106534号)のマイクロフィルム、実願昭62-181115号(実開平1-88244号)のマイクロフィルム等参照。)である。
請求項1に係る発明と前記周知技術とを比較すると、通気長窓を並設した換気口用通気窓板である点で一致し、次の点で相違すると認められる。

【相違点】
請求項1に係る発明は、通気長窓を、基板2に桟板3と折り曲げ片4とを残して複数の長孔5を並列に穿設し、この長孔5のー側に残存している基板2の一部を前記折り曲げ片4とし、この折り曲げ片4の突出長さを短くし、共振して異常音を発生しない程度の長さに設定し、この折り曲げ片4を桟板3に対して斜設状態に折り曲げることにより形成される開ロと前記長孔5とを通気長窓1とするのに対して、前記周知技術では、単に通気長窓を設けている点。

そこで、【相違点】を検討する。
刊行物には、前記(3)-2のとおりのものが記載されており、刊行物の「フレーム」は請求項1に係る発明の「基板2」に相当し、刊行物の「整流翼」は請求項1に係る発明の「折り曲げ片4」に相当し、刊行物の「開口部」は請求項1に係る発明の「通気長窓1」に相当する。また、刊行物の「不連続部分」と「桟板3」とは、「折り曲げ片」の支持部であることで共通しており、さらに、刊行物の「ねじ曲げる」ことと、請求項1に係る発明の「斜設状態に折り曲げる」こととは、曲げることで共通する。
そうしてみると、請求項1に係る発明と、刊行物に記載のものとは、基板2に支持部と折り曲げ片4とを残して複数の長孔5を並列に穿設し、この長孔5のー側に残存している基板2の一部を前記折り曲げ片4とし、この折り曲げ片4を支持部に対して曲げることにより形成される開ロと前記長孔5とを通気長窓1とした点、で一致し、(1)請求項1に係る発明が、「換気口用通気窓板」であるのに対して、刊行物記載のものが、「整流器用フレーム」である点、(2)請求項1に係る発明が、支持部である「桟板3」を「斜設状態に折り曲げ」て折り曲げ片4を形成するのに対して、刊行物記載のものが、「不連続部分」を「ねじ曲げ」て折り曲げ片4を形成する点、(3)請求項1に係る発明が、「折り曲げ片4の突出長さを短くし、共振して異常音を発生しない程度の長さに設定」するのに対して、刊行物記載のもの折り曲げ片4の突出長さに関して、特定していない点で相違すると認められる。
そして、請求項1に係る発明は、「折り曲げ片4」が「桟板3」を「斜設状態に折り曲げ」て形成したことと、「折り曲げ片4の突出長さを短くし」たことが相俟って、「共振して異常音を発生しない」という効果を生じるものと認められ、刊行物の、前記(3)-2ウ)の、「整流翼(2)の形状や配置数、スリット(3)、(7)の巾、不連続部分(4)の巾寸法等は任意に設定できる」との記載からだけでは、請求項1に係る発明の前記効果を予測することができないと認められる。
したがって、請求項1に係る発明は、前記周知技術及び刊行物に記載の発明に基づいて、当業者が容易に想到することできたとすることができない。

次に、請求項2に係る発明について検討すると、請求項2に係る発明は、請求項1を引用したものであって請求項1をそのまま具備するものであるから、結局、請求項2に係る発明も、前記周知技術及び刊行物に記載の発明に基づいて、当業者が容易に想到することができたとすることができない。

したがって、請求項1に係る発明、請求項2に係る発明は、刊行物に記載されたものに基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではない。
また、当審が平成12年5月19日(発送日)付けで通知した取消理由によっても、請求項1に係る発明、請求項2に係る発明が、特許出願の際独立して特許を受けることができないものとはいえない。

(3)-4 まとめ
以上のとおりであるから、上記訂正は平成6年改正法附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる、平成11年改正前の特許法第120条の4第3項において準用する平成6年改正法による改正前の特許法第126条第1項ただし書、第2項及び第3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。

3.異議申立について
(1)本件発明
前記2.(3)-4のとおり、本件特許の請求項1、2に係る発明についての訂正が認められるので、請求項1、2に係る発明は、それぞれ、前記2.(3)-1のとおり、訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1、2に記載されたとおりのものと認められる。

(2)異議申立の理由の概要
異議申立人は、甲第1号証、すなわち前記刊行物を提出し、請求項1、2に係る発明は、刊行物に記載された発明に基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定に違反して特許されたものであり、特許法第113条第1項2号の規定に該当し、特許を取り消されるべきものである旨主張する。

(3)判断
請求項1、2に係る発明は、前記2.(3)-3のとおり、刊行物に記載されたものに基づいて、当業者が容易に発明をすることができたものではないから、異議申立人の主張は採用できない。

(4)むすび
以上のとおりであるから、異議申立の理由及び証拠によっては、請求項1、2に係る発明の特許を取り消すことはできない。
また、他に、請求項1、2に係る発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
換気口用通気窓板
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 通気長窓1を並設した換気口用通気窓板であって、基板2に桟板3と折り曲げ片4とを残して複数の長孔5を並列に穿設し、この長孔5の一側に残存している基板2の一部を前記折り曲げ片4とし、この折り曲げ片4の突出長さを短くし、共振して異常音を発生しない程度の長さに設定し、この折り曲げ片4を桟板3に対して斜設状態に折り曲げることにより形成される開口と前記長孔5とを通気長窓1としたことを特徴とする換気口用通気窓板。
【請求項2】 請求項1記載の換気口用通気窓板において、長孔5は折り曲げ片4を囲む形状にして平面視コ字状に設定されていることを特徴とする換気口用通気窓板。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は換気口用通気窓板に係るものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
屋内の汚れた空気と外気を屋外に排気したり、屋外の清浄な空気を屋内に吸引したり、内外の空気を交換したり、屋内の温度や湿度などを調節したりする自然換気方式やファン換気方式など種々の換気口が多用されているが、この従来型の換気口用通気窓板は概ね図5に示すように、窓板に桟板部を残して折り曲げ片を窓板より切り起こし状態に折り曲げ斜設せしめて通気長窓を並設したため、換気面積が小さいうえに、ファン換気方式のファン力が強いときや外気の強風の場合にはこの切り起こした折り曲げ片が風と共振して異常音が発生する欠点や、また、窓板の周縁板部と折り曲げ片との間にプレスによる皺や微細なクラックが発生する欠点があった。
【0003】
本発明は上記欠点を解決した換気口用通気窓板を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0005】
通気長窓1を並設した換気口用通気窓板であって、基板2に桟板3と折り曲げ片4とを残して複数の長孔5を並列に穿設し、この長孔5の一側に残存している基板2の一部を前記折り曲げ片4とし、この折り曲げ片4の突出長さを短くし、共振して異常音を発生しない程度の長さに設定し、この折り曲げ片4を桟板3に対して斜設状態に折り曲げることにより形成される開口と前記長孔5とを通気長窓1としたことを特徴とする換気口用通気窓板に係るものである。
【0006】
また、請求項1記載の換気口用通気窓板において、長孔5は折り曲げ片4を囲む形状にして平面視コ字状に設定されていることを特徴とする換気口用通気窓板に係るものである。
【0007】
【作用】
基板2に打ち抜きプレス加工等により複数の長孔5を並列に穿設し、残存している基板2の一部である折り曲げ片4を折曲せしめると、前記長孔5は折り曲げ片4の折曲により形成された開口によって拡大され、空気の流通する通気面積の大きい通気長窓1となる。
【0008】
【実施例】
添付図面の図1,2,3,4は本発明の好適な実施の一例を示すもので、基部に換気口に被嵌する被嵌筒7を囲繞した皿型形状の換気口用通気窓板を図示している。
【0009】
基板2を打ち抜きプレス,絞りプレス加工,打ち抜きプレス加工により図のような皿状の換気口用通気窓板に形成した後、この換気口用通気窓板の円筒上面を図1のように桟板3と折り曲げ片4とを残してプレス加工により打ち抜き、長孔5を並列に穿設する。
【0010】
このとき、折り曲げ片4の両端と換気口用通気窓板上面の周縁板部2’の内縁との間に図4のように長孔5に逃げ形状の間隙部6を連設してプレス加工にて打ち抜く。
【0011】
次いで図2,3のように残存せしめた基板2の一部である折り曲げ片4を残存部分である桟板3に対して斜設状態にプレス曲げ加工して前記長孔5が拡大された通気長窓1を形成する。
【0012】
尚、図中符号8は通気窓板を換気口に組み付けるビス孔である。
【0013】
本実施例は上記のようにあらかじめ基板2に桟板3と折り曲げ片4とを残して長孔5を並列に穿設し、その後残存せしめた折り曲げ片4を桟板3に対して斜設状態に折曲したので、従来の基板2に桟板部を残して折り曲げ片4を切り起こし状態に折り曲げ斜設した換気口用通気窓板と異なり、通気長窓1の空気の流通する通気面積が大きくなり空気の流通抵抗が激減し、前記斜設状態に折り曲げした折り曲げ片4が整流板となって換気効率が著しく向上するうえに折り曲げ片4の突出長さが短いので、従来型のようにファン換気方式のファン力が強い場合でも、外気が強風の場合でも折り曲げ片4が風と共振して異常音を発生したり、取付を弱めたりする欠点がなくなり、実用的に秀れた換気性能を発揮する換気口用通気窓板となる。
【0014】
また、折り曲げ片4の両端と基板2の周縁板部2’の内縁との間に間隙部6を設けたので、長孔5を穿設するときや折り曲げ片4を桟板3に対して斜設状態に折曲せしめるとき、打ち抜き加工や折り曲げ加工により折り曲げ片と周縁板部2’の内縁との間にプレスのための雛や微細なクラックが発生することがなくなり、丈夫で体裁の良い換気口用通気窓板が形成できる。
【0015】
【発明の効果】
本発明は上記のように構成したから、通気長窓の空気の流通する通気面積が大きく設定されて換気効率が著しく向上し、また、折り曲げ片の突出長さが短いので、従来型のようにファン換気方式のファン力が強い場合でも、外気が強風の場合でも折り曲げ片が風とが共振して異常音を発生したり取付を弱めたりしない実用性に秀れた換気口用通気窓板となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本実施例の説明正面図である。
【図2】
本実施例の説明断面図である。
【図3】
本実施例の要部の説明拡大断面図である。
【図4】
本実施例の折り曲げ片4を曲げ加工する前の説明平面図である。
【図5】
図4の状態に合わせた従来例の説明正面図である。
【符号の説明】
1 通気長窓
2 基板
4 折り曲げ片
5 長孔
 
訂正の要旨 訂正の要旨
(1)訂正事項
(a)特許請求の範囲の請求項1の2行目「基板2に複数の長孔5を」を、「基板2に桟板3と折り曲げ片4とを残して複数の長孔5を」と訂正する。
(b)特許請求の範囲の請求項1の3乃至4行目「基板2の一部を折り曲げ片4に設定し、」を、「基板2の一部を前記折り曲げ片4とし、この折り曲げ片4の突出長さを短くし、共振して異常音を発生しない程度の長さに設定し、」と訂正する。
(c)特許請求の範囲の請求項1の4乃至5行目「この折り曲げ片4を折曲せしめることて形成される開口」を、「この折り曲げ片4を桟板3に対して斜設状態に折り曲げることにより形成される開ロ」と訂正する。
(d)段落番号【0005】の「通気長窓1を並設した換気口用通気窓板てあって、基板2に複数の長孔5を並列に穿設し、この長孔5の一側にして残存している基板2の一部を折り曲げ片4に設定し、この折り曲げ片4を折曲せしめることて形成される開ロと前記長孔5とを通気長窓1としたことを特徴とする換気口用通気窓板に係るものてある。」を、「通気長窓1を並設した換気口用通気窓板てあって、基板2に桟板3と折り曲げ片4とを残して複数の長孔5を並列に穿設し、この長孔5の一側に残存している基板2の一部を前記折り曲げ片4とし、この折り曲げ片4の突出長さを短くし、共振して異常音を発生しない程度の長さに設定し、この折り曲げ片4を桟板3に対して斜設状態に折り曲げることにより形成される開口と前記長孔5とを通気長窓1としたことを特徴とする換気口用通気窓板。」と訂正する。
異議決定日 2000-12-25 
出願番号 特願平7-76602
審決分類 P 1 651・ 121- YA (F24F)
最終処分 維持  
前審関与審査官 大橋 康史水谷 万司  
特許庁審判長 大槻 清寿
特許庁審判官 冨岡 和人
会田 博行
登録日 1999-04-02 
登録番号 特許第2905962号(P2905962)
権利者 株式会社シルファー
発明の名称 換気口用通気窓板  
代理人 吉井 雅栄  
代理人 吉井 雅栄  
代理人 吉井 剛  
代理人 吉井 剛  

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