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審決分類 審判 全部無効 2項進歩性 無効としない B65G
管理番号 1047949
審判番号 無効2001-35010  
総通号数 24 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1982-01-06 
種別 無効の審決 
審判請求日 2001-01-11 
確定日 2001-10-22 
事件の表示 上記当事者間の特許第1463871号発明「砕氷の供給装置」の特許無効審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 審判費用は、請求人の負担とする。 
理由 1.手続の経緯・本件特許発明
本件特許第1463871号の特許請求の範囲第1項に記載された発明(以下「本件特許発明」という)についての出願は、昭和55年5月27日に出願され、出願公告(特公昭63-10059号公報参照)後の昭和63年10月28日にその発明について特許権の設定登録がされたものである。そして本件特許発明の要旨は、明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲第1項に記載された次のとおりのものであると認める。
「所要量の砕氷を貯える容積を有するケーシングと、このケーシング内で再氷結した砕氷を破砕するクラツシヤと、このクラツシヤで破砕された砕氷を移送するコンベアとを備えた砕氷の供給装置であって、該コンベアはケーシングの中間底部に水平ないしほぼ水平に配設されており、該クラツシヤは該コンベアの上方に位置して配設されると共に、貯留される砕氷の上面から該コンベアに至るまで鉛直方向に延長される高さを有し、このクラツシヤでもってケーシング内に貯留された砕氷を非連結状態に2分割して破砕し、該ケーシング底面は、砕氷がそれ自体の自重で滑降する角度に、該コンベアの両側からコンベアに向かって下り勾配に傾斜されており、該クラツシヤを駆動することにより、クラツシヤの両側に位置する砕氷が鉛直面で破砕されて下方のコンベア上に落下され、該コンベアの送出側がケーシングに開口する砕氷の送出口に連結されており、コンベアで送られてくる砕氷が、送出口からケーシング外に排出さるように構成された砕氷の供給装置。」

2.請求人の主張
これに対して、請求人は、本件特許発明は、本件出願前に頒布された刊行物に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであり、したがって、本件特許発明の特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してされたと主張し、証拠方法として、甲第1号証(米国特許第3,825,158号明細書、昭和49年7月23日発行)を提出している。

3.甲第1号証に記載された発明
そして、甲第1号証には、
ア.構成に関して
a.第6図,及び「Where larger storage capacity is desired than that which is conveniently obtainable in a storage bin of the configuration illustrated in FIGS.1 through 4,a larger capacity storage bin 60 of the general configuration illustrated in FIG.6,having a single discharge screw conveyor 61 in a U-shaped trough formation 62 alined with the longitudinal center plane of the storage bin and flanked by a pair of downwardly converging inclined bottom walls 63a and 63b similar to the single bottom wall 31. The two halves of the storage compartment 60a within the bin 60 lying to the opposite sides of the longitudinal vertical center plane may be fed with ice by screw conveyors at the top similar to the feed conveyor 26 of the first described embodiment,located near the outer side walls 64a and 64b in the upper regions thereof, and two sets of vertically spaced disturber bars, indicated at 65a and 65b similar to the disturber bars 40 of the previously described enbodiment are located along a pair of vertical planes spaced laterally from each other and alined vertically approximately with the opposite vertical side wall portions of the discharge conveyor trough 62. The two sets of disturber bars 65a and 65b may be driven in the same manner as the disturber bars 40 of the previously described embodiment by similar chain and sprocket drive trains.」(第7欄、40行〜65行、翻訳文「図l〜4に図示される形状の収納箱において便利に得られる収納容量よりも大きな収納容量が望まれる場合、図6にー般的な形状が図示される、より大きな容量の収納箱60は、U 字型の溝構造62内に単一の排出スクリューコンベア61を有し、溝構造62は、収納箱の長手方向の中心面に配置され、単一の底面板31と同様の、一対の下向きに収束して傾斜する底面板63a,63b を持つ。箱60a内の半分の二つの領域は、長手方向および垂直方向の中心面で対向し、第一の実施例の供給コンベア26と同様の、外側の側面板64a,64bの近傍の上部に配置されたスクリューコンベアによって氷を供給され、二組の垂直方向に間隙を有する撹伴棒は、番号65a,65bで示され、第一の実施例の撹拌棒40と同様のものであり、横方向に互いに間隙を介して配置された一対の垂直面内であって、排出コンベア溝62の対向する垂直面とほぼ等しい位置に配置される。二組の撹拌棒65a,65bは、第一の実施例の撹拌棒40と同様に、チェーンとスプロケットの駆動連結により、駆動することができる。」)
b.「The inclined bottom wall 31 may typically be disposed at an angle of about 22°to 25°to the horizontal.」(第5欄第12〜13行、翻訳文「傾斜した底面板31は一般に、水平方向に対して、約22〜25°の角度で配置することができる。」)

イ.目的に関して
「An object of the present invention,therefore,is the provision of an improved storage bin for cube ice, designed to receive and store cube ice or the like produced by automatic ice making machines during the period following production by and discharge of the ice from the ice making machine until its use or packaging is required, which includes disturber bars within the storage chamber to effect gentle disturbing of the ice cubes so they will not form a bridge blocking descent of cubes into a discharge conveyor zone at the bottom of the storage chamber, while avoiding crushing of the ice cubes to destroy their cube nature.」(第2欄第23〜34行、翻訳文「本発明の目的は、それゆえ、自動製氷機で作られ、氷の生成に従って製氷機から排出された角氷等の氷を受け取り、収納するように設計され、必要に応じて氷を使用、包装できる角氷用の改善された収納箱を提供することであり、前記収納箱は、収納チャンバ内に攪拌棒を有し、角氷を穏やかに攪拌し、角氷が収納チャンバ底部の排出コンベヤ領域に落下するのを妨げるブリッジが形成されないようにし、同時に角氷がつぶされ、元の角形状が破壊されないようにする。」)

ウ.対象物に関して
a.「The cube ice making machines 21a and 21b・・・disclosed・・・although it will be understood that other types of automatic cube ice making machines, or known types of refrigeration machines for making fragmented ice may be employed,」(第4欄第11〜22行、翻訳文「角氷製氷機21a,21bは(中略)開示されている。ただし、他の形式の角氷製氷機、またはフラグメンテドアイスを生成する既知の型式の冷凍機を用いることもできることが理解されるであろう」)
b.「cube ice and similar small ice formations」(第8欄末行、翻訳文「角氷および同様の小さな氷構造」)

エ.作用・効果に関して
「the disturber bars, preferably of substantially rectangular cross-section,span the axial length of the storage compartment and are rotatably driven to continuously rotate about their axes at a plurality of spaced locations in the zone above the discharge conveyor trough, the disturber bars share the weight or downward force of some of the mass of ice cubes in the zone above the discharge conveyor, relieving the ice which comes into immediate contact with the discharge conveyor flites from most of the crushing force of the stored mass of ice thereabove, to minimize crushing, flaking and breaking up of the ice cubes from their cube form, while the rotation of the disturber bars and their location gently agitate the ice cubes in the region where bridges of ice would be most likely to form resulting in disturbing normal feeding of ice into the operative zone of the discharge conveyor, so as to minimize the formation of bridges and insure uniform proper feed of cube ice into the working zone of the discharge conveyor.」(第8欄、45行〜64行,翻訳文「攪拌棒は、好ましくは実質的に長方形の断面を有し、収納部の軸方向に広がり、排出コンベア溝の上方の領域に所定の間隙を介して配置され、それらの軸に対して連続的に回転し、それら攪拌棒は、排出コンベア上の領域の角氷の重量即ち下向きの力を分割し、搬出コンベア羽に接触している氷に対する上部の氷の蓄積された破砕力を緩和し、角氷が角形状から破砕や損傷されるのを削減し、攪拌の回転とそれらの位置は、氷のブリッジが生成されやすく、排出コンベアの動作領域への氷の通常の供給を妨げる領域で、穏やかに角氷を攪拌し、ブリッジの形成を妨げ、排出コンベアの動作領域への角氷の均一で適切な供給を確実にする。」)

と記載されている。(なお、上記イ、ウ、エの記載は、第6図の、一対の底面板をもつ実施例に対して直接記載したものではないが、上記アには、第1〜5図の、単一の底面板をもつ実施例より大きな収納容量が望まれる場合には、第6図に示される構造の、より大きな容量の収納箱60が使用される旨記載されているから、他の構成要素は、第1〜5図の、単一の底面板をもつ実施例と同様と考えるのが合理的であって、上記イ、ウ、エの記載は、第6図の、一対の底面板をもつ実施例にも適用される記載であるとするのが相当である。)

してみると、甲第1号証には、
「所要量の角氷又はフラグメンテドアイス(以下、「角氷等」という)を貯える容積を有する収納箱60と、この収納箱60内で角氷等を穏やかに攪拌し、角氷等が収納チャンバ底部の排出コンベヤ領域に落下するのを妨げるブリッジが形成されないようにし、同時に角氷等がつぶされ、元の角形状が破壊されないようにする撹拌棒40と、この撹拌棒40で攪拌された角氷等を移送する排出スクリューコンベア61とを備えた角氷等の供給装置であって、
該排出スクリューコンベア61は収納箱60の中間底部に水平ないしほぼ水平に配設されており、
該収納箱60底面は、所定の角度に、該排出スクリューコンベア61の両側から排出スクリューコンベア61に向かって下り勾配に傾斜されており、
該排出スクリューコンベア61の送出側が収納箱60に開口する角氷等の排出口32aに連結されており、
排出スクリューコンベア61で送られてくる角氷等が、排出口32aから収納箱60外に排出されるように構成された、
角氷等の供給装置。」という発明が記載されているものと認められる。

4.対比・判断
まず、本件特許発明と甲第1号証に記載された発明とを比較すると、甲第1号証記載の発明の「収納箱60」、「排出スクリューコンベア61」、「排出口32a」が、それぞれ、本件特許発明の、「ケーシング」、「コンベア」、「送出口」に相当するから、両者は、
「所要量の氷を貯える容積を有するケーシングと、氷を移送するコンベアとを備えた氷の供給装置であって、コンベアはケーシングの中間底部に水平ないしほぼ水平に配設されており、該ケーシング底面は、所定の角度に、該コンベアの両側からコンベアに向かって下り勾配に傾斜されており、該コンベアの送出側がケーシングに開口する氷の送出口に連結されており、コンベアで送られてくる氷が、送出口からケーシング外に排出されるように構成された、氷の供給装置」である点で一致し、次の点で相違している。

a.供給する氷が、本件特許発明では「砕氷」であるのに対し、甲第1号証記載の発明では「角氷等」である点。
b.本件特許発明は、ケーシング内で再氷結した砕氷を破砕するクラツシヤをコンベアの上方に位置して配設しているのに対し、甲第1号証記載の発明は、角氷等を攪拌する攪拌棒40をコンベアの上方に位置して配設している点。
c.本件特許発明は、貯留される砕氷の上面から該コンベアに至るまで鉛直方向に延長される高さを有するクラツシヤでもってケーシング内に貯留された砕氷を非連結状態に2分割して破砕しているのに対し、甲第1号証記載の発明では、攪拌棒の配設される高さは明らかでないとともに、攪拌棒はケーシング内に貯留された角氷等を穏やかに攪拌するものである点。
d.本件特許発明では、ケーシング底面は、砕氷がそれ自体の自重で滑降する角度に、コンベアの両側からコンベアに向かって下り勾配に傾斜されているのに対し、甲第1号証記載の発明では、角氷等がそれ自体の自重で滑降する角度に、コンベアの両側からコンベアに向かって下り勾配に傾斜されているかどうか明らかでない点。
e.本件特許発明では、クラツシヤを駆動することにより、クラツシヤの両側に位置する砕氷が鉛直面で破砕されて下方のコンベア上に落下されるのに対し、甲第1号証記載の発明では、攪拌棒は角氷等を穏やかに攪拌し、角氷等が収納チャンバ底部の排出コンベヤ領域に落下するのを妨げるブリッジが形成されないようにし、同時に角氷等がつぶされ、元の角形状が破壊されないようにしている点。

次に、これらの相違点について検討する。

・相違点aに関して

そして、再氷結していたとしても、攪拌棒で穏やかに攪拌する程度でブリッジの形成が妨げられる程度の角氷等を供給する甲第1号証記載の発明を、再氷結してくっつきあった砕氷をクラッシャで粉砕しつつかき落とさなければならない砕氷に用いることを想起することが、当業者にとって容易になし得るとは、にわかには、いえない。

・相違点bに関して
また、甲第1号証記載の発明の攪拌棒と本件発明のクラツシヤとは、コンベアに対して氷を送り込むのを助ける機能を有する点、及びコンベアの上方に位置している点で、一致しているものの、甲第1号証記載の発明の攪拌棒は、上記3.イ、エに記載されるように、角氷等を穏やかに攪拌し、角氷等が収納チャンバ底部の排出コンベヤ領域に落下するのを妨げるブリッジが形成されないようにし、同時に角氷等がつぶされ、元の形状が破壊されないようにするものであり、角氷等の破砕を極力避けるものと解される。
してみると、砕氷の供給装置においてコンベアの上方に位置してクラッシャを設けることが、審判請求書に添付された実公昭51-4367号公報に示されるように周知であったとしても、その公報第1欄第30〜32行「くっつきあった砕氷をクラッシャー部に移し、そこで粉砕しつつかき落として取り出す」に記載されるように、クラッシャは砕氷を粉砕するものであって、角氷がつぶされたり、元の角形状が破壊されたりしないように、角氷の破砕を極力避ける攪拌棒とは、その本来的な機能において相反しており、上記周知のクラッシャを、甲第1号証記載の発明の攪拌棒に代えて用いることが、当業者にとって自明、ないしは容易になし得たものとはいえない。

・相違点c,eに関して
さらに、甲第1号証記載の発明においては、第6図から明らかなように、攪拌棒は角氷等に埋まっていて、攪拌棒の両側の角氷等は連結状態にあるので、攪拌棒は角氷等を非連結状態に2分割するものではない。そして、攪拌棒は自身が穏やかに攪拌する範囲の限られた量の角氷等によって全周囲から押圧されているだけであり、横向き押圧力がそれほど大きく作用するものとは考えにくい。他方、本件特許発明ではクラツシヤは両側に位置する砕氷を鉛直面で破砕することによってクラツシヤ自体は砕氷には埋もれないので、砕氷によって大きな横向き押圧力が作用するものの、ケーシング内に貯留された砕氷を非連結状態に2分割することによって、「本発明の砕氷の供給装置の特筆すべき特長は、クラツシヤに砕氷が強く押圧され、クラツシヤでもって氷結した砕氷が確実に破砕されて搬出できるにもかかわらず、クラツシヤに無理な過大荷重が作用しないことにある。この特長は、クラツシヤがケーシング内の砕氷を非連結状態に2分割し、分割された砕氷が互いに干渉することなくクラツシヤに押圧され、しかもその押圧方向が反対で、クラツシヤの折曲力を打ち消す本発明の独特の構成によって実現される。即ち、ケーシング内の砕氷は、いかに大きな塊状に強く氷結されても、2分割されてブリツジ現象を起こすことなく、確実に破砕して取り出しでき、クラツシヤに作用する砕氷の強大なスリツプ力は、互いに打消力が作用して極減され、クラツシヤ並びにこれの支持部材に無理な過大荷重が作用せず、クラツシヤ部材を軽荷重のもので充足でき、耐久性があって故障せず、保守が簡単で取扱に便利な等」(公告公報第10欄第1〜18行参照)の効果を奏するが、この効果は当業者が容易に予測し得たものとする根拠は認められない。
また、攪拌棒は、第6図を見ると、角氷等に埋没されて角氷等を穏やかに攪拌しており、角氷等の上面から該コンベアに至るまで鉛直方向に延長される高さを有するものかどうかは明らかではなく、両側に位置する角氷等を鉛直面で破砕して下方のコンベア上に落下させるものでもない。
してみると、貯留される砕氷の上面から該コンベアに至るまで鉛直方向に延長される高さを有するクラツシヤでもってケーシング内に貯留された砕氷を非連結状態に2分割して破砕し、クラッシャの両側に位置する砕氷が鉛直面で破砕されて下方のコンベア上に落下される構成を当業者が容易になし得たとすることはできない。

・相違点dに関して
本件特許発明の明細書には、「コンベア2に向かって下り勾配に傾斜される底面が水平面となす角、即ち傾斜角度は、ケーシング1の形状、容積、内面の平滑度、使用される場所の温度条件等を考慮して決定されるが、一般的には10〜60度に、好ましくは15〜45度程度に決定される。傾斜角が急峻な底は砕氷の滑動がよく、傾斜角が小さい底は砕氷の貯留量が増大する。」(公告公報第8欄第26〜33行参照)と記載され、また、上記3.ア.bに記載されるように、甲第1号証記載のものの傾斜角度約22〜25°は、本件特許発明における好ましい範囲15〜45度程度の範囲に入っている。そして、物体の供給装置の底面に勾配を付けて、装置内に収容する物体を滑落させることが慣用手段であることをも勘案すると、ケーシング底面の傾斜角度を、砕氷がそれ自身の自重で滑降する角度にすること自体は、当業者が適宜なし得ることである。
なお、砕氷がそれ自身の自重で滑降する角度にすることの目的が、砕氷をコンベアに向かって滑降させてクラツシヤで破砕するためのものであることを考えると、審判請求書に添付された実公昭51-4367号公報記載のものが、貯氷箱2の内底面3を砕氷取出口に向かって(クラッシャー7に向かって)傾斜させるとともに、砕氷をクラッシャー7の方向に移動させるためだけでなく、移動をおさえるためにも、別途搬出装置6を設けている(第1欄末行〜第2欄第6行「砕氷1の貯氷箱2の内底面3を砕氷取出口4に向って低くくなるようにした内底面3の表面に不凍性で低摩擦係数の性質を持つもの(例えば商品名でエムラロン330)で固体皮膜5と形成し、その砕氷1の上部に砕氷の移動を行なわせたり、また、砕氷の移動をおさえる為の搬出装置6を設ける」参照)こと、及び、上記「・相違点c,eに関して」で述べたように、本件特許発明が、ケーシング内に貯留された砕氷を非連結状態に2分割することによって、両側から作用する強い押圧力は互いに打ち消す方向に働き折曲力が極減する効果を奏することを勘案すると、本願特許発明において、ケーシング底面の傾斜角度を、砕氷がそれ自身の自重で滑降する角度にすることを、当業者が適宜なし得ることとすることはできない。

以上総合すると、本件特許発明は、甲第1号証に記載される発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。

5.結び
以上のとおりであるから、請求人の主張及び証拠方法によっては、本件特許を無効とすることはできない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2001-08-24 
結審通知日 2001-08-29 
審決日 2001-09-11 
出願番号 特願昭55-71705
審決分類 P 1 112・ 121- Y (B65G)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 秋田 修青木 俊明  
特許庁審判長 西野 健二
特許庁審判官 飯塚 直樹
清田 栄章
登録日 1988-10-28 
登録番号 特許第1463871号(P1463871)
発明の名称 砕氷の供給装置  
代理人 長谷 照一  
代理人 清原 義博  
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