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審決分類 |
審判 全部申し立て 特29条の2 A61K 審判 全部申し立て 2項進歩性 A61K 審判 全部申し立て 特36条4項詳細な説明の記載不備 A61K |
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管理番号 | 1048396 |
異議申立番号 | 異議2000-71477 |
総通号数 | 24 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1990-05-31 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2000-04-12 |
確定日 | 2001-07-09 |
異議申立件数 | 1 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第2961372号「振とう分散乳濁型メーキャップ化粧料」の請求項1に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 訂正を認める。 特許第2961372号の請求項1に係る特許を維持する。 |
理由 |
理 由 1.手続の経緯 本件特許第2961372号発明は、昭和63年11月24日の出願であって、平成11年8月6日にその特許権の設定登録がなされ、その後、市橋俊一郎より特許異議の申し立てがなされ、当審により取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成12年10月19日に訂正請求がなされたものである。 2.訂正の適否についての判断 ア.訂正の内容 特許権者が求めている訂正の内容は、以下のとおりである。 a.本件特許明細書中、「特許請求の範囲 1.次の成分(a)〜(e)・・・・(c)不揮発性油剤・・・・」とあるを、「特許請求の範囲 1.次の成分(a)〜(e)・・・・(c)ロジンペンタエリスリットエステルを含有する不揮発性油剤・・・・」と訂正する。 b.本件特許明細書中、第3頁第17行、「(c)不揮発性油剤」とあるを、「(c)ロジンペンタエリスリットエステルを含有する不揮発性油剤」と訂正する。 イ.訂正の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否 上記の訂正事項aは、特許請求の範囲の減縮を目的とするものであり、また訂正事項bは、上記特許請求の範囲の減縮に伴って特許明細書の発明の名称の欄及び詳細な説明の欄の記載を整合させるものであるから、不明りょうな記載の釈明を目的とするものである。 そして、上記の訂正事項は、特許明細書に記載された事項の範囲内のものであって、かつ、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものではない。 ウ.むすび 以上のとおりであるから、上記訂正請求は、特許法第120条の4第2項及び同条第3項で準用する第126条第2項及び第3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。 3.特許異議の申立てについて ア.本件発明 特許第2961372号の請求項1に係る発明(以下、「本件発明」ともいう。)は、訂正明細書の請求項1に記載された次のとおりのものである。 「1.次の成分(a)〜(e) (a)化粧用粉体 5〜40重量% (b)揮発性油剤 5〜40重量% (c)ロジンペンタエリスリットエステルを 含有する不揮発性油剤 5〜50重量% (d)HLB5以下である脂肪酸アミド以外 の非イオン性界面活性剤 0.5〜5重量% (e)水 10〜80重量% を含有し、静置時には二層又は三層に分離し、振とうすることによって乳濁状態となることを特徴とする振とう分散乳濁型メーキャップ化粧料。」 イ.申立の理由の概要 特許異議申立人松井文子は、証拠として甲第1号証(特開平2-167212号公報)を提出し、本件請求項1に係る発明は、特許法第29条の2の規定に違反してなされたのであるから、特許を取り消すべき旨主張(主張1)し、また甲第2号証〜甲第7号証を提出し、本件請求項1に係る発明は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであるから、特許を取り消すべき旨主張(主張2)し、さらに、甲第8号証を提出し、本件請求項1に係る発明の特許は、その明細書が特許法第36条第4項の規定に適合していない出願に対してなされたものであるから、取り消されるべき旨主張(主張3)する。 ウ.判断 (主張1について) 特許異議申立人が先願発明として引用した特願平1-208621号を記載する特開平2-167212号公報(甲第1号証)は、油中水形乳化化粧料に係る発明であり、本件発明の振とう分散乳濁型メーキャップ化粧料における不揮発性油剤である(c)成分に相当するものとしてジメチルポリシロキサン(n=5〜10)を5.0重量%配合するものが記載されている(公報第12頁、実施例8)が、本件発明における(c)成分は、上記訂正により「不揮発性油剤」から「ロジンペンタエリスリットエステルを含有する不揮発性油剤」に限定された結果、該先願発明における対応する成分であるジメチルポリシロキサンとは全く相違するものとなったので、特許異議申立人の主張1は妥当でない。 (主張2について) 特許異議申立人が甲第2号証として提出した特開昭63-215615号公報には、顔料含有油中水型エマルジョンからなる化粧品組成物が記載され、さらに同申立人がとくに言及する「例2」には、本件発明における(c)成分に対応するものとしてジメチコン(粘度10cs)を含有し、さらにシクロメチコンを含有する液状ファウンデーションが記載され、甲第3号証(ダウコーニング社、技術資料、1982年)にはシクロメチコンの構造式及び沸点が記載され、甲第4号証(ダウコーニング社、技術資料、1984年)は、界面活性剤として用いられるダウコーニング社製、3225Cの技術資料に関するものであり、そこで用いられている界面活性剤は、シクロメチコンとジメチコンのコポリマーであること、3225Cの不揮発性分が10.5%であることが記載され、甲第5号証(ダウコーニング社、技術資料)には、上記3225CのHLB(計算値)が1.7であること及び%有効成分が10.5であることが記載され、甲第6号証(特開昭56-95109号公報)には、「主要成分としてポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル0.05〜3.0重量%、液体3〜25重量%、顔料0.5〜15重量%、水溶性塩類0.05〜3.0重量%、および水を配合してなる三層型の液状皮膚化粧料」(特許請求の範囲第1項)が記載され、さらに甲第7号証(NIKKOL製品カタログ、日光ケミカルズ(株)、第20頁)には、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルのうち、POE(2)ノニルフェニルエーテルののHLBが4.5であることが記載されている。 本件発明と甲第2号証に記載の発明とを対比すると、両者はいずれも液状化粧料に関するものではあるが、前者の(c)成分と対応するのは、後者においては、ジメチコン(粘度10cs)であるところ、前記訂正により、前者の(c)成分は、「不揮発性油剤」から「ロジンペンタエリスリットエステルを含有する不揮発性油剤」に訂正された結果、両成分は全く別異のものとなり、しかも「ロジンペンタエリスリットエステルを含有する不揮発性油剤」については甲第2〜5号証のいずれにも全く記載されていないものであるから、後者におけるジメチコンのようなシリコーン系の不揮発性油剤に替えてロジンペンタエリスリットエステルを含有する不揮発性油剤を想到することは当業者が容易に想到することができたものとはいえない。 そして、本件発明は、上記特定のエステルを含有する不揮発性油剤を配合することにより、化粧もちがよくなるなどの本件特許明細書の発明の詳細な説明の欄に記載されたとおりの顕著な効果を奏するものである。 また、本件発明と甲第6号証に記載された発明とを対比すると、両者はともに三層型の液状化粧料に関するものであるが、前者の(c)成分と対応するのは「液体油」であり、その例として多くのものが例示され、そのうちのひとつとしてエステル油があげられているが、そこでの例示はオクチルドデシルミリステート等の脂肪酸エステルのみであり、前者における「ロジンペンタエリスリットエステルを含有する不揮発性油剤」についてはまったく記載されていない(甲第7号証は本件発明の(d)成分たる非イオン界面活性剤に関するものである)ので、後者においては本件発明の(b)成分に相当するものが記載されていないといった点を考慮するまでもなく、上記と同様の理由により、本件発明は、当業者が甲第6号証及び甲第7号証に記載された発明に基づいて容易に発明できたものではない。 したがって、本件発明は、当業者が甲第2〜7号証に記載された発明に基づいて容易に発明し得たものである、という特許異議申立人の主張2も妥当でない。 (主張3について) 特許異議申立人が提出した甲第8号証(ハンドブック-化粧品・製剤原料-改訂版、昭和52年2月1日発行、日光ケミカルズ(株))には、エマルジョンの状態の一般的な経時変化が記載されている。 特許異議申立人は、甲第8号証における「いかなる乳化状態も、それが継続されている時間が短いか長いかの違いはあるものの、やがては層に分離」する、という記載を引用して、本件明細書における「静置時」という記載はいかなる時を意味するのか不明瞭であると主張する。 しかしながら、本件発明は「いかなる乳化状態」をも対象としているのではなく、「振とう分散乳濁型メーキャップ化粧料」をその対象としているものであり、その使用間隔は通常1日又は半日程度であることから、「静置時」とはその程度のことを意味するのは明らかなところであって、その意味するところが不明瞭とはいえないから、特許異議申立人の主張3も妥当でない。 したがって、本件特許は、特許異議申立ての理由及び証拠によっては取り消すことができない。 また、他に本件発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 振とう分散乳濁型メーキヤツプ化粧料 (57)【特許請求の範囲】 1.次の成分(a)〜(e) (a)化粧用粉体 5〜40重量% (b)揮発性油剤 5〜40重量% (c)ロジンペンタエリスリットエステルを含有する不揮発性油剤 5〜50重量% (d)HLB5以下である脂肪酸アミド以外の非イオン性界面活性剤 0.5〜5重量% (e)水 10〜80重量% を含有し、静置時には二層又は三層に分離し、振とうすることによつて乳濁状態となることを特徴とする振とう分散乳濁型メーキヤツプ化粧料。 【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、振とう分散乳濁型メーキヤツプ化粧料に関し、更に詳細には、使用時振とうすることによつて容易に均一な乳濁状態となり、肌への塗布性が良く、使用感、化粧持ちなどに優れた振とう分散乳濁型メーキヤツプ化粧料に関する。 〔従来の技術およびその課題〕 従来、多層型メーキヤツプ化粧料のひとつとして、水白粉が知られている。水白粉は、化粧用粉体と水を主成分とし、これにアルコール、増粘剤などを配合してなるものである。そして使用時に振とうして分散状態となし、肌に塗布して化粧を行うものであり、みずみずしい感触を有している。しかしながら、このように単に水性基剤に化粧用粉体を加えて二層型メーキヤツプ化粧料とした場合、清涼感やさつぱり感は得られるものの、油分を含まないため、耐水性が悪く化粧持ちに劣り、しかも肌に対する潤いがない等の欠点があつた。 また、水、化粧用粉体に油を加え、単に混合して三層型とした場合、使用時に振とうしても容易に均一状態とはならず、肌に塗布する上で問題があつた。 これらの問題を解決するため、油性物質の水性エマルジヨンを解乳化させ、粉体に被覆した水白粉(特開昭55-57511号)、油分を含有した粉末層と水層とからなる二層型フアンデーシヨン(特開昭59-39815号)、特定の油相と粉末とを含有したメーキヤツプ化粧料(特開昭62-223107号)などが提案されているが、未だ充分満足できるものではなかつた。 〔課題を解決するための手段〕 斯かる実情において、本発明者らは鋭意研究を行つた結果、化粧用粉体、揮発性油剤、不揮発性油剤、非イオン性界面活性剤及び水を含有する振とう分散乳濁型メーキヤツプ化粧料は、使用時振とうすることによつて容易に均一な分散乳濁状態となり、使用性、使用感及び化粧持ちなどに優れていることを見出し、本発明を完成した。 すなわち、本発明は、次の成分(a)〜(e) (a)化粧用粉体 5〜40重量% (b)揮発性油剤 5〜40重量% (c)ロジンペンタエリスリットエステルを含有する不揮発性油剤 5〜50重量% (d)HLB5以下である脂肪酸アミド以外の非イオン性界面活性剤 0.5〜5重量% (e)水 10〜80重量% を含有し、静置時には二層又は三層に分離し、振とうすることによつて乳濁状態となることを特徴とする振とう分散乳濁型メーキヤツプ化粧料を提供するものである。 本発明で用いる化粧用粉体としては、通常のメーキヤツプ化粧料に使用されるものであれば特に限定されないが、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛などの白色顔料;黄酸化鉄、黒酸化鉄、ベンガラ、群青、紺青、タール色素などの着色顔料;タルク、マイカ、カオリン、モンモリロナイト、ケイ酸、アルミナ、硫酸バリウムなどの無機粉体;ナイロン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリスチレン、テフロンなどの有機粉体;雲母チタン、酸化鉄雲母チタンなどのパール剤等が挙げられ、耐水・耐油性向上などのため、これらに疎水化表面処理を施したものでも良い。これら化粧用粉体は、単独又は2種以上組み合わせて使用することができ、全組成中に5〜40重量%(以下、単に%で示す)配合される。5%未満では期待する化粧効果が得られず、40%を超えると流動性や分散性が悪くなる。 揮発性油剤としては、肌上で揮散し、通常の化粧料に使用可能なものであれば特に限定されないが、例えば、アイソパー(エツソ化学製)、シエルソル(シエル化学製)、IPソルベント(出光石油製)等として市販されている沸点260℃以下の低沸点イソパラフインなどの揮発性炭化水素;低分子鎖状ジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサンなどの低沸点シリコーン油である鎖状・環状の揮発性シリコーン油等が挙げられる。これら揮発性油剤は、単独又は2種以上を組み合わせて使用することができ、全組成中に5〜40%配合される。5%未満では、形成された化粧膜が油つぽくなり、40%を超えると分散性が悪くなる。 不揮発性油剤としては、通常の化粧料に用いられるものであれば天然、合成を問わず使用できるが、例えば、流動パラフイン、スクワラン、ワセリン、パラフインワツクス、マイクロクリスタリンワツクスなどの炭化水素油類;ミンク油、オリーブ油、ホホバ油、マカデミアンナツツ油、ヒマシ油、ラノリンなどの動植物油類;ミツロウ、キヤンデリラロウ、モクロウ、カルナウバロウなどのロウ類;イソプロピルミリステート、ロジンペンタエリスリツトエステル、グリセリン脂肪酸エステルなどのエステル油;イソステアリルアルコールなどの高級アルコール;オレイン酸、イソステアリン酸などの高級脂肪酸;不揮発性シリコーン油等が挙げられる。これらの不揮発性油剤は、前記揮発性油剤の種類との関係において、単独で又は2種以上の組合せとして適宜選択される。その中でも、化粧持ちのよいものが得られる点で、ロジンペンタエリスリツトエステル(水添したものでもよい)を含む不揮発性油剤が特に好ましい。ロジンペンタエリスリツトエステルは化粧用粉体の0.1〜1重量倍に相当する量を配合するのが好ましい。不揮発性油剤は、全組成中に5〜50%配合される。5%未満では、しつとり感が得られず、50%を超えると油つぽさやべたつきを感じるようになり好ましくない。 非イオン性界面活性剤としては、HLB値が高いと使用時に振とうしても分散性が悪くなり、仕上がりの化粧膜もきれいでなくなるため、特にHLB値が5以下のものが好ましい。かかる非イオン性界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル(グリセリルモノステアレート又はグリセリルモノオレート)、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキル変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフエニルエーテル、デカグリセリン脂肪酸エステル等のポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などが挙げられ、必要に応じて選択して用いることができる。これら非イオン性界面活性剤は、全組成中に0.5〜5%配合される。0.5%未満では分散性が悪くなり、5%を超えると耐油性が劣つてしまう。 また、水は全組成中に10〜80%配合されるが、10%未満では清涼感が感じられず、好ましくない。 本発明のメーキヤツプ化粧料には、上記必須成分の他、通常の化粧料に用いられる成分、例えば紫外線吸収剤、美肌用成分、防腐剤、酸化防止剤、水溶性高分子、樹脂、上記以外の界面活性剤、アルコール類、香料などを必要に応じ適宜配合することができる。 本発明のメーキヤツプ化粧料は、通常の方法に準じて製造することができ、特に限定されないが、例えば配合成分を適宜混合するなどして容易に調製することができる。斯くして得られたメーキヤツプ化粧料は、静置時には上層に油剤、下層に水及び粉体を含む二層状態、又は、上層に油剤、中間層に水、下層に粉体を含む三層状態となり、使用時に振とうすることにより、容易に均一な乳濁状態となるものである。 なお、本発明の振とう分散乳濁型メーキヤツヤツプ化粧料は、おしろい、フアンデーシヨン、ほほ紅、アイシヤドウなどとして適用することができる。 〔実施例〕 次に、実施例を挙げて本発明を説明する。 実施例1 第1表に示す組成のフアンデーシヨンを調製し、振とう分散乳濁性、みずみずしさ、化粧膜の均一性、化粧持ち及びしつとり感について評価した。結果を第1表に示す。 (製法) A:成分1〜4を混合、粉砕して均質にする。 B:成分7〜11を混合、加熱溶解する。 C:AにB及び成分5,6,12を加えて混合する。 (評価基準) ◎:非常に良好またはあり ○:良好またはあり △:やや悪いまたはなし ×:悪いまたはなし ![]() 実施例2〜4 各組成のメーキヤツプ化粧料を実施例1に準じて製造した。これらは、いずれも使用時に振とうすることによつて容易に均一な乳濁状態となり、肌に塗布しやすく、肌なじみが良く、清涼感やしつとり感があり、しかも化粧持ちに優れたものであった。 (実施例2)フアンデーシヨン: (%) 1 二酸化チタン 11 2 マイカ 10 3 タルク 3 4 着色顔料 4 5 低沸点イソパラフィン*1 10 6 オクタメチルシクロテトラシロキサン 10 7 ロジンペンタエリスリツトエステル 5 8 トリオクタン酸グリセリル 13 9 ソルビタンセスキオレエート 2 10精製水 32 *1:IPソルベント(出光石油化学(株)製) (実施例3)フアンデーシヨン: (%) 1 二酸化チタン 12 2 タルク 7 3 無水ケイ酸 2 4 ナイロンパウダー 4 5 着色顔料 2 6 オクタメチルシクロテトラシロキサン 10 7 ロジンペンタエリスリツトエステル 2.7 8 ジイソオクタン酸ネオペンチルグリコール 5 9 スクワラン 2.5 10 トリオクタン酸グリセリル 2 11 ジメチルシロキサン・メチルポリオキシエチレン共重合体*2 1.5 12 1,3-ブチレングリコール 4 13 エタノール 7 14 精製水 38.3 *2:シリコーンKF-945A(信越化学(株)製) (実施例4)アイシヤドウ: (%) 1 雲母チタン 16 2 タルク 3 3 マイカ 11 4 着色顔料 7 5 低沸点イソパラフイン*1 25 6 ロジンペンタエリスリツトエステル 5 7 トリベヘニン酸グリセリル 2 8 メチルフエニルシロキサン 1 9 ソルビタンセスキオレエート 3 10 エタノール 12 11 精製水 15 *1:IPソルベント(出光石油化学(株)製) 〔発明の効果〕 以上詳述した如く、本発明の振とう分散乳濁型メーキヤツプ化粧料は、使用時に振とうすることにより容易に均一な乳濁状態となり、肌に塗布し易く、また肌に対するなじみが良く、清涼感としつとり感があって良好な使用感を有し、しかも化粧後の仕上がり状態が良く、化粧持ちに優れたものである。 |
訂正の要旨 |
訂正の要旨 a.本件特許明細書中、「特許請求の範囲 1.次の成分(a)〜(e)・・・・(c)不揮発性油剤・・・・」とあるを、「特許請求の範囲 1.次の成分(a)〜(e)・・・・(c)ロジンペンタエリスリットエステルを含有する不揮発性油剤・・・・」と訂正する。 b.本件特許明細書中、第3頁第17行、「(c)不揮発性油剤」とあるを、「(c)ロジンペンタエリスリットエステルを含有する不揮発性油剤」と訂正する。 |
異議決定日 | 2001-06-19 |
出願番号 | 特願昭63-296846 |
審決分類 |
P
1
651・
536-
YA
(A61K)
P 1 651・ 16- YA (A61K) P 1 651・ 121- YA (A61K) |
最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | ▲高▼岡 裕美 |
特許庁審判長 |
宮本 和子 |
特許庁審判官 |
深津 弘 大久保 元浩 |
登録日 | 1999-08-06 |
登録番号 | 特許第2961372号(P2961372) |
権利者 | 株式会社コーセー |
発明の名称 | 振とう分散乳濁型メーキャップ化粧料 |
代理人 | 中島 俊夫 |
代理人 | 市橋 俊一郎 |
代理人 | 有賀 三幸 |
代理人 | 中嶋 俊夫 |
代理人 | 的場 ひろみ |
代理人 | 有賀 三幸 |
代理人 | 高野 登志雄 |
代理人 | 高野 登志雄 |
代理人 | 的場 ひろみ |