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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 A23B |
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管理番号 | 1049616 |
審判番号 | 審判1999-19828 |
総通号数 | 25 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1998-12-02 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 1999-12-09 |
確定日 | 2001-12-06 |
事件の表示 | 平成 9年特許願第143267号「海洋深層水を利用した漬物食品」拒絶査定に対する審判事件〔平成10年12月 2日出願公開、特開平10-313777、請求項の数(3)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
本願は平成9年5月15日の出願であって、本件出願の請求項1乃至3に係る発明は、平成11年9月17日付け及び平成12年1月7日付け手続補正書によって補正されたものであり、該発明は漬物を製造するに際し、漬物の下漬け液又は/及び本漬用の味付け液として、漬物材料に海面下200メートル以上の深海から取水した海洋深層水を特定量添加することを要件とするものである。海面下200メートル以上の深海から取水した海洋深層水は通常の海水に比較して天然微量元素(ミネラル)がバランス良く含まれ、且つ洗浄性及び富栄養性にも優れているため、該海洋深層水を添加して製造された本件発明の漬物は旨味があり雑味が少なく且つ豊かな香気を有するものであると認められる。 これに対し、原審の拒絶査定で引用された引用例1(特開昭63-279748号公報)には通常の海水を利用する漬物の製造方法が記載されており、又同引用例2(中野政弘編「発酵食品」)には各種漬物及び該漬物の製造方法が記載されている。しかしながら、上記引用例1及び2の何れにも本件発明の構成要件である漬物を製造するに際し、漬物材料に海洋深層水を添加することが記載されていないばかりでなく、添加を示唆する記載もない。したがって、原審で指摘するように海洋深層水を利用する飲料の製造方法が本出願前周知であったとしても(特開平7-274838号公報、特開平5-219921号公報)、漬物材料に海面下200メートル以上の深海から取水した海洋深層水を特定量添加する本件発明を当業者が容易に想到し得るとは認められない。 以上のとおり、本件発明は引用例1及び2に記載のものに基づいて当業者が容易に発明をすることができたとはいえないので、本願を原査定の理由によって拒絶することはできない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2001-08-24 |
結審通知日 | 2001-09-04 |
審決日 | 2001-11-15 |
出願番号 | 特願平9-143267 |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(A23B)
|
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 鈴木 恵理子、滝本 晶子 |
特許庁審判長 |
田中 久直 |
特許庁審判官 |
大高 とし子 近 東明 |
発明の名称 | 海洋深層水を利用した漬物食品 |
代理人 | 田中 幹人 |
代理人 | 田中 幹人 |