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審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 A47C 審判 全部申し立て 発明同一 A47C |
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管理番号 | 1049899 |
異議申立番号 | 異議2000-73856 |
総通号数 | 25 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1991-03-26 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 2000-10-16 |
確定日 | 2001-07-25 |
異議申立件数 | 2 |
訂正明細書 | 有 |
事件の表示 | 特許第3034882号「布団」の請求項1乃至6に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 訂正を認める。 特許第3034882号の請求項1乃至5に係る特許を維持する。 |
理由 |
1.手続の経緯 特許第3034882号の請求項1乃至6に係る発明についての出願は、平成1年8月10日に特許出願され、平成12年2月18日にその発明について特許の設定登録がなされ、その後、その請求項1及び3に係る発明の特許について、申立人株式会社エル・アンド・ジー(以下、「申立人A」という。)より、また、その全請求項に係る発明の特許について、申立人生命エネルギー工業株式会社(以下、「申立人B」という。)より、それぞれ特許異議の申立がなされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成13年4月24日に訂正請求がなされたものである。 2.訂正の適否についての判断 (1) 訂正の内容 ア.訂正事項a 特許請求の範囲の請求項1における「熱反射物質を含有もしくは付着させた布」を「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布」と訂正する。 イ.訂正事項b 同請求項2を削除する。 ウ.訂正事項c 同請求項3における「熱反射物質を含有もしくは付着させた布」を「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布」と訂正すると共に、請求項3を請求項2に繰り上げる。 エ.訂正事項d 同請求項4における「請求項3記載の布団」を「請求項2記載の布団」と訂正すると共に、請求項4を請求項3に繰り上げる。 オ.訂正事項e 同請求項5における「請求項1〜4の布団」を「請求項1〜3のいずれか1項に記載の布団」と訂正すると共に、請求項5を請求項4に繰り上げる。 カ.訂正事項f 同請求項6における「請求項1〜5の布団」を「請求項1〜4のいずれか1項に記載の布団」と訂正すると共に、請求項6を請求項5に繰り上げる。 キ.訂正事項g 明細書第4頁6〜7行(特許第3034882号公報第3欄29〜30行)の「熱反射物質を含有もしくは付着させた布」を「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布」と訂正する。 ク.訂正事項h 同書第4頁10〜12行(同公報第3欄33〜35行)の「本発明の第2は・・・特徴とする布団を、」を削除する。 ケ.訂正事項i 同書第4頁13行(同公報第3欄36行)の「本発明の第3は」を「本発明の第2は」と訂正する。 コ.訂正事項j 同書第4頁13〜14行(同公報第3欄36〜37行)の「熱反射物質を含有もしくは付着させた布」を「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布」と訂正する。 サ.訂正事項k 同書第4頁17行(同公報第3欄40行)の「本発明の第4は」を「本発明の第3は」と訂正する。 シ.訂正事項l 同書第4頁19行(同公報第3欄42行)の「本発明の第5は」を「本発明の第4は」と訂正する。 ス.訂正事項m 同書第5頁5行(同公報第3欄47行)の「布に」を「糸に」と訂正する。 セ.訂正事項n 同書第5頁9行(同公報第4欄1行)の「糸を金属に蒸着」を「糸に金属を蒸着」と訂正する。 ソ.訂正事項o 同書第5頁11〜12行(同公報第4欄2〜3行)の「勿論、上記方法で布に直接、熱反射物質を付着させても良い。」を削除する。 タ.訂正事項p 同書第5頁15行(同公報第4欄5〜6行)の「又は熱反射物質を付着させた布」を削除する。 チ.訂正事項q 同書第5頁20行〜第6頁1行(同公報第4欄10行)の「熱反射物質を含有もしくは付着した布」を「熱反射物質を含有もしくは付着した糸を織製してなる布」と訂正する。 ツ.訂正事項r 同書第6頁10行(同公報第4欄19行)の「金属酸化系」を「金属酸化物系」と訂正する。 テ.訂正事項s 同書第9頁5〜6行(同公報第5欄20行)の「熱反射物質を含有又は付着させた布団」を「熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布を側生地とした包袋又は布団の内部又は外部に張設した布団」と訂正する。 ト.訂正事項t 同書第9頁13〜14行(同公報第5欄27〜28行)の「本発明の布団は熱反射物質を側生地又は布団に張設された布地や充填材に」を「本発明の布団は熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布を側生地として用いるか又は布団の内部又は外部に張設して用い、また熱反射物質を充填材に」と訂正する。 ナ.訂正事項u 同書第10頁8行(同公報第5欄41行)の「熱反射物質を含有又は付着した布」を「熱反射物質を含有又は付着した糸を織製してなる布」と訂正する。 ニ.訂正事項v 同書第10頁19〜20行(同公報第6欄6行)の「熱反射物質を含有又は付着させた布」を「熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布」と訂正する。 ヌ.訂正事項w 同書第11頁4行(同公報第6欄9〜10行)の「熱反射物質を含有又は付着させた布」を「熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布」と訂正する。 ネ.訂正事項x 同書第11頁8〜9行(同公報第6欄14行)の「熱反射物質を含有又は付着させた布」を「熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布」と訂正する。 ノ.訂正事項y 同書第12頁2〜3行(同公報第6欄26行)の「熱反射物質を含有もしくは付着した布」を「熱反射物質を含有もしくは付着した糸を織製してなる布」と訂正する。 ハ.訂正事項z 同書第12頁20行(同公報第6欄42行)の「熱反射物質を含有又は付着させた布」を「熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布」と訂正する。 (2) 訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否 上記訂正事項aは、特許請求の範囲の請求項1における「熱反射物質を含有もしくは付着させた布」を、明細書第5頁5〜11行(特許公報第3欄47行〜第4欄2行)の「熱反射物質を布に含有もしくは付着させる方法としては、例えば熱反射物質をサンドイッチした透明フィルムを細長く切断したものを糸状とする、熱反射物質を従来より用いられている糸に浸漬法、スプレー法等により塗着する、糸を金属に蒸着する等の方法が挙げられ、上記の如くして得られた糸を織製して布とする。」なる記載を根拠に、「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布」に限定しようとするものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とした明細書の訂正に該当する。 また、上記訂正事項bは、特許請求の範囲の請求項2を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とした明細書の訂正に該当する。 また、上記訂正事項cは、特許請求の範囲の請求項3について、上記訂正事項aの内容と同様の訂正を行うと共に、上記訂正事項bとの整合を図るものであるから、特許請求の範囲の減縮及び明りょうでない記載の釈明を目的とした明細書の訂正に該当する。 また、上記訂正事項dは、上記訂正事項b及びcとの整合を図るものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とした明細書の訂正に該当する。 また、上記訂正事項eは、特許請求の範囲の請求項4について、上記訂正事項b乃至dとの整合を図るものであるから、特許請求の範囲の減縮及び明りょうでない記載の釈明を目的とした明細書の訂正に該当する。 また、上記訂正事項fは、特許請求の範囲の請求項5について、上記訂正事項b乃至eとの整合を図るものであるから、特許請求の範囲の減縮及び明りょうでない記載の釈明を目的とした明細書の訂正に該当する。 また、上記訂正事項g乃至lは、それぞれ上記訂正事項a乃至fとの整合を図るものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とした明細書の訂正に該当する。 また、上記訂正事項m、o、p、q、s乃至zは、上記訂正事項a乃至fとの整合を図るものであるから、明りょうでない記載の釈明を目的とした明細書の訂正に該当する。 さらに、上記訂正事項n及びrは、誤記の訂正を目的とした明細書の訂正に該当する。 そして、上記いずれの訂正事項も、新規事項の追加に該当せず、極めて優れた保温性と効率的な遠赤外線効果とを合わせ持つ布団の提供という課題に変更を及ぼすものでもないから、実質上特許請求の範囲を拡張又は変更するものでもない。 (3) むすび 以上のとおりであるから、上記訂正は、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる、特許法第120条の4第3項において準用する平成6年法律第116号による改正前の特許法第126条第1項ただし書及び第2項の規定に適合するので、当該訂正を認める。 3.特許異議の申立てについての判断 (1) 申立ての概要 申立人Aは、甲第1号証乃至甲第8号証を提出すると共に、本件の請求項1及び3に係る発明は、甲第1号証あるいは甲第2号証に係る出願の願書に最初に添付した明細書又は図面に記載された発明(以下、それぞれ「先願発明1」、「先願発明2」という。)と同一であるから特許法第29条の2の規定により、また、甲第3号証乃至甲第8号証に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから特許法第29条第2項の規定により、それぞれ特許を受けることができないものであって、本件の請求項1及び3に係る発明についての特許を取り消すべきと主張している。 また、申立人Bは、甲第1号証乃至甲第7号証を提出すると共に、本件の請求項1乃至6に係る発明は、甲第1号証乃至甲第6号証に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであるから特許法第29条第2項の規定により、また、本件の請求項1、3、5及び6に係る発明は、甲第7号証に係る出願の願書に最初に添付した明細書又は図面に記載された発明(上記の「先願発明2」と同じ。)と同一であるから特許法第29条の2の規定により、それぞれ特許を受けることができないものであって、本件の請求項1乃至6に係る発明についての特許を取り消すべきと主張している。 (2) 本件の請求項1乃至5に係る発明 上記2.で示したように上記訂正が認められるから、本件の請求項1乃至5に係る発明(以下、「本件発明1乃至5」という。)は、上記訂正請求に係る訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1乃至5に記載された事項により特定される次のとおりのものである。 「1.熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布を側生地として用いた包袋内に、遠赤外線放射物質を含有もしくは付着させた寝具用充填材を収納したことを特徴とする布団。 2.熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布を布団の内部又は外部に張設し、遠赤外線放射物質を含有もしくは付着させた寝具用充填材を収納したことを特徴とする布団。 3.遠赤外線放射物質を含有もしくは付着させた寝具用充填材が、更に熱反射物質を含有もしくは付着させてなる請求項2記載の布団。 4.請求項1〜3のいずれか1項に記載の布団の内部に面状発熱体を収納したことを特徴とする布団。 5.請求項1〜4のいずれか1項に記載の布団を上下セットとしたことを特徴とする布団。」 (3) 刊行物等 申立人A及びBが証拠として提出した刊行物等には、それぞれ、以下のような発明が記載されている。 先願発明1:特開平2-34115号公報(申立人A提出の甲第1号証) 参照 遠赤外線放射性繊維からなる布団綿を詰め、布団側地の片面に遠赤外 線反射面を形成した布団であって、該反射面は、側地に対してアルミニ ウム等の金属粉を樹脂を介してコーティングするか、金属蒸着を行うこ とによって布団側地の片側に形成し、さらに、この反射面を側地内面に 形成することで、側地表面を通常の布団生地と同様の外観、風合に保つ ことができるようにした保温性の高い布団。 先願発明2:特開平3-49772号公報(申立人A提出の甲第2号証、 申立人B提出の甲第7号証)参照 遠赤外線を放射するセラミック微粒子を含んだ上層部と、上層部のセ ラミックを加熱するヒーターユニットを中層部に配し、上層部から放射 される遠赤外線を反射せしめるアルミ材を下層部に配した、遠赤外線を 放射する蒲団。 刊行物1:実願昭51-121960号(実開昭53-41482号)の マイクロフィルム(申立人A提出の甲第3号証) 太陽光線の反射性、断熱性を利用して農作用、林業用、牧畜用等の被 覆材として使用される、金属真空蒸着膜面に被覆処理した合成樹脂フィ ルムを縦糸として用いた反射性織物。 刊行物2:実願昭56-139142号(実開昭58-43274号公 報)のマイクロフィルム(同甲第4号証) 繊維緩衝材と裏布又は表布との間に、整経糸に対し錫、アルミ等の金 属平箔糸と適宜の糸とを緯糸として交互に組織せしめた荒目布を介在さ せたこたつ用掛布団。 刊行物3:実願昭59-85020号(実開昭60-195580号公 報)のマイクロフィルム(同甲第5号証) 金属蒸着布で形成された保温パットを布団本体内の収容部に挿脱自在 に収容した掛け布団。 刊行物4:実願昭56-64743号(実開昭57-175668号公 報)のマイクロフィルム(同甲第6号証) こたつ布の裏生地の中央部に、こたつの天板と同程度の大きさであっ て、布の表面に接着剤を塗布して、その上にアルミ蒸着フィルムを重ね てプレスし、アルミ蒸着フィルムのアルミを布に転写せしめた構造から なるアルミ転写布を取り付けたこたつ布団。 刊行物5:特開昭61-217112号公報(申立人A提出の甲第7号 証、申立人B提出の甲第4号証) 遠赤外線放射体(鱗片状、錠剤状の成形体)を内蔵した寝具。 刊行物6:特開昭62-249682号公報(申立人A提出の甲第8号 証) 保温性を高めたアルミ繊維入り綿。 刊行物7:実願昭60-189383号(実開昭62-98565号公 報)のマイクロフィルム(申立人B提出の甲第1号証) アルミ等の反射性材料をコーティングした通気性のある布地又は網 を、綿や羽毛等のクッション材とともに用いた布団、及び上記布地又は 網をクッション材の間に、又は布団表皮の一面に張った布団。 刊行物8:実願昭55-172500号(実開昭57-95128号公 報)のマイクロフィルム(同甲第2号証) 遠赤外線を輻射する金属酸化物又はセラミックス系の素材の粉粒体を 網、布又は綿等の通気性材料に塗着又はまぶして袋状外被体に収納した 遠赤外線健康マット。 刊行物9:実願昭62-183202号(実開平1-86874号公報) のマイクロフィルム(同甲第3号証) 袋状にした毛布本体内に、セラミックの極微粉を繊維中に混入又は付 着させた綿を充填した毛布。 刊行物10:特開平1-97476号公報(同甲第5号証) 遠赤外線放射体からなるシート状体内に熱線を反射する反射体を備え た、浴槽、サウナ室等に敷かれる遠赤外線放射マット。 刊行物11:特開昭60-249994号公報(同甲第6号証) 輻射能のある金属系微粉末を含有する合成繊維を含むウエップを布帛 で被覆した詰綿構造体。 (4) 対比・判断 ア.特許法第29条の2について 本件発明1乃至5と、上記先願発明1及び2とを対比すると、後者の各発明は、前者の本件発明1、4及び5を共通して特定する事項である「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布を側生地として用いた包袋」なる構成、あるいは、前者の本件発明2乃至5を共通して特定する事項である「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布を布団の内部又は外部に張設」した構成を備えていない。 しかも、かかる構成が先願発明1及び2において、自明の事項であるとも認められない。 そうすると、本件発明1乃至5が、上記先願発明1、2と同一であるとは到底認めることができない。 イ.特許法第29条第2項について 本件発明1乃至5と、上記刊行物1乃至11に記載の発明とを対比すると、後者の各発明は、少なくとも前者の本件発明1、4及び5を共通して特定する事項である「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布を側生地として用いた包袋内に、遠赤外線放射物質を含有もしくは付着させた寝具用充填材を収納した」構成、あるいは、少なくとも前者の本件発明2乃至5を共通して特定する事項である「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布を布団の内部又は外部に張設し、遠赤外線放射物質を含有もしくは付着させた寝具用充填材を収納した」構成を備えていない。 そして、本件発明1乃至5は、当該構成により、「従来の布団と同様の肌触り、通気性、ドレープ性、及び吸湿性等の各種機能を何ら損なうことなく、極めて安価且つ簡単な構成で、極めて高い保温性と、遠赤外線の持つ健康維持、増進並びに治療等の優れた効能を享受することができ」、「装飾性に富んだ華麗で且つ保温性の高い布団を提供出来る」という明細書に記載の顕著な効果を奏するものである。 確かに、上記刊行物1には、金属真空蒸着膜面に被覆処理した合成樹脂フィルムを縦糸として用いた反射性織物(本件発明1の「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布」に相当。)が記載されているが、この反射性織物は、太陽光線に対する被覆材として単独に使用されるものであり、遠赤外線放射物質を含有した充填材と組み合わせてなる布団への適用は全く考慮されていないものである。 また、上記刊行物2には、整経糸に対し錫、アルミ等の金属平箔糸と適宜の糸とを緯糸として交互に組織せしめた荒目布を、繊維緩衝材と裏布又は表布との間に介在させた(本件発明2の「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布を布団の内部又は外部に張設し」に相当。)こたつ用掛布団が記載されているが、このものは、かかる荒目布をこたつの発熱照射体からの照射に対する反射体として、こたつと一体的に利用するものであって、遠赤外線放射物質を含有した充填材と組み合わせてなる布団への適用は全く考慮されていないものである。 また、上記刊行物3に記載された金属蒸着布で形成された保温パットは、遠赤外線放射物質に対する反射材として用いるものではなく、当然のことながら、遠赤外線放射物質を含有した充填材と組み合わせてなる布団への適用を示唆するものでもない。 また、上記刊行物4に記載されたアルミ転写布は、こたつのヒーターの熱の放散を防止する反射体として、こたつと一体的に利用するものであって、遠赤外線放射物質を含有した充填材と組み合わせてなる布団への適用を示唆するものではない。 また、上記刊行物5には、遠赤外線放射体を内蔵した寝具(本件発明1又は2の「遠赤外線放射物質を含有もしくは付着させた寝具用充填材を収納した布団」に相当。)が記載されているが、このものは、遠赤外線の反射については全く考慮していないものである。 また、上記刊行物6には、保温性を高めたアルミ繊維入り綿(本件発明1又は2の「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸」に相当。)が記載されているが、かかる綿を織製してなる布を側生地として用いることや、遠赤外線放射物質を含有した寝具用充填材と組み合わせてなる布団へ適用することを示唆するものではない。 また、上記刊行物7に記載された反射性材料をコーティングした布地は、熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布とは異なるものである。 また、上記刊行物8には、遠赤外線を輻射するセラミックス等を袋状外被体に収納した(本件発明1又は2の「遠赤外線放射物質を含有もしくは付着させた寝具用充填材を収納した」構成に相当。)遠赤外線健康マットが記載されているが、このものは、遠赤外線の反射については全く考慮していないものである。 また、上記刊行物9には、袋状にした毛布本体内に、セラミックの極微粉を繊維中に混入又は付着させた綿を充填した(本件発明1又は2の「遠赤外線放射物質を含有もしくは付着させた寝具用充填材を収納した」構成に相当。)毛布が記載されているが、このものは、遠赤外線の反射については全く考慮していないものである。 また、上記刊行物10に記載された遠赤外線放射マットは、浴槽、サウナ室等に敷かれるマットであって、基本的な構成が全く異なる布団への適用は当業者といえども、容易に想到し得ないものである。 さらに、上記刊行物11に記載された金属系微粉末を含有する合成繊維は、該繊維を織製してなる布を側生地として用いることや、遠赤外線放射物質を含有した寝具用充填材と組み合わせてなる布団への適用を示唆するものではない。 そうすると、本件発明1乃至5が、上記刊行物1乃至11に記載の発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものであると認めることはできない。 (5) むすび 以上のとおりであるから、特許異議申立の理由及び証拠によっては本件発明1乃至5についての特許を取り消すことはできない。 また、他に本件発明1乃至5についての特許を取り消すべき理由を発見しない。 したがって、本件発明1乃至5についての特許は、拒絶の査定をしなければならない特許出願に対してされたものとは認められず、特許法等の一部を改正する法律(平成6年法律第116号)附則第14条の規定に基づく、特許法等の一部を改正する法律の施行に伴う経過措置を定める政令(平成7年政令第205号)第4条第2項の規定により、結論のとおり決定する。 |
発明の名称 |
(54)【発明の名称】 布団 (57)【特許請求の範囲】 1.熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布を側生地として用いた包袋内に、遠赤外線放射物質を含有もしくは付着させた寝具用充填材を収納したことを特徴とする布団。 2.熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布を布団の内部又は外部に張設し、遠赤外線放射物質を含有もしくは付着させた寝具用充填材を収納したことを特徴とする布団。 3.遠赤外線放射物質を含有もしくは付着させた寝具用充填材が、更に熱反射物質を含有もしくは付着させてなる請求項2記載の布団。 4.請求項1〜3のいずれか1項に記載の布団の内部に面状発熱体を収納したことを特徴とする布団。 5.請求項1〜4のいずれか1項に記載の布団を上下セットとしたことを特徴とする布団。 【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規な布団に関し、更に詳しくは熱反射物質と遠赤外線放射物質とを組み合わせ、更にはこれに面状発熱体を組み合わせることにより、保温性に優れるとともに、遠赤外線による健康維持、増進及び治療を可能とした布団に関するものである。 〔従来技術と問題点〕 近年、羽毛、羊毛布団が軽量で肌触りが良く、且つ保温性に優れた布団として、その高級イメージとあいまって広く普及している。しかし、羽毛、羊毛がいかに保温性に富むとしても、相当量が空気中に放熱されており、その優れた保温性能を十分に活かしきれていないのが実情である。 このような問題を解決するために熱反射物質よりなるシート状物を使用した布団が提案されているが、該シート状物は通気性に劣るため睡眠中に出る汗や老廃物を布団中に閉じ込める結果となり、衛生上問題があるばかりでなく、ドレープ性に乏しく、快適な肌触り、寝心地が得られず、実用的とは言い難い。 また、遠赤外線による血行促進、筋肉の疲れや疲労の回復、更には温熱治療による神経痛や筋肉痛の緩解、胃腸の機能の活発化等の諸作用が明らかにされるに伴い、寝具の分野においても遠赤外線を利用する寝具が提案されている。 例えば実開昭63ー46159号には可撓性及び通気性を有する包体に短冊状の複数枚の遠赤外線を放射する面状発熱体を配設し、電気回路等の芯体を包体内に内包させた布団が提案されている。 しかし乍ら、このような構造の布団も、折角発生した遠赤外線の大半が空気中に放散され、遠赤外線の持つ効能が十分に活用されていない憾みがある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明者は、かかる実情に鑑み鋭意研究の結果、熱反射物質と遠赤外線放射物質とを組み合わせ、更にはこれに面状発熱体を組み合わせることにより、上記問題点を一挙に解消するとともに、極めて優れた保温性と効率的な遠赤外線効果とを合わせ持つ布団を提供できることを見出し、本発明を完成させた。 即ち、本発明の第1は、熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布を側生地として用いた包袋内に、遠赤外線放射物質を含有もしくは付着させた寝具用充填材を収納したことを特徴とする布団を、 本発明の第2は、熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布を布団の内部又は外部に張設し、遠赤外線放射物質を含有もしくは付着させた寝具用充填材を収納したことを特徴とする布団を、 本発明の第3は、上記布団の内部に面状発熱体を収納したことを特徴とする布団を、 本発明の第4は、上記布団を上下セットとしたことを特徴とする布団を、それぞれ内容とするものである。 本発明に用いられる熱反射物質としては、アルミニウム、銅、金、銀、雲母等、熱を反射する物質なら特に制限はない。 熱反射物質を糸に含有もしくは付着させる方法としては、例えば熱反射物質をサンドイッチした透明フィルムを細長く切断したものを糸状とする、熱反射物質を従来より用いられている糸に浸漬法、スプレー法等により塗着する、糸に金属を蒸着する等の方法が挙げられ、上記の如くして得られた糸を織製して布とする。また、上記の糸は綿として布団に充填しても良い。上記の熱反射物質を含有もしくは付着した糸を織製した布は、従来の布地と同様の通気性とドレープ性があり、且つ熱反射性を有する。更にまた、布に熱反射物質とともに遠赤外線放射物質を含有又は付着させることも可能である。 上記の如くして熱反射物質を含有もしくは付着した糸を織製してなる布は布団の側生地として、又は布団の内部もしくは外部に張設して使用される。 本発明における充填材としては、羽毛、羊毛、モヘア、アルパカ、カシミヤ、ラクダ、ビキューナー等の動物繊維、綿等の天然繊維、ポリエステル等の合成繊維等が含まれ、遠赤外線放射物質が含有、付着可能な充填材であればよく、特に制限はない。 本発明に用いられる遠赤外線放射物質も特に制限はなく、公知の金属酸化物系のセラミックスや金属表面に金属酸化物を蒸着、溶射等により設けたもの等が全て含まれる。 遠赤外線放射物質の含有、付着方法も特に制限されないが、1つの好ましい方法としては、微粒子状で浸透させる方法が挙げられ、この場合、微粒子は細かいもの程よく、所謂超微粉が繊維への浸透・定着性が良好で好ましい。 羽毛等に遠赤外線放射物質の微粒子を付着させる方法としては、接着剤を介して付着する方法は、羽毛の持つ独有の軟らかい風合やボリウム感を損なうので好ましくなく、高圧下又は真空下で該微粒子を繊維又は細胞間に圧入又は吸着させ浸透させる方法が好適である。高圧下で圧入する場合は、非水系又は水系の両方が用いられ、水系の場合は、例えば羽毛を例に挙げると、水洗の最終工程で付着させる方法が好適である。もっとも、羽毛等の風合を損なわない範囲で接着剤(例えば濃度を薄くして)を用いることは可能である。 天然又は合成綿や羊毛の場合は風合、ボリウム感が羽毛程繊細ではないので上記圧入法又は吸着法の他に、接着剤を介して付着する方法も用いることができる。 また動物繊維は摩擦によりプラスに帯電しているので、マイナスに帯電した遠赤外線放射物質微粒子を用いて電気的に吸着させることもできる。 尚、上記充填剤の遠赤外線の反射効果を高めるために、遠赤外線放射物質とともに、アルミ等の遠赤外線反射物質の微粒子や上記した熱反射物質を併用・混入してもよい。 上記の如くして得られた遠赤外線放射物質又は該物質と熱反射物質とを含有もしくは付着させた充填材は、通常の寝具の場合と同様に、包袋の内部に充填され寝具とされる。 遠赤外線放射物質又はこれと熱反射物質を含有もしくは付着した充填材は、従来の綿(天然又は合繊)、羽毛、羊毛等の充填材と併用・混入してもよい。 本発明の布団内部に面伏発熱体を配設すれば、該発熱体の発する熱により遠赤外線の放射は一層高められる。面状発熱体としては従来公知のもので良く、特に制限はない。面状発熱体は敷布団に配設する場合は、ドレープ性を余り気にする必要がないので、かなり大面積のものでも問題ないが、掛布団の場合はドレープ性を損なわないように複数枚の小片として配設するのが好ましく、また充填材の中に埋設するのが好ましい。 本発明の布団は上記の如き構成からなるので、横仰した人体から又は面状発熱体から発散された熱が空中に放散されるのを防ぎ極めて高い保温性を有するとともに、該熱により遠赤外線放射物質から遠赤外線が効率よく放射され、極めて効果的に遠赤外線の作用、効能を享受できる。 本発明の布団は掛布団又は敷布団として使用されるが、掛布団と敷布団の上下セットとして使用するのが好ましい。就中、熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布を側生地とした包袋又は布団の内部又は外部に張設した布団を上下セットとして用いるのが最も望ましい。このように上下セットとして用いることにより、敷布団から放射された遠赤外線は掛布団の熱反射物質により打ち返され、一方、掛布団からの放射遠赤外線は敷布団の熱反射物質により打ち返され、恰も遠赤外線のカプセルに入った如くに作用する。 本発明の布団は熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布を側生地として用いるか又は布団の内部又は外部に張設して用い、また熱反射物質を充填材に含有もしくは付着させたことにより、従来の布団と同様の肌触り、通気性、ドレープ性を有する。また、遠赤外線放射物質も充填材に含有もしくは付着されているので充填材の持つ風合、触感、ボリウム感といった本来の機能を何ら損なうことがなく、更に、充填材の吸湿性や通気性も実質的に何ら損なわれないので、水分や老廃物等も十分に吸収され、且つ通気性が良いので寝具外に容易に放散され、寝具を常に清潔な状態に保持することが可能である。 〔実施例〕 以下、実施態様を示す図面に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれらにより何ら制限を受けるものではない。 第1図は、熱反射物質を含有又は付着した糸を織製してなる布からなる包袋(1)内に、遠赤外線放射物質を含有又は付着させた化繊綿からなる充填材(2)を収納した例を示す。 第2図は、従来から用いられている布からなる包袋(1)内に、遠赤外線放射物質及び熱反射物質を含有又は付着させた羊毛からなる充填材(2)を収納した例である。 第3図は、従来から用いられている布からなる包袋(1)内に、遠赤外線放射物質を含有又は付着させた羽毛からなる充填材(2)を収納してキルティング(3)を施し、更に表面に熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布(4)を張設した例を示す。 第4図は、本発明の布団の好ましい使用状態の一例を示し、第3図に示した布団を上下セットとして用い、熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布(4)がそれぞれ外側、即ち人体(5)から最も遠い位置になるように敷掛されている。このように使用することにより、放射された遠赤外線が布団の外に逃げようとしても、上下外側の熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布(4)により内側方向に打ち返され遠赤外線カプセルの中に横臥した如き状態となり、遠赤外線を効率良く利用できる。また、上記布(4)と布団との間に形成される空気室(6)が断熱効果を発揮して暖かく、この暖温が、また効果的に遠赤外線放射の熱源となるという相乗効果が得られる。 〔作用・効果〕 叙上の通り、本発明によれば、従来の布団と同様の肌触り、通気性、ドレープ性、及び吸湿性等の各種機能を何ら損なうことなく、極めて安価且つ簡単な構成で、極めて高い保温性と、遠赤外線の持つ健康維持、増進並びに治療等の優れた効能を享受することができる。また、熱反射物質を含有もしくは付着した糸を織製してなる布を側生地や布団の外部に張設した場合には装飾性に富んだ華麗で且つ保温性の高い布団を提供出来る。遠赤外線の放射を発熱体を使用せず人体から放散された熱を利用する場合は安価であり、且つ電源回路等が全く不要でよく、熱過ぎとか火傷等の心配もなく、且つスイッチのオン・オフの面倒て手間も全く不要であるので、全く意識することなしに従来と全く同じ生活パターンの中で遠赤外線の効能を受けることができる。 【図面の簡単な説明】 第1図乃至第3図は、それぞれ本発明の布団の実施態様を示す概略図、第4図は本発明布団の使用状態の一例を示す概略図である。 1・・・包袋 2・・・充填材 3・・・キルティング 4・・・熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布 5・・・人体 6・・・空気室 |
訂正の要旨 |
訂正の要旨 (1)訂正事項a 特許請求の範囲の請求項1における「熱反射物質を含有もしくは付着させた布」を「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布」と訂正する。 (2)訂正事項b 同請求項2を削除する。 (3)訂正事項c 同請求項3における「熱反射物質を含有もしくは付着させた布」を「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布」と訂正すると共に、請求項3を請求項2に繰り上げる。 (4)訂正事項d 同請求項4における「請求項3記載の布団」を「請求項2記載の布団」と訂正すると共に、請求項4を請求項3に繰り上げる。 (5)訂正事項e 同請求項5における「請求項1〜4の布団」を「請求項1〜3のいずれか1項に記載の布団」と訂正すると共に、請求項5を請求項4に繰り上げる。 (6)訂正事項f 同請求項6における「請求項1〜5の布団」を「請求項1〜4のいずれか1項に記載の布団」と訂正すると共に、請求項6を請求項5に繰り上げる。 (7)訂正事項g 明細書第4頁6〜7行(特許第3034882号公報第3欄29〜30行)の「熱反射物質を含有もしくは付着させた布」を「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布」と訂正する。 (8)訂正事項h 同書第4頁10〜12行(同公報第3欄33〜35行)の「本発明の第2は・・・特徴とする布団を、」を削除する。 (9)訂正事項i 同書第4頁13行(同公報第3欄36行)の「本発明の第3は」を「本発明の第2は」と訂正する。 (10)訂正事項j 同書第4頁13〜14行(同公報第3欄36〜37行)の「熱反射物質を含有もしくは付着させた布」を「熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布」と訂正する。 (11)訂正事項k 同書第4頁17行(同公報第3欄40行)の「本発明の第4は」を「本発明の第3は」と訂正する。 (12)訂正事項l 同書第4頁19行(同公報第3欄42行)の「本発明の第5は」を「本発明の第4は」と訂正する。 (13)訂正事項m 同書第5頁5行(同公報第3欄47行)の「布に」を「糸に」と訂正する。 (14)訂正事項n 同書第5頁9行(同公報第4欄1行)の「糸を金属に蒸着」を「糸に金属を蒸着」と訂正する。 (15)訂正事項o 同書第5頁11〜12行(同公報第4欄2〜3行)の「勿論、上記方法で布に直接、熱反射物質を付着させても良い。」を削除する。 (16)訂正事項p 同書第5頁15行(同公報第4欄5〜6行)の「又は熱反射物質を付着させた布」を削除する。 (17)訂正事項q 同書第5頁20行〜第6頁1行(同公報第4欄10行)の「熱反射物質を含有もしくは付着した布」を「熱反射物質を含有もしくは付着した糸を織製してなる布」と訂正する。 (18)訂正事項r 同書第6頁10行(同公報第4欄19行)の「金属酸化系」を「金属酸化物系」と訂正する。 (19)訂正事項s 同書第9頁5〜6行(同公報第5欄20行)の「熱反射物質を含有又は付着させた布団」を「熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布を側生地とした包袋又は布団の内部又は外部に張設した布団」と訂正する。 (20)訂正事項t 同書第9頁13〜14行(同公報第5欄27〜28行)の「本発明の布団は熱反射物質を側生地又は布団に張設された布地や充填材に」を「本発明の布団は熱反射物質を含有もしくは付着させた糸を織製してなる布を側生地として用いるか又は布団の内部又は外部に張設して用い、また熱反射物質を充填材に」と訂正する。 (21)訂正事項u 同書第10頁8行(同公報第5欄41行)の「熱反射物質を含有又は付着した布」を「熱反射物質を含有又は付着した糸を織製してなる布」と訂正する。 (22)訂正事項v 同書第10頁19〜20行(同公報第6欄6行)の「熱反射物質を含有又は付着させた布」を「熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布」と訂正する。 (23)訂正事項w 同書第11頁4行(同公報第6欄9〜10行)の「熱反射物質を含有又は付着させた布」を「熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布」と訂正する。 (24)訂正事項x 同書第11頁8〜9行(同公報第6欄14行)の「熱反射物質を含有又は付着させた布」を「熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布」と訂正する。 (25)訂正事項y 同書第12頁2〜3行(同公報第6欄26行)の「熱反射物質を含有もしくは付着した布」を「熱反射物質を含有もしくは付着した糸を織製してなる布」と訂正する。 (26)訂正事項z 同書第12頁20行(同公報第6欄42行)の「熱反射物質を含有又は付着させた布」を「熱反射物質を含有又は付着させた糸を織製してなる布」と訂正する。 |
異議決定日 | 2001-06-26 |
出願番号 | 特願平1-208986 |
審決分類 |
P
1
651・
121-
YA
(A47C)
P 1 651・ 161- YA (A47C) |
最終処分 | 維持 |
前審関与審査官 | 渡邉 洋 |
特許庁審判長 |
田中 秀夫 |
特許庁審判官 |
熊倉 強 和泉 等 |
登録日 | 2000-02-18 |
登録番号 | 特許第3034882号(P3034882) |
権利者 | 一色 忠雄 |
発明の名称 | 布団 |
代理人 | 古瀬 明徳 |
代理人 | 伊丹 健次 |
代理人 | 阿形 明 |
代理人 | 中川 康生 |
代理人 | 八鍬 昇 |
代理人 | 伊丹 健次 |