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審決分類 審判 全部申し立て 1項3号刊行物記載  B05C
管理番号 1049930
異議申立番号 異議2000-72516  
総通号数 25 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1997-06-24 
種別 異議の決定 
異議申立日 2000-06-20 
確定日 2001-08-06 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第2992812号「ホットメルト接着剤塗布装置およびホットメルト接着剤塗布方法」の請求項1、2に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第2992812号の請求項1ないし2に係る特許を維持する。 
理由 1.手続きの経緯
本件特許第2992812号は、特許法第44条の規定により平成4年5月11日に出願した特願平4-163308号の一部を平成8年10月21日に新たな特許出願とし、平成11年10月22日にその特許の設定登録がなされ、その後、ノードソンコーポレーションから特許異議の申立てがあり、取消理由が通知され、その指定期間内である平成13年3月15日に訂正請求がなされた後、指令書が通知され、その指定期間内である平成13年6月8日に手続補正書が提出されたものである。
2.訂正の適否について
(1)訂正の内容
本件訂正請求書における訂正の内容は、本件特許明細書を訂正請求書に添付した訂正明細書のとおりに訂正しようとするものである。すなわち、
訂正事項a 特許請求の範囲請求項2に「併合する工程」とあるを「一体化する工程」に訂正する。
訂正事項b 明細書の段落【0005】に「併合する工程」とあるを「一体化する工程」に訂正する。
訂正事項c 明細書の段落【0016】に「併合して」とあるを「一体化して」に訂正する。
訂正事項d 特許請求の範囲請求項1に「A」とあるを「16」に訂正する。
訂正事項e 明細書の段落【0001】に「基材にを」とあるを「基材に」に訂正する。
訂正事項f 明細書の段落【0001】に「あるる。」とあるを「ある。」に訂正する。
訂正事項g 明細書の段落【0016】に「接着材塗布面」とあるを「接着剤塗布面」に訂正する。
(2)訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否
上記訂正事項a〜cは、同様の意味で用いられていた「併合」と「一体化」を「一体化」に統一したものであるから、明瞭でない記載の釈明を目的とするものであり、本件特許明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてなされたものである。
上記訂正事項d〜gは、誤記の訂正を目的とするものであり、本件特許明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてなされたものである。
また、上記訂正a〜gは、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
(3)まとめ
以上のとおり、上記訂正請求は、特許法第120条の4第2項及び第3項で準用する同第126条第2〜3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。
3.特許異議の申立てについて
(1)本件発明
本件の請求項1ないし2に係る発明は、訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1ないし2に記載された次のとおりのものである。
「【請求項1】(A)塗布ラインの上面の基材に間欠的にスプレー塗布を行う装置であって、(B)その中央位置でホットメルト接着剤供給口17に連通し水平方向の接着剤供給室を形成するホットメルト接着剤供給横溝16と、(C)該ホットメルト接着剤供給横溝16に沿って配置されて横一列で隣接配置であるとともにホットメルト接着剤供給横溝16を通過したホットメルト接着剤が流出する多数の塗布ノズル孔11aを有するノズルユニット1と、(D)上記の基材に対し塗布を行う前に、ホットメルト接着剤を細長いファイバー状態とするために、ホットメルト接着剤出口である多数の塗布ノズル孔11aの出口から流出する糸状ないしビート状のホットメルト接着剤に、空気の流れを交差させるべく、前記多数の塗布ノズル孔11aの出口に近接した加圧空気口とを含み、(E)前記ホットメルト接着剤供給横溝16は、ホットメルト接着剤供給制御弁2の供給口22からホットメルト接着剤供給ロ17に供給されたホットメルト接着剤を、複数の流れに分割し横一列で隣接配置の多数の塗布ノスル孔群11に分割して供給する手段として機能することを特徴とする(F)ホットメルト接着剤塗布装置。
【請求項2】(G)ノズルユニット1のホットメルト接着剤供給横溝にホットメルト接着剤を供給する工程と、(H)前記ホットメルト接着剤供給横溝内のホットメルト接着剤を複数の流れに分割する工程と、(I)ホットメルト接着剤ビートのカーテンを形成するために、塗布ノズル孔群11の出口で互いに一体化する工程と、(J)並びに塗布ラインの上面の基材にスプレー塗布するためのファイバー状のホットメルト接着剤ウェブを作成するために、前記ホットメルト接着剤ビートのカーテンの両側に加圧空気流kを突き当てる工程とを含み、(K)塗布ラインの上面の基材にスプレー塗布するためのホットメルト接着剤のファイバー状のウェブを作成することを特徴とする(L)ホットメルト接着剤塗布方法。」(なお、上記(A)〜(L)は審理の便宜上当審において付与したものである。)
(2)申立ての理由の概要
特許異議申立人ノードソンコーポレーションは、証拠方法として甲第1号証(特表平8-501974号公報)および甲第2号証(平成9年異議第75436号の特許異議の申立てについての決定)を提出し、本件請求項1ないし2に係る発明は、もとの出願である特願平4-163308号の願書に最初に添付した明細書又は図面に記載されていた事項の範囲外の事項を発明の要旨としており、本件出願は適法な分割出願ではないから出願日のそ及は認められず、本件請求項1ないし2に係る発明は分割出願の日前に頒布された刊行物である甲第1号証に記載された発明であり、本件請求項1ないし2に係る発明の特許は特許法第29条第1項第3号の規定に違反してされたものであるから取り消されるべきものである旨主張している。
(3)もとの出願の記載内容
もとの出願である特願平4-163308号の願書に最初に添付した明細書又は図面には以下の事項が記載されている。
(a)「接着剤塗布ノズル装置の塗布ノズル孔より吐出するホットメルト接着剤ビ-トに、空気ノズル孔よりの加圧空気を接触させて引延すことで細長いファイバー状態として、ホットメルト接着剤を接着剤塗布ラインの上面の基材にを塗布する、ホットメルト接着剤塗布装置において、多数の塗布ノズル孔を塗布ラインの基材の搬送方向と交差方向に配置して塗布ノズル孔群を形成し、該塗布ノズル孔群の基材の搬送前方側および搬送後方側に多数の空気ノズル孔よりなる空気ノズル孔群を、塗布ノズル孔群に接近して塗布ノズル孔群と平行に形成し、塗布ノズル孔群の多数の塗布ノズル孔を接着剤供給制御弁を介して接着剤供給源に接続し、塗布ノズル孔群の多数の塗布ノズル孔のうち一部をマスク板により連通遮断することで塗布範囲を選択自在とし、細長いファイバー状態のホットメルト接着剤をスクリーン状で塗布ラインの上面の基材に基材巾方向の塗布パターンおよび基材搬送方向の塗布パターンを選択自在に塗布することを特徴とするホットメルト接着剤塗布装置。」(請求項3)
(b)「【従来の技術】…(中略)…「溶融接着剤をスプレーするための方法並びに装置」で公知である。」(段落【0002】)
(c)「塗布ラインの上面の基材に間欠的に塗布する。」(段落【0004】)
(d)「ノズルユニット1には、多数の塗布ノズル孔11aにより構成される塗布ノズル孔群11と、該塗布ノズル孔群11の搬送前方側イおよび搬送後方側ロに多数の空気ノズル孔12aにより構成される空気ノズル孔群12Fおよび空気ノズル孔群12Rとを設ける。」(段落【0006】)
(e)「塗布ノズル孔群11および空気ノズル孔群12F、12Rは、図2を参照して、基材Wの搬送方向Pに対し直交方向に直線状一列で平行配置し、」(段落【0007】)
(f)「接着剤塗布ノズル装置Bよりホットメルト接着剤Hを、接着剤塗布ラインAの上面の搬送中の基材Wに向け噴出させて、ホットメルト接着剤Hを基材Wの所定箇所に塗布することは、公知のホットメルト接着剤塗布装置と同様である。ノズルユニット1の吐出するホットメルト接着剤は、塗布ノズル孔群11が多数の塗布ノズル孔11aを僅かの間隔で隣接して構成されているので、各塗布ノズル孔11aより糸状ないしビート状のホットメルト接着剤となって吐出する。」(段落【0008】)
(g)「空気ノズル孔12aよりの加圧空気を接触させることで、ホットメルト接着剤ビートは引延されて細長いファイバー状接着剤となるが、その際に搬送前方および搬送後方への広がりが阻止される結果、左右方向にのみ広がり互いに接触して一体化してスクリーン状のファイバー状接着剤となる。かくして、スクリーン状のファイバー状接着剤として垂直に降下して接着剤塗布ラインの上面の基材に塗布されて」(段落【0009】)
(h)「空気ノズル孔12aの下半部は塗布ノズル孔板1Aの方向へ傾斜し、その底面に開口する空気ノズル孔12aの下端は、塗布ノズル孔板1Aの底面の塗布ノズル孔11aの開口の近傍に位置し、塗布ノズル孔11aの開口を基準として第1ブロック1Fの空気ノズル孔12aの下端と対称配置となっている。」(段落【0012】)
(i)「塗布ノズル孔板の多数の横孔15の開口との対向位置に横溝16を形成し、該横溝16と連通するホットメルト接着剤供給孔17を形成している。ホットメルト接着剤供給孔17は、接着剤供給制御弁2を介してホットメルト接着剤供給源3に連通している。」(段落【0012】)
(j)第9図(a)にはノズルユニットの横断面図が記載され、横溝16は、その中央位置でホットメルト接着剤供給孔17に連通し、かつ、横断面上に延在することおよび横孔15は塗布ノズル孔11aと連通していることが図示されている。
(4)当審の判断
(イ)分割の適否について
上記(3)(f)にホットメルト接着剤を基材に向け噴出させて塗布することは公知の装置と同様であることが記載され、上記(3)(b)にその公知の方法並びに装置においてスプレーと表現されていること、さらに、上記(3)(c)に間欠的に塗布することが記載されているから、「塗布ラインの上面の基材に間欠的にスプレー塗布を行うホットメルト接着剤塗布方法及び装置」が記載されていると云える。よって、本件発明の構成(A)、(F)、(L)が記載されている。
上記(3)(j)に横溝の中央位置でホットメルト接着剤供給孔と連通させることが記載され、また、横溝は横断面上に延在し、上記(3)(g)より接着剤は垂直に降下することから、横溝の延在方向は垂直方向と直角の横断面上、即ち、水平方向と云える。ここで、ホットメルト接着剤供給孔と記載されているが、通路となる開口を口ないし孔と表現することは通常のことであるから、実質的にホットメルト接着剤供給口が記載されていると云える。よって、本件発明の構成(B)が記載されている。
上記(3)(d)にノズルユニットは多数の塗布ノズル孔を有すること、上記(3)(e)に配置が基材の搬送方向に対し直交方向に直線状一列、即ち、横一列で隣接配置することが、それぞれ記載されている。よって、本件発明の構成(C)が記載されている。
上記(3)(h)の空気ノズル孔の下端を塗布ノズル孔の開口の近傍に位置させるとの記載、上記(3)(f)のホットメルト接着剤は各ノズル孔より糸状ないしビート状となって吐出するとの記載、さらに、上記(3)(g)の空気ノズル孔よりの加圧空気を接触させることで、ホットメルト接着剤ビートは引延されて細長いファイバー状接着剤となる。かくして、ファイバー状接着剤として垂直に降下して接着剤塗布ラインの上面の基材に塗布されるとの記載から、「基材に対し塗布を行う前に、ホットメルト接着剤を細長いファイバー状態とするために、ホットメルト接着剤出口である多数の塗布ノズル孔の出口から流出する糸状ないしビート状のホットメルト接着剤に、空気の流れを交差させるべく、前記多数の塗布ノズル孔の出口に近接した空気ノズル孔の下端を設ける」ことが記載されていると云える。ここで、空気ノズル孔の下端は加圧空気の噴出口であるから、加圧空気口と云える。よって、本件発明の構成(D)が記載されている。
上記(3)(i)〜(j)の記載より、ホットメルト接着剤は上流より接着剤供給制御弁、ホットメルト接着剤供給孔、横溝、横孔、塗布ノズル孔の順に流れると云え、塗布ノズル孔は上記(3)(e)より横一列で隣接配置されて、上記(3)(d)より塗布ノズル孔群を構成する。ここで、ホットメルト接着剤供給孔と記載されているが、通路となる開口を口ないし孔と表現することは通常のことであるから、実質的にホットメルト接着剤供給口が記載されていると云える。そうすると、横溝は、ホットメルト接着剤供給口から供給されたホットメルト接着剤を横孔を介して複数の流れに分割し横一列で隣接配置の多数の塗布ノスル孔群に分割して供給する手段として機能していると云える。よって、本件発明の構成(E)、(G)、(H)が記載されている。
上記(3)(g)の記載より、ホットメルト接着剤ビートの両側に加圧空気を突き当てて一体化した、スクリーン状のファイバー状接着剤を塗布ラインの上面の基材に塗布することが記載されていると云える。そして、加圧空気を突き当てて一体化する位置は、上記(3)(d)より塗布ノズル孔群の出口といえる。ここで、スクリーン状と記載されているが、薄膜状のものをスクリーン、カーテンないしウェブと表現することは通常のことであり、かつ、カーテンないしウェブと記載することによりスクリーン状以外の特別な意味を持たせるものでもないから、接着剤の形状として実質的にカーテンないしウェブが記載されていると云える。また、上記(3)(f)にホットメルト接着剤を基材に向け噴出させて塗布することは公知の装置と同様であることが記載され、上記(3)(b)にその公知の方法並びに装置においてスプレーと表現されていることから、スプレー塗布することが記載されていると云える。よって、本件発明の構成(I)、(J)、(K)が記載されている。
したがって、本件の請求項1ないし2に係る発明の構成はすべてもとの出願に記載されているから、本件の請求項1ないし2に係る発明はもとの出願に記載された発明と認められる。
また、もとの出願の請求項3に係る発明は上記(3)(a)に記載したとおりのものである。もとの出願の請求項3に係る発明と本件の請求項1ないし2に係る発明とを対比すると、もとの出願の請求項3に係る発明は、本件の請求項1ないし2に係る発明の構成ではないマスク板を構成とし、その構成により塗布範囲を選択自在としたものであるから、本件の請求項1ないし2に係る発明とは異なる発明である。よって、もとの出願は二以上の発明を包含している。
以上のとおり、二以上の発明を包含するもとの特許出願の一部を新たな特許出願として本件出願としたものであるから、本件出願は、特許法第44条第1項の規定に適合し、適法な分割出願と認める。
(ロ)特許法第29条第1項第3号について
前項(イ)で述べたとおり、本件は適法な分割出願であるから、特許法第44条第2項の規定により、もとの特許出願の時にしたものとみなされる。そうすると、甲第1号証は本件出願前に頒布された刊行物ではないから、特許法第29条第1項第3号の証拠としては採用することができない。よって、本件請求項1ないし2に係る発明と甲第1号証の記載内容とを対比検討するまでもなく、特許異議申立人の主張は採用することができない。
4.むすび
以上のとおり、特許異議申立ての理由及び証拠方法によっては、訂正後の本件請求項1ないし2に係る発明の特許を取り消すことはできない。
また、他に訂正後の本件請求項1ないし2に係る発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
ホットメルト接着剤塗布装置およびホットメルト接着剤塗布方法
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗布ラインの上面の基材に間欠的にスプレー塗布を行う装置であって、
その中央位置でホットメルト接着剤供給口17に連通し水平方向の接着剤供給室を形成するホットメルト接着剤供給横溝16と、
該ホットメルト接着剤供給横溝16に沿って配置されて横一列で隣接配置であるとともにホットメルト接着剤供給横溝16を通過したホットメルト接着剤が流出する多数の塗布ノズル孔11aを有するノズルユニット1と、
上記の基材に対し塗布を行う前に、ホットメルト接着剤を細長いファイバー状態とするために、ホットメルト接着剤出口である多数の塗布ノズル孔11aの出口から流出する糸状ないしビート状のホットメルト接着剤に、空気の流れを交差させるべく、前記多数の塗布ノズル孔11aの出口に近接した加圧空気口とを含み、
前記ホットメルト接着剤供給横溝16は、ホットメルト接着剤供給制御弁2の供給口22からホットメルト接着剤供給口17に供給されたホットメルト接着剤を、複数の流れに分割し横一列で隣接配置の多数の塗布ノズル孔群11に分割して供給する手段として機能することを特徴とするホットメルト接着剤塗布装置。
【請求項2】
ノズルユニツト1のホットメルト接着剤供給横溝にホットメルト接着剤を供給する工程と、
前記ホットメルト接着剤供給横溝内のホットメルト接着剤を複数の流れに分割する工程と、
ホットメルト接着剤ビートのカーテンを形成するために、塗布ノズル孔群11の出口で互いに一体化する工程と、並びに
塗布ラインの上面の基材にスプレー塗布するためのファイバー状のホットメルト接着剤ウエブを作成するために、前記ホットメルト接着剤ビートのカーテンの両側に加圧空気流kを突き当てる工程とを含み、
塗布ラインの上面の基材にスプレー塗布するためのホットメルト接着剤のファイバー状のウエブを作成することを特徴とするホットメルト接着剤塗布方法。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本願発明は、接着剤塗布ノズル装置の塗布ノズルより吐出するホットメルト接着剤ビートに、塗布ノズルに隣接する空気ノズルよりの加圧空気を接触させて引延すことで細長いファイバー状接着剤として、接着剤塗布ラインの上面の基材に塗布することにより、基材の上面に薄い接着剤の塗布面を形成するためのホットメルト接着剤塗布装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
接着剤塗布ラインの上面の基材に対するホットメルト接着剤の塗布にあたり、接着剤塗布ノズル装置の塗布ノズルより吐出するホットメルト接着剤ビートに、塗布ノズルに隣接する空気ノズルよりの加圧空気を接触させて引延すことで細長いファイバー状で、接着剤塗布ラインの上面の基材に接着剤を薄く供給する塗布装置は公知である。
また、塗布ノズルより吐出するホットメルト接着剤ビートに接触させる加圧空気を回動噴流とすることで、螺旋状の噴霧パターンで塗布して、塗布範囲を拡大して塗布巾を大とする塗布方法は、特開昭61-200869号「溶融接着剤をスプレーするための方法並びに装置」で公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述の螺旋状の噴霧パターンでホットメルト接着剤Hを接着剤塗布ラインの上面の基材に塗布すると、基材へのホットメルト接着剤Hの塗布状態は、図10に示すごとく、多数の円の重なりとなり、図10にRに示す部分では、接着剤ビートの円の重なりでホットメルト接着剤の塗布厚さが大となって全面的に均一な塗布厚さの塗布面が得られない問題点がある。
また、塗布巾は螺旋状の噴霧パターンの円の直径で決定されて一定であり、塗布巾を任意に設定できない問題点がある。
【0004】
本願第1発明は、その中央位置でホットメルト接着剤供給口17に連通し水平方向の接着剤供給室を形成するホットメルト接着剤供給横溝16と、該ホットメルト接着剤供給横溝16に沿って配置されて横一列で隣接配置でるあるとともにホットメルト接着剤供給横溝16を通過したホットメルト接着剤が流出する多数の塗布ノズル孔11aを有するノズルユニット1と、上記の基材に対し塗布を行う前に、ホットメルト接着剤を細長いファイバー状態とするために、ホットメルト接着剤出口である多数の塗布ノズル孔11aの出口から流出する糸状ないしビート状のホットメルト接着剤に空気の流れを交差させるべく、前記ホットメルト接着剤出口である多数の塗布ノズル孔11aの出口に近接した加圧空気口とを含み、ホットメルト接着剤供給横溝16は、ホットメルト接着剤供給制御弁2の供給口22からホットメルト接着剤供給口17に供給されたホットメルト接着剤を、複数の流れに分割し横一列で隣接配置の多数の塗布ノズル孔群11に分割して供給する手段として機能することを特徴とするホットメルト接着剤塗布装置を提供する。
【0005】
本願第2発明は、ノズルユニットのホットメルト接着剤供給横溝にホットメルト接着剤を供給する工程と、前記ホットメルト接着剤供給横溝内のホットメルト接着剤を複数の流れに分割する工程と、ホットメルト接着剤ビートのカーテンを形成するために、塗布ノズル孔群の出口で互いに一体化する工程と、並びに塗布ラインの上面の基材にスプレー塗布するためのファイバー状(繊維状)のホットメルト接着剤ウエブを作成するために、前記ホットメルト接着剤ビートのカーテンの両側(基材搬送方向に前方および後方)に加圧空気流kを突き当てる工程とを含み、塗布ラインの上面の基材にスプレー塗布するためのホットメルト接着剤のファイバー状(繊維状)のウエブを作成することを特徴とするホットメルト接着剤塗布方法を提供する。
【0006】
【実施例】
以下、図面に示す実施例にもとづいて、本発明を詳細に説明する。
接着剤塗布ラインAにより搬送方向Pで搬送されている基材Wの上面に対向させて、接着剤塗布ノズル装置Bを配置する。
接着剤塗布ノズル装置Bは、その塗布ノズル孔群11を基材Wの搬送方向Pと交差する方向(実施例Wでは、直交方向、即ち、接着剤塗布ラインAの横断方向)に位置させて、接着剤塗布ラインAの上方に配置したノズルユニット1と、ノズルユニット1と一体の接着剤供給制御弁2とにより構成し、ノズルユニット1には、多数の塗布ノズル孔11aにより構成される塗布ノズル孔群11と、該塗布ノズル孔群11の搬送前方側イおよび搬送後方側ロに多数の空気ノズル孔12aにより構成される空気ノズル孔群12Fおよび空気ノズル孔群12Rとを設ける。なお、前記塗布ノズル孔群11の上端は、接着剤供給制御弁2の供給口22と連通する横溝16に連通している。空気ノズル孔群12Fおよび空気ノズル孔群12Rは加圧空気孔13を介して加圧空気源4に接続され、塗布ノズル孔群11はホットメルト接着剤供給源(接着剤タンクおよび圧送ポンク)3に接続されている。ノズルユニット1および接着剤供給制御弁2には、ヒータ6が内装され、供給中のホットメルト接着剤を所定温度範囲に維持している。
【0007】
上述の塗布ノズル孔群11および空気ノズル孔群12F、12Rは、図2を参照して、基材Wの搬送方向Pに対し直交方向に直線状一列で平行配置し、塗布ノズル孔群11の塗布ノズル孔11aの搬送前方および搬送後方に近接して空気ノズル孔12aを位置させたが、図3に示すごとく塗布ノズル孔群11を二列以上の配列(a図参照)、千鳥状配列(b図参照)、空気ノズル孔12aの間に塗布ノズル孔11aを位置させた配列(c図参照)としても本発明の目的を達成できるものである。
接着剤供給制御弁2は、ホットメルト接着剤の入口21、供給口22、戻り口23を有する弁ハウジング20内に弁室24を設け、該弁室内を上下動自在な弁体25を、操作エヤーまたは電磁弁により操作される弁体操作機構26により上下操作することで、ホットメルト接着剤のノズルユニット1への供給、遮断の切替えと、遮断時の戻り口23を通してのホットメルト接着剤供給源3へ返送で塗布休止時にホットメルト接着剤を循環させ、ホットメルト接着剤の滞留による劣化を防止すべく構成されている。
【0008】
図1を参照して、接着剤塗布ラインAの上面に基材(ホットメルト接着剤Hを塗布すべき加工材、例えば、シート状のポリエステルフィルム)Wを載置し一方方向(P方向)に搬送し、接着剤塗布ラインAの上方に装備した接着剤塗布ノズル装置Bよりホットメルト接着剤Hを、接着剤塗布ラインAの上面の搬送中の基材Wに向け噴出させて、ホットメルト接着剤Hを基材Wの所定箇所に塗布することは、公知のホットメルト接着剤塗布装置と同様である。
ノズルユニット1の吐出するホットメルト接着剤は、塗布ノズル孔群11が多数の塗布ノズル孔11aを僅かの間隔で隣接して構成されているので、各塗布ノズル孔11aより糸状ないしビート状のホットメルト接着剤となって吐出する。
塗布ノズル孔群11の搬送前方に隣接する空気ノズル孔群12Fの各空気ノズル孔12aより吐出する加圧空気流Kにより、互いに隣接する多数の糸状ないしビートのホットメルト接着剤の搬送前方に加圧空気流のスクリーンが形成され、同様に、塗布ノズル孔群11の搬送後方に隣接する空気ノズル孔群12Rの各空気ノズル孔12aより吐出する加圧空気流により、互いに隣接する多数の糸状ないしビートのホットメルト接着剤の搬送後方にも加圧空気流のスクリーンが形成されることで、多数の糸状ないしビートのホットメルト接着剤を、搬送前方および搬送後方より挟み込んで搬送前方および搬送後方への広がりを阻止する。
【0009】
空気ノズル孔12aよりの加圧空気を接触させることで、ホットメルト接着剤ビートは引延されて細長いファイバー状接着剤となるが、その際に搬送前方および搬送後方への広がりが阻止される結果、左右方向にのみ広がり互いに接触して一体化してスクリーン状のファイバー状接着剤となる。
かくして、スクリーン状のファイバー状接着剤として垂直に降下して接着剤塗布ラインの上面の基材に塗布されて、基材Wの塗布面はほぼ均一な塗布厚さで、且つ、極めて薄い接着剤の塗布面が形成される。
基材Wの塗布面の搬送方向の塗布パターン(塗布位置、塗布長さ)は接着剤供給制御弁2の作動制御により任意に設定される。
基材Wの塗布面の巾方向の塗布パターン(塗布位置、塗布長さ)の設定は、図5に示すごとくマスク窓5aを有するマスク板5を、ノズルユニット1に内装する。図4のaにおいては、マスク板5を水平方向に挿入し、図4のbにおいては、マスク板5を垂直方向に挿入する。
また、図4のcに示すごとく、後述の第4発明の実施例のノズルユニット1において、第2ブロック1R側にのみマスク板5を挿入する構成(即ち、第1ブロック1F側のマスク板5を省いた構成)でも、第2発明の目的を達成できる。この場合に、塗布ノズル孔群11よりのホットメルト接着剤ビートに対する加圧空気の接触位置を塗布ノズル孔群11の両側で同一に維持して細長いファイバー状接着剤の流下方向を垂直方向に維持するためには、第4発明の実施例における第1ブロック1F側のマスク板5によりシム機能(間隔調整)に代えて、第1ブロック1Fまたは塗布ノズル孔板1Aの基材搬送方向長さをマスク板5の厚さだけ長くすることで、塗布ノズル孔群11と第1ブロック1Fの空気ノズル孔群12Fとの間隔と、塗布ノズル孔群11と第2ブロック1Rの空気ノズル孔群12Rとの間隔を同一に維持して、塗布ノズル孔11の開口を基準として第1ブロック1Fの空気ノズル孔群12Fの下端と第2ブロック1Rの空気ノズル孔群12Rの下端とを対称配置とする。
【0010】
図6に示すごとく、マスク窓5aにより塗布ノズル孔11aの一部のみを接着剤供給制御弁2に連通させることで、基材Wの塗布面の横方向(搬送直交方向)の塗布パターン(塗布位置、塗布巾)はマスク板5のマスク窓5aの選択により任意に設定される。
図1の実施例におけるノズルユニット1を、図5の実施例のごとくマスク板5を内装したノズルユニット1とすることで、達成基材Wの塗布面の塗布パターンを、接着剤供給制御弁2の作動制御およびマスク板5のマスク窓5aの選択により、塗布面の長手方向(搬送方向)および横方向(搬送直交方向)に選択自在とすることができる。
【0011】
つぎに、本願発明の要部であるホットメルト接着剤を、複数のホットメルト接着剤出口に分割する手段について、図1、図2、図3および図4の(a)(b)の実施例においては、ノズルユニット1に形成した塗布ノズル孔群11(多数の塗布ノズル孔11a)が該当するが、図7ないし図9を参照して、以下に説明する実施例においては、塗布ノズル孔板1Aに形成した塗布ノズル孔群11が該当する。
ノズルユニット1は、塗布ノズル孔板1Aと、該塗布ノズル孔板1Aの両側に対向させて配置した第1ブロック1Fおよび第2ブロック1Rと、塗布ノズル孔板1Aと第1ブロック1Fとの間、塗布ノズル孔板1Aと第2ブロック1Rとの間に介装自在とし互いに同一厚さのマスク板5とより構成する。なお、上記の構成部材は、第1ブロック1Fのねじ孔18に螺着したボルト19により一体化する。
塗布ノズル孔板1には、その中間位置より垂直方向に多数の塗布ノズル孔11aよりなる塗布ノズル孔群11を形成して、その底面に塗布ノズル孔11aを開口するとともに、塗布ノズル孔11aの上端より第2ブロック1R側の側面に向かう横孔15をそれぞれの塗布ノズル孔11aに対して形成して、第2ブロック1R側の側面に多数の横孔15を開口する。実施例では、塗布ノズル孔11aを直径0.5mm、相互間隔を1mmとした。
【0012】
第1ブロック1Fには、塗布ノズル孔群11と同数の多数の空気ノズル孔12aよりなる空気ノズル孔群12Fを形成し、空気ノズル孔12aの下半部は塗布ノズル孔板1Aの方向へ傾斜し、空気ノズル孔12aの下端は、塗布ノズル孔板1Aの底面の塗布ノズル孔11aの開口の近傍に位置して、第1ブロック1Fの底面に開口している。また、それぞれの空気ノズル孔12aの上端は、横方向の加圧空気孔13に開口して、共通の加圧空気源4に連通している。
第2ブロック1Rは、第1ブロック1Fと同様に、塗布ノズル孔11aと同数の多数の空気ノズル孔12aよりなる空気ノズル孔群12を形成し、空気ノズル孔12aの下半部は塗布ノズル孔板1Aの方向へ傾斜し、その底面に開口する空気ノズル孔12aの下端は、塗布ノズル孔板1Aの底面の塗布ノズル孔11aの開口の近傍に位置し、塗布ノズル孔11aの開口を基準として第1ブロック1Fの空気ノズル孔12aの下端と対称配置となっている。また、それぞれの空気ノズル孔12aの上端は、横方向の加圧空気孔13に開口して、共通の加圧空気源4に連通している。更に、塗布ノズル孔板の多数の横孔15の開口との対向位置に横溝16を形成し、該横溝16と連通するホットメルト接着剤供給孔17を形成している。ホットメルト接着剤供給孔17は、接着剤供給制御弁2を介してホットメルト接着剤供給源3に連通している。実施例では、空気ノズル孔12aを直径0.5mm、相互間隔を1mmで、塗布ノズル孔11aと同一とした。
【0013】
マスク板5は、図8を参照して、塗布ノズル孔板1Aと第1ブロック1Fとの間、塗布ノズル孔板1Aと第2ブロック1Rとの間のいずれにも選択的にそれぞれ介装自在とし、且つ、同一厚さで、少なくとも二枚とする。マスク板5は、シムの一般材料であるステンレス板、アルミ板、銅板、鉄板等を鏡面仕上して製作する。また、実施例では、厚さを0.3mmとした。
各マスク板5は、塗布ノズル孔板1Aの多数の横孔15の開口と、第2ブロック1Rの横溝16との間の、遮断範囲を異にすべく、マスク窓5aの形状(巾方向位置、巾方向長さ)を異にすることで、基材Wの塗布面の横方向(搬送直交方向)の塗布パターン(塗布位置、塗布巾)を設定する。即ち、所望の塗布パターンに対応させたマスク窓5aを有する多数のマスク板5を用意し、塗布ノズル孔板1Aと第2ブロック1Rとの間に挿入するマスク板5を、塗布パターンに対応すべく選択して用いる。
【0014】
よって、塗布パターンの変更が所望されるときは、マスク板5の介装、またはマスク窓5aの異なるマスク板5との取替えで、塗布ノズル孔板1Aの多数の横孔15の開口の一部を第2ブロック1Rの横溝16と選択自在に遮断することで、塗布範囲は変更される(図6参照)。
なお、塗布ノズル孔板1Aと第1ブロック1Fとの間に挿入するマスク板5は、塗布ノズル孔11aに対するマスク機能(連通遮断機能)は不用で塗布ノズル孔群11と第1ブロック1Fの空気ノズル孔群12との間隔を設定するためのシム板として機能するものであるから、窓なしのマスク板5を挿入してシム板として機能させることで十分であるが、同一厚さであれば任意のマスク窓5aのものを用いることができる。
【0015】
なお、使用するマスク板5は2枚(塗布ノズル孔板1Aの両側に各一枚)に限定されるものではなく、左右同一枚数であればそれぞれ二枚以上を挿入してもよい。この場合は、マスク板5はシムとして機能させ、塗布ノズル孔群11と第1ブロック1Fの空気ノズル孔群12Fとの間隔および塗布ノズル孔群11と第2ブロック1Rの空気ノズル孔群12Rとの間隔を設定するためのシム板として機能することで、塗布ノズル孔群11と空気ノズル孔群12F、12Rとの間隔を塗布ノズル孔群11の両側で同一に維持しつつ調整することで、塗布ノズル孔群11よりのホットメルト接着剤ビートに対する加圧空気の接触位置を塗布ノズル孔群11の両側で同一に維持しつつ変更することができる。
なお、マスク板5を介装しても塗布ノズル孔11の開口を基準として第1ブロック1Fの空気ノズル孔群12Fの下端と第2ブロック1Rの空気ノズル孔群12Rの下端は対称配置に維持されているので、細長いファイバー状接着剤の流下方向は一定(ほぼ垂直)で変化しない。
【0016】
【発明の効果】
本願発明は、ホットメルト接着剤供給横溝の出口からのホットメルト接着剤を、複数のホットメルト接着剤出口(多数の塗布ノズル孔11a)に分割して、多数のホットメルト接着剤ビートを形成し、互いに隣接するホットメルト接着剤出口からのホットメルト接着剤ビートを互いに一体化してホットメルト接着剤ビートのカーテンを形成したのち、空気ノズルよりの加圧空気を接触させて引延すことで、スクリーン状となって基材に塗布されることにより、極めて薄い接着材塗布面を均一な塗布厚さで形成できる。従って、僅かのホットメルト接着剤の塗布量の過大で商品品質低下となる商品のシート面への塗布に特に効果がある。
特に、本願第1発明においては、その中央部でホットメルト接着剤供給制御弁2の供給口22に連通し水平方向の接着剤供給室を形成するホットメルト接着剤供給横溝16は、ホットメルト接着剤供給制御弁2の供給口22から供給されたホットメルト接着剤を、複数の流れに分割し横一列で隣接配置の多数の塗布ノズル孔11aに分割供給する手段として機能することで、ホットメルト接着剤供給横溝16に沿って配置されて横一列で隣接配置でるある多数の塗布ノズル孔11aにほぼ均等に分割される。従って、複数のホットメルト接着剤出口(多数の塗布ノズル孔11a)より流出する前記ホットメルト接着剤ビートは、ノズルユニットの全幅にわたり均一となり、前述したホットメルト接着剤ビートのカーテンを均一厚さとしより均一な塗布厚さの薄い接着剤塗布面を形成することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願第1実施例を示すホットメルト接着剤塗布装置の縦断面図。
【図2】 ノズルユニットの底面図
【図3】 塗布ノズル孔群と空気ノズル孔群の種々の実施例を示す略図。
【図4】 種々の実施例を示すノズルユニットの縦断面図。
【図5】 マスク板の種々の実施例を示し、a図、b図、c図の各上段は平面図、下段は縦断面図。
【図6】 種々の巾方向塗布パターンに対応するマスク板の窓を示し、a図、b図、c図の各上面はマスク板の平面図、下段はホットメルト接着剤塗布状態を示す基材の縦断面図。
【図7】 本願第2実施例を示すホットメルト接着剤塗布装置の縦断面図。
【図8】 マスク板を介装した状態でのノズルユニットの要部の縦断面図。
【図9】 マスク板の作用を示すノズルユニットの横断面図で、a図は図7のにノズルユニットに、b図は図8のノズルユニットにそれぞれ対応する。
【図10】 公知の螺旋状の噴霧パターンによる塗布状態を示す説明図。
【符号の説明】
A 接着剤塗布ライン
B 接着剤塗布ノズル装置
H ホットメルト接着剤
W 基材
1 ノズルユニット
2 接着剤供給制御弁
3 ホットメルト接着剤供給源
4 加圧空気源
11 塗布ノズル孔群
12 空気ノズル孔群
 
訂正の要旨 特許第2992812号の明細書を、
明瞭でない記載の釈明を目的として、
訂正事項a
特許請求の範囲請求項2に「併合する工程」とあるを「一体化する工程」に訂正する。
訂正事項b
明細書の段落【0005】に「併合する工程」とあるを「一体化する工程」に訂正する。
訂正事項c
明細書の段落【0016】に「併合して」とあるを「一体化して」に訂正する。
誤記の訂正を目的として、
訂正事項d
特許請求の範囲請求項1に「A」とあるを「16」に訂正する。
訂正事項e
明細書の段落【0001】に「基材にを」とあるを「基材に」に訂正する。
訂正事項f
明細書の段落【0001】に「あるる。」とあるを「ある。」に訂正する。
訂正事項g
明細書の段落【0016】に「接着材塗布面」とあるを「接着剤塗布面」に訂正する。
異議決定日 2001-07-17 
出願番号 特願平8-298118
審決分類 P 1 651・ 113- YA (B05C)
最終処分 維持  
前審関与審査官 早野 公惠増田 亮子  
特許庁審判長 吉田 敏明
特許庁審判官 唐戸 光雄
西村 和美
登録日 1999-10-22 
登録番号 特許第2992812号(P2992812)
権利者 株式会社サンツール
発明の名称 ホットメルト接着剤塗布装置およびホットメルト接着剤塗布方法  
代理人 藤野 育男  
代理人 高橋 誠一郎  
代理人 越智 隆夫  
代理人 臼井 伸一  
代理人 加藤 伸晃  
代理人 高梨 憲通  
代理人 朝日 伸光  
代理人 奥村 文雄  
代理人 産形 和央  
代理人 本宮 照久  
代理人 岡部 讓  
代理人 吉澤 弘司  
代理人 奥村 文雄  
代理人 岡部 正夫  

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