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審決分類 審判 訂正 2項進歩性 訂正する B01D
審判 訂正 判示事項別分類コード:812 訂正する B01D
審判 訂正 旧特126条1項1号 請求の範囲の減縮 訂正する B01D
審判 訂正 4項(134条6項)独立特許用件 訂正する B01D
審判 訂正 判示事項別分類コード:813 訂正する B01D
管理番号 1050701
審判番号 訂正2001-39110  
総通号数 26 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1985-10-18 
種別 訂正の審決 
審判請求日 2001-07-11 
確定日 2001-09-12 
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第1851891号に関する訂正審判事件について、次のとおり審決する。 
結論 特許第1851891号に係る明細書を本件審判請求書に添付された訂正明細書のとおり訂正することを認める。 
理由 1.請求の要旨
本件審判請求の要旨は、特許第1851891号(昭和59年3月31日出願、平成5年9月10日出願公告、平成6年6月21日登録)の明細書を特許請求の範囲の減縮、明りょうでない記載の釈明及び誤記の訂正を目的として、審判請求書に添付した訂正明細書のとおり、すなわち次の訂正事項a乃至訂正事項eのとおり訂正することを求めるものである。
(1)訂正事項a
特許請求の範囲第1項の「両端に解放状態で接着固定された」とあるのを、誤記の訂正を目的として「両端を解放状態で接着固定した」と訂正し、「構成された」とあるのを、明りょうでない記載の釈明と特許請求の範囲の減縮を目的として「構成され、前記中空糸膜フイルタ内に浸透した処理液の一部が上記中空糸膜フイルタの中空部の下端から取水管に流れるようにした」と訂正する。
(2)訂正事項b
特許請求の範囲第2項の「両端に解放状態で接着固定された」とあるのを、誤記の訂正を目的として「両端を解放状態で接着固定した」と訂正し、「接続した」とあるのを、明りょうでない記載の釈明と特許請求の範囲の減縮を目的として「接続し、前記中空糸膜フイルタ内に浸透した処理液の一部が上記中空糸膜フイルタの中空部の下端から取水管に流れるようにした」と訂正する。
(3)訂正事項c
本件明細書原本における第6頁第4行(特公平5一63207号公報第2頁第4欄第17行)の「第2図は」を、明りょうでない記載の釈明を目的として「第2図および第3図は」と訂正する。
(4)訂正事項d
本件明細書原本における第6頁第7行(特公平5一63207号公報第2頁第4欄第20行)の「中空糸膜モジュール2個を」を、明りょうでない記載の釈明を目的として「中空糸膜モジュール15を2個」と訂正する。
(5)訂正事項e
本件明細書原本における第8頁第20行(特公平5-63207号公報第3頁第5欄第29行)の「所定値以下」を、誤記の訂正を目的として「所定値以上」と訂正する。
2.当審の判断
2-1.訂正の目的の適否、新規事項の有無及び拡張・変更の存否について
(1)訂正事項a及びbについて
これら訂正のうち「両端に解放状態で接着固定された」を「両端を解放状態で接着固定した」に訂正する点について検討すると、取水管と中空糸膜フィルタの「両端を開放状態で端部材に接着固定すること」については、特許明細書(例えば特許公告公報第4欄12行及び第13行、第37行及び第38行、第6欄第15行乃至第17行)や第3図に示されており、また、取水管と中空糸膜フィルタの両端を開放状態で固定しなければ、本件発明の目的や効果が達成されないことは明らかであるから、上記訂正は、「両端を」とすべきところを誤って「両端に」と記載した事項を訂正する「誤記の訂正」というべきものである。
また、「前記中空糸膜フイルタ内に浸透した処理液の一部が上記中空糸膜フイルタの中空部の下端から取水管に流れるようにした」という構成を追加する点について検討すると、本件発明の処理液の流れについては、特許明細書に「中空糸膜フイルタ19内に浸透した水の一部は中空糸膜フイルタ19の中空部を通って固定金具16および22の空間部に流れ取水管18を通って端栓20上に取り出され、また、他の一部は端栓20上に取り出される。」(特許公告公報第5欄第17行乃至第21行)と記載されており、また第3図の処理液の流れ(矢印で図示)からみても、「処理液の一部が上記中空糸膜フイルタの中空部の下端から取水管に流れる」ことが明らかであるから、上記訂正は、本件発明の処理液の流れを明りょうにすることにより特許請求の範囲を減縮したというべきものである。
そして、これら訂正は、上述したとおり、願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてなされたものであり、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
(2)訂正事項c及びdについて
これら訂正は、特許明細書の明りょうでない記載の釈明であることが明らかであり、しかも願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてなされたものであって、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
(3)訂正事項eについて
この訂正は、濾過操作の中止と逆洗操作の開始の時点を「濾過差圧が上記所定値以下となると」から「濾過差圧が上記所定値以上となると」に訂正するものであるが、一般に、逆洗操作は中空糸膜フイルタの目詰まりの発生により濾過差圧が高くなった頃に行うのが技術常識であるから、「所定値以下」を「所定値以上」とする上記訂正は、誤記の訂正というべきものであり、しかも願書に添付した明細書又は図面に記載した事項の範囲内においてなされたものであって、実質上特許請求の範囲を拡張し、又は変更するものでもない。
2-2.独立特許要件について
(1)本件訂正発明
本件訂正後の特許請求の範囲第1項及び第2項に記載の発明(以下、それぞれ「本件訂正発明1及び2」という)は、訂正明細書の特許請求の範囲第1項及び第2項に記載された事項により特定される次のとおりのものである。
「(1)少なくとも流入口と流出口を設けた容器本体と、前記容器本体内に配設した仕切板と、前記仕切板に固定された中空糸膜モジュールとから構成された中空糸膜濾過装置において、前記中空糸膜モジュールは取水管と、前記取水管の周囲に配設された多数本の中空糸膜フイルタと、前記取水管と前記中空糸膜フイルタの両端を解放状態で接着固定した端部材とから構成され、前記中空糸膜フイルタ内に浸透した処理液の一部が上記中空糸膜フイルタの中空部の下端から取水管に流れるようにしたことを特徴とする中空糸膜濾過装置。
(2)少なくとも流入口と流出口を設けた容器本体と、前記容器本体内に配設した仕切板と、前記仕切板に固定された複数個直列接続された中空糸膜モジュールとから構成されており、前記中空糸膜モジュールは、取水管と、前記取水管の周囲に配設された多数本の中空糸膜フイルタと、前記取水管と前記中空糸膜フイルタの両端を解放状態で接着固定した端部材とから構成され、前記中空糸膜モジュール相互間はそれぞれ端部材間を液密に固定する固定具で接続し、前記中空糸膜フイルタ内に浸透した処理液の一部が上記中空糸膜フイルタの中空部の下端から取水管に流れるようにしたことを特徴とする中空糸膜濾過装置。」
(2)対比・判断
本件特許発明について、審査の過程で引用された先行文献は、特開昭59-4403号公報及び特開昭58-183916号公報であるから、これら先行文献を検討すると、これら文献に記載されている中空糸膜濾過装置は、中空糸膜集束体で濾過するだけのものであり、そこには、本件訂正発明1及び2の「取水管」に相当する構成がない。
してみると、本件訂正発明1及び2は、これら先行文献に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとすることができない。
また、他に本件訂正発明1及び2が特許出願の際独立して特許を受けることができないとする理由及び証拠を発見しない。
したがって、本件訂正発明1及び2は、特許出願の際独立して特許を受けることができるものである。
3.むすび
以上のとおり、本件訂正審判の請求は、平成6年改正法附則第6条第1項の規定によりなお従前の例によるとされる改正前の特許法第126条第1項ただし書、第2項及び第3項の規定に適合する。
よって、結論のとおり審決する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
中空糸膜濾過装置
(57)【特許請求の範囲】
(1) 少なくとも流入口と流出口を設けた容器本体と、前記容器本体内に配設した仕切板と、前記仕切板に固定された中空糸膜モジュールとから構成された中空糸膜濾過装置において、前記中空糸膜モジュールは取水管と、前記取水管の周囲に配設された多数本の中空糸膜フィルタと、前記取水管と前記中空糸膜フィルタの両端を解放状態で接着固定した端部材とから構成され、前記中空糸膜フィルタ内に浸透した処理液の一部が上記中空糸膜フィルタの中空部の下端から取水管に流れるようにしたことを特徴とする中空糸膜濾過装置。
(2) 少なくとも流入口と流出口を設けた容器本体と、前記容器本体内に配設した仕切板と、前記仕切板に固定された複数個直列接続された中空糸膜モジュールとから構成されており、前記中空糸膜モジュールは、取水管と、前記取水管の周囲に配設された多数本の中空糸膜フィルタと、前記取水管と前記中空糸膜フィルタの両端を解放状態で接着固定した端部材とから構成され、前記中空糸膜モジュール相互間はそれぞれ端部材間を液密に固定する固定具で接続し、前記中空糸膜フィルタ内に浸透した処理液の一部が上記中空糸膜フィルタの中空部の下端から取水管に流れるようにしたことを特徴とする中空糸膜濾過装置。
【発明の詳細な説明】
[発明の属する技術分野]
本発明は、濾過装置、特に中空糸膜フィルタを用いた中空糸膜濾過装置に関する。
[発明の技術的背景とその問題点]
原子力発電プラントにおいては、放射線低減対策として腐食生成物の発生の抑制とその除去を行っている。例えば、原子力発電プラントで発生する放射線廃液や一次冷却系の復水中に存在する懸濁物を分解除去するために濾過装置が用いられている。かかる濾過装置として従来は粉末イオン交換樹脂のようなプリコートフィルタを使用する方法、あるいは濾紙、濾布メンブレン膜等の平膜型濾過フィルタを使用する方法、さらには焼結金属、セラミック等の中空管型フィルタを使用する方法等が行われている。
しかしながら、粉末イオン交換樹脂を使用した濾過方法では樹脂廃棄物が多量に発生し、また平膜型フィルタあるいは中空管型フィルタを使用したものでは、大流量の循環流量が必要なため系統構成が複雑となり設備費が大きくなるという不具合がある。さらには二次廃棄物が発生し、濾過効率も低く、スペースおよび設備費等も嵩むという不具合があった。
そこで、最近中空糸膜フィルタを用いた中空糸膜濾過装置により廃液中の懸濁物を分離除去する方法が採用されるようになってきた。第1図は、本発明の先行技術の中空糸膜濾過装置の概略構成図を示すもので、同図に示すように容器本体1内に設けた仕切板3にほぼU字型の中空糸膜フィルタ2を取付固定している。そして、この容器本体1の側面の流入口には廃液を流入する廃液供給管4を設け、また容器本体1の上端部の流出口には供給された廃液を中空糸膜フィルタ2で濾過した後処理液を排出する処理液排出管5を設けている。また処理液排出管5にはこの排出管より分岐し中空糸膜フィルタ2の中空部に逆洗用の加圧気体を供給する気体供給管6を設けている。さらに容器本体1の下端部の流出口には処理液を排出した後の濃縮廃液を排出する濃縮廃液排出管7が設けられている。また仕切板3の取付位置の下方にはオーバーフロー管8が配設されている。そして前記各管には図に示すように、それぞれ開閉弁9,10,11,12,13が設けられている。
しかして、このような中空糸膜濾過装置では、容器本体1内に廃液供給管4を介して廃液を一定圧力で流入させつつ、中空糸膜フィルタ2の濾過差圧が予め定められた値となるまで濾過が行われ、この間処理液は処理液排出管5から排出される。
そして、その後、気体供給管6から中空糸膜フィルタ2の中空部に加圧気体が供給され、中空糸膜フィルタ2の外側に付着した懸濁物の剥離除去に続いて濃縮廃液の排出が行われた後再び廃液供給管4から新たな廃液が容器本体1内に供給され前述した廃液の濾過が繰り返し行なわれる。
ところで、原子力発電プラントにおける立地条件等から廃液濾過装置の設置されるスペースが制限され、また容器本体自体も縦長構造のものの方が横長構造のものより構造上有利であることは知られている。しかし先行技術の中空糸膜濾過装置は濾過面積を大きくするため内径が0.1〜0.5mmφのような糸径の小さな中空糸膜フィルタが用いられているので、その長さは圧損等からみて約1mが限度と考えられていた。そのため、廃液濾過装置としては相当なスペースを必要としており、このスペースをできるだけ少なくするには前述のような縦長構造の中空糸膜濾過装置の開発が望まれていた。
[発明の目的]
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、限られた場所に設置するのに適するとともに高い濾過効率を有し、かつコンパクトな中空糸膜濾過装置を提供するにある。
[発明の概要]
本発明は、上記目的を達成するために、少なくとも流入口と流出口を設けた容器本体内に仕切板を配設し、この仕切板に1個または複数個直列接続された中空糸膜モジュールを固定してなる中空糸膜濾過装置に関するものである。そして、上記中空糸膜モジュールは取水管の両端に配設した端部材と前記取水管の周囲に多数本の中空糸膜フィルタを配置するとともにこの中空糸膜フィルタの両端を解放状態で前記端部材に接着固定したものである。
[発明の実施例]
本発明の実施例を図面を参照して説明する。
第2図および第3図は、本発明の一実施例の概略図を示すもので、第1図と同一個所には同一符号を附して説明する。同図に示すように、容器本体14内に設けた仕切板17に中空糸膜モジュール15を2個縦方向に直列接続したモジュール結合体を取付固定している。そして、この容器本体14の側面の流入口には廃液を流入する廃液供給管4を設け、また容器本体14の上端部の流出口には供給された廃液を中空糸膜フィルタ19で濾過した後処理液を排出する処理液排出管5を設けている。この排出管5より分岐して中空糸膜フィルタ19の中空部に逆洗用の加圧気体を供給する気体供給管6を設けている。さらに容器本体14の下端部の流出口には処理液を排出した後の濃縮廃液を排出する濃縮廃液排出管7が設けられている。また、仕切板17の取付位置の下方にはオーバーフロー管8が配設されており、前記各管には図に示すように、それぞれ開閉弁9,10,11,12,13が設けられている。
しかして、本実施例の中空糸膜モジュール15は、第3図に示すように取水管18の両端を解放状態で端部材20または21に固定するとともにこの取水管18の周囲に直線状でその外周に微孔を形成した中空糸膜フィルタ19を多数配置し、この中空糸膜フィルタ19を端部材20または21に接着固定した構成となっている。このように構成された中空糸膜モジュール15を複数個(図では2個)縦方向に図のように適当な空間をあけて接続し、隣接する中空糸膜モジュール15,15の両端部材21,21を固定金具16で固定する。また、中空糸膜モジュール15を複数個縦方向に接続したモジュール結合体の最上端の端部材20(以下端栓という)は仕切板17と結合するように幅広の端部を形成しており、また、そのモジュール結合体の最下端にも固定金具22を設ける。そして端部材21と固定金具16または22並びに端栓20と仕切板17との間にシール材23を設けて廃液と処理液とが混合しないようにする。
次に、本実施例の濾過作用について説明する。
流入口より流入された廃液は中空糸膜フィルタ19の外側より中空糸膜フィルタ19を通してその中側に水のみを浸透させ、廃液中の分散固形物は中空糸膜表面で捕捉されることにより固液分離が行なわれる。中空糸膜フィルタ19内に浸透した水の一部は中空糸膜フィルタ19の中空部を通って固定金具16および22の空間部に流れ取水管18を通って端栓20上に取り出され、また、他の一部は端栓20上に取り出される。そして、これらの水は処理液排出管5を経て装置外へ排出される。そして、濾過操作は容器本体14内に廃液供給管4を介して廃液を一定圧力で流入させつつ、中空糸膜フィルタ19の濾過差圧が予め定められた値となるまで濾過が行なわれ、この間処理液は処理液排出管5を介して排出される。
そして、その後、中空糸膜フィルタ19の濾過差圧が上記所定値以上となると、濾過操作は中止され中空糸膜フィルタ19の逆洗操作が行なわれる。この逆洗は濾過操作とは逆に行なわれる。すなわち、図示しない気体供給源から気体供給管6を介して中空糸膜フィルタ19の内側から外側に水または空気を圧送させて中空糸膜フィルタ19の外表面に付着した分散固形物を除去する。このとき中空糸膜フィルタ19の外側に形成した微孔から気泡が発生するので洗浄効果を高めることになる。そして、洗浄が終れば再び廃液供給管4から新たな廃液が容器本体14内に供給され前述したようにして廃液の濾過が繰返して行なわれる。
上記実施例では中空糸膜モジュールを2個使用した中空糸膜濾過装置について説明したが、中空糸膜モジュールを1個あるいは3個以上使用した中空糸膜濾過装置を構成することができる。また、上記実施例における固定金具は、非処理水で腐食しないもの、例えば樹脂なども使用可能である。また、上記説明では原子力発電プラントにおける廃液についてなしたが、他のプラントにおける廃液あるいは懸濁液を有する液体の固液分離に適用できることは勿論のことである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明の中空糸膜モジュールは、取水管の周囲に配設された多数本の中空糸膜フィルタを配設してこの取水管と中空糸膜フィルタの両端を解放状態で端部材に接着固定しているので、従来のI形モジュールと比較して約2倍の透水量を得ることができる。また、中空糸膜モジュールを複数個直列接続しても中空糸膜フィルタの圧損の影響を受けることがないので、中空糸膜濾過装置を縦長構造にすることができる。その結果、処理流量を容易に変えることができると共に仕切板の面積、つまり容器の設置面積が同じであっても高さを高くすることによって大量の水を処理することができる。また、洗浄時には中空糸膜フィルタの微孔から気泡または水を吹き出すことにより短時間で多数の中空糸膜フィルタの洗浄を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の先行技術の中空糸膜濾過装置の概略構成図、第2図は本発明の一実施例の概略構成図、第3図は第2図の中空糸膜モジュールを説明するための断面図である。
4…廃液供給管、5…処理液排出管、6…気体供給管、7…濃縮廃液排出管、14…容器本体、15…中空糸膜モジュール、16,22…固定金具、17…仕切板、18…取水管、19…中空糸膜フィルタ、20…端栓、21…端部材、23…シール材。
 
訂正の要旨 訂正の要旨
本件訂正の要旨は、本件特許第1851891号発明の特許明細書を平成13年7月11日付け訂正審判請求書に添付された訂正明細書のとおり、すなわち、特許請求の範囲の減縮、明りょうでない記載の釈明及び誤記の訂正を目的として、次の訂正事項a乃至訂正事項eのとおりに訂正するものである。
(1)訂正事項a
特許請求の範囲第1項の「両端に解放状態で接着固定された」とあるのを、誤記の訂正を目的として「両端を解放状態で接着固定した」と訂正し、「構成された」とあるのを、明りょうでない記載の釈明と特許請求の範囲の減縮を目的として「構成され、前記中空糸膜フイルタ内に浸透した処理液の一部が上記中空糸膜フイルタの中空部の下端から取水管に流れるようにしたこと」と訂正する。
(2)訂正事項b
特許請求の範囲第2項の「両端に解放状態で接着固定された」とあるのを、誤記の訂正を目的として両端を解放状態で接着固定した」と訂正し、「接続した」とあるのを、明りょうでない記載の釈明と特許請求の範囲の減縮を目的として「接続し、前記中空糸膜フイルタ内に浸透した処理液の一部が上記中空糸膜フイルタの中空部の下端から取水管に流れるようにした」と訂正する。
(3)訂正事項c
本件明細書原本における第6頁第4行(特公平5-63207号公報第2頁第4欄第17行)の「第2図は」を、明りょうでない記載の釈明を目的として「第2図および第3図は」と訂正する。
(4)訂正事項d
本件明細書原本における第6頁第7行(特公平5-63207号公報第2頁第4欄第20行)の「中空糸膜モジュール2個を」を、明りょうでない記載の釈明を目的として「中空糸膜モジュール15を2個」と訂正する。
(5)訂正事項e
本件明細書原本における第8頁第20行(特公平5-63207号公報第3頁第5欄第29行)の「所定値以下」を、誤記の訂正を目的として「所定値以上」と訂正する。
審決日 2001-08-30 
出願番号 特願昭59-62180
審決分類 P 1 41・ 812- Y (B01D)
P 1 41・ 121- Y (B01D)
P 1 41・ 813- Y (B01D)
P 1 41・ 811- Y (B01D)
P 1 41・ 856- Y (B01D)
最終処分 成立  
前審関与審査官 野田 直人  
特許庁審判長 沼沢 幸雄
特許庁審判官 山田 充
唐戸 光雄
登録日 1994-06-21 
登録番号 特許第1851891号(P1851891)
発明の名称 中空糸膜濾過装置  
代理人 森 秀行  
代理人 森 秀行  
代理人 佐藤 政光  
代理人 佐藤 政光  
代理人 吉武 賢次  
代理人 永井 浩之  
代理人 永井 浩之  
代理人 吉武 賢次  

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