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審決分類 審判 査定不服 特36 条4項詳細な説明の記載不備 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G06F
管理番号 1050856
審判番号 審判1999-17734  
総通号数 26 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1991-08-26 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 1999-11-11 
確定日 2001-12-12 
事件の表示 平成 1年特許願第334502号「ICカード処理システム」拒絶査定に対する審判事件[平成 3年 8月26日出願公開、特開平 3-194644]について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.経緯・本願発明
本願は、平成元年12月22日の出願であって、「ICカード処理システム」に関するものと認められる。

2.当審拒絶理由
一方、当審において、平成13年5月9日付けで通知した拒絶の理由のうちの理由2)の概要は、
「本件出願は、明細書及び図面の記載が下記の点で不備のため、特許法第36条第3項及び4項に規定する要件を満たしていない。」というものであって、不備な点として下記の点を指摘している。

A、(省略)
B、発明の詳細な説明は特許請求の範囲の請求項1,2に係る発明の説明が不明瞭である。
備考
1,(省略)
2,(省略)
3,第1図(b)のフロー図において追記/書替え処理継続中のうちの「追記」ではないケースでは別の処理をしているがその理由が説明されていず、不明瞭である。
(その理由が周知のものであるなら、周知である事実及び理由を説明されたい。なお、その理由が周知でなく、その処理をすることを本願発明とする場合には、新規事項となる恐れがあるので注意されたい。補正時には、その根拠箇所を明示されたい。)(以下、この項を「指摘事項B3」という)
4,(省略)
5、(省略)

3.明細書記載事項と請求人の主張
請求人は平成13年7月17日付けで手続補正書および意見書を提出し、明細書全文を補正した。
その補正により、特許請求の範囲に記載のものは
「 外部機器からの格納データの長さ情報とこの長さ情報分の記憶データから構成されているレコード単位の格納データをICカードに送信し、ICカードのデータメモリに格納するICカード処理システムにおいて、
(省略)送信手段と、
(省略)電文終了情報からなり、
(省略)受信手段と、
(省略)第1の判断手段と、
(省略)第1の設定手段と、
この第1の設定手段により処理継続なしに設定した後に、上記受信手段により受信した電文内の電文開始情報に続く実行コマンドデータが追記コマンドデータか書替えコマンドデータかに応じて、追記処理か書替え処理かを判断する第2の判断手段と、
(省略)第3の判断手段と、
(省略)第4の判断手段と、
(省略)書込む処理手段と、
上記第1の判断手段により新たな処理の実行処理の実行要求の電文を判断した際に、上記追記/書替え処理継続フラグが処理継続中を意味するように設定されているか否かにより、現在、追記処理または書替え処理の継続中か否かを判断する第5の判断手段と、
この第5の判断手段により、現在、追記処理または書替え処理の継続中を判断し、上記第2の判断手段により追記処理を判断した際に、この追記処理によりデータメモリのエリアに書込んだデータを全て消去する第1の消去手段と、
上記第5の判断手段により、現在、追記処理または書替え処理の継続中を判断し、上記第2の判断手段により書替え処理を判断した際に、この書替え処理によりデータメモリのエリアに書込んだデータの内、レコードの先頭部分を削除状態で残し、他の部分を消去する第2の消去手段と、
(省略)実行手段と、
を具備したことを特徴とするICカード処理システム」
となった。

また、発明の詳細な説明も全文補正され、それにより、上記「第2の消去手段」に対応する構成に関して記載されたが、上記「第2の消去手段」の如く消去することの技術的理由に関する説明は記載されていない。

そして、意見書においても、意見書の5.理由(7)において
「また、貴官は本願に関し、特許法第36条第3項及び第4項の規定により、特許を受けることができないものと認めるとされた。
これに対して本出願人は本書と同時に提出しました手続補正書により補正致しました。」
と記載しているだけである。

4.当審の判断
上記補正後の特許請求の範囲の請求項は、この発明の構成に欠くことのできない事項として
「上記第5の判断手段により、現在、追記処理または書替え処理の継続中を判断し、上記第2の判断手段により書替え処理を判断した際に、この書替え処理によりデータメモリのエリアに書込んだデータの内、レコードの先頭部分を削除状態で残し、他の部分を消去する第2の消去手段」
なる構成事項を有し、
上記構成事項は上記当審拒絶理由で指摘した「指摘事項B3」の「第1図(b)のフロー図において追記/書替え処理継続中のうちの「追記」ではないケースでは別の処理をしているがその理由が説明されていず、不明瞭である。」の「別の処理」を行うものである。
(以下、「上記第5の判断手段により、・・・第2の消去手段」を「指摘構成事項」という。)

しかしながら、本願明細書の発明の詳細な説明を精査しても、「指摘構成事項」が記載されているのみで「指摘構成事項」をこの発明の構成に欠くことのできない事項とする技術的理由(目的、効果)についての説明が記載されていず、また、理解できない。

そして、「指摘構成事項」の内容である、書替え処理時における消去において「書替え処理によりデータメモリのエリアに書き込んだデータの内、レコードの先頭部分を削除状態で残し、他の部分を消去する」点およびその理由が周知または自明であるとする根拠もない。
したがって、上記拒絶理由で指摘した指摘事項B3は依然として解消していないので、本願請求項に係る発明の技術的理由(目的、効果)を理解して、その方法を使用することができない。

よって、発明の詳細な説明には、当業者が容易に本願請求項に係る(方法)の発明を実施(その方法を使用する行為)をすることができる程度に、その発明の目的、構成、効果が記載されているものとすることができない。

4.むすび
したがって、本願は、特許法第36条第3項に規定する要件を満たしていない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2001-10-02 
結審通知日 2001-10-12 
審決日 2001-10-25 
出願番号 特願平1-334502
審決分類 P 1 8・ 531- WZ (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 中里 裕正和田 財太  
特許庁審判長 徳永 民雄
特許庁審判官 村上 友幸
斎藤 操
発明の名称 ICカード処理システム  
代理人 坪井 淳  
代理人 鈴江 武彦  
代理人 村松 貞男  
代理人 橋本 良郎  
代理人 坪井 淳  
代理人 橋本 良郎  
代理人 鈴江 武彦  
代理人 村松 貞男  
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