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審決分類 |
審判 全部申し立て 2項進歩性 H02J |
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管理番号 | 1051494 |
異議申立番号 | 異議1999-72741 |
総通号数 | 26 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許決定公報 |
発行日 | 1993-11-05 |
種別 | 異議の決定 |
異議申立日 | 1999-07-19 |
確定日 | 2001-12-05 |
異議申立件数 | 3 |
事件の表示 | 特許第2848501号「エネルギ供給方法、及び電力供給方法」の請求項1ないし6に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 |
結論 | 特許第2848501号の請求項1ないし6に係る特許を取り消す。 |
理由 |
1.手続きの経緯 本件特許第2848501号の発明は、平成4年2月26日に特許出願され、平成10年11月6日に特許の設定登録がなされ、その後、平成11年7月19日付けで東北電力株式会社、平成11年7月21日付けで三菱重工業株式会社、鈴木公爾より特許異議の申立てがなされ、当審において平成11年11月9日付けで取消理由が通知され、平成12年2月25日付けで訂正請求がなされた後、平成12年7月26日付けで訂正拒絶理由が通知され、該訂正拒絶理由に対して平成12年10月3日付けで意見書が提出され、更に、平成12年11月28日付けで再度の訂正拒絶理由が通知され、該訂正拒絶理由に対して意見書が提出され、平成13年2月6日付けで、平成12年2月25日付けの訂正請求が取り下げられるとともに、新たな訂正請求がなされたが、その訂正請求は平成13年5月8日付けで手続却下の決定がなされた。 2.本件発明 本件特許請求項1〜6に係る発明(以下、「本件第1発明」〜「本件第6発明」という。)は、本件特許明細書特許請求の範囲請求項1〜6に記載された次のとおりのものである。 「【請求項1】 外部からエネルギを買い入れるエネルギ購入手段と、 上記エネルギ購入手段によって購入したエネルギを貯蔵するエネルギ貯蔵手段と、 上記エネルギ貯蔵手段に貯蔵する貯蔵量を、エネルギの消費日の曜日と、エネルギの消費日の前日の時間毎のエネルギの消費量とに基づいて推定した、エネルギの消費日の所定時間範囲の消費エネルギ量だけ貯蔵する貯蔵制御手段と、 上記エネルギ貯蔵手段に貯蔵されているエネルギを上記エネルギの消費日の所定時間範囲にエネルギ消費手段に供給するエネルギ供給手段と を備えるエネルギ供給方法。 【請求項2】 外部から電力を買い入れる電力購入手段と、 上記電力購入手段によって購入した電力を熱エネルギで貯蔵する蓄熱槽と、 上記蓄熱槽に貯蔵する熱エネルギ量を、熱エネルギの消費日の曜日と、熱エネルギの消費日の前日の時間毎の熱エネルギの消費量とに基づいて推定した、熱エネルギの消費日の所定時間範囲の消費熱エネルギ量だけ貯蔵する熱エネルギ貯蔵制御手段と、 上記蓄熱槽に貯蔵されている熱エネルギを上記熱エネルギの消費日の所定時間範囲に空調機に供給する熱エネルギ供給手段とを備える空調機への電力供給方法。 【請求項3】 外部から電力を買い入れる電力購入手段と、 上記電力購入手段によって購入した電力を熱エネルギで貯蔵する蓄熱槽と、 翌日の昼間の熱エネルギ消費量が、上記蓄熱槽の蓄熱容量より大きいか否かの判断手段と、 上記判断手段で大きいと判断した場合には、熱エネルギを上記蓄熱槽へ能力一杯まで貯蔵し、小さいと判断した場合には翌日の消費熱量を推定しその分の熱エネルギを貯蔵する貯蔵量購入制御手段と、 上記蓄熱槽に貯蔵されている熱エネルギを空調機に供給する熱エネルギ供給手段と を備える空調機への電力供給方法。 【請求項4】 上記熱エネルギ供給手段を上記蓄熱槽に貯蔵されている熱エネルギを翌日の昼間に優先的に空調機に供給するとしたことを特徴とする請求項3記載の空調機への電力供給方法。 【請求項5】 外部からエネルギを買い入れるエネルギ購入手段と、 上記エネルギ購入手段によって購入したエネルギを貯蔵するエネルギ貯蔵手段と、 上記エネルギ貯蔵手段に貯蔵する貯蔵量を、エネルギの消費日の曜日により制御する貯蔵量制御手段と、 上記エネルギ貯蔵手段に貯蔵されているエネルギをエネルギ消費手段に供給するエネルギ供給手段と を備えるエネルギ供給方法。 【請求項6】 外部から電力を買い入れる電力購入手段と、 上記電力購入手段によって購入した電力を熱エネルギで貯蔵する蓄熱槽と、 上記蓄熱槽に貯蔵する熱エネルギ量を、熱エネルギの消費日の曜日により制御する熱エネルギ貯蔵量制御手段と、 上記蓄熱槽に貯蔵されている熱エネルギを空調機に供給する熱エネルギ供給手段と を備える空調機への電力供給方法。」 3.引用例記載の発明 (1)引用例1記載の発明 本件第1〜2、5〜6発明に対し、当審が取消理由において引用した特開平4-15441号公報(以下、「引用例1」という。異議申立人 鈴木公爾 提出 甲第1号証)には、 a.「ビルディングや家屋、公共施設等の冷暖房設備としては、蓄熱槽を備えたものがあり、昼間に消費される熱負荷の一部または全てを、夜間に冷水、温水、及び蒸気として蓄熱している。」(第2頁左上欄11〜15行)、 b.「電気による冷暖房の場合には、電力会社との産業用調整契約をすることで安価な夜間電力を利用してランニングコストを節約することができる。ところで、このような、このような冷暖房装置においては、蓄熱槽を効率良く使用するために、前日の業務用蓄熱調整契約の始まる時間前に翌日の熱負荷を予測して、契約時間帯(夜間)にその予測値に従って過不足のない熱量を蓄積するようしている。」(2頁左上欄19行〜右上欄7行)、 c.「第1図において、熱消費機器である被冷暖房設備には、熱源機器である冷暖房設備2から、温水、冷水、蒸気等の熱エネルギーが供給されている。そして、この暖房設備1で消費される熱エネルギー量、すなわち熱負荷を熱負荷検出器3にて検出するようにしている。また、この熱負荷検出器3にて検出された熱負荷検出値を、入力装置(プロセスインターフェース)4を介して、演算処理装置11へ入力するようにしている。さらに、入出力装置(マンマシンインターフェース)6から、被冷暖房設備1で消費される熱負荷を変動させる要因データである、気象実績および気象予測のデータを演算処理装置11へ入力し、演算処理装置11で演算された熱負荷パターンである配水量パターンを、出力装置(CRT)7へ出力するようにしている。また、演算処理装置11は、過去の熱負荷データおよび熱負荷を変動させる要因データから、熱負荷パターンを特定するための特徴を定義し、この特徴により熱負荷パターンである配水量パターンを分類する熱負荷パターン分類手段12と、過去の気象データ(天候、気温、湿度等)および曜日を入力とし熱負荷パターンを出力する、ニューラルネットワークの重み係数の学習により予測モデルを作成する予測モデル作成手段13と、先所定時間(例えば、翌日)における要因データ(天気、曜日等)に基づいて、予測モデル作成手段にて作成された予測モデルを用いて、先所定時間(例えば、翌日)における熱負荷パターンである配水量パターンを予測する熱負荷パターン予測手段14とを備えている。一方、蓄熱計画演算装置8は、熱負荷パターン予測手段14に応じて、実際に冷暖房設備2に蓄積する冷水量、温水量、蒸気量等の熱負荷を決定し、かつ、この熱負荷に基づいて冷暖房設備2に発・停指令を与えるようになっている。そして、冷暖房設備2に蓄熱された熱エネルギーによって、被冷暖房設備1で先所定時間(例えば、翌日)において消費される熱負荷をまかなうようになっている。」(3頁左下欄13行〜4頁左上欄12行)、 d.「熱負荷のパターン変化の特徴を表す指標として、以下のような指標がある。 (1)日量に関する特徴 熱負荷日量実績の平均と分散を演算し、日熱負荷実績と平均日負荷との隔たりから特徴が抽出される。 (2)時間毎1日分のパターンに関する特徴(昼間) --- 抽出すべき特徴としては、 (a)日量最大負荷 (b)AM/PMの負荷の積分 --- (3)時間毎1日分のパターンに関する特徴(夜間) ---等である」(4頁右上欄14行〜右下欄4行)、 e.「次に、予測モデル作成手段13では、上述の指標により分類された熱負荷パターンおよび分類された気象・曜日に関するパターンに基づいて、予測モデルが学習される。」 (5頁左上欄11〜14行)、 「次ぎに、熱負荷パターン分類手段12により得られた熱負荷パターンおよび気象曜日パターンを元にニューラルネットワークによる予測モデル作成手段13にて、予測モデルを学習する方法について説明する。」(5頁右上欄6〜10行)、 f.「そして、熱負荷パターン予測手段では、先所定時間における要因データに基づいて先所定時間(例えば、翌日における1時間毎の熱負荷)が予測され、この予測値に基づいて温水量、冷水量、蒸気量等の熱負荷が蓄積されることになる。」(3頁右上欄20行〜左下欄5行)、 g.「このニューラルネットワークモデルにおけるパラメータは、過去の熱負荷データと、気象予測値および実績値と、曜日予測値および実績値とに基づいて推定しているので、極めて精度の高い熱負荷予測を行うことが可能となる。---さらにまた、予測後に蓄積された熱負荷実績に基づいて熱負荷パターンを分類し、学習するようにしているので、新しい熱負荷実績に基づいて予測モデルを更新することができ、蓄積されてデータを有効に活用して、予測モデル25の精度向上を簡単に図ることができる。---(a)上記実施例においては、1日の熱負荷の変化パターンを学習させて、翌日の熱負荷パターンを予測するシステムについて説明した」(6頁左下欄1行〜右下欄4行)、 なる事項が記載されている、そして、前記g.の記載から見て、前記c.記載中の「過去の熱負荷データ」は、エネルギ消費日の前日の熱負荷データを含むことは自明のことである。これら記載事項、並びに、第1図の記載を勘案すると、 引用例1には、 「外部から電力エネルギを得る手段、 得た電力エネルギを熱エネルギとして貯蔵する冷暖房設備2と、 エネルギ消費日の前日を含む、過去の、時間毎1日分の熱負荷データと曜日、天候実績を入力し各々を分類する熱負荷パターン分類手段12と、各分類されたパターンに基づいて学習し予測モデルを作成する予測モデル作成手段13と、作成された予測モデルを用いて、翌日の天気予報、曜日に基づいて、所定時間の熱負荷パターンを予測する熱負荷パターン予測手段14と、予測された熱負荷パターンに基いて所定時間に消費する熱負荷を決定し、この熱負荷に基づいて、冷暖房設備に発・停を指示する蓄熱計画演算装置8と、 冷暖房設備2から蓄積された熱エネルギを被冷暖房設備1に供給するエネルギ供給手段とからなる熱負荷予測システム。」、 を構成とする発明(以下、「引用例1記載の発明」という。)が記載されている (2)引用例2記載の発明 本件第3、4発明に対し、当審が取消拒絶理由において引用した特開平3-170735号公報(以下、「引用例2」という。異議申立人 鈴木公爾 提出 甲第2号証)には、 a.「従来用いられている電力料金の安い夜間電力を使用して蓄熱槽に蓄熱する如くした蓄熱空調システムの制御方式」(1頁左下欄19行〜右下欄1行」、 b.「本発明は、内部に水を収納する蓄熱槽を有し、夜間電力で運転される冷凍機を用いて氷を製氷し、昼間は氷の放冷を用いて冷房を行う氷蓄熱空調システムにおいて、目標製氷量の設定を空調日の前日から過去数日間の平均外気を求め外気と負荷との相関式により翌日の目標製氷量を決定するようにしたものである。」(2頁左上欄12〜18行)、 c.「Aが目標製氷量を求める関数の特性である。 Bは蓄熱槽全体の蓄熱量(冷熱)→氷の潜熱分+水の顕熱分(0〜7℃) A’部分は蓄熱槽における製氷量が100%の状態である。 従って、Aの特性から製氷量を設定すれば蓄熱槽内に氷が残ることはない(実測の負荷量がAの特性による負荷量より大きい)。 このAの特性を外気温の平均T0の関数として表すと次の式のようになる。 最小製氷量→40%(相当する外気温度をTL℃)とする。 T0≦TL→製氷量G [%} TL<T0≦TH→製氷量G {α(T0+TL)-β}(T0-TL)+γ-g[%] α、β、γは定数、gは残氷量 TH<T0→製氷量G =100[%] ここで当日に使用する氷量を当日の外気温度の平均値から求めることは事実上不可能であるので、過去何日かの外気温度の平均値から予想することとなる。 8:00〜18::00までの時間を運転時間とし、1時間おきに外気温度を測定する(1日10点)。過去3日間の測定点(30測定点)の平均を次の日予測外気温度T0とする。」(3頁右上欄20行〜右下欄5行)、 d.「冷房モードにあっては、I:蓄熱準備(目標製氷量決定基準水位制御)、II:蓄熱運転、III:解氷、追掛、IV:予備蓄熱の工程を経るものである。先ず、第2図Aに示す作動時間に基づいて、蓄熱槽28内の水位を基準値に制御するとともに、製氷量を算出する。この後蓄熱運転に入る。これは空冷式冷凍機19より導いたブライン配管20の電磁弁を開きブラインポンプ17をONとすれば蓄熱運転となる。但し、冷温水ポンプ29はOFFしておく。この場合、氷量検出器8の検出する製氷量が蓄熱準備で算出した値に達するとブラインポンプ17、冷凍機19の運転を停止する。」(2頁右下欄6〜20行)、 e.「ここにおいて、負荷32の冷房運転を行うときは、解氷工程となるようにブラインポンプ17、冷凍機19をOFFとし、冷温水ポンプ29をONとし3方切換弁13を自動とする。この際、温度検出器5が検出する温度が設定温度以上になった時には電磁弁2を開き、電磁弁3を閉じ冷凍機19とブラインポンプ17をONとする。尚、このときt1は冷房運転の開始時間であり、利用者が任意に設定する。t2は解氷終了時間(蓄熱槽内の残氷量が0になる時間)。即ち、冷房運転終了時に蓄熱槽28内の残氷量を0にする。 ---従って、使用冷房量に見合った製氷量を前もって得ることが必要となる。」(3頁左上欄1〜18行)、 f.「上述のように本発明の氷蓄熱空調システムの制御方法は、夜間電力を利用して夜間に熱媒体を冷却又は加熱し、最適製氷量の氷を作り、冷房終了時に蓄熱槽内の残氷量を0とするようにしたことで蓄熱槽内の氷を有効に使うことができ、氷の部分残りを防ぎ効率の良い製氷、解氷運転ができる。従って、イニシャルコストの低減、夜間電力を用いた蓄熱によるランニングコストの低減を得る効果を有する。」(4頁右上欄2〜11行)、 が記載されている。 これらの事項を勘案すると、引用例2には、 「外部から電力を得る手段と、 上記電力を得る手段から得た電力を熱エネルギで貯蔵する蓄熱槽28と、 翌日の冷房時の予測外気温度T0が最大製氷量(製氷量100%)相当外気温度THよりも大きい(TH<T0)か否(T0≦TH)かを判断する手段と、 大きい(TH<T0)と判断した場合には、最大製氷量G =100[%]まで製氷し、小さい(T0≦TH)と判断した場合は、翌日の予測外気温度T0から推定した製氷量G {α(T0+TL)-β}(T0-TL)+γ-g[%] 、α、β、γは定数、gは残氷量、を製氷する手段と、 上記蓄熱槽28に貯蔵されている熱エネルギを空調機に供給する手段と 熱エネルギを負荷に供給する手段を、上記蓄熱槽28に貯蔵されている熱エネルギを、翌日の昼間に先ず空調機に供給するものとする空調機への電力供給方法。」、 を構成とする発明(以下、「引用例2記載の発明」という。)が記載されている。 3.対比・判断 (1)本件第1、2、5、6発明について (本件第1発明について) 本件第1発明と引用例1記載の発明とを対比すると、引用例1記載の発明の「冷暖房設備」、「時間毎1日分の熱負荷データ」、「所定時間に消費する熱負荷」、「被冷暖房設備」は各々本件第1発明の、「エネルギ貯蔵手段」、「時間毎のエネルギの消費量」、「エネルギ消費日の所定時間範囲の消費エネルギ量」、「エネルギ消費手段」に相当し、引用例1記載の発明の「熱負荷パターン分類手段12」と「予測モデル作成手段13」および「熱負荷パターン予測手段14」および「蓄熱計画演算装置8」からなるものは、エネルギ貯蔵手段である冷暖房設備へのエネルギの貯蔵を制御する手段であるから、本件第1発明の、「エネルギ貯蔵制御手段」に相当している。また、引用例1記載の発明の「エネルギ消費日の前日を含む、過去の、時間毎1日分の熱負荷データと曜日、天候実績を入力し各々を分類する熱負荷パターン分類手段12と、各分類されたパターンに基づいて学習し予測モデルを作成する予測モデル作成手段13と、作成された予測モデルを用いて、翌日の天気予報、曜日に基づいて、所定時間の熱負荷パターンを予測する熱負荷パターン予測手段14と、予測された熱負荷パターンに基いて所定時間に消費する熱負荷を決定し、この熱負荷に基づいて、冷暖房設備に発・停を指示する蓄熱計画演算装置8」は、エネルギの消費日の曜日(翌日の曜日)とエネルギの消費日の前日の時間毎のエネルギの消費量(エネルギ消費日の前日の、時間毎1日分の熱負荷データ)に基づいて、予測した、エネルギ消費日の所定時間範囲(所定時間)に消費するエネルギ量、だけ貯蔵するようにエネルギ貯蔵手段(冷暖房設備)を制御するものであるので、本件第1発明の「エネルギ貯蔵手段に貯蔵する貯蔵量を、エネルギの消費日の曜日と、エネルギの消費日の前日の時間毎のエネルギの消費量とに基づいて推定した、エネルギの消費日の所定時間範囲の消費エネルギ量だけ貯蔵する貯蔵制御手段」といえる。 そうしてみると、両者は、 「外部からエネルギを得る手段と、 上記電力エネルギを得る手段で得たエネルギを貯蔵するエネルギ貯蔵手段と、 上記エネルギ貯蔵手段に貯蔵する貯蔵量を、エネルギの消費日の曜日と、エネルギの消費日の前日の時間毎のエネルギの消費量とに基づいて推定した、エネルギの消費日の所定時間範囲の消費エネルギ量だけ貯蔵する貯蔵制御手段と、 上記エネルギ貯蔵手段に貯蔵されているエネルギをエネルギ消費手段に供給するエネルギ供給手段と を備えるエネルギ供給方法。」で一致し、 (1)外部からエネルギを得る手段について、本件第1発明が、「外部からエネルギを買い入れるエネルギ購入手段」であるのに対し、引用例1記載の発明には、「購入手段」が明記されていない点、で相違する。 (2)エネルギ供給手段がエネルギをエネルギ消費手段に供給するのが、本件第1発明では、「上記エネルギの消費日の所定時間範囲」であるのに対して、引用例1記載の発明では、エネルギ消費手段にエネルギを供給する時間については記載がない点、 で相違する。 次に前記相違点(1)、(2)について検討すると、 相違点(1)について 引用例1には、「電気による冷暖房の場合には、電力会社との産業用調整契約をすることで安価な夜間電力を利用してランニングコストを節約することができる。ところで、このような、このような冷暖房装置においては、蓄熱槽を効率良く使用するために、前日の業務用蓄熱調整契約の始まる時間前に翌日の熱負荷を予測して、契約時間帯(夜間)にその予測値に従って過不足のない熱量を蓄積するようにしている。」(2頁左上欄19行〜右上欄7行)なる記載がなされており、電力エネルギを電力会社から購入することが示唆されているので、 、引用例1記載の発明において、外部からエネルギを得る手段を、「外部からエネルギを買い入れるエネルギ購入手段」とすることは当業者が容易に成し得たものである。 相違点(2)について 引用例1記載の発明においては、エネルギ消費手段(被冷暖房設備)がエネルギ消費日当日の所定時間範囲(所定時間)に消費するエネルギ量(熱負荷)を予測してその分エネルギ貯蔵手段(冷暖房設備)に貯蔵しているのであるから、前記エネルギ消費日当日の所定時間範囲(所定時間)にエネルギ貯蔵手段(冷暖房設備)からエネルギ消費手段(被冷暖房設備)にエネルギを供給することは当然のことであり、引用例1記載の発明において、エネルギ供給手段がエネルギをエネルギ消費手段に供給するのを、「上記エネルギの消費日の所定時間範囲」とすることは、当業者が容易に成し得ることである。 よって、本件第1発明は引用例1記載の発明から容易に成し得たものである。 (本件第2発明について) 本件第2発明と引用例1記載の発明とを対比すると、引用例1記載の発明の「冷暖房設備」、「時間毎1日分の熱負荷データ」、「所定時間に消費する熱負荷」、「被冷暖房設備」は各々本件第2発明の、「蓄熱槽」、「時間毎の熱エネルギの消費量」、「熱エネルギの消費日の所定時間範囲の消費熱エネルギ量」、「空調機」に相当し、引用例1記載の発明の「熱負荷パターン分類手段12」と「予測モデル作成手段13」および「熱負荷パターン予測手段14」および「蓄熱計画演算装置8」からなるものは、熱エネルギ貯蔵手段である冷暖房設備への熱エネルギの貯蔵を制御する手段であるから、本件第2発明の、「熱エネルギ貯蔵制御手段」に相当している。また、引用例1記載の発明の「エネルギ消費日の前日を含む、過去の、時間毎1日分の熱負荷データと曜日、天候実績を入力し各々を分類する熱負荷パターン分類手段12と、各分類されたパターンに基づいて学習し予測モデルを作成する予測モデル作成手段13と、作成された予測モデルを用いて、翌日の天気予報、曜日に基づいて、所定時間の熱負荷パターンを予測する熱負荷パターン予測手段14と、予測された熱負荷パターンに基いて所定時間に消費する熱負荷を決定し、この熱負荷に基づいて、冷暖房設備に発・停を指示する蓄熱計画演算装置8」は、熱エネルギの消費日の曜日(翌日の曜日)と熱エネルギの消費日の前日の時間毎の熱エネルギの消費量(熱エネルギ消費日の前日の、時間毎1日分の熱負荷データ)に基づいて、予測した、熱エネルギ消費日の所定時間範囲(所定時間)に消費する熱エネルギ量、だけ貯蔵するように蓄熱槽(冷暖房設備)を制御するものであるので、本件第2発明の「蓄熱槽に貯蔵する熱エネルギ量を、熱エネルギの消費日の曜日と、熱エネルギの消費日の前日の時間毎の熱エネルギの消費量とに基づいて推定した、熱エネルギの消費日の所定時間範囲の消費熱エネルギ量だけ貯蔵する熱エネルギ貯蔵制御手段」といえる。 そうしてみると、両者は、 「外部から電力を得る手段と、 上記電力を得る手段によって購入した電力を熱エネルギで貯蔵する蓄熱槽と、 上記蓄熱槽に貯蔵する熱エネルギ量を、熱エネルギの消費日の曜日と、熱エネルギの消費日の前日の時間毎の熱エネルギの消費量とに基づいて推定した、熱エネルギの消費日の所定時間範囲の消費熱エネルギ量だけ貯蔵する熱エネルギ貯蔵制御手段と、 上記蓄熱槽に貯蔵されている熱エネルギを空調機に供給する熱エネルギ供給手段とを備える空調機への電力供給方法。」 で一致し、 (1)外部から電力を得る手段について、本件第2発明が、「外部から電力を買い入れる電力購入手段」であるのに対し、引用例1記載の発明には、「電力購入手段」が明記されていない点、で相違する。 (2)熱エネルギ供給手段が熱エネルギを空調機に供給するのが、本件第2発明では、「上記熱エネルギの消費日の所定時間範囲」であるのに対して、引用例1記載の発明では、エネルギ消費手段にエネルギを供給する時間については記載がない点、 で相違する。 上記相違点(1)について検討する。 相違点(1)について 引用例1には、「電気による冷暖房の場合には、電力会社との産業用調整契約をすることで安価な夜間電力を利用してランニングコストを節約することができる。ところで、このような、このような冷暖房装置においては、蓄熱槽を効率良く使用するために、前日の業務用蓄熱調整契約の始まる時間前に翌日の熱負荷を予測して、契約時間帯(夜間)にその予測値に従って過不足のない熱量を蓄積するようにしている。」(2頁左上欄19行〜右上欄7行)なる記載がなされており、電力エネルギを電力会社から購入することが示唆されているので、 、引用例1記載の発明において、外部から電力エネルギを得る手段を、「外部から電力を買い入れる電力購入手段」とすることは当業者が容易に成し得たものである。 相違点(2)について 引用例1記載の発明においては、空調機(被冷暖房設備)が熱エネルギ消費日当日の所定時間範囲(所定時間)に消費する熱エネルギ量(熱負荷)を予測してその分蓄熱槽(冷暖房設備)に貯蔵しているのであるから、前記熱エネルギ消費日当日の所定時間範囲(所定時間)に蓄熱槽(冷暖房設備)から空調機(被冷暖房設備)に熱エネルギを供給することは当然のことであり、引用例1記載の発明において、熱エネルギ供給手段が熱エネルギを蓄熱槽に供給するのを、「上記熱エネルギの消費日の所定時間範囲」とすることは、当業者が容易に成し得たものである。 よって、本件第2発明は引用例1記載の発明から容易に成し得たものである。 (本件第5発明について) 本件第5発明と引用例1記載の発明とを対比すると、引用例1記載の発明の「冷暖房設備」、「被冷暖房設備」は各々本件第5発明の、「エネルギ貯蔵手段」、「エネルギ消費手段」に相当し、引用例1記載の発明の「熱負荷パターン分類手段12」と「予測モデル作成手段13」および「熱負荷パターン予測手段14」および「蓄熱計画演算装置8」からなるものは、エネルギ貯蔵手段である冷暖房設備へのエネルギの貯蔵を制御する手段であるから、本件第5発明の、「エネルギ貯蔵制御手段」に相当している。また、引用例1記載の発明の「エネルギ消費日の前日を含む、過去の、時間毎1日分の熱負荷データと曜日、天候実績を入力し各々を分類する熱負荷パターン分類手段12と、各分類されたパターンに基づいて学習し予測モデルを作成する予測モデル作成手段13と、作成された予測モデルを用いて、翌日の天気予報、曜日に基づいて、所定時間の熱負荷パターンを予測する熱負荷パターン予測手段14と、予測された熱負荷パターンに基いて所定時間に消費する熱負荷を決定し、この熱負荷に基づいて、冷暖房設備に発・停を指示する蓄熱計画演算装置8」は、エネルギの消費日の曜日(翌日の曜日)に基づいて、貯蔵するエネルギの量を制御するものである点において、本件第5発明の「エネルギ貯蔵手段に貯蔵する貯蔵量を、エネルギの消費日の曜日により制御する貯蔵制御手段」といえる。 そうしてみると、両者は、 「外部からエネルギを得る手段と、 上記エネルギを得る手段によって得エネルギを貯蔵するエネルギ貯蔵手段と、 上記エネルギ貯蔵手段に貯蔵する貯蔵量を、エネルギの消費日の曜日により制御する貯蔵制御手段と、 上記エネルギ貯蔵手段に貯蔵されているエネルギをエネルギ消費手段に供給するエネルギ供給手段と を備えるエネルギ供給方法。」で一致がみられ、 (1)外部からエネルギを得る手段について、本件第5発明が、「外部からエネルギを買い入れるエネルギ購入手段」であるのに対し、引用例1記載の発明には、「エネルギ購入手段」が明記されていない点、で相違する。 次に前記相違点(1)について検討すると、 相違点(1)について 引用例1には、「電気による冷暖房の場合には、電力会社との産業用調整契約をすることで安価な夜間電力を利用してランニングコストを節約することができる。ところで、このような、このような冷暖房装置においては、蓄熱槽を効率良く使用するために、前日の業務用蓄熱調整契約の始まる時間前に翌日の熱負荷を予測して、契約時間帯(夜間)にその予測値に従って過不足のない熱量を蓄積するようにしている。」(2頁左上欄19行〜右上欄7行)なる記載がなされており、電力エネルギを電力会社から購入することが示唆されているので、 引用例1記載の発明において、外部からエネルギを得る手段を、「外部からエネルギを買い入れるエネルギ購入手段」とすることことは当業者が容易に成し得たものである。 よって、本件第5発明は引用例1記載の発明から容易に成し得たものである。 (本件第6発明について) 本件第6発明と引用例1記載の発明とを対比すると、引用例1記載の発明の「冷暖房設備」、「被冷暖房設備」は各々本件第6発明の、「蓄熱槽」、「空調機」に相当し、引用例1記載の発明の「熱負荷パターン分類手段12」と「予測モデル作成手段13」および「熱負荷パターン予測手段14」および「蓄熱計画演算装置8」からなるものは、熱エネルギ貯蔵手段である冷暖房設備への熱エネルギの貯蔵を制御する手段であるから、本件第6発明の、「熱エネルギ貯蔵制御手段」に相当している。また、引用例1記載の発明の「エネルギ消費日の前日を含む、過去の、時間毎1日分の熱負荷データと曜日、天候実績を入力し各々を分類する熱負荷パターン分類手段12と、各分類されたパターンに基づいて学習し予測モデルを作成する予測モデル作成手段13と、作成された予測モデルを用いて、翌日の天気予報、曜日に基づいて、所定時間の熱負荷パターンを予測する熱負荷パターン予測手段14と、予測された熱負荷パターンに基いて所定時間に消費する熱負荷を決定し、この熱負荷に基づいて、冷暖房設備に発・停を指示する蓄熱計画演算装置8」は、熱エネルギの消費日の曜日(翌日の曜日)に基づいて、貯蔵する熱エネルギの量を制御するものである点において、本件第6発明の「蓄熱槽に貯蔵する熱エネルギ量を、熱エネルギの消費日の曜日により制御する熱エネルギ貯蔵制御手段」といえる。 そうしてみると、両者は、 「外部から電力を得る手段と、 上記電力を得る手段によって得た電力を熱エネルギで貯蔵する蓄熱槽と、 上記蓄熱槽に貯蔵する熱エネルギ量を、熱エネルギの消費日の曜日により制御する熱エネルギ貯蔵制御手段と、 上記蓄熱槽に貯蔵されている熱エネルギを空調機に供給する熱エネルギ供給手段とを備える空調機への電力供給方法。」 で一致し、 (1)外部から電力を得る手段について、本件第6発明が、「外部から電力を買い入れる電力購入手段」であるのに対し、引用例1記載の発明には、「電力購入手段」が明記されていない点、で相違する。 上記相違点(1)について検討する。 相違点(1)について 引用例1には、「電気による冷暖房の場合には、電力会社との産業用調整契約をすることで安価な夜間電力を利用してランニングコストを節約することができる。ところで、このような、このような冷暖房装置においては、蓄熱槽を効率良く使用するために、前日の業務用蓄熱調整契約の始まる時間前に翌日の熱負荷を予測して、契約時間帯(夜間)にその予測値に従って過不足のない熱量を蓄積するようしている。」(2頁左上欄19行〜右上欄7行)なる記載がなされており、電力エネルギを電力会社から購入することが示唆されているので、 引用例1記載の発明において、外部から電力エネルギを得る手段を、「外部から電力を買い入れる電力購入手段」とすることは当業者が容易に成し得たものである。 よって、本件第6発明は引用例1記載の発明から容易に成し得たものである。 (2)本件第3、4発明について (本件第3発明について) 本件第3発明と引用例2記載の発明とを対比すると、 引用例2記載の発明の「翌日の空調時予測外気温度T0が最大製氷量相当外気温度THよりも大きい(TH<T0)か否(T0≦TH)かを判断する手段」と、本願第3発明の「翌日の昼間の熱エネルギ消費量が、上記蓄熱槽の蓄熱容量より大きいか否かの判断手段」は、引用例2記載の発明の「翌日の空調時予測外気温度T0」が空調に必要な製氷量、即ち、翌日の昼間の熱エネルギ消費量、に対応する量、であり、「最大製氷量相当外気温度TH」が、最大製氷量、即ち、蓄熱槽の容量、に対応する量、であるので、「翌日の昼間の熱エネルギ消費量に対応する量が、上記蓄熱槽の蓄熱容量に対応する量より大きいか否かの判断手段」である。また、引用例2記載の発明の「最大製氷量G =100[%]まで製氷し」は、「熱エネルギを蓄熱槽へ能力一杯まで貯蔵する」ことを意味し、引用例2記載の発明の「翌日の予測外気温度T0から推定した製氷量G {α(T0+TL)-β}(T0-TL)+γ-g[%] 、α、β、γは定数、gは残氷量、を製氷する」は、「翌日の消費熱量を推定しその分の熱エネルギを貯蔵する」ことを意味している。 そうしてみると、両者は、 「外部から電力を得る手段と、 上記電力を得る手段によって得た電力を熱エネルギで貯蔵する蓄熱槽と、 翌日の昼間の熱エネルギ消費量に対応する量が、上記蓄熱槽の蓄熱容量に対応する量より大きいか否かの判断手段と、 上記判断手段で大きいと判断した場合には、熱エネルギを上記蓄熱槽へ能力一杯まで貯蔵し、小さいと判断した場合には翌日の消費熱量を推定しその分の熱エネルギを貯蔵する貯蔵量購入制御手段と、 上記蓄熱槽に貯蔵されている熱エネルギを空調機に供給する熱エネルギ供給手段と を備える空調機への電力供給方法。」で一致し、 (1)外部から電力を得る手段について、本件第3発明が電力を「外部から電力を買い入れる電力購入手段」であるのに対し、引用例2記載の発明には、「電力購入手段」が明記されていない点、で相違する。 (2)翌日の昼間の熱エネルギ消費量に対応する量が、上記蓄熱槽の蓄熱容量に対応する量より大きいか否かの判断手段について、本件第3発明が、「翌日の昼間の熱エネルギ消費量が、上記蓄熱槽の蓄熱容量より大きいか否かの判断手段」であるのに対して、引用例2記載の発明では「翌日の空調時予測外気温度T0が最大製氷量相当外気温度THよりも大きい(TH<T0)か否(T0≦TH)かを判断する手段」である点、 で相違する。 次に前記相違点(1)、(2)について検討すると、 相違点(1)について 引用例2には、「電力料金の安い夜間電力を蓄熱槽に蓄熱する如くした蓄熱空調システム」(1頁左下欄19〜右下欄1行)、「夜間に夜間電力で運転される冷凍機を用いて水を製氷し」(2頁左上欄13〜14行)なる記載がなされており、夜間電力を購入して、蓄熱槽に蓄熱することが示唆されているので、引用例2において、外部から電力を得る手段について、外部から電力を買い入れる電力購入手段、とすることは当業者が容易に成し得たものである。 相違点(2)について 引用例2の発明において、翌日の空調時予測外気温度T0 が上昇すると、空調に必要な製氷量、即ち、翌日の昼間の熱エネルギ消費量が増加することは自明のことであり、引用例2の発明において「最大製氷量相当外気温度TH 」は、最大製氷量、即ち、蓄熱槽の容量に対応する量であるので、引用例2記載の発明の「翌日の空調時予測外気温度T0が最大製氷量相当外気温度THよりも大きい(TH<T0)か否(T0≦TH)かを判断する」ことは「翌日の昼間の熱エネルギ消費量が、上記蓄熱槽の蓄熱容量より大きいか否かの判断する」ことを意味しているから、引用例2の発明において、 翌日の昼間の熱エネルギ消費量に対応する量が、上記蓄熱槽の蓄熱容量に対応する量より大きいか否かの判断手段について、「翌日の昼間の熱エネルギ消費量が、上記蓄熱槽の蓄熱容量より大きいか否かの判断手段」を導くことは当業者が容易に成し得る程度のことである。 よって、本件第3発明は引用例2記載の発明から容易に成し得たものである。 (本件第4発明について) 本件第4発明と引用例2記載の発明とを対比すると、両者は、 前記(本件第3発明について)で記載した点で一致でするとともにさらに「上記熱エネルギ供給手段を上記蓄熱槽に貯蔵されている熱エネルギを翌日の昼間に優先的に空調機に供給する」点でも一致し、前記(本件第3発明について)で記載した相違点(1)、(2)で相違する。 そして、係る相違点は、前記(本件第3発明について)で記載したのと同様の理由により容易に成し得たものである。 よって、本件第4発明は引用例2記載の発明から容易に成し得たものである。 5.以上のとおり、本件請求項1、2、5、6に係る発明は、前記引用例1に記載の発明に基づいて当業者が容易に発明することができたものであり、本件請求項3、4に係る発明は、前記引用例2に記載の発明に基づいて当業者が容易に発明することができたものであるから、本件請求項1〜6に係る発明の特許は、特許法第29条第2項の規定に違反してなされたものであり、同法第113条第2号に該当し、取り消されるべきものである。 よって、結論のとおり決定する。 |
異議決定日 | 2001-10-16 |
出願番号 | 特願平4-39800 |
審決分類 |
P
1
651・
121-
Z
(H02J)
|
最終処分 | 取消 |
前審関与審査官 | 河合 弘明 |
特許庁審判長 |
武井 袈裟彦 |
特許庁審判官 |
山本 春樹 矢頭 尚之 |
登録日 | 1998-11-06 |
登録番号 | 特許第2848501号(P2848501) |
権利者 | エイディシーテクノロジー株式会社 |
発明の名称 | エネルギ供給方法、及び電力供給方法 |
代理人 | 田中 敏博 |
代理人 | 足立 勉 |
代理人 | 青山 正和 |
代理人 | 高橋 詔男 |
代理人 | 白樫 栄一 |
代理人 | 志賀 正武 |