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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  F16K
管理番号 1053206
異議申立番号 異議2000-73728  
総通号数 27 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1997-03-18 
種別 異議の決定 
異議申立日 2000-10-04 
確定日 2001-11-14 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第3028191号「流体制御用バルブへの駆動力伝達装置」の請求項1ないし5に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第3028191号の請求項1ないし2に係る特許を維持する。 
理由 【1】手続の経緯
本件特許第3028191号は、平成7年8月31日の出願であって、平成12年2月4日に設定登録され、その後、申立人松井文子より請求項1〜5(全請求項)に係る発明について特許異議の申立てがなされ、平成13年1月31日付けで請求項1,3〜5に係る特許について取消理由が通知され、その指定期間内の平成13年4月6日付けで意見書及び明細書についての訂正請求書が提出されたものである。
【2】訂正の要旨
上記訂正請求は、願書に添付した明細書を上記訂正請求書に添付した訂正明細書のとおり訂正することを求めるものであるが、その要旨は、以下のとおりのものと認める。
1.訂正事項(a)
特許請求の範囲の請求項1「【請求項1】 密閉された弁箱を構成する隔壁を挟んで互いに対面する一対の磁気継手により回転を伝達する流体制御用バルブへの駆動力伝達装置において、
該磁気継手がそれぞれ磁石と該磁石同士を結ぶ磁着性金属薄板とこれらを収納固定する合成樹脂製ホルダーとからなることを特徴とする流体制御用バルブへの駆動力伝達装置。」を削除する。
2.訂正事項(b)
特許請求の範囲の請求項2「 【請求項2】 前記磁気継手は全体略細長直方形状の合成樹脂製ホルダーと該ホルダーの両端部に嵌入固定した2個の磁石とホルダー内底面に挿入されて該両磁石底面と接する帯片状の磁着性金属薄板とから構成され、背面にモータ軸先端が取付けられた隔壁外側の一次側磁気継手のホルダー中心部にはホルダー前面より若干前方へ突出する短軸がモータ回転軸と一直線となるように突出形成され、前記隔壁内側の二次側磁気継手のホルダーに短軸が突出形成され、該両短軸の先端部が隔壁を介して互いに突合圧接する請求項1に記載の流体制御用バルブへの駆動力伝達装置。」を、請求項1として、
「【請求項1】密閉された弁箱を構成する隔壁を挟んで互いに対面する一対の磁気継手により回転を伝達する流体制御用バルブへの駆動力伝達装置において、
前記磁気継手は全体略細長直方形状の合成樹脂製ホルダーと、該ホルダーの両端部に嵌入固定した2個の磁石とホルダー内底面に挿入されて該両磁石底面と接する帯片状の磁着性金属薄板とから構成され、背面にモータ軸先端が取付けられた隔壁外側の-次側磁気継手のホルダー中心部にはホルダー前面より若干前方へ突出する短軸がモータ回転軸と一直線となるように突出形成され、前記隔壁内側の二次側磁気継手のホルダーに短軸が突出形成され、該両短軸の先端部が隔壁を介して互いに突合圧接することを特徴とする流体制御用バルブへの駆動力伝達装置。」と訂正することを求める。
3.訂正事項(c)
特許請求の範囲の請求項3及び4「【請求項3】 前記磁気継手は円形盆型の合成樹脂製ホルダーと該ホルダーの周壁内面に沿って等間隔に固定された4個以上の偶数個の磁石と該磁石を2個づつその底面において互いに連結する円弧帯状の磁着性金属薄板とから構成され、背面にモータ軸先端が取付けられた隔壁外側の一次側磁気継手のホルダー中心部にはホルダー前面より若干前方へ突出する短軸がモータ回転軸と一直線となるように突出形成され、前記隔壁内側の二次側磁気継手のホルダーに短軸が突出形成され、該両短軸の先端部が隔壁を介して互いに突合圧接する請求項1に記載の流体制御用バルブへの駆動力伝達装置。
【請求項4】 前記磁気継手は円形盆型の合成樹脂製ホルダーと該ホルダーの周壁内面に沿って等間隔に固定された4個以上の偶数個の磁石と相隣接する磁石の底面を互いに連結するドーナツ板状の磁着性金属薄板とから構成され、背面にモータ軸先端が取付けられた隔壁外側の一次側磁気継手のホルダー中心部にはホルダー前面より若干前方へ突出する短軸がモータ回転軸と一直線となるように突出形成され、前記隔壁内側の二次側磁気継手のホルダーに短軸が突出形成され、該両短軸の先端部が隔壁を介して互いに突合圧接する請求項1に記載の流体制御用バルブへの駆動力伝達装置。」を削除する。
4.訂正事項(d)
特許請求の範囲の請求項5「【請求項5】 一次側磁気継手を回転させるモータ回転軸の後端は後方へ突出させて球面状に形成したその突出端部を該モータを収容する駆動室の後壁内面に圧接させるようにし、前記二次側磁気継手を軸支する駆動軸の後端も球面状に形成して弁箱内の支持壁面に圧接するように構成してなる請求項2,請求項3,または請求項4の何れかに記載の流体制御用バルブへの駆動力伝達装置。」を、請求項2として、
「【請求項2】前記-次側磁気継手を回転させるモータ回転軸の後端は後方へ突出させて球面状に形成したその突出端部を該モータを収容する駆動室の後壁内面に圧接させるようにし、前記二次側磁気継手を軸支する駆動軸の後端も球面状に形成して弁箱内の支持壁面に圧接するように構成してなる請求項1に記載の流体制御用バルブへの駆動力伝達装置。」と訂正することを求める。
【3】訂正の適否
1.訂正の目的
上記訂正事項(a)及び(c)は、請求項を削除するものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
上記訂正事項(b)は、請求項1の削除に伴って、請求項1の従属形式で記載されていた請求項2を独立形式にしたものであり、実質的に内容の変更はないから、明りょうでない記載の釈明を目的とするものと認められる。
上記訂正事項(d)は、上記訂正事項(b)、(c)に伴って、請求項2の従属形式で記載されていた部分を請求項1に従属する形式としたもので、訂正前の請求項2に従属するものと実質的に内容の変更はないから、特許請求の範囲の減縮及び明りょうでない記載の釈明を目的とするものと認められる。
2.新規事項の存否、特許請求の範囲の拡張又は変更の有無
上記訂正事項(a)〜(d)は、願書に添付した明細書の特許請求の範囲に記載されていた事項の範囲内の訂正であるから、願書に添付した明細書又は図面に記載された事項の範囲内におけるものであり、また、実質上特許請求の範囲を拡張し又は変更するものではない。
3.訂正の認容
以上のとおりであるから、上記訂正は、特許法第120条の4第2項及び同条第3項において準用する特許法第126条第2項から第4項までの規定に適合するので、当該訂正を認める。
【4】取消理由及び証拠並びに特許異議申立ての理由及び証拠
1.当審で通知した前記取消理由の概要は、願書に添付した明細書の請求項1,3〜5に係る発明は、本件特許の出願前に頒布された次の刊行物1〜3に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである.というものである。
(1)刊行物1:実願平2-24066号(実開平3-57571号)のマイクロフィルム
(2)刊行物2:実願平1-93016号(実開平3-32196号)のマイクロフィルム
(3)刊行物3:特開平6-339259号公報
2.また、前記特許異議申立ての理由の概要は、願書に添付した明細書の請求項1〜5に係る発明は、本件特許の出願前に頒布された刊行物である次の甲第1〜3号証に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものである.というものである。
(1)甲第1号証:実願平2-24066号(実開平3-57571号)のマイクロフィルム(前記刊行物1、以下「刊行物1」という。)
(2)甲第2号証:「発明家のための磁石の使い方」平成3年(1991年)1月16日、日刊工業新聞社発行、表紙、もくじ頁、第64〜71頁、奥付(以下「刊行物4」という。)
(3)甲第3号証:特開昭63-314394号公報(以下「刊行物5」という。)
【5】本件特許発明
上記【3】に説示のとおり明細書についての上記訂正が認められるから、本件特許発明は、訂正明細書の請求項1及び2に記載された事項によって特定される次のとおりのものと認める。
「【請求項1】密閉された弁箱を構成する隔壁を挟んで互いに対面する一対の磁気継手により回転を伝達する流体制御用バルブへの駆動力伝達装置において、
前記磁気継手は全体略細長直方形状の合成樹脂製ホルダーと、該ホルダーの両端部に嵌入固定した2個の磁石とホルダー内底面に挿入されて該両磁石底面と接する帯片状の磁着性金属薄板とから構成され、背面にモータ軸先端が取付けられた隔壁外側の-次側磁気継手のホルダー中心部にはホルダー前面より若干前方へ突出する短軸がモータ回転軸と一直線となるように突出形成され、前記隔壁内側の二次側磁気継手のホルダーに短軸が突出形成され、該両短軸の先端部が隔壁を介して互いに突合圧接することを特徴とする流体制御用バルブへの駆動力伝達装置。
【請求項2】前記-次側磁気継手を回転させるモータ回転軸の後端は後方へ突出させて球面状に形成したその突出端部を該モータを収容する駆動室の後壁内面に圧接させるようにし、前記二次側磁気継手を軸支する駆動軸の後端も球面状に形成して弁箱内の支持壁面に圧接するように構成してなる請求項1に記載の流体制御用バルブへの駆動力伝達装置。」
【6】各刊行物に記載された事項
前記刊行物1〜5には、それぞれ以下の事項が記載されているものと認められる。
1.刊行物1
(い)「弁体を内装する弁室を形成するケーシングに、前記弁体に回転動を与える駆動源のモーターをガスシール板を介して一体固結し、モーターの出力軸と、前記弁体の入力軸とに駆動側マグネットならびに従動側マグネットのそれぞれを装着し、その間に遮蔽設置された前記ガスシール板を透してモーターの回転運動を双方のマグネットの作用により弁体に伝達できるように構成した」(第4頁第10〜17行)
(ろ)「減速機構(7)の入力軸(9)は、その端部をカップ状の従動部(10)を形成し、その内周面に従動側マグネット(11)を装着しておく。」(第26頁第20行〜第27頁第2行)
(は)「モーター(14)をその出力軸(15)が前記減速機構(7)の入力軸(9)と同軸位置となるように、且つ、該出力軸(15)の端部外周に設けた駆動側マグネット(16)の外周が前記ガスシール板(13)の有底円筒凹所(12)と同心状でその内周にごく接近した位置を回動できるように設置固着することが肝要で、駆動側マグネット(16)と、前記従動側マグネット(11)とがガスシール板(13)を透して働く磁力作用によるところの吸引現象で駆動側マグネット(16)の動作をそのまま従動マグネット(11)に伝達できるようにして成るものである。」(第27頁第13行〜第28頁第4行)
等の記載があり、これらの記載及び図面等を参照すると、刊行物1には、
“密閉された弁室を構成するガスシール板を挟んで互いに対面する一対の磁気継手により回転を伝達する流体制御用バルブへの駆動力伝達装置”
が記載されているものと認められる。
2.刊行物2
(に)「第7図に示す従来例はディスク型のマグネットカップリングBを用いた場合であって永久磁石7,12が共に円板状であるから仕切り3も平板状であり、磁石12と本体11の間に鉄板などの強磁性の補助ヨーク13を挟んでいる」(第3頁第14〜18頁)
(ほ)「マグネットカップリングA,Bにおけるカップリング本体11は一般にアルミダイカスト製であり、このダイカスト製の本体11の内周又は内側面に、円筒状又は円板状の永久磁石12を接着剤を用いて固定している。」(第4頁第2〜7行)
等の記載があり、これらの記載及び図面等を参照すると、刊行物2に記載されたものにおいては、円板状の永久磁石7,12は、複数の磁石が円板状に一体構成されたものであり、該複数の磁石同士が強磁性の補助ヨーク13によって結ばれ、磁石及び強磁性の補助ヨーク13は、円形盆型のアルミダイカスト製のカップリング本体11の周壁内面に沿って収納固定されているものと認められる。
3.刊行物3
(へ)回転操作軸11に付設したディスク15及び従動回転軸19に軸着したディスク20の中心に、各ディスク15,20の前面より若干前方へ突出する短軸を回転操作軸11及び従動回転軸19と一直線となるように形成し、該両短軸の先端部が仕切り部材7を介して互いに突き合わされるようにした、磁気継手による回転連動機構(図3を参照)
4.刊行物4
(と)「磁石は、くっつくということから、いろいろな掛止具が考案され実施されている。その多くは磁石だけでなく、より強く吸着させるためにヨークと組合せてある。」(第65頁)との記載があり、第66頁図36には、磁石とヨークを用いた例(A)〜(C)が記載されているものと認める。
5.刊行物5
(ち)「図において、1は放射状の羽根2と埋設された磁石3とを有するインペラ、4はインペラ1を内部に設けたポンプ室、5はポンプ室4を構成する隔離板、6は磁石3と隔離板5を介して対向し、磁気結合されたリング状の磁石、7は磁石6を回転駆動するモータ、7aはモータ軸、8はモータ軸7aに圧入されて固定された継手、9は継手8に固着され、かつモータ軸8に取り付けられている磁性体から成る磁石取付体である。この磁石取付体9はその周囲に磁石位置決め用の立上り壁10を有しており、磁石6が磁石取付体9に挿入された際にその位置決めをなしている。そして、磁石6は磁石取付体9に磁気的に取付けられているものである。」(第2頁上左欄第14行〜上右欄第7行)
【7】対比・判断
1.請求項1について
(1)本件請求項1に係る発明と上記刊行物1に記載されたものとを対比すると、両者は、流体制御用バルブへの駆動力伝達装置に係り、後者における弁室、ガスシール板が、それぞれ前者の弁箱、隔壁に相当し、
両者は、
密閉された弁箱を構成する隔壁を挟んで互いに対面する一対の磁気継手により回転を伝達する流体制御用バルブへの駆動力伝達装置.で一致し、
上記刊行物1に記載されたものは、本件請求項1に係る発明の以下の特定事項A,Bを備えない点で本件請求項1に係る発明と相違する。
A.「前記磁気継手は全体略細長直方形状の合成樹脂製ホルダーと、該ホルダーの両端部に嵌入固定した2個の磁石とホルダー内底面に挿入されて該両磁石底面と接する帯片状の磁着性金属薄板とから構成され」る点
B.「背面にモータ軸先端が取付けられた隔壁外側の-次側磁気継手のホルダー中心部にはホルダー前面より若干前方へ突出する短軸がモータ回転軸と一直線となるように突出形成され、前記隔壁内側の二次側磁気継手のホルダーに短軸が突出形成され、該両短軸の先端部が隔壁を介して互いに突合圧接する」点
(2)そこで、検討するに、上記刊行物3には、背面に駆動軸(回転操作軸11)先端が取付けられた隔壁(仕切り壁)外側の-次側磁気継手のホルダー(ディスク15)中心部にはホルダー前面より若干前方へ突出する短軸が駆動軸と一直線となるように突出形成され、前記隔壁内側の二次側磁気継手のホルダー(ディスク20)に短軸が突出形成され、該両短軸の先端部が隔壁を介して互いに突き合わされる点が記載されているから、上記特定事項Bは、上記刊行物3に記載されたものに基づいて、当業者が容易に想到し得るものとするのが相当である。
特定事項Aに関連して、上記刊行物2を検討すると、上記刊行物2には、前摘示のように、複数の磁石を円板状に一体構成し、該複数の磁石同士を強磁性の補助ヨークによって結び、前記磁石及び前記補助ヨークを、アルミダイカスト製のカップリング本体に収納固定する点が記載されており、一方、磁気継手の磁石を周方向に分離して複数個配置する構成は、本件特許の出願前に周知の構成であり(例えば、実願昭59-95218号(実開昭61-11054号)のマイクロフィルム、特開平4-308451号公報等参照)、また、工業材料として合成樹脂がごく一般的に用いられていることと認められる。
しかしながら、磁気継手のホルダーを「全体略細長直方形状のホルダー」として、2個の磁石を「該ホルダーの両端部に嵌入固定した」構成は、上記刊行物2〜5にも記載されておらず、また、本件特許の出願前周知の事項とする証拠も見あたらず、本件請求項2に係る発明は、磁気的に中立の部分が金属薄板によって軽量化されて、磁気継手全体が軽量となり、高磁力を発揮して大きな伝達トルクを得ることができ、応答性が良好となる等の明細書に記載された作用効果(段落【0023】参照)が期待できるものと認められるので、この構成を、当業者が容易になし得た事項とすることはできない。
なお、特許異議申立人は、刊行物4を引用して、磁石に「ヨーク」を組み合わせて用いることは周知の事項であり、刊行物4のヨークは本件発明の磁着性金属薄板と同じ効果を奏するものであると主張するが、刊行物4に記載された2個の磁石とヨークを組み合わせた構成は、磁気継手のホルダー及び磁石の配列を示すものではなく、加えて「磁石の接する面は同極とし、一面でも異極を接してしまったら、磁力線はヨーク内で導通してしまい、突起上面は強くならない。」(第67頁)との記載があり、本件発明の磁着性金属薄板と同様の効果を期待しているものとは認められない。
また、特許異議申立人は、刊行物5に、「一次側磁気継手(磁石6)と二次側磁気継手(磁石3)のホルダー中心部に軸端を突出形成して隔壁板5を介して突合わせされていることが明瞭に示されている」と主張するが、図面を参照すると、磁石3を備えたインペラ1とインペラ軸とは別体の構成で、インペラ1はインペラ軸上を回転するものと認められるから、インペラ軸先端の球状の部分が隔離板5に接しているとしても、刊行物5は、ホルダー中心部にホルダー前面より若干前方へ突出する短軸を突出形成する構成を開示するものとは認められない。
2.請求項2について
本件請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の特定事項に加えて、「前記-次側磁気継手を回転させるモータ回転軸の後端は後方へ突出させて球面状に形成したその突出端部を該モータを収容する駆動室の後壁内面に圧接させるようにし、前記二次側磁気継手を軸支する駆動軸の後端も球面状に形成して弁箱内の支持壁面に圧接するように構成」した点を備えるものであり、請求項1に係る発明と同様に理由により、本件請求項2に係る発明を、刊行物1〜5に記載されたものに基づいて当業者が容易に発明をすることができたものとすることはできない。
【8】むすび
以上のとおりであるから、本件請求項1,2に係る発明についての特許は、特許異議申立人が主張する理由及び提出した証拠によっては、取り消すことはできない。
また、他に本件請求項1,2に係る発明についての特許を取り消すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり決定する。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 密閉された弁箱を構成する隔壁を挟んで互いに対面する一対の磁気継手により回転を伝達する流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置において、
前記磁気継手は全体略細長直方形状の合成樹脂製ホルダーと、該ホルダーの両端部に嵌入固定した2個の磁石とホルダー内底面に挿入されて該両磁石底面と接する帯片状の磁着性金属薄板とから構成され、背面にモータ軸先端が取付けられた隔壁外側の一次側磁気継手のホルダー中心部にはホルダー前面より若干前方へ突出する短軸がモータ回転軸と一直線となるように突出形成され、前記隔壁内側の二次側磁気継手のホルダーに短軸が突出形成され、該両短軸の先端部が隔壁を介して互いに突合圧接することを特徴とする流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置。
【請求項2】 前記一次側磁気継手を回転させるモータ回転軸の後端は後方へ突出させて球面状に形成したその突出端部を該モータを収容する駆動室の後壁内面に圧接させるようにし、前記二次側磁気継手を軸支する駆動軸の後端も球面状に形成して弁箱内の支持壁面に圧接するように構成してなる請求項1に記載の流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体制御用バルブヘの駆動力の伝達装置に関し、更に詳細に説明すると、密閉された弁箱を構成する隔壁を挟んで互いに対面する一対の磁気継手により回転を伝達する流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
弁は主として配管中に取付けられて流体を制御するもので、広範な用途に対応して非常に多くの種類があり、弁の設計上の基本は流体の種類,圧力,温度であり、これらの基本条件は近来の装置工業等における技術革新に伴って高精度化しかつ多様化している。
【0003】
先に本出願人は、完全密閉型の「流体制御用バルブ」(特願平6-302618号)を提案したが、これは弁自体の基本的な構造を従来とは根本的に変え、弁箱外部の駆動源と弁箱内部の作動する弁部とを機械的に直接連結することなく、弁箱の隔壁を挟んで配設した相対する一対の磁石の永久磁力を利用して、駆動源の駆動力を弁箱内の弁部の切替力に変換し、弁を回転又はスライド可能に構成したもので、弁箱内を完全密閉することができ、制御流体の外部漏洩を完全に防止することができるものである。
【0004】
しかしながら、上記のバルブ駆動機構では瞬時には切替作動ができない欠点がある。その主な理由は、磁気継手やギア類の重量が重いことに起因しており、従って高速始動や停止(例えば圧力制御弁や流量制御弁での中間停止)、最適立上り速度等を自由に選択することが難しかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような欠点を解消し、密閉型の弁の内外に配設した磁気継手を小型軽量化し、慣性力を小さくし、始動,定常回転,停止を高応答で行うことができ、ガタを防止し、騒音や振動を防止することができる流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、磁気継手を製作するに当り、磁気的に中立な部分に磁着性金属薄板を用いるもので、立方形の例えば小型永久磁石どうしを該金属薄板により連結し、これらを合成樹脂製ホルダーに収納することによって、軽量かつ高磁力の一対の磁気継手を構成するものである。
【0007】
即ち、本発明の請求項1に記載の流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置は、密閉された弁箱を構成する隔壁を挟んで互いに対面する一対の磁気継手により回転を伝達する流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置において、前記磁気継手は全体略細長直方形状の合成樹脂製ホルダーと、該ホルダーの両端部に嵌入固定した2個の磁石とホルダー内底面に挿入されて該両磁石底面と接する帯片状の磁着性金属薄板とから構成され、背面にモータ軸先端が取付けられた隔壁外側の一次側磁気継手のホルダー中心部にはホルダー前面より若干前方へ突出する短軸がモータ回転軸と一直線となるように突出形成され、前記隔壁内側の二次側磁気継手のホルダーに短軸が突出形成され、該両短軸の先端部が隔壁を介して互いに突合圧接することを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項2に記載の流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置は、前記一次側磁気継手を回転させるモータ回転軸の後端は後方へ突出させて球面状に形成したその突出端部を該モータを収容する駆動室の後壁内面に圧接させるようにし、前記二次側磁気継手を軸支する駆動軸の後端も球面状に形成して弁箱内の支持壁面に圧接するように構成してなることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置の実施形態を図面を参照して詳述する。
図1は密閉型のロータリー式四方切替弁に本発明装置を使用した実施の形態を示す側面説明図で、1は厚肉の底部に4本の配管孔を開設した弁座2と該弁座2の上面を摺動回転するロータリー弁(図示せず)を備える完全密閉された気密な筒状の弁箱で、該弁箱1を構成する一端側の天板となる隔壁3の内外には互いに対面する同形の一対の磁気継手4,5が配置される。
【0010】
上記隔壁3の外側に配置される一次側磁気継手4は、該隔壁3外側に取付け固定された駆動室6内に設置された電動モータ7の回転軸8先端にその背面中心部が支持固定されている。
【0011】
この一次側磁気継手4は、例えば図1及び図2に示すように、全体略細長直方形状の合成樹脂製ホルダー9と該ホルダー9の両端部に嵌入固定した2個の磁石の一例としての立方形型小型永久磁石10a,10bとホルダー9内底面に挿入されて該両磁石10a,10b底面と接する帯片状の鉄製等の磁着性金属薄板11から構成され、ホルダー9の中心部にはホルダー9の前面より若干前方へ突出する短軸12がモータ回転軸8と一直線となるように突出形成され、短軸12の先端部は上記隔壁3外面中心部に圧接するよう形成される。尚、短軸12の先端部は球面状に形成されているが、球面に限定されるものではない。
【0012】
前記両磁石10a,10b前面は隔壁3外面からわずかな間隙を置いてモータ7の駆動により隔壁3外面に対面しながら回転する。また、両磁石10a,10bはその前面(隔壁3側)が一方の磁石10aがN極ならば他方10bはS極側に向けてなり、両磁石10a,10bはその底面で上記の如く金属薄板11で結ばれており、単なる棒磁石に比較すると磁気的に中立の部分が軽量の該金属薄板で構成されているので極めて軽量となり、しかも磁力線に方向性を持ちかつ必要部分への磁力密度を上げることができるので、通常の棒磁石を使用した場合より数倍の伝達トルクを得ることができるのである。
【0013】
なお、図1に示すようにモータ7の回転軸8の後端をモータケースから後方に突出させ、その突出端部8aを球面状に形成して駆動室6の後壁内面に圧接させるようにすれば、モータ回転軸8は前記ホルダー9中心の短軸12先端による隔壁3外面への圧接とあいまって、駆動室6内の前後の壁間で突張った構成となり、モータ7の回転による回転軸8のブレを防止することができる。
【0014】
隔壁3を挟んで上記一次側磁気継手4と対面する二次側磁気継手5は該一次側磁気継手4と全く同一の構成であり、一次側と二次側の相対面する磁石10a-10b,10b-10aは互いに吸引し合い、一次側磁気継手4がモータ7により回転駆動されると、二次側磁気継手5も同時回転し、二次側磁気継手5の駆動軸13の回転により、複数の減速歯車14を介してロータリー弁を回転させ、弁部の切替えを行う。なお、二次側磁気継手5の駆動軸13もその先端部を球面状に形成して弁箱1内の適当な支持壁面に圧接するようにすれば、二次側磁気継手5を構成するホルダー中心の短軸12の先端による隔壁3内面への圧接とあいまって、上記したモータ回転軸8と同様に該駆動軸13の回転ブレによる震動等を防止することができる。
【0015】
図1及び図2は、上述の如く相対する両磁気継手4,5が棒磁石のように全体直線的に構成された2極型のものであるが、図3及び図5は両磁気継手4,5をそれぞれ合成樹脂製ホルダー9を円形盆型に形成し、その周壁内面に沿って等間隔に4個の前記と同様の立方形小型永久磁石15a〜15dを嵌合固定し、各磁石15a〜15dはその表面側がN極とS極が交互となるように配置してある。
【0016】
そして、図3では、4個の磁石15a〜15dのうち、隣接する2個1組の磁石15aと15b,15cと15dはそれぞれその底面においてホルダー9内周壁に沿ってその内底面上に設けた円弧帯状の磁着性金属薄板16a及び16bにより互いに連結されている。なお、17は各磁石15a〜15dを盆型ホルダー9の内周壁との間で固定するために該ホルダー9内底面に突設した正面コ字形の固定片である。
【0017】
また、図5は、図3のように配置した4個の相隣接する磁石15a〜15dの底面を互いに連結するためにドーナツ板状の磁着性金属薄板18をホルダー9内底面上に挿入した例を示すものである。
【0018】
図3及び図5のように多極型に構成された同形の一対の磁気継手4,5を隔壁3を挟んで対面させ、盆型合成樹脂製ホルダー9軸心から突出する短軸12,12先端をそれぞれ隔壁3面に圧接させるようにして、各磁石15a〜15dが隔壁3面との間にわずかの間隙を置くようにし、一次側磁気継手4を回転させることにより、図1及び図2に示す磁気継手よりも更に追従性が高くしかも伝達トルクの大きな磁気継手となる。即ち、一対の多極盆型磁気継手は定常状態ではN極とS極が互いに吸引し合って回転しているが、切替え操作により二次側磁気継手5に追従の遅れが生じて急激に吸引力が低下しても、即座に同極同士による反発力が発生するので、回転の遅れは生じないのである。
【0019】
なお、図3では多極型磁石として4個(4極)の磁石を使用した例を示したが、偶数個の磁石であれば6個又はそれ以上であってもよい。
【0020】
【発明の効果】
以上が本発明の流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置の実施の形態であるが、本発明の請求項1に記載の流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置によれば、密閉された弁箱を構成する隔壁を挟んで互いに対面する一対の磁気継手により回転を伝達する流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置において、
前記磁気継手は全体略細長直方形状の合成樹脂製ホルダーと、該ホルダーの両端部に嵌入固定した2個の磁石とホルダー内底面に挿入されて該両磁石底面と接する帯片状の磁着性金属薄板とから構成され、背面にモータ軸先端が取付けられた隔壁外側の一次側磁気継手のホルダー中心部にはホルダー前面より若干前方へ突出する短軸がモータ回転軸と一直線となるように突出形成され、前記隔壁内側の二次側磁気継手のホルダーに短軸が突出形成され、該両短軸の先端部が隔壁を介して互いに突合圧接なされているので、磁気的に中立の部分が上記金属薄板によって軽量化されているので磁気継手全体も極めて軽量となり、しかも高磁力を発揮するので大きな伝達トルクを得ることができ、応答性が極めて良好となり、モータ軸及び弁箱内の二次側磁気継手の駆動軸にガタが生じないように、両磁気継手の中心から突出する短軸とあいまって、それぞれその前後壁間で突っ張った構成となっているので、騒音や振動も生じることがない。
【0021】
また、本発明の請求項2に記載の流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置によれば、前記一次側磁気継手を回転させるモータ回転軸の後端は後方へ突出させて球面状に形成したその突出端部を該モータを収容する駆動室の後壁内面に圧接させるようにし、前記二次側磁気継手を軸支する駆動軸の後端も球面状に形成して弁箱内の支持壁面に圧接するようになされているので、モータ軸及び弁箱内の二次側磁気継手の駆動軸にガタが生じないように、両磁気継手の中心から突出する短軸とあいまって、それぞれその前後壁間で突っ張った構成となり、かつ球面状に形成したので、騒音や振動も生じることがない。
【0022】
本発明によれば、有毒・有害な液体を使用する化学プラント用弁やフロンガスを使用する空気調和装置用弁等、制御流体の漏洩を特に嫌う個所で使用されるロータリー弁やスライド弁では完全密閉型の弁を用いるのが好ましいが、本発明の流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置はこれに最適なものといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】
本発明に係る流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置の実施の形態を示す側面説明図。
【図2】
図中1の磁気継手部分(一次側及び二次側)の正面図。
【図3】
本発明に係る流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置に使用する磁気継手(一次側及び二次側)の他の例を示す正面図。
【図4】
図3のA-A断面図。
【図5】
本発明に係る流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置に使用する磁気継手(一次側及び二次側)の更に他の例を示す正面図。
【符号の説明】
1 弁箱
2 弁座
3 隔壁
4 一次側磁気継手
5 二次側磁気継手
6 駆動室
7 モータ
8 モータ回転軸
9 合成樹脂製ホルダー
10 小型磁石
11 磁着性金属薄板
12 短軸
13 駆動軸
14 減速歯車
15 小型磁石
16 磁着性金属薄板
17 磁石固定片
18 磁着性金属薄板
 
訂正の要旨 1.訂正事項(a)
特許請求の範囲の減縮を目的として、特許請求の範囲の請求項1「【請求項1】密閉された弁箱を構成する隔壁を挟んで互いに対面する一対の磁気継手により回転を伝達する流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置において、
該磁気継手がそれぞれ磁石と該磁石同士を結ぶ磁着性金属薄板とこれらを収納固定する合成樹脂製ホルダーとからなることを特徴とする流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置。」を削除する。
2.訂正事項(b)
特許請求の範囲の減縮を目的として、特許請求の範囲の請求項2「【請求項2】前記磁気継手は全体略細長直方形状の合成樹脂製ホルダーと該ホルダーの両端部に嵌入固定した2個の磁石とホルダー内底面に挿入されて該両磁石底面と接する帯片状の磁着性金属薄板とから構成され、背面にモータ軸先端が取付けられた隔壁外側の一次側磁気継手のホルダー中心部にはホルダー前面より若干前方へ突出する短軸がモータ回転軸と一直線となるように突出形成され、前記隔壁内側の二次側磁気継手のホルダーに短軸が突出形成され、該両短軸の先端部が隔壁を介して互いに突合圧接する請求項1に記載の流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置。」を、請求項1として、
【請求項1】密閉された弁箱を構成する隔壁を挟んで互いに対面する一対の磁気継手により回転を伝達する流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置において、前記磁気継手は全体略細長直方形状の合成樹脂製ホルダーと、該ホルダーの両端部に嵌入固定した2個の磁石とホルダー内底面に挿入されて該両磁石底面と接する帯片状の磁着性金属薄板とから構成され、背面にモータ軸先端が取付けられた隔壁外側の一次側磁気継手のホルダー中心部にはホルダー前面より若干前方へ突出する短軸がモータ回転軸と一直線となるように突出形成され、前記隔壁内側の二次側磁気継手のホルダーに短軸が突出形成され、該両短軸の先端部が隔壁を介して互いに突合圧接することを特徴とする流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置。」と訂正する。
3.訂正事項(c)
特許請求の範囲の減縮を目的として、特許請求の範囲の請求項3及び4「【請求項3】前記磁気継手は円形盆型の合成樹脂製ホルダーと該ホルダーの周壁内面に沿って等間隔に固定された4個以上の偶数個の磁石と該磁石を2個づつその底面において互いに連結する円弧帯状の磁着性金属薄板とから構成され、背面にモータ軸先端が取付けられた隔壁外側の一次側磁気継手のホルダー中心部にはホルダー前面より若干前方へ突出する短軸がモータ回転軸と一直線となるように突出形成され、前記隔壁内側の二次側磁気継手のホルダーに短軸が突出形成され、該両短軸の先端部が隔壁を介して互いに突合圧接する請求項1に記載の流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置。
【請求項4】前記磁気継手は円形盆型の合成樹脂製ホルダーと該ホルダーの周壁内面に沿って等間隔に固定された4個以上の偶数個の磁石と相隣接する磁石の底面を互いに連結するドーナツ板状の磁着性金属薄板とから構成され、背面にモータ軸先端が取付けられた隔壁外側の一次側磁気継手のホルダー中心部にはホルダー前面より若干前方へ突出する短軸がモータ回転軸と一直線となるように突出形成され、前記隔壁内側の二次側磁気継手のホルダーに短軸が突出形成され、該両短軸の先端部が隔壁を介して互いに突合圧接する請求項1に記載の流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置。」を削除する。
4.訂正事項(d)
特許請求の範囲の減縮及び明りょうでない記載の釈明を目的として、特許請求の範囲の請求項5「【請求項5】一次側磁気継手を回転させるモータ回転軸の後端は後方へ突出させて球面状に形成したその突出端部を該モータを収容する駆動室の後壁内面に圧接させるようにし、前記二次側磁気継手を軸支する駆動軸の後端も球面状に形成して弁箱内の支持壁面に圧接するように構成してなる請求項2,請求項3,または請求項4の何れかに記載の流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置。」を、請求項2として、
「【請求項2】前記-次側磁気継手を回転させるモータ回転軸の後端は後方へ突出させて球面状に形成したその突出端部を該モータを収容する駆動室の後壁内面に圧接させるようにし、前記二次側磁気継手を軸支する駆動軸の後端も球面状に形成して弁箱内の支持壁面に圧接するように構成してなる請求項1に記載の流体制御用バルブヘの駆動力伝達装置。」と訂正する。
異議決定日 2001-10-29 
出願番号 特願平7-259177
審決分類 P 1 651・ 121- YA (F16K)
最終処分 維持  
前審関与審査官 渡邉 洋  
特許庁審判長 蓑輪 安夫
特許庁審判官 鈴木 法明
藤井 昇
登録日 2000-02-04 
登録番号 特許第3028191号(P3028191)
権利者 セントラルマシン株式会社
発明の名称 流体制御用バルブへの駆動力伝達装置  
代理人 秋山 修  
代理人 秋山 修  

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