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審決分類 |
審判 査定不服 特17条の2、3項新規事項追加の補正 特許、登録しない。 G06F 審判 査定不服 4号2号請求項の限定的減縮 特許、登録しない。 G06F 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない。 G06F |
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管理番号 | 1054604 |
審判番号 | 審判1999-18641 |
総通号数 | 28 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1999-01-22 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 1999-11-19 |
確定日 | 2002-02-27 |
事件の表示 | 平成 9年特許願第180528号「画像通信装置」拒絶査定に対する審判事件[平成11年 1月22日出願公開、特開平11- 15755]について、次のとおり審決する。 |
結論 | 本件審判の請求は、成り立たない。 |
理由 |
【1】本願は、平成9年6月20日の出願であって、その発明を特定するために必要な事項は、平成11年12月17日付手続補正書により補正された明細書及び図面の記載からみてその特許請求の範囲の請求項1に記載されたとおりのものであって、その特許請求の範囲の請求項1に記載された発明(以下「本願発明」という。)は次のとおりのものと認められる。(なお、平成13年11月19日付手続補正は却下された。) 「ファクシミリ画像情報を添付した電子メールを受信した場合、前記ファクシミリ画像情報の送信元に対して、送達確認メールであることを認識できるメッセージを電子メールのヘッダ部分に付加して電子メールを返送することを特徴とする画像通信装置。」 【2】これに対して、当審の拒絶理由に引用された特開平8-242326号公報(以下「引用例1」という。)には「ファクシミリ画像情報を添付した電子メールを受信した場合、前記ファクシミリ画像情報の送信元に対して、送達確認メールであることを認識できる受信した旨の文字列を確認メールに記載して返信するファクシミリ型電子メール装置」が記載されており、また、同じく当審の拒絶理由に引用された「オープンデザイン第8号」編集人金子俊夫、1995年5月10日、CQ出版株式会社発行p.104〜p.115(以下「引用例2」という。)には電子メールにおいて、ヘッダ部分にメッセージを追加して書き込む拡張メッセージ(プライベート・タイプとしてX-で始まる名前を使うことができる。(p.111を中心に参照))が記載されており、さらに、同じく当審の拒絶理由に引用された特開平4-120647号公報(以下「引用例3」という。)にはメールのヘッダ部で伝送制御情報を伝送することが記載されている。 そこで、本願発明と引用例1に記載された発明とを比較すると、引用例1に記載された「受信した旨の文字列」、「ファクシミリ型電子メール装置」は本願発明の「メッセージ」、「画像通信装置」に相当するから、両者は「ファクシミリ画像情報を添付した電子メールを受信した場合、前記ファクシミリ画像情報の送信元に対して、送達確認メールであることを認識できるメッセージを付加して電子メールを返送する画像通信装置。」である点で一致し、(1)送達確認メールであることを認識できるメッセージを、本願発明のものが電子メールのヘッダ部分に付加するのに対し、引用例1に記載された発明のものが単にメールに書き込む点で相違する。 【4】次に、この相違点(1)ついて検討する。 引用例2には、電子メールにおいてヘッダ部分にメッセージを追加して書き込む拡張メッセージが記載されており、また、引用例3には、メールのヘッダ部で伝送制御情報を伝送することが記載されているとともに、技術分野としても共通するものであるから、これらの技術を引用例1に記載された技術に適用して、送達確認メールであることを認識できるメッセージを電子メールのヘッダ部分に付加するように構成することに格別困難性を要しないものと認められる。 【5】したがって、本願発明は、引用例1、2、3に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるので、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審理終結日 | 2001-12-12 |
結審通知日 | 2001-12-21 |
審決日 | 2002-01-07 |
出願番号 | 特願平9-180528 |
審決分類 |
P
1
8・
572-
Z
(G06F)
P 1 8・ 561- Z (G06F) P 1 8・ 121- Z (G06F) |
最終処分 | 不成立 |
前審関与審査官 | 鳥居 稔 |
特許庁審判長 |
吉村 宅衛 |
特許庁審判官 |
稲葉 和生 植松 伸二 |
発明の名称 | 画像通信装置 |
代理人 | 鷲田 公一 |