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審決分類 審判 査定不服 特36条6項1、2号及び3号 請求の範囲の記載不備 取り消して特許、登録 H02M
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H02M
審判 査定不服 特36条4項詳細な説明の記載不備 取り消して特許、登録 H02M
管理番号 1055816
審判番号 不服2001-5841  
総通号数 29 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 2000-11-02 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2001-04-12 
確定日 2002-04-08 
事件の表示 平成11年特許願第107805号「スイッチング電源」拒絶査定に対する審判事件〔平成12年11月 2日出願公開、特開2000-308335、請求項の数(10)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 1.手続の経緯・本願発明
本願は、平成11年 4月15日の出願であって、その請求項1〜10に係る発明は、平成13年 5月 8日付手続補正書によって補正された明細書における特許請求の範囲の請求項1〜10に記載された次のとおりのものと認める。(以下、それぞれ「本願発明1」〜「本願発明10」という。)

「 【請求項1】 入力端子と出力端子と制御端子とを有し、入力側主端子を介して前記入力端子に供給される第1の直流電圧をオンオフして前記出力端子に出力するためのスイッチングデバイスと、
前記入力側主端子に接続された入力側平滑用コンデンサと、
前記入力側主端子に接続された起動用電源ブロックと、
出力信号端子が前記スイッチングデバイスの制御端子に接続され、電源端子が電源切替ブロックを介して前記起動用電源ブロックに接続され、グランド端子が前記スイッチングデバイスの出力端子に接続され、入力信号端子が帰還回路の出力端子に接続され、前記出力信号端子から一定に設定された周波数で前記スイッチングデバイスのオンオフ動作を制御する信号を出力する制御回路と、
一端が前記制御回路の電源端子に接続され、他端が前記制御回路のグランド端子に接続された制御回路電源用コンデンサと、
前記スイッチングデバイスの出力端子に接続され、前記スイッチングデバイスによりオンオフされた出力を、前記第1の直流電圧より電圧の絶対値が小さい第2の直流電圧に変換して出力側主端子に出力する変換回路と、
前記出力側主端子に接続され、前記出力側主端子に出力される電圧が所定値以上であるときに検出信号を発生する出力電圧検出回路と、
前記出力電圧検出回路に接続され、前記検出信号を受けたときに前記制御回路の入力端子へ信号を出力するように構成された前記帰還回路とを備え、
前記制御回路から出力された前記スイッチングデバイスのオンオフを制御する信号により一定に設定された周波数で断続的に駆動される前記スイッチングデバイスの発振状態のオンオフ動作を、前記帰還回路から出力される前記信号が前記制御回路に入力されたときに休止又は停止させるように制御することにより、前記出力側主端子における電圧に応じて前記休止又は停止させる期間を変えることを特徴とするスイッチング電源。
【請求項2】 制御回路は、基準電位が第2の直流電圧の基準電位よりも高圧側にあり、出力電圧検出回路は、前記第2の直流電圧の検出を行い、帰還回路を制御する請求項1記載のスイッチング電源。
【請求項3】 出力電圧検出回路が、少なくともツェナーダイオードと発光部との直列接続回路からなる請求項1記載のスイッチング電源。
【請求項4】 帰還回路が、少なくとも受光部を有するスイッチ素子からなる請求項1記載のスイッチング電源。
【請求項5】 出力電圧検出回路と帰還回路が、ツェナーダイオードとフォトカプラで構成された請求項1記載のスイッチング電源。
【請求項6】 入力される第1の直流電圧が100[V]以上で、出力される第2の直流電圧が25[V]以下である請求項1記載のスイッチング電源。
【請求項7】 スイッチングデバイスおよび制御回路を、前記スイッチングデバイスの入力端子および出力端子、制御回路電源用コンデンサを接続する端子、および帰還回路を接続する端子を含む少なくとも4つの端子を外部接続端子として、同一の半導体基板上に集積化し、4つ以上の端子を有するパッケージに組み込んだ請求項1記載のスイッチング電源。
【請求項8】 制御回路が、スイッチングデバイスの入力側主端子に接続された検出端子を備えた請求項1または7記載のスイッチング電源。
【請求項9】 過電流保護手段を備えた請求項1または7記載のスイッチング電源。
【請求項10】 過電流保護手段と過熱保護手段とを備えた請求項1または7記載のスイッチング電源。」

2.引用例
原査定においては、本願の出願の日前である平成10年 7月21日に頒布された「特開平10-191625号公報」(以下、「刊行物1」という。)、同じく平成 4年 2月13日に頒布された「特開平4-42771号公報」(以下、「刊行物2」という。)、平成 8年 5月 7日に頒布された「特開平8-116665号公報」(以下、「刊行物3」という。)、昭和54年12月30日に頒布された「特開昭54-161020号公報」(以下、「刊行物4」という。)及び平 9年 9月16日に頒布された「特開平9-240422号公報」(以下、「刊行物5」という。)を拒絶の理由に引用した。

3.対比・判断
(1)本願発明1と、刊行物1〜5に記載された各発明とを対比すると、後者のいずれにも、本願発明1を特定する事項の一部である「制御回路から出力されたスイッチングデバイスのオンオフを制御する信号により一定に設定された周波数で断続的に駆動される前記スイッチングデバイスの発振状態のオンオフ動作を、帰還回路から出力される前記信号が前記制御回路に入力されたときに休止又は停止させるように制御することにより、出力側主端子における電圧に応じて前記休止又は停止させる期間を変える」という構成は記載されていない。
そして、本願発明1は、前記構成を備えたことから、「消費電力を大幅に低減化した降圧型チョッパ方式のスイッチング電源を実現できる。」という明細書に記載された作用効果を奏するものと認める。
したがって、本願発明1は、刊行物1〜5に記載された各発明と同一であるとも、また、その記載に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるとも認めることはできない。

(2)次に、本願発明2〜10と刊行物1〜5に記載された各発明とを対比する。
請求項2〜10が請求項1を引用するものであるから、本願発明2〜10のいずれも、上記本願発明1を特定する事項の一部と共通の構成を備えているものとなる。
したがって、上記(1)と同じ理由により、本願発明2〜10は、刊行物1〜5に記載された各発明と同一であるとも、また、その記載に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるとも認めることはできない。

4.むすび
以上のとおり、本願については、原査定の拒絶理由を検討してもその理由によって拒絶するべきものとすることはできない。
また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2002-03-26 
出願番号 特願平11-107805
審決分類 P 1 8・ 537- WY (H02M)
P 1 8・ 121- WY (H02M)
P 1 8・ 536- WY (H02M)
最終処分 成立  
前審関与審査官 堀川 一郎  
特許庁審判長 大野 覚美
特許庁審判官 大森 蔵人
紀本 孝
発明の名称 スイッチング電源  
代理人 黒田 茂  
代理人 鎌田 耕一  
代理人 池内 寛幸  
代理人 乕丘 圭司  
代理人 佐藤 公博  
代理人 辻丸 光一郎  
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