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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) A61B
管理番号 1056251
審判番号 不服2000-14807  
総通号数 29 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1993-08-20 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2000-09-18 
確定日 2002-04-04 
事件の表示 平成4年特許願第15630号「超音波診断装置」拒絶査定に対する審判事件[平成5年8月20日出願公開、特開平5-208010]について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.手続の経緯・本願発明
この出願は、平成4年1月31日にされた特許出願であって、その請求項1に係る発明は、平成13年12月14日付け手続補正書によって補正された明細書及び図面の記載からみて、その特許請求の範囲の請求項1に記載された次のとおりのものと認める。

「 複数のスイッチを備えた装置を操作するための操作パネルと、
前記操作パネルに設けられ、装置の設定を行うためのメニューと超音波画像を表示するタッチコマンドスクリーンと、
前記操作パネルの上部の離れた位置に設けられ、超音波画像を表示するディスプレイとを備えたことを特徴とする超音波診断装置。」

2.引用例
(1)これに対して、当審における拒絶の理由に引用された実願昭60-103484号(実開昭62-13088号)のマイクロフィルム(以下、刊行物1という。)には、

(1-1)
「(実施例)
第1図は、この考案を超音波診断装置1に適用した一実施例の概略斜視図である。この装置では台車1上に載置された装置本体2に組み込まれている医師用ディスプレイ3と、上記台車1から伸びた可動機構4の先端付近に設けられた患者用ディスプレイ5との2個のディスプレイを備えている。このうち、医師用のディスプレイ3は、従来から利用されているものであり、また、装置本体2の内部構成等は周知のものであって、‥‥‥‥省略する。」(第3頁第4行〜第14行)、

(1-2)
「撮像中の患者に説明を行なうときなどには、可動機構4を適宜用いてディスプレイ5を患者の上方に移動させ、その後、ディスプレイ5の画面を下方に向けることによって、患者の視界正面付近に対向させればよい。」(第4頁第14行〜第18行)、

と記載されている。

上記記載及び第1図の記載からみて、刊行物1には、
「 装置を操作する ための操作パネルと、
前記操作パネルに設けられ、超音波画像を表示するディスプレイと、
前記操作パネルから離れた位置に設けられ、超音波画像を表示するディスプレイとを備えた超音波診断装置。」
という発明が記載されている。

(2)同じく引用された特開昭58-78226号公報(以下、刊行物2という。)には、

(2-1)
「 本発明は情報処理装置への入力装置に関する。
近年ディスプレイ画面に、座標検出面を重ねた、透視型指タッチ入力装置つまり、透明デジタイザーの開発が進んでいる。この利点としては、表示部と入力部が重なっているので、素人にも操作しやすく、入力部の汎用性が高い。」(第1頁左下欄第10行〜第15行)、

(2-2)
「現状の応用機器では、あらかじめマシンに登録してある情報(例えば、ファンクションメニュー)の選択入力にとどまっている。」(第1頁右下欄第7行〜第9行)、

と記載されている。

(3)同じく引用された特開昭55-20528号公報(以下、刊行物3という。)には、
「(1)入出力機能および画像表示機能を有するデータ処理端末と、上記端末に表示すべき入力項目の選択画像および各入力項目ごとの上記端末の操作あるいは操作者の行動を誘導する誘導画像を格納した画像ファイルと、上記端末および画像ファイルに結合された制御装置とで構成され、上記端末は、画像表示部と、上記画像表示部の表面上に設置されて操作者の指がその表面に触れたときそのタッチ位置を物理的な状態変化によって検知するタッチパネルと、上記タッチパネルが検知したタッチ位置の番地を電気信号として出力するアドレス発生部を具備し、上記制御装置は、上記端末の操作に先立ち入力項目の選択画像を上記画像ファイルから読出してこれを上記画像表示部に表示させ、これに応答する上記アドレス発生部からの信号により画面上のどの入力項目が選択されたかを判別して、以下この選択された入力項目に対応する誘導画像を操作順序に従って上記画像ファイルから読出し上記画像表示部に表示させるように動作することを特徴とするデータ処理端末の画像誘導システム。」(特許請求の範囲)、
と記載されている。

3.請求項1に係る発明と刊行物1に記載された発明との対比
請求項1に係る発明と刊行物1に記載された発明とを対比する。
超音波診断装置の操作パネルには、通常複数のスイッチ類が配置されているから、両者は「複数のスイッチを備えた装置を操作するための操作パネルと、前記操作パネルに設けられ、超音波画像の表示を行うディスプレイと、前記操作パネルから離れた位置に設けられ、超音波画像を表示するディスプレイとを備えた超音波診断装置」である点で一致し、
(1)操作パネルに設けられたディスプレイが、請求項1に係る発明においては、超音波画像の他に装置の設定を行うためのメニューの表示も行うタッチコマンドスクリーンであるのに対し、刊行物1に記載された発明においては、操作パネルに設けられたディスプレイが、装置の設定を行うためのメニューの表示を行うタッチコマンドスクリーンでない点、
(2)操作パネルから離れた位置に設けられたディスプレイが、請求項1に係る発明においては、「操作パネル上部の離れた位置に設けられ」と規定されているのに対し、刊行物1ににおいては、操作パネルの横方向に離れた位置に図示されている点、において相違している。

上記相違点について検討する。

・ 相違点(1)について:ディスプレイにタッチコマンド機能を持たせることは、この出願前に周知の技術であり(例えば、刊行物2、3等を参照のこと)、超音波診断装置だからといってその技術を採用することを阻害する要因は見出せないから、刊行物1に記載された超音波診断装置のディスプレイにタッチコマンド機能を持たせ、操作パネル上の装置の操作や設定等を行うためのスイッチ類の一部をディスプレイ上にメニューとして表示することは、当業者であれば容易に想到しうることである。

・相違点(2)について:刊行物1に記載された発明において、操作パネルから離れた位置に設けられたディスプレイは、可動機構によって操作パネル上部の離れた位置をとることができるものである。

4.むすび
以上のことから、この出願の請求項1に係る発明は、刊行物1〜3に記載された発明に基づいて当業者が容易に発明をすることができたものであるから、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができず、請求項2に係る発明について検討するまでもなく、この出願は拒絶されるべきものである。
よって、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2002-01-29 
結審通知日 2002-02-05 
審決日 2002-02-21 
出願番号 特願平4-15630
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (A61B)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 服部 秀男門田 宏右▲高▼ 孝幸  
特許庁審判長 渡部 利行
特許庁審判官 志村 博
関根 洋之
発明の名称 超音波診断装置  
代理人 外川 英明  

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