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審決分類 |
審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 C12J |
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管理番号 | 1060917 |
審判番号 | 不服2000-16098 |
総通号数 | 32 |
発行国 | 日本国特許庁(JP) |
公報種別 | 特許審決公報 |
発行日 | 1998-03-03 |
種別 | 拒絶査定不服の審決 |
審判請求日 | 2000-10-10 |
確定日 | 2002-07-27 |
事件の表示 | 平成 8年特許願第229448号「梅酢粉末の製造方法」拒絶査定に対する審判事件〔平成10年 3月 3日出願公開、特開平10- 57046、請求項の数(1)〕について、次のとおり審決する。 |
結論 | 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 |
理由 |
本願は、平成8年8月13日の出願であって、その請求項1に係る発明(以下、「本願発明」という。)は、平成12年10月26日付の手続補正書によって補正された明細書の記載からみて、本願の特許請求の範囲の請求項1に係る発明に記載された事項により特定されるとおりのものである。 原査定の拒絶の理由に引用された、特開平3-277229号公報(以下、「引用例1」という。)には、マグネシウム化合物の存在下、梅干及び梅漬を製造することが、同特開昭62-55072号公報(以下、「引用例2」という。)には、ミネラル物質を含む重曹温泉水を加えた梅酢が、同特開昭50-88268号公報(以下、「引用例3」という。)には、梅酢をイオン交換膜電気透析法に付して食塩の濃度を低下させることがそれぞれ記載されている。 しかるに、引用例1には、「梅酢」について言及するところはなく、引用例2には、重曹温泉水が開示されているだけで、「天然産の未焼成あるいは焼成カルシウムである牛骨、魚骨、貝殻、卵殻又は化石サンゴから選ばれたアルカリ性化合物の粉末」についての記載はなく、また、引用例3には、「pH3.5〜4.5のろ液」について記載されているところはない。 すなわち、本願発明に係る「天然産の未焼成あるいは焼成カルシウムである牛骨、魚骨、貝殻、卵殻又は化石サンゴから選ばれたアルカリ性化合物の粉末と混合、ろ過して得られるpH3.5〜4.5のろ液」について、引用例1乃至3に記載されるところはないのであるから、本願発明は、引用例1乃至3に記載された発明に基づき当業者が容易に発明をすることができたとはいえない。 また、他に本願を拒絶すべき理由を発見しない。 よって、結論のとおり審決する。 |
審決日 | 2002-07-05 |
出願番号 | 特願平8-229448 |
審決分類 |
P
1
8・
121-
WY
(C12J)
|
最終処分 | 成立 |
前審関与審査官 | 鈴木 恵理子、小暮 道明、伏見 邦彦 |
特許庁審判長 |
徳廣 正道 |
特許庁審判官 |
田中 久直 斎藤 真由美 |
発明の名称 | 梅酢粉末の製造方法 |
代理人 | 児玉 喜博 |