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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 特許、登録しない(前置又は当審拒絶理由) G06F
管理番号 1060938
審判番号 審判1999-20073  
総通号数 32 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1993-09-10 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 1999-12-20 
確定日 2002-07-11 
事件の表示 平成 4年特許願第200168号「多機能型ドキュメント処理システム」拒絶査定に対する審判事件[平成 5年 9月10日出願公開、特開平 5-233490]について、次のとおり審決する。 
結論 本件審判の請求は、成り立たない。 
理由 1.経緯・本願の要旨
本願は、平成3年8月19日になされた米国出願第07/746831号を優先権の基礎として平成4年7月6日に出願されたものであって、当審において通知した拒絶理由通知に応答してなされた手続補正書によれば、その要旨は、特許請求の範囲に記載されたとおりのものであると認められるところ、その請求項1に記載された発明(以下、本件発明という。)は、下記のとおりのものである。
「ローカル周辺装置あるいは遠隔装置よりドキュメント信号を受信し、該受信信号を上記ローカル周辺装置とは別体のホストコンピュータにより処理して前記ローカル装置あるいは遠隔装置に送信する多機能型のドキュメント処理システムにおいて、前記ローカル周辺装置は、ドキュメント情報を光学的に走査し、該走査したドキュメント情報を電気的なドキュメント信号に変換すると共に、変換したドキュメント信号を前記ホストコンピュータに送信するための走査手段と、前記ホストコンピュータから前記ドキュメント信号を受信し該受信したドキュメント信号に基づくドキュメント情報を記録形式にて出力するための記録手段とを含み、該多機能型のドキュメント処理システムは、ファクシミリモデムを含むとともに前記ホストコンピュータと前記多機能型のローカル周辺装置との間に接続された制御モジュールを有し、該制御モジュールは、前記ローカル周辺装置から前記ドキュメント信号を受信すると共に、前記遠隔装置から通信媒体を経由して前記ドキュメント信号を受信し、かつ受信した前記ドキュメント信号を前記ホストコンピュータに送信し、該制御モジュールはまた、前記ホストコンピュータから前記ドキュメント信号を受信して該受信したドキュメント信号を前記多機能型の前記ローカル周辺装置に伝送するかあるいは前記通信媒体を経由して前記遠隔装置に伝送し、更に制御信号を発生してこれを前記多機能型のローカル周辺装置に伝送し、前記ホストコンピュータは、前記ドキュメントを記憶する記憶部と、前記ドキュメント情報を表示する視覚表示装置と、前記ドキュメント情報の加工を指示するキーボードとを含み、該ホストコンピュータは、前記ドキュメント情報を読み取る際には、前記走査手段から前記制御モジュールを経由して送信された前記ドキュメント信号を前記記憶部に記憶し、該ホストコンピュータは、ドキュメント信号を印刷する際には、前記記憶部に格納された該ドキュメント信号を前記制御モジュールを経由して前記記録手段に送り、該ホストコンピュータは、ドキュメント情報をコピーする際には、前記走査手段から前記制御モジュールを経由して送信された前記ドキュメント信号を前記記憶部に記憶し、該記憶部から再度前記制御モジュールを経由して前記記録手段に送り、該ホストコンピュータは、ファクシミリ送信を行う際には、前記走査手段から前記制御モジュールを経由して送信された前記ドキュメント信号を前記記憶部に記憶し、該記憶部から再度前記制御モジュールを経由するとともに遠隔装置にファクシミリ電送し、該ホストコンピュータは、ファクシミリ受信を行う際には、遠隔装置から前記制御モジュールを経由したドキュメント信号を前記記憶部に記憶し、前記記憶部から再度前記制御モジュールを経由して前記記録手段に送るよう動作し、該ホストコンピュータは、前記記憶部に記憶されたドキュメントを必要に応じて前記視覚表示装置に表示し、前記キーボードを用いて前記ドキュメントの加工が可能であり、前記ローカル周辺装置は、前記遠隔装置より受信したドキュメント信号又は前記ローカル周辺装置が走査し変換したドキュメント信号を印刷する際には、該ドキュメント信号を前記遠隔装置又はローカル周辺装置から受信せず前記ホストコンピュータを経由して受信し、さらに、前記制御モジュールが、前記ホストコンピュータのポートに挿入することにより前記ホストコンピュータと接続可能なものであることを特徴とする多機能型のドキュメント処理システム。」

2.引用例
当審における拒絶理由において示した引用例は、特開昭63-87858号公報(以下、引用例という。)であり、該引用例には、次のとおり記載されている。
a.制御情報によって画像読み取りを行う画像読み取り制御ユニットと、制御情報によって電話回線を介して画像情報を送受するファクシミリ制御ユニットと、制御情報によって画像情報の記録を行う画像記録制御ユニットと、外部装置としてのデータ処理装置に接続され、上記データ処理装置に接続され上記データ処理装置と制御指令および画像情報の送受を行うインターフェイスユニットと、上記読み取り制御ユニット、ファクシミリ制御ユニット、画像記録制御ユニットおよびインターフェイスユニット間を夫々接続するバスラインと、上記バスラインに接続して、外部の上記データ処理装置から上記インターフェィスユニットを介して送られる上記制御指令に基づいて上記ユニット間の情報転送を行うと共に、上記各ユニットに上記制御情報を出力して各々個別に制御する主制御部とを一つの筺体内に収納したことを特徴とする複合画像処理装置。(公報、第1頁、特許請求の範囲の記載。)
b.さらに、上記本装置をオンライン制御状態にした場合、本装置に接続している外部装置としてのデータ処理装置から本装置に供給される制御指令に基づいて動作する次の機能が選択的に実行される。すなわち、上記制御指令によって、上記画像読み取り制御ユニットで読み取った画像情報をデータバスを介して外部装置としてのデータ処理装置に出力する画像入力機能、上記外部データ処理装置より入力された画像情報を画像記録制御ユニットで記録する画像印刷機能、電話回線を介してファクシミリ制御ユニットでファクシミリ受信した画像情報を上記外部データ処理装置に出力する一方、外部データ処理装置により入力される画像情報を、ファクシミリ制御ユニットによって電話回線を介して送信するファクシミリ送受信機能である。同時に、上記オンライン時の機能である独立した機能(コピー機能、ファクシミリ機能)は、上記各ユニットに接続したバスラインを介して上記外部データ処理装置から供給される制御指令に基づいて行われ、また容易に上記各機能を合成・編集することができ多種多様の画像処理が行われる。(公報第2頁右下欄第5行乃至第3頁左上欄第5行。)
c.2.本装置がパソコン8の制御に基づいて動作する機能(オンライン)。
(1)画像入力機能
上記イメージスキャナ2によって読み取った画像データをパソコン8に出力する機能。
パソコン8はこのデータをCRT表示装置に表示したりフロッピーディスクにファイルしたりする。
(2)画像印刷機能
上記パソコン8より出力される画像データをイメージプリンタ3にて記録する機能。
(3)ファクシミリ入力機能
ファクシミリ受信した画像データをパソコン8に出力し、CRT表示装置に表示したりフロッピーディスクにファイルしたりする機能。
(4)ファクシミリ送信機能
上記パソコン8により出力される画像データを電話回線4aを介してファクシミリ送信する。
(5)画像変換機能
上記パソコンより出力される2値データ(イメージデータ)または圧縮データを、上記画像データを符号/信号化制御部69により圧縮データまたは2値データに変換する。
(6)上記オフライン時の機能である独立した機能(コピー機能、ファクシミリ機能)をパソコン8からの制御に基づいて動作する機能。(公報第5頁右下欄第16行乃至第6頁右上欄第3行。)

3.対比・判断
本件発明
引用例に記載された「パソコン8からなる外部装置としてのデータ処理装置」、「イメージスキャナ2からなる画像読み取り制御ユニット」、「イメージプリンタ3からなる画像記録制御ユニット」及び「CRT表示装置」は、それぞれ本件発明における「別体のホストコンピュータ」、「走査手段」、「記録手段」及び「視覚表示装置」に相当する。
また、引用例の第2図には、「キーボード装置」が記載されているが、キーボードが表示されたドキュメントの加工を指示することは、一般的なことであるから、前記引用例に記載された「キーボード装置」は、本件発明における「キーボード」に相当する。
また、引用例のものが備える「ファクシミリ制御ユニット」は、本件発明における「ファクシミリモデム」を備えたものである。
本件発明における「ローカル周辺装置」について、引用例の記載を検討する。
引用例の記載cに「イメージスキャナ2によって読み取った画像データをパソコン8に出力する機能。」及び「パソコン8より出力される画像データをイメージプリンタ3にて記録する機能。」とあるように、パソコン8は、(オンライン)の条件において、本件発明における「ローカル周辺装置は、ドキュメント情報を光学的に走査し、該走査したドキュメント情報を電気的なドキュメント信号に変換すると共に、変換したドキュメント信号を前記ホストコンピュータに送信するための走査手段と、前記ホストコンピュータから前記ドキュメント信号を受信し該受信したドキュメント信号に基づくドキュメント情報を記録形式にて出力するための記録手段とを含む」構成を備えたものである。
また、引用例の記載aによれば、「インターフェィスユニット」は、バスラインを介して「データ処理装置(パソコン8)」と「読み取り制御ユニット」、「画像記録制御ユニット(イメージプリンタ3)」及び「ファクシミリ制御ユニット」と接続され、記載bによれば、その上で「画像読み取り制御ユニットで読み取った画像情報をデータバスを介して外部装置としてのデータ処理装置に出力する画像入力機能、上記外部データ処理装置より入力された画像情報を画像記録制御ユニットで記録する画像印刷機能、電話回線を介してファクシミリ制御ユニットでファクシミリ受信した画像情報を上記外部データ処理装置に出力する一方、外部データ処理装置により入力される画像情報を、ファクシミリ制御ユニットによって電話回線を介して送信するファクシミリ送受信機能」を備えており、これは、本件発明における「ローカル周辺装置から前記ドキュメント信号を受信すると共に、前記遠隔装置から通信媒体を経由して前記ドキュメント信号を受信し、かつ受信した前記ドキュメント信号を前記ホストコンピュータに送信し、該制御モジュールはまた、前記ホストコンピュータから前記ドキュメント信号を受信して該受信したドキュメント信号を前記多機能型のローカル周辺装置に伝送するかあるいは前記通信媒体を経由して前記遠隔装置に伝送し、更に制御信号を発生してこれを前記多機能型のローカル周辺装置に伝送」するという構成に相当しており、「ドキュメント処理システムは、ファクシミリモデムを含むとともに前記ホストコンピュータと多機能型のローカル周辺装置との間に接続された制御モジュールを有」する構成を備えている。
本件発明における「ホストコンピュータ」につき引用例の記載を検討する。
(ア)引用例には、「フロッピーディスク」に保存する例が記載されているが、パソコンにおいて「ドキュメント」をキャッシュメモリ等により保存することは、普通に行われている慣用手段であり、また、キーボードを用いてドキュメントの加工を行うことも、第2図にキーボードが例示されていること及び上記したように慣用手段であり、さらに「CRT表示装置」についても記載されているところから、引用例には、「前記ドキュメントを記憶する記憶部と、前記ドキュメントを表示する視覚表示装置と、前記ドキュメントの加工を指示するキーボードとを含む」点も実質的に記載されている。
(イ)また、引用例の「イメージスキャナ2によって読み取った画像データをパソコン8に出力する機能。」の記載及びパソコンが送られてきたドキュメントをキャッシュメモリ等に保存することが、慣用手段であることを考慮すれば、本件発明のホストコンピュータが、「前記ドキュメント情報を読み取る際には、前記走査手段から前記制御モジュールを経由して送信された前記ドキュメント信号を前記記憶部に記憶」する点は、実質的に引用例に記載されている事項である。
(ウ)引用例の「パソコン8より出力される画像データをイメージプリンタ3にて記録する機能。」なる記載及びパソコンが一般的にキャッシュ等のメモリにドキュメントを保存している点を考慮すれば、本件発明のホストコンピュータが、「ドキュメント信号を印刷する際には、前記記憶部に格納された該ドキュメント信号を前記制御モジュールを経由して前記記録手段に送る点は、実質的に引用例に記載されている。
(エ)引用例の「画像読み取り制御ユニットで読み取った画像情報をデータバスを介して外部装置としてのデータ処理装置に出力する画像入力機能、上記外部データ処理装置より入力された画像情報を画像記録制御ユニットで記録する画像印刷機能」なる記載からみて、本件発明のホストコンピュータが、「ドキュメント情報をコピーする際には、前記走査手段から前記制御モジュールを経由して送信された前記ドキュメント信号を前記記憶部に記憶し、該記憶部から再度前記制御モジュールを経由して前記記録手段に送」る点は、引用例に記載されている事項である。
(オ)引用例の「電話回線を介してファクシミリ制御ユニットでファクシミリ受信した画像情報を上記外部データ処理装置に出力する一方、外部データ処理装置により入力される画像情報を、ファクシミリ制御ユニットによって電話回線を介して送信するファクシミリ送受信機能」を備える旨の記載及び
「(3)ファクシミリ入力機能:ファクシミリ受信した画像データをパソコン8に出力し、CRT表示装置に表示したりフロッピーディスクにファイルしたりする機能。
(4)ファクシミリ送信機能:上記パソコン8により出力される画像データを電話回線4aを介してファクシミリ送信する。」という機能を備える旨の記載からみて、本件発明のホストコンピュータが、「ファクシミリ送信を行う際には、前記走査手段から前記制御モジュールを経由して送信された前記ドキュメント信号を前記記憶部に記憶し、該記憶部から再度前記制御モジュールを経由するとともに遠隔装置にファクシミリ電送し、」ホストコンピュータが、「ファクシミリ受信を行う際には、遠隔装置から前記制御モジュールを経由したドキュメント信号を前記記憶部に記憶し、前記記憶部から再度前記制御モジュールを経由して前記記録手段に送るよう動作」する点は、引用例に記載された構成である。
(カ)引用例に「また容易に上記各機能を合成・編集することができ多種多様の画像処理が行われる。」旨の記載があり、キーボードを用いてこれを行うことは、前述したとおりであるから、本件発明のホストコンピュータが「前記記憶部に記憶されたドキュメントを必要に応じて前記視覚表示装置に表示し、前記キーボードを用いて前記ドキュメントの加工が可能である」点については、実質的な記載が引用例にはある。
以上のことから、本件発明の「ホストコンピュータ」は、引用例に実質的に記載されている。
また、ローカル周辺装置における記録手段が受信する記録データは、ホストコンピュータから受信したドキュメント信号のみである点は、引用例の「オンライン状態」においては、同様であって、この点についても引用例に記載されている。
したがって、両者は、「ローカル周辺装置あるいは遠隔装置よりドキュメント信号を受信し、該受信信号を上記ローカル周辺装置とは別体のホストコンピュータにより処理して前記ローカル装置あるいは遠隔装置に送信する多機能型のドキュメント処理システムにおいて、前記ローカル周辺装置は、ドキュメント情報を光学的に走査し、該走査したドキュメント情報を電気的なドキュメント信号に変換すると共に、変換したドキュメント信号を前記ホストコンピュータに送信するための走査手段と、前記ホストコンピュータから前記ドキュメント信号を受信し該受信したドキュメント信号に基づくドキュメント情報を記録形式にて出力するための記録手段とを含み、該ドキュメント処理システムは、ファクシミリモデムを含むとともに前記ホストコンピュータと多機能型のローカル周辺装置との間に接続された制御モジュールを有し、該制御モジュールは、前記ローカル周辺装置から前記ドキュメント信号を受信すると共に、前記遠隔装置から通信媒体を経由して前記ドキュメント信号を受信し、かつ受信した前記ドキュメント信号を前記ホストコンピュータに送信し、該制御モジュールはまた、前記ホストコンピュータから前記ドキュメント信号を受信して該受信したドキュメント信号を前記多機能型のローカル周辺装置に伝送するかあるいは前記通信媒体を経由して前記遠隔装置に伝送し、更に制御信号を発生してこれを前記多機能型のローカル周辺装置に伝送し、前記ホストコンピュータは、前記ドキュメントを記憶する記憶部と、前記ドキュメントを表示する視覚表示装置と、前記ドキュメントの加工を指示するキーボードとを含み、該ホストコンピュータは、前記ドキュメント情報を読み取る際には、前記走査手段から前記制御モジュールを経由して送信された前記ドキュメント信号を前記記憶部に記憶し、該ホストコンピュータは、ドキュメント信号を印刷する際には、前記記憶部に格納された該ドキュメント信号を前記制御モジュールを経由して前記記録手段に送り、該ホストコンピュータは、ドキュメント情報をコピーする際には、前記走査手段から前記制御モジュールを経由して送信された前記ドキュメント信号を前記記憶部に記憶し、該記憶部から再度前記制御モジュールを経由して前記記録手段に送り、該ホストコンピュータは、ファクシミリ送信を行う際には、前記走査手段から前記制御モジュールを経由して送信された前記ドキュメント信号を前記記憶部に記憶し、該記憶部から再度前記制御モジュールを経由するとともに遠隔装置にファクシミリ電送し、該ホストコンピュータは、ファクシミリ受信を行う際には、遠隔装置から前記制御モジュールを経由したドキュメント信号を前記記憶部に記憶し、前記記憶部から再度前記制御モジュールを経由して前記記録手段に送るよう動作し、該ホストコンピュータは、前記記憶部に記憶されたドキュメントを必要に応じて前記視覚表示装置に表示し、前記キーボードを用いて前記ドキュメントの加工が可能であり、前記ローカル周辺装置における記録手段が受信する記録データは、ホストコンピュータから受信したドキュメント信号のみである多機能型のドキュメント処理システム。」である点で一致し、本件発明においては、制御モジュールが、前記ホストコンピュータのポートに挿入することにより前記ホストコンピュータと接続可能なものであるのに対し、引用例に記載されたものはそうではない点で相違する。
しかしながら、一般にモジュールをポートに挿入することにより、パソコンとの接続を図ることは、周知技術であり、前記引用例に当該周知技術を採用することに格別の創意が必要であるとは認められない。
さらに、引用例に記載されたものが「オンライン」の状態を選択したときのみ本件発明の構成を備えるとともに、本件発明と同様の作用効果を奏するものであるが、このことは、引用例が、本件発明の構成をその一部として備えていることに他ならないし、「ローカル周辺装置が走査し変換したドキュメント信号をローカル周辺装置で印刷するときは、ホストコンピュータを介してローカル周辺装置にドキュメント信号を伝達すること」は、特開昭62-160869号公報(公報、第2頁左上欄第1乃至4行。)、特開昭62-151892号公報(公報、第2頁左上欄第13行乃至右上欄第2行。)及び特開昭61-105963号公報(公報、第1頁右欄第2行乃至第2頁左上欄第6行。)等にも例示されているように慣用されたものである。
このことを考慮すれば、引用例に記載された「ローカル周辺装置が走査し変換したドキュメント信号や遠隔装置から受信したドキュメント信号をローカル周辺装置で印刷するときは、ホストコンピュータを介してローカル周辺装置にドキュメント信号を伝達すること」を本件発明のように「ローカル周辺装置が走査し変換したドキュメント信号や遠隔装置から受信したドキュメント信号をローカル周辺装置で印刷するときは、いかなる状態であるかを問わず、ホストコンピュータを介してローカル周辺装置にドキュメント信号を伝達すること」に限定して用いることも格別の創意を要することではない。
また、該構成を採用することによる作用効果も格別のものであるとは認められない。
したがって、本件発明は、前記引用例に記載された事項から当業者が容易に発明をすることができたものである。

4.むすび
以上のとおりであるから、本件発明は、引用例に記載された事項から、当業者が容易に発明をすることができたものであり、特許法第29条第2項の規定により特許を受けることができないものであるから、結論のとおり審決する。
 
審理終結日 2002-01-15 
結審通知日 2002-01-25 
審決日 2002-02-25 
出願番号 特願平4-200168
審決分類 P 1 8・ 121- WZ (G06F)
最終処分 不成立  
前審関与審査官 鳥居 稔  
特許庁審判長 川嵜 健
特許庁審判官 稲葉 和生
吉村 宅衛
発明の名称 多機能型ドキュメント処理システム  
代理人 前田 実  

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