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審決分類 審判 査定不服 2項進歩性 取り消して特許、登録 H04N
管理番号 1062192
審判番号 不服2001-1227  
総通号数 33 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許審決公報 
発行日 1998-08-21 
種別 拒絶査定不服の審決 
審判請求日 2001-01-25 
確定日 2002-08-13 
事件の表示 平成 9年特許願第 27815号「画像データエンコードシステム」拒絶査定に対する審判事件〔平成10年 8月21日出願公開、特開平10-224793、請求項の数(4)〕について、次のとおり審決する。 
結論 原査定を取り消す。 本願の発明は、特許すべきものとする。 
理由 第1 本願発明
本願は、平成9年2月12日の出願であって、平成11年3月29日、平成13年2月26日、平成14年7月11日に補正されたものであるところ、その請求項1乃至4に係る発明(以下「本願発明」という。)は、次に掲げるものである。
「【請求項1】原画像データを周波数領域に変換する周波数領域変換手段と、前記変換後のデータに電子透かしデータを挿入する電子透かし挿入手段と、前記電子透かしデータが挿入された画像データと前記電子透かしデータとを転送する転送手段とを備えた画像データエンコードシステムにおいて、前記転送手段は、前記電子透かしデータが挿入された画像データと前記電子透かしデータとを同一の相手の蓄積媒体に転送することを特徴とする画像データエンコードシステム。
【請求項2】 前記転送手段は、前記電子透かしデータを暗号化して転送することを特徴とする請求項1記載の画像データエンコードシステム。
【請求項3】 前記電子透かしデータが挿入された画像データがMPEGデータであることを特徴とする請求項1又は2記載の画像データエンコードシステム。
【請求項4】 前記転送手段は、MPEGデータとしてアクセスできない領域に前記電子透かしデータを転送することを特徴とする請求項3記載の画像データエンコードシステム。」

第2 刊行物発明、及び、本願発明と刊行物発明との対比・検討
1 刊行物
当審の拒絶理由で引用した刊行物1は次に掲げるものである。
刊行物1:木下真幸 他,「ビデオ画像に適した署名埋め込み法」,1997年暗号と情報セキュリティシンポジウム講演論文集,1997年1月,論文番号SCIS97―31F

刊行物1には、電子透かし埋め込み手段で埋め込まれた電子透かしデータをデータベースに保管する技術が記載されている。

2 本願発明と刊行物発明との対比・検討
本願発明と刊行物1のものとを対比・検討すると、刊行物1には、本願発明における次に掲げる主要な事項についての記載も示唆もない。
「転送手段は、電子透かしデータが挿入された画像データと前記電子透かしデータとを同一の相手の蓄積媒体に転送する」点
そして、上記主要な事項により、本願発明は、明細書記載の顕著な効果を奏するものである。
したがって、本願発明は、刊行物1の発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものということができない。

第3 むすび
以上、本願発明は、刊行物に記載された発明に基いて当業者が容易に発明をすることができたものということができない。
また、他に本願発明に係る特許を拒絶する理由を発見しない。
よって、結論のとおり審決する。
 
審決日 2002-07-30 
出願番号 特願平9-27815
審決分類 P 1 8・ 121- WY (H04N)
最終処分 成立  
前審関与審査官 藤内 光武梅本 達雄  
特許庁審判長 原 光明
特許庁審判官 橋本 恵一
小林 秀美
発明の名称 画像データエンコードシステム  
代理人 河合 信明  
代理人 福田 修一  
代理人 京本 直樹  

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