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審決分類 審判 全部申し立て 2項進歩性  H04N
管理番号 1062756
異議申立番号 異議2000-70765  
総通号数 33 
発行国 日本国特許庁(JP) 
公報種別 特許決定公報 
発行日 1989-08-31 
種別 異議の決定 
異議申立日 2000-02-25 
確定日 2002-06-03 
異議申立件数
訂正明細書 有 
事件の表示 特許第2938875号「画像信号の圧縮記録装置および伸長再生装置」の請求項1、2に係る特許に対する特許異議の申立てについて、次のとおり決定する。 
結論 訂正を認める。 特許第2938875号の請求項1に係る特許を維持する。 なお、申立て時の請求項2は削除された。、 
理由 1.手続きの経緯
特許第2938875号の請求項1及び2に係る発明についての出願は、昭和63年2月25日に特許出願され、平成11年6月11日に設定登録され、その後、その特許について異議申立人、島田 洋より特許異議の申立てがなされ、取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成12年7月18日に訂正請求がなされ、訂正拒絶理由通知がなされ、その指定期間内である平成13年1月17日に手続補正書が提出された後、再度取消理由通知がなされ、その指定期間内である平成14年5月10日に上記平成12年7月18日付け訂正請求が取り下げられるとともに、再度訂正請求がなされたものである。

2.訂正の適否についての判断
(1)訂正の概要
平成14年5月10日付け訂正請求によって特許権者が求めている訂正の内容は以下のとおりである。
a.請求項1の記載を
「1.撮像デバイスを含み、被写体を撮像して該被写体を表わすR、G、B 画像信号を点順次にて出力する撮像手段と、
該撮像手段により出力されたR、G、B 画像信号をデジタル形式のデータに変換して出力するアナログ・デジタル変換手段と、該アナログ・デジタル変換手段により変換されたR、G、B 画像信号データを画素ごとのR、G、B 画像信号データまたは輝度、色差信号データに変換処理して出力する信号処理手段と、
該信号処理手段により変換処理された画像データをブロック化するブロック化手段と、該ブロック化手段によりブロック化された画像データを直交変換する直交変換手段と、該直交変換手段により直交変換された画像データをステップ幅により量子化する係数量子化手段と、該係数量子化手段により量子化された画像データをルックアップテーブルにより符号化する符号化手段とを含む圧縮符号化手段と、
前記ステップ幅のデータを設定する符号化データ設定手段と、前記ルックアップテーブルのデータを設定するルックアップテーブルデータ設定手段と、記録媒体を挿抜可能に接続する第1の接続手段と、前記符号化手段により符号化された画像データ、前記符号化データ設定手段により設定されたステップ幅データおよび前記ルックアップテーブルデータ設定手段により設定されたルックアップテーブルデータを該第1の接続手段に転送するための第1の信号線と、
書き込み制御信号を前記第1の接続手段に転送するための第1の制御線と、該書き込み制御信号を形成し、該形成した書き込み制御信号により前記符号化手段により符号化された画像データ、前記符号化データ設定手段により設定されたステップ幅データおよび前記ルックアップテーブルデータ設定手段により設定されたルックアップテーブルデータをそれぞれ前記記録媒体の異なる領域に書き込むデータ書き込み手段とを有するデジタル電子スチルカメラにおける圧縮記録装置により記録された前記記録媒体を挿抜可能に接続する第2の接続手段と、
該第2の接続手段に接続されるとともに、前記記録媒体から読み出された符号化された画像データ、ステップ幅データおよびルックアップテーブルデータの転送される第2の信号線と、前記第2の接続手段に接続されるとともに、前記記録媒体に読み出し制御信号を転送するための第2の制御線と、
読み出し制御信号を形成し、該形成した読み出し制御信号を該第2の制御線および前記第2の接続手段を介して前記記録媒体に送ることにより該記録媒体に記録された符号化された画像データ、ステップ幅データおよびルックアップテーブルデータを該第2の接続手段を介して前記第2の信号線に読み出すデータ読み出し手段と、
前記第2の信号線に接続され、該データ読み出し手段により読み出された前記ルックアップテーブルデータおよびステップ幅データを用いて該データ読み出し手段により読み出された前記符号化された画像データを伸長復号化する伸長復号化手段とを有する伸長再生装置を含むことを特徴とするデジタル電子スチルカメラ。」と訂正する。
b.請求項2を削除する。
c.発明の名称の記載を「デジタル電子スチルカメラ」に訂正する。
d.発明の詳細な説明の欄の技術分野の記載を「本発明はデジタル電子スチルカメラに関し、特に撮像された画像信号のデータを圧縮して記録媒体に記録する圧縮記録装置と、記録媒体から圧縮されたデータを読み出して伸長し、撮像された画像を再生する伸長再生装置とを含むデジタル電子スチルカメラに関する。」に訂正する。
e.発明の詳細な説明の欄の目的の記載を「本発明はこのような要求に鑑み、画像データを圧縮符号化して記憶装置に記憶する場合に、圧縮符号化のための各種の設定データを画像データとともに記憶装置に記憶させる画像信号の圧縮記録装置、およびこのように記憶された画像データを再生する画像信号の伸長再生装置を含むデジタル電子スチルカメラを提供することを目的とする。」に訂正する。

(2)訂正の目的、新規事項の有無等の判断
上記aに関する記載として、圧縮記録装置に伸長再生装置を含ませてなるデジタル電子スチルカメラであることが明確となるように、明細書に記載した事項の範囲内で訂正したものであるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
上記bの訂正は、請求項の削除であるから、特許請求の範囲の減縮を目的とするものである。
しかも、上記c乃至eの訂正は、願書に添付した明細書に記載した事項の範囲内においてする訂正である。
また、上記a乃至eの訂正は特許請求の範囲を実質的に拡張及び変更するものではない。

(3)むすび
よって、上記訂正は、特許法第120条の4第2項の規定及び同条第3項で準用する第126条第2項及び第3項の規定に適合するので、当該訂正を認める。

3.特許異議の申し立てについて
(1)本件発明
上記2に記載したとおり、平成14年5月10日付け訂正請求書による訂正請求は認められるところとなったので、本件発明は、同訂正請求書に添付した訂正明細書の特許請求の範囲の請求項1に記載された事項により特定されるとおりのものである。

(2)申立の概要
特許異議申立人は特許異議の申立て時に、証拠として
甲第1号証:特開昭59―70091号公報
甲第2号証:特開昭57―14824号公報
甲第3号証:特開昭61―135285号公報
甲第4号証:IEEE Transactions on Communications,Vol.com-25,No.11 November 1977 p.フロント,1285―1293
甲第5号証:特開昭57―36463号公報
を提出し、本件発明は、甲第1乃至5号証に基づき当業者が容易に発明をすることができたものであるから特許法第29条第2項の規定に該当し、また、本件請求項2に係る発明は、出願当初に記載されていない事項を含んでおり、明細書の要旨を変更するものであるから、出願日が繰り下がり、本願の特許公開公報により容易に発明できたものであるから特許法第29条第2項の規定に該当し、取り消されるべきものである旨主張している。

(3)判断
特許異議申立人が提出した甲第1号証に記載されたデジタル記録方式の電子スチルカメラには、ステップ幅データ、ルックアップテーブルデータ等の転送、書き込み手段が記載されておらず、それを示唆する記載もない。
一方、甲第3、4号証には、ステップ幅データ、ルックアップテーブルデータ等の転送、書き込みに関する記載があるが、小型の機器としての電子スチルカメラに関するものではなく、これを甲第1号証又は甲第2号証の小型の電子機器である電子スチルカメラに適用することは、当業者が容易に発明をすることができたこととはいえない。
また、明細書の要旨変更に関する点は、請求項2が削除されたため、既に解消している。

4.むすび
以上のとおりであるから、特許異議の申立ての理由及び証拠によっては、本件発明の請求項1に係る特許を取り消すことはできない。
また、他に本件発明の特許を取り消すべき理由を発見しない。
 
発明の名称 (54)【発明の名称】
デジタル電子スチルカメラ
(57)【特許請求の範囲】
1.撮像デバイスを含み、被写体を撮像して該被写体を表わすR、G、B画像信号を点順次にて出力する撮像手段と、
該撮像手段により出力されたR、G、B画像信号をデジタル形式のデータに変換して出力するアナログ・デジタル変換手段と、
該アナログ・デジタル変換手段により変換されたR、G、B画像信号データを画素ごとのR、G、B画像信号データまたは輝度、色差信号データに変換処理して出力する信号処理手段と、
該信号処理手段により変換処理された画像データをブロック化するブロック化手段と、該ブロック化手段によりブロック化された画像データを直交変換する直交変換手段と、該直交変換手段により直交変換された画像データをステップ幅により量子化する係数量子化手段と、該係数量子化手段により量子化された画像データをルックアップテーブルにより符号化する符号化手段とを含む圧縮符号化手段と、
前記ステップ幅のデータを設定する符号化データ設定手段と、
前記ルックアップテーブルのデータを設定するルックアップテーブルデータ設定手段と、
記録媒体を挿抜可能に接続する第1の接続手段と、
前記符号化手段により符号化された画像データ、前記符号化データ設定手段により設定されたステップ幅データおよび前記ルックアップテーブルデータ設定手段により設定されたルックアップテーブルデータを該第1の接続手段に転送するための第1の信号線と、
書き込み制御信号を前記第1の接続手段に転送するための第1の制御線と、
該書き込み制御信号を形成し、該形成した書き込み制御信号により前記符号化手段により符号化された画像データ、前記符号化データ設定手段により設定されたステップ幅データおよび前記ルックアップテーブルデータ設定手段により設定されたルックアップテーブルデータをそれぞれ前記記録媒体の異なる領域に書き込むデータ書き込み手段とを有するデジタル電子スチルカメラにおける圧縮記録装置により記録された前記記録媒体を挿抜可能に接続する第2の接続手段と、
該第2の接続手段に接続されるとともに、前記記録媒体から読み出された符号化された画像データ、ステップ幅データおよびルックアップテーブルデータの転送される第2の信号線と、
前記第2の接続手段に接続されるとともに、前記記録媒体に読み出し制御信号を転送するための第2の制御線と、
読み出し制御信号を形成し、該形成した読み出し制御信号を該第2の制御線および前記第2の接続手段を介して前記記録媒体に送ることにより該記録媒体に記録された符号化された画像データ、ステップ幅データおよびルックアップテーブルデータを該第2の接続手段を介して前記第2の信号線に読み出すデータ読み出し手段と、
前記第2の信号線に接続され、該データ読み出し手段により読み出された前記ルックアップテーブルデータおよびステップ幅データを用いて該データ読み出し手段により読み出された前記符号化された画像データを伸長復号化する伸長復号化手段とを有する伸長再生装置を含むことを特徴とするデジタル電子スチルカメラ。
【発明の詳細な説明】
技術分野
本発明はデジタル電子スチルカメラに関し、特に撮像された画像信号のデータを圧縮して記録媒体に記録する圧縮記録装置と、記録媒体から圧縮されたデータを読み出して伸長し、撮像された画像を再生する伸長再生装置とを含むデジタル電子スチルカメラに関する。
背景技術
例えばCCD等の固体撮像装置により撮像された画像信号をメモリカード、磁気ディスク等の記憶装置に記憶する場合には、記憶装置の容量を考慮し、画像信号のデータを小さな容量に圧縮することが必要である。このような、画像データの圧縮の方法としては例えば直交変換符号化が知られている。この方法は次のようなものである。
まず、画像信号の表す画像を所定の数のブロックに分割し、分割されたブロックごとの各画素のデータを直交変換する。
画像信号においては、低周波成分が電力的に大きな成分を占めている。一方、高周波成分は電力的には大きくないが、情報的には意味が大きい。また、視覚的にもこれらに対する特性は異なる。そこで画像信号をこのような低周波成分および高周波成分に変換して、それぞれの成分に適した量子化を行い、符号化してメモリカード等の記憶装置に記憶する。再生側では記憶装置から読み出した符号化された信号を逆変換して元の信号を得る。このようにすれば、効率的な符号化を行うことができる。
ところで直交変換符号化においては、例えば作成するブロックのサイズを設定してブロック化し、これによりブロック化されたデータを直交変換した後、係数切り捨てを行う係数切り捨て閾値を設定して画像データからこの閾値を減算することにより、閾値以下のデータを除去する係数切り捨てを行う。さらに、係数切り捨てを行われたデータに対して所定のステップ幅を設定し、このステップ幅によって係数量子化を行う。すなわち、画像データの最大値または平均値によりダイナミックレンジを設定し、このダイナミックレンジに画像データを納めるようにする。さらに、量子化して得られた画像データの周波数分布に応じたルックアップテーブルにより符号化を行う。なお、このルックアップテーブルは画像の周波数分布によらない一定のものでもよい。
したがってこのようにして符号化され、記憶装置に記憶された画像データを再生する場合には、画像データの記憶の時に設定されたブロックのサイズ、係数切り捨て閾値、係数量子化のステップ幅、ルックアップテーブル等のデータが画像データとともに必要である。このため、記憶装置にこれらのデータを記憶することが要求される。
目 的
本発明はこのような要求に鑑み、画像データを圧縮符号化して記憶装置に記憶する場合に、圧縮符号化のための各種の設定データを画像データとともに記憶装置に記憶させる画像信号の圧縮記録装置、およびこのように記憶された画像データを再生する画像信号の伸長再生装置を含むデジタル電子スチルカメラを提供することを目的とする。
発明の開示
本発明によれば、画像信号を受けて、画像信号の画像データを圧縮符号化して記録媒体に記録する画像信号の圧縮記録装置は、画像信号の画像データを圧縮符号化する圧縮符号化手段と、圧縮符号化手段により画像データを圧縮符号化するための圧縮符号化データを設定する符号化データ設定手段と、圧縮符号化手段により圧縮符号化された画像データおよび符号化データ設定手段により設定された符号化データを記録媒体に書き込むデータ書き込み手段とを有し、データ書き込み手段は、圧縮符号化された画像データおよび圧縮符号化のための符号化データをそれぞれ記録媒体の異なる領域に書き込むものである。
実施例の説明
次に添付図面を参照して本発明による画像信号の圧縮記録装置および伸長再生装置の実施例を詳細に説明する。
第1図には本発明による画像信号の圧縮記録装置をデジタル電子スチルカメラに適用した一実施例が示されている。なお、本発明の説明に直接関係のないカメラの他の部分、例えばシャッタ、絞り、フイルム等の機構は図示を省略している。
本装置はマスターレンズ12を有し、マスターレンズ12の後方にはマスターレンズ12により捕えられた被写体の光学像を光信号から映像信号に変換する撮像デバイス14が配置され、撮像デバイス14の表面には色フィルタ16が設けられている。色フィルタ16は、同期信号発生回路34から信号線120を通して送られる同期信号に応動して被写体の光学像を光信号から映像信号に変換する。
撮像デバイス14により得られた画像信号は、信号線102を通してAD変換回路18に送られる。AD変換回路18は撮像デバイス14から送られる画像信号をデジタル信号に変換する。なお、撮像デバイス14とAD変換回路18との間には、図示しないが、ガンマ補正や、ホワイトバランス処理の手段を挿入してもよい。AD変換回路18においてデジタル信号に変換されたカラー画像信号は、信号線104を通して前処理回路106に送られ、例えば撮像デバイス14に設けられた色フィルタ16の配列に対応して入力されるR、G、B信号から輝度、色差信号などへ変換され、信号線108を通してブロック化回路22に送られる。前処理回路106は必要に応じて設ければよい。
ブロック化回路22は前処理回路106から入力されるRGBまたは輝度、色差信号の成分の画素により構成される画像信号をそれぞれ所定の数のブロックに分割するブロック化を行う。ブロック化は、例えば第3A図に示すような画像60を第3B図に示すような複数の領域62、62、62…、すなわちブロックに分割するものである。第3B図に示される1のブロック62は、例えば16x16=256個の画素により構成されるものが好ましいが、画像信号を構成する画素数に応じて所定の数の画素から構成されるブロックとすればよい。
ブロック化回路22においてブロック化された画像信号は、信号線110を通して直交変換回路24に入力される。直交変換回路24はブロック化された画素信号に対し、各ブロックごとに直交変換を行う。各ブロックの画素信号は、直交変換前には例えば第4A図に示すように、それぞれの画素のレベルの値を有している。同図の例においては、最も上の最も左の画素はデジタルデータにおいて120のレベルであり、その右の画素は127のレベル、3番目の画素は108のレベルを有し、また上から2番目の最も左の画素は107のレベル、その右の画素は120のレベルである。
これを直交変換すると、例えば第4B図に示すようなデータが得られる。直交変換としては、アダマール変換、コサイン変換、フーリエ変換等が知られている。直交変換を行われた第4B図のようなデータは、横軸方向に元の画面の水平方向の周波数成分、縦軸方向に元の画面の垂直方向の周波数成分が対応している。また、データの配列において、左上方ほど低周波数成分のデータが配置され、右方または下方へいくにつれて高周波数成分のデータ、すなわち隣接する画素との差分値の大きいデータが配置されている。
一般の画像は先にも述べたように、低周波成分は電力的に大きな成分を占め、高周波成分は小さな成分しかあらわれないため、第4B図に示すような直交変換後のデータは、左上方部に大きい値が現れ、右方および下方にいくにつれて小さい値となる。
直交変換回路24において直交変換された信号は、信号線220を通して係数切り捨て回路204に送られる。係数切り捨て回路204には信号線232を通して画品質選択回路202から係数切り捨て閾値のデータが送られる。画品質選択回路202は、操作者が図示しない画品質設定手段により設定した画品質に応じて係数切り捨て閾値を係数切り捨て回路204に出力する。
係数切り捨て回路204は、直交変換回路24から入力された画像データを係数切り捨て閾値と比較し、画像データが閾値よりも小さい場合にはこれを0とし、閾値よりも大きい場合には画像データから閾値を減算する。すなわち、設定された閾値によって画像データをカットすることにより、小さな値のデータを除去する。係数切り捨て回路204の出力は信号線222を通して係数量子化回路206に送られる。係数量子化回路206には、画品質選択回路202から信号線234を通してステップ幅のデータが送られる。画品質選択回路202は、操作者が図示しない画品質設定手段により設定した画品質に応じてステップ幅のデータを係数量子化回路206に出力する。
係数量子化回路206は画品質選択回路202から信号線234を通して送られる量子化ステップ幅によって画像データを量子化する。すなわち、画像データに大きい値のデータがある場合に、最大値または平均値のデータを基準にしてダイナミックレンジを設定する。このように量子化された係数量子化回路206の出力は信号線226を通して符号化回路26に送られる。符号化回路26はルックアップテーブル38から信号線138を通して送られる符号化のためのデータにより、入力される画像データを符号化する。
符号化は、例えば入力される画像データが第4B図に示されるような行列データである場合に、各データに所定のビット数を割り当てて行う。例えば第4C図に示すようなビット数を割り当て、第4B図のデータ200には8ビットを、データ150、130、150には6ビットを、データ100、90、40、70、80には4ビットを、データ50、50、10、5、10、60、20には2ビットを、それぞれ割り当て、これらのデータを符号化する。これらのデータよりも右方および下方に配置されたデータにはビット数を割り当てない。すなわち、直交変換等の処理を施されたデータにおいて所定の範囲よりも右または下に配置されたデータは無視し、記憶しない。
このように低周波数成分のみを記憶し、高周波数成分を無視する理由は、一般の画像において、大部分が低周波数成分であるため、高周波数成分を無視しても画像をおおむね再現できるからである。
符号化は、分割されたブロックのそれぞれの絵柄に応じてルックアップテーブル38から符号化のためのデータを符号化回路26に読み出し、各ブロックの絵柄に応じた符号化を行う。すなわちそのブロック内において変化の多い絵柄は多くのビットを割り当て、変化の少ない絵柄は少ないビットを割り当てる。
符号化回路26において符号化されたデータは、信号線228を通してコネクタ30に出力され、コネクタ30に接続されたメモリ32に記憶される。メモリ32は例えば半導体メモリなどがカード状の基板上に実装されたいわゆるメモリカード等が有利に用いられ、符号化されたスチル画像が記憶される。
コネクタ30にはまた、画品質選択回路202から信号線238を通して係数切り捨て閾値および均一量子化のためのステップ幅のデータが、ルックアップテーブル38から信号線240を通して符号化のためのルックアップテーブルデータが、それぞれ送られ、これらのデータもメモリ32に記憶される。
同期信号発生回路34は、制御部36から信号線126を通して送られる制御信号により、同期信号を発生し、信号線120によりイメージセンサ16へ、信号線122によりAD変換回路18へ、それぞれ信号を出力する。
制御部36は本装置の各機能部を制御する制御部であり、信号線126を通して同期信号発生回路34へ、信号線128によりブロック化回路22へ、信号線130により直交変換回路24へ、信号線132により符号化回路26へ、信号線136によりルックアップテーブル38へ、信号線230により画品質選択回路202へ、信号線236により前処理回路106へ、それぞれ制御信号を出力し、各部の動作を制御する。制御部36はまた、信号線244を通してコネクタ30に書き込みのための制御信号を送り、コネクタ30に送られる各データをそれぞれメモリ32の所定のアドレスに記録させる。
本装置の動作を説明する。
マスターレンズ12により捕えられた被写体の光学像は撮像デバイス14により光信号から映像信号に変換され、信号線102を通してAD変換回路18に送られる。映像信号はAD変換回路18においてデジタル信号に変換され、信号線104を通してブロック化回路22に送られる。ブロック化回路22に入力された画像データはブロック化回路22において前記のようにブロック化され、信号線108を通して直交変換回路24に送られ、直交変換回路24において前記のようにブロックごとに直交変換され、直交変換されたデータが信号線220を通して係数切り捨て回路204に送られる。
係数切り捨て回路204に送られたデータは、係数切り捨て回路204において係数切り捨て閾値と比較され、閾値を越える値を切り捨てられる。係数切り捨てを行われたデータは係数量子化回路206に送られ、係数量子化回路206においてステップ幅により均一量子化される。均一量子化されたデータは符号化回路26に送られ、ルックアップテーブルデータによって符号化され、信号線228を通してコネクタ30に送られる。
符号化回路26からコネクタ30に送られた画像データは制御部36から信号線244を通して送られる制御信号により、メモリ32の所定のアドレスに記憶される。例えば第5図に示すようにメモリ32のブロックの領域に、符号化回路26から出力されるブロック化されたn個の各画像データが記憶される。
また、画品質選択回路202から送られる係数切り捨て閾値および均一量子化のためのステップ幅のデータ、ルックアップテーブル38から送られる符号化のためのルックアップテーブルデータも、同様に制御部36から信号線244を通して送られる制御信号により、メモリ32の所定のアドレスに記憶される。例えば第5図に示すようにメモリ32のヘッダーの領域に、係数切り捨て閾値、ステップ幅、ビット割当情報が順次記憶される。
このようにして電子スチルカメラにより撮影されたスチル画像のデータが圧縮符号化データとともに、メモリカード等のメモリ32に記憶される。
第2図には第1図の電子スチルカメラにより撮影され、メモリ32に記憶された画像を再生する再生装置の例が示されている。
この再生装置はメモリ32が接続されるコネクタ40を有する。コネクタ40には信号線142が接続されている。メモリ32に記憶された画像データは、制御部56から信号線270を通して送られる制御信号により指定されたメモリ32のアドレスからコネクタ40に読み出され、信号線142を通して復号化回路44に入力される。また、メモリ32に記憶された圧縮符号化データは、同様に制御部56から信号線270を通して送られる制御信号によってそれぞれ指定されたメモリ32のアドレスからコネクタ40に読み出され、信号線272を通して復号化回路44に、信号線276を通して係数加算回路252に、それぞれ送られる。
復号化回路44は入力されたデータを復号化し、例えば第4C図に示すような入力データから第4B図に示すようなデータを得る。復号化回路44により復号化されたデータは信号線260を通して係数加算回路252に入力され、係数加算回路252において係数を加算される。これは第1図の係数切り捨て回路において切り捨てられた係数切り捨て閾値を画像データに加算し、画像データを元の値に戻すものである。
係数加算されたデータは、信号線264を通して直交逆変換回路46に入力され、直交逆変換回路46において直交逆変換される。直交逆変換された各ブロックのデータは信号線146を通して一画面分のメモリから構成されるブロック合成回路48に送られ、各ブロックのデータが合成され、元の画像のデータが作成される。ブロック合成回路48で合成されたデータは、信号線150を通して後処理回路250に送られる。後処理回路250は、第1図に示す記録装置において前処理回路106によって前処理が行われない態様にあっては画像データをRGB信号またはNTSC信号などに変換する。画像データは後処理回路250を通した後、信号線152を通してDA変換回路52に送られ、DA変換回路52においてアナログ信号に変換され、信号線152を通してCRT 54に出力され、メモリ32に記憶されたカラー画像がCRT 54の画面に再生される。
制御部56は再生装置の各機能部を制御する制御部であり、信号線156により復号化回路44へ、信号線266により後処理回路250へ、信号線268により係数加算回路252へ、信号線158により直交逆変換回路46へ、信号線160によりブロック合成回路(一画面分のメモリ)48へ、信号線164によりDA変換回路52へ、それぞれ制御信号を出力し、各部の動作を制御する。制御部56はまた、信号線270を通してコネクタ40に読み出しのための制御信号を送り、メモリ32の所定のアドレスに記録された画像データおよび圧縮符号化データをそれぞれコネクタ40に読み出す。
次に再生装置の動作を説明する。
メモリ32が再生装置に装着されると、メモリ32の所定のアドレスに記憶された画像データは制御部56からの制御信号によりコネクタ40に読み出され、信号線142を通して復号化回路44に入力される。すなわち、第5図のブロックの領域に記憶された各ブロックの画像データがコネクタ40に読み出され、復号化回路44に入力される。また、第5図に示すメモリ32のヘッダーの所定のアドレスに記憶された圧縮符号化データも制御部56からの制御信号によりコネクタ40に読み出され、符号化のためのルックアップテーブルデータは信号線272を通して復号化回路44に、係数切り捨て閾値データは信号線276を通して係数加算回路252に、それぞれ入力される。
復号化回路44に入力された画像データは、信号線272を通して復号化回路44に送られた符号化のためのルックアップテーブルデータを用いて復号化され、信号線260を通して係数加算回路252に入力される。なお、復号化された画像データは、係数加算回路252に入力される前に、図示しない係数逆量子化回路において逆量子化を行われる。この逆量子化はメモリ32から読み出された正規化係数のデータを用いて行われる。
係数加算回路252に入力された画像データは、信号線276を通して係数加算回路252に送られる係数切り捨て閾値データを用いて、閾値を加算される。閾値を加算された画像データは、信号線264を通して直交逆変換回路46に送られる。直交逆変換回路46に入力されたデータは直交逆変換され、ブロックごとのデータが得られる。信号線146を通してブロック合成回路48に送られたブロックごとのデータは、ブロック合成回路48において合成され、信号線150を通してDA変換回路52に送られ、DA変換回路52においてアナログ信号に変換され、信号線152を通してCRT 54に送られ、CRT 54の画面に元のスチル画像が再生表示される。
上記のように第1図の電子スチルカメラによれば、撮像デバイス14で撮像された画像はブロック化され、各ブロックごとに直交変換され、係数切り捨て、係数量子化および符号化が行われてメモリ32に記憶される。したがって、画像データを圧縮してメモリ32に記憶するから、小さな容量のメモリ32に多くの画像データを記憶することができる。
第1図の装置によれば、直交変換されたデータの符号化において、設定された閾値によって係数切り捨てを行い、設定されたステップ幅によって係数量子化を行っているから、操作者の所望の画質となるように画像データを符号化することができる。係数切り捨てられた画像データは、設定された正規化係数によって量子化されるから、ダイナミックレンジを適切にすることができ、データのオーバーフローが生じない。また、ブロック化された各ブロックの絵柄ごとに異なるルックアップテーブルを用いて符号化を行うから、絵柄に応じたビット数で、記憶すべきデータを作成できる。したがって、データの圧縮率を高め、符号化効率を向上させることができる。
第1図の装置によれば、上記の係数切り捨て閾値、係数量子化ステップ幅、ルックアップテーブルの各データをメモリ32に記憶するから、メモリ32に記憶されたこれらのデータを用いて、第2図に示すような再生装置によって画像データの伸長復号化を行うことができる。
第2図の再生装置によれば、メモリ32の画像データを記憶するアドレスと異なるアドレスに上記の符号化のための各データを記憶させるから、第2図の再生装置により再生を行う場合に、これらの各データを読み出すことにより第1図の装置により行われた符号化に応じて復号化を行うことができる。
上記の実施例においては、画像信号を直交変換して符号化する装置および符号化された画像の再生装置について説明したが、本発明は直交変換以外の方法によって画像データを圧縮符号化する装置および再生装置についても適用できる。したがって、メモリに記憶される圧縮符号化のための各種のデータも上記のデータに限らず、各種のデータを用いることができる。
また、上記の実施例の記録装置は電子スチルカメラに適用した装置を説明したが、本発明は電子スチルカメラに限られず、画像データを直交変換符号化する必要のある各種装置に適用できるものである。
効 果
本発明によれば、画像信号を圧縮符号化して記録媒体に記憶させることができるから、小さな記憶容量の記録媒体に多くの画像信号を記憶させることができる。しかも、圧縮符号化において設定された各種の圧縮符号化データを記録媒体の画像信号を記憶する領域と異なる領域に記憶させておくから、再生時にはこのデータを読み出すことにより、圧縮符号化された画像信号を適切に伸長復号化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による画像信号の圧縮記録装置をデジタル電子スチルカメラに適用した一実施例を示すブロック図、
第2図は本発明による画像信号の伸長再生装置の一実施例を示すブロック図、
第3A図はブロック化される前の画像の一例を示す図、
第3B図は画像をブロック化する例を示す図、
第4A図は1のブロックの画素データの例を示す図、
第4B図は第4A図の画素データを直交変換したデータの例を示す図、
第4C図は第4B図のデータの符号化において割り当てるビット数の例を示す図、
第5図は第1図の装置により画像信号を記録する記録媒体の記憶内容の例を示す図である。
主要部分の符号の説明
14......撮像デバイス
18......AD変換回路
22......ブロック化回路
24......直交変換回路
26......符号化回路
32......メモリ
44......復号化回路
46......直交逆変換回路
48......ブロック合成回路
52......DA変換回路
204.....係数切り捨て回路
206.....係数量子化回路
252.....係数加算回路
 
訂正の要旨 訂正の要旨
(i)訂正事項a
平成11年8月25日付発行の特許掲載公報に掲載された特許請求の範囲第1項の記載
「1.画像信号の画像データを圧縮符号化して記録媒体に記録するデジタル電子スチルカメラにおける画像信号の圧縮記録装置において、該装置は、
撮像デバイスを有し、被写体を撮像して該被写体を表わすR、G、B画像信号を点順次にて出力する撮像手段と、
該撮像手段により出力されたR、G、B画像信号をデジタル形式のデータに変換して出力するアナログ・デジタル変換手段と、
該アナログ・デジタル変換手段により変換されたR、G、B画像信号データを画素ごとのR、G、B画像信号データまたは輝度、色差信号データに変換処理して出力する信号処理手段と、
該信号処理手段により変換処理されたR、G、B画像信号データまたは輝度、色差信号データを圧縮符号化する圧縮符号化手段を有し、
該圧縮符号化手段は、前記信号処理手段により変換処理された画像データをブロック化するブロック化手段と、該ブロック化手段によりブロック化された画像データを直交変換する直交変換手段と、該直交変換手段により直交変換された画像データをステップ幅により量子化する係数量子化手段と、該係数量子化手段により量子化された画像データをルックアップテーブルにより符号化する符号化手段とを含み、
該装置はさらに、
前記ステップ幅のデータを設定する符号化データ設定手段と、
前記ルックアップテーブルのデータを設定するルックアップテーブルデータ設定手段と、
前記記録媒体を挿抜可能に接続する接続手段と、
前記符号化手段により符号化された画像データ、前記符号化データ設定手段により設定されたステップ幅データおよび前記ルックアップテーブルデータ設定手段により設定されたルックアップテーブルデータを該接続手段に転送するための信号線と、
書き込み制御信号を前記接続手段に転送するための制御線と、
該書き込み制御信号を形成し、該形成した書き込み制御信号により前記符号化手段により符号化された画像データ、前記符号化データ設定手段により設定されたステップ幅データおよび前記ルックアップテーブルデータ設定手段により設定されたルックアップテーブルデータを前記記録媒体に書き込むデータ書き込み手段とを有し、
該データ書き込み手段は、該形成した書き込み制御信号により前記符号化された画像データ、前記ステップ幅データおよび前記ルックアップテーブルデータをそれぞれ前記記録媒体の異なる領域に書き込むことを特徴とする画像信号の圧縮記録装置。」を
「1.撮像デバイスを含み、被写体を撮像して該被写体を表わすR、G、B画像信号を点順次にて出力する撮像手段と、
該撮像手段により出力されたR、G、B画像信号をデジタル形式のデータに変換して出力するアナログ・デジタル変換手段と、
該アナログ・デジタル変換手段により変換されたR、G、B画像信号データを画素ごとのR、G、B画像信号データまたは輝度、色差信号データに変換処理して出力する信号処理手段と、
該信号処理手段により変換処理された画像データをブロック化するブロック化手段と、該ブロック化手段によりブロック化された画像データを直交変換する直交変換手段と、該直交変換手段により直交変換された画像データをステップ幅により量子化する係数量子化手段と、該係数量子化手段により量子化された画像データをルックアップテーブルにより符号化する符号化手段とを含む圧縮符号化手段と、
前記ステップ幅のデータを設定する符号化データ設定手段と、
前記ルックアップテーブルのデータを設定するルックアップテーブルデータ設定手段と、
記録媒体を挿抜可能に接続する第1の接続手段と、
前記符号化手段により符号化された画像データ、前記符号化データ設定手段により設定されたステップ幅データおよび前記ルックアップテーブルデータ設定手段により設定されたルックアップテーブルデータを該第1の接続手段に転送するための第1の信号線と、
書き込み制御信号を前記第1の接続手段に転送するための第1の制御線と、
該書き込み制御信号を形成し、該形成した書き込み制御信号により前記符号化手段により符号化された画像データ、前記符号化データ設定手段により設定されたステップ幅データおよび前記ルックアップテーブルデータ設定手段により設定されたルックアップテーブルデータをそれぞれ前記記録媒体の異なる領域に書き込むデータ書き込み手段とを有するデジタル電子スチルカメラにおける圧縮記録装置により記録された前記記録媒体を挿抜可能に接続する第2の接続手段と、
該第2の接続手段に接続されるとともに、前記記録媒体から読み出された符号化された画像データ、ステップ幅データおよびルックアップテーブルデータの転送される第2の信号線と、
前記第2の接続手段に接続されるとともに、前記記録媒体に読み出し制御信号を転送するための第2の制御線と、
読み出し制御信号を形成し、該形成した読み出し制御信号を該第2の制御線および前記第2の接続手段を介して前記記録媒体に送ることにより該記録媒体に記録された符号化された画像データ、ステップ幅データおよびルックアップテーブルデータを該第2の接続手段を介して前記第2の信号線に読み出すデータ読み出し手段と、
前記第2の信号線に接続され、該データ読み出し手段により読み出された前記ルックアップテーブルデータおよびステップ幅データを用いて該データ読み出し手段により読み出された前記符号化された画像データを伸長復号化する伸長復号化手段とを有する伸長再生装置を含むことを特徴とするデジタル電子スチルカメラ。」に訂正する。
(ii)訂正事項b
平成11年8月25日付発行の特許掲載公報に掲載された特許請求の範囲第2項の記載
「2.特許請求の範囲第1項記載の装置により記録された前記記録媒体が伸長再生装置の接続手段に挿入されたか否かを検出する検出手段と、
該検出手段が挿入されたことを検出したときに、読み出し制御信号を形成し、該形成した読み出し制御信号を制御線および該接続手段を介して該挿入された記録媒体に送り、該挿入された記録媒体から、前記符号化された画像データ、前記ステップ幅データおよび前記ルックアップテーブルデータを該接続手段および信号線を介してそれぞれ読み出すデータ読み出し手段と、
該データ読み出し手段により該挿入された記録媒体から読み出された前記各々データを用いて前記符号化された画像データを伸長復号化する伸長復号化手段とを有し、
前記記録媒体に圧縮符号化されて記録された画像データを伸長して再生する画像信号の伸長再生装置。」を削除する。
(iii)特許請求の範囲以外の訂正事項
上述した平成11年8月25日付発行の特許掲載公報に掲載された発明の名称の記載「画像信号の圧縮記録装置および伸長再生装置」を「デジタル電子スチルカメラ」に訂正する。
また、上述した平成11年8月25日付発行の特許掲載公報に掲載された発明の詳細な説明の欄の技術分野の記載「本発明は画像信号の圧縮記録装置および伸長再生装置に関し、特に撮像された画像信号のデータを圧縮して記録媒体に記録する圧縮記録装置と、記録媒体から圧縮されたデータを読み出して伸長し、撮像された画像を再生する伸長再生装置に関する。」を「本発明はデジタル電子スチルカメラに関し、特に撮像された画像信号のデータを圧縮して記録媒体に記録する圧縮記録装置と、記録媒体から圧縮されたデータを読み出して伸長し、撮像された画像を再生する伸長再生装置とを含むデジタル電子スチルカメラに関する。」に訂正する。
さらに、上述した平成11年8月25日付発行の特許掲載公報に掲載された発明の詳細な説明の欄の目的の記載「本発明はこのような要求に鑑み、画像データを圧縮符号化して記憶装置に記憶する場合に、圧縮符号化のための各種の設定データを画像データとともに記憶装置に記憶させる画像信号の圧縮記録装置、およびこのように記憶された画像データを再生する画像信号の伸長再生装置を提供することを目的とする。」を「本発明はこのような要求に鑑み、画像データを圧縮符号化して記憶装置に記憶する場合に、圧縮符号化のための各種の設定データを画像データとともに記憶装置に記憶させる画像信号の圧縮記録装置、およびこのように記憶された画像データを再生する画像信号の伸長再生装置を含むデジタル電子スチルカメラを提供することを目的とする。」に訂正する。
異議決定日 2002-05-13 
出願番号 特願昭63-40873
審決分類 P 1 651・ 121- YA (H04N)
最終処分 維持  
前審関与審査官 藤内 光武  
特許庁審判長 杉 山 務
特許庁審判官 橋本 恵一
山本 章裕
登録日 1999-06-11 
登録番号 特許第2938875号(P2938875)
権利者 富士写真フイルム株式会社
発明の名称 デジタル電子スチルカメラ  
代理人 香取 孝雄  
代理人 香取 孝雄  

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